JPS63182417A - 炭素繊維紡糸用ピツチ - Google Patents

炭素繊維紡糸用ピツチ

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JPS63182417A
JPS63182417A JP1252387A JP1252387A JPS63182417A JP S63182417 A JPS63182417 A JP S63182417A JP 1252387 A JP1252387 A JP 1252387A JP 1252387 A JP1252387 A JP 1252387A JP S63182417 A JPS63182417 A JP S63182417A
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JP
Japan
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pitch
light
carbon fiber
spinning
isotropic
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Pending
Application number
JP1252387A
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English (en)
Inventor
Masahiro Yoshida
昌弘 吉田
Tadanori Sawada
貞憲 澤田
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Inorganic Fibers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は炭素繊維製造に適した流動性及び曳糸性の良好
な炭素繊維紡糸用ピッチに関するものである。
[従来の技術] 高弾性率及び高強度の炭素繊維を製造するため光学的に
異方性のあるメソフェーズを含有するピッチを原料とし
て使用する方法が知られ、どのよらな組成のメソフェー
ズ含有ピッチを採用するかは製品の炭素繊維の物性に本
質的に関係する。
一方、メソフェーズ含有ピッチから炭素長繊維を製造す
る場合、例えば、数百本程度の細孔を有するノズルから
一斉に溶融ピッチを押し出して紡糸する。一般に、溶融
ピッチは、繊維用合成高分子と比べると分子量が低いた
め、紡糸温度を上げて紡糸しようとすると曳糸性が急激
に落ちる。そのため、この溶融紡糸工程は、通常の合成
高分子の紡糸と比較して、極めて困難であり、その紡糸
操作は非常に厳格かつ均一な条件下で行わなければなら
ない。
しかし、数百本の紡糸の総てに、ついて全く均一な条件
で行うことは実際上は不可能であり、この観点から言え
ば、紡糸条件の小さな揺らぎに対して物性の変化が鈍感
なピッチを選択する必要がある。
炭素繊維の紡糸工程において、−斉に行う数百本の紡糸
のうちの1本でも糸切れが起こると紡糸工程全体が中断
し、長い繊維の1点に欠陥があるとその繊維の強度の著
しい低下を起こすことがある。
また溶融ピッチに全体的な組成の不均一があり、又はピ
ッチの曳糸性が低いときは、紡糸条件の小さな揺らぎに
敏感になり、糸切れが起こりやすく紡糸工程が中断する
だけでなく、炭素繊維製品の構造欠陥となり物性の著し
い低下を引き起こす。
したがって、紡糸工程の円滑な進行の成否は、炭素繊維
の製造工程の効率及び製品物性に重大な影響を及ぼす。
そして、紡糸の円滑な進行は、適切な紡糸条件の選定だ
けでなく原料メソフェーズピッチの溶融物性及び溶融物
の均一性に大きく左右される。すなわち、原料ピッチは
、その組成的な構成により炭素繊維製品の高弾性率等の
物性に影響する繊維の分子構造及び分子配列に関与する
だけでなく、その溶融状態の良好な物性は紡糸工程の円
滑化に寄与し、ひいては、炭素繊維製品の高強度を維持
することに寄与する。
炭素繊維紡糸用原料のメソフェーズピッチを製造する方
法としては、種々の方法が知られ、そして、これらのメ
ソフェーズピッチを使用して炭素繊維を製造することが
提案されている(特開昭58−71990号公報、特開
昭59−147081号公報)。
しかし、従来の炭素繊維紡糸用ピッチは、流動性及び曳
糸性が低く、炭素繊維の紡糸工程が容易でない欠点があ
る。
[発明が解決しようとする問題点1 本発明は、紡糸を容易にするため、流動性及び曳糸性が
改善された炭素繊維紡糸用ピッチを提供することを目的
とするものである。
(問題点を解決するための手段1 本発明者らは、炭素繊維製品の強度及び品質の均一性を
向上させる手段を検討するに当たり、上述の事情に着目
し、ピッチ系炭素繊維製造上の最大のあい路である紡糸
工程の円滑化を図るとともに製品物性の向上なすべく、
メソフェーズピッチの溶融物性に影響する種々の処理方
法を検討した結果、特定の物性を有する等方性ピッチを
メソフェーズピッチに添加すれば、分子構造又は分子配
列の面からの炭素繊維の物性の低下を起こすことなく、
紡糸性のみが改善されることを見出し、本発明をなすに
至った。
すなわち、本発明は、原料ピッチを減圧下で軽質油分を
留去させながら熱処理して製造したメソフェーズピッチ
80〜99.5重量%と、80〜250°Cの軟化点、
100〜500の数平均分子量及び0.5以上の芳香族
炭素分率を有する軽質等方性ビ・ノチを0.5〜20重
量%とからなる炭素繊維紡糸用ピッチを提供するもので
ある。
本発明に用いる原料ピッチは、石油系ピッチ、石炭系ピ
ッチ及び化学系ピッチを使用することができる。
石油系ピッチとしては、石油精製工程における種々の留
分の残さ、例えば、常圧蒸留残さ、減圧蒸留残さ、流動
接触分解油残さなどからのピッチなどが利用できる。
石炭系ピッチとは、石炭乾留の際に留出するコールター
ルピッチであり、α−ビチューメン、β−ビチューメン
、γ−ビチューメン及び化成り−ルのいずれも使用でき
る。
化学系ピッチとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなとのポリオレフィン、ポリ塩化ビニルなどの
高分子物質を熱分解したときに生成する残さピッチ等も
本発明のピッチに使用できる。
本発明において、これらの原料ピッチを減圧下の熱処理
にかける。
本発明における熱処理は、400〜550℃の温度で、
0.1〜20+zHgの減圧下で、軽質油分を除きなが
ら行う。熱処理の際に、軽質分除去しないとピッチのメ
ソフェーズ形成速度が著しく低下する。
本発明の熱処理に使用する反応器は、例えば、槽壁反応
器及び薄膜蒸発器などが使用できる。
この上らにして得られる本発明に用いるメソフェーズピ
ッチは、物質組成的には、80〜100%、好ましくは
90〜100%の光学的メソフェーズ含有のピッチであ
ることが炭素繊維製品の物性上から必要であり、さらに
、軟化点が250〜400℃好ましくは270〜350
℃であり、キノリンネ溶分(QI)が5〜60%、好ま
しくは5〜30%であり、数平均分子量500〜180
0好ましくはSOO〜1500であり、炭素原子/水素
原子(C/H)が1.5〜2.5であり、芳香族炭素分
率0.9以上のものが製品の物性及び紡糸工程の上から
望ましい。
本発明においてメソフェーズピッチに添加される軽質等
方性ピッチは、光学的には等方性であり、軟化点が80
〜250℃好ましくは100〜200℃であり、数平均
分子量が100〜500、好ましくは、200〜400
であり、芳香族炭素分率が0.5以上、好ましくは、0
.7以上であることが必要である。
軟化点が250℃を越えると、紡糸性の改善効果が低下
し、80℃未満では製品の物性が低下する。
また、本発明の軽質等方性ピッチに要求される数平均分
子量は非常に狭い範囲に限定される。この範囲に限定す
ることにより、等方性ピッチの添加1当たりの流動性の
向上の効果が顕著に表れ、数平均分子量がこの範囲の上
限を越えると紡糸性改善効果が低下し、未満では製品物
性が低下する。
また、軽質等方性ピッチの添加量が多くなると炭素繊維
製品の物性低下の原因になる。
そして、本発明の軽質等方性ピッチの芳香族炭素分率が
0.5未満になると芳香族炭素分率の大きいメソフェー
ズ含有ピッチとの相溶性が悪くなるので紡糸性の改善度
が低下する。また、本発明のメソフェーズピッチの製造
において、原料ピッチの減圧下の加熱処理の際に留出し
てくる軽質油は、その留分の大部分が前記特定の物性を
有する等方性ピッチに相当するのでこれを好適に利用で
きる。
これは単に原料の有効利用の観点だけでなく、元来同一
ピッチとして均一に溶解していたものであるから配合物
の相溶性がよく製品の物性の上からも望ましい。
また、この軽質油を利用するときは留出時に応じて本発
明の軽質等方性ピッチとして最適の所望の物性に合致す
る留分を分取できるので好都合である。
さらに所望により、これを熱処理して軟化点及び分子量
をより最適な値まで高くして使用することもできる。こ
れは製品の物性低下を防止するために行うものであり、
この場合の熱処理操作は、通常、常圧又は加圧下で、4
00〜550℃の温度において0.1〜10時間熱処理
する。また°、このような熱処理により、該軽質油分の
うち軟化点及び分子量が前記特定範囲より低いものも本
発明の軽質等方性ピッチに変化させることができる。
本発明におけるメソフェーズピッチと軽質等方性ピッチ
との配合割合は、両者の合計を100重量%として、軽
質等方性ピッチを0.5〜20重量%、好ましくは、3
〜10重量%である。
本発明における軽質等方性ピッチとメソフェーズ含有ピ
ッチの配合方法は両者の固体を常温又は低温下で粉砕し
て混合する方法又は両者を溶融状態で混合する方法によ
り行うことができる。
このようにして得た本発明の炭素繊維紡糸用ピッチは、
公知の方法を用いて、溶融紡糸工程、不融化工程、焼成
工程を経て炭素繊維にすることができる。
[発明の効果1 本発明の炭素繊維紡糸用ピッチは流動性及び曳糸性が改
善されていて、これを炭素繊維の紡糸工程に用いると、
長時間糸切れを起こさずに紡糸操作が効率的に遂行でb
、しかも製造された炭素繊維は品質が均一で強度及び弾
性率が大きい利点がある。
[実施例1 本発明を実施例により、さらに、詳細に説明する。
実施例1 重質軽油の流動接触分解により得られた残油を減圧蒸留
により沸点(常圧換算)500℃以下の留分を採取し、
400の温度で、10zzHgの減圧下で、1時間熱処
理し、さらに460℃の温度、1 zillgの減圧下
で、20分反応させた。減圧蒸留残さピッチに対するメ
ソ相ピッチ(以下Aピッチという)の収量は40重量%
であった。
一方、上記の熱処理の後半時に生成した軽質油分を凝縮
し捕集した(以下、Bピッチと略す)。
このBピッチは光学的に等方性であり、ガラス転移温度
70℃、軟化点110℃、トルエン不溶分0%、数平均
分子量200、芳香族炭素分率0.8、芳香族水素分率
0.5の物性値を有していた。
BピッチとAピッチとを、Bピッチが5重量%となるよ
うに配合し、両者を乳鉢ですりつぶしたのち溶融混合し
た。
Aピッチは、軟化点が340℃であり、350℃におけ
る粘度が500ポイズであったのに対し、AとBをブレ
ンドしたものは軟化点320℃であり、350℃におけ
る粘度が10ボイズと大幅に減少した。
このものを340℃にて、孔径0.:hx、孔長/ノズ
ル径比(L/D)= 4のノズルを用いて100ホール
で紡糸したところ、1時間以上にわたって糸切れを起こ
さずに糸径12μの繊維を得ることができた。
得られた繊維を200〜400″Cまで10分間で昇温
しで不融化をおこなったところ融着は見られなかった。
この不融化繊維を焼成して得られた炭素繊維は、300
kg7xx2の強度と45t/肩z2の弾性率を有して
いた。
比較例1 ピッチBを添加しないでピッチAのみを紡糸原料として
紡糸をした。この場合、溶融ピッチの流動性が低いので
、紡糸に必要な流動性を得るために紡糸温度を360℃
に上げて紡糸したところ9分のちに糸切れを起こした。
数回紡糸繰作を繰り返したがいずれも10分以内で糸切
れを起こした。
ここで得られた12μの糸を実施例1と同様の方法で不
融化、焼成処理を行ったところ、得られた炭素繊維製品
は強度が230kg/ ax2であり、弾性率は35t
/ax2であった。
実施例2 Aピッチに、Bピッチが10重量%となるように添加し
、乳鉢ですりつぶしたのち溶融混合した。
Aピッチは軟化点が340°Cであり、350℃におけ
る粘度が500ボイズであったのに対し、A、Bブレン
ド物は軟化点310℃であり、350’Cにおける粘度
が1ボイズと大幅に低下した。
このものを340℃にて、ノズル径0,3xx、ノズル
長/ノズル径比(L/D)=4のノズルを用いて100
ホールで紡糸したところ、1時間以上にわたって糸切れ
を起こさずに糸径12μの繊維を得ることができた。
得られた繊維を200〜400℃まで10分間で昇温し
で不融化をおこなったところ融着は見られなかった。
この不融化繊維を焼成して得られた炭素繊維の強度は2
50kg/ax2であり、弾性率は40t/xx2であ
った。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 原料ピッチを減圧下で軽質油分を留去させながら熱
    処理して製造したメソフェーズピッチ80〜99.5重
    量%と、80〜250℃の軟化点、100〜500の数
    平均分子量及び0.5以上の芳香族炭素分率を有する軽
    質等方性ピッチ0.5〜20重量%とからなる炭素繊維
    紡糸用ピッチ。 2 等方性ピッチが、原料ピッチを減圧下で、熱処理す
    る際に留出する軽質油分、又は、該軽質油分を熱処理し
    たものである特許請求範囲第1項記載の炭素繊維紡糸用
    ピッチ。
JP1252387A 1987-01-23 1987-01-23 炭素繊維紡糸用ピツチ Pending JPS63182417A (ja)

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JP1252387A Pending JPS63182417A (ja) 1987-01-23 1987-01-23 炭素繊維紡糸用ピツチ

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JP (1) JPS63182417A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022154984A1 (en) * 2021-01-13 2022-07-21 ExxonMobil Technology and Engineering Company Methods for enhancing the formation of mesophase in pitch compositions derived from hydrocarbon feedstocks

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022154984A1 (en) * 2021-01-13 2022-07-21 ExxonMobil Technology and Engineering Company Methods for enhancing the formation of mesophase in pitch compositions derived from hydrocarbon feedstocks

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