JPS63143234A - 印刷版用アルミニウム合金 - Google Patents

印刷版用アルミニウム合金

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JPS63143234A
JPS63143234A JP28977886A JP28977886A JPS63143234A JP S63143234 A JPS63143234 A JP S63143234A JP 28977886 A JP28977886 A JP 28977886A JP 28977886 A JP28977886 A JP 28977886A JP S63143234 A JPS63143234 A JP S63143234A
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岩間 哲治
Satoru Morikuni
森国 哲
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堅 勝又
Isao Takeuchi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、印刷版用アルミニウム合金、特にオフセット
印刷用版板に用いるアルミニウム合金に関するものであ
る。
【従来技術とその問題点】
印刷版用アルミニウム合金(以下、単にアルミニウム)
を印刷用に供する場合、保水性及び感光剤との接着性を
向上させる為に、先ず、アルミニウム表面を機械的方法
、化学的方法、電気化学的方法のいずれか一つ、又は二
つ以上組合わせた工程により粗面化した後、通常所定の
後処理(陽極酸化処理、親水化処理、不活性化処理)を
施して、印刷特性を更に向上させている。 そして、アルミニウムとしては、例えばJIS八1へ5
0、^1100、^3003に相当するものが用いられ
ている。 特に、電気化学的な方法、即ち、交流電解エツチング処
理によってアルミニウム表面を粗面化する場合、Fe、
 Si、 Zn、Cu、 Mg、 Mnといった不純物
元素の少ない^1050相当材は、印刷版において重要
な条件である表面処理性が良好であり、がっ粗面化後の
凹凸(電解エツチングビットパターン〉の均一性がある
ことから望ましいと言われてきた。 しかしながら、近年、素材コスト低減のためアルミニウ
ムの耐力の向上による薄肉強靭化、耐疲労強度の向上、
及び等方性くアルミニウムの圧延方向と圧延口と垂直方
向の耐疲労強度に差がないこと)を向上させた印刷版用
アルミニウム合金材が要求され出し、この要求に答える
べく、種々のアルミニウムーマグネシウム合金系のアル
ミニウムが、例えば特開昭58−42745号公報、特
開昭59−133355号公報、特開昭60−6334
6号公報、特開昭60−220395号公報、特開昭6
1−26746号公報等に示す如く提案されている。 しかるに、これらの提案になるアルミニウムは、従来の
^1050材と比較して、アルミニウムの耐力及び耐疲
労強度を大巾に向上させ、取扱い時の耐折れ性、印刷時
の版の耐伸び性、及び薄肉化の向上が得られるものの、
電解エツチングビットパターンが不均一となり易く、印
刷特性を低下させ、未だに実用上好ましいものは提案さ
れていないと言って良い程である。
【発明の開示】
本発明者は、前記の問題点に対する研究を鋭意押し進め
た結果、不純物としてのSiが0.15重量%以下、M
nが0.8重量%以下、Tiが0.05重量%以下、C
rが0.3重量%以下、Znが0.03重量%以下であ
り、残部が不可避不純物及びAlからなるアルミニウム
材中に、85≧Mgの含有重量/Cuの含有重量≧50
の条件を満たすよう1.5〜3.0重量%のMg、0.
02〜0゜05重量%のCu、0.05〜1.0重量%
のFeを含有させたアルミニウム合金は、従来のアルミ
ニウムーマグネシウム合金では得られなかった均一な電
解エツチングピットパターンが得られ、従って耐刷性、
画像の鮮明性の向上が得られ、しかも等方性及び耐疲労
強度の向上も得られ、さらにはIln又はH2n(n 
=2.4,6.8)材において約0.1〜0.3mm厚
のものでも耐力が約15Kg/−輪2以上のものとなっ
て、版板取扱性の向上及び印刷時の版板の伸び防止が得
られることを見出したのである。 特に、このアルミニウム合金は、JIS^105081
8材では達成できなかった問題点である薄肉化も達成で
きたのである0例えば、本発明になるアルミニウム合金
を用いた場合、0.1−一厚のもので前記JIS  ^
10501118材の0.24mm厚のものに匹敵する
ものであった。 ここで、Mtr及びCu等の含有量を上記のように限定
したのは、次の理由に基ずくものである。 すなわち、N、は、強度及び耐疲労強度の向上を目的に
添加した元素であり、アルミニウム材中に大部分固溶さ
せて極一部へN−M、系の金属間化合物として粒界又は
粒内に存在させることを基本とするものである。そして
、Mgの含有量が1.5重量%より少なくなると、アル
ミニウムの圧延方向と圧延目と垂直方向の耐疲労強度の
等方性を確保するためにHln又はHen材に調質焼鈍
した後の耐力が約15に67mwm”以上となりに<<
、又、逆に、M、の含有量が3.0重量%を越えると、
調質焼鈍によって粒界又は粒内に粗大に析出した^l−
Hg系の金属間化合物が、電解エツチングによって不均
一に深くエツチングされるため、非画像部の汚れ等の不
良になり易いことが判明したからである。 又、Feは、通常^1−Fe系、^&−Fe−Si系又
は^i’−Fe−Mn−Si系の金属間化合物として存
在し、その大部分は鋳造後のマトリックス中に晶出物と
して存在し、一部がマトリックス中に固溶もしくは析出
している。この、Feの添加効果は、■結晶粒の微細化
もしくは組織の均一化による強度の向上■電解エツチン
グ時のイニシャルビットの開始点として働くものである
。 そして、Feの含有量が0.05重量%より少なくなる
と、上記効果が少なくなり、逆に、1.0重量%を越え
て含有されると、粗大な入/−Fe系といった晶出物の
存在によって電解エツチング後の粗面が不均一になりや
すい欠点のあることが判明したからである。 又、Cuは、本発明の添加濃度においては、マトリック
ス中に固溶している。そして、このCuの含有量を、本
発明の目的とする機械的性質向上が達成可能なM、が1
.5〜3.0重量%の含有濃度において0.02〜0.
05重量%とすることによって、現行のA1050相当
のアルミニウムと同等のエツチングピットパターンが得
られることが判明したのである。 すなわち、Cuが0,02重量%より少なくなると、電
解エツチング後の粗面が不均一となり、かつ、エツチン
グの程度が小さくなり、効率が悪く、逆に、0.05重
量%を越えて含有されると、電解エッチング後の■面が
不均一となりやすく、かつ、局部にオーバーエツチング
による租大ビットが存在することが判明したのである。 そして、アルミニウム中に、M、が1,5〜3重量%含
有される場合、アルミニウム表面の酸化皮膜(通常^i
’zoz>は、該皮膜中にM、元素が存在することによ
って緻密になり、Cuが添加されていない場合は、所定
の電解エツチング時にエツチングがされにくく、マトリ
ックス部に未エツチング部分が存在し易くなるが、Cu
の添加によって酸化皮膜のfIH,密さを減少させ、J
IS^1050相当の純アルミニウムと同等のエツチン
グパターンになり、又、Cuが必要以上に含有されると
、逆に酸化皮膜が脆弱になり、マトリックスが過度にエ
ツチングされ易くなり、へβ−Fe系といった金属間化
合物に代表されるイニシャルビット開始点を中心に順次
エツチングされる均一なエツチングパターンを得られに
くくすることが判明してきた。 この知見を基にして更に研究した結果、Cu含有量はM
、含有量と密接な関係があることが見出された。 即ち、Mgの含有重量とCuの含有重量との関係は、8
5≧Mgの含有重量/Cuの含有重量≧50の条件を満
たすようにすることによって、更に均一な電解上・ソチ
ングビットパターンが得られたのである。 その他不純物元素として、Siはイニシャルビ・ソトの
開始点として働く^j’−Fe−Si系、へZ−Fe−
Mn−Si系の金属間化合物(晶出物)として存在する
わけであるが、基本的には、^l−H,合金中の固溶M
、どの結合によって析出生成される1□Siが存在しな
い程度の濃度として含有されるものであればよい。 従って、Siは0.15重量%を越えて含有するもので
あってはならない。 又、Mnは、^f−Fe−Mn系の金属間化合物及び一
部固溶して存在しているわけであるが、基本的には、素
材強度の向上及びイニシャルビットの開始点として働く
ものである。従ってへN−Fe−Mn系、^j!−Fe
−Mn−Si系の金属間化合物中のMn/Feを大きく
しない程度に含有される分にはかまわない、このような
観点から、訃は0.8重量%を越えて含有するものであ
ってはならない。 又、Tiは、鋳塊組織の微細化のために添加されるもの
であり、過度の添加はへZ−Ti系の金属間化合物の存
在によって線状のミクロ欠陥を形成させるから、その含
有量は0.O5重量%を越えるものであってはならない
。 又、Crは、At−Fe系、^トh系といった金属間化
合物の均一な析出をさせる元素であるが、0.3重量%
を越えて存在すると、^1−Cr系の金属間化合物を新
たに生成させることがあり、電解エツチングビットパタ
ーンの均一性を阻害しやすいので、0.3重量%以下の
ものでなければならない。 又、Znは、0.03重量%を越えて存在すると、電解
エツチング後のビットパターンに不均一性を生じ易くな
り、0.03重量%以下のものでなければな゛らない。 尚、上記に説明した含有成分及び成分割合のアルミニウ
ム合金を鋳造するに際して、Mgの酸化物、地金成分中
のへf−Ti系の粒子等をカートリッジフィルター等に
よって除去しておくと、電解エツチング後に生成される
表面のミクロ欠陥が防止されることより望ましいもので
ある。 このようにして所定の組成に調整されたアルミニウム合
金の鋳塊を均質化処理、熱間圧延、冷間圧延、中間焼鈍
、冷間圧延、最終焼鈍といったような所定の工程を経て
約0.1〜0.3mm厚の板材とする。 次に、このようにして得られたアルミニウム合金の板材
に電解エツチング処理を施すのであるが、該板材中の表
面は油分及びその他の付着物等で汚染されているので、
電解エツチングに先立ちアルミニウム合金の板材を常法
に従って脱脂、洗浄することが望ましく、例えば■トリ
クレン又はフロン等による溶剤脱脂、0弱アルカリ系洗
剤水溶液による脱脂、■濃度1〜10%のH,SO,水
溶液による脱脂等による脱脂をすることが望ましい。 この後、通常、表面の自然酸化皮膜を除去するために、
濃度1〜15%の苛性ソーダ水溶液に20〜80℃の温
度で5秒〜3分間浸漬してエツチング処理をし、次いで
濃度10〜20%の硝酸又は硫酸水溶液に10〜50°
Cの温度で5秒〜3分間浸漬し、アルカリエツチング後
の中和およびデスマットを実施する。 この処理後に、電解エツチング処理を行なうのであるが
、電解エツチングは例えば塩酸及び/又は硝酸水溶液中
で行なうものであり、塩酸水溶液を使用する場合の濃度
は0.3〜3重量%、好ましくは0.5〜2重量%の範
囲が好適である。尚、この電解液には、安定剤として塩
化物、硝酸塩、アミン類、リン酸塩等を添加していても
よい。 電解条件は、使用する電解液や所望の電解エツチングの
程度により異なるので、一義的には決定できないが、一
般的には、温度約10〜40℃、好ましくは20〜30
℃で、電流密度(交流)は約20〜Zo。 ^/da2、好ましくは50〜150^/d輸’で、時
間は2〜120秒である。 このような電解液を使用して電解エツチング処理を行な
う際、使用する交流電流は、正負の極性を交互に交換さ
せて得られる波形において、矩形波、台形波等の交流波
形のものであってもよいが、通常の商業用交流、即ち正
弦波の単相交流又は三相交流で充分である。 上記のような条件で電解エツチングしたアルミニウム合
金の板材は、引き続き水洗後デスマット処理されるが、
その条件は、常法のものでよく、約10〜80℃のアル
カリ又は酸の水溶液に約5秒〜3分間浸漬するものであ
ればよく、これによりデスマットが行なわれる。 このようにして得られた電解エツチング板と印刷版用支
持体に供するに当り、常法に従って所定の後処理、例え
ば陽極酸化処理を施してもよく、具体的には硫酸又は燐
酸等の濃度が10〜50重量%の水溶液で、電流密度が
1〜10^/dl12で電解することにより行なわれる
。 この後必要に応じて、親水化又は不活性化のために、熱
水、珪酸塩、重クロム酸塩、酢酸塩、親水性高分子化合
物を含有する水溶液中に浸漬処理等を実施する。 このようにして得られたアルミニウム板材に適用される
感光剤(感光性物質)は、特に限定されるものではなく
、一般的に周知のものが適用でき、例えば親水性ポリマ
ーとジアゾニウム塩からなる組成物、キノンジアジド化
合物とアルカリ可溶性樹脂との組成物、活性光線の照射
により三量化する不飽和カルボン酸、例えば桂皮酸、フ
ェニレンジアクリル酸をその構成成分とするポリマー、
活性光線の照射により重合反応を起す化合物とバインダ
ポリマーとの組成物あるいはアジド系感光性組成物が挙
げられる。 そして、これらの感光剤を種々の良く知られている添加
剤と共に適当な溶媒に溶解し、本発明のアルミニウム材
に塗布、乾燥することによって複合接着させる。 この感光性平版印刷版に被複写物を重ねて常法に従って
露光・現像すれば、親水性、保水性に優れ、かつ、感光
剤からなる画像部とアルミニウム材との接着性が極めて
大きく、耐刷力に優れた印刷版を得ることができる。 r実施例1〜8】 表1に示す組成のアルミニウム合金材を溶解鋳造し、両
面を面削した厚さ約300m−の鋳塊を均質化処理し、
その後通常の条件下で熱間圧延及び冷間圧延を行ない、
0.24m輪厚OH1n材を得る。 次に、このH1n材を脱脂処理し、その後8%の水酸化
ナトリウム溶液中に50℃の温度下で30秒間浸漬して
アルカリエツチングを行ない、その復水 。 洗してから10%の硝酸溶液中に室温下で30秒間浸漬
してデスマットを行ない、そしてデスマット後再度水洗
し、この水洗後電解エツチング処理する。 尚、この電解エツチング処理の条件は、2%の塩酸水溶
液を用い、温度は25℃、電流は50Hzの交流で、電
流密度が50^/dIm2、時間は25秒である。 電解エツチング処理後、水洗し、8%の水酸化ナトリウ
ム溶液中に50℃の温度下で5秒間浸漬し、その後再度
水洗し、そして10%の硝酸溶液中に室温下で30秒間
浸漬して中和処理し、そして水洗して印刷版用アルミニ
ウム合金板材を得る。
【比較例1〜8】 表2に示す組成のアルミニウム合金を用いて実施例と同
様に行ない、印刷版用アルミニウム合金板材を得る。
【特性】
上記各側で得た印刷版用アルミニウム合金板材について
、交流電界エツチング処理後における機械的性質(耐力
及び耐疲労強度)並びに電解エツチングビットパターン
の均一性を調べたので、その結果を表3に示す。 尚、耐力は、通常の引張り試験によって評価したもので
あり、又、耐疲労強度は、中20m+*、長さ100m
mの試験片を切り出し、この試験片の一端を治具に固定
し、テンションをかけた状態にて他端を90”の角度に
曲げ、そして元の状態に戻し、これを1回としてカウン
トし、これを繰り返して破断するまでのカウント回数で
評価したものであり、又、電解エツチングビットパター
ンは、均一なものを○印で、不均一なものを×印で、こ
れらの中間のものをΔ印で表示しな。 表3 これによれば、本実施例の合金は、JIS AIQ5Q
を用いた場合に比べても劣ることがない電解エツチング
ビットパターンの均一性に優れた特長を示しており、し
かも特開昭60−63346号公報あるいは特開昭61
−28746号公報で提案されてきたような^/−M、
系合金を用いた場合に比べても劣ることがない耐力及び
耐疲労強度といった機械的強度に優れた特長を示してお
り、従来のものでは電解エツチングビットパターンの均
一性か機械的強度のどちらかを犠牲にしていたのに対し
、いずれの特性も犠牲にすることなく共に優れているこ
とが理解できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 不純物としてのSiが0.15重量%以下、Mnが0.
    8重量%以下、Tiが0.05重量%以下、Crが0.
    3重量%以下、Znが0.03重量%以下であり、残部
    が不可避不純物及びAlからなるアルミニウム材中に、
    85≧Mgの含有重量/Cuの含有重量≧50の条件を
    満たすよう1.5〜3.0重量%のMg、0.02〜0
    .05重量%のCu、0.05〜1.0重量%のFeを
    含有させたことを特徴とする印刷版用アルミニウム合金
JP61289778A 1986-12-06 1986-12-06 印刷版用アルミニウム合金 Expired - Lifetime JPH08943B2 (ja)

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