JP6497975B2 - 連窓用シャッターケースにおける吹上防止構造 - Google Patents
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Description
請求項2の発明は、吹上防止体は、平面視で冂字形をした板状のものであって、跨部がブラケットの後面板を係止するため躯体に固定される係止金具側に固定され、脚部がブラケット外側面に当接し、該脚部の下端縁に、ブラケットの下端縁からシャッターケースの左右方向サイドカバー側に向けて折曲した支持片に下側から当接する当接部である折曲部が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の連窓用シャッターケースにおける吹上防止構造である。
請求項3の発明は、化粧縁の底面部を、端縁部が折返し折曲された折曲片を備える二枚板状にすることで、前記積層部位を五枚板構造にしたことを特徴とする請求項1または2記載の連窓用シャッターケースにおける吹上防止構造である。
請求項4の発明は、シャッターカーテンが開閉ガイドされるガイドレールのうち左右に隣接する連窓用のガイドレールはあいだに筒状の連結部が一体に設けられた一体物であり、該連結部には補強材が嵌入組込みされ、該補強材には係止金具側に固定された取付け金具がさらに嵌入組込みされることで連結部、補強材、取付け金具が積層され、該積層部位を後側から螺入するビスを介して固定することで吹上防止体がガイドレールと一体化されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の連窓用シャッターケースにおける吹上防止構造である。
請求項2の発明とすることにより、吹上防止部材が、冂字形になって強度アップが図れ、ブラケットに当接する脚部に当接部である折曲部が形成されたものとなって構造の簡略化が図れることになる。
請求項3の発明とすることにより、吹上防止機構が、積層される四種類の部材を用いたものでありながら、五枚の板材を積層した部位での固定により構成されることになる結果、より強度のある吹上防止機能を発揮することができる。
請求項4の発明とすることにより、吹上防止機構が、躯体側に固定される連窓用ガイドレールと一体化する連結部材を含むことになる結果、より強度の高いものにすることができる。
尚、化粧縁9の形状は、シャッターケース3の形状に対応して形成されるものであり、本実施の形態において、天面部9aについては前側ほど低くなる緩傾斜状態となり、その後端に上方に向けて折曲された取付け面部9dが設けられている。また前面部9bついては、上端面9eは上側ほど後方に位置するよう傾斜面となり、中間面9fは垂直面となり、中間面9fの下端から後方に後退した段差面9gを備え、下端面9hは段差面9gの後端から下方を向いた略垂直面となっている。さらに底面部9cは水平面となっている。
一方、天面部9a、前面部中間面9fについても同様の折曲片9n、9oが形成されるが、さらにこの折曲片9n、9oの先端から内側に向けて立上げた立上り片9p、9qが形成されていて天面部9a、前面部中間面9fを補強するように構成されている。しかも立上り片9p、9qは、後述するように左右に隣接するシャッターケース3のブラケット4、5が当接することになって化粧縁9の位置決めができるよう設定されている。
そして化粧縁9は、上端部が取付け面部9dに形成のビス孔9tを貫通するビス9uにより躯体Kに固定されている。また底面部9cには、後述するビス13eが挿入するためのビス孔9vが形成されている。
尚、前面部段差面9g、前面部下端面9hおよび底面部9cの折曲片9k、9l、9mを除いた折曲片9i、9j、9n、9oには水密材10が貼着されており、これによってシャッターケース3の雨仕舞いが良いものとなっている。
さらに脚部13cの前下端部には左右方向サイドカバー18側に向けて折曲部(本発明の「当接部」に相当する。)13dが折曲形成されているが、該折曲部13dは、ブラケット4、5の下端部においてシャッターケースの左右方向サイドカバー18側に向けて折曲形成した支持片4c、5cに下側から当接するようになっている。そして折曲部13dについてシャッターケース3の底板面部3cが下側から当接し、さらに該底板面部3cに前記化粧縁底面部9cの折曲片9mが形成された部位が下側から当接し、これにより五枚板構造の積層部位となり、この積層部位を化粧縁底面部9c側からビス13eを螺入することで、下側から二枚板状の化粧縁底面部9cおよび9m、シャッターケース底板面部3c、吹上防止体折曲部13d、ブラケット支持片4cまたは5cの五枚板の積層部位が一体化されると共に、該一体化されたシャッターケース底板面部3cが吹上防止体折曲部13d、支持金具12を介して前記躯体Kに固定された係止金具11に一体に支持されることになって下側から底板面部3cに吹上げられた風に対する吹き上げ防止がなされるように構成されている。
尚、支持金具12の係止金具11への一体固定、並びに吹上防止体13の支持金具12への一体固定は、リベット固定、ボルト固定、ビス固定、溶着等、一般に知られた固定(取付け)手段を必要において採用することができる。
また、積層部位の固定はビス13eを用いているが、ビス13eに限定されず、リベット、ボルト等、一般に知られた固定(取付け)手段を必要において採用することができる。
そしてこのように支持金具12は、先端部位に幅広である吹上防止体13、中柱14に固定するための取付け金具16が共に固定されながら、ブラケット4、5の取付けに影響を与えない(ブラケット4、5を、支持金具12を配設するため格別に切り欠き加工する必要がない)幅狭形状に設定されており、これによって互いに隣接する連窓側のブラケット4、5を、シャッターケース3のサイドカバー(端部化粧縁)18側のブラケット19と兼用化できるようになっている。
また水切り板17の下面には当て板22が当てがわれ、後述する連結板21のない部位においては、水切り板17と水切り板連結板20とはビス20cを水切り板連結板20側から当て板22に螺入することにより固定され、また連結板21のある部位においては、連結板21、水切り板17、水切り板連結板20は、ビス21aを連結板21側から当て板22に螺入することにより固定されている。
一方、21は補強材15の下端部を水切り板17及び水切り板連結板20に一体的に連結するための連結板であって、該連結板21は、前述したように水切り板連結板20に上側から当接した状態でビス21aによって三者が一体的に固定され、さらに前端縁が上方に突設した連結片21bが形成され、該連結片21bが補強材15の後端側板面15aの内面(前面)に当接するよう嵌入しビス21cによって固定され、後端縁は下方に向けて折曲された係止片21dが設けられ、該係止片21dが前記切欠き17a、20aに嵌入係止するようになっている。
しかも脚部13cの下端縁には、ブラケット4、5の下端縁からシャッターケース3の左右方向内方に向けて折曲した支持片4c、5cに下側から当接する折曲部13dが形成され、該折曲部13dに、シャッターケース3の底板面部3cが下側から当接され、さらに該底板面部3cに、隣接ブラケット4、5同士の間隙Sを覆蓋する化粧縁9の底面部9cが下側から当接することで構成される四部材の積層部位を下からビス13eで固定しているため、該部位が強固に補強されることになって確実な吹上防止機能を発揮することができる。
尚、吹上防止体としては冂字形に形成されたものに限定されず、例えば一枚板状のものであってもよく、要は、室内側端部に、ブラケットの下端縁からシャッターケースの左右方向サイドケース18側に向けて折曲して支持片4c、5cに下側から当接する当接部が形成されたものであればよい。
3 シャッターケース
3c 底板面部
4、5、19 ブラケット
4a、5a 後面板
4c、5c 支持片
4d、5d 外側面
6 巻取りドラム
7 シャッターカーテン
8 ガイドレール
9 化粧縁
9c 底面部
11 係止金具
12 支持金具
13 吹上防止体
13c 脚部
13d 折曲部
13e ビス
14 中柱
14a 連結部
15 補強材
16 取付け金具
16c ビス
K 躯体
S 間隙
Claims (4)
- 躯体開口部に取り付けられるシャッターケースの左右ブラケットに支持される巻取りドラムと、該巻取りドラムに巻装されるシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉ガイドをするガイドレールとを備えて構成される建築用シャッター装置を、隣接するブラケット同士が左右に間隙を存して配設される連窓用シャッターケースにおいて、
前記間隙に、シャッターケースに対して下側から吹上げる風が作用した場合にシャッターケースが持ち上がるのを防止するための吹上防止体を設けるにあたり、
該吹上防止体は、
室内側端部がブラケットの後面板を係止するため躯体に固定される係止金具側に固定され、
室外側端部に、ブラケットの下端縁からシャッターケースの左右方向サイドカバー側に向けて折曲した支持片に下側から当接する当接部が形成されたものであり、
該当接部に、シャッターケースの底板面部が下側から当接され、
該底板面部に、隣接ブラケット同士の間隙を覆蓋する化粧縁の底面部が下側から当接されることで、
ブラケットの支持片、吹上防止体の当接部、シャッターケースの底板面部、化粧縁の底面部が積層されることになった積層部位を下から固定手段で固定したことを特徴とする連窓用シャッターケースにおける吹上防止構造。 - 吹上防止体は、平面視で冂字形をした板状のものであって、跨部がブラケットの後面板を係止するため躯体に固定される係止金具側に固定され、脚部がブラケット外側面に当接し、該脚部の下端縁に、ブラケットの下端縁からシャッターケースの左右方向サイドカバー側に向けて折曲した支持片に下側から当接する当接部である折曲部が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の連窓用シャッターケースにおける吹上防止構造。
- 化粧縁の底面部を、端縁部が折返し折曲された折曲片を備える二枚板状にすることで、前記積層部位を五枚板構造にしたことを特徴とする請求項1または2記載の連窓用シャッターケースにおける吹上防止構造。
- シャッターカーテンが開閉ガイドされるガイドレールのうち左右に隣接する連窓用のガイドレールはあいだに筒状の連結部が一体に設けられた一体物であり、該連結部には補強材が嵌入組込みされ、該補強材には係止金具側に固定された取付け金具がさらに嵌入組込みされることで連結部、補強材、取付け金具が積層され、該積層部位を後側から螺入するビスを介して固定することで吹上防止体がガイドレールと一体化されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の連窓用シャッターケースにおける吹上防止構造。
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