JPS63166758A - 黒色系ジルコニアセラミックス及びその製造方法 - Google Patents

黒色系ジルコニアセラミックス及びその製造方法

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JPS63166758A
JPS63166758A JP61311193A JP31119386A JPS63166758A JP S63166758 A JPS63166758 A JP S63166758A JP 61311193 A JP61311193 A JP 61311193A JP 31119386 A JP31119386 A JP 31119386A JP S63166758 A JPS63166758 A JP S63166758A
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    • C04B35/48Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on zirconium or hafnium oxides, zirconates, zircon or hafnates
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金属化合物から成る着色成分及び炭素成分によ
りジルコニアセラミックスを所望通りに着色化させ且つ
高強度・高靭性特性を有する着色ジルコニアセラミック
ス並びにその製法に関するものである。
〔従来技術及びその問題点〕
近時、ジルコニアセラミックスに所要な範囲内で安定化
剤を含有させた部分安定化ジルコニアセラ、ミックスが
注目されており、その高強度且つ高靭性特性により広範
な用途に期待されている。
一方、このセラミックスに着色剤を含有させた着色ジル
コニアセラミックス、更に着色剤及び炭素を含有させた
黒色系ジルコニアセラミックスが提案されている。
後者の黒色系ジルコニアセラミックスとして特開昭59
−227770号が提案されており、そのセラミックス
に用いられる着色剤には、(1)・・・周期律表の4a
、5a+6a族金属及び鉄族金属の中がち選択された少
なくとも1種以上の金属および/または合金、或いは(
2)・・・周期律表の48,5a、6a族金属の炭化物
、硼化物、硅化物及びこれらの相互固溶体の中から選択
された少なくとも1種以上の化合物、更に(1)と(2
)の組合せを提案している。そして、この着色剤にカー
ボンおよび/または黒鉛を含有させ、これによって焼結
を促進させると共に黒色系の色調コントールを容易とす
る。
このような黒色性ジルコニアセラミックスによれは、(
1)の着色剤を含有させた場合には金属成分がジルコニ
アセラミックス中に含有させるためにサーメット化し、
これにより、ジルコニア自体の焼結を阻害してジルコニ
ア本来の特性が発揮できなくなり、例えば高強度且つ高
靭性特性が得られなくなる。他方、(2)の着色剤を含
有させた場合には、真空焼成が採用されるが、それによ
る焼成のコントロールは難しく、これにより、同一焼成
炉の内部全体に亘って雰囲気を均質化することは難しく
、或いは個々の焼成炉の間で焼結条件を同一にすること
が難しくなり、その結果、出来上が9た個々のセラミッ
クスの間に着色ムラが生じ、更に同じレベルの高強度且
つ高靭性特性が得られないという問題がある。
更にこのセラミックスによれば、上記の着色剤に加えて
、カーボンおよび/または黒鉛を含有させることにより
焼結を促進させると共に黒色系又は暗色系の色調コント
ロールを容易にしている。
しかしながら、このように炭素成分を含有させるに当た
ってはこの成分を出発原料中に含有させているために焼
結体中に炭素が未反応のままに残留したり、ポーラスな
焼結体となり、これにより、強度の劣化を招くと共に深
みのある艶をもった鏡面に成りにくいという問題がある
〔発明の目的〕
本発明は叙上に鑑みて案出されたものであり。
その目的は個々の間に着色ムラがなくて所望通りの着色
化が可能となった着色ジルコニアセラミックスを提供す
ることにある。
本発明の他の目的は滑らかで深みのある艶をもった鏡面
を有する着色ジルコニアセラミックスを提供することに
ある。
本発明の更に他の目的は部分安定化ジルコニアセラミッ
クス自体が有している高強度且つ高靭性特性を損なうこ
となく着色化を達成した着色ジルコニアセラミックスを
提供することにある。
本発明の更に他の目的は上記の着色ジルコニアセラミッ
クスを得んがための製法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、金属酸化物換算で0.1乃至10重量
%の着色成分、安定化剤、0.2乃至15重量%の炭化
ジルコニウムを含有するジルコニアから成り且つ該ジル
コニアの結晶相が正方晶結晶から成ることを特徴とする
着色ジルコニアセラミックスが提供される。
更に本発明によれば、0.1乃至10重量部の金属酸化
物と、90乃至99.9重量部のジルコニア及び安定化
剤から成る原料より所要形状の成形体を形成し、第1の
焼成により該成形体を焼結し、次いで炭素含有雰囲気中
の第2の焼成によって所望通りに着色化させたジルコニ
アセラミックスとし、このジルコニアセラミックスが該
金属酸化物の還元生成物及び0.2乃至15重量%の炭
化ジルコニウムを含有し且つジルコニア正方晶結晶から
成ることを特徴とする着色ジルコニアセラミックスの製
法が提供される。
本発明の着色ジルコニアセラミックスは部分安定化ジル
コニアセラミックス(このセラミックスを、以下、PS
Zセラミックスと略す)に着色成分として金属酸化物及
び炭化ジルコニウムを含有させたものであり、この金属
酸化物の選択及びその添加量並びにその還元生成物によ
ってベースとなる色調と成し、更に炭化ジルコニウム(
ZrC)の含有量によって所望通りに黒色化又は暗色化
したことが特徴である。
また、この着色ジルコニアセラミックスは正方晶結晶か
ら成るPSzセラミックスであり、その特徴は高強度且
つ高靭性特性を有する点にあるが、着色成分である金属
酸化物を添加したためにその特性が劣化傾向にあり、こ
れを補完するためにZrCを所定の範囲内で含有させて
高強度且つ高靭性特性を維持していることが特徴である
先ず、本発明の着色ジルコニアセラミックスによれば、
PSZセラミックスに着色成分である金属酸化物及び/
又はその還元生成物並びにZrCを所定の範囲内で含有
させて所望通りに着色化し且つ高強度・高靭性特性を達
成しており、金属酸化物及び/又はその還元生成物につ
いてはその合計量を金属酸化物換算で0.1乃至10重
量%の範囲内で含有させればよ<、0.1重量%未満で
あれば所望通りの着色化が不十分となると共に色ムラ発
生し易くなり、10重量%を越えると高強度且つ高靭性
特性が得られなくなる。
またZrCは0.2乃至15重量%の範囲内で含有させ
ればよ< 、0.2重量%未満であれば黒色化又は暗色
化が所望通りにならず、15重量%を越えると高強度且
つ高靭性特性が十分でなくなる。
前記着色成分には周期律表IVa族、Va族、■a族、
■a族、■a族元素のそれぞれの酸化物があり、例えば
Cr、 Co、 Fen Tt * Mn、 v、 L
の酸化物かある。但し、これらの酸化物は炭素を含有す
る還元性雰囲気の焼成によって炭化物、金属単体などに
還元されてもよい。
かくして上述したような成分を含む本発明の着色ジルコ
ニアセラミックスによれば、着色成分の一部にZrCを
含有させたことによって黒色化し又は着色成分の発色を
暗傾向とし、これによってその要求に応じられる着色化
が可能となる。例えば玉虫色又はメタリックな色調はN
ip、Coo等を添加し且つZrCを含有させることに
よって得られる。
更に本発明によれは、上述した着色化に加えてその黒色
化成分であるZrCを所定の範囲内でPSZセラミック
スに含有させ、これにより、所望通りに黒色化又は暗色
化に着色すると共に高強度且つ高靭性特性を達成したこ
とも特徴である。
即ち、本発明のPSZセラミックスによれば、着色成分
を添加したことによって高強度且つ高靭性特性が劣化傾
向となり、そこで、ZrCをPSzセラミックスに含有
させた場合、前記着色成分の含有量を減少させると共に
所望通りの着色化が可能となり、これにより、上記劣化
傾向を阻止することができる。
それに加えてZrCとZrO□の両者がそれぞれ所定の
範囲内で共存した場合、強度及び靭性を高めることがで
き、これにより、着色成分を添加したことによる高強度
且つ高靭性特性の劣化傾向を補完することができる。
そのためには、ZrC添加量を15重量%以下に設定す
ればよく、更にZr(h含有量はその結晶相の種類と関
連するが、75乃至99.7重量%の範囲内に入るよう
に設定すればよい。そして、このZrO2のなかで正方
品結晶の存在は必須不可欠であり、これによって高強度
且つ高靭性特性をもたらすものであり、その占める比率
はZrO,全結晶相中40モル%以上、好適には80モ
ル%以上がよい。
また、上記のPSzセラミックスによれば、遊離炭素は
高強度且つ高靭性特性を低下せしめる成分であり、その
含有量は全焼結体中5重量%以下、好適には0.5重量
%以下、最適には0.1重量%以下にすればよい。
0一 本発明者等はこのような組成を有する着色ジルコニアセ
ラミックスの強度及び靭性を測定した結果、約130K
g/cn+”の高強度特性及び約15MN/n””の高
靭性特性が得られた。
かくして得られた着色ジルコニアセラミックスによれば
、従来周知の白色PSZセラミックスと同程度の強度及
び靭性を具備し且つ着色成分及びZrCによってムラの
ない着色化ができ、更にその焼結体の表面を研磨した場
合、深みのある艶を有した鏡面に成る。
次に本発明の着色ジルコニアセラミックスを得るための
製法を述べる。
本発明の製法は二段階に焼成を行っており、第1回目の
焼成は金属酸化物を着色成分として含有するPSZセラ
ミックスを得る方法であり、次いでこのPSZセラミッ
クスに対して第2回目の焼成を行い、これによって炭素
成分をPSZセラミックスの内部に含浸させると共に金
属酸化物の還元生成物を生成させることを特徴とする。
即ち、先ず第1回目の焼成(以下、第1の焼成と呼ぶ)
によれば、ZrO□rO□金属酸化物着色成分、安定化
剤をそれぞれ所定の範囲内の比率にしてこれらを十分に
均一混合し、所定の形状に加圧成形し、次いで焼成して
着色化PSZセラミックス成形体を得る。
金属酸化物とZr0zの配合比率は、金属酸化物が0.
1乃至10重量部の場合、ZrO,が90乃至99.9
重量部の範囲内に設定すればよい。
即ち、金属酸化物が0.1重量部未満になると所望通り
の着色ができず且つ色ムラが発生し易くなり、10重量
部を越えると高強度且つ高靭性特性が得られなくなり、
また、ZrO2が90重量部未満の場合には焼結が難し
く高強度且つ高靭性特性が得られなくなる。
前記金属酸化物は原料の段階で粉体、液体、ペースト状
のいずれの状態であってもよく、その粒度は平均粒径0
.06μm以下、好適には0.03μm以下がよく、こ
れにより、原料中に均一分散した場合、PSZセラミッ
クス全体に亘って均質に着色化し且つ高強度・高靭性特
性が得られる。
前記ZrO2原料は平均粒径0.15μm以下、好適に
は0.06μm以下がよく、或いは水酸化ジルコニウム
等の仮焼に伴ってZrO,粉末になるようなものであっ
てもよい。この水酸化ジルコニウム(Zr(h  ・x
Hzo)を用いる場合、仮焼温度を高くするほどZrO
□rO□一次粒子が大きくなるため仮焼温度を900乃
至1050℃の範囲内で変えることにより一次粒子の平
均粒径が0.02乃至0.1μmのZr0z粉末が得ら
れる。
前記安定化剤にはYz03.MgO,CaO及びCeO
2等々の公知のものを用いることができ、これらを単独
又は組合わせると共にPSZ化させるのに必要な量だけ
配合すればよい。
Y2O3を単独で配合する場合、焼結体中、2乃至7モ
ルχの含有比率になるように添加すればよい。
また、CaO及びMgOをそれぞれ単独で配合する場合
、焼結体中、8乃至11モルχ、7乃至13モルχの含
有比率になるように添加すればよい。
この安定化剤は平均粒径2μm以下、好適には1μm以
下のものを用いるのがよい。或いは所定量の安定化剤が
加えられた共沈ZrO□rO□用いてもよく、この粉末
を用いると安定化剤とZrO,が一層緻密且つ均一に分
布した混合状態になるため、焼結体の結晶粒径が均一化
されるという点で望ましい。
本発明の着色ジルコニアセラミックスはZr0z、金属
酸化物着色成分及び安定化剤を必須成分として含有する
が上記成分以外の成分の含有を排除するものではない。
例えば、ジルコニア、安定化剤及び着色成分の混合粉砕
時にボール等の粉砕媒体を使用するときには、この粉砕
媒体を構成する成分が混合粉砕中に必然的に含有される
ようになる。例えばアルミナ(Al□0.)等であり、
これはセラミックス全体当たり20重量%まで混入され
ることが許容される。
第1の焼成に採用される焼結条件は酸化性雰囲気、真空
雰囲気又は還元性雰囲気のいずれでもよく、就中、酸化
性雰囲気がよい。この酸化性雰囲気であれば、焼成条件
の設定が容易であり、これにより、個々の間で着色ムラ
がなくて所望通りの着色化が可能となる。
また、この第1の焼成によれば、加圧焼結又は非加圧焼
結のいずれでもよく、加圧焼結としてホットプレス、H
IPなどがある。
かくして第1の焼成により得られた着色セラミックス成
形体によれば、着色成分を含有したps2セラミックス
であり、この着色成分に応じて強度及び靭性が低下傾向
にあるが、その反面、着色成分として金属化合物のなか
で金属酸化物を用いているためにそれが焼成に伴って熱
分解せず、これにより、焼結体中にボイドが発生せず且
つ均質な着色化が可能になるという利点がある。
また、この第1の焼成によって得られた着色セラミック
ス成形体によれば、ZrO,正方晶結晶を含有しており
、その含有量ができるだけ多くなるように焼結条件を適
宜設定するのがよい。そのZrO2正方晶結晶はZrO
□中約6中上60モル%以上には約80モル%以上含有
させた場合、次の第2回目の焼成(以下、第2の焼成と
呼ぶ)によって高強度且つ高靭性特性を有利に達成する
ことができる。
第2の焼成によれば、炭素含有雰囲気を不可欠としてお
り、これにより、上記着色PSZセラミックス成形体中
の金属酸化物を還元し且つ焼結体中にZrCを所定の範
囲内で含有させ、その結果、ベースの色調を所望通りに
黒色化又は暗色化することができる。
このような還元性雰囲気焼成には、例えば、着色PSz
セラミックス成形体にカーボンブランクのような炭素成
分を接触させて非酸化物性雰囲気中で焼成したり(これ
は通常埋め焼きと呼ばれる)、或いは旧P装置の内部に
炭素源を設置してHIPに伴って炭素成分をセラミック
ス中に含浸させてもよく、更にこれらの2通りの焼成法
を組合わせてもよい。
この第2の焼成によれば、炭素含有雰囲気による焼成を
行うのであれば、種々の焼成方法を採用することができ
るが、就中、旧P法を行った場合、所望通りの黒色化又
は暗色化が有利に進められるという点で、更に高強度且
つ高靭性特性が維持又は向上し得るという点で望ましい
と言える。
このような旧P法によれば、HIP装置に上記着色PS
Zセラミックス成形体を配置すべき隔壁室があり、この
室の内部に不活性ガス(Ar+Nzなど)を導入すると
共に所定の大きさで加圧を行い且つ加熱し、これによっ
て旧P焼成を行われる。
この隔壁室へ着色PSZセラミックス成形体を配置する
にあたっては、カーボン製の容器を用意し、この容器に
この成形体を置き、所望によってこの容器を蓋体などに
よって閉じ、次いでこのような容器を上記隔壁室内部へ
設置すればよい。
また、成形体を黒色化または暗色化させる炭素源は上記
容器の内部へ成形体と共に配置すればよい。
)IIP焼成を行う場合、その圧力は1000乃至20
00a tm(ゲージ圧)の範囲内に且つその温度は1
400乃至1600℃の範囲内に設定すると炭素がセラ
ミックス成形体の内部へ効率よく含浸するという点で有
利である。
第2の焼成によれば、第1の焼成によって得られた着色
ジルコニアセラミックス成形体に炭素を含浸させ且つ金
属酸化物が還元され、これにより、所望通りの着色化が
可能となる。そして、金属酸化物の還元化についてはそ
の還元量に応じて着色の具合を適宜変えることができ、
金属酸化物の種類及び焼成条件等々によって部分的に又
はその全部を還元することができる。
また、この第2の焼成によれば、ZrO,の一部がZr
Cに還元され、ZrO□とZrCの両者がそれぞれ所定
の範囲内で共存した場合、強度及び靭性が高められる。
即ち、ZrCがセラミックス全体当たり0.2乃至15
重量%の範囲内で生成させるとよく、この範囲内であれ
ば所望通りの黒色化又は暗色化が得られ且つ高強度・高
靭性特性となり、またZr(hの結晶相はZrO2中正
方晶結晶が約60モル%以上、好適には80モル%以上
と成るように焼成条件を設定した場合、高強度且つ高靭
性特性が得られるという点で望ましい。
更に第2の焼成によれば、この炭素含浸に伴ってセラミ
ックス成形体中に遊離炭素が残存する場− l 〇 − 合があり、その場合にはこの遊離炭素量をできるだけ少
なくするとよい。
また、第2の焼成によって得られた着色PSzセラミッ
クス成形体に対してその表面をダイヤモンドホイール、
ダイヤモンドパウダ、ダイヤモンドペースト等によって
研磨した場合、その成形体の結晶粒子の大きさが均等で
あり且つ小さく、そしてボイドがほとんどなく、これに
より、深みのある艶を有した鏡面が表れる。
かくして第1の焼成によってムラのない着色化ができ、
第2の焼成によって所望通りの着色化と共に高強度且つ
高靭性特性が得られる。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を述べる。
(例1) 高純度Zr0t粉末100重量部にY2O3安定化剤を
5゜3重量部、着色成分としてCrl Fe、 71 
+ Co、 Niの酸化物をその合計量が2重量部とな
るように配合し、アルミナボールを用いて湿式粉砕し、
次いで乾燥した。これによって得られた原料粉体を12
0メソシュの篩に通し、この粒度調整された粉体にパラ
フィンワックスを添加し、更に80メツシユの篩に通し
た。このようにして得られた粉体混合物を成形圧1to
n/cm”で5 x5 X50mmの形状に成形し、脱
バインダー後、酸化雰囲気中焼成温度1450℃で第1
の焼成を行ったところ、濃青色の着色ジルコニアセラミ
ックス成形体が得られた。
このようにして得られたセラミックス成形体のZrO□
正方晶結晶含有量は全Zr0z中約80モルχであり、
その強度及び靭性を測定したところ、それぞれ95Kg
/cn+”、12.1MN/m””であった。
尚、強度はJIS−R−1601の3点曲げ試験法によ
り求め、靭性は5−E−N−B (Single Ed
ge Notched Beam)法によりセラミック
スがマイクロクランクの成長により破壊する際の臨界応
力拡大係数値とした。
次に上記着色PSZセラミックス成形体をHIP法によ
って第2の焼成を行った。
即ち、■P用カーボン製容器に上記成形体を炭素源(例
えば、カーボンペーパー)と共に配置し、この容器を蓋
体によって閉じ、次いでこの容器をHIP装置の内部に
設置した。そして、焼成温度を1475℃、圧力媒体と
してArガス、その圧力を2000Kg/cm” (ゲ
ージ圧)に設定し、1時間旧P処理を行った。
かくして得られたセラミックス成形体の表面はHIP前
の状態に比べて面荒れの状態であった。
そこで、このセラミックス成形体の表面全体を100μ
mの厚みに亘って研削及び研摩したところ、緑青色をベ
ースにしてそれが暗黒色化した色調であり且つボイドの
少ない艶を有した表面性状となり、また、この成形体の
結晶成分を測定したところ、ZrO,が約95重量%、
 ZrCが約3重量%、遊離炭素が約0.01重量%で
あり、着色用金属成分はその酸化物換算で約2重量%で
あり、このZr0zは76モルχの正方晶結晶から成っ
ていた。
また、このセラミックス成形体の強度及び靭性を測定し
たところ、それぞれ125Kg/cmt、 14.2M
N/m 3 / tであった。
(例2)  19一 本例においては、(例1)中金属酸化物の配合量を幾通
りにも変え、その他の第1の焼成及び第2の焼成の製造
条件を(例1)と同じに設定し、これにより、第1表に
示す通り試料No、1乃至6のセラミックス成形体を得
た。
〔以下余白〕
=21− 第1表より明らかな通り、試料No、 2乃至5によれ
ば、緑青色をベースにしてそれが暗黒色化した色調であ
り、また、ボイドのない艶を有した表面性状であり、い
ずれの試料も高強度且つ高靭性特性であった。
然るに試料No、 1については金属酸化物着色成分の
配合量が少なく、これによってベースとなる所要な着色
化ができなくなり、また試料No、6については金属酸
化物着色成分の配合量が多過ぎるために強度及び靭性が
著しく低下していた。
(例3) 本例においては、(例1)中箱2の焼成のなかで焼成温
度、圧力、旧P保持時間、炭素源量等々を変更し、これ
によってZrCの含有量を変え、その他の製造条件を(
例1)と同じに設定し、これにより、第2表に示す通り
試料No、7乃至14のセラミックス成形体を得た。
〔以下余白〕
第2表より明らかな通り、試料No、 8乃至12によ
れば、緑青色をベースにしてそれが暗黒色化した色調で
あり、またボイドのない艶を有した表面性状であり、い
ずれの試料も高強度且つ高靭性特性であった。
然るに試料No、7についてはZrC含有量が少なく、
これにより、全体に亘って二様な黒色化ができなくてそ
の黒色化にムラが生じており、そして、黒色化が淡い状
態の色調であった。
また試料No、’13とNo、14についてはZrC含
有量が多過ぎ、そのために強度と靭性が顕著に低下して
いることが判る。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明の着色ジルコニアセラミックスによ
れば、高強度・高靭性特性を具備し、そして、金属化合
物着色成分とZrCによって所望通りの暗色化色調を得
ることができる。
更に本発明の着色ジルコニアセラミックスによれば、そ
の表面を研摩することによって深みのある艶をもった鏡
面となり、種々の装飾部材に用い=25− ることができる。例えば、時計ケース、文字盤、タイピ
ン、楯、プレスレット、リング、ボタン、ペンダント、
スパイク鋲等々がある。
また本発明の着色ジルコニアセラミックスによれば、高
強度・高靭性特性を具備し且つメタリックな色調に着色
化することができ、これにより、各種の金属代替部材に
用いることができる。例えば、刃物類などの日用品、各
種産業構造品、機械部品などに用いることができる。
更にまた本発明の着色ジルコニアセラミックスの製法に
よれば、高強度・高靭性特性を具備した着色部材となり
、且つその着色化にムラがなく、これにより、製造歩留
りを高め、その結果、低コスト、高品質及び高信転性を
達成した着色ジルコニアセラミックスが提供できる。
特許出願人 (663)京セラ株式会社代表者安城欽寿 代理人(889B)弁理士 田原 勝彦26一

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属酸化物換算で0.1乃至10重量%の着色成
    分、安定化剤、0.2乃至15重量%の炭化ジルコニウ
    ムを含有するジルコニアから成り且つ該ジルコニアの結
    晶相が正方晶結晶から成ることを特徴とする着色ジルコ
    ニアセラミックス。
  2. (2)0.1乃至10重量部の金属酸化物と、90乃至
    99.9重量部のジルコニア及び安定化剤から成る原料
    より所要形状の成形体を形成し、第1の焼成により該成
    形体を焼結し、次いで炭素含有雰囲気中の第2の焼成に
    よって所望通りに着色化させたジルコニアセラミックス
    とし、このジルコニアセラミックスが該金属酸化物の還
    元生成物及び0.2乃至15重量%の炭化ジルコニウム
    を含有し且つジルコニア正方晶結晶から成ることを特徴
    とする着色ジルコニアセラミックスの製法。
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