JPS6212773Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は普通の引違いサツシと同様に障子のサ
ツシ枠に対する着脱操作を行える戸車を提供する
ことを目的として案出したのである。

図面は本考案に係るレール無しサツシ用戸車の
一実施例を示し、１は作動枠で、作動枠１は該中
間部において戸車枠２に主軸３によつて回動自在
に枢着し、しかも、この作動枠１は主軸３に巻回
し、一端４ａを作動枠１に他端４ｂを戸車枠２に
それぞれ係止したコイルバネ４によつて一側方向
に回動付勢され、この回動付勢された作動枠１の
一側に車軸５によつて車輪６を回動自在に取付
け、また、他側には作動枠主材７，７で挟持する
ようにして連けい杆８を取付け、この連けい杆８
を係合枠９の一方の側片１０に設けた長孔１１に
貫通せしめ、係合枠９は前記一方の側片１０と該
側片１０に相対する他方の側片１０′とこれ等側
片１０，１０′間に配した係合片１２とで構成
し、この係合枠９の側片１０，１０′にわたした
支持軸１３の側片１０，１０′より突出する両端
を戸車枠２に取付けて、支持軸１３によつて係合
枠９を戸車枠２に回動自在に枢着して構成するの
である。

しかして、この戸車Ａを障子下框１４に組付け
て用いるのであつて、サツシ下枠１５上に車輪６
を載置すると該車輪６に障子Ｂの荷重がかかり、
従つて、作動枠１の連けい杆８側は主軸３を支点
に、かつ、コイルバネ４に抗して上方に回動し、
この結果、連けい杆８が長孔１１に貫通されてい
る係合枠９も支持軸１３を支点に回動し、係合枠
９の係合片１２はサツシ下枠１５に設けた案内片
１６に係合して障子Ｂのサツシ枠Ｃに対する組付
け状態を得られるのである。

また、障子Ｂをサツシ枠Ｃより離脱させるとき
は、各部材は前記と反対方向に動作して普通の障
子と同様の操作により障子Ｂをサツシ枠Ｃより離
すことができるのである。

なお、実施例の戸車枠２は側枠１７と主体ブロ
ツク１８を螺子１９で互に組付けた内枠２ａと該
内枠２ａの上端に係合した外枠２ｂとこれ等両枠
２ａ，２ｂで構成される空室２０に嵌合した横動
ブロツク２ｃとで構成し、横動ブロツク２ｃに貫
通させた一対のピン２１，２１の各両端を内枠２
ａに設けた横長長孔２２と外枠２ｂに設けた傾斜
長孔２３に係合し、内枠２ａの側枠１７の外側か
ら操作可能にして横動ブロツク２ｃに螺合した調
節螺子２４の操作によつて横動ブロツク２ｃを後
退せしめて、高せ調節、すなわち、障子Ｂの高さ
調節を行えるようにしてある。

本考案は前記の通りの構成であるから、係合片
のサツシ枠案内片に対する係脱操作を障子自重に
よつて自動的に行うことができ、従つて、戸車を
取付けるだけでいわゆるレール無しサツシを得る
ことができるから実用的である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るレール無しサツシ用戸車の
一実施例を示し、第１図は正面図、第２図は第１
図−′線断面図、第３図は第２図−′線断
面図、第４図は第３図−′線断面図、第５図
は使用状態を示す断面図である。 １……作動枠、２……戸車枠、６……車輪、９
……係合枠、１０……係合枠の一方の側片、１
０′……係合枠の他方の側片、１１……長孔、１
２……支持軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 戸車枠に作動枠を中間部において枢着して回動
   自在に取付け、作動枠のコイルバネによつて回動
   付勢した一側にはサツシ下框より突出する車輪を
   回動自在に枢着し、また、作動枠の他の一側は係
   合枠の一方の側片に設けた長孔に貫通せしめると
   共に、サツシ下枠に設けた案内片に係離自在に係
   合する係合片と該係合片の前記案内片に沿う両側
   に配した一対の側片とで前記係合枠を構成し、該
   係合枠を両側片間にわたした支持軸によつて前記
   戸車枠に回動自在に枢着したレール無しサツシ用
   戸車。