JPS63170493A - 精製ラノリンの製造方法 - Google Patents

精製ラノリンの製造方法

Info

Publication number
JPS63170493A
JPS63170493A JP6970087A JP6970087A JPS63170493A JP S63170493 A JPS63170493 A JP S63170493A JP 6970087 A JP6970087 A JP 6970087A JP 6970087 A JP6970087 A JP 6970087A JP S63170493 A JPS63170493 A JP S63170493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lanolin
producing purified
raw material
sub
hexane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6970087A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0684506B2 (ja
Inventor
石渡 英夫
是沢 猛
隆太郎 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KURODA JAPAN KK
KUROODA JAPAN KK
Original Assignee
KURODA JAPAN KK
KUROODA JAPAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KURODA JAPAN KK, KUROODA JAPAN KK filed Critical KURODA JAPAN KK
Publication of JPS63170493A publication Critical patent/JPS63170493A/ja
Publication of JPH0684506B2 publication Critical patent/JPH0684506B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fats And Perfumes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は良質の精製ラノリンを効率よく製造する方法
に関する。
(従来技術) 一般に、ウールグリースは、羊毛精練の水媒洗毛廃液か
ら油分として回収される外、炭化水素系または塩素化炭
化水素系の溶剤を以て羊毛刈り取り後に原毛を洗い、そ
の溶剤を除いて回収されている。
元来、原毛中には有用な羊毛繊維およびラノリン以外に
多量の夾雑物が存在し、又、この原毛より回収されたウ
ールグリース中にも、ラノリン主成分以外に10〜30
χの不純物が含まれるのが常である。
ここでその夾雑物とは、土砂、繊維層、石鹸及び界面活
性剤等があり、またウールグリース中の不純物とは蛋白
質およびその変成物、燐脂質およびその変成物、その他
の樹脂化物、色素、遊離アルコール、遊離脂肪酸、その
池水溶性の有機物等である。
これらの不純物中の量的関係は原毛の種類、採取方法に
より異なる。
従って、ウールグリースの品質によりその精製方法も適
宜選択されるものであるから、このようなウールグリー
スから精製された市販ラノリンにも当然のことながら多
くの種類が存在する。
ところでラノリンとは炭素数10〜33の各種複雑な脂
肪酸と、炭素数13〜30のステロール類、トリテルペ
ンアルコール類、オよヒJilt 肪族フルコール類と
のエステルであって、その複雑かつ特異な構造を有する
天然脂肪の故に多くの有価値な用途を持つことは良く知
られている。
尚、この明細書において原料ラノリンとは、ウールグリ
ースおよび何らかの予備処理を経たウールグリース(つ
まり精製度の低いラノリン)を含む意味で用いる。
(従来技術の欠点) 近年、このラノリンおよびその誘導体を化粧品原料、医
薬原料などとして使用する高級用途が拡大されその拡大
に伴い、天然物由来の不純物および特有の臭気を除去し
たラノリン高度精製品に対する要望が業界において昂ま
っているが、現在、市販品はこれらの要望に対し殆ど不
満足なものである。
実際第1図示の薄層クロマトグラフに示す如く、市販の
各種ラノリン(11(2)は何れも、薄層板上の原点に
極性に富む不純物(以下ガム質と称する)スポット(A
)を相当量含有していることが判る。
尚、スポット(B)はラノリン主成分である。
第1図(3)に示す吸着精製ラノリン(例えば、汎用化
粧品原料IV−52−)は、高純度なものであるが比較
的高価なものであり、極めて多量に使用されるラノリン
としては製造工程が多く、又、製造歩留りが少ないので
通さず、一般汎用品として使用できるラノリンの品質向
上が業界においてひろく要望されている。
(発明の解決課B) この発明は上記従来の欠点に照らし汎用品として使用で
きる高級用途向けの精製ラノリンの製法を創出せんとす
るものである。゛ この発明者らはこれら不純物の除去に関しt3を窓検討
の結果これら不純物のうち特に極性に富んだガム質の除
去が主題であることを解明した。
具体的には、市販ラノリンのn−ヘキサン溶液を半透膜
を透し、所謂限外ろ過を行い、その透過液よりn−ヘキ
サンを除去すれば、薄層クロマトグラフィにおいて原点
に留るガム質は殆ど消失することを見い出して、この発
明に到達した。
(解決手段) 即ち、この発明は、$W製シラノリン製造方法であって
、その主たる工程が原料ラノリンを10〜40χ含むn
−ヘキサン溶液を限外濾過膜を通して不純物を除き、n
−ヘキサンを留去し、原料ラノリン中の脂溶性蛋白質、
燐脂質、その他の樹脂化物等のガム質が選択除去されて
なる精製ラノリンの製造方法にかかるものであり、この
手段によって原料ラノリン中の脂溶性蛋白質、燐脂質、
その他の樹脂化物等のガム質は殆ど選択的に除去され、
格段に良質のラノリンを得ることができるものである。
(発明の構成) この発明における精製ラノリンとは、少なくとも原料ラ
ノリン中の脂溶性蛋白質、燐脂質その他のガム質が選択
除去されてなるラノリンをいい、望ましくはこれらガム
質分が精製ラノリン中の残存量として2%以下望ましく
は0.5%以下のものをいう。
このガム質を除去する理由は、これらが皮膚に対する感
作刺激成分であり、経時的不安定性の原因でもあり、更
に高級用途を阻害する着色物質も大部分このガム質に含
まれるからである。
更に加えて、ラノリンを還元してラノリンアルコールを
得る場合にはこれらガム質が所謂触媒毒として働き還元
反応の進行を阻害する。
この発明法で上記の如きネn製ラノリンを得るには、ま
ず原料ラノリンをまず溶媒中に10〜40χの濃度とな
るように溶解し、限外濾過膜を透過させてネn製処理し
、続いて溶媒を溜去する工程からなりこの工程のみある
いはこの工程を主工程とし、この工程と後記の副工程を
採用することからなる製法で得られる。
ここで、溶媒とは炭素数6〜9の脂肪族炭化水素、炭素
数4以下のハロゲン化炭化水素これらの混合物から選択
される溶媒が望ましく使用でき、その具体例としてはn
−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタ
ン、石油エーテル1.1.1. トリクロロエタン、四
塩化炭素を例示することができ、特にn−ヘキサンが望
ましい。
尚、副工程中アルカリを含む水アルコール系処理を伴う
場合には、アルカリで分解するようなハロゲン化炭化水
素の使用は好ましくない。
また、溶媒と水アルコール系は二層分離性のよい組み合
わせを選ぶことが必要である。
次いでこの発明法に係る限外濾過に処する。
原料ラノリン50%以下好ましくは10〜40%を含む
N−ヘキサン等の溶媒中の溶液を、約40〜60度の加
温下に、半透膜を透して、いわゆる限外濾過を行う。
この発明法において、半透膜の種類は耐溶剤性、耐熱性
の物で、例えばポリイミド、ポリ(エーテル)スルホン
、アセチルセルロース等を例示できるが、これに限定さ
れるものでない。
この発明では、その膜の排除■界分子量が2000〜5
0000の範囲、望ましくは5000から20000の
範囲の半透膜が好適に使用できる。
この発明法に於いて半透膜を通過させた後n−ヘキサン
等の溶媒を溜去して得た$i製シラノリン原料ラノリン
より著しく淡色となる。
即ち、限外濾過により着色成分の大部分はあきらかに半
透膜を通らず濃縮除去される。
限外濾過の工程を経て、殆どラノリン主成分のみになっ
た溶液より溶媒を蒸溜除去したものには、なお僅かな着
色、臭気が残る場合がある。
このような場合、必要に応じてこの副工程でこれを除く
のであるが、その方法は常法に屈するので、特に限定す
るものではない。
一般に、その脱色は過酸化水素水などの酸化漂白剤の水
溶液による酸化脱色、或いは、ナトリウム水素化はう素
水などによる還元脱色を単独、または連結して行い、続
いて充分に水洗すればよい。
また脱臭には減圧水蒸気処理が一般に行われる。
次にこの主工程と組み合わせて処理する副工程について
述べる。
まず、原料ラノリンを加温熔融した中にあるいは主工程
を経たラノリン中に、炭素数1〜4の低級脂肪族アルコ
ール望ましくは80〜100χメチルアルコール又は4
0〜90χイソプロピルアルコール水を172〜2倍容
量加え、加温下に烈しく撹拌の後、静置分層する。
このアルコール中に大部分の不純物が移行するのでこれ
を除く。
この場合、遊離の高級アルコール分もアルコール層中に
分配抽出される事は精製処理として極めて有効である。
従って、とくに遊離アルコール量の多い原料ラノリンで
は、この工程を反復する。
次の副工程は、炭素数6〜9のパラフィン系炭化水素、
あるいはこれらの混合物から選択される溶媒、望ましく
はN−ヘキサンを加えて、その50%以下好ましくは1
0〜40%溶液とし、これに少量の苛性ソーダを溶かし
た前記アルコール水を175〜1倍容量加えるかあるい
はアンモニアガスを飽和させ、同じく加温下に、良(撹
拌の後、静置分層する。遊m脂肪酸は苛性ソーダによっ
て塩として塩としてすなわち石鹸となり溶媒に不溶とな
り、アンモニアガスの場合は水分なしで酸成分をアンモ
ニア性塩として不溶となり、いずれも下層に移るのでこ
れを除く。
更に温水または温アルコール水を以て数回洗浄し、水溶
性化合物を除くことが出来る。
この場合、上記のように原料ラノリン又は主工程を経た
ラノリンを前記N−ヘキサン等の溶媒に溶かす代わりに
、原料ラノリンあるいは主工程を経たラノリンそのまま
に付き同様に実施する事も出来る。
その何れを選択するかは、原料ラノリンあるいは主工程
を経たラノリンの質の良否に係わるが、一般的には、分
層の迅速性よりN−ヘキサン等の溶媒を使用する方が薦
められる。
この副工程を前処理工程とすれば、この発明法の限外濾
過膜の負荷は著しく軽減出来、後処理工程とすれば精製
度の高いラノリンが得られる。
更に、副工程の他の例を示すと、原料ラノリンをN−ヘ
キサン等の溶媒に加温溶解して10〜4oz濃度の溶液
とし、これに原料ラノリン量の2〜20χのゼオライト
等の吸着剤を添加して、40〜60℃で約30分間よ(
撹拌する。
次に加圧濾過機を用いてこれを濾過し、清澄な原料ラノ
リンの溶液を得る。
この工程で用る吸着剤としては、前記のゼオライトの外
シリカゲル、ケイ酸マグネシウム、活性白土、アルミナ
ゲル等を使用することが出来るが、この発明においては
吸着剤として要は吸着力が強く、かつ濾過助剤を兼ねる
程度の粒度のものであれば好適に使用できる。
この工程は、予備処理工程の場合は主として原料ラノリ
ン中の溶媒不溶物の濾過除去、吸着剤による一部不純物
の選択吸着除去を目的とするものであり、特に遊離アル
コールの減量の必要がなく、全体として良質の原料ラノ
リンに於いては、この工程の後、或いはアルカリ性アル
コールMffによる脱酸の後、この発明に係る限外濾過
工程に移すことが出来る。
因に、通常市販品の精製ラノリンの成分分析特に成分中
のガム質の存在を第1図と同様に薄層クロマトグラフィ
を用い第2図(B)に、更に定量値をイアトロスキャン
で求め第2図(A)にそれぞれ示す。
(イヤトロスキャン条件、固定相;クロマロッドSn(
シリカゲル)、展開溶媒;クロロホルム)(薄層クロマ
トグラフ条件、薄層ロブレート;シリカゲル、展開溶媒
;クロロホルム、発色剤;50%硫酸) 尚、定量値を後記第1表の比較例に示す。
ラノリン中に含まれる脂溶性蛋白質、燐脂質、その他の
樹脂化物、などのいわゆるガム質がスポット(A)で現
れており、その量も多量で従来精製ラノリンではその除
去が困難であったことも判る。
尚、スポット(B)はラノリン主成分である。
第3図はこの発明に係る$i製シラノリンイヤトロスキ
ャンクロマトグラフで、原点に留る残留物(A)が微少
となっている。
また、第3図で判るようにラノリン主成分(B)と、ガ
ム質(A) との中間に幾つかのワラクシ1ンが存在し
ているが、これはコレステロールを含む遊離アルコール
、およびamの脂肪酸などであって、前処理工程によっ
て極少にする事が出来る。
唯、ラノリン中に含まれる脂溶性蛋白質、燐脂質、その
他の樹脂化物、などのいわゆるガム質は従来法では除去
が困難であったことは第1図乃至第3図で明らかである
(発明の効果) 以上詳述した如く、この発明に係る精製ラノリンの製造
方法は、その工程が原料ラノリンを10〜40χ含むn
−ヘキサン溶液を限外濾過膜を通して不純物を除き、n
−ヘキサンを留去し、原料ラノリン中の脂溶性蛋白質、
燐脂質、その他の4M脂化物等のガム質が選択除去され
てなる精製ラノリンの製造方法に係るものであるから、
従来除去できなかったラノリンの不純物を、簡易な工程
で、確実に除去でき、ラノリンの高級用途に適した汎用
精製ラノリンとすることができる効果を奏する。
以下この発明の実施例を示す。
実施例−1 原料ラノリンとしてウールグリース (酸価1.5)1
00gを加温溶解し、これにn−ヘキサン400m l
を加え、加温溶解する。得られたn−へ牛サン溶液を5
0℃、圧力3 kg/ criにて、ポリエーテルサル
ホン平膜による膜処理を行った。ろ過したn−ヘキサン
溶液はn−ヘキサンを留去後常法による減圧水蒸気脱臭
を行う。収率89.4χ、酸価0.84、色相8(ガー
ドナー法)のラノリンを得た。
実施例−2 原料ラノリンとしてウールグリース (酸価2.3)1
00gにn−ヘキサン400m lを加え、加温溶解し
、これに活性白土10gを加え、55℃にて30分間撹
拌する。次に加圧ろ過機を用いてろ過をおこない、清澄
なウールグリースのn−ヘキサン溶液を得た。
得られたn−ヘキサン溶液を実施例−1と同様、ポリエ
ーテルサルホン平膜による膜処理及び減圧水蒸気脱臭を
行った。収率88.7χ、酸価0.80、色相8(ガー
ドナー法)のラノリンを得た。
実施例−3 原料ラノリンとしてウールグリース100g (酸価6
.8)を加温溶解し、これに1 、02gの水酸化カリ
ウム(水5rslに溶解)を添加し、60〜70℃で3
0分間撹拌後、更に110℃にて30分間撹拌脱水した
。これを50℃に冷却後、400m lのn−ヘキサン
に溶解した。得られたn−ヘキサンを実施例1と同様に
処理をした。収率85.1χ、酸価0.44、色相8 
(ガードナー法)のラノリンを得た。
実施例−4 原料ラノリンとしてウールグリース(酸価4.5)10
0gを加温溶解し、これに90χメタノ一ル水Loom
lを加えて50〜70℃にて30分間攪撹拌後0〜70
℃にて静置分散した。アルコール水層は除き、原料ラノ
リン層は、110℃にて乾燥した。これを50℃に冷却
後400m 12のn−ヘキサンに溶解、得られたn−
ヘキサン溶液を実施例−1と同様、ポリエーテルサルホ
ン平膜による膜処理及び減圧水蒸気脱臭を行った。収率
82.9χ、酸価0.85、色相8 (ガードナー法)
のラノリンを得た。
実施例−5 原料ラノリンとしてウールグリース(酸価1.5)10
0gを加温溶解し、これにn−ヘキサン400m1を加
え、加温溶解し、得られたn−ヘキサン溶液を50°C
5圧力3kg/adにて、ポリエーテルサルホン平膜に
よる膜処理を行い、ろ過したn−ヘキサン溶液よりn−
ヘキサンを除去した後、50χイソプロピルアルコ一ル
水200m lを加えて、50℃にて30分間撹拌後5
0℃にて静置分散した。アルコール水層は除き常法によ
りn−ヘキサンを蒸留除去する。
次にこれを加温、乾燥し、減圧水蒸気脱臭を行った。
収率84.1χ、酸価0.62、色相7 (ガードナー
法)のラノリンを得た。このラノリンは特に臭気の極め
て少ないものであった。
実施例−6 原料ラノリンとしてウールグリース(酸+!1.5)1
00gを加温溶解し、これにn−ヘプタン、n−オクタ
ン400m1を加え、加温溶解し、得られたn−ヘプタ
ン、n−オクタン溶液を実施例−1と同様ポリエーテル
サルホン平膜による膜処理及び減圧水蒸気脱臭を行った
。収率88.8χ、酸価0.82、色相8 (ガードナ
ー法)のラノリンを得た。
実施例−7 原料ラノリンとしてウールグリース(酸価6.8)10
0gを加温溶解し、これに40χイソプロピルアルコ一
ル水50m lを加えて50〜70℃にて30分間撹拌
後75℃にて静置分離した。アルコール水層は除き、原
料ラノリン層にn−ヘキサン400m l! 、 40
χイソプロピルアルコ一ル水50m l及び水酸化ナト
リウム0.8gを加え50〜55℃にて30分間撹拌し
た。静置分離後アルコール水層は除きn−ヘキサン層に
40χイソプロピルアルコ一ル水50m 1.を加え5
0〜55℃にて15分間撹拌した。
これをアルコール水層が中性になるまで行った。
得られたn−ヘキサン溶液を50℃、圧力3kg/ct
lrにて、ポリイミド平膜による膜処理を行った。
ろ過したn−ヘキサン溶液は、n−ヘキサンを留去後書
法による減圧水蒸気脱臭を行った。収率87.2χ、酸
価0.51、色相7 (ガードナー法)のラノリンを得
た。
実施例−8 原料ラノリンとしてウールグリース(酸価6.8)10
0gを加温溶解し、これに90!メタノ一ル水100m
1を加えて50〜70℃にて30分間攪撹拌後0〜70
℃にて静置分離した。アルコール水層は除き、原料ラノ
リン層にn−ヘキサン400m l 、90%メタノー
ル水100m l及び水酸化ナトリウム0.8gを加え
50〜70℃にて30分間撹拌した。静置分離後アルコ
ール水層は除きn−ヘキサン層に90%メタノール水1
00m1を加え50〜70℃にて15分間撹拌した。こ
れをアルコール水層が中性になるまで行った。得られた
n−ヘキサン溶液を実施例−1と同様、ポリエーテルサ
ルホン平膜による膜処理及び減圧水蒸気脱臭を行った。
収率85.5χ、酸価0.48、色相7(−)(ガード
ナー法)のラノリンを得た。
実施例−9 原料ラノリンとしてウールグリース(酸価6.8)10
0gを加温溶解し、これにn−ヘキサン400m I!
を加え加温溶解し、得られたn−ヘキサン溶液を50〜
60°Cにて撹拌しながら、フラスコ底部よりアンモニ
アガスを吹き込んだ。原料ラノリンの酸価が1以下にな
った時、アンモニアガスの吹き込みを止めた。次にアン
モニア処理した原料ラノリンのn−ヘキサン溶液を実施
例−7と同様ポリイミド平膜による膜処理及び減圧水蒸
気脱臭を行った。
収率86.5X 、酸価0.77、色相8 (ガードナ
ー法)のラノリンを得た。
比較例−1 原料ラノリンとしてウールグリース(酸価6.8)10
0gに40χイソプロピルアルコ一ル水40m l 及
び水酸化ナトリウム0.8gを加え60〜65℃にて2
時間加温撹拌した。75℃にて15時間静置分離後、ア
ルコール水層は除き原料ラノリン層に40%イソプロピ
ルアルコール水40mjl!を加え60〜65℃にて3
0分間撹拌した。これを中性になるまで行った。得られ
た原料ラノリンに過酸化水素水(33χ)1χを添加し
、100〜110℃そて30分間脱色を行った後、常法
により、減圧水蒸気脱臭を行った。収率72.3%、酸
価0.85、色相13(ガードナー法)のラノリンを得
た。
以上の結果をまとめて第1表に示す。
(以下余白) 第  1  表 *1 ガードナー法 *2 イヤトロスキャンによる定量値 の下余白) 第1表の如くこの発明に係る精製ラノリンは比較例にく
らべて極めて高品質のラノリンがえられることが判る。
【図面の簡単な説明】
第1図(1)、(2)、(3)及び第2図(B)は従来
例の薄層クロマトの展開図、第2図(A)は第2図(B
)のイヤトロスキャンクロマトグラフ、第3図はこの発
明に係る精製ラノリンのイヤトロスキャンクロマトグラ
フである。 (A) −ガム質   CB)・・ラノリン成分A  
        A 図 ρ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原料ラノリンを10〜40%含むn−ヘキサン溶
    液を限外濾過膜を通して不純物を除き、n−ヘキサンを
    留去し、原料ラノリン中の脂溶性蛋白質、燐脂質、その
    他の樹脂化物等のガム質が選択除去されてなる精製ラノ
    リンの製造方法。
  2. (2)主工程と副工程からなる精製ラノリンの製造方法
    であって、その主工程が原料ラノリンを10〜40%含
    むn−ヘキサン溶液を限外濾過膜を通して不純物を除き
    、n−ヘキサンを留去し、原料ラノリン中の脂溶性蛋白
    質、燐脂質、その他の樹脂化物等のガム質が選択除去さ
    れてなる精製ラノリンの製造方法。
  3. (3)前記副工程が原料ラノリンのn−ヘキサン溶液に
    、シリカゲル、ケイ酸マグネシウム、ゼオライト、活性
    白土、アルミナゲルより選ばれた吸着剤を、原料ラノリ
    ンに対し2〜10%添加して加温撹拌の後、加圧濾過す
    る予備処理工程であることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項記載の精製ラノリンの製造方法。
  4. (4)前記副工程が主工程を経たラノリンのn−ヘキサ
    ン溶液に、シリカゲル、ケイ酸マグネシウム、ゼオライ
    ト、活性白土、アルミナゲルより選ばれた吸着剤を、主
    工程を経たラノリンに対し2〜10%添加して加温撹拌
    の後、加圧濾過する後処理工程であることを特徴とする
    特許請求の範囲第2項記載の精製ラノリンの製造方法。
  5. (5)前記副工程が原料ラノリンのn−ヘキサン溶液に
    、アンモニアガスを飽和させ遊離脂肪酸を無水状態でア
    ンモニウム塩として除去する予備処理工程であることを
    特徴とする特許請求の範囲第2項記載の精製ラノリンの
    製造方法。
  6. (6)前記副工程が主工程を経たラノリンのn−ヘキサ
    ン溶液にアンモニアガスを飽和させ遊離脂肪酸を無水状
    態でアンモニウム塩として除去する後処理工程であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の精製ラノリ
    ンの製造方法。
  7. (7)前記副工程が原料ラノリンのn−ヘキサン溶液に
    、アルカリ水溶液、アルカリアルコール水溶液のいずれ
    か一方を添加させ遊離脂肪酸を塩として除去する予備処
    理工程であることを特徴とする特許請求の範囲第2項記
    載の精製ラノリンの製造方法。
  8. (8)前記副工程が主工程を経たラノリンのn−ヘキサ
    ン溶液にアルカリ水溶液、アルカリアルコール水溶液の
    いずれか一方を添加させ遊離脂肪酸を塩として除去する
    後処理工程であることを特徴とする特許請求の範囲第2
    項記載の精製ラノリンの製造方法。
  9. (9)前記副工程が原料ラノリンに1/2〜2倍容量の
    80〜100%メチルアルコール水を加え、加温撹拌の
    後、静置分層して大部分の不純物をアルコール水層に除
    く予備処理工程からなることを特徴とする特許請求の範
    囲第2項記載の精製ラノリンの製造方法。
  10. (10)前記副工程が原料ラノリンに1/2〜2倍容量
    の40〜90%イソプロピルアルコール水を加え、加温
    撹拌の後、静置分層して大部分の不純物をアルコール水
    層に除く予備処理工程からなることを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載の精製ラノリンの製造方法。
  11. (11)前記副工程が主工程を経たラノリンに、その1
    /2〜2倍容量の80〜100%メチルアルコール水を
    加え、加温撹拌の後、静置分層して大部分の不純物をア
    ルコール水層に除く後処理工程からなることを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項記載の精製ラノリンの製造方法
  12. (12)前記副工程が主工程を経たラノリンに、その1
    /2〜2倍容量の40〜90%イソプロピルアルコール
    水を加え、加温撹拌の後、静置分層して大部分の不純物
    をアルコール水層に除く後処理工程からなることを特徴
    とする特許請求の範囲第2項記載の精製ラノリンの製造
    方法。
  13. (13)前記副工程が特許請求の範囲第3項乃至第12
    項の工程の任意の組み合わせであることを特徴とする特
    許請求の範囲第2項記載の精製ラノリンの製造方法。
  14. (14)前記原料ラノリンおよび主工程を経たラノリン
    の溶媒がn−ヘキサンではなく、四塩化炭素、トリクロ
    ロエタン、石油エーテル、n−ヘプタン、n−オクタン
    、イソオクタンから選択される一種以上の溶媒であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の精製ラノリ
    ンの製造方法。
  15. (15)前記原料ラノリンおよび主工程を経たラノリン
    の溶媒がn−ヘキサンではなく、四塩化炭素、トリクロ
    ロエタン、石油エーテル、n−ヘプタン、n−オクタン
    、イソオクタンから選択される一種以上の溶媒であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の精製ラノリ
    ンの製造方法。
  16. (16)前記限外濾過膜がその分画分子量で2000〜
    50000の範囲内であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の精製ラノリンの製造方法。
  17. (17)前記限外濾過膜がその分画分子量で2000〜
    50000の範囲内であることを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載の精製ラノリンの製造方法。
JP62069700A 1986-04-23 1987-03-23 精製ラノリンの製造方法 Expired - Fee Related JPH0684506B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61-94328 1986-04-23
JP9432886 1986-04-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63170493A true JPS63170493A (ja) 1988-07-14
JPH0684506B2 JPH0684506B2 (ja) 1994-10-26

Family

ID=14107210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62069700A Expired - Fee Related JPH0684506B2 (ja) 1986-04-23 1987-03-23 精製ラノリンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0684506B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113201031A (zh) * 2021-03-24 2021-08-03 中国药科大学 一种改善羊毛脂性质的柱层析方法
CN115386431A (zh) * 2022-08-22 2022-11-25 田均勉 一种纳滤法分离羊毛脂中的羊毛油和羊毛蜡的方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5284206A (en) * 1975-11-13 1977-07-13 Unilever Nv Method of purifying crude glyceride oil composition
JPS5337322A (en) * 1976-04-09 1978-04-06 Hitachi Ltd Deflection york
JPS5421207A (en) * 1977-07-19 1979-02-17 Fujitsu Ltd Retrieval system for busy line mobile communication
JPS56161497A (en) * 1980-04-25 1981-12-11 Kurasunodarusuki Poritehinichi Purification of wool grease
JPS5790098A (en) * 1980-11-26 1982-06-04 Nitto Electric Ind Co Purification of crude glyceride oil composition
JPS58194996A (ja) * 1982-05-10 1983-11-14 リノ−ル油脂株式会社 粗製グリセリド油組成物の精製方法
JPS58194995A (ja) * 1982-05-10 1983-11-14 リノ−ル油脂株式会社 粗製グリセリド油組成物の精製方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5284206A (en) * 1975-11-13 1977-07-13 Unilever Nv Method of purifying crude glyceride oil composition
JPS5337322A (en) * 1976-04-09 1978-04-06 Hitachi Ltd Deflection york
JPS5421207A (en) * 1977-07-19 1979-02-17 Fujitsu Ltd Retrieval system for busy line mobile communication
JPS56161497A (en) * 1980-04-25 1981-12-11 Kurasunodarusuki Poritehinichi Purification of wool grease
JPS5790098A (en) * 1980-11-26 1982-06-04 Nitto Electric Ind Co Purification of crude glyceride oil composition
JPS58194996A (ja) * 1982-05-10 1983-11-14 リノ−ル油脂株式会社 粗製グリセリド油組成物の精製方法
JPS58194995A (ja) * 1982-05-10 1983-11-14 リノ−ル油脂株式会社 粗製グリセリド油組成物の精製方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113201031A (zh) * 2021-03-24 2021-08-03 中国药科大学 一种改善羊毛脂性质的柱层析方法
CN115386431A (zh) * 2022-08-22 2022-11-25 田均勉 一种纳滤法分离羊毛脂中的羊毛油和羊毛蜡的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0684506B2 (ja) 1994-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2524452C (en) Process for producing 1, 3-propanediol
CA2628304C (en) Method of refining episesamin
JPS63170493A (ja) 精製ラノリンの製造方法
EP0724557A1 (en) A process for separating lipophilic compounds
JPS60185776A (ja) トコフエロ−ルの精製濃縮法
JP4125532B2 (ja) 粗米ぬかワックスの品質改良および漂白方法および品質改良米ぬかワックス
US5945546A (en) Purification of sclareolide
JP2003171376A (ja) トコフェロール類及びトコトリエノール類濃縮物、その製造方法
AU763546B2 (en) Process for the purification of sterols from hydrocarbon extracts using evaporative fractionation
JPS61109764A (ja) カロチン含有濃縮物の製造方法
JPS60178883A (ja) トコフエロ−ルの精製濃縮法
JPH02115299A (ja) シュガーケンワックスの精製法
JP3359056B2 (ja) ラノリン脂肪酸類の分離法
US2306776A (en) Process of treating vitaminiferous materials
JPS6176427A (ja) アセナフテンの製造方法
WO2000012533A1 (en) Isolation and purification of sterols from neutrals fraction of tall oil pitch by direct crystallization, dual phase
JPS6245592A (ja) 高純度リン脂質の製造方法
JP2638765B2 (ja) 2―メチルテトラリンをα―シクロデキストリン類との包接化合物として回収する方法
CN111171099A (zh) 一种双溶剂结晶提取谷甾醇的方法及利用其提取的谷甾醇
WO2000004038A1 (en) Isolation and purification of sterols from neutrals fraction of tall oil pitch by direct precipitation
JPS63132871A (ja) カロチン濃縮物の精製方法
JPS6112657A (ja) カロチン含有濃縮物の製造方法
JPH0552826B2 (ja)
JPH06116179A (ja) 2,6−ジメチルナフタレンの分離濃縮法及びそれに用いる分離濃縮用薬剤
JPS61115062A (ja) 天然油脂の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees