JPS6318821B2 - - Google Patents

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JPS6318821B2
JPS6318821B2 JP55027198A JP2719880A JPS6318821B2 JP S6318821 B2 JPS6318821 B2 JP S6318821B2 JP 55027198 A JP55027198 A JP 55027198A JP 2719880 A JP2719880 A JP 2719880A JP S6318821 B2 JPS6318821 B2 JP S6318821B2
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JP
Japan
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movable contact
movable
contact
arc
tripping
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Application number
JP55027198A
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English (en)
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JPS56121248A (en
Inventor
Kunio Takemura
Hideya Kondo
Akira Yoshio
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2719880A priority Critical patent/JPS56121248A/ja
Priority to DE3106004A priority patent/DE3106004C2/de
Priority to GB8105753A priority patent/GB2071917B/en
Priority to US06/237,597 priority patent/US4387356A/en
Publication of JPS56121248A publication Critical patent/JPS56121248A/ja
Publication of JPS6318821B2 publication Critical patent/JPS6318821B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H71/50Manual reset mechanisms which may be also used for manual release
    • H01H71/52Manual reset mechanisms which may be also used for manual release actuated by lever

Landscapes

  • Breakers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、回路しや断器に関するものであ
る。
〔背景技術〕 一端部が軸支されて他端側に可動接点を設け、
中間部の可動接点に近い位置に異常電流検出素子
の可動部を設けて可動部の引き動作により前記可
動接触子を強制的に開極する回路しや断器がある
(たとえば特公昭59−21137号)。
この回路しや断器によれば、異常電流検出素子
の可動部の動作により開閉機構部が引外し動作し
て可動接触子を開極する直前に、可動部で可動接
触子を直接強制開極することができるため、瞬時
開極が可能になる利点がある。
しかし、この回路しや断器は、可動接触子の一
端軸が軸支されて他端部に可動接点を設けている
ため、可動接触子の慣性モーメントが大きく可動
接触子の回転速度が遅くなり、しや断性能が悪く
なるという欠点があつた。また異常電流検出素子
の可動部の可動接触子に係合する部分が、可動接
点を固定接点との間に発生するアークおよびアー
ク熱により可動接触子に溶着して、異常電流検出
素子および可動接触子の動作が不能になるという
欠点があつた。
〔発明の目的〕
この発明の目的は、可動接触子の慣性モーメン
トを小さくできしや断性能を向上できるととも
に、異常電流検出素子の可動部がアークにより可
動接触子に溶着するのを防止できる回路しや断器
を提供することである。
〔発明の開示〕 この発明の回路しや断器は、略中間部が軸支さ
れ一端部の一方向の回動側に可動接点を設け他端
部の前記可動接点と反対側に被押圧部を設けた可
動接触子と、前記可動接点に対向配置されて前記
可動接触子の回動により前記可動接点が接触開離
する固定接点と、異常電流を検出して前記可動接
触子の前記被押圧部を押すことにより前記可動接
触子を前記固定接点から強制的に開離させる押圧
部を設けるとともに引外し用係合部を設けた可動
部を有する異常電流検出素子と、この異常電流検
出素子の前記引外し用係合部に係合して前記可動
部の動作により作動する引外し部材およびこの引
外し部材に離脱自在に係合するラツチ部材を有す
るとともに前記ラツチ部材が前記引外し部材に係
合した状態でラツチ部材に支持されて前記可動接
触子を開閉動作するハンドルを有して前記ラツチ
部材が前記引外し部材から離脱した状態で閉極状
態の前記可動接触子を開極させる開閉機構部とを
備えたものである。
この発明の構成によれば、可動接触子の中間部
を軸支しその一端側に可動接点を設け他端側の前
記可動接点と反対側に異常電流検出素子の可動部
に押される被押圧部を設けたため、可動接触子の
慣性モーメントを従来と比較して小さくできるの
で可動接触子の回動速度を速くでき、このためし
や断性能を向上できる。また異常電流検出素子の
可動部とアークの発生する可動接点との距離が大
きくなるとともに可動接点と可動部の押圧部との
間に可動接触子が介在してアーク熱を阻止するた
め、押圧部と被押圧部との溶着が起こりにくく、
このため異常電流検出素子および可動接触子の動
作が不能になるのを防止することができる。
実施例 この発明の一実施例を第1図ないし第11図に
示す。すなわち、この回路しや断器は、略中間部
が軸支され一端部の一方向の回動側に可動接点1
6を設け他端部の可動接点16と反対側に被押圧
部15bを設けた可動接触子15と、可動接点1
6に対向配置されて可動接触子15の回動により
可動接点16が接触開離する固定接点36と、異
常電流を検出して可動接触子15の被押圧部15
bを押すことにより可動接触子15を固定接点3
6から強制的に開離させる押圧部7bを設けると
ともに引外し用係合部7aを設けた可動部7を有
する異常電流検出素子Aと、この異常電流検出素
子Aの引外し用係合部7bに係合して可動部7の
動作により作動する引外し部材23およびこの引
外し部材23に離脱自在に係合するラツチ部材2
2を有するとともにラツチ部材22が引外し部材
23に係合した状態でラツチ部材22に支持され
て可動接触子15を開閉動作するハンドル21を
有してラツチ部材22が引外し部材23から離脱
した状態で閉極状態の可動接触子15を開極させ
る開閉機構部Bとを備えている。
以下、この回路しや断器の構成および動作を項
別にして詳細に説明するとつぎのとおりである。
() 構成 この回路しや断器は共通メカをもつた2極型
であつて、組立上、ベースおよびカバーのほ
か、3つのブロツクに区分できる。
(イ) ベースおよびカバー(第1図ないし第3
図、第9図) ベース1は成形材料で角形に成形され、表
面側には中央部にフレーム設置溝1a(第3
図)およびフレーム設置溝1aを間にして両
側部に長手方向の両端部まで延びた長溝1b
(第2図)が成形され、裏面側には裏板貼着
用凹部1c(第2図、第3図)が形成されて
いる。フレーム設置溝1aには第3図のよう
に底部に凹部1cに貫通する取付孔1dを形
成し、フレーム設置溝1aの電源側側壁1e
は上方に突出して溝内壁面中央に換気兼リン
ク逃げ用縦スリツト1fを形成し、電源側側
壁1eの外面にカバーガイドスリツト1gを
テーパ形成し、また第1図のように電源側側
壁1eと同じ高さで電源側側壁1eの両端部
より側部と平行に可動軸ガイド壁1hを延出
形成し、電源側側壁1eの上端面にカバー位
置決め突部1iを形成している。さらに第1
図および第3図のようにベース1の両端部中
央で内側にカバー取付孔1jを形成し、外側
にガイド突部1kを形成してしや断器取付孔
11を形成し、フレーム設置溝1aと負荷側
のカバー取付孔1jとの間で所定位置に一対
の第1ブロツク取付スリツト1m(一方のみ
を図示)を形成している(凹部1cに貫通)。
長溝1bは第1図および第2図のように
(他方の長溝は同一であるので省略)の両端
面の開口部1nの電線接続口とし、その内側
に一対のリブ1o,1pを形成して負荷側端
子容部1qと電源側端子容部1rとを形成
し、また長溝1bの中央部に位切リブ1sを
形成して仕切リブ1sの負荷側端子容部1q
側を第1ブロツク用容部1tとし、その底部
にバイメタル調整用孔1uを形成し、また電
源側端子容部1r側を第3ブロツク用容部1
vとし、第3ブロツク用容部1vにはベース
1の裏面の凹部1cに貫通する取付スリツト
1wを形成している。また第1図のようにベ
ース1の両側部表面で長溝1bに沿つてカバ
ー位置決め突条1xを形成している。
カバー2は、第1図ないし第4図のように
成形材料により縦横寸法をベース1と同一に
形成してベース1の表面に被さるようにし、
中央部2aが所定高さをもちその中央に換気
兼ハンドル用孔2bを形成し、両端部中央に
は第1図および第3図のようにカバー取付孔
2cとベース1のガイド突部1kに嵌合する
切欠部2dとを形成し、さらに両端部の両側
部に第1図および第2図のようにドライバ差
込孔2eを形成し、ドライバ差込孔2eの内
面に換気スリツト2e′を形成し、ドライバ差
込孔2eの下面縁部を端子押え2e″としてい
る。一方カバー2の内側は、第3図のように
ハンドル用孔2bに孔縁裏面よりカバー2の
側面と平行な垂下壁2fおよびベース1の側
壁1eに対向して側壁1eの上面のカバー位
置決め突部1iに嵌合する側壁2gを形成
し、その側壁2gにベース1の換気兼リンク
逃げ用スリツト1fに連続するスリツト2h
を形成し、またカバーガイドスリツト1gに
対応して側壁2gの下面よりカバー2の下面
に連続するカバーガイドリブ2iを形成して
いる。また第2図のように中央部2aの裏面
でベース1の第3ブロツク用容部1vに対向
する位置に換気通路形成高さをもつ消弧グリ
ツド押えリブ2jを形成し、中央部2aの電
源側側壁2kにアークガス排気通路形成用の
スリツト2lを形成し、これに連通する電源
側ドライバ差込孔2eの側部を切欠く切欠部
2mおよび差込孔2eの内周面で切欠部2m
に連通して孔入口に臨むスリツト2nを形成
している。
ベース1とカバー2との結合は第3図のよ
うにベース1の表面にカバー2を載せ、ガイ
ド突部1kを切欠部2dおよびガイドリブ2
iとガイドスリツト1gを嵌合し、カバー位
置決め突条1xにカバー2の側壁下面を嵌着
して、かしめピン3の先端部をベース1の取
付孔1jよりカバー2の取付孔2cに通し、
上部先端部を治具でカバー2にかしめる。ま
たベース1の裏面凹部1cはベース1上にブ
ロツク設置後裏板4を接着する。
(ロ) 第1のブロツク(第1図、第2図、第9
図、第10図) 第1のブロツクは異常電流検出素子Aと可
動接触子15を一体化したものである。すな
わち、第10図のようにヨーク5は板状体を
逆U字形に析曲して形成し、その上片5aに
取付孔5bを穿孔し、その一側片5cの外面
に位置決め突起5dを突出するとともに一対
のアーク走行板用抱持片5eをその両側部よ
り延出し、また他側片5fの先端に固定板用
凹部5gを切欠形成してかしめ用足5hを形
成している。異常電流検出素子Aの1つを構
成する筒体6は下部が開口して上部に小径の
取付筒部6aを形成し、下部開口よりプラン
ジヤ(可動鉄心)を実施例とする可動部7を
摺動自在に挿入して筒部6aよりつばを実施
例とする引外し用係合部7aを有する細軸先
端部7bを突出して胴体部7cを筒体6の上
部内面に係止し(第2図参照)、さらに筒体
6の下部開口に臨む細軸後端部の押圧部7d
に復帰コイルばね8を通してその先端部を胴
体部7cの後端に押付け、押圧部7dを挿通
する挿通孔9aを形成した固定鉄心9を筒体
6の下部開口に固着する。固定鉄心9の下面
には小径のかしめ用筒部9bを形成してい
る。さらに筒体6の外面にコイル10を巻
き、コイル10の下側端部に負荷側端子板1
0aを溶接している。
固定板11は板状体の一端部を下向きに折
返してバイメタル固定用垂直片11aと水平
折返し片11bとを形成し(第2図参照)、
中央片11cに固定鉄心取付孔11dを穿孔
し、他端に切欠11eを形成してヨーク固定
用かしめ脚11fを形成し、中央片11cで
垂直片11aの隣接側端部の両側部に切欠部
11gを形成し、垂直片11aの折曲部に曲
げやすくするための孔部11a′を形成し、水
平折返し片11bにねじ孔11hを形成し、
さらに中央平11cの一側部に取付片11i
を垂下させてその先端にフオーク状かしめ脚
11jを形成している。
ヨーク5と固定板11とは、ヨーク5の下
部開口位置に固定板11の中央片11cを臨
ませ、ヨーク5の上片5aの取付孔5bに筒
体6の取付筒部6aを下側から嵌め、固定鉄
心9のかしめ用筒部9bを固定板11の取付
孔11dに上側から嵌めて、コイル10の巻
かれた筒体6をヨーク5と固定板11とで挾
着し、ヨーク5の一側片5cの先端部にかし
め脚11fを挟着状態にかしめ、ヨーク5の
かしめ用脚5hを固定板11の切欠部11g
に挟着状態にかしめて相互に固着するととも
に固定鉄心9の筒部9bを取付孔11dの孔
縁にかしめ固着している。
アーク走行板12は板状体をZ字折曲して
縦形に配置し、上部垂直片12aの上端両側
部に消弧グリツド支持部12bを形成し、上
部垂直片12aと水平片12cとの折曲部は
斜め下方に屈曲状態で突出させてアーク移行
部12dとなし、下部垂直片12eには位置
決め孔12fと両側端より可動接触子支持片
12gを下方に張出し、可動接触子支持片1
2gの端部に互いに対向する可動接触子用支
軸12hを外側よりプレスして突出してい
る。このアーク走行板12はヨーク5の一側
片5cの位置決め突起5dに位置決め孔12
fを嵌合させて、下部垂直片12eをヨーク
5の一側片5cに当接し、その抱持片5eを
折り曲げて下部垂直片12eを抱持状態にか
しめる。この状態で支軸12hは第2図のよ
うに固定板11の下部に位置する。
異常電流とくに過電流を検出するバイメタ
ル13は所定高さをもちフレーム20に対す
る絶縁確保のため中間部13aが幅方向に曲
がつておりその下端部13bを固定板11の
垂直片11aに溶接し、また水平折返し片1
1bのねじ孔11hに調整ねじ14(第2
図)をねじ込み、調整ねじ14の先端面を中
央片11cの裏面に押圧する反作用で水平折
返し片11bを押下げて垂直片11aを孔部
11a′を有する折曲部で傾けてバイメタル1
3の先端部13cの動作初期位置の位置決め
をする。
可動接触子15は板状体を中間部やや後端
部よりの位置でたずかに折曲して先端部側が
反り返るように形成し、その中間部の両側を
下面よりプレスして半円弧状の軸受15aを
形成し、後端部の上面に下面よりプレスして
復帰ばね17の支持を兼ねた突起を実施例と
する被押圧部15bを突設し、先端部下面に
上面よりプレスしてアーク移行突部15cを
突設し、アーク移行突部15cに隣接して被
押圧部15bと反対側に可動接点16を固着
している。また先端部からやや中間部寄りに
下面よりプレスして後端部寄りが高くなるテ
ーパの付いた可動枠当接突起15dを隆設し
ている。この可動接触子15はアーク走行板
12の支軸12hに軸受15aを臨ませ、可
動接触子支持片12gを拡開するようにたわ
ませて嵌合する。また可動接触子15の後端
部の被押圧部15bと固定板11の中央片1
1cの下面との間に復帰ばね17を圧縮して
介在する。この復帰ばね17は逆円錐形コイ
ルばねでその下端小径部17aが被押圧部1
5bに嵌合し、上端大径部17bは固定鉄心
9の筒部9bの挿通孔9aに中心を位置させ
て、可動部7の押圧部7dが復帰ばね17の
中心を通つて被押圧部15bを押すことがで
きるようにしている。また復帰ばね17の作
用により可動接触子15の先端部上面はアー
ク走行板12のアーク移行部12dの突出面
に当接して支持される(ベース1に設置後は
可動枠24に支持される)。
つぎに、電路を形成するため第2図のよう
に絶縁チユーブ18aの付いた銅より線18
bをバイメタル13の上端部をコイル10の
上端部との間に溶接し、また銅より線18c
をバイメタル13の下端部と可動接触子15
の後端部下面との間に溶接して、負荷側端子
板10aからコイル10、銅より線18b、
バイメタル13、胴より線18cおよび可動
接触子15に至る電路となし、同時にヨーク
5等を介し可動接触子15をアーク走行板1
2とを同電位に保つている。
負荷側接続端子19は第10図のように板
状体を角筒状に折曲して蟻結合した端子枠1
9aの上面にねじ孔19bを形成し、端子枠
19aの一方の開口より当金19cを差し込
み、他方の開口より負荷側端子板10aを当
金19aの下面に差込んで、端子ねじ19d
をねじ込み、その先端を当金19cの上面に
当接する。なお接続される電線は端子枠19
aの前記一方の開口より当金19cと端子板
10aとの間に挿入してねじ19dで圧縮す
る。
さて、このように構成され組立てられた第
1のブロツクAは第2図のような形態をとり
ベース1の第1ブロツク用容部1tに収容す
る。すなわち固定板11に設けた取付片11
iを第3図に示すように取付スリツト1mに
通して、ベース1の裏面よりフオーク状のか
しめ脚11jを開脚状にかしめて取付スリツ
ト1mに啓定し、同時に負荷側接続端子19
を負荷側端子容部1qに位置決めすると、可
動接触子15の先端部はベース1の第3ブロ
ツク用容部1v上に臨むとともに、ベース1
の調整用孔1uに調整ねじ14の頭部が臨ん
でベース1の裏側よりバイメタル13を位置
調整できることとなる。またこの状態でカバ
ー2をベース1に取付けることにより、負荷
側接続端子19の端子枠19aの上縁角部を
カバー2の押え2e″が押付けて負荷側接続端
子19を固定する。
(ハ) 第2のブロツク(第3図、第4図、第8
図、第9図) 第2のブロツクは左右2極の電路をしや断
する共用の開閉機構部Bであり、第8図のよ
うに主としてフレーム20、ハンドル21、
ラツチ部材22、引外し部材23、可動接触
子15を駆動する可動枠24で構成される。
第8図のようにフレーム20は板状体をU字
形に折曲し、底部中央に取付用ねじ孔20a
(第3図)を形成し、両側片20b,20c
の略中央に可動枠挿通用縦スリツト20dを
穿成し、可動枠挿通用縦スリツト20dより
も両側片20b,20cの一端側にやや傾き
をもち両側片20b,20cの上縁に開口す
る可動軸ガイドスリツト20eを形成し、ま
た可動枠挿通用縦スリツト20dよりも両側
片20b,20cの他端側にハンドル支持片
20fを垂直上方に延出するとともに引外し
部材支持片20gを水平方向の外方に延出形
成し、ハンドル支持片20fの上端部内面の
端縁を円弧状に膨らませて円板部20f′を形
成し、引外し部材支持片20gの先端部に軸
受孔20hを形成し、引外し部材支持片20
gの付根の上面にばね支持突起20iを形成
するととも先端部下面に引外し部材位置決め
突起20jを形成し、さらにハンドル支持片
20fの中間高さ位置の側部にハンドルスト
ツパ兼ばね支持突起20kを形成し、上端部
の内面に外面よりプレスして支軸20lを突
成し、支持片20fの付根部を可動軸ストツ
パ部20mとしている。
ハンドル21は絶縁材料を用いて第8図に
示すように略逆Y字体に形成し、上部体をカ
バー2のハンドル用孔2bより突出する操作
部21aとし、2個の裾部体の一方をリンク
連接用突出部21b、他方をリセツト操作用
突出部21cとし、三者の中央連接部に軸受
孔21dを穿孔し、軸受孔21dを含めてリ
ンク連接用突出部21bおよびリセツト操作
用突出部21cの下半分を細幅にして段21
eを形成し、その一側面でリンク連接用突出
部21bに肉厚確保用隆出部21fを形成し
て溝21gを残し、肉厚確保用隆出部21f
に貫通する軸孔21hと軸孔21hを中央部
で分離するリンク挿通用スリツト21iを形
成し、なお軸受孔21dにばね支持筒部21
jを突成している。このハンドル21はばね
支持筒部21jにねじりコイルばね製の復帰
スプリング25のコイル孔を通して、軸受孔
21dをフレーム20のハンドル支持片20
fの上端部に臨ませ、ハンドル支持片20f
を開脚状態にわずかたわませてその支軸20
lを軸受孔21dに挿入し、このハンドル支
持片20fにより復帰スプリング25を抜止
めし、復帰スプリング25の一端を段21e
に沿つて溝21gに通し、また他端をねじり
付勢状態でばね支持突起20kに係止してハ
ンドル21を第7図に示すようにオフ状態に
する方向に回動し、リセツト接作用突出部2
1aの段21eがフレーム20のストツパ兼
ばね支持突起20kの表面に当接して位置決
めされる。
リンク26は第8図に示すようにくの字形
平板で両端部に軸孔26a,26bを形成
し、その上端部をハンドル21のスリツト2
1iに通し、軸孔26a,21hを整合さ
せ、フレーム20の外寸幅の長さをもつた第
1の可動軸27を連通して連接し(単に連通
するだけ)、ハンドル21を復帰スプリング
25のばね力に抗して回動することにより第
1の可動軸27の両端部がフレーム20のス
トツパ部20mに係止して、ハンドル21の
オン状態の姿勢位置決めを構成している。
ラツチ部材22は、第8図に示すようにフ
レーム20の内寸幅より小さい幅をもつた矩
形板状体であつて、一端部を引外し部材係合
部22aとし、他端部の両側より下方に軸受
片22bを垂設して軸受片22bに軸孔22
cを形成し、また他端部の絶縁中央にリンク
挿通スリツト22dを形成している。このラ
ツチ部材22の前記一端部下面にラツチ部材
22よりも細幅の板ばねで形成した接点圧ば
ね28の一端部が溶接され、その他端部をラ
ツチ部材22の軸受片22b間より外方に突
出し、かつその端縁にリンク挿通スリツト2
8aを形成している。
リンク26、ラツチ部材22および接点圧
ばね28の三者はフレーム20の外寸幅の長
さをもつ第2の可動軸29によりフレーム2
0の可動軸ガイドスリツト20eに組立られ
る。すなわち、リンク26を第1の可動軸2
7に支点に回動してその軸孔26bをフレー
ム20の可動軸ガイドスリツト20eに位置
し、接点圧ばね28のリンク挿通スリツト2
8aにリンク26の軸孔26b側の絶端部を
通し、接点圧ばね28をラツチ部材22側に
近寄せるようにたわみ付勢して軸孔26bと
軸孔22cを整合し、フレーム20の可動軸
ガイドスリツト20eの一方より第2の可動
軸29を軸孔26b,22cに貫通して軸端
を可動軸ガイドスリツト20e上に摺動自在
に位置させ、接点圧ばね28のスリツト28
aのある端部を第2の可動軸29の表面に弾
接支持し、かつその圧力により第2の可動軸
29の軸方向移動を規制する。
また引外し部材23は第8図に示すように
絶縁性成形材料で中心に換気兼ラツチ部材逃
げ用の窓孔23aを有する略角板状に成形さ
れて、上片部23bは両端部を外方に延出し
その溝部でフレーム20と反対側側面にバイ
メタル感圧突起23cを形成し、上片部23
bの窓孔角部にばね支持部23dを切欠き、
また両側片部23eは窓孔形成面に支軸突起
23fを対向突設し、両側片部23eのフレ
ーム対向面を山形に延出して延出部23gよ
り横方向外方に可動部感圧用張出部23hを
張出させ、可動部感圧用張出部23hのフレ
ーム対向側面にそれぞれ一対の可動部感圧突
起23i,23jを形成して可動部感圧突起
23i,23j間で挿通部23kを形成し、
さらに引外し部材23の下端部23lを下方
に延出してそのフレーム対向側面の窓孔23
a側に孔縁を薄肉とするラツチ部材ガイドテ
ーパ23mを形成し、下端部下面にラツチ部
材ラツチ用の係合段部23nを形成してい
る。この引外し部材23はフレーム20の引
外し部材支持片20gに窓孔23aを位置さ
せ、引外し部材支持片20gを閉脚状態にわ
ずかたわませて支軸突起23fを軸受孔20
hに嵌合させ(第4図詳細)、さらにたわみ
線形ばね30の中間部を引外し部材支持片2
0gとの間の支軸突起23fに回して一端部
を窓孔23aの上角部のばね支持部23dに
掛け、他端部を引外し部材支持片20gの付
根のばね支持突起20iに掛け、もつて引外
し板23を、バイメタル感圧突起23c、段
部23hおよび可動部感圧突起23i,23
jがそれぞれ前進する方向に支軸突起23f
を回転中心として回動付勢し、引外し部材支
持片20gの引外し部材位置決め突起20j
に下端部23lを係止している。
可動枠24はフレーム20の可動枠挿通用
縦スリツト20dに挿通できる厚みとフレー
ム幅の約3倍の長さをもち両側縁が円弧状に
なつた絶縁板状体であつて、フレーム20を
ベース1に取付けた後接点圧ばね28の下面
で可動枠挿通用縦スリツト20dの長手方向
にスライド自在となり、両端部下面がベース
1に設置された可動接触子15の可動枠当接
突起15d上に対接することとなる。
この第2のブロツクBのベース取付けは、
第3図に示すようにフレーム20の引外し部
材支持片20gをベース1の負荷側に向けて
ベース1のフレーム設置溝1aに挿入し、引
外し部材23を少し回転させて可動部挿通部
23kの上側に可動部7の引外し用係合部7
aが位置するように可動部7の細軸先端部7
bを通し、ベース1の裏面の取付孔1dより
取付ビス31を底部のねじ孔20aにねじ込
み、締付固定する。この状態で第2の可動軸
29の端面はベース1のガイド壁1hの内面
に対面して軸方向移動が抜止規制され、リン
ク26の屈曲部はハンドル21の動作にとも
なつてベース1の換気兼リンク逃げ用スリツ
ト1fを遊通し、引外し部材23のバイメタ
ル感圧突起23cはバイメタル13の上端部
13cに対向し、さらにカバー2をベース1
に被覆すると、換気兼ハンドル用孔2bより
ハンドル21の操作部21aが突出し、第1
の可動軸27の両端面が垂下壁2fにガイド
されて抜止規制され、またスリツト2hにリ
ンク26の屈曲部が遊通するようになる。ま
たこのようなベース1上の内部部品の配置構
造により、回路しや断器を屋内外の柱または
壁面に取付けたとき、ベース1は電源側が上
位に負荷側が下位になるので、バイメタル1
3や筒体6で発生した熱は対流作用により引
外し部材23の窓孔23a、フレーム20の
内部、ベース1の換気兼リンク逃げ用スリツ
ト1fおよびスリツト2hを通つて換気兼ハ
ンドル用孔2bより外部へ排熱される構成と
なる。
(ニ) 第3のブロツク(第1図、第2図、第10
図) 第3のブロツクCは、第10図に示すよう
に固定接触子32、アーク走行板33、消弧
グリツド34、電源側接続端子35で構成さ
れている。第10図に示すように固定接触子
32は所定幅をもつた板状体であつて一端部
をコの字形に上側に折返して折返し片32a
の上面に固定接点36を固着するとともに固
定接点36と折返し片32aの端縁との間に
固定接点36とほぼ同じ高さをもつたアーク
移行兼アーク走行板位置決め用突起32bを
下面よりプレスして形成し、また固定接触子
32の他端部にベース1上の段差に基づきZ
字に折曲して電源側端子板32cを形成して
いる。アーク走行板33は板状体を略L字形
に折曲してその垂直片33aの中央に屈曲部
より上端部にかけて外面よりプレスして内面
側にアーク走行兼熱変形防止用補強リブ33
dを形成し、上端部両側に消弧グリツド載置
用段部33cを形成し、また水平片33bの
端縁に前記位置決め突起32bに嵌合する切
部欠部33eを形成し、水平片33dの一側
部より取付片33fを垂下させて先端部にフ
オーク状のかしめ脚33gを形成している。
電源側接続端子35の構造は負荷側接続端子
と同じであり、同一箇所に同符号を付してい
る。
また消弧グリツト34は7枚の磁性体製の
グリツドプレート34aの一端にV字溝34
bを切欠き、両側に位置決め凹部34cとか
しめ突起34dとを形成して等間隔に並べ、
かしめ突起34dに対応した孔を有する絶縁
製のサイドプレート34eをその両側に係合
させかしめ固定したのもので、サイドプレー
ト34eの両側部にかぎ形に凹んだ載置部3
4fを形成し、サイドプレート34eの上下
面を凹部34cに位置決めする。
第3のブロツクCの組立はつぎのようにベ
ース1上で行う。すなわち、電源側端子板3
2cに電源側接続端子35を取付けた状態
で、第2図に示すようにその電源側端子35
をベース1の電源側端子容部1rに嵌めると
ともに固定接触子32をベース1の第3ブロ
ツク用容部1vに嵌め、予め設定したその容
部幅と接触子幅の一致により、横方向、長手
方向および下方向の位置決めを行い、ついで
アーク走行板33の取付片33fをベース1
の取付スリツト1wに通しながら水平片33
dの切欠部33eをアーク移行兼アーク走行
板位置決め用突起32bに位置決めしてアー
ク走行板33を折返し片32a上に押付けな
がら折返し片32aの弾力のもとでベース1
の裏面よりかしめ脚33gの取付スリツト1
wにかしめ付けする。これにより固定接触子
32は堅固に固定され、折返し片32aの弾
圧力よりアーク走行板33の水平片33dと
折返し片32aが圧接して電気的に接続さ
れ、またアーク移行兼アーク走行板位置決め
用突起32bへの位置決めにより垂直片33
aは予定位置に立設され、前記したアーク走
行板12の上部垂直片12aと対向すること
となる。一方固定接点36の上方に可動接点
16が対峙する。また消弧グリツト34はV
字溝34bを下向きにして載置部34fによ
りアーク走行板12,33の上端部の段12
b,33cに載置され、この状態でカバー2
がベース1に被覆されることにより、カバー
裏面の押えリブ2jが消弧グリツド34の上
面を押し付けて固定することとなり、アーク
走行板33のアーク走行兼熱変形防止リブ3
3bの上端部はグリツド34のV字溝34b
の最奥部に臨むようになるとともに、カバー
2の側壁内面と垂下壁2fおよびベース1の
ガイド壁1hの外面とで消弧グリツド34、
可動接点16および固定接点36の部分を包
囲する消弧室32gを形成している。またこ
のような配置構造により、熱を発生する消弧
部と熱により動作するバイメタル13とが距
離をもつて分離され、しかも回路しや断器の
壁面取付姿勢では消弧グリツド34がバイメ
タル13よりも上位になるので消弧部の熱影
響をバイメタル13に及ぼすことがなく、ま
たカバー2のアークガス排気通路形成用のス
リツト2h、切欠部2mおよびスリツト2n
により距離をもつたアークガス排気通路を形
成し、消弧グリツド34の上面とカバー2の
ハンドル用孔2bとは垂下壁2fで仕切られ
て大きい隔絶距離を形成している。
() 動作 オン動作、引外し動作、オフ動作および消弧
作用に分説する。
(イ) オン動作 (a) オフ状態(第6図、第7図および第11
図b):第7図に示すように引外し部材2
3はたわみ線形ばね30によりフレーム2
0の引外し部材支持片20gの引外し部材
位置決め突起20jに正常姿勢に位置決め
され、ハンドル21は復帰スプリング25
によりフレーム20の引外し部材支持片2
0gのハンドルストツパ兼ばね支持突起2
0kに位置決めされ、またハンドル21の
リセツト操作用突出部21cによりラツチ
部材22の引外し部材係合部22aを押し
下げて引外し部材23の係合部23nに掛
け、一方可動接触子15は第6図に示すよ
うに復帰ばね17の作用で可動接点16を
固定接点6から開極離間し、可動枠当接突
起15d上の可動枠24をフレーム20の
可動枠挿通用縦スリツト20dの上位に位
置させている。この開極により電源側接続
端子35と負荷側接続端子19との間は電
路が開路しオフ状態となる。
(b) オフ状態からオン状態への動作:オフ状
態のハンドル21を図で左方向に押して第
2図、第3図および第11図aの状態にす
る。第3図のようにハンドル21を図の位
置に押すと、支軸20lを中心として第1
の可動軸27が図のように仮想線から実線
へ回動し、リンク26を介して第2の可動
軸29が可動軸ガイドスリツト20eを下
降動作する。これに伴いラツチ部材22は
引外し部材23に支持された引外し部材係
合部22aを支点として回動し、その接点
圧ばね28が可動枠24の上面に当つてこ
れを押し下げる。そして可動枠24の下面
は第2図のように可動接触子15の可動枠
当接突起15dに当接して可動接触子15
の回動により可動枠当接突起15d上を移
動しながら可動接触子15を復帰ばね17
の反発力に抗して押下げる。このようにし
て、第2の可動軸29および可動接触子1
5は第1の可動軸27が支軸20lと第2
の可動軸29を含む平面(死点)に接近す
るまで下降動作して可動接点16が固定接
点36に接触するに至り、今度は可動接触
子15の支持のもとに第2の可動軸29に
付勢状態で支持されている接点圧ばね28
がさらに可動枠24に押されてたわみ、そ
の反作用として可動接点16および固定接
点36間に接点圧を与える。第1の可動軸
27が前記平面(死点)を越えると、接点
圧ばね28の反作用により第1の可動軸2
7を平面から越えた方向へ離れるように作
用し直近に位置するフレーム20の可動軸
ストツパ部20mに係止して支持され、ハ
ンドル21は第3図の状態を維持するオン
状態となる。こうして電路は閉極し、電源
が負荷に投入されたこととなる。
(ロ) 引外し動作 (a) バイメタル動作(第11図c):オン状
態で電路に過電流が流れるとバイメタル1
3が自己加熱される。これにより第2図に
おいてバイメタル13はわん曲動作し、下
端部13bを支点にして上端部13cが引
外し部材23のバイメタル感圧突起23c
に向かつて移動する。調整ねじ14によつ
て所定の限時特性に設定されたこの相互間
距離をバイメタル13が移動すると、バイ
メタル感圧突起23cを押して引外し部材
23を支軸突起23fを中心として回動
し、第3図において引外し部材23の係合
段部23nがラツチ部材22の引外し部材
係合部22aから離れる。この引外し動作
により、可動枠24と可動接触子15を介
して復帰ばね17のばね力および接点圧ば
ね28のばね力の作用が顕現して、ラツチ
部材22は第2の可動軸29を中心として
勢いよく跳上げられ、これと同時に可動枠
24を押上げて可動接触子15は開極動作
し、第5図および第11図cのトリツプフ
リーの状態で電路がしや断されたこととな
る。
(b) 電磁動作(第11図d、e):電路に短
絡電流が流れると、異常電流検出素子Aの
コイル10の励磁が大きくなり可動部7を
支持する復帰ばね8のばね力よりも大きい
吸引力を発生して固定鉄心9に引き付けら
れ、バイメタル13がバイメタル感圧突起
23cを押すよりも一層早く瞬時に可動部
7の引外し用係合部7aが引外し部材23
の可動部感圧突起23i,23jに係合し
て引外し部材23を引外し動作させるとと
もに(第11図d)、可動部7の細軸下端
部7dが固定鉄心9に挿通孔9aより下方
に突き抜けて復帰ばね17の中心を通り可
動接触子15の被押圧部15bを叩打して
強制的に可動接触子15を開極駆動する
(第11図e)。この結果、可動接触子15
は可動部7の動作で瞬時に開極すると同時
に開閉機構部Bが前記(a)のように引外し動
作してしや断状態となる。
(c) リセツト動作:前記トリツプフリーの状
態(第11図c,d)になると第5図にお
いて第2の可動軸29に加わる押圧力はな
くなり、第2の可動軸29と支軸突起20
lとを含む平面が死点として構成されなく
なるので、ハンドル21に加わつている復
帰ばね25によりオフ状態に復帰する。ハ
ンドル21の復帰にともなつてリセツト操
作用突出部21cによりラツチ部材22の
引外し部材係合部22aは下降し、引外し
部材23の係合段部23nに臨む。一方電
路のしや断によりバイメタル13は自然冷
却されて復帰し、また可動部7はコイル励
磁がなくなつて復帰ばね8により復帰し、
これにより引外し部材23はたわみ線形ば
ね30によつて正常姿勢に復帰する。この
ようにしてリセツトされ第6図、第7図お
よび第11図bに示すオフ状態となる。
(ハ) オフ状態(オン状態からオフ状態):第1
1図aのオン状態でハンドル21をオフ方向
(右方向)へ倒す操作をする。これにより第
1の可動軸27はフレーム20の可動軸スト
ツパ部20mから離れて第3図の実線から想
像線の状態へと移行しようとし、支軸突点2
0lと第2の可動軸29を含む平面(死点)
を越えると第2の可動軸29に加わつている
接点圧ばね28と復帰ばね17による押上力
とハンドル21に加わつている復帰スプリン
グ25とによりハンドル21は勢いよく第1
1図bに示すオフ状態に倒れる。同時に第2
の可動軸29は上動しラツチ部材22はラツ
チ部材係合部22aを支点として回動し、可
動接触子15は可動枠24を押上げて開極す
る。引外し部材23は定位置のままである。
こうしてオフ状態となる。
(ニ) 消弧作用 短絡電流をしや断したとき可動接点16お
よび固定接点36間で発生するアークによ
り、可動接触子15と固定接触子32の折返
し片32aとが可動接点16および固定接点
36に向かつて同方向に対向しているので、
開極後も第6図において横U字形に電流が流
れ、これによりアークを消弧グリツド34の
方向に伸長させる磁気駆動力が発生しアーク
を固定接触子32の位置決め突起32からア
ーク走行板33のアーク走行兼熱変形防止用
補強リブ33b上へと移行させる一方、可動
接触子15側もアーク移行突部15cから同
電位のアーク走行板12へ移行させて、消弧
グリツド34のV字溝34bに吸引し、グリ
ツドプレート34aでアーク電圧を高めて消
弧に至らせる。またアークガスは消弧グリツ
ド34の背後よりカバー2の押えリブ2jに
より形成される空間に排出し、スリツト21
およびアーク走行兼熱変形防止用補強リブ3
3bによる凹みを有するアーク走行板33と
の間の排気通路を通つて切欠部2mおよびス
リツト2nより外部へ排気される。
〔発明の効果〕
この発明の回路しや断器によれば、可動接触子
の中間部を軸支しその一端側に可動接点を設け他
端側の前記可動接点と反対側に異常電流検出素子
の可動部に押される被押圧部を設けたため、可動
接触子の慣性モーメントを従来と比較して小さく
できるので可動接触子の凹動速度を速くでき、こ
のためしや断性能を向上できる。また異常電流検
出素子の可動部とアークの発生する可動接点との
距離が大きくなるとともに可動接点と可動部の押
圧部との間に可動接触子が介在してアーク熱を阻
止するため、押圧部と被押圧部との溶着が起こり
にくく、このため異常電流検出素子および可動接
触子の動作が不能になるのを防止することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のオン状態の一部
破断平面図、第2図はその−線断面図、第3
図は第1図−線断面図、第4図は第3図−
線断面図、第5図は引外し状態の第1図−
線断面図、第6図はオフ状態の第1図−線断
面図、第7図はオフ状態の第1図−線断面
図、第8図は第2のブロツクの分解斜視図、第9
図はカバーを取除いた状態の斜視図、第10図は
第1のブロツクおよび第3のブロツクの分解斜視
図、第11図は回路しや断器の動作線図である。 7……可動部、7a……引外し用係合部、7d
……押圧部、15……可動接触子、15b……被
押圧部、16……可動接点、21……ハンドル、
22……ラツチ部材、23……引外し部材、36
……固定接点、34……消弧グリツド、A……異
常電流検出素子、B……開閉機構部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 略中間部が軸支され一端部の一方向の回動側
    に可動接点を設け他端部の前記可動接点と反対側
    に被押圧部を設けた可動接触子と、前記可動接点
    に対向配置されて前記可動接触子の回動により前
    記可動接点が接触開離する固定接点と、異常電流
    を検出して前記可動接触子の前記被押圧部を押す
    ことにより前記可動接触子を前記固定接点から強
    制的に開離させる押圧部を設けるとともに引外し
    用係合部を設けた可動部を有する異常電流検出素
    子と、この異常電流検出素子の前記引外し用係合
    部に係合して前記可動部の動作により作動する引
    外し部材およびこの引外し部材に離脱自在に係合
    するラツチ部材を有するとともに前記ラツチ部材
    が前記引外し部材に係合した状態でラツチ部材に
    支持されて前記可動接触子を開閉動作するハンド
    ルを有して前記ラツチ部材が前記引外し部材から
    離脱した状態で閉極状態の前記可動接触子を開極
    させる開閉機構部とを備えた回路しや断器。 2 前記異常電流検出素子は前記可動接触子の前
    記被押圧部に対向する側に配置されている特許請
    求の範囲第1項記載の回路しや断器。
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