JPS63178142A - ポリエステルフイルム - Google Patents

ポリエステルフイルム

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JPS63178142A
JPS63178142A JP819687A JP819687A JPS63178142A JP S63178142 A JPS63178142 A JP S63178142A JP 819687 A JP819687 A JP 819687A JP 819687 A JP819687 A JP 819687A JP S63178142 A JPS63178142 A JP S63178142A
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polyester
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喜代彦 伊藤
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彰二 中島
Koichi Abe
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリエステルフィルムに関するもので、ざら
に詳しくは、磁気テープ、磁気ディスク用に好適なベー
スフィルムに関するものである。
[従来の技術] ポリエステルフィルムとしては、不活性無機粒子を含有
ゼしめたポリエステルフィルムが知られ磁気記録媒体や
包装用として用いられている(例えば、特公昭55−4
5118@公報)。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記従来のポリエステルフィルムは、磁気記録
媒体とした時の出力を上げるため表面を平滑にすると、
バックコートしないタイプの磁気テープ、特にはビデオ
テープにおいては、走行性が損われビデオテープ端面の
エツジ折れやワカメ状欠点等を生じたり、VTRデツキ
内のガイドピンでのテープ鳴き等の問題を生じせしめる
本発明は、かかる問題点を改善し磁気記録媒体とした時
、電磁変換特性を損うことなく、かつ常温常湿ならびに
高温高湿雰囲気下における走行性に優れた、エツジ折れ
、ワカメ、テープ鳴き等の少ないポリエステルフィルム
を提供することを目的とする。
[問題を解決するための手段] 本発明は、(1)ポリエステルを主成分とする2軸配向
フィルムであって、かつ、少なくとも片面の表面突起の
モード径D(単位=μm)ならびに表面突起径の主分散
度σ、分散度比φが下記(1)〜(3)式を同時に満足
することを特徴とするポリエステルフィルム。
0.2≦D≦2.0    ……(1)σ≦0.4  
    ……(2)1.1≦φ≦6     ……(3
)(2)  走行パラメータ△μkの最大値が下記(4
)式を満足する特許請求の範囲第1項記載のポリエステ
ルフィルム、に関するものである。
△μkの最大値≦0.005  ……(4)本発明にお
けるポリエステルとは、ジカルボン酸とジオールから縮
重合により得られるエステル結合を有したポリマーであ
り、ジカルボンrri成分としては、テレフタル酸、フ
タル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セパチン酸、2.
6−ナフタレンジカルボン酸、αβ−ビス(2−クロロ
フェノキシ)エタン−4,4′ −ジカルボン酸及びそ
の誘導体などがあり、また、ジオール成分としては、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブチレングリコール、シクロヘキサンジメ
タツール、ジヒドロキシシクロヘキサン、レゾルシン、
ハイドロキノン、ジヒドロキシナフタレン、ポリエチレ
ングリコールなとがあり、更にP−(βヒドロキシエト
キシ)安息香酸、P−オキシ安息香酸、などのようなオ
キシ酸からもポリエステルが得られる。ポリエステルの
極限粘度は0.4以上、好ましくは0.6〜1゜0の範
囲のものがよい。本発明に適したポリエステルとしては
、ポリエチレンテレフタレートなどがある。勿論、該ポ
リエステルに任意の添加剤、例えば、滑り剤、熱安定剤
、ブロッキング防止剤、酸化防止剤、着色剤、帯電防止
剤、紫外線吸収剤、増(減)粘剤などを含有せてもよい
本発明における主成分とは、前記ポリエステルを80重
量%以上含有しているものをいう。
本発明にいう2軸配向フィルムは、圧延によっても、2
軸延伸(同時2軸延伸でも遂次2軸延伸でもよい。)に
よったものでもよい。2軸延伸においては、通常、面積
倍率(縦延伸倍率と横延伸倍率との積)が4倍以上のも
のが特に好ましい。
なお、2軸配向の程度は特に限定されないが、その程度
は、面内複屈折ΔnがO〜0.15、好ましくはO〜0
.10、面内屈折率の和が3.2〜3.42、厚さ方向
屈折率比が0.935〜0゜980が望ましい。ここで
言う面内複屈折Δnとは、ナトリウムD線を用いたアタ
ゴ(株)製のアツベ屈折計で25℃、65%RHで測定
したフィルムの縦方向と横方向と厚さ方向の各屈折率の
うち、縦方向と横方向の屈折率の差の絶対値であり、ま
た、面内屈折率の和とは、縦方向屈折率と横方向屈折率
の和であり、また、厚さ方向屈折率比とは、フィルムの
厚さ方向の屈折率(J)と、そのフィルムを溶融プレス
110℃水中で急冷した非晶フィルムの厚さ方向の屈折
率(K)の比、すなわら、(J)/(K>である。
本発明のポリエステルを主成分とする2軸配向フィルム
の厚みは、3〜125μm、好ましくは4〜25μmが
望ましい。
本発明における表面突起のモード径りは、0゜2〜2.
0μm1好ましくは0.3〜1.5μm、さらに好まし
くは0.4〜1.0μmであることが必要である。モー
ド径りが上記の範囲より小さいと金属ガイド/フィルム
間における摩擦が大きくなり、テープ鳴きを起こしたり
、走行性が不良となり、逆に大きいと磁気記録媒体とし
たときの電磁変換特性が不良となるので好ましくない。
本発明における表面突起の主分散度σとは、表面突起径
0.1μmから1.6・0μmまでの標準偏差であり、
下記(5)式で表わされるもので、0゜4以下、好まし
くは、0.3以下であることが必要である。主分散度σ
が0.4を越えると磁気記録媒体のカレンダー処理後の
ドロップアウト数が増加するため好ましくない。
(ΣX1di)2 ΣX1di2−□ σ=              ΣXi      
・・・(5)ΣX1−1 [ここでnは、モード径りを1.6倍した値を切り上げ
た整数を0.1で割った整数値であり、diは0.1・
iで求められる表面突起径(単位二μm)の級中値であ
り、Xiは、フィルム表面1mmZ中の上記表面突起の
級中値の度数として求められる。ここでの表面突起径は
、0.05μmφ以上のものを数える。] 本発明における分散度比φとは、前記主分散度σで下記
(6〉式で表わされる突起全体の表面突起径の標準偏差
σ。を割った値(σ。/σ)のことで、1.1〜6、好
ましくは、1.2〜4さらに好ましくは、1.3〜2.
5であることが必要である。
分散度比が上記範囲より小さいと金属ガイド/フィルム
間の摩擦が大きくなり、テープ鳴きを起こしたり、エツ
ジ折れを起こしたりし、逆に大きいと磁気記録媒体とし
た時の電磁変性特性が不良となるので好ましくない。
(Σxidi)2 ΣX1di2−□ σ。=          Σxi    ・・・(6
〉Σx;−1 [ここでmは、小数点以下2桁で求められた突起径(単
位二μm)の最大値(ただし、突起径が12μm以上の
ものは、すべて12μmとする。)を切り上げた整数を
0.1で割った整数値であり、diは0.1・iで求め
られる突起径の級中値であり、Xiは、フィルム表面1
mm2中の上記突起の級中値の度数として求められる。
ここでの突起径は0.05μmφ以上のものを数える。
]本発明において、△μkの最大値は、0.005以下
、より好ましくは、0.003以下、さらに好ましくは
、0.002以下であることが望ましい。△μkの最大
値が上記範囲を越えると磁気テープ生後VTR中で走行
させた時に短時間でテープ端面がワカメ状となったりエ
ツジ折れを生じたりしてスキュー特性等の電磁変換特性
が悪化することがあるので好ましくない。
本発明の所定の表面突起を有する面の表面粗ざRaは、
0.006〜0.030μm、好ましくは、0.0O8
〜0.020μmが望ましい。表面粗さRaが上記範囲
にあると電磁変換特性がより一層良好となるので特に望
ましい。
本発明の所定の表面突起を有する面の0.3〜3、Oμ
φの突起径を有する突起個数・が、300 ゛O〜50
000個/mm2、好ましくは、6000〜40000
個/mm2である場合に、走行耐久性、特に高温高湿下
における走行耐久性がより一層良好となるので特に望ま
しい。
また表面突起を有する面において、突起尖頭度γが0.
1〜0.7の範囲にある突起が、突起全体の20%以上
、好ましくは30%以上あり、かつ突起尖頭度γが0.
15〜0.6の範囲にある突起が、突起全体の10%以
上、好ましくは15%以上ある場合に、常温常湿ならび
に高温高湿下における走行性が、より一層良好となりか
つ巻姿が良好となるので特に望ましい。
本発明において、△μkの平均値が、0.0045以下
、好ましくは、0.0025以下、ざらに好ましくは0
.0015以下であると磁気テープとしてVTR中で長
時間くり返し走行を行なってもテープエツジが折れたり
、ワカメ状にならず電磁変換特性が長時間良好に保たれ
、かつドロップアウト数の増加も極めて微小となるので
望ましい。
次に、本発明にかかるポリエステルフィルムの製造法の
1例について説明する。
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
トなどで代表されるポリエステルを常法のエステル交換
法(DMT法)あるいは、直接重合法により、ジカルボ
ン酸成分とジオール成分とから縮重合反応させる際、前
記反応前、反応中または反応後に、重量平均粒径(スト
ークス直径の平均)が0.1〜0.5μφ、好ましくは
、0゜2〜0.4μφの不活性微粒子Aを0.03〜3
゜0重量%、好ましくは、0.006〜1.0重量%、
ざらに好ましくは、0.08〜0.8重量%添加し、か
つ型口平均粒径が0.5〜2μφ、好ましくは、0.6
〜1.5μφ不活性微粒子Bを0.001〜0.8重分
%、好ましくは、0.005〜0.5重母%、ざらに好
ましくは、0.01〜0.3部門%添加したポリエステ
ルのベレットを得る。
このポリエステルのベレットを十分乾燥した侵、公知の
溶融押出機に供給し、ベレットが溶融する温度以上、ポ
リマが分解する温度以下の温度で、スリット状のダイか
らシート状に溶融押出し、冷却固化せしめて未延伸フィ
ルムを作るこの時、溶融固化前の未延伸フィルムに、2
50〜450℃の熱風を吹きつけることが、本発明の突
起分布を得るのに有効である。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し配向せしめる。延
伸方法としては、逐次二輪延伸法または同時二軸延伸法
を用いることができるが、特に好ましいのは逐次二輪延
伸法である。この場合の延伸条件としては、長手方向、
幅方向ともポリマのガラス転移点以上、冷結晶化温度以
下の範囲の温度で、長手方向に3.0〜4.0倍延伸し
たのち、幅方向に3.2〜4.5倍延伸する方法が好適
である。延伸速度は103〜107%/分の範囲が好適
である。また、この延伸フィルムは少なくとも一方向に
さらに延伸する方法は、フィルムの走行性をより一層良
好とするのに有効である。
次に延伸フィルムを熱処理するが、この場合の熱処理条
件としては、温度180℃〜230℃、好ましくは19
0℃〜220℃の範囲で、0.5〜60秒間熱処理する
方法がフィルムの走行性をより一層良好とするのに有効
である。また、本熱処理後に、長手方向に0.1〜2.
0%弛緩させつつ、90〜170℃で熱処理を行なうの
が走行性をより一層良好とするのに有効である。
もちろん、不活性微粒子AあるいはBを高濃度に含有す
るポリエステルのマスターペレットを重合し、これらと
微細粒子を実質的に含有しないポリエステルペレットを
前記の不活性微粒子含有量となるように混合してもよい
。この場合、マスターペレットの濃度は、0.5〜10
重最%重分常用いられる。
また前記、不活性微粒子AならびにBとは、元素周期律
表第■、■、■族の元素の酸化物、炭化物、窒化物もし
くは無機塩からなる微粒子のことであり、たとえば合成
または天然品として得られる炭酸カルシウム、カーボン
ブラック、窒化チタン、−1化チタン、二酸化チタン、
CaF2、Li F、MQF2 、湿式シリカ(SiO
2)、コロイダルシリカ(S i 02 ) 、乾式シ
リカ(SiO2)、ケイ酸アルミニウム(カオリナイト
)、硫酸バリウム、リン酸カルシウム、タルク、酸化ア
ルミニウム、水酸化アルミニウム、テレフタル酸カルシ
ウム、ケイ酸カルシウムなどが挙げられる。
また不活性微粒子Aとしては遠心沈降法、沈降天秤法な
どのストークスの法則を利用した粒度分布測定法(沈降
法)から得られるストークス直径の累積分布曲線をロジ
ン・ラムラー分布式で表わした時の均等IN(r粉体工
学ハンドブック」44頁、朝自書店、1972年出版参
照)が、5以上、好ましくは、6.5以上で、かつ走査
電子顕微鏡(ESM3200.エリオニクス製)と画像
処理処理装置(IBAS2000、カールツアイス製)
により得られた1次粒子の投影面積と1次粒子の輪郭の
外接長さく包絡周長)から次式(7)で得られる形状係
数Zの平均値が0.75〜1.0、好ましくは、0.8
5〜1.0のものが、本発明の表面突起分布を得るため
に、特に好ましい。
4π・(投影面積) Z=□ ……(7) (包絡周長)2 また、不活性微粒子Bとしては、前記、型組平均粒径[
ストークス直径の平均値:DS(単位二μm)]と数平
均粒子径Dn(単位=μm)の比DS/Dnが0.7〜
2.0、好ましくは、0゜9〜1.5で、かつ5μφ以
上のストークス直径を有していないものが、本発明の表
面突起分布を得るために望ましく、さらに本発明の効果
、特に、くり返しVTR走行におけるドロップアウトの
減少に有効であるので特に望ましい。ここで数平均粒子
径Dnは、前記走査電子顕微鏡と画像処理装置から得ら
れる1次粒子の投影面積から求まる円相当径とその個数
を算術平均することによって得られる。
前記、不活性微粒子を含有するポリエステルのペレット
あるいはマスターペレットにおいては、ポリエステルの
ジオール成分にスラリーの形で混合、分散せしめる方法
が通常用いられる。
また、ジオール成分にスラリーの形で混合、分散せしめ
る方法としては、種々の分散法、例えば高速分散機(H
,S、D) 、超音波分散機、コロイドミル、ウルトラ
・ツーレックス、ホモジナイザー、サンドミル、アトラ
イタ、ロールミル等を用いて分散するのが好ましい。特
に超音波分散機やサンドミル、ロールミル等の分散が凝
集粒子を微分散させるために有効であり好ましい。最も
好ましくは0.5mm以下のメディアを用いて分散する
方法が本発明の表面突起分布を得るのに有効である。ま
た分散時には、リン酸、アルカリ化合物等の分散剤を使
用するとスラリーおよびポリエステル中での不活性微粒
子の再凝集を防止でき特に好ましい。
また、本発明においては、前記不活性微粒子の代りにポ
リエステルに不溶性の有機系粒子、例えば、含フツ素系
微粒子ポリマーや架橋ポリマーの微粉末を用いても同様
の効果が得られる。
以上のようにして、本発明のポリエステルフィルムを得
ることができるが、本発明のポリエステルフィルムに接
着性、耐湿性、ヒートシール性などを付与する目的で他
種ポリマーを積層した形や、他の有機または無機組成物
で被覆した形で用いてもよく、また、未延伸あるいは1
軸延伸俊のポリエステルフィルムに低温プラズマ処理あ
るいは、コロナ放電処理を施す方法も接着性などを付与
する上で有効である。
[特性の測定方法、評価方法] 本発明に関する測定方法及び評価方法は次の通りである
0表面突起径 2検出器力式の走査型電子顕微鏡[ESM−3200、
エリオニクス(株)製]と断面測定装置[PMS−1、
エリオニクス(株)製]においてフィルム表面の平滑面
の高さをOとして走査した時の高さ測定値を256階調
のグレー値として画像処理装置[IBAS2000.カ
ールツアイス(株)製]に送り、このグレー値を基にI
 BAS2000上にフィルム表面突起画像を再構築す
る。
次に、この表面突起画像で10階調以上のものを2値化
して1qられた個々の突起の面積から円相当径を求めこ
れを表面突起径とした。前記、256階調のグレー値に
おいて、0階調口が黒で表わされフィルム表面の平滑面
を示し、255階調目が白で表わされる。また1階調の
高さは、任意設定値Hを256で割った値である。任意
設定値ト1は、通常、測定するフィルム表面のRa(単
位=μm)に30を乗じた値を用いる。また走査型電子
顕微鏡の倍率は、2000〜8000倍の間の値を選択
し、フィルム表面のRaに応じて変更する。測定は、走
査型電子顕微鏡視野で水平方向に100〜500点測定
し、これを垂直方向に512列測定し1視野当りの測定
値とした。
■表面突起高さ 前記、2検出器力式の走査型電子顕微鏡、断面測定装置
、画像処理装置から得られた256階調のグレー値で表
わされた表面突起画像において、2値化された突起部分
のグレー値の最高値を突起高さく単位二μm)に@算す
る(グレー値X任意設定値(H)X1/255>ことに
よって求められる。
■表面突起のモード径=D(単位二μm)前記、表面突
起径の測定を300〜2000視野(フィルム表面上)
行ない’1mmZ中の表面突起径の分布曲線の山の最高
点が示す表面突起径、すなわち全表面突起中で頻度(突
起個数)のもつとも多い表面突起径を表面突起のモード
径とした。
■突起尖頭度γ 前記2検出器力式の走査型電子顕微鏡、断面測定装置、
画像処理装置から得られた表面突起径(単位二μm)と
表面突起高さく単位:μm〉から次式によって求められ
る。
表面突起高さ 突起尖頭度:γ=□ 表面突起径 ■不活性微粒子のストークス直径の平均値不活性微粒子
をエタノールに分散させ、遠心沈降法(堀場製作所製、
CAPA500)で測定したストークス直径の累積分布
曲線にあける中央累積値をストークス直径の平均値とし
た。
0表面粗さ[中心線平均粗さ:Ra(μm>]触触針衣
表面さ計による測定値を示す(カットオフla0.08
mm、測定長4mm、ただしJIS−B−0601によ
る)。
■電磁変換特性 γ−F8203100重量部、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体15@量部、ポリウレタンエラストマー15重
量部、カーボンブラック8重量部、メチルエチルケトン
120重量部、メチルイソブチルケトン130重量部、
ミリスチル酸2重量部の混合物をサンドミルで十分に混
合分散させて磁性塗料を作り、この磁性塗料にポリイソ
シアネート(コロネートし)を15重型部添加し、これ
をサンプルのポリエステルフィルムに厚さ4.0μ(乾
燥厚さ)塗布し、カレンダー処理(温度90℃、線圧2
00 kg/cm)後、1/2インチ幅にスリットして
テープとした。このテープをV HS方式のビデオカセ
ット(120分)に組込み、ビデオカセットテープを作
った。
このテープにVTRを用い、TV試験信号発生機((株
)シバツク製TG−7/1型からの信号を録画させたの
ち、25℃、50%RHで100パス(120分X10
0パス)走行させた。このテープをドロップアウトカウ
ンターを用いて、ドロップアウトの幅が5μ秒以上で、
再生された信号の減衰がマイナス16dB以上のものを
ピックアップしてドロップアウトした。測定はビデオカ
セット10巻について行ない、1分間当りに換算したド
ロップアウト個数が10個未満で、かつ4MH2の信号
を記録し再生した時の出力信号を一画面分で見た場合、
出力信号が強く、かつ信号波形がフラットであるものを
◎、ドロップアウト個数が10〜50個で、かつ信号波
形がフラットであるものをQ、ドロップアウト個数が5
0個を越え、かつ出力信号が弱いか、信号波形が変形し
ているものを×とした。
■走行性 前記の磁気テープをVTRにセットし25℃、50%R
1−1あるいは40℃、90%RHの雰囲気下で100
パス、繰返し走行させたのち、下記項目をそれぞれ5点
満点で5段階にランクづけし、全項目の合計点が20〜
17を◎、17〜14を○、14〜10を△、10以下
をXとした。この評価で×の場合のみ走行性不良で実用
上問題となったが、6以上であれば実用上問題なく使用
出来、走行性良好と判定した。
なお、5段階のランクづけは、50巻の試料のうち下記
それぞれの項目を満足しなかったものの個数が0〜1個
の場合を5点、2〜3個の場合を4点、4〜6個の場合
を3点、7〜9個の場合を2点、10個以上の場合を1
点とした。
a)テープのエツジが折れない。(座屈しない。) b)テープが伸びてワカメ状にならない。′C)テープ
の摩耗(m性層およびベースフィルム層)による微粉の
発生がない。
d)デープ鳴きを生じない。
■△μkの最大値 走行性試験機TBT−300((株)横浜システム研究
所′tA)に、1/2インチにカットしたポリエステル
フィルムをループ状に継ぎ合せて取り付け20℃/60
%RHの雰囲気下で一定方向に300回繰り返し走行さ
せる。この時得られた走行回数毎のμに値曲線より1走
行回数毎のμに値の増加量を1〜300回走行のそれぞ
れに対して求め、このμに値の増加量が最大のものの値
を△μkの最大値とした。
また、上記μに値は下記式で求めた。
μに=0.7331ogT1/T。
ここでToは入側張力、T1は出側張力であり、金属ガ
イドポスト径は8mmφで、材質はSUS27(表面粗
度0.28)、巻き付は角は180°、走行速度は、3
.3Cm/秒とした。
[実施例] 以下、実施例に基づいて本発明の一実施態様を説明する
実施例1〜2 Ca塩回置換型ゼオライトらびに合成炭酸カルシウムを
0.1mmのガラスピーズを用いてエチレングリコール
中に混合、分散せしめ、テレフタン酸ジメチルとエステ
ル交換反応、重縮合し、第1表に示した平均径、粒子特
性を有するCa塩回置換型ゼオライト合成炭酸カルシウ
ムを第1表に示した量だけ含有するポリエチレンテレフ
タレートを作った。
このポリエチレンテレフタレートを180℃で3時間減
圧乾燥(3TOrr)した。このペレットを押出機に供
給し300’Cで溶融押出し、静電印加キャスト法を用
いて表面温度30℃のキャスティング・ドラムに巻きつ
けて冷却固化し、厚さ約170μmの未延伸フィルムを
作った。この時、キャスティングドラム上の未延伸フィ
ルムに300℃の熱風を30秒間吹き付け、次にこの未
延伸フィルムを90℃にて長手方向に3.4倍延伸した
この延伸は2組のロールの周速差で行なわれ、延伸速度
10000%/分であった。この−軸フィルムをステン
タを用いて延伸速度2000%/分で100℃で幅方向
に3.6倍延伸し、定長下で210℃にて5秒間熱処理
し、厚さ14μmのポリエステルフィルムを得た。この
時、用いた不活性微粒子の平均粒径、粒径特性、ならび
にPET中の含有量及びフィルムの表面突起特性は第1
表に示した通りであった。
このポリエステルフィルムをベースとした磁気記録媒体
とした時の走行性、電磁変換特性は、第1表に示した通
りであり、走行性、電磁変換特性がともに優れたものが
得られた。
実施例3 Qa塩直置換型ゼオライトβ型炭化ケイ素に変える以外
は、実施例1と同様の方法にて、厚さ14μmのポリエ
ステルフィルムを得た。
この時用いた不活性微粒子の平均粒径、粒子特性、なら
びにPET中の含有量、及びフィルムの表面突起特性は
、第1表に示した通りであった。
このポリエステルフィルムを磁気記録媒体とした時の走
行性、電磁変換特性は、第1表に示した通りであり、走
行性、電磁変換特性がともに優れたものが得られた。
実施例4 Ca塩回置換型ゼオライト酸化タングステン(日本触媒
化学工業製)に変える以外は、実施例1と同様の方法に
て、厚さ14μmのポリエステルフィルムを得た。
この時用いた不活性微粒子の平均粒径、粒子特性、なら
びにPET中の含有量、及びフィルムの表面突起特性は
、第1表に示した通りであった。
このポリエステルフィルムを、磁気記録媒体とした時の
走行性、電磁変換特性は、第1表に示した通りであり、
走行性、電磁変換特性がともに優れたものが得られた。
実施例5〜7、比較例1〜4 Ca塩回置換型ゼオライトコロイダルシリカに変える以
外は、実施例1と同様の方法にて厚さ14μmのフィル
ムを得た。この時用いたコロイダルシリカはその表面に
シラノール基が5個/mμ2以下、好ましくは2個/m
μ2以下のものを用いるのが望ましく、このようなコロ
イダルシリカは、エチレングライコール中で減圧下20
0’Cで2時間加熱処理することによって得られる。
フィルム表面突起特性が本発明範囲内にあるポリエステ
ルフィルムを、磁気記録媒体とした時の走行性、電磁変
換特性は、第1表に示した通りであり、走行性、電磁変
換特性がともに優れたものが得られた。(実施例5〜7
) しかし、ポリエステルフィルムの表面突起特性が、本発
明範囲外にあるポリエステルフィルムを磁気記録媒体と
した時の走行性、電磁変換特性は、第2表の通りであり
、走行性、電磁変換特性を両立するものは得られなかっ
た。(比較例1〜4)実施例8 Ca塩回置換型ゼオライトらびに合成炭酸カルシウムを
コロイダルシリカに変える以外は、実施例1と同様の方
法にて厚さ14μmのポリエステルフィルムを得た。こ
の時用いた不活性微粒子の平均粒径、粒子特性、ならび
にPET中の含有量、及びフィルムの表面突起特性は、
第1表に示した通りであった。
このポリエステルフィルムを磁気記録媒体とした時の走
行性、電磁変換特性は、第1表に示した通りであり、走
行性、電磁変換特性がともに優れたものが得られた。
実施例9 Ca塩回置換型ゼオライト合成炭酸カルシウムに変える
以外は、実施例1と同様の方法にて厚さ14μmのポリ
エステルフィルムを得た。
この時用いた不活性微粒子の平均粒径、粒子特性、なら
びにPET中の含有量、及びフィルムの表面突起特性は
、第1表に示した通りであった。
このポリエステルフィルムを磁気記録媒体とした時の走
行性、電磁変換特性は、第1表に示した通りであり、走
行性、電磁変換特性がともに優れたものが得られた。
実施例10 溶融押出し時に、硬化前の未延伸フィルムに熱風を吹き
付けない以外は、実施例1と同様の方法にてポリエステ
ルフィルムを作成した。
このポリエステルフィルムを磁気記録媒体とした時の走
行性、電磁変換特性は、第1表に示した通りであり、走
行性、電磁変換特性がともに良好なものが得られた。
比較例5〜6 Qa塩回置換型ゼオライト二酸化チタンに変える以外は
、実施例1と同様の方法にて厚さ14μmのポリエステ
ルフィルムを得た。
この時用いた不活性微粒子の平均粒径、粒子特性ならび
にPET中の含有量、及びフィルムの表面突起特性は、
第2表に示した通りであった。
このポリエステルフィルムを磁気記録媒体とした時の走
行性、電磁変換特性は、第2表の通りであり、走行性、
電磁変換特性を両立するものは得られなかった。
[発明の効果] 本発明のポリエステルフィルムは、磁気テープ俊の走行
性、特に高温高湿下での走行性に優れ、しかも耐摩耗性
にも優れ、その結果、ドロップアウト、特にVTR中で
繰り返し走行させた時のドロップアウトの増加が極めて
少なくなるのみならず、スリット適性にも優れた磁気記
録媒体用ベースフィルムとなるのである。
本発明のポリエステルフィルムは、磁気テープ、磁気デ
ィスク用のベースフィルムとして、走行性、特に高温高
湿下での走行性、耐摩耗性に優れたドロップアウトのな
い磁気記録用ベースフィルムとして用いるのが好ましい

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリエステルを主成分とする2軸配向フィルムで
    あって、かつ、少なくとも片面の表面突起のモード径D
    (単位:μm)ならびに表面突起径の主分散度σ、分散
    度比φが下記(1)〜(3)式を同時に満足することを
    特徴とするポリエステルフィルム。 0.2≦D≦2.0……(1) σ≦0.4……(2) 1.1≦φ≦6……(3)
  2. (2)走行パラメータ△μkの最大値が下記(4)式を
    満足することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    ポリエステルフィルム。 △μkの最大値≦0.005……(4)
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