JPS6176427A - アセナフテンの製造方法 - Google Patents

アセナフテンの製造方法

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JPS6176427A
JPS6176427A JP19753284A JP19753284A JPS6176427A JP S6176427 A JPS6176427 A JP S6176427A JP 19753284 A JP19753284 A JP 19753284A JP 19753284 A JP19753284 A JP 19753284A JP S6176427 A JPS6176427 A JP S6176427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acenaphthene
carbon atoms
solvent
weight
coal tar
Prior art date
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Pending
Application number
JP19753284A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumio Katahira
片平 住男
Hisayuki Ishida
石田 寿行
Kaoru Shiraishi
白石 薫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、種々の化学工業用原料等として有用な高純度
のアセナフテンの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
アセナフテンは、沸点277.2℃、融点94゜1℃の
無色釘状結晶で、コールタール中に含°有されているこ
とが知られている。   ゛コールタールは、一般に、
先ず蒸溜により軽油、カルポル油、ナフタレン油、洗浄
油、アントラセン油等のタール油とピッチとに分離され
、そして、これら各溜分は必要に応じて蒸溜、晶析、抽
出等の手段により処理され、有用な各種の製品として利
用されている。
上記アセデフテンは、ナフタレン油からピッチまでの溜
分に含有されているが、260〜300℃の範囲のコー
ルタール留分がアセナフテン製造の原料として適当であ
る。
これらのコールタール留分を精留すると、比較的容易に
アセナフテン含有量40重量%以上の留分に濃縮するこ
とができる。しかし、これらの留分には、アセナフテン
と沸点が接近したジメチルナフタレン類、メチルビフェ
ニル類、ジフェニレンオキシド、その他多数の成分が同
時に多量に含まれており、蒸溜法のみで高純度のアセナ
フテンを製造するのは非常に困難である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このため、コールタール蒸溜、分から蒸溜法のみでアセ
ナフテンを高純度に精製することは困難であり、ある種
の化学T業用原料としては十分な品質を得ることができ
たとしても、用途によっては高純度のアセナフテンが要
求されることがある。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕本発明は、か
かる観点に鑑みて創案されたもので、高純度のアセナフ
テンを製造するための方法を提供するものである。
すなわち、第1の発明は、アセナフテン含有率40重量
%以上のアセナフテン溜分を冷却晶析させて精製するに
際し、炭素数5〜10のパラフィン系炭化水素、炭素数
5〜10のナフテン系炭化水素及び炭素数1〜4のアル
コール類からなる一群の溶剤から選択された1種又は2
種以上の溶剤を存在させるアセナフテンの製造方法であ
る。
本発明で使用する原料は、コールタールを蒸溜して得ら
れるアセナフテン含有留分であり、通常260〜300
℃の留分てあって、アセナフテン含有率が40重量%以
上、好ましくは50重量%以上含有するものである。こ
のコールタール留分のアセナフテン含有率が40重酔%
より低いと、次の再結晶時における溶剤使用量が多くな
り、また、アセナフテンの回収率が低下して好ましくな
い。そして、好適には、結晶析出温度が30℃以上、好
ましくは40〜60℃の留分である。
上記コールタール溜分の冷却晶析は溶剤を添加して行う
。この目的で使用する溶剤としては、n−ペンタン、「
1−ヘキサン等の炭素数5〜10のパラフィン系炭化水
素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の炭素数
5〜10のナフテン系炭化水素及びメタノール、エタノ
ール、プ、ロバノール等の炭素数1〜4のアルコール類
からなる一群の溶剤から選択された1種又は2種以上の
溶剤が好ましい。これらの溶剤のうち、特にメタノール
及びエタノール等のアルコール類は着色に関して良い結
果を与える。溶剤の使用量については、純度及び着色の
点では多い方が良い結果を与えるが、回収率が低下する
ので、通常コールタール溜分に対し0.3〜4倍聞、好
ましくは0.5〜2倍量稈麿使用する。また、冷却温度
については結晶析出温度以下であるが、15〜35℃、
好ましくは20〜30℃で行うのがよい。この分別晶析
、すなわち冷却晶析は、結晶析出温度以上の留分に溶剤
を添加して冷却することにより行うが、通常の再結晶方
法、すなわち溶剤を添加した後、加温溶解−冷却晶析の
方法でも行うことができる。
また、第2の発明はより高純度の精製アセナフテンを製
造する方法であり、アセナフテン含有率40重間%以上
のコールタール溜分を精製するに際し、このコールター
ル溜分を炭素数5〜10のパラフィン系炭化水素、炭素
数5〜10のナフテン系炭化水素及び炭素数1〜4のア
ルコール類からなる一群の溶剤から選択された1種又は
2種以上の溶剤の存在下又は不存在下に晶析させてアセ
ナフテン含有率95重量%以上の第1段精製アセナフテ
ンを得、次いでこの第1段精製アセナフテンを炭素数5
〜10のパラフィン系炭化水素、炭素数5〜10のナフ
テン系炭化水素及び炭素数1〜4のアルコール類からな
る一群の溶剤から選択された1種又は2種以上の溶剤を
使用して洗浄するアセナフテンの製造方法である。
このように分別晶析を2段で行う場合、第1段の晶析に
際しては溶剤の存在下又は不存在下に行う。溶剤の不存
在下に行う場合、上記コールタール溜分を15〜35℃
、好ましくは20〜30℃に冷却して結晶を析出せしめ
る。また、溶剤の存在下に行う場合には、上記第1番目
の発明と同様の溶剤を使用して同様に行う。
析出した結晶を遠心分離機等の手段で分離する。
上記第1段の晶析で得られた第1段精製アセナフテンは
、次ぎに溶剤を使用して洗浄を行う。この目的で使用す
る溶剤としては上記第1番目の発明と同様の溶剤を使用
することができ、第1段の晶析に際に使用した溶剤と同
じであっても、また、異なっていてもよい。この洗浄の
条件については、特に限定されるものではないが、溶剤
の使用量は通常結晶の0.5〜4倍m、好ましくは1〜
3倍mであり、洗浄温度は15〜35℃、好ましくは結
晶を析出さけ際の冷却温度と同じである。
〔実施例〕
実施例1〜6 沸点270〜280℃のコールタール面分(前溜分0,
44重が%、ジメチルナフタレン類2゜48重量%、メ
チルビフェニル類34.00重量%、アセナフテン51
.45重量%、ジフェニレンオキシド2.80重量%、
後溜分1.02重量%及びその他の成分7.81重量%
)100重量部に対して第1表に示す溶剤100重量部
を添加し、60℃に加温して上記コールタール面分を・
溶剤に完全に溶解させ、次いで撹拌下に徐々に冷却し第
1表に示す冷却温度まで冷却してアセナフテンの結晶を
析出させた。析出したアセナフテンの結晶を遠心分wt
mにより3.20Orl)Ill、、2分の条件で分離
し、乾燥して精製アセナフテンを得た。
得られた精製アセナフテンについて、その回収率を求め
ると共にガスクロマトグラフによりその成分組成を求め
た。結果を第1表に示す。
実施例7 沸5点275〜284℃のコールタール面分(前溜分0
.24重量%、ジメチルナフタレン類1゜74重量%、
メチルビフェニル類22.00重量%、アセナフテン6
7.94重量%、ジフェニレンオキシド1.95重量%
、414溜分0.69重量%及びその他の成分5.44
重烙%)100重量部を75〜80℃で溶解し、35℃
まで自然冷却し後、析出したアセナフテンの結晶から結
晶化しない成分を遠心分離機により3.200rl)I
f、、6分の条件で振切って分離した。得られた第1段
精製アセナフテンについて、その回収率を求めると共に
その成分組成を求めた。結果を第1表に示す。
次ぎに、上記第1段精製アセナフテン100重量部に対
して200重量部のメタノールを使用し、2〜3分間撹
拌して洗浄し、洗浄に使用したメタノールを遠心分離機
により3.200rpm、、2分の条件で振切って分離
した。得られた第2段精製アセナフテンについて、その
回収率を求めると共にその成分組成を求めた。結果を第
1表に示す。
実施例8 実施例7で使用したコールタール面分100重間部に対
しメタノール100重量部を添加し、60℃に加温して
上記コールタール面分を完全に溶解させ、次いで撹拌下
に徐々に冷却し第1表に示ず冷却温度まで冷却してアセ
ナフテンの結晶を析出させた。析出したアセナフテンの
結晶を遠心分M機により3.20Orpm、、2分の条
件で分離し、乾燥して精製アセナフテンを1qだ。得ら
れた精製アセナフテンについて、その回収率を求めると
共にその成分組成を求めた。結果を第1表に示す。
次ぎに、上記第1段精製アセナフテン100重量部に対
して300重量部のメタノールを使用し、2〜3分間撹
拌して洗浄し、洗浄に使用したメタノールを遠心分離機
により3,200rpm、、2分の条件で振切って分離
した。得られた第2段精製アセナフテンについて、その
回収率を求めると共にその成分組成を求めた。結果を第
1表に示す。
〔発明の効果〕
本発明の製造方法によれば、着色が少ないアセナフテン
を効率良く得ることができるほか、紫外線照射による着
色も少なく、経時的に着色することも少ないアセナフテ
ンを得ることができる。従って、このようなアセナフテ
ンは、そ、のままの形であるいは仙のものと混合した形
で使用される製品に対してその商品価値を低下させるこ
とがないという優れた効果を奏する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アセナフテン含有率40重量%以上のコールター
    ル溜分を分別晶析させて精製するに際し、炭素数5〜1
    0のパラフィン系炭化水素、炭素数5〜10のナフテン
    系炭化水素及び炭素数1〜4のアルコール類からなる一
    群の溶剤から選択された1種又は2種以上の溶剤を存在
    させることを特徴とするアセナフテンの製造方法。
  2. (2)アセナフテン含有率40重量%以上のコールター
    ル溜分を分別晶析させて精製するに際し、このコールタ
    ール溜分を炭素数5〜10のパラフィン系炭化水素、炭
    素数5〜10のナフテン系炭化水素及び炭素数1〜4の
    アルコール類からなる一群の溶剤から選択された1種又
    は2種以上の溶剤の存在下又は不存在下に晶析させてア
    セナフテン含有率95重量%以上の第1段精製アセナフ
    テンを得、次いでこの第1段精製アセナフテンを炭素数
    5〜10のパラフィン系炭化水素、炭素数5〜10のナ
    フテン系炭化水素及び炭素数1〜4のアルコール類から
    なる一群の溶剤から選択された1種又は2種以上の溶剤
    を使用して洗浄することを特徴とするアセナフテンの製
    造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1062292C (zh) * 1997-12-15 2001-02-21 煤炭科学研究总院北京煤化学研究所 逐步升温乳化结晶法制备精苊工艺
WO2007003975A1 (en) * 2005-07-06 2007-01-11 Richter Gedeon Vegyészeti Gyár Rt. Process for the hydrogenation of acenaphthene to perhydroacenaphthene
WO2007129724A1 (ja) * 2006-05-10 2007-11-15 Idemitsu Kosan Co., Ltd. 結晶スラリーの処理方法

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JPWO2007129724A1 (ja) * 2006-05-10 2009-09-17 出光興産株式会社 結晶スラリーの処理方法

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