JPS6132075Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、多連割同時開閉シヤツターに関す
る。

従来軽量用シヤツターは耐風圧の関係で、スラ
ツトの長さは制約され間口幅の広い場合では仕方
なしに中柱を用いて二連割にしなければならない
制限があつた。

従つて、シヤフト分割されており、当然のこと
ながら開閉するには夫々の連毎に操作しなければ
ならず面倒であるばかりでなく、組付作業にもＷ
ブラケツトを用いるため高度な取付技術を必要と
した。

本考案は斯様な欠点に鑑み、この問題に対処し
て、一連分のスラツトを上下させるだけで二連分
一度に上下できるシヤツターを提供し、更に取付
け作業の合理化及び操作の簡易化を目的としたも
のである。

以下本考案に係る多連割同時開閉シヤツターの
一実施例を添付図面に基いて具体的に説明する。

１はケースで、このケース１内には左右のブラ
ケツト２，２に支持された軸３を設ける。軸３に
はバランススプリング４，５及び４′，５′を設け
たホイルと、このホイル間を連結する連結杆で構
成した巻取ドラム６を嵌めてある。

ケース１には左右にガイドレール７，７′と、
背合せにガイド８，８′を設けたＷガイドを備え
た中柱９を設ける。

中柱９は対向したガイド片１０，１１からなる
固定部材１２の凹部１３，１３内に上端を嵌め、
下端は床面に設けた固定部材１４に中柱９に設け
た落し杆１５を嵌めて固定する。

固定部材１２は前記したガイド片１０，１１で
構成し、一方のガイド片１０はまぐさアングル１
６上に下部の折曲げ片１０′を固定し、他方のガ
イド片１１は、同じようにアングル１６′上に折
曲げ部１１′を載せると共に折曲げ部１１′の延出
して折曲げた折曲げ片１１″を横梁１７に取付け
る。また軸３に嵌まる巻取ドラム６には、多数の
スラツトＳを連続させ、かつガイドレール７，
７′と中柱９内に嵌まる二連の各シヤツターＡ，
A′の上端を吊り板を介して取付けてある。

またシヤツターＡ，A′の一方のシヤツターＡ
には施錠装置１７を設け、閉鎖位置で施錠が行な
えるようになつている。

本考案は前記の構成でケース１内には一本の軸
３をブラケツト２，２で支え、更に、この軸３に
はホイルと、連結杆からなる巻取りドラム６を嵌
めて、軸３と巻取りドラム６のホイルの間に作用
させた連毎の一対のバランススプリング４，５及
び４′，５′を設け、また左右のガイドレール７，
７′の間には横梁に取付けた固定部材１２と床面
の凹部１４に嵌まる中柱９を設けて固定し、中柱
９のガイドと左右のガイドレール７，７′に巻取
ドラム６に上端を取付けたシヤツターＡ，A′を
設けてあるので、一方のシヤツターＡを上昇させ
ると、同じに取付けた他方のシヤツターA′も同
時に巻き上げられる。またこの反対にシヤツター
Ａを下降させると他方のシヤツターA′も下降す
るものである。従つて従来のように各連毎に開閉
動作を行う必要がない。また一本の軸を使用する
だけであるから、従来のようにＷブラケツトを使
用しなくてもよいので取付け作業の簡素化でき、
更にＷガイドを有する固定部材はまぐさアングル
上に取付け、更に横梁に取付けるので簡単であ
る。また二連が一度に動作するため施錠装置は一
方のシヤツターにだけ取付ければよく経済的であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る多連割同時開閉シヤツター
の一実施例を示すもので、第１図は正面図、第２
図は中柱上部固定部の分解斜視図である。 １……ケース、２……ブラケツト、３……軸、
４，５，４′，５′……バランススプリング、６…
…巻取りドラム、７，７′……ガイドレール、
８，８′……ガイド、９……中柱、１０，１１…
…ガイド片、１０′，１１′……折曲げ部、１２…
…固定部材、１３……凹部、１４……固定凹部、
１５……落し杆、１６，１６′……アングル、１
７……横梁、Ｓ……スラツト、Ａ，A′……シヤ
ツター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケースの左右にガイドレールと、中央部にＷガ
   イドを備えた中柱を配し、ケース内には両端をブ
   ラケツトで支持した一本の軸を横設すると共に、
   この軸に、バランススプリングを作用させた複数
   のシヤツターホイルと、各ホイルを一連に連結し
   た連結杆からなる巻取ドラムを嵌め、ガイドレー
   ルと中柱の間に夫々スラツトを連結したシヤツタ
   ーを昇降可能に嵌めると共に、各連のシヤツター
   を同一巻取ドラムに上端を連結させた一度に昇降
   できる多連割同時開閉シヤツター。