JPS6314341A - 可撓性レ−ザ−デイスク，その製造方法及び製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） この発明は可撓性レーザーディスク並びにその製造方法
及び装置に関し、さらに詳しくは複製工程を著しく簡素
化し、大】生産が可能な可撓性レーザーディスク２その
製造方法及び装置に関する。

（発明の技術的背景とその問題点） レーザーディスク（光ディスク）は、コンビニーりの飛
躍的な発展に支えられた情報化社会における大容量メモ
リの需要、ポストカラーテレどの目玉商品としてのビデ
オディスクへの熱い眼差し、レーザー技術の進歩、これ
らに支えられて来た。レーザーディスクの記憶容量。

記憶密度は磁気メモリに比べて圧倒的な大きさであり、
光を用いる目的はここにある。しかし、光メモリは現状
ではＲＯＭ型の専用メモリにならざるを得す、この点で
記録、再生が繰返し可能な磁気メモリとは相補的な関係
にあり、それぞれに適した応用分野がある。

光学式の利点は次の通りである。

■記録密度が高く搬送周波数を上げ得、ＶＴＲのトラッ
ク幅５８μに対し、レーザーディスクでは２μ以下であ
る。

■非接触再生であり、傷やほこりによるドロップアウト
ノイズに強い。接触型再生方式では小さなほこりでもそ
れを再生針か引きするため、はこりの見掛は上の大きざ
が非常に犬ぎくなる。

■操作性及び保守性が秀れている。接触型ではほこりの
出ない特殊エンベロープが不可欠であるほか、取扱い時
にも手指等の油脂からの保護など細心の注意が必要とな
る。

■ディスクやピックアップの消耗がなく、長寿命である
。

■再生モードが多様である。

上述のように、レーザーディスクに最も期待されている
特長の一つは安価な大容量メモリということであり、こ
れはレーザーディスクの製造の容易さによって期待され
ているものである。再生専用型のレーザーディスクもま
たプリフォーマット、プリグループを持つ記録可能型レ
ーザーディスクも１枚の原盤金型を作って、これからの
大量レプリカを作ることにより、大容量のディスクの生
産が容易にできる。

しかしながら、従来のレーザーディスクは剛性を持った
形体となっているため、レーザーディスクの複製も工程
として複雑であり、レーザーディスクを木や物品等に貼
付あるいは収納して手軽に運搬、販売することは不可能
であった。

このことから、運搬や販売等に便利なソノシート型の可
撓性レーザーディスクの開発と共に、その製造方法及び
製造装置の出現が望まれていた。

（発明の目的） この発明は上述のような事情よりなされたものであり、
この発明の目的は、運搬等に便利なソノシート型の可撓
性レーザーディスク、並びにそのレーザーディスクを容
易にかつ高速度に製造するための方法及び装置を提供す
ることにある。

（発明の概要） この発明はレーザーディスクの製造方法に関し、光透過
性の基材フィルムと、表面に電気信号に対応した凹凸が
形成されているレーザーディスク原版との間に、紫外線
または電子線で硬化する樹脂液を充填した後、紫外線ま
たは電子線を前記基材フィルムに照射することにより前
記樹脂液を硬化せしめると共に賦型し、前記基材フィル
ムに形成された樹脂層を前記レーザーディスク原版から
離脱するようにしたものである。他の発明は透過性レー
ザーディスクの製造装置に関するもので、光透過性の基
材フィルムが巻回された巻取ロールを装着する給紙装置
と、表面にレーザーディスク原版が設けられている複製
シリンダと、前記給紙装置から給紙された前記基材フィ
ルムを前記レーザーディスク原版に押圧するニップロー
ラと、前記レーザーディスク原版の表面に紫外線又は電
子線で硬化する樹脂液を付着させる樹脂液付着手段と、
前記ニップローラより送り出される前記基材フィルムに
紫外線又は電子線を照射する照射手段と、照射され硬化
されたレーザーディスク形成用フィルムを巻取る巻取装
置とを設けたものである。

（発明の実施例） 第１図は、この発明に係る可撓性レーザーディスクの製
造工程を示すものである。厚さが１００μ程度の光透過
性の基材フィルム１は、搬送ローラ５ａ及び５ｂによっ
て図示Ａ方向に搬送されると共に、搬送ローラ５ａ及び
５ｂの間には紫外線又は電子線を照射する照射光源６が
配設されている。また、基材フィルム１の搬送路下方に
は所定間隔（たとえば１　ｍｍ）だけ離間されてレーザ
ーディスク原版４が配置されており、レーザーディスク
原版４の表面には音声や画像等の電気信号に応じた凹凸
が形成されている。

そして、基材フィルム１のレーザーディスク原版４への
搬送入口部には放出口２２を有する樹脂液槽２０が設け
られており、樹脂液槽２０内には紫外線又は電子線で硬
化する樹脂液２１が収容されている。樹脂液槽２０内の
樹脂液２１は、放出口２２より基材フィルム１とレーザ
ーディスク原版４との間に放出されて充填されるように
なっている。したがって、搬送ローラ５ａｉび５ｂは基
材フィルムｌを、充填された樹脂７ｉ　２１を介してレ
ーザーディスク原版４の凹凸表面に押圧する作用も有し
ている。

基材フィルムｌとしては、フィルム状のあらゆる材料が
用いられ得る。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、
塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン
、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリビニル
ブチラール、ポリカーボネートなどの重合体フィルム、
紙、合成紙、鉄などの金属フィルムなどが用いられ得る
。さらに、これらの積層体も用いられ得る。また、紫外
線又は電子線で硬化する樹脂液としては、分子中に不飽
和結合を有するモノマー、オリゴマー、プレポリマー等
を用いることができ、エポキシ化合物及びルイス酸の混
合物体等が必要であれば、増感剤を加えて使用すれば良
い。

レーザーディスク原版４の表面には、音声や画像等の電
気信号に対応した凹凸が形成されており、このレーザー
ディスク原版４は従来既知の方法によって作成すること
ができる。また、レーザーディスク原版４によって形成
されるレーザーディスクは、材料表面の凹凸により情報
を記録できるタイプのものである。

ここにおいて、レーザーディスク原版４上の基材フィル
ムｌの搬送と共に、樹脂液槽２０から樹脂液２１を放出
して充填し、照射光源６より紫外線又は電子線を照射す
る。これにより樹脂液２１は硬化され、基材フィルム１
の面に樹脂層３が固着されて、レーザーディスク形成用
フィルム２が形成されると共に、レーザーディスク原版
４の凹凸面から剥離される。樹脂層３の表面には、レー
ザーディスク原版４の凹凸が転写されている。このよう
な複製動作において、基材フィルムｌとレーザーディス
ク原版４とは、０．１Ｋｇ／ｃｍ以上、望ましくはＩＫ
ｇ／ｃｍ以上の圧力下に圧接されることが好ましい。紫
外線または電子線の照射は、レーザーディスク原版４の
凹凸を形成したフィルムを版により剥離した後に再度照
射してもよく、樹脂を十分に硬化させることが好ましい
。紫外線または電子線の照射量は、使用する樹脂により
適宜法めることが必要である。

このようにして、レーザーディス形成用フィルム２の樹
脂層３の表面に凹凸を形成した状態で、紫外線又は電子
線を照射して前記樹脂を硬化させることによって、直ち
にレーザーディスク原版４と基材フィルムｌとの間にか
けていた圧力を解除して冷却することが可能となる。な
ぜならば、前記樹脂液２１は紫外線または電子線の照射
によって直ちに硬化し、レーザーディスク原版４と基材
フィルム１との間にかけていた圧力を解除しても、形成
された凹凸は消滅しないためである。また、紫外線ある
いは電子線の照射により樹脂？ｐｉ２１が三次元架橋硬
化するため、耐熱耐溶剤性が付与される。

なお、レーザーディスク原版４及び基材フイルム１を、
紫外線又はπ子線の照射前あるいは照射後に強制的に冷
却してもよいが、通常は自然に冷却すれは充分である。

次に、レーサーディスク原版４と表面に凹凸模様が形成
されたレーサーディスク形成用フィルム２の凹凸模様面
に、蒸着、スパッタリング、メッキ等によって第２図に
示す如く厚さか約５００〜１０００　へのアルミニウム
等の反射膜層７を形成する。その後、更に第３図に示す
ように透明樹脂の保護層８をコーディングで層設しても
良い。このようにして反射膜層７が形成され、必要に応
して更に保護層８が層設されたレーザーディスク形成用
フィルム２を一般的な打抜方法で所定の形状、サイズに
打抜き、第４図に示すような複製された可撓性レーザー
ディスク１０が得られる。

第５図はこの発明方法を実現する装置の一例を示してお
り、光透過性の基材フィルム３０は巻取ロール３１に巻
回されており、基材フィルム３０は送給ローラ３２で繰
り出されるようになっている。複製シリンダ７ＩＯの表
面には、音声や画像信号等に対応した凹凸か付せられて
いるレーザーディスク原版４Ｉか周設されており、送給
ローラ３２から送給された基材フィルム３０は複製シリ
ンダ４０の円周に沿って搬送されるようになっており、
その人口部に設番プらねているニップローラ４２か、基
材フィルｔ１３０をレーサーディスク原版４１の表面に
押圧するようになっている。また、複製シリンダ４０の
下方には、前述したような紫外線又は電子線の照射て硬
化する樹脂液５０か収容された液槽４３が配設されてお
り、液槽７１３内には、レーザーディスク原版４１の表
面に圧接されている付着ローラ１４が設けられており、
その回転に従って液槽４３内の樹脂液５０をレーザーデ
ィスク原版４１の表面に付着させるようになっている。

さらに、ニップローラ４２の出力側上部には紫外線ラン
プ５１が設けられており、凹凸を複製された樹脂層が固
着されたレーザーディスク形成用フィルム６０は、送出
ローラ５２から搬出されて巻取ロール５４に巻取られる
ようになっており、送出ローラ５２の出口部には紫外線
ランプ５３が設けられている。

このような構成において、複製シリンダ４０の回転速度
は基材フィルム３０のｉｌｉ！速度と間開しており、複
製シリンダ４０の回転に従って付着ローラ４４を介して
レーザーディスク原版４１の表面に樹脂液５０か付着さ
れ、付着された樹脂液５０はニップローラ４２によって
所定の圧力をかけられていると」（に、紫外線ランプ５
１によって紫外線を照射される。これによって樹脂液５
０は性化されて基材フィルム３０に樹脂層として固着さ
れると共に、レーサーディスク原版４１の凹凸が転写さ
れて複製され、複製されたレーザーディスク形成用フィ
ルム６０は送出ローラ５２の位置でレーザーディスク原
版４１か６７１１離される。剥離されたレーザーディス
ク形成用フィルム６０は更に紫外線ランプ５３の紫外線
照射によって硬化され、巻取ロール５４に巻取られる。

巻取られたレーザーディスク形成用フィルム６０は巻戻
され、前述したような反射膜層、保護層を層設された後
に打抜かれるか、或いは打抜いた後に反射膜層、保護層
を層設して第４図に示したよりな可撓性レーザーディス
クを得る。

なお、上述の紫外線ランプ５３は必らずも必要なもので
はなく、樹脂液５０が電子線で硬化するものであれば電
子線ランプとする必要がある。

また、ｌシリンダ４０の下部で基材フィルム３０を圧接
するようにしても良く、この場合には樹脂液５０を放出
するような構造にしても良い。

（発明の効果） この発明の可撓性レーザーディスクの製造方法は、光透
過性の基材フィルムと、表面に電気信号に対応した凹凸
が形成されいるレーザーディスク原版との間に、紫外線
または電子線で硬化する樹脂液を充填し、照射によって
硬化させて可撓性レーザーディスクを得ており、また、
この発明の製造装置によれは複製シリンダの回転によっ
て連続的に複製きるため、長時間にわたって加熱状態に
圧接する必要がなく、レーザーディスク原版の凹凸か熱
により消滅することかない。また、凹凸を形成した後、
直ちに圧接状態を解除することができ、したがって冷却
工程を短時間で行なうことができ、レーザーディスクの
複製工程を著しく簡素化できるとともに大量生産が可能
となる。さらに、レーザーディスク形成用フィルムを巻
取って保存することができ、レーザーディスクの複製工
程を簡素化できると共に、大量生産が可能となり、耐熱
性、耐溶剤性に優れたレーザーディスクを提供すること
かできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るレーザーディスクの製造工程を
示す断面図、第２図及び第３図はそれぞれこの発明の可
撓性レーザーディスクの一例を示す断面構図、第４図は
レーザーディスクの一例を示す図、第５図はこの発明の
製造装置の一例を示す構成図である。 １・・・基材フィルム、２・・・レーザーディスク形成
用フィルム、３・・・樹脂層、４・・・レーザーディス
ク原版、５ａ、５ｂ・・・鍛送ローラ、６・・・照射光
源、１０・・・レーザーディスク。 出願人代理人　　安　形　雄　三 羊４図 第３　回

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）電子線又は紫外線の照射で硬化され賦型された樹
   脂層と、光透過性の基材フィルムとが積層された円盤形
   状で、かつ全体が可撓性を有していることを特徴とする
   可撓性レーザーディスク。
2. （２）光透過性の基材フィルムと、表面に電気信号に対
   応した凹凸が形成されているレーザーディスク原版との
   間に、紫外線または電子線で硬化する樹脂液を充填した
   後、紫外線または電子線を前記基材フィルムに照射する
   ことにより前記樹脂液を硬化せしめると共に賦型し、前
   記基材フィルムに形成された樹脂層を前記レーザーディ
   スク原版から離脱するようにしたことを特徴とする可撓
   性レーザーディスクの製造方法。
3. （３）光透過性の基材フィルムが巻回された巻取ロール
   を装着する給紙装置と、表面にレーザーディスク原版が
   設けられている複製シリンダと、前記給紙装置から給紙
   された前記基材フィルムを前記レーザーディスク原版に
   押圧するニップローラと、前記レーザーディスク原版の
   表面に紫外線又は電子線で硬化する樹脂液を付着させる
   樹脂液付着手段と、前記ニップローラより送り出される
   前記基材フィルムに紫外線又は電子線を照射する照射手
   段と、照射され硬化されたレーザーディスク形成用フィ
   ルムを巻取る巻取装置とを具備したことを特徴とする可
   撓性レーザーディスクの製造装置。