JPS631712Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は中央で交差連結された２本の基台パイ
プと端部にワイヤー付のフツクおよびワイヤーガ
イドが付設されたサポートとからなる基台と、両
端に付設した取付片でサポートへ連結した４本の
伸縮自在なビームで各構成した外枠および内枠
と、外枠と内枠に桟を介して足場板が載設され内
枠上に手摺が立設された新規考案の建築用足場
で、基本鉄骨構築後のワンブロツク内の四隅上下
にガイドワイヤーを張設し、このガイドワイヤー
をサポートのワイヤーガイドに内挿させて足場が
水平状態で昇降するようになすと共に、足場をワ
イヤーで吊上げ所定位置でサポートに付設したワ
イヤー付のフツクを鉄骨の梁に掛止固定し、所定
の補強鉄筋作業を行えるようにしたものである。

従来、建築現場において基本鉄骨構築後の補強
鉄筋作業等はワンブロツクの各階毎に足場を組
み、下の階から作業を進め、作業の終つた階の足
場を取外して上の階の作業を行つていたために、
足場の組み作業および取外し作業に多大な労力と
時間を費していた。

本考案は上記の欠点を改良するためになされた
ものである。

以下図面により本考案実施の１例を説明する。

本考案の建築用足場は、最重要部の基台Ａと、
基台Ａに取付ける外枠Ｂおよび内枠Ｃ並びに足場
Ｄとからなつている。

基台Ａは、中央で交差連結された２本の角パイ
プ製の基台パイプ１，１と、この基台パイプ１，
１へ摺動自在に内挿される４本の角パイプ製等の
サポート２とから構成されている。

基台パイプ１には、図示していないがサポート
２を所定位置に連結固定するためのボルト孔等の
位置固定手段が施される。

サポート２の端部上面には角環状若しくは円環
状の取付片３が付設され、端面から外方に円環状
若しくはパイプ状のワイヤーガイド４が突設さ
れ、外枠Ｂおよび内枠Ｃを固定するボルト孔２
ａ，２ｂ並びに基台パイプ１の前記位置固定する
手段に対応する一列のボルト孔２ｃが外側から内
側へ各穿設されている。

サポート２へ付設された取付片３は、足場を梁
５に吊下げ固定するフツク６のワイヤー７を取付
けるためのものである。このフツク６には、第５
図で示すようにワイヤー７保護のために受金１９
がワイヤー７に外挿されている。

また、サポート２の端面に突設したワイヤーガ
イド４は、基本鉄骨構築後のワンブロツクの四隅
上下に張設したガイドワイヤー８を内挿し足場を
水平状態で昇降させるためのものである。

外枠Ｂおよび内枠Ｃは、その取付け位置と長さ
を異にするが、同一構成のビームＭで構成されて
いる。

ビームＭは、Ｌ型の連結片９が側面に付設された
角パイプ等のパイプ材１０と、このパイプ材１０
へ摺動自在に内挿された他側面にパイプ材１０と
同じくＬ型の連結片９′を付設した摺動材１１と
から構成されている。このビームＭのパイプ材１
０の上面中央部には摺動材１１を固定するための
固定用ボルト１２が螺合されている。

パイプ材１０および摺動材１１の連結片９，
９′は、基台Ａのサポート２のボルト孔２ａ及び
２ｂに連結用ボルト１３にて連結固定される。

このようにして基台Ａに外枠Ｂおよび内枠Ｃを
取付けて足場のフレームを組立てる。

足場Ｄは、外枠Ｂと内枠Ｃ上にパイプ等の桟１
４を載設し、この桟１４上に足場板１５を一部が
オーバーラツプした状態で載置すると共に、内枠
Ｃ上に手摺１６を立設し、かつ内枠Ｃ内に安全用
の金網１７を張設する。

１８はクレーンで足場を吊下げているワイヤー
である。

以上のように本考案に係る建築用足場は、各構
成基台、外枠Ｂ、内枠Ｃおよび足場Ｄの各部材が
伸縮自在で大きさの異るブロツクの建築現場でも
容易に使用することができ、しかもいつたん組立
てれば後はクレーン等を使い上昇させるだけで良
いから、従来のように各ブロツクおよび各階毎に
足場を組む必要もなく、また、その取外し作業も
不要なので時間および費用が大巾に削減できるば
かりでなく、足場作業における安全性も飛躍的に
増大され、比較的廉価で量産でき、かつ、その構
成部材に互換性がある等その実用的経済的効果は
著しいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の１例を示す一部を切欠い
た平面図、第２図は使用状態を示す正面図、第３
図はサポート２の拡大平面図、第４図はビームＭ
の１例を示す拡大正面図、第５図はフツクを梁に
掛止しサポート２を吊下げた状態の拡大説明図で
ある。 Ａ……基台、Ｂ……外枠、Ｃ……内枠、Ｄ……
足場、Ｍ……ビーム、１……基台パイプ、２……
サポート、３……取付片、４……ワイヤーガイ
ド、５……梁、６……フツク、８……ガイドワイ
ヤー、９……連結片、１０……パイプ材、１１…
…摺動材、１４……桟、１５……足場板、１６…
…手摺。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 中央で交差連結された基台パイプ１，１と端
   部にフツク６が取付けられた取付片３および基
   本鉄骨構築後のワンブロツク四隅上下に張設し
   たガイドワイヤー８が内挿されるワイヤーガイ
   ド４が各付設され基台パイプ１，１へ摺動自在
   に内挿された４本のサポート２とからなる基台
   Ａと、両端に付設された連結片９でサポート２
   へ連結した４本の伸縮自在なビームＭで各構成
   した外枠Ｂおよび内枠Ｃと、外枠Ｂと内枠Ｃに
   桟１４を介して載設した足場板１５と内枠Ｃ上
   に立設した手摺１６とからなる足場Ｄとを設け
   た建築用足場。 (2) 基台パイプ１、サポート２を角パイプで製し
   てなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の建
   築用足場。 (3) Ｌ型の連結片９を取付け摺動材１１固定用の
   固定用ボルト１２が螺合された角パイプ製のパ
   イプ材１０と該パイプ材１０へ摺動自在に内挿
   され他端にＬ型の連結片９が付設された摺動材
   １１とで伸縮自在なビームＭを構成してなる実
   用新案登録請求の範囲第１，２項記載の建築用
   足場。