JPS63171825A - 歪付与型強磁性厚鋼板 - Google Patents

歪付与型強磁性厚鋼板

Info

Publication number
JPS63171825A
JPS63171825A JP444987A JP444987A JPS63171825A JP S63171825 A JPS63171825 A JP S63171825A JP 444987 A JP444987 A JP 444987A JP 444987 A JP444987 A JP 444987A JP S63171825 A JPS63171825 A JP S63171825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strain
magnetic
flux density
warm
magnetic flux
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP444987A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Watanabe
征一 渡辺
Jun Furusawa
古澤 遵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP444987A priority Critical patent/JPS63171825A/ja
Publication of JPS63171825A publication Critical patent/JPS63171825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、強磁性厚鋼板、特にlOエルステッド以上の
磁界強さのもとにおいで磁束密度1.4テスラ以上で高
い透磁率を有する歪付与型強磁性厚鋼板に関する。
本発明にかかる強磁性厚鋼板は、例えば実験用あるいは
医療用のサイクロトロンの主要部材である電磁石鉄心と
しであるいは磁場の影響を遮蔽するのに必要な磁気シー
ルド用構造部材(以下、単に「シールド材」あるいは「
磁気シールド材」という)として使用するのに特に適す
る。
(従来の技術) 近年、磁場を用いた各種科学測定機器および医療機器が
広く使用されつつあるが、そのとき使用する磁束密度が
最近は特に高くなっていることが一つの特色である0例
えば、超伝導磁石を用いた核磁気共鳴断層撮像装置CI
IMR−CT)の使用磁束密度は1.5〜2.0テスラ
(T)に達する。磁界の強さは数十〜数百Oeである。
このような装置で洩れ磁束を少なくして逼影対象空間の
磁束密度を高めるにはその周囲を高い透磁率(CGS電
磁単位系、MKSでは比透磁率)を有する構造材料で覆
ってやる必要がある。いわゆるシールド材として前述の
ような強磁性厚鋼板を使用するのである。
この点、従来は1.4テスラ以上の高磁束密度の領域で
高い透磁率を有する軟質磁性厚板、つまり強磁性鋼板は
なかった。
また、低磁界強度wIjaでは出来るだけ残留応力およ
び残留歪を少なくして透磁率を高めていた。
例えば、特開昭60−208417号には高透磁率熱間
圧延鉄板の製造方法が開示されているが、これは5エル
ステッドの磁場で1.357以上の磁束密度を有すると
いうように、低磁場における磁束密度を高めたもので、
加工歪のない状態で最大透磁率4000以上、加工歪3
%以内で最大透磁率2000以上を得るのである。加工
歪の残存は透磁率を低下させるものと考えられていた。
したがって、従来、磁気特性を改善するために歪を付加
することは行われていなかった。実線、レベラー、ショ
ツトブラスト等により表面に歪が導入される場合があっ
たが、これは表面の黒皮を除去するとか、平坦度を矯正
するとか別の目的で高々0.3%までの残留歪が加えら
れていたに過ぎなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 透磁率は一般に磁束密度依存性(−磁場依存性)を持ち
、第1図(a)および(b)に実線で示す如く変化する
第1図(a)および同(b)は、C−0,01,5i−
0゜10、 Mn=O,12、残部不純物及びFeの組
成を有する鋼のそれぞれB−8曲線およびそのときの微
分透磁率をそれぞれ示すグラフである。ここで微分1S
iff率とは、B−Hカーブ上の各点において、引いた
接線の勾配のことを言う、これに対し通常の透磁率はB
 −Hカーブ上の各点と原点とを結んだ直線の勾配を言
う、各図で実線は歪付加のなかった場合を示す。
高々0.3%までの通常の歪を付加したに過ぎない材料
では、最大透磁率に対応する磁場は第1図(b)に示す
ように1エルステツド(Oe)以下、磁束密度は1.0
テスラ(T)以下に対応する。
ところで、前記のNMR−CTのシールド材等において
磁気抵抗はlへμs×μoxS)と考えることができる
。この磁気抵抗を小さくすることが磁束を良く吸収し、
シールド性を高める。
ここに、μ3は対象とする磁束密度における比透磁率(
無次元)、μ0は真空の透磁率(=4πXIG−)H/
m) 、Sは断面積(rI?) 、lは磁気回路の長さ
く―)である、つまり、変数であるμSの増減によって
磁気抵抗、つまりその材料のシールド性が決定される。
ここに、超伝導磁石を用いたIR−CTの如き高磁場の
磁束密度は1.8T程度であるから、この程度の磁束密
度のもとての比透磁率μSが高いことが望まれる。
ここに、本発明の一つの目的は、1.4テスラ以上の高
磁束密度領域で高い透磁率を示す電磁石鉄心あるいはシ
ールド材に適する強磁性厚鋼板を提供することである。
ところで、前述のような装置に使用されるシールド用構
造材に要求される性能は1.4テスラ以上の高磁束密度
領域で高い透磁率を有することと、その使用量が多いこ
とから安価であることが重要であり、したがって、本発
明の別の目的は、1.4テスラ以上の高磁束密度領域で
高い透磁率を有しつつかつ安価な強磁性厚鋼板を提供す
ることである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上述の目的達成のため、種々検討を重ね
、磁性材料は歪みあるいは残留応力が存在すると低磁場
領域のBの立ち上がりが小さくなるが高磁束密度域では
これが逆転してむしろ歪みが存在する方が同一のHで高
いBを得られることを見出した。
したがって、かかる現象を利用することにより目的とす
る磁束密度(磁場)でのμSを高めることができること
を知見し、本発明を完成した。
ここに、本発明の要旨とするところは、0.3%以上の
温間もしくは冷間加工歪を残留せしめることにより10
エルステッド以上の磁界強さのもとにおける1、4テス
ラ以上の磁束密度領域で高い透磁率を示す歪付与型強磁
性厚鋼板である。
本発明において残留する温間もしくは冷間加工歪は最終
製品としてのそれをいうのである。
すなわち、本発明によれば、最終使用形状における残留
歪み量を考慮して厚鋼板の状態での歪み量を制御するこ
とによって、1.4T以上の磁束密度で高い微分透磁率
を付与するのである。好ましくはその場合の磁界強さは
2508以上である。
なお、歪付与量は好ましくは1.0〜3.5%である。
(作用) 次に、本発明をその好適態様を参照しながら、さらに詳
述する。
第1図(a) 、(b)に点線で供試tR(組成:0.
0ICO,15Si −0,12Mn  O,005A
Q−0,002N)に2.4%の歪を導入したときの磁
気特性を示す、歪導入により立ち上がりが遅れ、同図(
b)からも明らかなように最大微分透磁率を示す箇所が
高磁束密度あるいは高強度磁場領域にくる。
ところで、例えば、第2図にその求め方を示すように、
高透磁率材料の一つの目安として、B−■曲線において
、B−1,8および2.0Tのそれぞれに対応する■の
差ΔHを考えると、ΔHが小さいほどi3磁率が高くな
る。この部分の勾配0.2(T)/ΔH(Oe)を差分
i3磁率と定義し、これを考察することによってその材
料の磁気特性が明らかになる。
第3図に示す組成を有する鋼Aおよび鋼Bに冷間引張り
の手段により歪を与え、磁束密度B−1゜8〜2.0T
における差分透磁率0.2/Δ■および磁場強さを測定
し、歪量に対して同図にグラフで示すようにまとめた。
そこで、B−1,8〜2.0Tにおける差分透磁率に及
ぼす歪み量の影響を評価すると、第3図に示すように求
められる0図示結果から明らかなように、歪みN1.0
〜3.5%が最適歪み量となる。また、このときB =
1.87を与える磁場H(Hl、 s)も最も低くなる
。当然のことながらこの値が小さいほど通常の意味での
透磁率(微分透磁率でなく)も高くなる。磁界の強さH
は起磁力Nl(アンペア・ターン)に対応するので電流
値も小さくなり、かかる材料を電磁石の鉄心として使用
する場合、少ない電流で同一の磁束密度Bを発生させる
ことができるので、省エネルギー効果も大きい、これは
素粒子の大型加速装置等に使用した場合に大きな省エネ
ルギー効果を発揮する。
本発明における0、3%以上という所要歪み量を温間ま
たは冷間加工により付与するためには、例えば0650
℃以下の温間圧延加工(ロール)、■温間プレス加工、
■温間〜冷間レベラー加工、■冷間プレス曲げ加工等が
ある。
例えば、温間圧延加工および温間プレス加工の場合、歪
み量の制御は容易であり、圧下歪み量をパラメータとす
ればよい、一方、温間〜冷間レベラー加工の場合には板
表面で最大1.5%程度の歪み量を付与することができ
るので補助的に歪みを付与する手段として用いるのがよ
い。
また、鋼板を組み立てる段階で行う冷間プレス曲げ加工
も同様である。レベラー加工およびプレス曲げ加工は歪
み量が表面部で最も大きく中心部は中立軸と考えられる
のでほぼ表面部の最大歪みI t/2Rの半分t/41
1を平均歪み量と考え、最終使用時に残留歪みとして0
.3%以上、好ましくは1.5〜3.5%の歪みが残留
するようにする。
本発明の好適態様にあって、対象とする強磁性厚鋼板は
、Coo、 ts%以下、Si :3%以下、Mn:1
%以下、P:0.20%以下、S:0.015%以下、
sol、A1:0.1%以下、N:0.008%以下、
reおよび不可避不純物残部の組成を有する。
このように、その好適態様にあって鋼組成を限定する理
由は次の通りである。
C:[気特性上低いほど好ましい、 0.15%以下と
するのがよい。
Si: 3%を越えると靭性が著しく劣化し、構造部材
として使えないので3%以下に制限する。
h;SをMnSとして固定して熱間加工性を改善するが
、1%を越えると磁気特性が劣化するので1%以下とす
る。
P:Pは0.2%を越えると熱間延性が低下し熱間ワレ
を生じるので0.20%以下とする。
S: 0.015%を越えると磁気特性が劣化するので
0.015%以下とする。
sol、AQ: O,1%を越えて添加すると磁気特性
が劣化するので0.1%以下とする。
N:0.008%を越えると磁気特性が劣化するので0
.008%以下とする。
ところで、本発明によれば、磁束密度が1.8〜2.0
丁の場合、歪み量は1.5〜3.5%が最適であるが、
1.6〜1.8丁では1.0〜3.0%の歪み量が、1
゜4〜1.6丁では0.5〜2.5%の歪み量がそれぞ
れ好ましい、使用する装置での磁束密度に応じて使用状
態の歪み量を上述のようにして制御するのである。
このような磁束密度と残留歪量との関係を示すと次のよ
うに式で表すことができる。
適当歪量範囲(1)鳴 1.7XB (目的とする磁束密度) −0,8±1.
0一単位 テスラ かくして、本発明によれば、電磁石の場合、そのように
して必要な起磁力Nlを小さくできるので省エネルギー
を実現できるし、またNMR−CTの磁気シールド材の
場合は高い透磁率を得て洩れ磁束を少なくし、結局、目
的とする撮像空間の磁束密度を高くすることができる。
次に、本発明を実施例によつてさらに説明する。
実施例 第1表に示す鋼組成の一連の鯛Aないし0について連続
鋳造、熱間圧延を行い、得られた熱間圧延材に同じく第
1表に示す各種加工手段にようて歪を与え、それによる
磁気特性の変化を評価した。
結果は、第1表にまとめて示す。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、1.4テスラ以
上の磁束密度で使用する、例えば磁気シールド材あるい
は電磁石鉄心として使用するのが適する安価な強磁性厚
鋼板が得られる。
なお、かかる高い磁束密度領域の利用は、近年になって
からであるが、今後そのような応用分野はますます拡大
することが予想されることから、本発明は特にそのよう
な分野における磁気材料として産業の発展に大きく寄与
するものと期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および同図(b)は、H−8曲線を歪付加
のある場合とない場合とを比較して示すグラフ; 第2図は、差分透磁率の求めがたを略式で示す説明図;
および 第3図は、差分33磁率に及ぼす歪量の影響を示すグラ
フである。 秦2の

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 0.3%以上の温間もしくは冷間加工歪を残留せしめる
    ことにより10エルステッド以上の磁界強さのもとにお
    ける1.4テスラ以上の磁束密度領域で150以上の比
    透磁率を示す歪付与型強磁性厚鋼板。
JP444987A 1987-01-12 1987-01-12 歪付与型強磁性厚鋼板 Pending JPS63171825A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP444987A JPS63171825A (ja) 1987-01-12 1987-01-12 歪付与型強磁性厚鋼板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP444987A JPS63171825A (ja) 1987-01-12 1987-01-12 歪付与型強磁性厚鋼板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63171825A true JPS63171825A (ja) 1988-07-15

Family

ID=11584486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP444987A Pending JPS63171825A (ja) 1987-01-12 1987-01-12 歪付与型強磁性厚鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63171825A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04333520A (ja) * 1991-05-09 1992-11-20 Nippon Steel Corp 良電磁厚板の製造方法
JPH04333518A (ja) * 1991-05-09 1992-11-20 Nippon Steel Corp 磁気特性の優れた無方向性電磁厚板の製造法
JPH04333517A (ja) * 1991-05-09 1992-11-20 Nippon Steel Corp 磁気特性の優れた無方向性電磁厚板の製造方法
JPH04333519A (ja) * 1991-05-09 1992-11-20 Nippon Steel Corp 良電磁厚板の製造法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04333520A (ja) * 1991-05-09 1992-11-20 Nippon Steel Corp 良電磁厚板の製造方法
JPH04333518A (ja) * 1991-05-09 1992-11-20 Nippon Steel Corp 磁気特性の優れた無方向性電磁厚板の製造法
JPH04333517A (ja) * 1991-05-09 1992-11-20 Nippon Steel Corp 磁気特性の優れた無方向性電磁厚板の製造方法
JPH04333519A (ja) * 1991-05-09 1992-11-20 Nippon Steel Corp 良電磁厚板の製造法
JP2503124B2 (ja) * 1991-05-09 1996-06-05 新日本製鐵株式会社 良電磁厚板の製造法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20140109409A (ko) 방향성 전자 강판
GB1089892A (en) Ferrous sheets and method for improving the magnetic properties of ferrous sheets
JPS63171825A (ja) 歪付与型強磁性厚鋼板
JPH08269562A (ja) 磁歪の低い方向性珪素鋼板およびその製造方法
JPS6345443B2 (ja)
JP6222498B2 (ja) 準安定オーステナイト系ステンレス鋼帯または鋼板
JP3548358B2 (ja) 高強度・高靭性制振鋼板およびその製造方法
JP3213641B2 (ja) 複合磁性部材の製造方法
JP4047502B2 (ja) 磁気シールド構造用鋼板およびその製造方法
JP4045746B2 (ja) カラー陰極線管用磁気シールド鋼板およびその製造方法
JPH024920A (ja) 直流磁化用電磁厚板の製造方法
JPH03271325A (ja) 磁気特性に優れた高強度電磁厚板の製造法
JP3804457B2 (ja) 磁気シールド用鋼板およびその製造方法
KR102218441B1 (ko) 비자성 고강도 선재 및 이의 제조방법
JP2503123B2 (ja) 磁気特性の優れた無方向性電磁厚板の製造法
JPH024918A (ja) 磁束密度の高い無方向性電磁厚板の製造法
JPH0517823A (ja) 磁気シールド特性に優れた厚板電磁軟鉄の製造方法
JP2503122B2 (ja) 磁気特性の優れた無方向性電磁厚板の製造方法
JPS63179050A (ja) 析出分散型強磁性厚鋼板
JP2503124B2 (ja) 良電磁厚板の製造法
JPS599123A (ja) 直流透磁率の高い無方向性電磁鋼板の製造方法
JPH0745688B2 (ja) 高磁束密度電磁厚板の製造方法
JPS5974256A (ja) 鉄損の少ない無方向性珪素鋼板
JP2503125B2 (ja) 良電磁厚板の製造方法
JPH0613747B2 (ja) 磁気シールド用電磁鋼板およびその製造方法