JPS63196239A - 複合甘味料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、ｎ康上好ましく、良質の甘味を有する複合甘
味料に関する。

［従来の技術およびその問題点コ 近年、腸内有用細菌であるビフィズス菌の成長促進剤と
して有効である各種オリゴ糖の開発が進められている。

このようなオリゴ糖としては、フラクトオリゴ糖（特開
昭５８−２０１９８０）　、ガラクトオリゴ糖（特公昭
５８−２０２６６　）が知られており、本発明者らもま
た、この種のガラク）・オリゴ糖の製造法（特開昭６０
−２５１８９６　、特開昭６１−２３６７９０　＞、精
製法（特開昭６１−２７１９９９　）　、およびこれを
含む甘味料の製法（特開昭６１−２．９９８５６　）を
既に提案している。

これらのオリゴ糖は主として甘味料として用いることが
意図されているが、その多くは甘味度が低く、また甘味
を充足させるために一度に多量使用すると下痢などの症
状を起こすことも知られており、これらのオリゴ糖を単
独でコーヒー、紅茶などの甘味料として用いるには問題
があった。

一方、少量でも充分な甘味を有する高甘味度の各種甘味
料が知られているが、これらの高度甘味料は一般に単独
で用いた場合に、独特の後味が残る、ボディ感が不足す
る、甘味度が高いので甘味度の調整が難しいなどの欠点
があることが指摘されており、従来はこれらの欠点を補
うために、蔗糖、ブドウ糖、果糖、乳糖などの天然糖類
を１種または２種以上配合する方法がとられている。

［発明の目的］ 本発明は、ビフィズス菌の成長促進剤として有効なオリ
ゴ糖を含み、しかも下痢などの症状を起こさない適正使
用量においても充分な甘味を有し、さらに低カロリーで
あると共に従来甘味料の上記各種欠点のない、健康上有
益で良質の甘味を有する甘味料を提供することを目的と
する。

［発明の構成コ 本発明は、式 で表わされるＯ−β・Ｄ−ガラクトピラノシル−＜１−
４１０−β−Ｄ−ガラクトピラノシル−（１→４）−Ｄ
−グルコース（以下、４′　−ガラクトシルラクトース
という。）を主成分とする糖組成物と、Ｌ−アスパルチ
ル−Ｌ−フェニルアラニンメチルエステル（以下、ＡＰ
という、）とを含むことを特徴とする複合甘味料である
。

本発明に用いる糖組成物は、４′　−ガラクトシルラク
トースを主成分とするものであるが、グルコース、ガラ
クトース、ラクトース等の単糖または２糖、あるいは他
のオリゴ糖を含んでいてもよい、４′　−ガラクトシル
ラクトースの製法としては、クリプトコッコカス・ロー
レンテイ・バラエティ・ローレンチ４　（Ｃｒｉｐｔｏ
ｃｏｃｃｕｓ　ｌａｕｒｅｎｔｉｉｗａｒ、　Ｉａｕｒ
ｅｎｔｉ　ｉ）ＯＫ　Ｎ　−４株（ｆＲ工研菌寄第７６
２９号）をラクトースを含む培地で培養する方法（特開
昭６０−２５１８９６　）　、上記菌体またはその由来
物とラクトースを反応させる方法（特開昭６１−２３６
７９０　）、さらに上記菌体またはその由来物とラクト
ースを反応させる際に、クリベロマイセス（旧ｕｙｖｅ
ｒ。

ｌ１ｙｃｅｓ　）　風に属する微生物を併用する方法（
特開昭０１−２７１９９９　’）が知られている。

本発明においては、これらの方法により得られた糖組成
物をそのまま用いることもできるが、適当な精製手段に
よって４′　−ガラクトシルラクトースの濃度番高めた
もの、あるいは糖組成物中に残存するラクトースをβ−
ガラクトシダーゼによりグルコースとガラクトースに分
解させたものなどを用いることができる。

本発明に用いるＡＰはアスパルテームとも呼ばれ、高甘
味度低カロリー甘味料として近年注目されているペプチ
ドである。

本発明の複合甘味料における４′−ガラクトシルラクト
ースを主成分とする糖組成物とＡＰの配合比は、上記１
３組成物のｌｌｆｆ１戒比、さらに用途、使用目的に応
じて定められるべきもので特に限定し難いが、通常は上
記糖組成物１００重量部に対し、Ａ　Ｐ　Ｏ，０１〜５
重量部の範囲である０例えば蔗糖に代わる甘味料として
は、４′　−ガラクトシルラクトースを９５重量％以上
含む糖組成物１００重量部に対しては、ＡＰｏ、１〜０
．４重量部の範囲が好ましく、４′−ガラクトシルラク
トース６１重量％、グルコースおよびガラクトース３３
重量％、ラクトース５重量％の糖組成物１００重量部に
対しては、ＡＰｏ、０５〜０．４重量部の範囲が好まし
い。

本発明の甘味料組成物に他の甘味料あるいは分散剤、賦
形剤、香料、着色料等を添加することも可能である。

［作用コ ４′　−ガラクトシルラクトースは低カロリーでそれを
含む糖組成物は蔗糖の０．３〜０．５倍の甘味度しかな
い０本発明の複合甘味料によれば、ＡＰの添加によって
甘味料全体としての甘味度が高まり、ビフィズス菌成長
因子としての４′　−ガラクトシルラクトースを含む甘
味料を下痢などの症状を起こさない適正使用量で飲料用
低カロリー甘味料として用いることが可能となる。また
、ＡＰは単独で用いた場合、後味を曳く、ボディ感が不
足するという欠点があるが、４′　−ガラクトシルラク
トースを主成分とする糖組成物との組合せで、これらの
欠点が解消され、良質の甘味料が得られることが見い出
された。また、ＡＰは甘味度が高いのでＡＰ単独では甘
味度の調整が難しいという問題があったが、この問題も
本発明によって解消される。

［実施例］ 以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。

５００Ｉｊｌ容三角フラスコに第１表に示す組成の培地
１００１を入れて滅菌したものに、ＭＹ寒天斜面培地に
予め２日間、前培養したクリプトコツカス・ローレンテ
ィ・バラエティ・ローレンティ０ＫＮ−４（微工研菌寄
第７６２９号）を−白金耳植菌し、３０℃で６日間ロー
タリー振とう培養器で培養した。

得られた培養物を遠心骨ｌｌｌ１８１にて遠心骨１（８
０００「ｐＩｌ、１０分）を行ない、上澄液を得た。こ
の上澄液の組成はラクトース３．０重量％、前記（Ｉ）
式で表わされる４′　−ガラクトシルラクトース５．０
重量％、全糖として糖分は８．０９含まれていた。

ラクトース　　　　　　　　　１００ＯＮＨ４Ｃｊ　　
　　　　　　　　　　２Ｑ酵母エキス　　　　　　　　
　０．２ΩＫＨ２ＰＯ４０，８＋Ｉ＋ Ｎａ　　ＨＰＯ４−１２Ｈ２００，３（］Ｍｇ５ｏ４−
７Ｈ２００，０２ｇ 水　　　　　　　　　　　　　　　　　１ｆＪＤＨ６，
０ 得られたガラクトオリゴ糖を含む上澄液１０００（］を
ｐＨ６，０に調整した後、クリベロマイセス・ラクチス
由来のβ−ガラクトシダーゼ（商品名Ｌａｃｔａｓｅ−
ＧＯＤＯ−ＹＮＬ　；合同酒精製）５ｇを添加し、３０
℃で３時間反応させた０反応終了後、５分間沸騰水浴中
につけ酵素を失活させた０反応液中の糖組成は、単糖（
グルコース、ガラクトース）　３３．３重量％、ラクト
ース５．５重量％、前記（Ｉ）式で表わされる４′　−
ガラクトシルラクトース６１．２′ＭＬ量％で、全糖と
して糖分は８０９含まれていた。この反応液を活性炭脱
色、イオン交換樹脂による脱塩操作を実施した後、真空
濃縮し、水分２５重量％の液状物を得た。

実施例２１皿…ｌ 上記実施例１で得られた糖組成物（水分２５重量％を含
む）１００重量部に対し、０．１６重量部のＡＰを添加
した本発明甘味料（Ａ）を８（１、砂糖１００重量部と
Ａ　Ｐ　Ｏ，３３重量部の混合甘味料（Ｂ）を３Ｑ　、
ＡＰ単独甘味料（Ｃ）を０．０３！Ｉｔ用いて、各１２
５Ｉｌｊのコーヒー、紅茶による官能評価を１２名のパ
ネルで実施した。結果を第２表に示した。

第２表に示すように本発明の甘味料（Ａ）は味質の点で
すぐれた甘味料であった。

［発明の効果］ 以上説明した通り、本発明の複合甘味料は、ビ櫂 フィズス菌成長因子としての４′　−ガラクトシルラク
トースを含む甘味料の甘味度不足が補われ、しかもＡＰ
単独で用いる際の欠点がないので、健康上有益であると
同時に、味質もすぐれた甘味料である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１） ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるＯ−β−Ｄ−ガラクトピラノシル−（１→
   ４）−Ｏ−β−Ｄ−ガラクトピラノシル−（１→４）−
   Ｄ−グルコースを主成分とする糖組成物と、Ｌ−アスパ
   ルテル−Ｌ−フェニルアラニンメチルエステルとを含む
   ことを特徴とする複合甘味料。
2. （２）前記糖組成物１００重量部に対し、０．０１〜５
   重量部のＬ−アスパルテル−Ｌ−フェニルアラニンメチ
   ルエステルを含む特許請求の範囲第（１）項に記載の複
   合甘味料。
3. （３）前記糖組成物が、グルコース、ガラクトースおよ
   びラクトースのいずれか１種または２種以上を含む特許
   請求の範囲第（１）項または第２項に記載の複合甘味料
   。