JPS6316370Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は果実、野菜等の切削を行なうフードプ
ロセツサ等の調理機に係り、その安全スイツチ機
構に関するものである。

(ロ) 従来技術 従来の調理機は例えば実公昭57−17862号公報
等に開示されているものでは、本体ケースに調理
容器とその上方開口を被う容器蓋を着脱自在に設
けると共に容器蓋が正確に装着された時にのみそ
の外周に設けた突出部によつてオンするマイクロ
スイツチを本体ケースの内部に収納し、該マイク
ロスイツチがオンした時にのみ電源から電動機に
通電され、調理容器内部に回動自在に設けられた
カツタが高速回転し、内部の被調理材料を切削す
る構成となつている。

しかし乍ら容器蓋による電動機のオンオフ制御
だけでは回転するカツタの速度を変化させること
ができずしたがつて別の切換スイツチを設ける必
要がある。

(ハ) 考案の目的 本考案は上述の如き従来技術の問題点に鑑みて
成されたものであり、容器蓋により動作する安全
スイツチの他に駆動スイツチを設け、容器蓋が正
常な位置に装着されない限り、両スイツチ共オン
させることが不可能な調理機を提供することを目
的とするものである。

(ニ) 考案の構成 電動機を内部に収納する本体ケースと、該本体
ケースの上面に着脱自在に載置係合される調理容
器と、該調理容器の上部開口を被う容器蓋と、該
容器蓋の外周に設けた突出片と、通常は前記本体
ケース表面に形成された操作窓と、通常は該操作
窓を覆い前記容器蓋が前記調理容器に対して正常
な位置に装着されたときにのみ前記突出片によつ
て開放されるシヤツタと、該シヤツタ閉時はオフ
しておりシヤツタ開時にオンする安全スイツチ
と、シヤツタ開時に前記操作窓を介してオン・オ
フ操作が可能となり且シヤツタ閉時に必ずオフと
なる駆動スイツチとより成るものであり、容器蓋
が調理容器に対して正常な位置に装着されればシ
ヤツタが開いて安全スイツチはオンとなり、且操
作窓を介して駆動スイツチのオン・オフ操作が可
能となり、また容器蓋が調理中に外れるようなこ
とが起つても、すぐにシヤツタが閉じて安全スイ
ツチはオフとなり、再使用するときには、駆動ス
イツチがオフに戻つているので容器蓋を正常に装
着しただけでは運転されず極めて安全性の高い構
成である。

(ホ) 実施例 １は一半部に電動機収納部２を形成して成る本
体ケースであり、該電動機収納部２に電動機３が
その駆動軸（図示せず）を逆向きにして収納して
いる。

４は前記本体ケース１の他半部に載置される透
明な調理容器であり、その底部には内方へ突出せ
る係合部５が形設されると共に、前記他半部に隆
起部６を形成し、該隆起部６に外向きの突起７を
設け、該突起７を前記隆起部６に係合固定される
ものである。そして前記調理容器４の側面には把
手８が一体形成されている。

９は前記調理容器４の上面開口を被う容器蓋で
あり、その外周鍔部には鉤部１０が設けられ、一
方の調理容器４の開口縁には係止突部１１が形成
され、該係止突部１１に前記鉤部１０が引掛けら
れて固定されるものである。前記容器蓋９にはま
た外方へ突出した外周部の突出片１２が形成され
ており、該突出片１２は前記電動機収納部２の一
側に切欠窓１３を形成して該窓１３に出入可能と
なつている。

１４は前記電動機収納部２の上面に形成された
操作窓１５にスライド自在に設けられたシヤツタ
であり、その一側には前記突出片１２が切欠窓１
３に入つて来た際に当接する当接部１６が一体形
成されている。

１７は前記電動機３に電源よりの通電制御を行
なう安全スイツチであり、前記操作窓１５の下方
に位置し、前記シヤツタ１４の閉操作によつて該
シヤツタ１４の裏面に設けた突部１８が押圧して
オフとなり、開操作によつて突部１８が安全スイ
ツチ１７より離れてオンとなる構成をなしてい
る。従つて前記シヤツタ１４はスプリング１９に
よつて常時閉方向へ付勢れ、また安全スイツチ１
７は上方へ付勢されている。

２０は前記主スイツチ１７と並んで前記スイツ
チ窓１５の下方に設けられた駆動スイツチであ
り、操作窓１５が開のときに、駆動スイツチ２０
を押し込むことによつて、電動機３へ通電を開始
し、シヤツタ１４が閉じると自動的にオフするも
のである。

２１は前記調理容器４内部に収納され、電動機
３の回転時に駆動され、容器蓋９に設けられた投
入筒２２より投入された材料を輪切加工する円盤
カツターである。

次に本考案の使用方法を説明する。本体ケース
１に調理容器４を載置し、円盤カツター２１をそ
の内部に装着し、前記容器４に容器蓋９を正常に
取り付けるとシヤツタ１４が突出片１２に押され
て開き、安全スイツチ１７が上方へ復帰し、駆動
スイツチ２０をオンすると電動機３に通電され、
前記カツター２１が回転する。投入筒２２より材
料を投入すると、該カツター２１によつて切削さ
れ、前記容器４の底部に溜まる。調理容器４から
加工済の材料を取り出す場合、該容器４と容器蓋
９とが係合したまま前記容器４を第２図の矢印と
は逆の方向へ回動させると突出部１２の移動に伴
なつてシヤツタ１４が閉じ、安全スイツチ１７が
押し下げられて電動機３への通電が断たれ円盤カ
ツター２１が停止する。このとき駆動スイツチ２
０もオフに戻される。

尚前記駆動スイツチ２０は切換スイツチにする
こともでき、押す回数によつて様々な電動機３の
回転速度を得ることもできる。

また、駆動スイツチ２０或いは別のスイツチを
常時上方へ付勢しておき、押圧時にのみオンとな
るように構成すれば、容器蓋９を正常に装着した
ときに、駆動スイツチ２０を押圧している間のみ
電動機３に通電することができ、小刻みに円盤カ
ツター２１を動かすことが可能となり、加工範囲
が拡大する。

(ヘ) 考案の効果 本考案は以上の説明の如く、電動機を内部に収
納する本体ケースと、該本体ケースの上面に着脱
自在に載置係合される調理容器と、該調理容器の
上部開口を被う容器蓋と、該容器蓋の外周に設け
た突出片と、前記本体ケース表面に形成された操
作窓と、通常は該操作窓を覆い前記容器蓋が前記
調理容器に対して正常な位置に装着されたときに
のみ前記突出片によつて開放されるシヤツタと、
該シヤツタ閉時はオフしておりシヤツタ開時にオ
ンする安全スイツチと、シヤツタ開時に前記操作
窓を介してオン・オフ操作が可能となり且シヤツ
タ閉時に必ずオフとなる駆動スイツチとより成る
ものであるから、容器蓋を正常な位置へ装着しな
い限り安全スイツチ及び駆動スイツチが共にオフ
となつて二重の安全性を確保でき、非使用時には
本体ケースの内部に両スイツチが隠されてしまう
ため余分な突出部もなくスマートに収納できる。
またシヤツタを閉じると駆動スイツチは必ずオフ
に戻るため、再使用時において、容器蓋を正常に
装着するといきなりカツタが回る事態は起こらな
い。更に両スイツチは非使用時にシヤツタによつ
て覆われているため台所等水気の多いところに置
いておいても、内部に水分が侵入せずスイツチを
長持ちさせる効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案調理機の正面図（一部断面図）、
第２図はその要部斜示図、第３図シヤツタの外観
斜視図、第４図はシヤツタ閉時の要部断面図、第
５図はシヤツタ開時の要部断面図、第６図は本考
案の回路図、第７図及び第８図は第６図に相当す
る他の実施例の回路図である。 ３……電動機、１……本体ケース、４……調理
容器、９……容器蓋、１２……突出片、１５……
操作部、１４……シヤツタ、１７……安全スイツ
チ、２０……駆動スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動機を内部に収納する本体ケースと、該本体
   ケースの上面に着脱自在に載置係合される調理容
   器と、該調理容器の上部開口を被う容器蓋と、該
   容器蓋の外周に設けた突出片と、前記本体ケース
   表面に形成された操作窓と、通常は該操作窓を覆
   い前記容器蓋が前記調理容器に対して正常な位置
   に装着されたときにのみ前記突出片によつて開放
   されるシヤツタと、該シヤツタ閉時はオフしてお
   りシヤツタ開時にオンする安全スイツチと、シヤ
   ツタ開時に前記操作窓を介してオン・オフ操作が
   可能となり且シヤツタ閉時に必ずオフとなる駆動
   スイツチとより成る調理機。