JPS63147050A - 横葺き屋根板を用いた屋根の接合部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、金属鋼板製の横葺き屋根板を用いた屋根の
接合部構造に関し、さらに詳しくは、防錆用焼付は塗装
などを施した所定幅による長尺金属鋼板の両側端部に、
予め相互係合のための所定の軒側１棟側係合部をそれぞ
れに賦形成形させて横葺き屋根板とし、この横葺き屋根
板の複数枚を前段軒側と次段棟側とで相互に係合接続さ
せて葺き上げるようにした横葺き屋根の接合部構造、特
にこれらの軒側９棟側相互の各係合部形状の改良に係る
ものである。

〔従来の技術〕

従来から、この種の長尺金属鋼板による横葺き形式の軒
側９棟側６係合部を賦形成形させた屋根板については、
様々な形式、態様のものが数多く提案されており、なか
でも主として雨仕舞い、すなわち相互に係合接続される
軒側０棟側の各係合部からの雨水などの浸入防止を意図
した組合せ係合部形状の開発が盛んである。

こ−で、このような長尺金属鋼板製の横葺き屋根板にあ
って、一般的に採用されている軒側９棟側６係合部にお
ける接続形状の各別の従来例構造を第４図（ａ）　、　
（ｂ）および第５図に示す。

すなわち、第４図（ａ）は第１の従来例構成による横葺
き屋根板を示す断面斜視図、第４図（ｂ）は同上横罫き
屋根板での軒側１棟側６係合部の接続係合状態を拡大し
て示す断面図であり、また、第５図は第２の従来例構成
による横葺き屋根板での軒側１棟側６係合部の接続係合
状態を拡大して示す断面図である。

これらの各従来例構成において、前者の第１の従来例の
場合、横葺き屋根板（１）は、例えば、防錆用焼付は塗
装などを施した所定幅の長尺金属鋼板を用い、この金属
鋼板をロール成形機などにより、長手方向に沿った中央
部に面板部（２）を残して、その−側部側に軒側成形部
（３）と、他側部側に棟側成形部（４）とをそれぞれに
連続して賦形成形させると共に、これを所定の単位長さ
に切断して、図示省略したが、通常では、長さ方向接続
のために、その切断端部の一方には、表面側への折り返
し接続部を、他方には、裏面側への折り返し接続部をそ
れぞれに形成する。

しかして、前記軒側成形部（３）には、前記面板部（２
）の−側部側から、頭頂部（５）をやへ斜め外側下方に
所定の長さで折曲させ、また、その突端より下方に立下
り部（６）を立下らせると共に、その下端縁（７）を内
側に上向き弧状に折り返し彎曲させて折り返し部（８）
とし、かつこの折り返し端を縁曲げ部（９）に形成しで
ある。

続いて、前記棟側成形部（０には、前記面板部（２）の
他側部側から、前記縁曲げ部（９）を抱持し得るように
、抱持部（１０）を斜め内側上方に折曲させ、また、そ
の突端より上方に突出片部（１１）を立上らせた上で、
その突縁（１２）を内側下方に突出させである。

そして、この第１の従来例構成では、被葺き上げ対象部
としての垂木（１３）もしくは野地板面上にあって、ま
ず、軒先側、こへでは前段側となる横葺き屋根板（１）
を、その内側空間部内に適宜バックアツプ材としての木
毛板（１０などを配した状態で、例えば、よく知られて
いるように１図示省略した吊子部材などで取付けておき
、ついで、この前段側横葺き屋根板（１）の棟側成形部
（０に対して、棟側での次段側横葺き屋根板（１）の軒
側成形部（３）を図示通りに係合接続させ、この係合を
軒側から棟側、つまり、下方から上方へ順次に繰返して
葺き上げることにより、所期の横葺き屋根構造を得るの
である。

すなわち、より一層具体的には、第４図（ｂ）に示す通
りに、前段側棟側成形部（４）に次段側軒側成形部（３
）を被嵌させるようにして、抱持部（ｌＯ）内に折り返
し部（８）の一部を含む縁曲げ部（３）を装入係合させ
ると共に、立下り部（６）の内面を突縁（１２）に突当
て一接続させるものであり、この係合接続状態では、縁
曲げ部（９）が抱持部（１０）内に抱持されて、折り返
し部（８）の上向き彎曲によって第１の減圧空間部（１
５）が形成され、抱持部（１０）内にあって第２の減圧
空間部（１Ｂ）が形成され、かつ立下り部（６）および
突出片部（１１）　、突縁（１２）部内にあって第３の
減圧空間部（１７）が形成されるのである。

次に、後者の第２の従来例の場合１軒側成形部（３）に
ついては、前記と同様に頭頂部（５）および立下り部（
６）を形成させ、かつその下端縁（７）を内側に折り返
して折り返し部（１８）にすると共に、この折り返し端
を縁曲げ部（１９）に形成してあり、また、棟側成形部
（４）についても、前記と同様に抱持部（ｌＯ）を形成
させ、かつその突端部を折り返して折り返し部（１９）
　、およびこれを上方に立上げて屈曲させた屈曲部（２
０）とし、さらに、これを内側に取付は座（２１）を延
長して構成させたもので、この第２の従来例構成におい
ても、抱持部（１ｏ）に縁曲げ部（１９）を含む折り返
し部（１８）を挿入して係合させると共に、立下り部（
８）の内面を折り返し部（１８）の突端に突き当て一接
続させ、この接続状態で抱持部（１０）内に第１の減圧
空間部（２２）が形成され、かつ折り返し部（１θ）の
上方内部に第２の減圧空間部（２３）が形成されるので
ある。

つまり、これらの第１．第２の各従来例構成から明らか
なように、従来での軒側１棟側各課合部における接続構
造の基本的な概念としては、前段側の面板部（２）から
立上げた棟側成形部（０に対して、次段側の面板部（２
）から立上げた軒側成形部（３）を、その外部に露出さ
れる係合突き′合せ部が、面板部（２）の面上に位置さ
れるように被嵌して係合接続させ、各係合部相互の係合
面からの雨水などの浸入阻止、および各減圧空間部での
雨水などの浸入圧の減圧を図るようにしているのである
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、前記のように構成される各従来例での長
尺金属鋼板製の横葺き屋根の接合部構造においては、軒
側９棟側各課合部の係合突き合せ部が、面板部の面上に
直接、接触するように位置して構成され、しかも、この
係合突き合せ部は。

必然的に同面板部からはＣ直角に立上る内角部の隅角に
存在するために、強い風雨時などにあっては２例えば、
第４図（ｂ）に矢印で示すように、面板部に与えられた
屋根勾配に沿って吹き上げられる風雨が、至極当然のこ
とではあるが、前記内角部の隅角に露出されている係合
突き合せ部に集中して吹き当てられることになり、特に
この係合突き合せ部に強力な風雨圧が加えられて、同係
合突き合せ部における毛細管現象に基づいた浸水圧が大
きく高められると共に、こ−では、この係合突き合せ部
に続く立下り部への下方からの風雨圧により、同係合突
き合せ部が押し開かれる作用も加えられて、この係合突
き合せ部での面板面との間の隙間が大きくなる傾向を有
し、相互に係合接続される軒側１棟側各課合部の内部へ
の浸水などの惧れが一層増加すると云う不利がある。

そしてまた、前記の保合突き合せ部に集中して吹き当て
られる強力な風雨は、一般的に砂、泥。

塵埃などを伴なっていることが多く、雨水と一緒にこれ
らも屋根内部に浸入し、砂に含まれた鉄分による赤錆の
発生とか、のちにこれが流れ出して面板面、ひいては屋
根面を汚損する惧れがあり、また、特に寒冷地などでは
、浸入した雨水、雪片などが凍結して膨張し、係合面の
隙間をより一層大きくして、益々雨水の浸入の機会を高
めるなどの問題点を有するものであった。

従って、この発明の目的とするところは、従来例装置で
のこのような問題点に鑑み、前記した軒側９棟側６保合
部での外部に露出される係合突き合せ部での風雨、なら
びに砂、泥、塵埃などの浸入を効果的に防止し得る係合
部形状を備えた。この種の横葺き屋根板を用いた屋根の
接合部構造を提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

前記目的を達成させるために、この発明に係る横葺き屋
根板を用いた屋根の接合部構造は、長手方向中央部に面
板部、この面板部の一側部に軒側成形部、同他側部に棟
側成形部を形成した横葺き屋根板を有し、前段側横葺き
屋根板の棟側成形部に、次段側横葺き屋根板の軒側成形
部を相互に係合接続させて構成する横葺き屋根の接合部
構造であって、前記軒側成形部には、立下り部を立下げ
て下部折り返し縁を形成させ、かつこの下部折り返し縁
を内側に折り返して、端部に縁曲げ部をもつ折り返し部
とし、また、前記棟側成形部には、前記立下り部を可及
的面一に連接させる立上り部を立上げて、前記下部折り
返し縁を突き合せる上部折り返し縁を形成させ、この上
部折り返し縁を外側に折り曲げて、前記縁曲げ部を含む
折り返し部を全面で接して受け入れる受け入れ部とし、
さらに、この受け入れ部から前記折り返し部を覆うよう
にして、折り返し抱持部を形成させ、かつこの折り返し
抱持部を、弾性を保持して折り返された突出部を介して
、前記面板面に対応する位置まで立下げて折り曲げ、取
付は固定のための取付は部を形成させたことを特徴とし
ている。

〔作　　　用〕

すなわち、この発明に係る横葺き屋根板を用いた屋根の
接合部構造においては、前段軒側の横葺き屋根板の棟側
成形部に対し１次段棟側の横葺き屋根板の軒側成形部を
被嵌させて、立上り部の上部折り返し縁に立下り部の下
部折り返し縁を突き合せるように、かつ縁曲げ部を含む
折り返し部を受け入れ部に全面で接圧させて折り返し抱
持部内に受け入れるように係合接続させることで、立上
り部と立下り部との上部、下部の各折り返し縁の突き合
せ接合部が、面板部から立上った部分に位置されること
になって、面板部に沿って吹き上げられる風雨が、この
突き合せ接合部に直接吹き当てられず、同時にこれらの
立上り部と立下り部とが可及的に面一になって、吹き当
てられる風雨を適切に捌き得るのであり、かつ突き合せ
接合部での全面で接圧させた折り返し部と受け入れ部と
の内部側に減圧空間部が構成されて、突き合せ接合部を
通した雨水の浸入圧を効果的に減圧でき、併せて１弾性
を保持して折り返された突出部を介して、折り返し抱持
部を面板面に対応する位置まで立下げて折り曲げ、取付
は固定のための取付は部を形成させているために、横葺
き屋根板の取付は固定を容易になし得るほか、この横罫
８−屋根板。

ひいては面板部の寒暖差による伸縮を効果的に吸収でき
るのである。

〔実　施　例〕

以下、この発明に係る横葺き屋根板を用いた屋根の接合
部構造の各別の実施例につき、第１図ないし第３図を参
照して詳細に説明する。

第１図は第１実施例による横葺き屋根板を示す断面斜視
図、第２図は同上横罫き屋根板における軒側１棟側各保
合部での接続係合状態を拡大して示す断面図である。

すなわち、この第１図、第２図に示す第１実施例構成に
おいて、横葺き屋根板（３１）は、前記従来例構成の場
合と同様に、例えば、防錆用焼付は塗装などを施した所
定幅の長尺金属鋼板を用い、この全屈鋼板をロール成形
機などにより、長手方向に沿った中央部に面板部（３２
）を残して、その−側部側に軒側成形部（３３）と、他
側部側に棟側成形部（３４）とをそれぞれに連続して賦
形成形させると共に、これを所定の単位長さに切断して
、図示省略したが、通常では、長さ方向接続のために、
その切断端部の一方には、表面側への折り返し接続部を
、他方には、裏面側への折り返し接続部をそれぞれに形
成する。

しかして、前記軒側成形部（３３）には、前記面板部（
３２）の−側部側から、頭頂部（３５）をや−斜め外側
下方に所定の長さで折曲させ、また、その突端より下方
に立下り部（３６）を立下らせると共に、その下部の折
り返し縁（３７）を内側へはＣ直角に折り返して折り返
し部（３８）とし、かつこの折り返し端を上部側へ縁曲
げして縁曲げ部（３８）に形成しである。

続いて、前記棟側成形部（３４）には、前記面板部（３
２）の他側部側から立上り部（４０）を立上らせると共
に、その上部の折り返し縁（４１）を外側へ折り曲げて
、前記縁曲げ部（３８）を含んだ折り返し部（３８）を
受け入れる受け入れ部（４２）とし、さらにこの受け入
れ部（４２）からは、上方側へ向けて折り返し抱持部（
４７）を一旦、オーバーハングさせるようにして折り返
した上で、これをさらに折り返すようにして突出片部（
４８ａ）を区分させ、かつこの突出片部（４８ａ）を前
記面板部（３２）面に対応する位置まで立下げて折り曲
げ、取付は固定のための取付は部（４８）を折曲形成さ
せたものである。

そして、この第１の実施例構成の場合、各横葺き屋根板
（３１）を屋根構造に組み上げるのには、前記従来例構
成の場合と同様に、被葺き上げ対象部としての垂木（１
３）もしくは野地板面上にあって、まず、軒先側、こへ
では前段側となる横葺き屋根板（３１）を、その内側空
間部内に適宜バックアップ材としての木毛板（１４）な
どを配した状態で、取付は部（４８）を図示省略した止
め釘などにより取付は固定させておき、ついで、この前
段側横葺き屋根板（３１）の棟側成形部（３４）に対し
、棟側での次段側横葺き屋根板（３１）の軒側成形部（
３３）を、これらの立上り部（４０）に立下り部（３６
）が一連に連接され、かつそれぞれの両折り返し縁（４
１）、（３？）が相互に突き合わされて突き合せ接合部
（４６）を形成するように、また、縁曲げ部（３８）を
含む折り返し部（３８）を、受け入れ部（４２）と折り
返し抱持部（４７）との内部に受け入れるようにして係
合接続させ、この係合接続を軒側から棟側、つまり下方
から上方へ順次に葺き上げて、所期の横罫きＮ＃ｊ構造
を得るのである。

そして、このように組み上げた横罫！！屋根構造にあっ
ては、立上り部（４０）と立下り部（３６）との上部、
下部の各折り返し縁（４１）、（３７）の突き合せ接合
部（４６）が１面板部（３２）から立上った部分に位置
されると共に、これらの立上り部（４０）と立下り部（
３８）とが相互に連接されて可及的に面一どなり、かつ
保合部の内部においては、折り返し部（３８）と折り返
し抱持部（４７）との内側に減圧空間部（４５）が構成
され、かつ突出片部（ｉａａ）が納められることになる
。

こ−で、この第１実施例構成の場合、相互に係合接続さ
れる軒側前段９棟側次段の各横罫き屋根板（３１）にあ
って、面板部（３２）に沿って吹き上げる風雨に対し、
その受圧面としての相互に係合接続された軒側９棟側６
係合部（３３）、（３４）の全体の立上り高さは、とり
も直さず一連となった立上り部（４０）と立下り部（３
Ｂ）との高さに等しく、また、これらの両者での外部に
対して露出される接合部分は、立上り部（４０）での上
部折り返し縁（４１）と、立下り部（３６）での下部折
り返し！　（３７）との係合突き　。

合せ部（４Ｂ）に相当しており、この保合突き合せ部（
４８）は、前記した従来例構成での場合のように、面板
部（３２）の面上に直接、接してはＣ直角に立上る内角
部の隅角には存在せず、全体としての立上り受圧面の中
間部に面一となって位置されることになる。

従って、この第１実施例による構成では、面板部（３２
）に沿って吹き上げられる風雨は、先に従来例構成で述
べたのと同様に、こ−でも必然的に同面板部（３２）か
らはＣ直角に立上った内角部の隅角に集中されることに
なるが、この場合、第２図からも明らかなように、同隅
角に対応する部分が棟側係合部（３４）の立上り部（４
０）の基部に該当しており、この立上り部（４０）の基
部に集中して吹き当てらる風雨は、同基部に何等の係合
突き合せ部も存在していないために、吹き出ったのち上
方に跳ね返って流れると共に、立上り部（４０）の基部
に沿い長手方向に流れて、これを係合突き合せ部（４Ｂ
）に対して殆んど影響を与えることなく適切に捌き得る
のであり、このように係合突き合せ部（４６）に対する
風雨の影響を十分に緩和し得るのである。

つまり、この第１実施例構成の場合、立上り部（４０）
の基部には、係合突き合せ部（４８）が存在しておらず
、かつ立上り部（４０）と立下り部（３Ｂ）とが。

平面的に一連にされて面一になっているために、一方で
は、吹き当ったのちの風雨が、係合突き合せ部（４Ｇ）
を越えて上方へ容易に跳ね返り易く、従って、立下り部
（３Ｂ）に上方への押し開き作用を与えず、同時に他方
では、係合突き合せ部（４６）の存在しない基部に沿っ
て長手方向に流れること〜なって、同係合突き合せ部（
４８）からの風雨、それにこの風雨に伴なった砂、泥、
塵埃などの浸入を効果的に排除できるのである。

また併せて、立上り部（４０）の基部には、常に吹き当
てられた風雨が集中して流れるために、同基部への砂、
泥、塵埃などの堆積も考えられず、かつまた風雨がとま
ったのちの砂、泥、塵埃などの流れ出しも全くあり得す
、このために屋根面の汚れをも良好に防止できるのであ
り、かつまた、たとえ係合突き合せ部（４Ｇ）から毛細
管現象によって幾分かの雨水の浸入があったとしても、
この僅かな雨水は、保合突き合せ部（４Ｂ）の内側に連
なって構成される減圧空間部（４５）により、その浸入
圧が十分減圧されて緩和され、以後、より以上の内部に
まで浸入することはない。

さらに、この軒側１棟側各課合部（３３）　、　（３４
）の係合態様、換言すると、この第１実施例による接合
部構造においては１軒側係合部（３３）における立下り
部（３θ）の下部折り返し縁（３７）を、内側へ折り返
して折り返し部（３８）としてあり、かつこの折り返し
部（３８）の全面を受け入れ部（４２）に接圧させてい
るために、これらの両部間には十分な弾性が付与される
こと−なり、この与えられている弾性によって、棟側係
合部（３０での立上り部（４０）の上部折り返し１ｉ（
４１）に対する立下り部（３Ｂ）の下部折り返し縁（３
７）の接圧力を継続して確実に保持できると共に、折り
返し部（３８）の折り返し端を上部側へ縁曲げした縁曲
げ部（３９）を、受け入れ部（４２）と折り返し抱持部
（４７）とになじみ良く受け入れさせることができ、併
せて、このように棟側係合部（３４）での受け入れ部（
４２）と折り返し抱持部（４７）とに、軒側係合部（３
３）での縁曲げ部（３９）を含む折り返し部（３８）を
、挟み込むようにして受け入れているために、各横葺き
屋根板（３１）の相互間に剥がれなどの作用を生ずる惧
れもない。

そしてまた、こ−では、折り返された折り返し抱持部（
４７）をさらに折り返すようにして突出片部（４８ａ）
を区分させ、かつこの突出片部（４８ａ）を面板部（３
２）の面上に対応する位置まで立下げて折り曲げること
によって、取付は固定のための取付は部（４９）を形成
しであるために、この取付は部（４９）を止め釘などで
垂木（１３）もしくは野地板面上に極めて容易に取付は
固定させることができ、このように二重に折り返されて
弾性的な折曲態様とされた部分の存在により、外部気温
の寒暖差に基すいた各横葺き屋根板（３１）の幅方向の
伸縮を十分に吸収し得て、軒側９棟側６係合部（３３）
　、（３４）の係合　　゛態様が、この幅方向の伸縮に
よって崩形したすせず、長期に亘って良好な係合態様を
保持し得るのである。

次に、第３図（ａ）ないしくｃ）には、前記した第１実
施例構成での様々な態様の変形例として、第２ないし第
４の各実施例構成を示しである。

すなわち、第３図（ａ）に示す第２実施例構成では、前
記折り返し抱持部（４７）を敢てオーバーハングさせず
に彎曲状態で折り返して突出片部（４８ｂ）を形成させ
たものであり、また、第３図（ｂ）に示す第３実施例構
成では、前例と同様に前記折り返し抱持部（４７）を敢
てオーバーハングさせずに直線状態で折り返して突出片
部（４８ｃ）を形成させたものであり、さらに、第３図
（Ｃ）に示す第４実施例構成では、軒側成形部（３３）
での前記頭頂部（３５）を廃止して前各例の場合と同様
に前記折り返し抱持部（４７）を敢てオーバーハングさ
せずに直線状態で立上げ、かつ折り曲げて突出片部（４
８ｄ）を形成させたものであって、これらの各実施例構
成においても、前記第１実施例構成の場合と同様な作用
。

効果が得られるのである。

尚、上記各実施例において、縁曲げ部（３９）の折り曲
げ方向は上部側へ縁曲げしであるが、この方向を下部側
へ縁曲げしても前記と同様な作用、効果が得られる。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、この発明によるときは、長手方向
の中央部に面板部、この面板部の一側部に軒側成形部、
同他側部に棟側成形部を形成した横葺き尾根板を有し、
前段側横葺き屋根板の棟側成形部に、次段側横葺き屋根
板の軒側成形部を相互に係合接続させて構成する横葺き
屋根の接合部構造であって、軒側成形部には、立下り部
を立下げて下部折り返し縁を形成させ、かつこの下部折
り返し縁を内側に折り返して、端部に縁曲げ部をもつ折
り返し部とし、棟側成形部には、立上り部を立上げて上
部折り返し縁を形成させ、この上部折り返し縁を外側に
折り曲げてけ受入れ部とし、さらに、この受け入れ部か
ら折り返し部を覆うようにして、折り返し抱持部を形成
させ、かつこの折り返し抱持部を、弾性を保持して折り
返された突出部を介して、面板面に対応する位置まで立
下げて折り曲げ、取付は固定のための取付は部を形成さ
せたので、前段軒側の横葺き屋根板での取付は固定され
た棟側成形部に対して、次段棟側の横葺き屋根板の軒側
成形部を被嵌させ、その立上り部の上部折り返し縁に立
下り部の下部折り返し縁を突き合せると共に、縁曲げ部
を含む折り返し部を受け入れ部に全面で接して、これら
を受け入れ抱持部内に受け入れさせるだけの簡単な操作
により、これらの両者を係合接続させて所期の横葺き屋
根構造を構成させることができ、また、このように構成
された横罫Ｓ屋根構造では、上部、下部の各折り返し縁
での突き合せ接合部が、面板部から立上った部分に位置
されて、面板部に沿って吹き上げられる風雨が、この突
き合せ接合部に直接吹き当てられることがなく、従って
、同係合突き合せ部からの風雨、それにこの風雨に伴な
う砂。

泥、塵埃などの浸入を効果的に排除でき、同時にこれら
の立上り部と立下り部とが可及的に而−にされるので、
吹き当てられる風雨を適切に捌き得て、これらの砂、泥
、塵埃などの堆積、ならびにその堆積に伴なう腐食の進
行、汚れなどをもまた防止できるのであり、さらには、
突き合せ接合部の内部に折り返し部によって減圧空間部
が構成されるために、雨水の浸入圧を効果的に減圧して
。

より以上内部への雨水の浸入をも良好に阻止し、かつ面
一に突き合わされた立上り部と立下り部とは、十分な耐
圧強度を有して積雪荷重にも・強く、寒冷地に多いすが
漏れも未然に防止できるのである。

また、これらの軒側９棟側各課合部での係合態様では１
軒側係合部における立下り部の下部折り返し縁から、折
り返し部を折り返し形成させ、この折り返し部の全面を
受け入れ部に接圧させているために、これらの両部間に
は十分な弾性が付与され、この与えられている弾性によ
って、棟側係合部での上部折り返し縁に対する軒側係合
部での下部折り返し縁の接圧力を継続して確実に保持で
きると共に、折り返し部での内部側における減圧空間部
の形成が容易になり、かつまた、折り返し抱持部からは
、弾性を保持して折り返された突出部を介して、取付は
固定のための取付は部を面板面に対応する位置まで立下
げて折り曲げ形成しであるので、止め釘などによる横葺
き屋根板の取付けを容°易になし得るほか、外部気温の
寒暖差に基ずいた各横葺き屋根板の幅方向の伸縮を十分
に吸収できて、軒側９棟側各課合部の崩形を防止し、そ
の係合接続態様を長期に亘って保持し得られ、しかも、
全体構造自体についても、これを単なる金属鋼板側部の
フォーミング成形により形成できるため、製造が極めて
容易であり、従来と変りない価格で提供できるなどの優
れた特長がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、およびｆ５２図はこの発明に係る横葺き屋根板
を用いた屋根の接合部構造の第１実施例による横葺き屋
根板の構成を示す断面斜視図、および同上各横罫き屋根
板相互間での軒側１棟側各係合部の接続係合状態を拡大
して示す断面図、第３図（ａ）ないしＣＣ）は同上屋根
の接合部ｍ造の第２ないし第４の各実施例による軒側１
棟側各係合部の接続係合状態をそれぞれに拡大して示す
断面図であり、また、第４図（ａ）、（ｂ）は第１従来
例による横葺き屋根板の構成を示す断面斜視図、および
同上各横罫き屋根板相互間での軒側１棟側６係合部の接
続係合状態を拡大して示す断面図、第５図は第２従来例
による同上軒側９棟側各係合部の接続係合状態を拡大し
て示す断面図である。 （３１）・・・・横葺き屋根板、　（３２）・・・・面
板部、（３３）・・・・軒側係合部、（３４）・・・・
棟側係合部。 （３８）・・・・軒側係合部の立下り部、（３７）・・
・・下部折り返し縁、（３８）・・・・折り返し部、（
３９）・・・・縁曲げ部。 （４０）・・・・棟側保合部の立上り部、（４１）・・
・・上部折り返し縁、（４２）・・・・受け入れ部、（
４５）・・・・減圧空間部、（４Ｂ）・・・・保合突き
合せ部、（４７）・・・・折り返し抱持部、　（４８ａ
）、（４８ｂ）、（４８ｃ）、（４８ｄ）　・・・・突
出部、（４９）・・・・取付は部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）長手方向の中央部に面板部、この面板部の一側部
   に軒側成形部、同他側部に棟側成形部を形成した横罫き
   屋根板を有し、前段側横葺き屋根板の棟側成形部に、次
   段側横葺き屋根板の軒側成形部を相互に係合接続させて
   構成する横葺く屋根の接合部構造であつて、前記軒側成
   形部には、立下り部を立下げて下部折り返し縁を形成さ
   せ、この下部折り返し縁を内側に折り返して、端部に縁
   曲げ部をもつ折り返し部とし、また、前記棟側成形部に
   は、前記立下り部を可及的面一に連接させる立上り部を
   立上げて、前記下部折り返し縁を突き合せる上部折り返
   し縁を形成させ、かつこの上部折り返し縁を外側に折り
   曲げて、前記縁曲げ部を含む折り返し部を全面で接して
   受け入れる受け入れ部とし、さらに、この受け入れ部か
   ら前記折り返し部を覆うようにして、折り返し抱持部を
   形成させ、かつこの折り返し抱持部を、弾性を保持して
   折り返された突出部を介して、前記面板面に対応する位
   置まで立下げて折り曲げ、取付け固定のための取付け部
   を形成させたことを特徴とする横葺き屋根板を用いた屋
   根の接合部構造。