JPS63149125A - 電動式射出成形機の型締装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、モータな駆動源として可動側金型を有する
可動盤を移動させる電動式射出成形機における型締装置
に関するものである。

（従来の技術） 従来、射出成形機の型締装置の駆動源としては、油圧駆
動装置が一般に用いられていたが、複雑な配管や油圧ポ
ンプおよび＠御弁等の高価な機器を必要とし、また、作
動油の温度管理や劣化による作動油の交換を要し、動力
伝達効率も劣ると云った種々の欠点がある。

そこで、前述のような欠点を解消するものとして、第３
図に示すような電動式の射出成形機が案出されている（
特開昭５８−６２０３０号）。即ち、この射出成形機は
、駆動源としてサーボモータｌを用い、このサーボモー
タ１により得られたトルクを、伝動軸２．３を介して型
締機構Ａにおける可動盤４の移送と一対の金型５，６の
型締の両方に用いられ、また、射出機構Ｂにおけるスク
リュ７の前進移動と回転後退の両方に用いられている。

さらに詳述すると、クラッチ機構８により伝動軸２，３
を接続した状態において、サーボモータ１が正回転され
、伝動軸３と伝動歯車９とによって回転盤１０が回転し
、ねじ軸１１が送り出される。

この結果、可動盤４が図における右方へ前進移動するこ
とにより金型５，６が閉じて型締が行われる。この型締
圧はサーボモータ１における電流値によって検出され、
型締圧が所定圧に達したならば電気的に電磁ブレーキ１
２を作動して伝動軸３を固定し、さらにクラッチ機構８
を作動して伝動軸３の接続を断つ。その後に射出機構Ｂ
が作動し、伝動軸２により伝動歯車１４、ねじ軸１５、
可動部材１６および回転軸１７を介してスクリュ７が図
の左方へ前進して射出を行う。その後に、サーボモータ
ｌが逆回転される。そして、クラッチ機構８が作動して
電磁ブレーキ１２を解除するとともに、伝動軸３を再び
伝動軸２に接続し、サーボモータ１が逆回転することに
より、ねじ軸１１も逆回転して型開きが行われ、１サイ
クルの射出成形が完了する。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、前記射出成形機の駆動源であるサーボモ
ータ１はパワーが小さいと云う欠点があり、特に金型５
，６の型締時に必要な低速回転による高トルクが不足し
、型締圧が十分でないとパリが発生する。そのため、電
磁ブレーキ１２により電気的にブレーキをかけたり、歯
車機構や減速機を用いて高トルクを得るように試みられ
ているが、それでも大型射出成形機に適用した場合、こ
れに必要な大きな金型５，６の型締圧を得ることかでき
ない。従って、大型射出成形機には適用することができ
ず、成形品が限定されてしまう。

この発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたも
ので、駆動源としてモータを用いる電動式の射出成形機
において、電磁ブレーキといった機構を必要とすること
なく十分な型締圧を得ることができ、大型射出成形機に
も適用することのできる型締装置の提供を目的とするも
のである。

（問題点を解決するための手段） この発明の電動式射出成形機の型締装置は、前記目的を
達成するために、一対の固定盤とこれらの間に移動自在
に装架された可動盤とを備えるとともに、この可動盤と
一方の固定盤との各対向面にそれぞれ金型を対設し、前
記他方の固定盤に前記可動盤の駆動源としてのモータを
設けてなる電動式射出成形機の型締装置において、軸方
向にキー溝を有し前記他方の固定盤に軸支されたねじ軸
を前記可動盤に連結し、このねじ軸を挿通させた他方の
固定盤に固着したプレートに、前記ねじ軸を挿通させ一
面がガイド斜面となった型締板を、前記ガイド斜面を対
向させて接離方向に可動自在に連結し、前記ねじ軸に螺
合したナツトを、前記型締板の他面に固着し、前記キー
溝に係合して前記モータの回転を前記ねじ軸に伝達する
早送り用回転体と、前記ガイド斜面に接合する押圧斜面
を有する楔形態で前記プレートと前記型締板との間に介
在された作動板と、モータによりボールナット側を回転
させて作動板に連結させたスクリュを前記ボールナット
に対し螺送させることにより前記作動板を前記プレート
と型締板との間に圧入させる螺送機構とを備えさせるよ
うにしたものである。

（作　用） 型締工程において、モータの回転により回転体が回転さ
れ、この回転体がねじ軸のキー溝に係合してることによ
って、ねじ軸に回転伝達される。

このねじ軸に螺合するナツトが型締板に固着されている
ことにより、ねじ軸が送り出されて可動盤が一方の固定
盤の方向に高速低トルクで移動され、この可動盤に取付
けられている金型と一方の固定盤に取付けられている金
型とが相互に閉じられる。

このように金型が閉じられると、モータの回転の切換え
又は他のモータにより螺送機構のスクリュがボールナッ
トに対し螺送されて作動板がプレートと型締板との間に
圧入される。この時、作動板の押圧斜面が型締板のガイ
ド斜面に摺動することにより、型締板に大ぎなトルクが
作用し、型締板およびこれと一体のナツトが押動され、
ナツトに螺合しているねじ軸も移動され、可動盤が押圧
されて大きな型締圧を得られる。

（実施例） 以下、この発明の好ましい一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。

この発明の一実施例を示した第１図および第２図におい
て、＾はこの発明に係る型締装置、Ｂは射出機構部を示
す。型締装置Ａは、機台２０上に一対の固定盤２１．２
２が対向して立設され、この両固定盤２１．２２間には
、４木のガイド軸２３が架設されているとともに、この
各ガイド軸２３に可動盤２４が摺動自在に挿通され、可
動盤２４が両固定盤２１．２２間において移動自在とな
っている。そして、一方の固定盤２１と可動盤２４との
対向面には、それぞれ金型２５．２６が対向して固着さ
れている。

他方の固定盤２２は、箱形態となっていて、軸方向にキ
ー溝２７を有し外周にねじ溝の刻設されたねじからなる
軸２８が、他方の固定盤２２に貫通状態に軸支され、且
つ一端が可動盤２４に連結されている。また、固定盤２
２の外部には、早送り用の安価な汎用モータおよび型締
用のサーボモータ３０が固定されている。汎用モータ２
９のモータ軸には、２段切換できる電動側プーリ３１が
固着されており、この伝動側プーリ３１の回転が、キー
溝２７に係合するキー（図示せず）を内面に備えた受動
側プーリ３２にベルト３３を介して伝達されるようにな
っており、汎用モータ２９によりねじ軸２８が回転され
る。

一方、サーボモータ３０の回転は、タイミングベルト３
４を介して伝動歯車３５に伝達され、この伝動歯車３５
に噛合する受動歯車３６には、螺送機構を構成するボー
ルナット３７が同軸に一体に固定されており、このボー
ルナット３７には、固定盤２２に軸支された螺送機構を
構成するスクリュ３８が螺合されており、サーボモータ
３０の回転が直線運動に変換されて該スクリュ３８が上
下動するようになっている。

固定盤２２の内部隔壁にはプレート３９がねじ軸２９を
挿通させて固着されており、−面にガイド斜面４０を有
する型締板４１を、ねじ軸２８を挿通させガイド斜面４
０をプレート３９に対向させてばね付籾ボルト４２によ
りプレート３９に連結し、且つプレート３９の方向に付
勢されプレート３９に対し接離方向に移動自在となって
いる。このプレート３９と型締板４１との間には、ねじ
軸２８を跨ぐ二股形状で一面にガイド斜面４０に接合す
る押圧斜面４３が形成された楔形状の作動板４４が介在
されている。そして、該スクリュ３８の下端が係合４５
を介して作動板４４の上端面にノックピン８０により固
結されている。また、ねじ軸２８にはナツト４６が螺合
されているとともに、このナツト４６が、型締板４１に
固定されている。尚、４７はトルクリミッタを示す。

一方、射出機構部Ｂにおいて、スクリュ４８を内装した
シリンダ４９が、一方の固定盤２１とボックス５０との
間に横架されている。このボックス５０の外面に、射出
用モータ５１とスクリュ回転用モータ５２とが固着され
ている。この射出機構部Ｂは、この発明とは直接関係し
ないので、以下に作用に基づいて構成を説明する。スク
リュ回転用モータ５２が回転すると、この回転が歯車５
３．５４を介してスクリュ４８に伝達され、スクリュ４
８が回転してホッパ５５から取り込んだ樹脂粉の移送、
混練、溶融等が行われる。次に射出時には、射出用モー
タ５１が回転し、このモータ５１の回転が、モータ５１
と同軸に固着されたモータ用プーリ５６に、このプーリ
５６の回転がタイミングベルト５７を介して一対の射出
用プーリ５８，５９に伝達されて一対の射出用ポールス
クリュ６０が回転し、この射出用ポールスクリュ６０の
回転により図の左方に移動される押出し盤６１がスクリ
ュ４８の端部に当接してこれを押圧し、射出が行われる
。

次に、前記実施例の型締装置への作用について説明する
と、型締時に先ず汎用モータ２９が正回転駆動されて伝
達側プーリ３１．ベルト３３および受動側プーリ３２に
伝達され、この受動側プーリ３２のキーがキー溝２７に
係合されたねじ軸２８が正方向回転される。ここで、ね
じ軸２８に螺合されているナツト４６が型締板４１に固
定されているため、ねじ軸２８がナツト４６により図の
右方に送り出され、可動盤２４が前進移動される。

この可動盤２４の移動により両金型２５，２６が閉じら
れると、この状態をリミットスイッチ（図示せず）によ
り検出され、汎用モータ２９の回転を停止し、且つサー
ボモータ３０が正方向に回転駆動される。この時、ナツ
ト４６とねじ軸２８との螺合により型締圧を保持してい
る。そして、サーボモータ３０の回転が、タイミングベ
ルト３４を介して伝動歯車３５に伝達され、この伝達歯
車３５には、これよりも大径の受動歯車３６が噛合され
ており、トルクを増大して受動歯車３６に回転伝達され
、この受動歯車３６に同軸に嵌合固定されて一体に回転
するボールナット３７によりスクリュ３８が螺送し下動
される。

そして、このスクリュ３８が作動板４４を押圧するので
、作動板４４は、これの押圧斜面４３がガイド斜面４０
に摺接することにより、パワーの小さいサーボモータ３
０を駆動源としながらもプレート３９と型締板４１との
間に円滑に圧入されていき、型締板４１に図の右方への
強大なトルクが発生する。従って、この型締板４１と一
体のナツト４６がねじ軸２８と螺合しているため、ねじ
軸２８が右方に強力に押動され、強力に型締めされると
ともに、この型締圧に保持される。

また、型開き時は、前述とは逆にサーボモータ３０が逆
方向に回転してスクリュ３８が上動され、このスクリュ
３８の押下げ力が解除されていくに従って、ノックビン
８０を介して作動板４４が押し上げられる。その後に、
汎用モータ２９の逆回転駆動に切り換えられて可動盤２
４が高速で後退移動される。

尚、この発明は、前記実施例に限定されるものではなく
、請求の範囲を逸脱しない限り種々の実施態様が考えら
れるのは勿論である。例えば、作動板４４による楔作用
により強大なトルクを得ることができるため、サーボモ
ータ３０に代えて安価な汎用モータを用いてもよい。ま
た、必ずしも２個のモータ２９，３０を必要とするもの
ではなく、１個のモータの回転を電磁クラッチにより切
り換えるようにしてもよい。

（発明の効果） 以上詳述したように、この発明の電動式射出成形機の型
締装置によると、モータの回転により螺送機構を介して
楔形態の作動板をプレートと型締板との間に圧入させ、
型締板の移動をナツトを介してねじ軸に伝達し、型締す
る構成としたので、電磁ブレーキを用いることなくまた
電磁ブレーキを用いる従来の場合よりも大きな型締圧を
得ることができ、且つこれを確実に保持することができ
る。しかも、電動式のものにおいて型締圧の強化が可能
となって種々の成形品に対応することができる。また、
電磁ブレーキを用いないとともに、早送り機構を備えて
いることにより、成形サイクルを早めることができ、生
産性の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を適用した電動式射出成形機の縦断面
図、第２図は第１図の要部の拡大図、第３図は従来の電
動式射出成形機の縦断面図である。 ２１・・・一方の固定盤 ２２・・・他方の固定盤 ２４・・・可動盤 ２５．２６・・・金型 ２７・・・キー溝 ２８・・・ねじ軸 ２９．３（１・・・モータ ３１．３２・・・プーリ ３５．３６・・・歯車 ３７・・・螺送機構のボールナット ３８・・・螺送機構のスクリュ ３９・・・プレート ４０・・・ガイド斜面 ４１・・・型締板 ４３・・・抑圧斜面 ４４・・・作動板 ４６・・・ナット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）一対の固定盤とこれらの間に移動自在に装架され
   た可動盤とを備えるとともに、この可動盤と一方の固定
   盤との各対向面にそれぞれ金型を対設し、前記他方の固
   定盤に、前記可動盤の駆動源としてのモータを設けてな
   る電動式射出式成形機の型締装置において、軸方向にキ
   ー溝を有し前記他方の固定盤に軸支されたねじ軸を前記
   可動盤に連結し、このねじ軸を挿通させて他方の固定盤
   に固着したプレートに、前記ねじ軸を挿通させ一面がガ
   イド斜面となった型締板を、前記ガイド斜面を対向させ
   て接離方向に可動自在に連結し、前記ねじ軸に螺合した
   ナットを、前記型締板の他面に固着し、前記キー溝に係
   合して前記モータの回転を前記ねじ軸に伝達する早送り
   用回転体と、前記ガイド斜面に接合する押圧斜面を有す
   る楔形態で前記プレートと前記型締板との間に介在され
   た作動板と、モータによりボールナット側を回転させて
   作動板に連結させたスクリュを前記ボールナットに対し
   螺送させることにより前記作動板を前記プレートと型締
   板との間に圧入させる螺送機構とを備えてなることを特
   徴とする電動式射出成形機の型締装置。