JPS63160891A - 平面状のレーザ光学的記録材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は（５）導電性で寸法安定性の良い担体と（Ｂ）
電解により形成され得る陽イオン重合体を本質的組成分
として含有し、導電性で熱変性可能の１層或は対向する
２層のアモルファス記録層とを有する平面状レーザ光学
的記録材料に関するものである０ ここで「平面状」なる概念は、長さ及び幅に対し厚さが
著しく小さい形状を意味する。従ってテープ状、板状、
円盤状の記録材料が含まれる。

また「アモルファス」なる概念は、記録層（Ｂｌを構成
する材料が結晶領域を含まず、熱変性領域より大きく、
この大きな領域において等方性であることを意味する。

「熱変性可能」なる用語は、記録層（Ｂ）に焦点を合せ
て書込みレーザ照射することによりその入射領域におい
て光学的特性の変化がもたらされ得ることを意味する。

この領域において、材料の新たな変性により孔隙、クレ
ータ乃至斑点かもだらされる。レーザ照射により孔隙が
生ずるが、これは１一般に「奪略Ｊ　（ａｂｌａｔｉｖ
ｅ　）記録と称され、これによりクレータが形成される
場合一般Ｋ「変形」（ｄｅｆｏｒｍａｔｉｖｅ　）記録
と称され、これにより新たな材料変性がもたらされる場
合相変転による記録と称される。

「導電性の」なる語は、当該材料が１０−２８／ｃｍ以
上の導電性σを有する場合を示す。

（従来技術） 染料及び重合体を含有する記録層を持った平面状レーザ
光学的記録材料は、米国特許４５２９６８８号明細書、
ヨーロッパ特許出願公開０１８２９４６号及び同０１７
１０４５号公報により公知である。

上記米国特許４５２９６８８号明細書の記録層は、相互
に化学的に結合されていない染料及び重合体を含有する
。

上記ヨーロッパ特許出願公開０１８２９４６号公報の記
録層においては、染料は重合体主鎖の構成要素として存
在する。すなわち染料は重合体と共有結合を有する。

上記ヨーロッパ特許出願公開０１７１０４５号公報の記
録層は、更に金属含有染料がその金属を介して重合体と
結合されている。

このような記録層は、一般的に層構成分溶液な担体上に
施こし、溶媒を蒸散させて製造され（湿潤成層）、導電
性ではない。

このためそれぞれに使用される固体状染料は重合体中に
おける溶解性、これとの親和性に制約があり、ことレー
ザ光学的記録層に要求される高密度の場合、容易に晶出
し、これにより層は均質でなくなりデータ記録として不
適当になるという欠点がある。

このような欠点は、染料を重合体と共有結合させ或は金
属を介して結合させることにより対処され得る。この場
合、染料は重合体主鎖の構成分となり或は側鎖として存
在し得る。いずれの場合にも染料は他のものを含有する
ことをくそれぞれの使用目的に応じて特別に合成され、
次いで重合体に組入れる後処理を行うか、或は重合体を
染料との重合類似反応により変性後処理しなければなら
ない。これも欠点といわねばならない。

また公知の染料及び重合体の結合態様と関係なく、一般
的に担体上への湿潤成層法により記録層が形成されるが
、この湿潤成層法は記録層の厚さの正確な調整及び再現
が困難であるという欠点がある。ことに成層処理中の処
理パラメータの正確性がほとんどない。湿潤成層に必要
な大量の溶媒は生態学上のまた処理技術上の諸問題をも
たらす。

更に湿潤層乾燥の際に、レーザ光学的データ記録には容
認され得ない記録層における孔隙乃至亀裂を形成するお
それがある。

湿潤成層の欠点に関しては、導電性の熱変性可能なアモ
ルファス記録層（ト）を導電性、寸法安定担体（５）上
に電解的に析出させることにより成る範囲において回避
され得る。

記保層（至）をビロール、チオフェン、フランインドー
ル或はアズレンの水、アセトニトリル或はエタノール溶
液（電解液）からＡｕ　、　Ｎｉ　、　Ｓｉ或は酸化イ
ンジウムのような金属酸化物から成る担体囚トに電解的
に析出形成式せて成る平面状レーザ光学的記録材料は、
例えば日本国特許出願公開６１−１４３１９２号（１９
８４年１２月１８日優先権）公報から公知である。この
電解質は更に塩化カリウム、テトラ−ｎ−ブチルアンモ
ニウムバークロラート及び染料を含有することができる
。

更に１９８７年米国１レーク、タホー（ＬａｋｅＴａｈ
ｏｅ　）における光学的データ記憶会議（０ｐｔｉｃａ
ｌス（Ｂｕｈｋｓ　）による講演のアブストラフ）ＦＡ
５−１「フンダクティヴ、ポリマース、アズ、アクチブ
、オプチカル、スト−レジ、ミーディア」によれば、導
電性酸化物で被覆したガラス製担体（５）上にポリピロ
ールから成る記録層（Ｂ）を電解的に析出させて成る記
録材料は公知である。

また、「シンセチック、メタルス４１９８７　年１５ｉ
中のＭ、■、ローゼ７　ｐ　−ル（Ｒｏｓｅｎｔｈａｌ
　）、Ｔ。

Ａ、スフトハイム（Ｓｋｏｔｈｅｉｍ　）及びＣ１Ａ、
リンカス（Ｌｉｎｋｏｕｓ　）による論稿「ポリピロー
ル／フタロシアニン」かう、ピロール及ヒスルホナート
基含有フタロシアニンを含有する電解質から、白金１乃
至インジウム錫酸化物電極上にポリピロール／フタロシ
アニン層を析出形成することも公知である。この層が記
録層（Ｂ）として間層となるのか否かはこ、の論稿から
は不明である。

記録層（Ｂ）を電解的に形成する公知の平面状レーザ光
学的記録材料は、湿潤成層法の欠点を回避することはで
きるが、これはまた新たな欠点をもたらす。

公知の平面状レーザ光学的記録材料を製造するために、
従来は単に上述した担体材料のみが考えられて来た。し
かしながらこのような担体（５）は、平面状レーザ光学
的記録材料に使用するには限られた量で使用され得るに
過ぎない。更に公知の平面状レーザ光学的記録材料は、
記録層（Ｂ）の同様な組成及び厚さにかかわらず、しば
しば変動する信号ノイズ比を示す。更にまた書込まれた
データの再現がしばしば、また予知不能の状態で阻害さ
れる。すなわち記録材料のいわゆる「トラッキング」の
挙動が不満足なものであり、データへの迅速なアクセス
が実際的に不十分である。

従って、この分野における技術的課題は、（Ａ）導電性
で寸法安定性の良い担体と（Ｂ）電解により形成され得
る陽イオン重合体を本質的組成分として含有し、導電性
で熱変性可能の１層或は対向する２層のアモルファス記
録層とを有する平面状レーザ光学的記録材料であって、
上述した諸欠点を示さない新しい記録材料を提供するこ
とである。さらにこの新規な記録材料は書込まれた状態
でも未だ書込まれていない状態でも良好な貯蔵安定性を
示し、貯蔵によりその信号ノイズ比が劣化せず、情報ロ
スをもたらさないものでなければならない。

更にこれは良好な「トラッキング」挙動を示さねばなら
ない。

（発明の要約） しかるに、（５）導電性で寸法安定性の良い担体と（Ｉ
３）電解により形成され得る陽イオン重合体を本質的組
成分として含有し、導電性で熱変性可能の１層或は対向
する２層のアモルファス記録層とを有する平面状レーザ
光学的記録材料であって、上記導電性、寸法安定担体（
５）が（ａ１）合成樹脂製のテープ、四辺形もしくは矩
形状板体或は円形盤体であって、（ａ２）記録層（Ｂ）
に面する表面が組織を有し、（ａ３）この表面がＲｕ　
１Ｒｈ　ＳＰｄ　、　Ａｇ　。

Ｒｅ１０ｓ、Ｉｒ５ＰｔＳＡｕ、Ｎｉ乃至Ｃｕから成る
厚さ２０乃至Ｚｏｏ　ｎｍの層で被覆されており、上記
１層或は２層の導電性で熱変性可能のアモルファス記録
層（至）が （ｂ１）層（至）に対して３０乃至９５重量％の、ピロ
ール、Ｎ−アルキルピロール、Ｎ−アリールピロール、
チオフェン或はアニリンの単独重合体、上記単量体の少
くとも２種から成る共重合体或は上記単量体の少くとも
１種類とフラン及び／或はチアゾールとの共重合体、 （ｂ２）層（Ｂ）に対して５乃至７０重量％の、アゾ、
ペリレン、アントラキノン、シアニン、フタロシアニン
、ポルフィン、テトラアザポルフィン、ヘミポルフィラ
ジン及ヒ潔はテトラチオラートの金属錯塩染料から成る
類から選ばれる少くとも１種類の陰イオン染料を含有す
ることを特徴とする本発明の記録材料により上述の技術
的課題が解決され、上述の目的が達成され得ることが見
出されるに至った。

（発明の構成） 本発明記録材料の本質的構成要素は、染料がイオン結合
により重合体と結合されている導電性で熱変性可能のア
モルファス記録層（Ｂ）である。本発明によれば陰イオ
ン染料、すなわち負に荷電された染料が、陽イオン重合
体、すなわち正に荷電された重合体に結合される。

本発明による適当な陰イオン染料選択のための基準は、
その吸収極大が書込みレーザ光線の波長λに近いか或は
これと同じであることに在る。可視波長範囲で照射され
る書込みレーザの使用に際しては吸収極大がこの範囲と
同じ染料を使用し、これに対し半導体レーザを使用する
場合にはＩＲ領領域吸収される染料を使用する。

更に他の適当な陰イオン染料の選択基準は、極性溶媒に
対する溶解性である。たの溶媒乃至混合溶媒は、それ自
体と、またこれに溶解される物質とで双極子−双極子相
互作用、双極子−イオン相互作用或はイオン−イオン相
互作用するもの、例えば水、エチルアルコール′、アセ
トニトリル、ジオキサン、Ｎ−メチルピロリドン、プロ
ピレンカルボナート、ヘキサメチルホスホン酸トリアミ
ド、ジメチルスルホキシド、アセトンである。

ことに好ましい陰イオン染料は、アゾ、ペリレン、アン
トラキノン、シアニン、フタロシアニン、ポルフィン、
テトラアザポルフィン、ヘミポルフィラジン或はテトラ
チオラートの金属錯塩の類に属するものである。このう
ち、フタロシアニン、ポルフィン、テトラアザポルフィ
ン、ヘミポルフィラジン或はテトラチオラート金属錯塩
誘導体が好ましく、フタロシアニン誘導体が特に好まし
い。

このような良好な陰イオン染料は１．よく知られている
陰イオン基、ことにカルボキシラード基、０−ホスファ
ート基、０−スルフアート基或はスルホナート基を有し
、ことに有利であるのはスルホナート基を有する。

ことに好適な陰イオン染料は、金属を含有せず或は含有
する、スルホナート基含有フタロシアニン誘導体であっ
て、例えばフタロシアニン−モノ及びテトラ−スルホナ
ート、或はスルホン化クロム、マンガン、鉄、コバルト
、ニッケル、パラジウム、錫、銅、カドミウム、チタニ
ル、バナジル、ニオブ、タレタル、クロルアルミニウム
、ヒドロキソアルミニウム或はシリシウムの各７タロシ
アニン錯塩である。これ等の７タロシアニン誘導体はス
ルホナート基のほかに、或はスルホナート基以外の他の
基、例えばアルキル、シクロアルキル、ω−アリールア
ルキル或はアリール基を有することができ、この最後者
はフタロシアニンの基礎骨格をなすフェニル核のカタ或
はペリ位に存在することもできる。

本発明による記録材料の記録層（Ｂ）は、これに対して
５乃至７０重量％、好ましくは１０乃至６０重量％、こ
とに１５乃至５０重量％の陰イオン染料を含有する。

本発明記録材料の記録層形成のための重合体としては、
陽イオン基を有し１．極性液状媒体に溶解する単量体か
ら電解的に形成され得るものであればどのような導電性
重合体でもよい。

ことに適当であるのはアンモニウム基或はインモニウム
基を有し、かつ／もしくは多くの共役二重結合から正に
荷電した結合系を有する重合体である。

ことに好適な陽イオン重合体の例としては、ピロール或
はＮ−アルキル乃至Ｎ−アリールピロールの単独重合体
、上記単量体相互の或はこれとフラン、チオフエ／或は
チアザールとの共重合体、チオフエ／或はアニリンの単
独重合体を挙げ得るが、そのうち特にピロールの単独重
合体或はその共重合体が好ましい。最も好ましいのはピ
ロール単独重合体である。

これ等の重合体はピロール、Ｎ−アルキル乃至Ｎ−アリ
ールピロール、チオフェン或はアニリンの各単量体から
形成されるが、ピロール共重合体のコモノマーとしては
フラン、チオフェン或はテアザールが好ましい。

本発明記録材料の記録層（Ｂ）は、これに対して３０乃
至９５重量％の、好ましくは４０乃至９０重量％、こと
に５０乃至８５重量％の陽イオン重合体を含有する。記
録層（Ｂｌは更に非イオン性染料、非イオン性重合体、
可塑剤、対オゾン剤、酸化防止剤などの適当な添加剤を
含有し得る。

記録層（Ｂ）は一般的に０．００１乃至１．５μｍの厚
さを有する。

本発明による特に有利な記録材料は記録層（Ｂ）に対し
て５乃至７０重量％の上述した特に好適なスルホナート
基含有フタロシアニン誘導体がイオン結合により９５乃
至３０重量％のポリピロールと結合している記録層（Ｂ
）を有するものである。

本発明記録材料の他の本質的構成要素は導電性、寸法安
定担体（５）である。この担体（５）はテープ、四辺形
成は矩形状の板体或は円形盤状体の形態をとることがで
きるが、ことに好ましいのは、円形盤体、すなわちディ
スク形状である。

担体（５）は１層或は２層のすでに詳述した記録層（ロ
）を有する。これが２層の記録層を有する場合には、こ
れ等は対向して、すなわち担体（５）の両面に存在する
。担体（Ａ）がただ１層の記録層（Ｂ）を有するものの
方が好ましい。

担体（５）は記録層（至）に向き合う平面に組織を有す
る。この組織はマイ°クロメータ乃至サブマイクロメー
タの厚さを有し、読取りレーザ光線の正確な誘導を行な
い、慣用のディスクドライブの書込み、読取りヘッドに
おけるトラッキングサーボ装置及びオートフォーカス装
置の迅速正確な応答を保証する。すなわち「トラッキン
グ」を可能ならしめ或は改善する作用を果す。この組織
はまた、例えば公知のオーディオ或はヴイデオコ／バク
トディスクにおけるように、それ自体がデータであるこ
とができ、或は書込まれたデータをフード化することが
できる。この組織は隆起部分及び／或は陥没部分から成
り、連続する同心状或は渦巻状条溝の形態において、或
はそれぞれ独立した突起及び／或は孔隙として存在する
。この組織はまた多少平滑な波形を有することもできる
。条溝が好ましい。これは横断面において矩形状、鋸歯
状、Ｖ字状或は梯形状をなす。陥没部分は一般に溝とし
て、隆起部分は一般にうねとして表現できる。特に有利
な形態として、５０乃至２００　ｎｍの深さ、０．４乃
至０．８μｍの幅を有する溝と、その間にそれぞれ位置
する１乃至３μｍの幅を有するうねから成る条溝である
。

この組織は合成樹脂から担体（５）を成形作製する際に
、公知慣用の方法で、射出成形法のような成形処理によ
り構成される。

このように一方の表面或は両方の表面拠組織を有する担
体（５）は合成樹脂から構成される。

ことに良好な担体（５）は、ポリメチルメタクリラート
、ポリカルボナート、ポリメチルペンテン、スチレン／
アクリルニトリル共重合体、或はポリスチレンとポリ（
２，６−ジメチル−フェン−１゜４−イレン−エーテル
）の混合物から構成される。

担体（５）の組織形成面は、厚さ２０乃至ＩＱＱ　ｎｍ
　。

ことに４０乃至８０ｎｍの、Ｒｕ、Ｒｈ、ＰｄＳＡｇ。

Ｂｅ、Ｏｓ、Ｉｒ５Ｐｉ、Ａｕ、Ｎｉ及び／或はＣｕか
ら成る層で被覆される。Ａｕから形成される層がことに
好ましい。

担体（５）の組織形成面の被覆層は、記録層（ロ）を形
成する際に陽極としての作用を果し、また本発明記録材
料完成時に場合により反射層として機能する。これは金
属薄層形成のための公知慣用の方法で形成され得る。

本発明による極めて有利な平面状レーザ光学的記録材料
は、 （Ａ）（ａ１）ポリメチルメタクリラート、ポリカルボ
ナート、ポリメチルペンテン、スチレン／アクリルニト
リル共重合体、或はポリスチレンとポリ（２，６−ジメ
チル−フェン−１，４−イレン−エーテル）の混合物か
ら形成され、（ａ２）條溝を形成した表面を有し、（ａ
３）これが４０乃至８０　ｎｍ厚さのＡｕ層で被覆され
ている円形盤体と、 （Ｂ）（ｂ１）４０乃至９０重量％、ことに５０乃至８
５重量％のピロール単独重合体と、（ｂ２）１０乃至６
０重量％、ことに１５乃至５０重量％の、１乃至複数の
スルホナート基を有するフタロシアニンから成る記録層
とから構成される。

なおこの記録材料は更に他の層、例えば保護層を有する
ことができる。

本発明において記録層（Ｂ）は担体（５）上に直接電気
化学的方法で形成するか、或はその上に形成された金属
層上に形成する。

そのために、前述した陰イオン染料を単独の導電塩とし
て含有する、特に有利な単量体の極性溶媒溶液が使用さ
れる。この溶液は静電塗装条件下に直流電解に附され、
陽極酸化により極性、すなわち上述した金属層上に、上
記染料の陰イオンを有する導電性重合体被膜が形成され
る。

極めて有利な本発明記録材料は、単量体としてピロール
を、導電塩としてスルホナート基を有するフタロシアニ
ンのナトリウム塩を含有する導電性溶液の陽極酸化によ
り得られる。この場合、水を含有する極性溶媒を使用す
るのが特に好ましい。

本発明記録材料には、書込みレーザ光線によりアナログ
或はディジタルのデータが書込まれるが、アナログデー
タの書込みには周知の通り連続波レーザが、またディジ
タルデータの書込みにはインパルスコード化レーザが使
用される。

書込み波長λにおける適当なレーザは一般に１乃至２０
　ｍＷの出力を有する。書込みレーザの焦点径は一般に
２００乃至２０００　ｎｍである。インパルスフード化
レーザによる照射の場合のインパルス時間は一般に１０
乃至１００　ｎｓである。当該記録層によりよく吸収さ
れる波長λのレーザ光線を使用して書込みするのが好ま
しい。有利な波長λは４００乃至１０００　ｎｍ　、こ
とに６００乃至９００　ｎｍである。

書込み処理に際し、レーザ光線は記録層（坊上を相対的
に移動する。この場合レーザ光線は記録材料に対して垂
直に指向せしめられ、或はその記録層に対して焦点を合
せなければならない。この入射位置において記録層（Ｂ
）は局部的に加熱され、熱変性帯域、例えば孔隙、クレ
ータ、斑点のような形帯の変性帯域が形成される。イン
パルスコード化レーザでデータ書込みした場合には、こ
の帯域は丸味を帯びた或は楕円形状（スポット）である
が、連続波レーザによる書込みの場合には任意の形態の
ものを形成できる。

書込まれたデータは、読取りレーザ光線により読取られ
る。読取り波長λ′の場合のレーザの出力は書込みが可
能な限界値以下である。一般的には０．０１乃至３　ｍ
Ｗである。記録層によりよく吸収される波長λ′或はわ
ずかに吸収され或は全く吸収されない波長λ′のレーザ
光を使用するのが好ましい。

波長λ′は４００乃至１０００、ことに６００乃至９０
０　ｎｍが好ましい。

書込み処理に際し、レーザ光線は記録層（縛止をこれに
対し相対運動するが、この場合記録材料に対し垂直に指
向され、或は記録層（Ｂ）に対し焦点が合される。

レーザ光線が記録層（坊上を移動して、熱変性化帯域、
例えば記録材料から伝送され或は反射される光の特性を
変える斑点を形成し、これが適当な検知装置で検知され
得る。

この場合、６００乃至９００　ｎｍ波長でレーザ光線を
出力する書込み、読取りレーザを使用するのが有利であ
る。更に書込み波長λと読取り波長λ′とを同じとする
か或はわずかに相違させるのが好ましい。この波長光線
は公知慣用のＨｅ　Ｎ　ｅレーザ或は半導体レーザによ
り出力される。

データのレーザ光学的書込み或は読取りのためには、公
知慣用の、構造及び機能も一般によく知られているディ
スクドライブ装置が使用される。

本発明記録材料は多くの特別の利点を有する。

未記録の記録層（Ｂ）は極めて安定であり、比較的高温
、高湿条件下に長期間貯蔵しても依然として秀れたデー
タのレーザ書込み、読取り性能を示す。

このことは記録済みの記録層（Ｂｌについても同様であ
って、長期間貯蔵しても情報の消失は生じない。

更に、記録層（至）は極めて好ましい電気化学的態様で
形成可能であり、亀裂、孔隙の形成をもたらすことなく
、層の厚さ、組成分の正確な調整、再現が可能である。

これは記録層（ト）の形成される面に組織を形成する場
合でも有利になされ得る。記録層（坊はその導電性の故
に使用及び後処理の新しい可能性をもたらす。例えばそ
の上に更に別の層を同様に電気化学的に形成することが
できる。本発明記録材料では１　ｃｒＪ当り１０６乃至
１０８ビツトのビット密度及び安定した高いシグナル−
ノイズ比が得られ、このため書込み直後の読取りが可能
である。更に本発明記録材料は良好なトラッキング挙動
を示す。このため、特に記録保管の目的に適当である。

実施例 本発明記録材料の製造、特性及び使用 記録材料層（Ｂｌを作成するために、９８．９重量％の
水、１重量％のピロール及び０．１重量％のフタロシア
ニン・（ＳＯ５Ｎａ）２．８・銅の組成を有するフタロ
シアニン金属錯塩かも成る溶液が使用された。

この溶液中に、一方面が５　Ｑ　ｎｍ厚さの金の層で被
覆された、条溝を有する１３ｃｒｒＬ径のポリカルボナ
ート製ディスク（担体（５））１０枚を浸漬した。

この金属層は電解の際の陽極として、また完成記録料で
は反射層として作用する。１　ｃＪ当り２　ｍＡの電流
密度で１分間電解処理して担体金属層上に記録層（Ｂ）
を沈降堆積させ、乾燥した。

記録層（Ｂｌの染料含有量は、化学分析の結果、銅及び
硫黄分が層に対し３１重量％であることが判明した。層
の屈折率はλ＝　６３２　ｎｍ波長のＨｅＮｅレーザで
１．４乃至１．６とした。層の吸収極大は６００乃至７
００　ｎｍにあり、吸収系＠には０．６乃至０．８であ
った。層全体は形成された条溝を無視して０．８μｍ厚
さであり、１０−’８ＡＭＬ以上の導電性を示した。

顕微鏡検査により結晶、孔隙、亀裂の存在しないことが
確認された。

この記録材料を６０℃、９０％の相対湿度で３０日間貯
蔵したが何等の不利な変化を認めなかった。

残余の５枚の記録材料ディスクをその製造後直ちに公知
慣用のレーザ光書込み、読取り装置（ディスクドライブ
）でデータな孔隙の形態において書込み処理した。この
場合波長λ−６３０ｎｍ、１５ミリワットの出力のＨｅ
　Ｎ　ｅレーザを使用した。レーザのインパルス時間は
７００　ｎｓとした。書込みは記録層面において行われ
たが、このようにして得られたわずかに楕円形の孔隙は
すべて約１．５μｍの径を示した。

この書込み直後の記録材料から、出力をしぼったＨｅＮ
ｅ　ｖ−ザ（波長λ’　−６３２ｎｍ、出力２ミリワツ
ト）で読取りを行った。その際の読取りは記録層からの
反射光について行った。その結果、データはエラーのな
い状態、１０５ビット当り１エラーの率であることが確
認された。記録層からの反射光信号は極めて強力で歪み
のないものであった。

この５枚のディスクを６０℃、９０％の相対湿度におい
て３０日間貯蔵し、読取りをあらためて行ったが、この
場合にも変化は全く認められなかった。

製造後貯蔵した５枚の記録材料ディスクであらためて書
込み及び読取りを行ったが、これについても不都合な変
化は認められず、製造後そのまま書込みを行ったように
同様に良好な結果がもたらされた。

実施例２及び３ 本発明による記録材料の製造、特性及び使用実施例１と
同様にして、ただし金の代りに白金（実施例２）及びニ
ッケル（実施例３）を使用して製造した。

両側とも実施例１の場合と全く同様の結果をもたらした
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）（Ａ）導電性で寸法安定性の良い担体と（Ｂ）電
   解により形成され得る陽イオン重合体を本質的組成分と
   して含有し、導電性で熱変性可能の１層或は対向する２
   層のアモルファス記録層とを有する平面状レーザ光学的
   記録材料であって、上記導電性、寸法安定担体（Ａ）が
   （ａ１）合成樹脂製のテープ、四辺形もしくは矩形状板
   体或は円形盤体であって、（ａ２）記録層（Ｂ）に面す
   る表面が組織を有し、（ａ３）この表面がＲｕ、Ｒｈ、
   Ｐｄ、Ａｇ、Ｒｅ、Ｏｓ、Ｉｒ、Ｐｔ、Ａｕ、Ｎｉ乃至
   Ｃｕから成る厚さ２０乃至１００ｎｍの層で被覆されて
   おり、上記１層或は２層の導電性で熱変性可能のアモル
   ファス記録層（Ｂ）が（ｂ１）層（Ｂ）に対して３０乃
   至９５重量％の、ピロール、Ｎ−アルキルピロール、Ｎ
   −アリールピロール、チオフェン或はアニリンの単独重
   合体、上記単量体の少くとも２種から成る共重合体或は
   上記単量体の少くとも１種類とフラン及び／或はチアゾ
   ールとの共重合体、 （ｂ２）層（Ｂ）に対して５乃至７０重量％の、アゾ、
   ペリレン、アントラキノン、シアニン、フタロシアニン
   、ポルフィン、テトラアザポルフィン、ヘミポルフィラ
   ジン及び／或はテトラチオラートの金属錯塩染料から成
   る類から選ばれる少くとも１種類の陰イオン染料を含有
   することを特徴とする記録材料。 （２）特許請求の範囲（１）による平面状レーザ光学的
   記録材料であって、上記導電性寸法安定担体（Ａ）が（
   ａ１）ポリメチルメタクリラート、ポリカルボナート、
   ポリメチルペンテン、スチレン／アクリルニトリル共重
   合体或はポリスチレンとポリ（２、６−ジメチル−フェ
   ン−１、４−イレン−エーテル）の混合物から成る円形
   盤体であり、上記導電性、熱変性可能のアモルファス記
   録層（Ｂ）が（ｂ１）層（Ｂ）に対して４０乃至９０重
   量％のピロール単独重合体及び（ｂ２）１０乃至６０重
   量％のスルホナート基含有フタロシアニンを含有するこ
   とを特徴とする記録材料。 （３）特許請求の範囲（１）或は（２）による平面状レ
   ーザ光学的記録材料であって、上記の導電性、熱変性可
   能の記録層（Ｂ）が０．００１乃至１．５μｍの厚さを
   有することを特徴とする記録材料。 （４）特許請求の範囲（１）乃至（３）の何れかによる
   平面状レーザ光学的記録材料であって、（ａ３）上記記
   録層（Ｂ）に面する導電性、寸法安定担体の表面がＡｕ
   から成る厚さ４０乃至８０ｎｍの層で被覆されているこ
   とを特徴とする記録材料。 （５）（Ａ）導電性で寸法安定性の良い担体と（Ｂ）ピ
   ロール、Ｎ−アルキルピロール、Ｎ−アリールピロール
   、チオフェン或はアニリンの単独重合体、上記単量体の
   少くとも２種類から成る共重合体或は上記単量体の少く
   とも１種類とフラン及び／或はチアゾールの共重合体を
   本質的組成分として含有する導電性で熱変性可能の１層
   或は対向する２層のアモルファス記録層とを有する平面
   状レーザ光学的記録材料を、上記単量体及び少くとも１
   種類の導電塩を含有する電解質から重合体を上記担体上
   に電解析出させて製造する方法であって、上記導電性、
   寸法安定担体（Ａ）として、（ａ１）合成樹脂製のテー
   プ、四辺形もしくは矩形状板体或は円形盤体であり、（
   ａ２）析出せしめられるべき記録層（Ｂ）に面する表面
   が組織を有し、（ａ３）この表面がＲｕ、Ｒｈ、Ｐｄ、
   Ａｇ、Ｒｅ、Ｏｓ、Ｉｒ、Ｐｔ、Ａｕ、Ｎｉ乃至Ｃｕか
   ら成る厚さ２０乃至１００ｎｍの層で被覆されているも
   のを使用し、上記導電塩としてアゾ、ペリレン、アント
   ラキノン、シアニン、フタロシアニン、ポルフィン、テ
   トラアザポルフィン、ヘミポルフィラジン及びテトラチ
   オラートの金属錯塩染料から成る類から選ばれる少くと
   も１種類の陰イオン染料を使用することを特徴とする方
   法。 （６）特許請求の範囲（５）による平面状レーザ光学的
   記録材料の製造方法であって、上記導電性、寸法安定担
   体（Ａ）として、（ａ１）ポリメチルメタクリラート、
   ポリカルボナート、ポリメチルペンテン、スチレン／ア
   クリルニトリル共重合体或はポリスチレンとポリ（２、
   ６−ジメチル−フェン−１、４−イレン−エーテル）の
   混合物から成る円盤体であって、（ａ３）析出せしめら
   れるべき記録層に面するその表面がＡｕから成る厚さ４
   ０乃至８０ｎｍの層で被覆されているものを使用し、上
   記単量体としてピロールを、導電塩として少くともスル
   ホナート基含有フタロシアニンを使用することを特徴と
   する方法。（７）熱変性可能の染料及び重合体を含有す
   る、平面状レーザ光学的記録材料のアモルファス記録層
   に書込みレーザ放射により熱変性領域の形態におけるア
   ナログ或はディジタルデータを書込み、記録材料から伝
   送され或は反射される光線を解析する、レーザ光学的に
   データを書込み、読取る方法であって、上記平面状レー
   ザ光学的記録材料として特許請求の範囲（１）乃至（４
   ）の何れかによる材料を使用することを特徴とする方法
   。 （８）特許請求の範囲（７）による方法であって、特許
   請求の範囲（１）による記録材料を使用し、その記録層
   （Ｂ）が特許請求の範囲（５）により形成されたものを
   使用することを特徴とする方法。