JP2887794B2 - 2,6―ジメチルナフタレンの分離方法 - Google Patents
2,6―ジメチルナフタレンの分離方法Info
- Publication number
- JP2887794B2 JP2887794B2 JP2062572A JP6257290A JP2887794B2 JP 2887794 B2 JP2887794 B2 JP 2887794B2 JP 2062572 A JP2062572 A JP 2062572A JP 6257290 A JP6257290 A JP 6257290A JP 2887794 B2 JP2887794 B2 JP 2887794B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dimethylnaphthalene
- complex
- separating
- nitrophthalimide
- dmn
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、4−ニトロフタルイミド(以下4−NPIと
略記する。)を用いた2,6−ジメチルナフタレンを含有
する混合物からの2,6−ジメチルナフタレンの分離方法
に関するものである(以下ジメチルナフタレンをDMNと
略記する。)。
略記する。)を用いた2,6−ジメチルナフタレンを含有
する混合物からの2,6−ジメチルナフタレンの分離方法
に関するものである(以下ジメチルナフタレンをDMNと
略記する。)。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 2,6−DMNは、酸化によりナフタレン−2,6−ジカルボ
ン酸を与え、ポリエステルや可塑剤などの工業上重要な
原料物質として注目されている。2,6−DMNは石油系また
は石炭タール系の留分中に他のDMN異性体との混合物と
して含まれている。しかしながら、DMNには10種の異性
体が存在し、その物理的および化学的性状が近接してい
るため、蒸留,抽出,再結晶,昇華,吸着などの一般的
分離方法により、DMN混合物から2,6−DMNを選択的に分
離することは極めて困難である。そのため、m−ニトロ
安息香酸(特公昭47−29895、特公昭47−38440など),p
−ニトロ安息香酸(特公昭55−44734)、又は他のニト
ロベンゼン類(特公昭55−47021)を用いて錯体分離す
る方法が提案されている。しかしこれらの化合物を錯化
剤として用いる方法は、2,6−DMNの選択性及び錯体から
の分離回収に問題があり、実用化されていない。
ン酸を与え、ポリエステルや可塑剤などの工業上重要な
原料物質として注目されている。2,6−DMNは石油系また
は石炭タール系の留分中に他のDMN異性体との混合物と
して含まれている。しかしながら、DMNには10種の異性
体が存在し、その物理的および化学的性状が近接してい
るため、蒸留,抽出,再結晶,昇華,吸着などの一般的
分離方法により、DMN混合物から2,6−DMNを選択的に分
離することは極めて困難である。そのため、m−ニトロ
安息香酸(特公昭47−29895、特公昭47−38440など),p
−ニトロ安息香酸(特公昭55−44734)、又は他のニト
ロベンゼン類(特公昭55−47021)を用いて錯体分離す
る方法が提案されている。しかしこれらの化合物を錯化
剤として用いる方法は、2,6−DMNの選択性及び錯体から
の分離回収に問題があり、実用化されていない。
本発明者らは、従来知られている前記化合物とは異な
る錯化剤について検討を行った結果、4−NPIが、極め
て容易かつ優れた選択性を持って2,6−DMNと錯体を形成
し得る知見を得、本発明を完成するに至った。
る錯化剤について検討を行った結果、4−NPIが、極め
て容易かつ優れた選択性を持って2,6−DMNと錯体を形成
し得る知見を得、本発明を完成するに至った。
(課題を解決するための手段) 本発明は、2,6−DMNを含有する混合物(以下混合物と
略記する。)と4−NPIを接触させ、生成する4−NPIと
2,6−DMNを主とする錯体を分離し、該錯体から2,6−DMN
を分離回収することを特徴とする2,6−DMNの新たな分離
方法を提供するものである。
略記する。)と4−NPIを接触させ、生成する4−NPIと
2,6−DMNを主とする錯体を分離し、該錯体から2,6−DMN
を分離回収することを特徴とする2,6−DMNの新たな分離
方法を提供するものである。
以下に本発明を詳述する。
本発明の方法に適用し得る混合物としては、2,6−DMN
を含有するものであればよく、2,6−DMNとの錯体形成を
阻害したり、該錯体を溶解する成分を含まないものが好
適であり、石油系または石油タール系に由来する各種の
DMNを含有する炭化水素油、特に石油精製における接触
分解あるいは接触改質の際に得られる沸点が240℃〜280
℃の留分が好ましい。混合物中の2,6−DMNの含有率が高
い程分離油中の2,6−DMN濃度は高くなり有利であるが、
混合物の2,6−DMN濃度は、1重量%以上、好ましくは5
重量%以上が望ましい。
を含有するものであればよく、2,6−DMNとの錯体形成を
阻害したり、該錯体を溶解する成分を含まないものが好
適であり、石油系または石油タール系に由来する各種の
DMNを含有する炭化水素油、特に石油精製における接触
分解あるいは接触改質の際に得られる沸点が240℃〜280
℃の留分が好ましい。混合物中の2,6−DMNの含有率が高
い程分離油中の2,6−DMN濃度は高くなり有利であるが、
混合物の2,6−DMN濃度は、1重量%以上、好ましくは5
重量%以上が望ましい。
4−NPIは、混合物中の2,6−DMNが4−NPIに対しての
通常10倍モル以下、好ましくは0.5〜5倍モルとなるよ
うに添加される。
通常10倍モル以下、好ましくは0.5〜5倍モルとなるよ
うに添加される。
混合物と4−NPIの接触は、混合物が液体の場合はそ
のまま、あるいは混合物が液体又は固体の場合は、混合
物を石油エーテル,n−ペンタン,n−ヘキサン,n−ヘプタ
ンなどの軽質パラフィン系溶剤,ベンゼン,トルエンな
どの軽質芳香族系溶剤,あるいは、ジクロロメタン,ク
ロロホルムなどの塩素化パラフィン系溶剤に溶解させた
溶液とし、これに4−NPIを粉末状態で添加して、−30
℃〜220℃で攪拌混合させる。その後、錯体形成は温度
−30℃〜150℃、特に−20℃〜100℃で行うのが好適であ
る。その間必要があれば攪拌を行なう。錯体形成に要す
る時間は、混合物の組成や錯体形成の条件により異なる
が、概略1分以内から24時間である。
のまま、あるいは混合物が液体又は固体の場合は、混合
物を石油エーテル,n−ペンタン,n−ヘキサン,n−ヘプタ
ンなどの軽質パラフィン系溶剤,ベンゼン,トルエンな
どの軽質芳香族系溶剤,あるいは、ジクロロメタン,ク
ロロホルムなどの塩素化パラフィン系溶剤に溶解させた
溶液とし、これに4−NPIを粉末状態で添加して、−30
℃〜220℃で攪拌混合させる。その後、錯体形成は温度
−30℃〜150℃、特に−20℃〜100℃で行うのが好適であ
る。その間必要があれば攪拌を行なう。錯体形成に要す
る時間は、混合物の組成や錯体形成の条件により異なる
が、概略1分以内から24時間である。
上述の如くして形成された錯体を含む固体を分離する
には、通常のろ過,遠心分離,沈降などの固液分離方法
が適用される。この固体を石油エーテル,n−ペンタン,n
−ヘキサン,n−ヘプタンなどの軽質パラフィン系溶剤あ
るいはトルエン等の軽質芳香族系溶剤、プロピルアルコ
ール、ブチルアルコール等のアルコール系溶剤、又はこ
れらの混合溶剤などを、用いた4−NPI1重量部に対し3
〜30重量部で洗浄することにより、2,6−DMNの純度をさ
らに向上させることができる。
には、通常のろ過,遠心分離,沈降などの固液分離方法
が適用される。この固体を石油エーテル,n−ペンタン,n
−ヘキサン,n−ヘプタンなどの軽質パラフィン系溶剤あ
るいはトルエン等の軽質芳香族系溶剤、プロピルアルコ
ール、ブチルアルコール等のアルコール系溶剤、又はこ
れらの混合溶剤などを、用いた4−NPI1重量部に対し3
〜30重量部で洗浄することにより、2,6−DMNの純度をさ
らに向上させることができる。
ついで、錯体を含む固体を化合物による分解、加熱分
解などの適当な方法を用いて分解することにより、2,6
−DMNに富んだ分離油を回収する。
解などの適当な方法を用いて分解することにより、2,6
−DMNに富んだ分離油を回収する。
化合物による分解はエーテル類、アセトニトリル類、
芳香族炭化水素類、塩素化パラフィン類、エステル類、
アルコール類、パラフィン系炭化水素類、ケトン類など
の化合物を用いることができる。
芳香族炭化水素類、塩素化パラフィン類、エステル類、
アルコール類、パラフィン系炭化水素類、ケトン類など
の化合物を用いることができる。
化合物による分解は、錯体を含む固体1重量部とエー
テル類などの前記化合物5〜100重量部とを温度0℃乃
至化合物の沸点以下の温度で、5分〜5時間混合攪拌す
ることにより分解することが可能である。分解後は、蒸
留、抽出、吸着などの適当な方法で、化合物、錯化剤及
び2,6−DMNを分離回収する。
テル類などの前記化合物5〜100重量部とを温度0℃乃
至化合物の沸点以下の温度で、5分〜5時間混合攪拌す
ることにより分解することが可能である。分解後は、蒸
留、抽出、吸着などの適当な方法で、化合物、錯化剤及
び2,6−DMNを分離回収する。
加熱分解は分解油を直接回収することができるばかり
でなく、分解油を回収した後、錯化剤をそのまま再利用
きることから好ましい方法ある。加熱分解は4−NPIの
再利用を可能にするために減圧下の加熱とし、1mmHg〜5
0mmHgの減圧下において50℃〜210℃に加熱する方法が好
ましい。本法においては、2,6−DMNおよび4−NPIより
成る錯体が加熱により2,6−DMNを分離した後には、容易
に高純度の4−NPIが再成され、そのまま循環再使用す
ることが可能となる。
でなく、分解油を回収した後、錯化剤をそのまま再利用
きることから好ましい方法ある。加熱分解は4−NPIの
再利用を可能にするために減圧下の加熱とし、1mmHg〜5
0mmHgの減圧下において50℃〜210℃に加熱する方法が好
ましい。本法においては、2,6−DMNおよび4−NPIより
成る錯体が加熱により2,6−DMNを分離した後には、容易
に高純度の4−NPIが再成され、そのまま循環再使用す
ることが可能となる。
また、このような錯体の形成及び分解により回収した
分離油に対して、更に錯体の形成及び分解を繰り返し行
うことにより、2,6−DMNの純度を高めることが可能とな
る。
分離油に対して、更に錯体の形成及び分解を繰り返し行
うことにより、2,6−DMNの純度を高めることが可能とな
る。
すなわち本発明は、従来の方法に比べ操作が簡単で、
高い選択性を持って2,6−DMNを分離回収できるばかりで
なく、4−NIPの再利用が可能であるため、工業的に有
用な方法を提供するものである。
高い選択性を持って2,6−DMNを分離回収できるばかりで
なく、4−NIPの再利用が可能であるため、工業的に有
用な方法を提供するものである。
(実施例) 以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
れに限定されるものではない。
実施例1〜4 2,6−DMNを含有する混合物として、第1表に示す組成
の原料油(石油系接触改質油の250〜270℃留分)を用
い、これに4−NPIを添加し、10℃あるいは20℃にて所
定時間混合攪拌した。生成した沈澱物をろ別し、用いた
4−NPI1gに対し17mlのn−ヘキサンで洗浄後、減圧乾
燥した。この錯体を含む固体を10mmHgの減圧下115℃で
加熱分解し、発生するガスを冷却して分離油を回収し
た。原料油及び分離油の組成は、ガスクロマトグラフに
より測定した。また、残存した灰黄色の結晶は、元素分
析,赤外分光分析及び融点から4−NPIであることを確
認した。これらの結果を第1表に示す。
の原料油(石油系接触改質油の250〜270℃留分)を用
い、これに4−NPIを添加し、10℃あるいは20℃にて所
定時間混合攪拌した。生成した沈澱物をろ別し、用いた
4−NPI1gに対し17mlのn−ヘキサンで洗浄後、減圧乾
燥した。この錯体を含む固体を10mmHgの減圧下115℃で
加熱分解し、発生するガスを冷却して分離油を回収し
た。原料油及び分離油の組成は、ガスクロマトグラフに
より測定した。また、残存した灰黄色の結晶は、元素分
析,赤外分光分析及び融点から4−NPIであることを確
認した。これらの結果を第1表に示す。
実施例5 実施例2で回収した分離油をトルエンに溶解し、これ
に4−NPIを添加して、20℃にて20時間混合攪拌した。
以降実施例2と同様の操作条件によりろ別、洗浄、減圧
乾燥し、分離油を回収した。残存した灰黄色の結晶は、
元素分析,赤外分光分析及び融点から4−NPIであるこ
とを確認した。これらの結果を第1表に示す。
に4−NPIを添加して、20℃にて20時間混合攪拌した。
以降実施例2と同様の操作条件によりろ別、洗浄、減圧
乾燥し、分離油を回収した。残存した灰黄色の結晶は、
元素分析,赤外分光分析及び融点から4−NPIであるこ
とを確認した。これらの結果を第1表に示す。
実施例6 実施例4で回収した4−NPIを用い、以降実施例4と
同様の操作条件により錯体形成から分離油回収迄を行っ
た。残存した灰黄色の結晶は、元素分析,赤外分光分析
及び融点から4−NPIであることを確認した。これらの
結果を第1表に示す。
同様の操作条件により錯体形成から分離油回収迄を行っ
た。残存した灰黄色の結晶は、元素分析,赤外分光分析
及び融点から4−NPIであることを確認した。これらの
結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1と同じ原料油20.0gに、m−ニトロ安息香酸
5.0gを加え100℃で15分加熱した。放置冷却後、ろ過
し、石油エーテルで洗浄し錯体を含む固体を回収した。
この固体をエチルエーテルに溶し5%苛性ソーダで数回
洗浄し、その後水洗いした。ついでエーテルを蒸留除去
し340mgの固体を回収した。固体のガスクロマトグラフ
による組成分析結果を第1表に示す。
5.0gを加え100℃で15分加熱した。放置冷却後、ろ過
し、石油エーテルで洗浄し錯体を含む固体を回収した。
この固体をエチルエーテルに溶し5%苛性ソーダで数回
洗浄し、その後水洗いした。ついでエーテルを蒸留除去
し340mgの固体を回収した。固体のガスクロマトグラフ
による組成分析結果を第1表に示す。
実施例7〜8 実施例1〜4と同様の原料油を用い、これに4−NPI
を添加し、20℃にて5時間混合攪拌した。生成した沈澱
物をろ別し、所定量のn−ヘキサンで洗浄後、実施例1
〜4と同様の操作条件により減圧乾燥し、分解油を回収
した。残存した灰黄色の結晶は、元素分析、赤外分析及
び融点から4−NPIであることを確認した。これらの結
果を第2表に示す。
を添加し、20℃にて5時間混合攪拌した。生成した沈澱
物をろ別し、所定量のn−ヘキサンで洗浄後、実施例1
〜4と同様の操作条件により減圧乾燥し、分解油を回収
した。残存した灰黄色の結晶は、元素分析、赤外分析及
び融点から4−NPIであることを確認した。これらの結
果を第2表に示す。
実施例9〜12 4−NPIを用いて実施例2と同様にして得た錯体を含
む固体(原料固体)を、第3表に示す各化合物と混合
し、20℃にて1時間混合攪拌し、錯体を分解した。残存
した固体をろ別、nヘキサン2mlで洗浄後、10mmHgで減
圧乾燥した。乾燥した原料固体及び残存固体中に含まれ
る4−NPIを定量し、錯体分解率を求めた。結果を第3
表に示す。
む固体(原料固体)を、第3表に示す各化合物と混合
し、20℃にて1時間混合攪拌し、錯体を分解した。残存
した固体をろ別、nヘキサン2mlで洗浄後、10mmHgで減
圧乾燥した。乾燥した原料固体及び残存固体中に含まれ
る4−NPIを定量し、錯体分解率を求めた。結果を第3
表に示す。
ここに、分解率は、1から原料固体の錯体を形成して
いる錯化剤に対する残存固体の錯体を形成している錯化
剤の比を引き、それを100倍した値をいう。
いる錯化剤に対する残存固体の錯体を形成している錯化
剤の比を引き、それを100倍した値をいう。
(発明の効果) 本発明に係る2,6−DMNを含有する混合物と4−NPIを
接触させることにより生成する錯体から2,6−DMNを回収
する方法は、2,6−DMNの選択性、錯体からの分離回収性
に優れている。即ち2,6−DMNを含有する混合物と4−NP
Iとを混合攪拌するという単純な操作で、高い選択性を
持って2,6−DMNと4−NPIの錯体を形成することがで
き、また、混合物が液体であれば、4−NPIとそのまま
混合することにより、固体の場合は溶剤に溶解すること
により容易に錯体を作ることが可能である。以後の操作
も通常の固液分離方法などが適用可能であり、更に分離
された錯体を減圧下における加熱等の簡単な操作で、高
純度の2,6−DMNを分離回収することができ、同時に再生
する4−NPIをそのまま繰り返し循環使用することが可
能であるなど実用上多くの利点を有している。
接触させることにより生成する錯体から2,6−DMNを回収
する方法は、2,6−DMNの選択性、錯体からの分離回収性
に優れている。即ち2,6−DMNを含有する混合物と4−NP
Iとを混合攪拌するという単純な操作で、高い選択性を
持って2,6−DMNと4−NPIの錯体を形成することがで
き、また、混合物が液体であれば、4−NPIとそのまま
混合することにより、固体の場合は溶剤に溶解すること
により容易に錯体を作ることが可能である。以後の操作
も通常の固液分離方法などが適用可能であり、更に分離
された錯体を減圧下における加熱等の簡単な操作で、高
純度の2,6−DMNを分離回収することができ、同時に再生
する4−NPIをそのまま繰り返し循環使用することが可
能であるなど実用上多くの利点を有している。
Claims (7)
- 【請求項1】2,6−ジメチルナフタレンを含有する混合
物と4−ニトロフタルイミドを混合接触させ、生成する
2,6−ジメチルナフタレンと4−ニトロフタルイミドと
の錯体を分離し、該錯体を分解して2,6−ジメチルナフ
タレンを分離回収することを特徴とする2,6−ジメチル
ナフタレンを含有する混合物からの2,6−ジメチルナフ
タレンの分離方法。 - 【請求項2】2,6−ジメチルナフタレンを含有する混合
物が、炭化水素油である特許請求の範囲第1項記載の2,
6−ジメチルナフタレンの分離方法。 - 【請求項3】2,6−ジメチルナフタレンを含有する混合
物が、石油系の接触改質油又は接触分解油の240℃〜280
℃留分である特許請求の範囲第1項記載の2,6−ジメチ
ルナフタレンの分離方法。 - 【請求項4】2,6−ジメチルナフタレンを含有する混合
物と4−ニトロフタルイミドを接触する際に、混合物を
軽質炭化水素系溶剤あるいは塩素化パラフィン系溶剤に
溶解させた溶液とし、これに4−ニトロフタルイミドを
添加して混合接触することよりなる特許請求の範囲第1
項記載の2,6−ジメチルナフタレンの分離方法。 - 【請求項5】2,6−ジメチルナフタレンを含有する混合
物と4−ニトロフタルイミドとを接触して錯体を形成さ
せる方法が、−20℃〜100℃にて混合接触することより
なる特許請求の範囲第1項記載の2,6−ジメチルナフタ
レンの分離方法。 - 【請求項6】2,6−ジメチルナフタレンと4−ニトロフ
タルイミドとの錯体を分解する方法が、1mmHg〜50mmHg
の減圧下50℃〜210℃の温度に加熱することよりなる特
許請求の範囲第1項記載の2,6−ジメチルナフタレンの
分離方法。 - 【請求項7】2,6−ジメチルナフタレンと4−ニトロフ
タルイミドとの錯体を減圧下で加熱分解し、回収した4
−ニトロフタルイミドを錯体形成に循環再使用すること
よりなる特許請求の範囲第1項記載の2,6−ジメチルナ
フタレンの分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2062572A JP2887794B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 2,6―ジメチルナフタレンの分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2062572A JP2887794B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 2,6―ジメチルナフタレンの分離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03264540A JPH03264540A (ja) | 1991-11-25 |
JP2887794B2 true JP2887794B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=13204149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2062572A Expired - Lifetime JP2887794B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 2,6―ジメチルナフタレンの分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2887794B2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-15 JP JP2062572A patent/JP2887794B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03264540A (ja) | 1991-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2887794B2 (ja) | 2,6―ジメチルナフタレンの分離方法 | |
JP2553392B2 (ja) | 2,6―ジメチルナフタレンの分離方法 | |
EP0346842B1 (en) | Process for separating 2,6-dimethylnaphthalene | |
JP4034977B2 (ja) | アルキルフェノール類の分離精製方法 | |
US2506289A (en) | Process for the sepoaration of isomers | |
US2960533A (en) | Separation process for sebacic acid | |
JP3584435B2 (ja) | 高純度インデンの製造方法 | |
JP4017418B2 (ja) | アルキルフェノール類の分離精製方法 | |
JPS6176427A (ja) | アセナフテンの製造方法 | |
US3095420A (en) | Resolution of beta-and gamma-picoline mixtures | |
JPH01160925A (ja) | パラキシレンの分離方法 | |
JP4105327B2 (ja) | アルキルフェノールの分離精製方法 | |
JPH0150356B2 (ja) | ||
JPH06305989A (ja) | 錯体形成による分離回収方法 | |
JPS63122637A (ja) | 2−メチルナフタレンの精製方法 | |
JPH0378853B2 (ja) | ||
JP3779087B2 (ja) | キシレノール異性体の分離精製方法 | |
JPH0892138A (ja) | m−ニトロ安息香酸と2,6−ジメチルナフタレンとの錯体の分解方法 | |
JPH03200740A (ja) | パラヒドロキシ安息香酸アルカリ塩の分離方法 | |
JPH07188071A (ja) | 2,6−ジメチルナフタレンの回収法 | |
EP0943598A1 (en) | Process for the separation and purification of xylenol isomers | |
JPS6360022B2 (ja) | ||
JPH02209818A (ja) | 2,6―ジイソプロピルナフタレンをβ―シクロデキストリンとの包接化合物として回収する方法 | |
JPS6150942B2 (ja) | ||
JPH0899915A (ja) | 2,6−ジメチルナフタレンの回収方法 |