JPS6317798Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は中折窓における微小開き角度の維持装
置に係り、障子の換気用開き角度を確実に維持す
るこの種の装置を得ることを目的として案出した
のである。

図面は本考案に係る中折窓における微小開き角
度の維持装置の一実施例を示し、実施例のものは
窓枠Ａに、互に蝶着した一対の障子Ｂ，B′を係
合し、障子閉塞時における窓竪枠１側の障子Ｂ，
B′の竪框２，２に、それぞれ障子支軸３，３′を
設け、このいずれかの障子支軸３，３′を窓下枠
４および窓上枠５の竪枠１側に設けた長孔より成
る係合部６，７より選択的に離脱させ左右勝手選
択自在にしたものであつて、前記竪框２には選択
ハンドル８を取付け、該選択ハンドル８の主軸９
を前記竪框２内に固定した機構基枠１０に挿入し
て作動片１１に嵌着し、該作動片１１を上下の縦
動片１２，１２′に連けいし、各縦動片１２，１
２′は中介片１３，１３′を介して上下の連けい杆
１４，１４′に接続し、連けい杆１４，１４′に連
結片１５，１５′を介して前記上下の障子支軸３，
３′を連結し、上障子支軸３は竪框２に設けた取
付筒１６に回動自在に嵌挿した回動支筒１７に嵌
挿し、前記窓上枠５に設けた上案内レール１８に
沿つて転動する吊車１９をこの回動支筒１７の上
端に取付け、回動支筒１７より上障子支軸３の先
端を突出せしめ、該先端が出入する横長長孔より
成る前記係合部６を設けた上支持部材２０を窓上
枠５に設け、また、下障子支軸３′は竪框２に設
けた取付筒２１に嵌挿し、取付筒２１より突出す
る下障子支軸３′の先端が出入する横長長孔より
成る係合部７を設けた下支持部材２２を窓下枠４
に設け、取付筒２１は外筒２１ａと該外筒２１ａ
に嵌挿した内筒２１ｂとから成り、外筒２１ａよ
り突出する内筒２１ｂの先端を窓下枠４に設けた
下案内レール２３に摺嵌した駒２４に遊嵌し、駒
２４は両障子Ｂ，B′の各選択ハンドル８，８を
最も近接させたとき、すなわち、障子Ｂ，B′を
最も広く開放したとき該選択ハンドル８，８の互
いの衝接を防ぐに十分な横長長形体で構成し、ま
た、係合部７を構成する下支持部材２２の長手方
向に直交する方向の相対する側壁２２ａを切欠２
５し、該切欠部２５に規制枠２６を係合し、規制
枠２６は中央片２６ａと該中央片２６ａの両側に
設けた側片２６ｂ，２６ｂとから成り、中央片２
６ａを前記切欠部２５に係合するようにして前記
係合部７の竪枠１側を閉塞し、しかも、該中央片
２６ａと係合部７の窓竪枠側に相対する端縁７ａ
との間に下障子支軸３′が嵌入する程度の隙間２
８が生じるようにして配し、側片２６ｂを下支持
部材２２にピン２９で回動自在に枢着して取付
け、この規制枠２６の中央片２６ａの下面と下支
持部材２２には前記ピン２９に巻回したコイルバ
ネ３０の各端部を当接して規制枠２６の中央片２
６ａを上方に向うよう付勢せしめ、中央片２６ａ
は障子閉塞時にあつて、該中央片２６ａ上に載置
される下障子軸３′によつてコイルバネ３０に抗
して下方に押圧せしめられ、また、障子Ｂ，
B′の他方の竪框２′に接続片３１を突設し、この
接続片３１を連結部材３２の両側に縦設した接続
凹部３３，３３に係合して障子Ｂ，B′を連結部
材３２を介して互に蝶着し、連結部材３２の中央
には引寄せ兼用の操作ハンドル３４を取付け、該
操作ハンドル３４の主軸３５に連けい板３６を取
付け、連けい板３６の両端にそれぞれ中介部材３
７，３７′を止着して該中介部材３７，３７′を連
結部材３２の案内部３８に係合し、中介部材３
７，３７′のそれぞれには前記案内部３８に嵌挿
した上下の連けい杆３９，３９′の一端を取付け、
連けい杆３９，３９′の他端には窓下枠４および
窓上枠５に設けた施錠雌部材兼用の引寄せ副材４
０，４０′にそれぞれ係止する上下の引寄せ片４
１，４１′を設けて構成するのである。

しかして、操作ハンドル３４を操作して引寄せ
片４１，４１′の引寄せ副材４０，４０′に対する
係止状態を解放して操作ハンドル部３４を屋外方
向に押圧すると、係合部６，７に係合している上
下の障子支軸３，３′は該係合部６，７の形状に
沿つて窓中央方向に移動し、かつ、下障子支軸
３′の下端は規制枠２６の中央片２６ａ上を移動
して隙間２８に嵌入し、その結果、下障子支軸
３′によつてコイルバネ３０に抗して下方に押圧
されていた規制枠２６の中央片２６ａは、コイル
バネ３０の付勢によつて押上げられ、下障子支軸
３′は該中央片２６ａ（規制枠２６）によつて横方
向の移動を阻止され、換気状態が維持されるので
ある。

また、原状態に復帰させるには選択ハンドル８
を操作して隙間２８より下障子支軸３′を離脱さ
せ、規制枠２６の中央片２６ａ上に再び載置させ
ることによつて操作ハンドル部３４を前記と逆に
操作するのである。

なお、実施例の係合部７に規制枠２６を配して
該係合部７の窓竪枠側方向への支軸３′の移動を
規制しているが該構造に限定する趣旨ではなく、
要は、支軸３′が相対向方向に移動したとき原位
置への移動を阻止する装置であれば良く、また、
この阻止装置は上枠側に設けて良いことも勿論で
ある。

本考案は前記の通りの構成であるから、微小開
き角度を確実に維持することができ、中折窓に用
いるに好適である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る中折窓における微小開き角
度の維持装置の一実施例を示し、第１図は正面
図、第２図は平面図、第３図は第１図−′線
断面図、第４図は第３図−′線断面図、第５
図は同−′線断面図、第６図は本考案要部の
平面図、第７図は下支持部材の正面図である。 １……窓竪枠、２……窓竪枠側の竪框、３，
３′……障子支軸、４……窓下枠、７……係合部、
Ｂ，B′……障子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互に蝶着した一対の障子の障子閉塞時における
   窓竪枠側の竪框に障子支軸を突設し、該支軸が係
   離し、相対する窓竪枠方向に適当量長い長孔等か
   ら成る係合部を窓枠の両端に設けると共に、係合
   部には前記支軸が相対向方向に移動したとき、原
   位置への移動を阻止する装置を設けた中折窓にお
   ける微小開き角度の維持装置。