JP2755693B2 - 電動調理機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ） 産業上の利用分野 本発明は、容器内で回転するカッターにより野菜等を
切削する電動調理機に関する。

（ロ） 従来の技術 従来、材料を種々の形状に切削するために、投入口に
固定刃を着脱自在に装着する電動調理機として、例え
ば、特公昭60−32453号公報が知られている。

この電動調理機は、固定刃を装着した固定刃取付具
を、投入口上部から挿入するようなされているが、投入
口内に固定刃取付具を挿入する構造になっているため、
固定刃取付具の内径が小さくなり、従って、材料を小さ
く切断しなければならず、使用性が悪い等の欠点があっ
た。

（ハ） 発明が解決しようとする課題 発明は、上記欠点に鑑みなされたもので、使用性良く
種々の形状に材料を切削できる電動調理機を提供するこ
とを課題とする。

（ニ） 課題を解決するための手段 投入口下部に、投入口側面から着脱自在な固定刃を設
ける。

（ホ） 作用 投入口の装着部に固定刃を側面から装着し、容器の上
面開口を容器蓋により覆う。電動機を駆動してカッター
を回転させ、投入口から材料を入れると、材料は固定刃
により縦方向に切削され、カッターにより水平方向に切
削される。

（へ） 実施例 本発明の第１の実施例を第１図乃至第４図に基づき以
下に詳述する。

１は合成樹脂製の本体で、上面に後述する容器５の載
置部1aを形成すると共に、一側には上方に向かって突出
部1bを突設し、電動機及び減速機構を内蔵している。前
記突出部1bには、スイッチが装着され、該スイッチは、
突出部1b上面に形成された孔を介して挿入される後述の
容器蓋７の突起９により、常時上方に付勢される操作杆
（いずれも図示せず）を介して操作されるようになって
いる。

２は軸受３を介して前記本体１に回転自在に軸支さ
れ、前記本体１上方に向かって突出する出力軸で、合成
樹脂製のジョイント４が一体的に固着されている。

５は前記本体１の載置部1a上に載置される上記両開口
の合成樹脂製の容器で、側方に排出口６を形成してい
る。

７は前記容器５の開口部を覆う透明な合成樹脂製の容
器蓋で、外周一側には、膨出部８が一体形成され、該膨
出部８の内天板には、下方に向かって突起９が形成され
ており、突起９は前記容器蓋７を容器５に装着した状態
で容器蓋７を下方に押圧した際、前記本体１突出部1bに
形成された孔に挿入されて操作杆を介してスイッチを操
作するようなされている。10は前記容器蓋７から排出口
６に向かって後述するカッター21より下方まで延説され
たリブで、未切削の材料が排出口６から排出されるのを
阻止するようになっている。

11は前記容器蓋７に形成された投入口で、下端が後述
するカッター21に近接するように形成されている。12は
前記投入口11下部に形成された装着部で、後述する固定
刃13が着脱自在に装着されるようになっている。

13は前記投入口11の装着部12に着脱自在に装着される
固定刃で、内面が投入口11内面と略等しい合成樹脂製の
枠体14と、枠体に架設された刃15とから形成されてお
り、前記枠体14には投入口11外側面に係合して固定刃13
を抜け止めする係合部16と、係合部と対向する側面に形
成された取手部17とを有し、取手部には後述する円盤19
のボス部20を逃がす凹所18を形成している。

19は前記出力軸２のジョイント４に着脱自在に装着さ
れる連続排出用の円盤、21は前記円盤19のボス部20に着
脱自在に装着される円盤状のカッターで、前記投入口11
からの材料をカッター21にて切削し、切削された材料を
円盤19にて排出口６から外部に排出するようになってい
る。

22は前記投入口11に挿脱自在に挿入される押棒で、下
端に前記固定刃13の刃15を逃がす切込み23が形成されて
いる。

次に、動作を説明する。

本体１の載置部1a上に容器５を載置し、出力軸２のジ
ョイント４に円盤19及びカッター21を装着すると共に投
入口11の装着部12に側面から固定刃13を装着し、容器５
の上面開口を容器蓋７により覆う。そして、容器蓋７を
押圧すると、膨出部８の突起９がスイッチを操作し、電
動機が駆動してカッター21が回転する。

投入口11から材料を入れ、押棒22で材料を押すと、材
料は固定刃13により縦方向に切削され、さらにカッター
21により水平方向に切削されて円盤19により排出口６か
ら排出される。

切削調理が終了すると、容器蓋８の押圧を解除する。
すると、容器蓋16はバネにより上方へ押され、スイッチ
が開放し、電動機が停止する。

固定刃13を使用しない場合は、係合部16を変形させて
投入口11から固定刃13を取外す。すると、材料は縦方向
に切削されず、水平方向にのみ切削される（第２図参
照）。

本発明の第２実施例を第５図乃至第８図に基づき以下
に詳述する。尚、上述の第１実施例と同一部品は同一符
号を付して説明を省略する。

24は容器蓋７に形成された収納部で、投入口11下部に
後述する固定刃26の装着部25を形成している。

26は前記収納部24内に摺同自在に設けられた固定刃
で、内面が投入口11内面と略等しい合成樹脂製の枠体27
と、枠体に架設された刃28とから形成されており、前記
枠体27には投入口11外側面に係合して固定刃26を抜け止
めする係合部29と、係合部と対向する側面に形成された
取手部30とを有し、取手部は容器蓋７上面から上方に突
出するようになっており、この取手部30によって固定刃
26を、投入口11下部に装着する状態と、投入口11から取
外した状態とに移動するようになっている。また、取手
部30には固定刃26を投入口11から取り外した状態に保持
するように、前記収納部24下面の突部31と係合する穴32
を形成している。

尚、上述の実施例では、固定刃13、26の刃15、28を十
文字状に形成したが、種々の形状に形成することができ
る。

（ト） 発明の効果 本発明は以上の如く構成したから、固定刃を投入口に
直接装着することができるので、材料を小さく切断する
ことなく固定刃を利用して様々な形状に材料を切削する
ことができ、使用性を向上することができる等の効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の第１の実施例を示し、第１
図は固定刃を装着した断面図、第２図は固定刃を取り外
した断面図、第３図は固定刃の上面図、第４図は固定刃
の側面図、第５図乃至刃本発明の第２の実施例を示し、
第５図は固定刃を装着した断面図、第６図は固定刃を取
り外した断面図、第７図は固定刃の上面図、第８図は固
定刃の側面図である。 １……本体、５……容器、７……容器蓋、11……投入
口、13……固定刃、21……カッター。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電動機を内蔵する本体と、該本体上に載置
   される上面開口の容器と、該容器内で電動機により回転
   駆動される円盤状カッターと、前記容器の上面開口部を
   覆い、下端が前記カッターに近接する投入口を有する容
   器蓋とを備え、前記投入口下部に、投入口側面から着脱
   自在な固定刃を設けたことを特徴とする電動調理機。