JP3232211B2 - 漏電遮断器 - Google Patents
漏電遮断器Info
- Publication number
- JP3232211B2 JP3232211B2 JP12868795A JP12868795A JP3232211B2 JP 3232211 B2 JP3232211 B2 JP 3232211B2 JP 12868795 A JP12868795 A JP 12868795A JP 12868795 A JP12868795 A JP 12868795A JP 3232211 B2 JP3232211 B2 JP 3232211B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zero
- current transformer
- phase current
- piece
- conductors
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Breakers (AREA)
Description
のである。
ことが零相変流器によって検出されたときに接点装置を
開極するようにした漏電遮断器が提供されている。この
種の漏電遮断器では、図18に示すように、零相変流器
32の中央孔に板状の電路導体23a,23b,23c
を挿通し、電路導体23a,23b,23cが主電路の
一部となるようにしたものが提案されている(たとえ
ば、特開平5−82006号公報)。電路導体23a,
23b,23cは、零相変流器32の中央孔の中では比
較的狭い空間に挿入されることになるから互いに絶縁す
る必要があり、この要求を満たすために、零相変流器3
2の一面側から零相変流器32の中央孔に絶縁分離体8
1′が挿入される。
は零相変流器32の一面からのみ絶縁分離体81′を中
央孔に挿入しているものであるから、零相変流器32の
一面側では絶縁分離体81′に鍔などを設けることで電
路導体23a,23b,23cの間の絶縁距離を確保す
ることができるが、他面側では電路導体23a,23
b,23c間に絶縁分離体81′が介在しないから、こ
の部分での絶縁距離を十分に大きくとることができない
という問題があった。つまり、零相変流器32の中央孔
の限られたスペース内でとり得る絶縁距離が比較的小さ
くなるという問題があった。
あり、その目的は、零相変流器の中央孔内の限られたス
ペースでも電路導体間の絶縁距離を十分に大きくとるこ
とができるようにして、比較的小型ながらも高容量な漏
電遮断器を提供することにある。
記目的の達成のために、接点装置を通る主電路に挿入さ
れた板状の電路導体が貫通する中央孔が形成された零相
変流器を備え、零相変流器の2次出力に基づいて電路導
体を通過する不平衡電流を検出すると接点装置を開極さ
せる漏電遮断器において、電路導体は少なくとも3個設
けられ、それぞれ略コ字形に折曲されていて中央片を零
相変流器の中央孔に貫挿し両脚片間に零相変流器を挟む
ように配置され、零相変流器の中央孔の中心線方向の両
側面との間に電路導体の各脚片を位置させる主板を備え
るとともに主板より一体に突出し零相変流器の中央孔に
挿入される分離片を備えた一対の絶縁分離体が設けら
れ、各絶縁分離体の分離片には零相変流器の中央孔の周
面に向かって開放され電路導体の中央片が各別に挿入さ
れる溝部が形成され、両絶縁分離体の分離片は零相変流
器の中央孔内で一部が重複することを特徴とする。
いて、3個の電路導体を備え、2個の電路導体は中央片
の厚み方向の外側面を対向させる形で零相変流器の中央
孔に挿通されるとともに、一方の絶縁分離体の分離片に
よって互いに絶縁され、残りの1個の電路導体は上記2
個の電路導体の中央片の側方に配置される形で零相変流
器の中央孔に挿通されるとともに、上記2個の電路導体
とは他方の絶縁分離体の分離片により絶縁される。
いて、4個の電路導体を備え、2個の電路導体は中央片
の厚み方向の外側面を対向させる形で零相変流器の中央
孔に挿通されるとともに、一方の絶縁分離体の分離片に
よって互いに絶縁され、残りの2個の電路導体は上記2
個の電路導体の中央片の側方に配置される形で零相変流
器の中央孔に挿通されるとともに、上記2個の電路導体
とは他方の絶縁分離体の分離片により絶縁される。
項3の発明において、一方の絶縁分離体の分離片には分
離片の突出方向に沿った突片が設けられ、他方の絶縁分
離体の分離片には突片が挿入されるスリットが形成され
ている。請求項5の発明では、請求項1ないし請求項4
の発明において、零相変流器を収納したセンサケースを
設け、各絶縁分離体の主板とセンサケースの外側面とを
凹凸係合手段により結合している。
両側から絶縁分離体を挿入することによって電路導体を
絶縁するから、従来のように零相変流器の片面からのみ
絶縁分離体を挿入している場合に比較して絶縁性能が一
層高くなり、結果的に高容量の漏電遮断器を提供するこ
とができる。また、零相変流器の中央孔の中心線方向の
両面に絶縁材料の主板を配置することで、零相変流器の
両面での絶縁性能も確保することができる。
変流器の中央孔に挿通される複数の電路導体のうちの2
個の電路導体については中央片を背中合わせにし、他の
電路導体は上記2個の電路導体の中央片の側方に配置す
るから、零相変流器の中央孔の限られたスペースを効率
よく利用して電路導体を挿通することができ、電路導体
を零相変流器の中央孔に挿通させ易くなる。また、電路
導体に応じて異なる絶縁分離体で絶縁するから、絶縁分
離体の挿入も容易になる。
縁分離体に設けた突片を他方の絶縁分離体に設けたスリ
ットに挿入するから、両絶縁分離体が相互に位置決めさ
れ、導体電路間の絶縁性能を安定に保つことができる。
請求項5の発明の構成によれば、各絶縁分離体の主板と
零相変流器を納装したケースとを凹凸係合手段によって
結合しているから、零相変流器と絶縁分離体とが結合さ
れることによって1つの部品として扱えるようになり、
組み込みが容易になる。しかも、零相変流器に対する絶
縁分離体の位置が安定するから、導体電路間の絶縁性能
をさらに安定に保つことができるとともに、零相変流器
に対して導体電路が位置決めされることになり、漏電電
流の検出性能も安定する。
は、それぞれ合成樹脂よりなるボディ11とカバー12
とからなり、ボディ11の長手方向の各端部には電源と
負荷とにそれぞれ接続されるねじ付きの端子を備えた端
子台13a,13bが形成される。本実施例では単相三
線ないし三相三線で用いる漏電遮断器を示しており、各
端子台13a,13bには3極分の端子が設けられる。
各極の端子は、ボディ11の長手方向の両端部において
両側壁の間を3区画に仕切る隔壁11aにより互いに接
触しないように絶縁される。
部が露出し、電源側端子板14の露出部位には六角穴ボ
ルトよりなる端子ねじ15aの脚部が挿通され、端子ね
じ15aの脚部には端子ナット15b(図14参照)が
螺合する。図11のように、電源側端子板14の他端部
には下向きに折曲された位置決め片14aが形成され、
電源側端子板14の上記他端部が切り起こされることに
よって電源側端子板14の上面よりも下方に位置する端
子支持片14bが位置決め片14aから延設される。ま
た、電源側端子板14が切り起こされることによって電
源側端子板14の上記他端部に開口部14cが形成され
ることになり、開口部14cを通して露出する端子支持
片14bの上面には固定接点21が固着される。ボディ
11の底面には上方に開口する略コ字形に形成された支
持板16が配設され、端子支持板14bは支持板16の
両脚片の間で支持板16に載置された形でボディ11に
収納される。支持片16にはボディ11の底面に突設さ
れた位置決め突起11b(図14参照)が挿入され、電
源側端子板14に設けた位置決め片14aはボディ11
の底部に形成された位置決め凹所11c(図14参照)
に挿入される。また、電源側端子板14はボディ11の
下面側から挿入される図示しない固定ねじが螺合するこ
とによりボディ11に固定されるのであって、支持板1
6はボディ11と電源側端子板14との間に挟持される
形でボディ11に固定される。
の一端部が露出し、電源側端子板14と同様に、負荷側
端子板17の上記一端部には六角穴ボルトよりなる端子
ねじ15aおよび端子ねじ15aの脚部に螺合する端子
ナット15bが設けられる。また、負荷側端子板17は
ボディ11の下面側から挿入される図示しない固定ねじ
が螺合することによりボディ11に固定される。負荷側
端子板17の他端には一つの平面内で略U字形の電路
(すなわち、1ターンのコイル)を形成するコイル板2
2の一端が接続される。ここに、負荷側端子板17とコ
イル板22とは略直交するように配置される。また、コ
イル板22の他端部には傍熱型のバイメタル板41の一
端部が固着され、3極の各コイル板22の他端には電路
導体23a,23b,23c(図1参照)の一端が接続
される。電路導体23a,23b,23cの中間部は漏
電電流検出装置30に挿通され他端部は編組線24を介
して可動接触子25の一端部に接続される。可動接触子
25の他端部には上述した固定接点21とともに接点装
置を構成する可動接点26が設けられる。すなわち、電
源側端子板14と負荷側端子板17との間には、固定接
点21および可動接点26よりなる接点装置と可動接触
子25と編組線24と電路導体23a,23b,23c
とコイル板22とを通る主電路が形成される。
7に設けた端子ねじ15aとの間には、磁性体よりなり
排気孔が穿孔された排気板18がコイル板22に対向す
るようにしてボディ11の側壁と隔壁11aとの間およ
び隔壁11a同士の間で保持される。負荷側端子板17
を挟んで排気板18の直下には、上方に開放された略コ
字形に磁性体により形成された吸引板42が配置され
る。吸引板42には上方に延長されたプランジャ43が
固着され、また吸引板42は負荷側端子板17との間に
挟装されたコイルスプリングよりなる復帰ばね44のば
ね力によって下向きに付勢されている。また、吸引板4
2の両脚片の先端面と排気板18の下端面とが対向する
部位では負荷側端子板17の側部には切欠が形成されて
いる。つまり、吸引板42の両脚片の先端面と排気板1
8の下端面とは直接に対向する。
格電流の数十倍以上の電流が流れた場合には、コイル板
22の周囲に形成される磁界により排気板18が磁化さ
れ、吸引板42は復帰ばね44のばね力に抗して排気板
18に引き付けられることになる。つまり、短絡電流が
主電路に流れると吸引板42およびプランジャ43が上
方に移動する。また、主電路に定格電流の数倍程度の過
電流が流れたときには、コイル板22の発熱によってバ
イメタル板41が加熱され、バイメタル板41の上端部
がコイル板22から離れる向きに湾曲する。ここに、バ
イメタル板41の上端部には押しねじ45が螺合してお
り、押しねじ45の螺合量を調節することができるよう
にしてある。
が収納される。トリップ装置50には一般的なものを用
いているが簡単に説明する。トリップ装置50では、図
14に示すように、ラッチリンク52、ラッチ板53、
クレイドル54、ハンドル55をそれぞれ軸52a,5
3a,54a,55aで金属製のフレーム51に枢着し
てある。また、3極のうちの中央の1極の可動接触子2
5とクレイドル54とにそれぞれリンク56a,56b
の一端を枢着し、両リンク56a,56bの他端部同士
を軸着してある。つまり、両リンク56a,56bを介
して、クレイドル54と可動接触子25とが連結される
ことになる。フレーム51に固定した軸51aにはねじ
りコイルばねよりなるラッチ復帰ばね57が装着され、
ラッチ復帰ばね57の各一端はそれぞれラッチリンク5
2とラッチ板53とに当接する。ここに、ラッチ復帰ば
ね57は図14においてラッチ板53を軸53aの回り
に右回りに付勢する。また、リンク56a,56bを軸
着する軸ピン56とハンドル55との間には引張ばねで
あるハンドル復帰ばね58が装着される。
59に対して揺動可能に保持され、可動接触子25と連
動体59との間にはコイルばねよりなる接圧ばね46が
保持される。接圧ばね46は、可動接点26が固定接点
21に対して閉極するときには接点圧を与える向きに可
動接触子25を付勢し、可動接点26が固定接点21に
対して開極するときには可動接点26を固定接点21か
ら引き離す向きに可動接触子25を付勢する。連動体5
9はボディ11に回動自在に支承される軸部59aを有
し、かつ3極の可動接触子25をすべて保持する。した
がって、1極の可動接触子25の開閉動作に連動して他
の2極の可動接触子25も同様に開閉動作する。
動用バー47が支承されており、連動用バー47には、
上述した各プランジャ43が上方に移動したときにプラ
ンジャ43に押されて連動用バー47を支承部位の回り
で図14における左回りに回転させる3個のキック片4
7aを備える。また、バイメタル板41が湾曲したとき
にバイメタル板41に螺合した押しねじ45により押さ
れて連動用バー47を支承部位の回りで図14における
左回りに回転させる3個の押圧片47bが突設されてい
る。さらに、連動用バー47にはラッチリンク52より
突出するセット片52bの挿入されるセット筒部47c
が設けられている。
から起倒自在に突出し、図14のように左端側に倒され
ているときには、可動接点26を固定接点21に接触さ
せて閉極させる。この状態では連動用バー47のセット
筒部47cにラッチリンク52のセット片52bが挿入
される。このとき、ラッチ板53はクレイドル54に係
止されるから、ラッチ復帰ばね57のばね力によるラッ
チ板53を軸53aの回りに右回りに回転させる力は小
さくなる。また、ラッチリンク52はラッチ復帰ばね5
7のばね力によって軸52aの回りに左回りに回転しよ
うとするが、ラッチ板53の上縁に当接することによっ
て図14の位置に停止する。つまり、図14の状態では
ラッチ板53がラッチリンク52に当接した状態に保た
れる。クレイドル54もまたラッチ板53に係止される
ことによって軸54aの回りでの回転が阻止されてい
る。このとき、ハンドル復帰ばね58のばね力がリンク
56a,56bを一直線に展開する向きに作用して、可
動接触子25を下方に押す状態になる。つまり、可動接
点26が固定接点21に接触する位置に保たれる。
合させた状態で、図15のように、ハンドル55を右端
側に倒すと、ハンドル復帰ばね58の上端がクレイドル
54に対するリンク56bの枢着位置よりも右側に移動
するから、リンク56a,56bはく字形に曲がり、可
動接触子25を上方に引き上げることになる。つまり、
可動接点26は固定接点21から離れて開極するのであ
る。
が係合した状態において、連動用バー47がボディ11
に対する枢支部の回りに左回りに回転したとすると、図
16のように、ラッチリンク52のセット片52bが連
動用バー47のセット筒部47cの内面で押圧されて下
方に移動する。つまり、ラッチ板53はラッチリンク5
2に当接しなくなり、ラッチ板53を軸53aの回りに
右回りに回転させようとしていた力が開放されて、ラッ
チ板53が右回りに回転する。このとき、クレイドル5
4とラッチ板53との係合も解除され、クレイドル54
は自由に回転できるようになるから、ハンドル復帰ばね
58のばね力によってリンク56a,56bが曲がり、
可動接触子25が上方に引き上げられることになる。す
なわち、可動接点26が固定接点21から離れて開極す
る。このような動作を一般にトリップ動作と称してい
る。
54との係合が解除された状態から係合状態に復帰させ
るには、ハンドル55を右端側に倒せばよい。このと
き、クレイドル54はハンドル55に設けた押圧ピン5
5bに押圧されることによって軸54aの回りに右回り
に回転し、またラッチリンク52はハンドル55に押圧
されて軸52aの回りに左回りに回転する。つまり、ハ
ンドル55を十分に右端側に倒せば、図15のように、
ラッチ板53にクレイドル54が係合し、かつ可動接点
26が固定接点21に対して開極した状態に復帰する。
可動接点26を固定接点21に対して閉極させるには、
その後にハンドル55を左端側に倒せばよい。
よってプランジャ43が上方に移動して連動用バー47
のキック片47aを上に押し上げるか、過電流によって
バイメタル板41が湾曲して押しねじ45が押圧片47
bを押すか、後述するように漏電電流検出装置30が作
動するか、あるいはカバー12に設けたトリップ動作確
認釦48を押すかのいずれかの際に行なわれる。トリッ
プ動作確認釦48はカバー12に保持され、下端部に形
成された傾斜面48aによって、トリップ動作確認釦4
8が下向きに移動したときに連動用バー47を枢支位置
の回りに左回りに回転させる。また、トリップ動作確認
釦48はコイルばねよりなる釦復帰ばね49により上向
きに付勢され、トリップ動作確認釦48の上面はカバー
12の上面よりやや下がった位置に停止する。
装置60が配設される。消弧装置60は合成樹脂よりな
る絶縁枠61と、絶縁枠61の上から装着された磁性体
のヨーク62とからなる。ヨーク62は電源側端子板1
4の上面よりも上方に位置し、下向きに開放された略コ
字形に形成されている。また、ヨーク62の両脚片にお
いて端子ねじ15aに近い側の側縁には、アークを遮蔽
しながらもアークガスの通過が可能となるような隙間を
形成するように、両脚片から複数のグリッド片62aが
延設され、両脚片のグリッド片62aによって図11に
おけるヨーク62の左手前の開口が覆われる。つまり、
グリッド片62aは上下方向においては各脚片から千鳥
状に交互に延設され、グリッド片62aの厚み方向にお
いては互いに離間してグリッド片62aの間に隙間を形
成するのである。
て固定接点21を設けた端子支持片14bは、電源側端
子板14の右端に設けた位置決め片14aから延設さ
れ、かつ電源側端子板14の下方に位置しているから、
固定接点21と可動接点26とが開極してアークが生じ
たときに、端子支持片14bと位置決め片14aと端子
ねじ15aの取付部位とを通して電源側端子板14に流
れる電流によって生じている磁界とアークとの間に電磁
力が作用し、アークは端子ねじ15aの向きに引き延ば
されることになる。また、電源側端子板14よりも上方
では上記磁界はヨーク62内を通るからアークを逆向き
に走行させる電磁力が作用しないようになっている。こ
こに、絶縁枠61は、ヨーク62を位置決めする機能と
ともに、アークガスにより作用する圧力を逃がさずにア
ークを効率よく消弧する機能も有している。器体10に
は、消弧装置60と端子ねじ15aとの間に対応する部
位において、アークガスを器体10の外部に逃がすため
の排気板63が配設されている。
る。漏電電流検出装置30は、主電路に不平衡電流が流
れたときに異常電流と判断してトリップ装置50を駆動
するものであって、図1、図8ないし図10に示すよう
に、電路導体23a,23b,23cに不平衡電流が流
れたことを検出する零相変流器32を備えた本体部31
と、不平衡電流が検出されたときに連動用バー47を図
14における左回りに回転させるためのソレノイド34
を備えた駆動部33とにより構成される。
器32の2次出力によって不平衡電流を検出する電子回
路部を構成する電子部品35とを実装した印刷配線板よ
りなる回路基板36を、センサケース37に納装して形
成される。センサケース37はケースボディ37aとケ
ースカバー37bとからなり、ケースボディ37aより
突出する結合爪38aをケースカバー37bに設けた結
合孔38bに凹凸係合させることによって、ケースボデ
ィ37aとケースカバー37bとが結合される。零相変
流器32は、樹脂モールドされるとともに外周部に位置
決め突起32aを備え、ケースカバー37bに形成され
た開口窓37dの周部の位置決め切欠37eに位置決め
突起32aを係合させることによって、センサケース3
7に対する位置決めがなされる。ケースカバー37bと
同様に、ケースボディ37aにも開口窓37cが形成さ
れ、かつ回路基板36にも開口窓36aが形成される。
これらの開口窓36a,37c,37dは零相変流器3
2の開口と同軸上に形成されている。
窓36a,37c,37dに挿通されるのであって、図
1に示すように、各電路導体23a,23b,23cは
略コ字形に折曲される。また、零相変流器32に挿通さ
れる部位で電路導体23a,23b,23c同士が接触
することがないように、センサケース37には合成樹脂
製の一対の絶縁分離体81,82が装着される。各絶縁
分離体81,82はセンサケース37の外側面に対向す
る主板81a,82aと、零相変流器32に挿通される
分離片81b,82bとを連続一体に備える。各主片8
1a,82aにおけるセンサケース37との対向面に
は、先端部が膨らんだ形状の取付突起81c,82cが
突設され、センサケース37に設けた取付孔37hに取
付突起81c,82cを圧入することによって、絶縁分
離体81,82がセンサケース37に固定される。つま
り、取付突起81c,82cと取付孔37hとにより凹
凸係合手段が形成される。絶縁分離体81の分離片81
bは一対のコ字を背中合わせにして両者間に狭いスリッ
ト81dを形成した断面形状に形成されている。また、
絶縁分離体82の分離片82bは下向きに開放された断
面略コ字形に形成されるとともに、コ字の中央片の上面
に分離片81bのスリット81dに挿入される突片82
dを備えた形状に形成される。つまり、スリット81d
と突片82dとの係合によって両絶縁分離体81,82
が位置決めされる。また、分離片81b,82bの各コ
字形部分である溝部の内側に各電路導体23a,23
b,23cがそれぞれ配置されることによって、各電路
導体23a,23b,23cが互いに絶縁される。
は、図4、図5に示すように、収納凹所37iが形成さ
れ、収納凹所37iには磁性体板よりなる2枚の磁気シ
ールド板85a,85bが配置される。磁気シールド板
85a,85bは、図2、図3に示すように、ケースボ
ディ37aにはめ込まれる合成樹脂の絶縁板86とケー
スボディ37aとの間に挟持される。絶縁板86におけ
るケースボディ37aとの対向面には係合爪86aに突
設され、ケースボディ37aに形成された係合孔37j
に係合爪86aを凹凸結合させることによって、絶縁板
86がケースボディ37aに保持される。また、磁気シ
ールド板85a,85bの下縁には切り起こしによって
位置決め部85cが形成され、磁気シールド板85a,
85b同士の位置ずれが防止されるとともに、絶縁板8
6に設けた位置決め切欠86bに位置決め部85cを合
致させることで、磁気シールド板85a,85bの位置
ずれを防止している。さらに、磁気シールド板85a,
85bおよび絶縁板86の上下両縁にはそれぞれ逆組防
止切欠85d,86dが形成され、ケースボディ37a
の内面に突設された逆組防止突部37kに逆組防止切欠
85d,86dを合致させることで、ケースボディ37
aに対する磁気シールド板85a,85bおよび絶縁板
86の逆組が防止される。また、絶縁板86には零相変
流器32の中央孔に挿入される筒部86cが突設され、
磁気シールド板85a,85bおよび絶縁板86には零
相変流器32の中央孔と同軸上で開口窓85e,86e
が形成される。
ら上方に突出する蓋部37fに結合されるサブケース7
1を備える。蓋部37fとサブケース71とは、蓋部3
7fに設けた結合孔37gとサブケース71に設けた結
合爪71aとを凹凸係合させることによって結合され
る。サブケース71には、ソレノイド34とともに動作
試験を行なうためのテストスイッチ72を実装した回路
基板73が収納され、またソレノイド34の作動時に器
体10の上面から突出する表示釦74も設けられる。さ
らに、回路基板73には不平衡電流に対してソレノイド
34を作動させる感度を切り替えるためのスライドスイ
ッチ75も実装される。表示釦74は、ソレノイド34
のプランジャ34aが突出している状態ではプランジャ
34aに係合可能であって、係合状態では表示釦74の
上面と器体10の上面とがほぼ面一になる。また、プラ
ンジャ34aとの係合状態でプランジャ34aとの係合
が解除されると、押上ばね76により上方に押し上げら
れて器体10の上面から突出するようになっている。こ
こにおいて、回路基板73は、図6に示すように、電子
部品35の実装時には回路基板36と一体であって、電
子部品35の実装後にミシン線39の位置で図7のよう
に分離し、分離後にソレノイド34が実装される。
接点片72aと、器体10の上面から突出する操作釦7
2bとからなり、操作釦72bを器体10に押し込む
と、零相変流器32に1ターンだけ巻回したテスト巻線
32bに電流を流し、不平衡電流の発生時と同様の2次
出力を零相変流器32に生じさせる。したがって、表示
釦74をプランジャ34aに係合させるようにリセット
した状態でテストスイッ72の操作釦72bを押せば、
漏電電流検出装置30が正常に機能するか否かの試験を
行なうことができる。
部は連動用バー47に設けた引掛溝47dに挿通され、
プランジャ34aが引き込まれたときにプランジャ34
aの先端部に突設した引掛ピン34bが引掛溝47dの
周縁に当接して連動用バー47を回転させるようになっ
ている。つまり、プランジャ34aの引込みによっても
連動用バー47が回転し、トリップ装置50を作動させ
るのである。
30は、ケースボディ37aを負荷側端子板17に近い
側としてボディ11に納装される。したがって、コイル
板22の周囲に発生する磁界は磁気シールド板85a,
85bにより遮蔽されることになり、回路基板36に実
装された零相変流器32や電子部品35への磁界による
影響を防止することができる。
体23a,23b,23cを備えた3極用の漏電遮断器
を示したが、本実施例では4極用であって図17のよう
に、4個の電路導体23a,23b,23c,23dを
備える例を示す。基本的な構成は実施例1と同様であっ
て、絶縁分離体82における突片82dの上に上方に開
放された略コ字形の溝部を付加し、この溝部に電路導体
23dを挿入した点が相違する。この電路導体23dも
他の電路導体23a,23b,23cと同様に、略コ字
形に折曲されている。また、電路導体23a,23bの
コ字の中央片は背中合わせに対向し、電路導体23c,
23dの中央片は電路導体23a,23bの中央片の側
方に配置されることになる。他の構成は実施例1と同様
である。
ら絶縁分離体を挿入することによって電路導体を絶縁す
るから、従来のように零相変流器の片面からのみ絶縁分
離体を挿入している場合に比較して絶縁性能が一層高く
なり、結果的に高容量の漏電遮断器を提供することがで
きるという利点がある。また、零相変流器の中央孔の中
心線方向の両面に絶縁材料の主板を配置することで、零
相変流器の両面での絶縁性能も確保することができると
いう効果もある。
孔に挿通される複数の電路導体のうちの2個の電路導体
については中央片を背中合わせにし、他の電路導体は上
記2個の電路導体の中央片の側方に配置するから、零相
変流器の中央孔の限られたスペースを効率よく利用して
電路導体を挿通することができ、電路導体を零相変流器
の中央孔に挿通させ易くなるという利点がある。また、
電路導体に応じて異なる絶縁分離体で絶縁するから、絶
縁分離体の挿入も容易になるという利点を有する。
けた突片を他方の絶縁分離体に設けたスリットに挿入す
るから、両絶縁分離体が相互に位置決めされ、導体電路
間の絶縁性能を安定に保つことができるという効果を奏
する。請求項5の発明は、各絶縁分離体の主板と零相変
流器を納装したケースとを凹凸係合手段によって結合し
ているから、零相変流器と絶縁分離体とが結合されるこ
とによって1つの部品として扱えるようになり、組み込
みが容易になるという利点がある。しかも、零相変流器
に対する絶縁分離体の位置が安定するから、導体電路間
の絶縁性能をさらに安定に保つことができるとともに、
零相変流器に対して導体電路が位置決めされることにな
り、漏電電流の検出性能も安定するという効果を奏す
る。
を示す斜視図である。
した状態の背面図である。
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 接点装置を通る主電路に挿入された板状
の電路導体が貫通する中央孔が形成された零相変流器を
備え、零相変流器の2次出力に基づいて電路導体を通過
する不平衡電流を検出すると接点装置を開極させる漏電
遮断器において、電路導体は少なくとも3個設けられ、
それぞれ略コ字形に折曲されていて中央片を零相変流器
の中央孔に貫挿し両脚片間に零相変流器を挟むように配
置され、零相変流器の中央孔の中心線方向の両側面との
間に電路導体の各脚片を位置させる主板を備えるととも
に主板より一体に突出し零相変流器の中央孔に挿入され
る分離片を備えた一対の絶縁分離体が設けられ、各絶縁
分離体の分離片には零相変流器の中央孔の周面に向かっ
て開放され電路導体の中央片が各別に挿入される溝部が
形成され、両絶縁分離体の分離片は零相変流器の中央孔
内で一部が重複することを特徴とする漏電遮断器。 - 【請求項2】 3個の電路導体を備え、2個の電路導体
は中央片の厚み方向の外側面を対向させる形で零相変流
器の中央孔に挿通されるとともに、一方の絶縁分離体の
分離片によって互いに絶縁され、残りの1個の電路導体
は上記2個の電路導体の中央片の側方に配置される形で
零相変流器の中央孔に挿通されるとともに、上記2個の
電路導体とは他方の絶縁分離体の分離片により絶縁され
ることを特徴とする請求項1記載の漏電遮断器。 - 【請求項3】 4個の電路導体を備え、2個の電路導体
は中央片の厚み方向の外側面を対向させる形で零相変流
器の中央孔に挿通されるとともに、一方の絶縁分離体の
分離片によって互いに絶縁され、残りの2個の電路導体
は上記2個の電路導体の中央片の側方に配置される形で
零相変流器の中央孔に挿通されるとともに、上記2個の
電路導体とは他方の絶縁分離体の分離片により絶縁され
ることを特徴とする請求項1記載の漏電遮断器。 - 【請求項4】 一方の絶縁分離体の分離片には分離片の
突出方向に沿った突片が設けられ、他方の絶縁分離体の
分離片には突片が挿入されるスリットが形成されて成る
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の漏電遮
断器。 - 【請求項5】 零相変流器を収納したセンサケースを設
け、各絶縁分離体の主板とセンサケースの外側面とを凹
凸係合手段により結合して成ることを特徴とする請求項
1ないし請求項4記載の漏電遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12868795A JP3232211B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 漏電遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12868795A JP3232211B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 漏電遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08321245A JPH08321245A (ja) | 1996-12-03 |
JP3232211B2 true JP3232211B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=14990948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12868795A Expired - Lifetime JP3232211B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 漏電遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3232211B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4736949B2 (ja) * | 2006-05-23 | 2011-07-27 | 富士電機機器制御株式会社 | 漏電遮断器 |
JP4910913B2 (ja) * | 2007-06-27 | 2012-04-04 | 富士電機機器制御株式会社 | 漏電遮断器 |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP12868795A patent/JP3232211B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08321245A (ja) | 1996-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5552755A (en) | Circuit breaker with auxiliary switch actuated by cascaded actuating members | |
CN108428603B (zh) | 用于直流的模制壳体断路器 | |
EP2204834A2 (en) | Trip mechanism for circuit breaker | |
US6933814B2 (en) | Phase-to-phase isolation of cassette type circuit breakers | |
JP3232211B2 (ja) | 漏電遮断器 | |
JP3335042B2 (ja) | 漏電遮断器の漏電電流検出装置 | |
JP3234445B2 (ja) | 漏電遮断器 | |
JP3227344B2 (ja) | 回路遮断器の短絡電流検出装置 | |
JP3335041B2 (ja) | 漏電遮断器 | |
JP2002140971A (ja) | 多極回路遮断器 | |
JP3222730B2 (ja) | 回路遮断器の消弧装置 | |
KR102423488B1 (ko) | 소형 차단기용 순시 트립 장치 및 이를 포함하는 소형 차단기 | |
JP3232213B2 (ja) | 端子装置 | |
JP3222731B2 (ja) | 消弧装置を備える開閉器 | |
JP2002329450A (ja) | 漏電遮断器 | |
JPH0133019B2 (ja) | ||
JP3726709B2 (ja) | 回路遮断器の零相変流器配設構造 | |
JP3077400B2 (ja) | 漏電遮断器 | |
JPH0234748Y2 (ja) | ||
JP2003272507A (ja) | 回路遮断器 | |
JPH1167051A (ja) | 回路遮断器 | |
JP3726704B2 (ja) | 漏電遮断器 | |
JP2816010B2 (ja) | 漏電遮断器 | |
JP3726703B2 (ja) | 漏電遮断器 | |
JP2003162953A (ja) | 漏電遮断器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010904 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914 Year of fee payment: 8 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914 Year of fee payment: 8 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |