JP3412812B2 - 外装パネル構造 - Google Patents

外装パネル構造

Info

Publication number
JP3412812B2
JP3412812B2 JP2000084632A JP2000084632A JP3412812B2 JP 3412812 B2 JP3412812 B2 JP 3412812B2 JP 2000084632 A JP2000084632 A JP 2000084632A JP 2000084632 A JP2000084632 A JP 2000084632A JP 3412812 B2 JP3412812 B2 JP 3412812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exterior
panel structure
holding member
roof
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000084632A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001271457A (ja
Inventor
渡辺  悟
Original Assignee
元旦ビューティ工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 元旦ビューティ工業株式会社 filed Critical 元旦ビューティ工業株式会社
Priority to JP2000084632A priority Critical patent/JP3412812B2/ja
Publication of JP2001271457A publication Critical patent/JP2001271457A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3412812B2 publication Critical patent/JP3412812B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屋根や外壁等の構築
用に有用なユニット化された外装パネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、施工性の向上等を目的として、複
数の外装材を工場等でパネル化或いはユニット化(以下
単に「パネル」と称する)されたものが種々提案されて
いる。この種のパネルは、工場で基体上に外装材を敷設
して形成し、当該パネルを現場で取り付けるものである
が、その端部(ジョイント)の構造は次のようなもので
ある。 1.パネルの一方の側縁から外装材を延出状に敷設し、
他方の側縁をその延出分内側に位置させて(未敷設部
分)パネルとし、現場にてパネル同士を隣接させること
で未敷設部分に延出状部分が重合する。(特開平8‐4
211号、同8‐291597号、特公平7‐1091
25号の各公報参照) 2.パネルの両側縁で外装材の側縁を内側に位置させて
(未敷設部分)パネルとし、パネル同士を接続した後、
未敷設部分に現場にて外装材を敷設する。(特開平6−
10447号公報参照) ところが、前者のものでは、外装材が基体の側縁から延
出状に敷設されているため、輸送、荷揚げ時等に変形し
たり、破損する虞れがあり、又、パネルの施工方法も制
限される等の問題もあった。そして、後者のものでは、
外装材の変形等、パネルの施工方法等に制限はないが、
現場での外装材の敷設作業等に手間がかかるという問題
がある。また、上記従来技術にあっては、雨仕舞のため
に重合部分(外装材の裏面)に捨て板を配したり、基体
同士間に防水シートを配する必要があり、作業に手間が
かかるという問題がある。さらに、敷設する外装材の種
類によっては全体の意匠とパネル接続部分の意匠が合わ
ずに、屋根全体の意匠を損なうこともあった。さらに、
外装材を敷設するのに、外装材底部の固定部をビス等の
固定具で取り付けて直止めしていると、固定具個所から
の漏水や同所における外装材の腐蝕等も懸念されるとこ
ろである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、第1には、輸送時や荷揚げ時に縦葺き外装材側縁が
破損する心配がなく、しかも、鉄骨造、RC造、木造、
その他の全ての下地に対して、任意位置から施工でき
縦葺き外装材の敷設は樋部を押し込むだけで組み付け手
間がかからない外装パネル構造を、第2には、さらに、
輸送時や荷揚げ時に縦葺き外装材側縁が破損する心配が
なく、しかも、鉄骨造、RC造、木造、その他の全ての
下地に対して、任意位置から施工でき、縦葺き外装材の
敷設は固定具で固定できる外装パネル構造を、第3に
は、さらに、カバー部材に沿って侵入した雨水を確実に
樋部内に落下させられる外装パネル構造を、第4には、
さらに、カバー部材を押し込むだけで組み付け手間がか
からない外装パネル構造を、第5には、さらに、係止片
を樋部内に押し込み嵌合するだけで組み付け手間がかか
らない外装パネル構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
達成するため、複数の縦葺き外装材を枠体上に敷設した
外装パネル構造にあって、縦葺き外装材は、枠体上に固
定された保持部材に弾性的に係合する係合部を形成した
凹溝状の樋部を左右両側に設け、この縦葺き外装材は保
持部材を通じて枠体上に敷設すると共に、左右方向端部
に位置する前記縦葺き外装材の樋部の外側縁が枠体の外
側縁と略同一面に位置し、隣接する縦葺き外装材の側縁
間にカバー部材を配したことを特徴とする。また本発明
では、複数の縦葺き外装材を枠体上に敷設した外装パネ
ル構造にあって、縦葺き外装材は、枠体上に固定された
保持部材に固定具で取り付けられる側縁部および凹溝状
の樋部を左右両側に設け、この縦葺き外装材は保持部材
を通じて枠体上に敷設すると共に、左右方向端部に位置
する前記縦葺き外装材の樋部の外側縁が枠体の外側縁と
略同一面に位置し、隣接する縦葺き外装材の側縁間にカ
バー部材を配したことを特徴とする。また本発明では、
カバー部材は、樋部内で係止する係止部を形成したこと
を特徴とする。また本発明では、樋部内にカバー部材と
弾性的に係合する係止片を設けたことを特徴とする。ま
た本発明では、係止片は、樋部内に弾性的に嵌合してい
ることを特徴とする。
【0005】本発明における縦葺き外装材は、表面化粧
鋼鈑、ラミネート鋼鈑、メッキ鋼鈑、ステンレス鋼鈑、
アルミ合金板、チタン合金板、銅板等の公知の金属素材
をロール成形その他の手段で、所定の形状に成形したも
のである。縦葺き外装材の樋部の保持部材に対する取り
付けは、弾性嵌合やビス止め等の公知の手段で行なえば
よく、弾性嵌合の場合、枠体側方の保持部材では一つの
嵌合部を、枠体中間の保持部材では左右一対の嵌合部
を、それぞれ形成すれば良いし、ビス等の直止めの場
合、樋部における固定部を底部より上方に形成すれば底
部を流下する雨水がビス穴から侵入することがない。こ
の縦葺き外装材の樋部は、左右両側壁部と底部からな
り、保持部材に対する取り付けが弾性嵌合による場合、
保持部材との係合関係は少なくとも一ヶ所以上になれば
良く、保持部材に対応する係合部を、樋部における一方
の側壁に設ける態様、両方の側壁に設ける態様のいずれ
であっても良い。縦葺き外装材の面板部は、平坦状であ
っても、湾曲、凹凸、リブ等の化粧を施したものであっ
ても良い。また、縦葺き外装材の面板部裏面には、断熱
材を配しても良い。枠体は、C型鋼等の構造材を矩形状
或いは三角形状等に組んだものを言い、さらに、矩形状
の内部を格子状としたものでも良い(保持部材の取付ピ
ッチ、所望強度等によって選択すれば良い)。また、枠
体には、縦葺き外装材を敷設する側に野地材を設けても
良い。保持部材は通し材或いはピース材のいずれでも良
く、縦葺き外装材を取付可能であれば構成を問わず、弾
性嵌合する態様であっても、ビス等の直止めの態様であ
っても良い。縦葺き外装材の樋部の外側縁と枠体の外側
縁との上下位置関係における略同一面とは、構造材の側
面から縦葺き外装材の側縁が大きく突出しない状態を言
い、縦葺き外装材の側縁が構造材の側面に対して内側に
位置する態様も含むものである(内側の場合、カバー部
材で覆える程度の間隔であれば良い)。カバー部材は、
縦葺き外装材の側縁間隔を覆える幅があれば良く、その
態様として、側縁のみを覆う態様(樋部が開口してい
る)、側縁および樋部まで覆う態様、側縁および樋部を
覆い且つ端部が縦葺き外装材の面板部上に重合する態様
等が考えられ、いずれであっても良い。カバー部材は、
縦葺き外装材に嵌合する態様でも、他部材(保持部材、
係止片)に嵌合する態様のものでも良い。カバー部材
は、化粧部と係止部からなり、化粧部は縦葺き外装材の
面板部と同じ高さレベルの表面部を設けていて全体視が
略平面状となる態様でも、或いは、突出状になる態様の
いずれでも良く、係止部以外のその他の構成は特に問わ
ない。係止片は、ピース材であっても、通し材であって
も良い。また、係止片は、隣接する縦葺き外装材に跨る
1部材であっても良いし、個々の樋部に対応する複数部
材からなるものでも良い。そして、係止片とカバー部材
との係止関係は、係止部が樋部内に位置した状態で係止
する関係であれば良く、係止片自体の取付手段は問わな
い。例えば、係止片が樋部に弾性嵌合する態様またはビ
ス等により固定される態様(この場合の固定部は、保持
部材における縦葺き外装材の樋部の嵌合部或いは固定部
を兼用する態様または別途成形された別体の態様)でも
良い。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図3には本発明の外装パネ
ル構造における実施の1形態として縦葺き屋根用の屋根
パネル構造を例示しており、屋根パネルPにおける枠体
1は、縦葺き屋根板6の敷設側に野地材2を敷設してい
て、この野地材2上の左右端部の保持部材3および中間
の中間保持部材4をビス等の固定具5で枠体1側にそれ
ぞれ固定してある。保持部材3は、ピース材で、底部3
aの左右から内外の立ち上げ部3b,3cをそれぞれ立
設して、底部3aと左右の立ち上げ部3b,3cからな
る嵌合部3dを形成してあると共に、外側立ち上げ部3
b上端には内側に向けて顎状を呈する被係合部3eを形
成し、内側立ち上げ部3c上端には内側に向けて水平状
を呈する受支部3fを形成している。この保持部材3に
おける外側立ち上げ部3bは、枠体1の外側縁よりも僅
かに内側に在って、上下に略同一面に位置している。
【0007】中間保持部材4は、ピース材で、底部4a
中央の左右の内側立ち上げ部4bと底部4a左右の外側
立ち上げ部4cにより左右の嵌合部4dをそれぞれ形成
してあると共に、左右の内側立上り部4b上端には外側
に向けて顎状を呈する被係合部4eをそれぞれ形成し、
左右端の外側立上り部4c上端には受支部4fをそれぞ
れ外側へ向けて水平状に形成している。枠体1における
左右に隣り合う保持部材3と中間保持部材4には縦葺き
屋根板6を、屋根板左右側縁の樋部6cを嵌合部3d,
4dに嵌合して且つ係合部6eを被係合部3e、4eに
それぞれ弾性的に係合せしめることで、弾性的な嵌合・
係合状態に取り付けてある。
【0008】縦葺き屋根板6は、長尺状のもので、面板
部6aの左右側縁に一段低い段違い部6bを経て凹溝状
の樋部6cをそれぞれ形成しており、この樋部6cにお
ける外側起立部6dの上縁外側には係合部6eを被係合
部3e,4eに弾性的に係合可能に形成すると共に、外
側起立部6dの上縁内側には係合部6eと背合せ状の外
側係止部6fを形成し、且つ、内側起立部6g下縁を内
側に入り込ませて、後述する係止片7が係止可能な内側
係止部6hを形成してある。この縦葺き屋根板6は、面
板部6a裏面に貼設されている裏貼り材6i下側の断熱
材などのバックアップ材8を経て野地材2上に敷設され
ていて、且つ、樋部6c外側縁の外側起立部6dは、枠
体1の外側縁よりも僅かに内側に在って、上下に略同一
面状に位置している。
【0009】係止片7は、ピース材で、水平片部7a1
と傾斜片部7a2からなる断面略く字状の片部7aを左
右の側縁部7bが樋部6cにおける内外の係止部6f,
6hに弾性的に係止可能に形成してあると共に、片部7
aの屈曲部7cから立片部7dを立ち上げて、この立片
部7d途中の内側に被係止部7eを形成している。この
係止片7は、屈曲部7cからの片部7aの弾性変形(屈
曲角が深まる方向)によって、左右の側縁部7bが内外
の係止部6f,6hに弾性的に係止することで、樋部6
c内に弾性的に嵌合・係止していて、嵌合部3d,4d
に対する樋部6cの弾性・係合状態を強化している。そ
して、中間保持部材4に弾性的に係合している左右の樋
部6c内の係止片7にはカバー部材9が係止している。
【0010】カバー部材9は、左右の縦葺き屋根板6の
段違い部6bに跨る幅比の長尺状のもので、上面部9a
の左右側縁部9bの折り返し端から脚部9cを垂設する
と共に、左右の脚部9c下端を内側斜め上向きに折り返
して係止部9dを形成してある。このカバー部材9は、
左右の係止部9dを中間保持部材4における係止片7の
被係止部7eに弾性的に嵌合係止して、左右の縦葺き屋
根板6を接続していると共に、縦葺き屋根板6間をその
左右の樋部6cを含めて覆設している。また、カバー部
材9の左右側縁部9b厚さは、段違い部6b高さと略同
等に形成していて、面板部6aと上面部9aは面一状を
呈する屋根面意匠になっている。また、カバー部材9裏
面の独立発泡性部材からなる裏材9eには、中間保持部
材4の内側立上り部4b上端および縦葺き屋根板6の外
側起立部6d上縁が噛合状に食い込んでいて、雨仕舞面
での水密性を高めている。さらに、裏材9eには、係止
片7の立片部7d上縁が噛合状に食い込んでいて、被係
止部7eと係止部9dとの係止関係を保持している。
【0011】保持部材3および中間保持部材4における
立ち上げ部3c、4cは、回動規制立上部として働いて
おり、この立ち上げ部3c、4cと内側起立部6gとの
関係は、縦葺き屋根板6に負圧が作用した際に、被係合
部3e、4eを中心として回動しようとする内側起立部
6gを、この内側起立部6g下方と当接することで立ち
上げ部3c、4cが回動阻止して、嵌合部3d、4d内
に樋部6cを嵌合状態に位置規制して働く態様の関係に
形成してある。
【0012】次に前記した図1の屋根パネルPを用いて
葺く屋根の施工例について、図4〜図5を参照して説明
する。 ・第1段階(図4参照) 下地B上に屋根パネルP…を桁行き方向に並べて敷いて
取り付ける。 ・第2段階(図5参照) そして、左右に隣り合う屋根パネルPにおける左右の縦
葺き屋根板6間には、左右に隣接する保持部材3におけ
る係止片7の被係止部7eにカバー部材9の係止部9d
を弾性的に嵌合係止して、左右の縦葺き屋根板6を接続
すると共に、縦葺き屋根板6間をその左右の樋部6cを
含めてカバー部材9で覆設する。この左右の屋根パネル
Pの左右に隣り合う縦葺き屋根板6とカバー部材9との
連続関係は、中間保持部材4個所における左右の縦葺き
屋根板6とカバー部材9との連続関係と同様に、面板部
6aと上面部9aが面一状を呈する屋根面意匠になる。
また、カバー部材9裏面の独立発泡性部材からなる裏材
9eには、保持部材3の外側立ち上げ部3b上端および
縦葺き屋根板6の外側起立部6d上縁が噛合状に食い込
んでいて、雨仕舞面での水密性を高めていると共に、さ
らに、裏材9eには、係止片7の立片部7d上縁が噛合
状に食い込んでおり、被係止部7eと係止部9dとの係
止関係を保持している。そして、縦葺き外装材6の敷設
をビス等の固定具に頼らず行なえて、固定具個所からの
漏水や同所における外装材の腐蝕等がない。各屋根パネ
ルPにおけるカバー部材9と、隣り合う屋根パネルP間
のカバー部材9が同形状で、同一のジョイント意匠にな
り、屋根面全体としての意匠的統一性が高い。この施工
例において、保持部材3側の係止片7は、樋部6cに対
する取り付けを、下地Bに屋根パネルPを敷設した後に
行なうように施工しても良い。
【0013】図6には本発明の外装パネル構造における
実施の他の1形態として縦葺き屋根用の屋根パネル構造
を例示しており、構成は前記した図1の態様のものと基
本的に同一であるため、共通している構成の説明は符合
を準用して省略し、相違する構成について説明する。係
止片7は、片部7aを左右に隣り合う縦葺き屋根板6の
樋部6cに跨る幅比の凸曲状の態様に形成しており、片
部7a裏面中央には左右の脚状係止部7fを樋部6cの
外側係止部6fと弾性的に係止可能に垂設してあると共
に、片部7aの左右側縁を下側に折り返して被係止部7
eを、凸曲状の片部7aの弾性変形によって、カバー部
材9における係止部9dと弾性的に係止可能に形成して
いる。この係止片7は、中間保持部材4の嵌合部4dに
弾性的に嵌合している左右の樋部6cの外側係止部6f
に脚状係止部7fがそれぞれ弾性的に係止していて、同
係止片7における左右の被係止部7eにはカバー部材9
の係止部9dが弾性的に係止している。また、係止片7
裏面の独立発泡性部材からなる裏材7gには、樋部6c
の外側起立部6d上縁及び中間保持部材4の内側立ち上
げ部4b上縁が噛合状に食い込んでいて、雨仕舞面での
水密性を高めている。
【0014】係る図6の態様の屋根パネルPを用いて葺
く屋根の施工例について、図7〜図9を参照して説明す
る。 ・第1段階(図7参照) 下地B上に屋根パネルP…を桁行き方向に並べて敷いて
取り付ける。 ・第2段階(図8参照) 左右に隣り合う屋根パネルPにおける左右の縦葺き屋根
板6間には係止片7を、左右の樋部6cの外側係止部6
fに脚状係止部7fをそれぞれ弾性的に係止することで
嵌合取り付けて、左右の縦葺き屋根板6を接続する。 ・第3段階(図9参照) 左右の屋根パネルPの縦葺き屋根板6を接続している係
止片7上にはカバー部材9を、左右の被係止部7eに係
止部9dを弾性的に係止することで嵌合取り付け、縦葺
き屋根板6間をその左右の樋部6cを含めてカバー部材
9で覆設する。この左右の屋根パネルPの左右に隣り合
う縦葺き屋根板6とカバー部材9との連続関係は、中間
保持部材4個所における左右の縦葺き屋根板6とカバー
部材9との連続関係と同様に、面板部6aと上面部9a
が面一状を呈する屋根面意匠になる。また同様に、係止
片7裏面の裏材7gには、樋部6cの外側起立部6d上
縁及び保持部材3の外側立ち上げ部3b上縁が噛合状に
食い込んでいて、雨仕舞面での水密性を高めている。
【0015】図10には本発明の外装パネル構造におけ
る実施の他の1形態として縦葺き屋根用の屋根パネル構
造を例示しており、構成は前記した図1の態様のものと
基本的に同一であるため、共通している構成の説明は符
合を準用して省略し、相違する構成について説明する。
野地板2上における左右端部に垂木状保持部材10を、
中間に垂木状保持部材11を、それぞれ取り付け固定し
て、中間の垂木状保持部材11には左右の縦葺き屋根板
6の左右側縁部6jを突き合わせた状態に載乗すると共
に、この左右の側縁部6j上に係止片7を重合して、同
重合状態にビス等の固定具5で固定してある。そして、
左右端部の垂木状保持部材10には縦葺き屋根板6の側
縁部6jを載乗してビス等の固定具5で固定してある。
また垂木状保持部材10は外側面が枠体1の外側縁と上
下に同一面状に位置している。この垂木状保持部材10
上の側縁部6j先端は枠体1の外側縁よりも僅かに内側
にあって、上下に同一面状に位置している。
【0016】縦葺き屋根板6は、左右の樋部6cの外側
起立部6d上縁に側縁部6jを水平状に延設していて、
樋部6cよりも上位の側縁部6jが垂木状保持部材1
0、垂木状保持部材11に固定されることで雨仕舞が確
保されるようにしている。また、垂木状保持部材11上
の左右側縁部6jと係止片7との間には防水テープ12
を介在させて、雨仕舞性を高めてある。この防水テープ
12は、側縁部6jと垂木状保持部材11との間に介在
させるようにしても良い。係止片7は、片部7aを左右
に隣り合う縦葺き屋根板6の樋部6cに跨る幅比の平帯
状の態様に形成しており、片部7a裏面中央にはスカー
ト状脚部7hを左右の側縁部6jに対して跨座状に被嵌
可能に形成してあると共に、片部7aの左右側縁には同
側縁を下側に折り返して被係止部7eをカバー部材9に
おける係止部9dと弾性的に係止可能に形成している。
この係止片7は、垂木状保持部材11上の左右側縁部6
jに跨って載乗した状態に固定具5で固定して、左右の
縦葺き屋根板6を接続していると共に、樋部6c内にお
ける同係止片7左右の被係止部7eにはカバー部材9の
係止部9dが弾性的に係止している。
【0017】係る図10の態様の屋根パネルPを用いて
葺く屋根の施工例について、図11〜図13を参照して
説明する。 ・第1段階(図11参照) 下地B上に屋根パネルP…を桁行き方向に並べて敷いて
取り付ける。 ・第2段階(図12参照) 左右に隣り合う屋根パネルPにおける縦葺き屋根板6の
樋部6c間には係止片7を、隣接している左右の垂木状
保持部材10上の左右側縁部6jに跨って載乗した状態
に固定具5で固定して、左右の縦葺き屋根板6を接続す
る。また、垂木状保持部材10上の左右側縁部6jと係
止片7との間には防水テープ12を介在させて、雨仕舞
性を高めてある。この防水テープ12は、側縁部6jと
垂木状保持部材10との間に介在させるようにしても良
い。 ・第3段階(図13参照) 左右の屋根パネルPの縦葺き屋根板6を接続している係
止片7上にはカバー部材9を、樋部6c内における係止
片7左右の被係止部7eにカバー部材9の係止部9dを
弾性的に係止することで、左右の縦葺き屋根板6間をそ
の左右の樋部6cおよび係止片7を含めてカバー部材9
で覆設する。この左右の屋根パネルPの左右に隣り合う
縦葺き屋根板6とカバー部材9との連続関係は、垂木状
保持部材11個所における左右の縦葺き屋根板6とカバ
ー部材9との連続関係と同様に、面板部6aと上面部9
aが面一状を呈する屋根面意匠になる。
【0018】図14には本発明の外装パネル構造におけ
る実施の1形態として例示した前記の縦葺き屋根用のパ
ネル構造における縦葺き屋根板の他の1形態を例示して
おり、構成は前記した図1の態様のものと基本的に同一
であるため、共通している構成の説明は符合を準用して
省略し、相違する構成について説明する。縦葺き屋根板
6の他の態様としては、面板部6aの左右側縁と段違い
部6bとの間に沿いリブ6kを形成してある態様(図1
4のA参照)、面板部6aを凹曲面状に形成してある態
様(図14のB参照)、面板部6aを凹曲面状に形成す
ると共に、凹曲面部分の左右にリブ6mを形成してある
態様(図14のC参照)、面板部6aの左右側縁と段違
い部6bとの間に沿いリブ6kを形成すると共に、面板
部6a中央に浅い凹部6nを形成してある態様(図14
のD参照)、面板部6aの左右側縁と段違い部6bとの
間に沿いリブ6kを形成すると共に、面板部6a中央に
深い凹部6pを形成してある態様(図14のE参照)等
が挙げられるが、これらは一例を示しているに過ぎず、
これらの態様に限定されるものではない。
【0019】図15には本発明の外装パネル構造におけ
る実施の1形態として例示した前記の縦葺き屋根用のパ
ネル構造におけるカバー部材の他の1形態を例示してお
り、構成は前記した図1の態様のものと基本的に同一で
あるため、共通している構成の説明は符合を準用して省
略し、相違する構成について説明する。カバー部材9の
他の態様としては、上面部9a中央にV状の凹み部9f
を形成してある態様(図15のA参照)、上面部9a中
央に山状の凸部9gを形成してある態様(図15のB参
照)、上面部9aを凸曲面状に形成してある態様(図1
5のC参照)、上面部9aを凸曲面状に形成すると共
に、中央に浅い凹部9hを形成してある態様(図15の
D参照)、上面部9a中央部分を門形状に形成してある
態様(図15のE参照)、上面部9a中央部分を半円形
状に突出形成してある態様(図15のF参照)、等が挙
げられるが、これらは一例を示しているに過ぎず、これ
らの態様に限定されるものではない。
【0020】
【発明の効果】A.請求項1により、輸送時や荷揚げ時
に縦葺き外装材側縁が破損する心配がなく、しかも、鉄
骨造、RC造、木造、その他の全ての下地に対して、任
意位置から施工できる。さらに、縦葺き外装材の樋部を
押し込むだけで済むから組み付け手間がかからない。 B.請求項2により、輸送時や荷揚げ時に縦葺き外装材
側縁が破損する心配がなく、しかも、鉄骨造、RC造、
木造、その他の全ての下地に対して、任意位置から施工
できる。さらに、縦葺き外装材の敷設は、側縁部を固定
具で固定して敷設できる。 C.請求項3により、さらに、カバー部材に沿って侵入
した雨水を確実に樋部内に落下させることができて雨仕
舞が良い。 D.請求項4により、さらに、カバー部材を押し込むだ
けで済むから組み付け手間がかからない。 E.請求項5により、さらに、係止片を樋部内に押し込
み嵌合するだけで組み付け手間がかからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の外装パネル構造における実施の1形
態として縦葺き屋根用のパネル構造を例示している縦断
面図。
【図2】 パネル側縁の部分拡大分解斜視図。
【図3】 パネル中央の部分拡大分解斜視図。
【図4】 図1の態様のものにおける施工例の第1段階
を示す縦断面図。
【図5】 図1の態様のものにおける施工例の第2段階
を示す縦断面図。
【図6】 本発明の外装パネル構造における実施の他の
1形態として縦葺き屋根用のパネル構造を例示している
縦断面図。
【図7】 図6の態様のものにおける施工例の第1段階
を示す縦断面図。
【図8】 図6の態様のものにおける施工例の第2段階
を示す縦断面図。
【図9】 図6の態様のものにおける施工例の第3段階
を示す縦断面図。
【図10】 本発明の外装パネル構造における実施の他
の1形態として縦葺き屋根用のパネル構造を例示してい
る縦断面図。
【図11】 図10の態様のものにおける施工例の第1
段階を示す縦断面図。
【図12】 図10の態様のものにおける施工例の第2
段階を示す縦断面図。
【図13】 図10の態様のものにおける施工例の第3
段階を示す縦断面図。
【図14】 本発明の外装パネル構造における実施の1
形態として例示した縦葺き屋根用のパネル構造における
縦葺き屋根板の他の1形態を例示しており、(A)〜
(E)は各縦断面図。
【図15】 本発明の外装パネル構造における実施の1
形態として例示した縦葺き屋根用のパネル構造における
カバー部材の他の1形態を例示しており、(A)〜
(F)は各縦断面図。
【符号の説明】
1 枠体 2 野地材 3 保持部材 3a 底部 3b,3c 立ち上げ部 3d 嵌合部 3e 被係合部 3f 受支部 4 中間保持部材(保持部材) 4a 底部 4b 内側立ち上げ部 4c 外側立ち上げ部 4d 嵌合部 4e 被係合部 4f 受支部 5 固定具 6 縦葺き屋根板(縦葺き外装材) 6a 面板部 6b 段違い部 6c 樋部 6d 外側起立部 6e 係合部 6f 外側係止部 6g 内側起立部 6h 内側係止部 6i 裏貼り材 6j 左右側縁部 6k,6m リブ 6n,6p 凹部 7 係止片 7a 片部 7a1 水平片部 7a2 傾斜片部 7b 側縁部 7c 屈曲部 7d 立片部 7e 被係止部 7f 脚状係止部 7g 裏材 7h スカート状脚部 8 バックアップ材 9 カバー部材 9a 上面部 9b 左右側縁部 9c 脚部 9d 係止部 9e 裏材 9f 凹み部 9g 凸部 9h 凹部 10 垂木状保持部材(保持部材) 11 垂木状保持部材(保持部材) 12 防水テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/366 102 E04D 3/366 103 E04D 3/366 101

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の縦葺き外装材を枠体上に敷設した
    外装パネル構造にあって、縦葺き外装材は、枠体上に固
    定された保持部材に弾性的に係合する係合部を形成した
    凹溝状の樋部を左右両側に設け、この縦葺き外装材は保
    持部材を通じて枠体上に敷設すると共に、左右方向端部
    に位置する前記縦葺き外装材の樋部の外側縁が枠体の外
    側縁と略同一面に位置し、隣接する縦葺き外装材の側縁
    間にカバー部材を配したことを特徴とする外装パネル構
    造。
  2. 【請求項2】 複数の縦葺き外装材を枠体上に敷設した
    外装パネル構造にあって、縦葺き外装材は、枠体上に固
    定された保持部材に固定具で取り付けられる側縁部およ
    凹溝状の樋部を左右両側に設け、この縦葺き外装材は
    保持部材を通じて枠体上に敷設すると共に、左右方向端
    部に位置する前記縦葺き外装材の樋部の外側縁が枠体の
    外側縁と略同一面に位置し、隣接する縦葺き外装材の側
    縁間にカバー部材を配したことを特徴とする外装パネル
    構造。
  3. 【請求項3】 カバー部材は、樋部内で係止する係止部
    を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の外装
    パネル構造。
  4. 【請求項4】 樋部内にカバー部材と弾性的に係合する
    係止片を設けたことを特徴とする請求項1〜3いずれか
    1項記載の外装パネル構造。
  5. 【請求項5】 係止片は、樋部内に弾性的に嵌合してい
    ることを特徴とする請求項4記載の外装パネル構造。
JP2000084632A 2000-03-24 2000-03-24 外装パネル構造 Expired - Fee Related JP3412812B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084632A JP3412812B2 (ja) 2000-03-24 2000-03-24 外装パネル構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084632A JP3412812B2 (ja) 2000-03-24 2000-03-24 外装パネル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001271457A JP2001271457A (ja) 2001-10-05
JP3412812B2 true JP3412812B2 (ja) 2003-06-03

Family

ID=18601086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000084632A Expired - Fee Related JP3412812B2 (ja) 2000-03-24 2000-03-24 外装パネル構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3412812B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001271457A (ja) 2001-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10266499A (ja) 太陽電池パネル
JPS60246952A (ja) 建築構造物の外装板および外装板葺き上げ方法
JP4993922B2 (ja) 太陽電池モジュール及びその取り付け構造
JP3412812B2 (ja) 外装パネル構造
JP2005277216A (ja) 太陽電池パネル用ベース板の取付構造
JP3329631B2 (ja) 外装材の土台部取付構造
JP2002061338A (ja) 屋根改修工法および改修屋根用の下地構造
JP2561411Y2 (ja) カーポート等組立建物
JP2505092B2 (ja) 屋根の施工方法
JPH0348986B2 (ja)
JP3529716B2 (ja) 金属パネルを用いた外壁構築法
JP4046670B2 (ja) 屋根
JPS6113617Y2 (ja)
JP2513511B2 (ja) ユニット型横葺き屋根構造及びその施工法
JP3069435U (ja) 補修屋根・壁構造
JP2898244B2 (ja) 折版屋根の支持構造
JP2024052491A (ja) パネル構造体
JP3304930B2 (ja) 垂木取付金具
JP3220084B2 (ja) 縦葺屋根の軒先構造
JP2024051405A (ja) 簡易構造物
JP2024051409A (ja) 天井構造体
JP2024051413A (ja) 簡易構造物
JP2023171302A (ja) 構造体
JP2024051411A (ja) 簡易構造物
JP2024051407A (ja) 簡易構造物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090328

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090328

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100328

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100328

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees