JPS6314947A - 横葺き屋根 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、建物の母屋上に金属鋼板製の横葺き屋根板
を葺くに適用される横葺き屋根の構造の改良に関するも
のである。

［従来の技術］ 最近、長尺金属製板による横葺き形式の屋根葺き構造に
は、様々な形式、７１！様のものが数多く提案されてお
り、中でも雨仕舞い、すなわち、相互に係合接続される
軒側１棟側係合部からの雨水の浸入防止などを意図した
組合せ係合部形状の開発が盛んである。

従来、この種の横葺き屋根においては、第５図から第７
図に示すような構成となっている。

すなわち、第５図に示す横葺き屋根板（１）は。

例えば防錆用焼付は塗装などを施した所定幅の長尺金属
鋼板を用い、この金属鋼板をロール成形機などにより、
中央部を面板部（２）として残して、その長手方向に沿
う両側部側に軒側係合部（３）および棟側係合部（４）
をそれぞれ連続的に成形してなるもので、この軒側係合
部（３）は、前記面板部（２）の−側部側から頭頂部（
５）をや−斜め外側下方に所定の長さで折曲させ、さら
にその突端より下方に葺き上げる立下り部（６）を立ち
下がらせるとともに、その下端縁（７）を内側に上向き
弧状に折返し湾曲させて折返し部（８）を形成し、この
折返し端を縁曲げ（９）してなる形状を有している一方
、前記棟側係合部（４）は、前記面板部（２）の他側部
側から前記縁曲げ部（９）を抱持し得るように、抱持部
（１０）を斜め内側上方に折曲させ、さらに、その突端
より上方に突出片部（１１）を立ち上がらせた上で、そ
の突ａ（１２）を内側下方に突出させてなる形状となっ
ている。

そして、このような横葺き屋根板（１）を建物の母屋上
に葺き上げるには、第６図および第７図に示すように、
母ｆｆ１（２０）上に下地材（２１）を敷設し、この下
地材（２１）上に、垂木（２２）を配設するとともに、
この垂木（２２）上に、まず前段側となる横葺き屋根板
（１）を配置し、かつその面板部（２）の裏面側空間部
にルーフキーパ−としての作用をなす硬質発泡材からな
るバックアップ材（２４）を介在させるとともに、この
前段側横葺き屋根板（１）の棟側係合部（４）を、前記
垂木（２２）上に固定された吊子（２３）で支持し１次
いで、この前段側横葺き屋根板（１）の棟側係合部（４
）に対し、棟側での次段側横幕き屋根板（１）の軒側係
合部（３）をハゼ継ぎしながら順次軒側から棟側に、つ
まり、下方から上方に繰返して所期の横葺き屋根を葺き
上げるようになっているものである。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記した従来の横葺き屋根の葺上げ構造
では、横葺き屋根板（１）の面板部（２）の裏面側空間
部に配置介在されるバックアップ材（２４）として硬質
発泡材を用いていることから、荷重条件による材質ある
いは板厚の選定が不可能であるとともに、通気性が悪い
。また、このようなバックアップ材は、可燃物であるた
め、防災効果に劣るばかりでなく、製品発注も特注であ
ることから、コスト窩になり、しかも、軽量であるため
に、葺き上げ施工時に風で飛び易く、作業性が悪いなど
のといった問題があった。

この発明は、上記の事情のもとになされたもので、その
目的とするところは、横葺き屋根板の面板部の裏面側空
間部に配置介在されるバックアップ材を安価に製作でき
、かつ荷重条件による選定が自由で、葺き上げ作業を簡
便に行なうことのできるようにした横葺き屋根を提供す
ることにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記した問題点を解決するために、この発明は、長尺金
属鋼板の中央部を面板部とし、かつこの面板部の長手方
向両側部に軒側係合部と棟側係合部をそれぞれ形成した
屋根板をそれぞれ互いに隣接させて配置し、この前段側
屋根板の棟側係合部に、次段側屋根板の軒側係合部を、
母屋上に配設した垂木に固定される吊子を介してハゼ継
ぎし横葺きするとともに、前記各々の屋根板の面板部の
裏面側空間部にバックアップ材を介在させた横葺き屋根
において、前記バックアップ材を、断面波形状の金属面
板で形成してなる構成としたものである。

［作　用］ すなわち、この発明は、上記の構成とすることによって
、バックアップ材を断面波形状の金属面板で形成して屋
根板の面板部の裏面側空間部に介在させるようにしてな
ることから、バックアップ材の成形が平板金属からのロ
ール成形により容易に製作でき、しかも在庫の不要材を
再使用することができるために、コストダウンを図るこ
とが可能になる。また、バックアップ材の断面形状が波
形状になっていることから、荷重条件による材質、板厚
の選定が自由で多様性を保つことができ、さらに不燃性
であるために、防災効果を高めることができるとともに
、重量も比較的型いため、施工時において風の影響で飛
ぶことがなく、これによって、葺き上げ作業を簡便に行
なうことが可能になる。

［実　施　例］ 以下、この発明に係る横葺き屋根の一実施例を第１図か
ら第４図に示す図面を参照しながら詳細に説明する。な
お、この発明に係る図示の実施例において、第５図から
第７図に示す従来の横葺き屋根の構造と構成が重複する
部分は同一符号を用い、その説明は省略する。

すなわち、この発明による横葺き屋根は、第１図および
第２図に示すように、下地材（２１）が敷設された母ｆ
ｆ１（２０）上に、垂木（２２）に固定される吊子（２
３）を介して長尺金属鋼板からなる屋根板（１）をハゼ
継ぎするにおいて、この屋根板（１）の面板部（２）の
裏面側空間部に介在させるバックアップ材（２４）を、
断面波形状の金属面板（２５）で形成してなるものであ
る。

そして、この金属面板（２５）は、平板の金属面る各々
の周端縁を互いに対称的に外側および内側に折曲してな
る係合部（２５ａ）、（２５ｂ）がそれぞれ形成されて
いて、これによって、互いに隣接するバックアップ材（
２４）、（２４）同士を連結可能にしてなる構成を有す
るものとしでもよい。

また、第４図に示すものは、この発明に係る横葺き屋根
に用いられるバックアップ材（２４）の断面形状の変形
例を概略的に示すもので、第４図（Ａ）は、波形状を角
形とし、かつ屋根板（１）の面板部（２）の裏面側が当
接する上端波形部の長さＬ工を下端波形部の長さＬ２よ
りも長くした形状を示し、第４図（Ｂ）は角形波形状の
立上り部を垂木（２２）に対して鉛直にしたり、あるい
は第４図（Ｃ）に示すように屋根板（１）の面板部（２
）に対して鉛直にしたり、さらには第４図（Ｄ）に示す
ように地上（ＧＬ）に対して鉛直となるようにした形状
をそれぞれ示し、また、第４図（Ｅ）は波形状を丸形と
した形状を示し、さらに第４図（Ｆ）は平板の金属面板
（２５）に凸状部（２６）を複数条膨出形成して断面が
波形を呈するような形状を示し、第４図（Ｇ）は屋根面
がフラットな場合に用いられるに適した形状にしてなる
ものである。

なお、この発明は、上記した実施例には何等限定されな
いものであり、この発明の要旨を変えない範囲で種々変
更実施可能なことは勿論である。

［発明の効果コ 以上の説明から明らかなように、この発明によれば、屋
根板の面板部の裏面側空間部に介在させるバックアップ
材を、断面波形状の金属面板で形成してなることから、
バックアップ材の成形が平板金属からのロール成形によ
り容易に製作でき、しかも在庫の不要材を再使用するこ
とができるために、コストダウンを図ることができる。

また、バックアップ材の断面形状が波形状になっている
ことから、荷重条件による材質、板厚の選定が自由で多
様性を保つことができ、さらに不燃性であるために、防
災効果を高めることができるとともに１重量も比較的型
いため、施工時において風の影響で飛ぶことがなく、こ
れによって、葺き上げ作業を簡便に行なうことができる
というすぐれた効果を有する横葺き屋根を提供すること
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る横葺き屋根の一実施例を示す要
部断面図、第２図は同じく一部を切り欠いて示す要部断
面斜視図、第３図は同じく互いに隣接するバックアップ
材の連結状態を示す要部拡大斜視図、第４図（Ａ）（Ｂ
）（Ｃ）（Ｄ）（Ｅ）（Ｆ）（Ｇ）はバックアップ材の
変形例をそれぞれ概略的に示す説明図、第５図は従来の
横葺き屋根板の一例を示す要部斜視図、第６図は同じく
軒側および棟側各偶合部のハゼ継ぎ状態を示す要部拡大
断面図、第７図は同じく一部を切り欠いて示す要部断面
斜視図である。 （１）・・・横葺き屋根板、（２）・・・面板部。 （３）・・・軒側係合部。 （４）・・・棟側係合部、 （２０）・・・母屋、　　　（２１）・・・下地材、（
２２）・・・垂木、　　　　（２３）・・・吊子。 （２４）・・・バックアップ材。 （２５）・・・全屈面板。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）長尺金属鋼板の中央部を面板部とし、かつこの面
   板部の長手方向両側部に軒側係合部と棟側係合部をそれ
   ぞれ形成した屋根板をそれぞれ互いに隣接させて配置し
   、この前段側屋根板の棟側係合部に、次段側屋根板の軒
   側係合部を、母屋上に配設した垂木に固定される吊子を
   介してハゼ継ぎし横葺きするとともに、前記各々の屋根
   板の面板部の裏面側空間部にバックアップ材を介在させ
   た横葺き屋根において、前記バックアップ材を、断面波
   形状の金属面板で形成したことを特徴とする横葺き屋根
   。
2. （２）互いに隣接するバックアップ材同士を連結可能に
   した特許請求の範囲第１項に記載の横葺き屋根。
3. （３）バックアップ材は、平板の金属面板をロール成形
   して断面波形状に形成された特許請求の範囲第１項もし
   くは第２項のいずれかに記載の横葺き屋根。