JPS63182474A - 繊維処理剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は繊維処理剤に関するものである。さらに詳しく
いえば、本発明は繊維製品に平滑性と柔軟性と吸水性を
付与するための繊維処理剤に関するものである。

従来技術 従来は、糸条ｔｊ＆雄製品については、製織や製編を円
滑に進めるために糸条に優れた平滑性と好ましい柔軟性
を付与することを目的として、各種のワックス、油、界
面活性剤からなる組成物がいわゆる柔軟平滑剤として使
用されており、また、布帛状ｍ！製品については、！ｉ
製による地糸切れ防止などのために布帛に平滑性を付与
し、あわせて好ましい風合を付与することを目的として
、各種のワックス、油、界面活性剤からなる組成物がい
わゆる柔軟平滑剤として使用されている。

これらのａｍ処理剤で処理することにより、繊維は目的
とする柔軟性、平滑性を付与されると同時に撥水性をも
付与される。

したがって吸水性が要求されるｍ維製品においては、吸
水性を付与するための工程を加えなければならない、た
とえば靴下、下着などは吸水性が重要なので、後加工と
してポリオキシエチレン誘導体、ポリエステルのオリゴ
マーとポリエチレングリコールとの共重合体、カルボン
酸誘導体などの親水性物質による処理を行なって吸水性
を付与している。また、タオル、敷布などの綿製品の場
合は精練後、上記の親水性物質で処理している。

ところが従来のｍｗｒ処理剤では、ｍ維に柔軟平滑性と
吸水性とを同時に付与することはできない、たとえば前
記の柔軟平滑剤と親木性物質とを混合して用いても、柔
軟平滑性、吸水性のいずれかが弱まるか、中途半端な特
性しか得られない。

発明が解決しようとする問題点 上記の現状であるから、一度の処理によって繊維製品に
柔軟性、平滑性および吸水性を付与しうるような繊維処
理剤を提供することが本発明の目的である。

問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するために、本発明者らは鋭意研究
の結果、特定のポリオキシアルキレングリコールのエス
テルおよびポリグリセリンのエステルを特定の比率で含
有する組成物がすぐれた効果を有することを見出し、本
発明を完成した。

すなわち本発明は、 （ａ）一般式（Ｉ）で表わされる化合物から選ばれた１
種または２種以上 （ただしＲは炭素原子数が少なくとも８のアルキル基ま
たはアルケニル基であり、ｍおよびｎは正の整数であっ
て、ｍ＋ｎは５０〜２０００．ｍ：ｎは５０：５０〜９
０：ｌＯである） および （ｂ）重合度が少なくとも５のポリグリセリンと炭素原
子数が少なくとも１２の脂肪酸とのモノエステル を水に乳化させた組成物であって、成分（ａ）対成分（
ｂ）の重量比が１０対９０ないし７０対３０の割合であ
ることを特徴とするａｍ処理剤である。

本発明の構成について以下に詳説する。

（ａ）ポリオキシアルキレングリコールの脂肪酸モノエ
ステル 上記の式（Ｉ）において、基Ｒの炭素原子数は少なくと
も８でなければならない、基Ｒの炭素原子数が８未満で
は十分な柔軟性を付与することができないからである。

式（１）において、ｍ＋ｎは５０〜２０００でなければ
ならない、ｍ＋ｎが５０未満であっても、２０００を越
えても十分な柔軟平滑性を付与することができない。

式（Ｉ）において、ｍ：ｎは５０：５０〜９０：ｌＯで
なければならない０ｍの比率がこれよりも小さいと十分
な吸水性を付与することができず、ｍの比率がこれより
も大きいと十分な柔軟平滑性を付与することができない
。

（ｂ）ポリグリセリンと脂肪酸とのエステルポリグリセ
リンと脂肪酸とのエステルにおいて、ポリグリセリンの
重合度は少なくとも５でなければならない０重合度が５
未満では十分な吸水性を付与することができないからで
ある。

脂肪酸は飽和脂肪酸であっても不飽和脂肪酸であっても
よいが、その炭素原子数は少なくとも１２でなければな
らない、炭素原子数が１２未満であると十分な柔軟平滑
性を付与することができないからである。

成分（ａ　と成　（ｂ）との　率 本発明において、成分（ａ）と成分（ｂ）とのｆｆｉ量
比は、１０：９０ないし７０　：　３０でなければなら
ない、成分（ａ）の比率がこれよりも小さいと十分な吸
水性を付与することができず、成分（ａ）の比率がこれ
よりも大きいと十分な平滑性を付与することができない
。

その他の成分 本発明の繊維処理剤は、上記の成分（ａ）、成分（ｂ）
および水のほかに防腐防黴剤、消泡剤などを含有するこ
とができる。

製造方法および使用方法 本発明のｍ維処理剤は、上記の必須成分、任意成分およ
び水を混合し、加熱攪拌して、乳化液とすることにより
製造することができる。乳化液中の固形分濃度は０．０
１〜５．０重量％が適当である。あらかじめ固形分濃度
の高い乳化液を製造しておき、使用に当って水で希釈し
て上記の固形分濃度に調整してもよい。

本発明の繊維処理剤を用いて、繊維製品を処理するには
、上記のようにして製造したｍｉｘ処理剤中に繊維製品
を浸漬し、絞って乾燥すればよい。

ｍ維製品への繊維処理剤の付着量は、通常は乾燥ａｍ製
品１００ｇ当り繊維処理剤の固形分が０．１〜５．０ｇ
になるようにする。

繊維処理剤の適用時期は、精練後、あるいは染色後に適
用してもよく、染色浴中に繊維処理剤を添加して適用し
てもよい。

適用範囲 本発明の繊維処理剤は、木綿、羊毛、絹などの天然繊維
、ビスコース法や銅アンモニア法による再生繊維、アセ
テート繊維のような半合成ａｍ、ナイロン、ポリエステ
ル、アクリルのような合成繊維およびこれらを混合して
各種繊維からなるわた、糸、ｒＡ物、織物などのａｍ製
品に適用できる。

実　　施　　例 つぎに実施例および比較例によって本発明を具体的に説
明する。ただし、本発明はこれらの実施例および比較例
によってなんら制限されるものではない。

以下の記述において「部」は重量部を表わし、「％」は
重量％を表わすものとする。

実施例１ （イ）ポリオキシエチレン・ポリオキプロピレングリコ
ールのモノステアリン酸エステル（ただしオキシエチレ
ンの付加モル数は１００であり、オキシプロピレンの付
加モル数は５０である。）　　　　　　　１０部（ロ）
へキサグリセリンモノステアレート１０部 （ハ）水　　　　　　　　　　　　　１部部上記の成分
（イ）、成分（ロ）および成分（ハ）を混合し、攪拌し
ながら８０℃まで加熱し、同温度でさらに３０分間攪拌
したのち、攪拌しながら室温まで冷却し、固形分１０％
の乳化液を得た。

以下の実施例の組成物も同様にして製造した。

実施例２ （イ）ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリ
コールのモノラウリン酸エステル（ただし、オキシエチ
レンの付加モル数は２５０であり、オキシプロピレンの
付加モル数は８０である。）　　　　　　　　５部（ロ
）デカグリセリンモノミリステー）　　１５部（ハ）水
　　　　　　　　　　　　　１８０部上記の処方によっ
て固形分が１０％の乳化液を得た。

実施例３ （イ）ポリオキシエチレン台ポリオキシプロピレングリ
コールのモノオレイン酸エステル（ただしオキシエチレ
ンの付加モル数は１５０であり、オキシプロピレンの付
加モル数は１５０である。）　　　　　１４部（ロ）デ
カグリセリンモノステアレート　　６部〔ハ〕水　　　
　　　　　　　　　　１８０部上記の処方によって固形
分が１０％の乳化液を得た。

比較例１ （イ）パラフィンワックス（融点４５℃）　７部（ロ）
グリセリンモノステアレート　　　　　４部（ハ）ヤシ
油脂肪酸ジェタノールアミド（ヤシ油脂肪酸とジェタノ
ールアミン との反応モル比２：１である。）　　４部（二〕　ドデ
シルアルコールのエチレンオキ９１１０モル付加物　　
　　　　　　　　５部（ホ）水　　　　　　　　　　　
　　１８０部上記の処方によって固形分が１０％の乳化
液を得た。

比較例２ （イ）ポリエチレングリコール （分子量は１０，０００である。）２０部（ロ）水　　
　　　　　　　　　　　１８０部上記の処方によって固
形分が１０％の水溶液を得た。

比較例３ （イ）ポリエーテル変性ジメチルシリコーンオイル（東
しシリコーン輛製５Ｆ８４１０）（２５℃の重力粘度２
９００センチス）−クス）　　　　　　　　　　　　２
０部（ロ）水　　　　　　　　　　　　１８０部上記の
処方によって固形分が１０％の水溶液を得た。

特性試験 各個で得られた乳化分散液あるいは水溶液を綿糸（４０
ｓ）およびアクリル６５／麻３５混合糸（２１５２）に
５％ｏ、ｗ、ｆ、浴比１：１０で４５℃において１５分
間浸漬処理したのち、脱水乾燥し、繊維処理剤としての
特性を試験した。綿糸についての結果を第１表に、アク
リル糸／麻混合糸についての結果を第２表に示す。

第１表 第　　２　　表 注１　吸水性 未処理系および各処理系でかせを作り、水滴を滴下して
から輝きが消失するまでの時間を測定した。

第１表中の「吸水性」の列における記号の意味は、下記
のとおりである。

■は１秒未満、 ０は１秒以上で１０秒未満、 Δは１０秒以上で６０秒未満、 ×は６０秒以上。

注２　編成性 杉原計器株式会社製の１Ｂ成性試験機を使用して、糸速
Ｌｏｏｍ／ｍｉｎで測定した。数字が小さいほど編成性
は良好である。

注３　編立性 天羽繊維機器株式会社製の筒編み試験ａ（直径９０ｍｍ
、針本数２００本）を使用して、編立試験を行なった。

第１表中の「編立性」の列の記号の意味は、下記のとお
りである。

Ｏは目飛びがなく、良好な編地ができている、×は目飛
びが多く編地とならない。

注４　柔軟性 １０名の判定人によりハンドリングで評価した。第１表
中の「柔軟性」の列の記号の意味は、下記のとおりであ
る。

０は柔軟性がよい、 ×は柔軟性がわるい。

発明の効果 本発明の繊維処理剤で繊維を処理することにより、柔軟
性、平滑性および吸水性を同時に付与することができる
。したがって柔軟性と吸水性とが要求される繊維製品を
製造する時、製織、編立、縫製等の加工の前処理として
本発明の繊維処理剤を用いれば、加工後の処理を省略で
き、繊維加工の能率を向上し、コストを低減することが
できる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （ａ）一般式（ I ）で表わされる化合物から選ばれた
   １種または２種以上 ▲数式、化学式、表等があります▼（ I ） （ただしＲは炭素原子数が少なくとも８のアルキル基ま
   たはアルケニル基であり、ｍおよびｎは正の整数であっ
   てｍ＋ｎは５０〜２０００、ｍ：ｎは５０：５０〜９０
   ：１０である。） および （ｂ）重合度が少なくとも５のポリグリセリンと炭素原
   子数が少なくとも１２の脂肪酸とのモノエステル を水に乳化させた組成物であって、成分（ａ）対成分（
   ｂ）の重量比が１０対９０ないし７０対３０の割合であ
   ることを特徴とする繊維処理剤。