JP2019524989A - 陽極酸化品質アルミニウム合金およびその関連製品ならびに方法 - Google Patents

陽極酸化品質アルミニウム合金およびその関連製品ならびに方法 Download PDF

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Abstract

改善された表面品質を有する陽極酸化品質アルミニウムシートのための合金およびこれらのシートの製造方法を開示する。これらの合金は、これらの合金から形成された陽極酸化シート製品の表面筋をもたらす陰極の金属間化合物粒子の形成を最小にするように設計される。さらに、これらの合金は、再生アルミニウム屑を陽極酸化品質シートに取り込むことを可能にする。【選択図】図1A

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年6月28日に出願された米国仮出願第62/355,527号の利益を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本開示は、陽極酸化アルミニウム合金シート、具体的には、建築およびリソグラフィ用途のために陽極酸化され得るアルミニウム合金シートの分野に関する。
陽極酸化アルミニウムシートは、建築およびリソグラフィの用途に広く使用されている。これらの高品質建築およびリソグラフィ製品は、典型的には、線状の筋のような表面欠陥を最小にするために、非常に高純度の合金から製造される。しかしながら、このような高純度合金の要件は、陽極酸化品質(「AQ」)製品に組み込むことができる再生含有物の量を厳しく制限する。
本発明の組成物および関連する製品ならびに方法は、建築およびリソグラフィ用途のような様々な用途に使用するためのアルミニウム5xxx系シートの製造に利用することができる。このようなシートは、非常に高い表面品質を必要とする。ある種の合金元素や不純物が存在すると、シート上に線状の筋が現れることがある。これらの表面欠陥の生成を避けるために、高純度で高価な合金が使用されてきた。本明細書に記載の合金および方法は、先行技術における問題を解決し、多少の再生含有物の取り込みを可能にしながら表面品質を著しく改善する合金およびプロセスを提供する。具体的には、陽極酸化品質アルミニウムシートと、先行技術に見られる非常に高純度の合金を必要とせずに、陽極酸化品質アルミニウムシートを製造するプロセスが本明細書で提供される。本明細書に開示される合金および方法は、再生含有物が取り込まれた場合でも、高純度合金からのアルミニウムシートと同等の優れた陽極酸化品質および機械的特性を有するシートを提供する。
本発明の対象となる実施形態は、この概要ではなく、特許請求の範囲によって規定される。この概要は、本発明の様々な実施形態の高い階層における概観であり、以下の詳細な説明の項でさらに説明される概念のいくつかを紹介するものである。この概要は、特許請求の範囲にかかる主題の重要または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲にかかる主題の範囲を決定するために単独で使用されることも意図していない。主題は、本特許の明細書全体の適切な部分、任意のまたはすべての図面、および各請求項を参照することによって理解されるべきである。
アルミニウム合金用の組成物を、本明細書に記載する。いくつかの例では、アルミニウム合金は、0.10〜0.30重量%のFeと、0.10〜0.30重量%のSiと、0〜0.25重量%のCrと、2.0〜3.0重量%のMgと、0.05〜0.10重量%のMnと、0.02〜0.06重量%のCuと、各不純物に関しては最大0.05重量%、全不純物に関しては最大0.15重量%の不可避不純物と、残部のアルミニウムと、を含む。特定の実施例では、アルミニウム合金は0.15〜0.24重量%のFeおよび0〜0.20重量%のCrを含む。ある場合には、アルミニウム合金は、0.15重量%のFe、0.30重量%のSi、2.4重量%のMg、0.07重量%のMn、および0.04重量%のCuを含む。ある場合には、Si:Fe比は0.2:1〜2.5:1または0.67:1〜2.0:1である。いくつかの例では、アルミニウム合金は、約1%〜約90%の再生含有物を含む。
陽極酸化品質シートまたは陽極酸化シートは、本明細書に記載のアルミニウム合金から形成することができる。いくつかの実施例では、陽極酸化シートは、訓練された要員による10フィートの距離での視覚的検査によって測定して、建築品質である。この検査では、シート間の色整合が評価される。他の例では、陽極酸化シートは、表面品質を評価するために訓練された要員による近距離視覚的検査によって測定されたリソグラフィック品質である。均一性、滑らかさ、光沢度、色および明度が、視覚的検査中に評価される。
本明細書に記載の陽極酸化シートは、1)エッチピットのサイズの小ささ、および/もしくはエッチピットの密度の低さ、ならびに/または2)シートの直線性値(linearity value)(LV)の低さ、および/もしくは6未満のAQ値から分かるように、高品質である。特定の例では、陽極酸化シートは、1平方ミリメートル当たり約2000ピット未満のエッチピットの密度を有する。いくつかの例では、陽極酸化シートは、5μm以上の任意の寸法の測定値を有するエッチピットを含まない。
アルミニウムシートを製造する方法も本明細書に記載する。いくつかの例では、この方法は、インゴットを鋳造することと、インゴットを均質化することと、均質化したインゴットを熱間圧延して、熱間圧延された中間生成物を生成することと、熱間圧延された中間生成物を冷間圧延して、冷間圧延された中間生成物を生成することと、冷間圧延された中間生成物を中間焼きなましして、中間焼きなましされた生成物を生成することと、中間焼きなましされた生成物を冷間圧延して、冷間圧延されたシートを生成することと、冷間圧延されたシートを焼きなましして、焼きなましされたシートを形成することと、を含む。場合によっては、この方法は、焼きなましされたシートを陽極酸化することをさらに含む。
いくつかの例では、均質化は、2つの加熱工程を含み、第1の加熱工程は、インゴットを約500〜600℃で約2〜24時間加熱することを含み、第2の加熱工程は、インゴットを約480℃で約8時間加熱することを含む。いくつかの例では、本方法は、熱間圧延された中間生成物を約350℃で約1時間自己焼きなましする工程をさらに含む。場合によっては、中間焼きなましすることは冷間圧延された中間生成物を約355℃で約2時間加熱することを含む。ときには、冷間圧延されたシートは、1〜1.5mmの厚さを有する。
いくつかの例では、この方法は、0.10〜0.30重量%のFeと、0.10〜0.30重量%のSiと、0〜0.25重量%のCrと、2.0〜3.0重量%のMgと、0.05〜0.10重量%のMnと、0.02〜0.06重量%のCuと、各不純物に関しては最大0.05重量%、全不純物に関しては最大0.15重量%の不可避不純物と、残部のアルミニウムと、を含む、前記アルミニウム合金を使用する。場合によっては、アルミニウム合金は、0.2:1〜2.5:1のSi:Fe比でSiおよびFeを含む。
本明細書に記載の方法に従って製造されたアルミニウムシートから調製された製品も、本明細書で提供される。製品は、家庭用電化製品部品、自動車車体部品、建築部品、またはリソグラフィ部品とすることができる。
本発明の他の目的および利点は、以下の詳細な説明から明らかになろう。
本開示の合金1〜4における金属間化合物粒子のタイプの空間分布図を示す。 本開示の合金1〜4における金属間化合物粒子のタイプの空間分布図を示す。 本開示の合金1〜4における陰極粒子全体の計算された粒子分布線状性を示す。 本開示の合金1〜4における陽極粒子全体の計算された粒子分布線状性を示す。 本開示の合金1〜4における4つの主要な金属間化合物粒子の空間分布図を示す。 本開示の合金1〜4における4つの主要な金属間化合物粒子の空間分布図を示す。 本開示の合金1〜4の視覚的AQ等級の関数として計算された線状性値を示す。
本明細書では、再生含有物が合金に含まれる場合であっても、陽極酸化に適した高品質のアルミニウムシート、すなわち陽極酸化品質アルミニウムシートを製造するための新規のアルミニウム合金組成物およびプロセスを記載する。本明細書に記載された合金およびプロセスは、形成された金属間化合物粒子のタイプを制御し、したがって、以下により詳細に説明するように、許容できないレベルの粒子誘導線状性を生じさせない高品質アルミニウムシートを提供する。非限定的な例として、陽極酸化品質の合金は、5xxx系のアルミニウム合金であってもよい。別の非限定的な例として、本明細書に記載されたプロセスによって製造されたシートは、建築用シートとして建築業界に特別な用途がある。
定義と説明:
本特許で使用される「発明(invention)」「その発明(the invention)」、「本発明(this invention)」、および「本発明(the present invention)」という用語は、本特許出願の主題のすべておよび以下の特許請求の範囲を広く指すことを意図している。これらの用語を含む陳述は、本明細書に記載された主題を限定するものではなく、または以下の特許請求の範囲の意味もしくは範囲を限定するものではないと理解すべきである。
本説明では、「系」または「5xxx」などのAA番号および他の関連する指定によって識別される合金が参照される。アルミニウムおよびその合金の命名および識別に最も一般的に使用される番号指定システムの理解には、両方ともにThe Aluminum Associationによって出版されている、「International Alloy Designations and Chemical Composition Limits for Wrought Aluminum and Wrought Aluminum Alloys」または「Registration Record of Aluminum Association Alloy Designations and Chemical Compositions Limits for Aluminum Alloys in the Form of Castings and Ingot」を参照されたい。
本明細書中で使用される場合、「a」、「an」および「the」の意味は、文脈上他に明確に指示されない限り、単数形および複数形の言及を含む。
本明細書で使用される場合、「室温」の意味は、約15℃〜約30℃、例えば約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、または約30℃を含むことができる。
以下の実施例において、アルミニウム合金は、その元素組成の重量パーセント(重量%)で記載されている。各合金において、残部はアルミニウムであり、すべての不純物ついて0.15%の最大重量%を有する。
合金
アルミニウムの精錬プロセスは非常にエネルギー集約的である。バージンアルミニウムから作られた製品は、バージンアルミニウムとアルミニウム屑の混合物から作られた製品よりもはるかに高いエネルギー入力を必要とする。アルミニウムの再生利用では、精錬よりもはるかに少ないエネルギーを必要とするため、経済的および環境的理由から、再生含有物をアルミニウム製品に含めることが非常に望ましい。しかしながら、再生含有物を特定の製品に取り込むことは、アルミニウム屑中に存在する不純物および/または合金元素によって制限される場合がある。再生アルミニウム含有物を取り込むことは、厳しい品質要件が定められている製品においてはより困難である。従来、陽極酸化に十分な品質のアルミニウムシートのように非常に純粋な合金を必要とする製品は、アルミニウム屑中に存在する不純物および/または合金元素から生じる表面欠陥を回避するために、再生含有物を全く取り込んでいないか、またはほとんど取り込んでいない。本開示は、任意で再生内容物を含むことができる高品質の平滑な表面アルミニウムシートを製造するための合金およびプロセスを提供する。
陽極酸化品質の高品質な建築製品を生産するには、細かい表面の筋をなくす必要がある。これらの筋は、線状に分布した金属間化合物粒子の存在に起因し、金属間ストリンガとも呼ばれる。クロス圧延のような2方向に沿った圧延とは対照的に、長さのような一方向の繰返し圧延シーケンスを使用する一般的なシート製造プロセスでは、圧延方向に沿った金属間化合物粒子の線状分布は不可避である。陽極酸化アルミニウムシートの表面品質は、線状性値(LV)によって等級付けされてもよく、ここで、より低いLVは、より少ない線状の表面の筋または欠陥に対応する。
金属間化合物粒子は2つ以上の元素を含み、例えばアルミニウム(Al)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ケイ素(Si)、銅(Cu)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、および/またはマグネシウム(Mg)のうちの2つ以上の元素を含む。金属間化合物粒子としては、AlFe,Mn)、AlFe、Al12Fe,Mn)Si、AlCuFe、Al20CuMn、AlTi、AlCu、Al(Fe,Mn)Si、AlZr、AlCr、Al(Mn,Fe)、Al12Mn,Fe)Si、AlNi、MgSi、MgZn、MgAl、Al32Zn49、AlCuMg、AlMn等が挙げられるが、これらに限定されない。金属間化合物粒子中の元素に下線が引かれている場合、その元素は粒子中、支配的に存在する元素である。記号(Fe,Mn)は、元素がFeまたはMn、またはこれらの2つの混合物であることを示す。多くの金属間化合物粒子はアルミニウムを含むが、MgSiなどのアルミニウムを含まない金属間化合物粒子も存在する。金属間化合物粒子の組成および特性は、以下でさらに説明される。
アルミニウムシートを陽極酸化する前に、アルカリまたは酸性エッチングプロセスが用いられる。このエッチングプロセスの間に、線状に分布した金属間化合物粒子(および/または金属間化合物粒子に隣接するアルミニウムシートの一部)がアルミニウムシートに溶解または除去され、アルミニウムシート中に様々な大きさのエッチピットが残る。線状に分布したエッチピットの数および/またはサイズが過剰である場合、アルミニウムシートの表面上に細かい短い筋が見えるようになる。この現象は粒子誘起線状性(particle induced linearity)と呼ばれることがある。0.050/μm未満のLVのような低いLVを有することが望ましい。エッチングを最小限に抑えてアルミニウムシートの表面トポグラフィーを制御するためには、金属間化合物粒子の組成およびそのエッチング応答を理解する必要がある。
アルミニウム合金の金属間化合物粒子は、それらの電気化学的ポテンシャルに従って3つの異なるタイプに分類することができる。3つのタイプは、陰極金属間化合物粒子、中性金属間化合物粒子、および陽極金属間化合物粒子である。各タイプは、アルカリエッチング中の異なる応答を示す。陰極粒子は、周囲のアルミニウムマトリックスよりも不活性である。したがって、粒子に隣接するアルミニウムマトリックスは優先的に溶解され、エッチングプロセスの間およびその後に残っている陰極粒子の周囲に比較的大きなエッチピットを残す。陰極粒子からの大きなエッチングピットは、材料の陽極酸化品質に悪影響を与える高視認性の筋を生じる。一方、陽極粒子は、それらを取り囲むアルミニウムマトリックスよりも容易に溶解し、エッチピットは陽極粒子と同じ大きさになる。陽極粒子から残されたエッチピットは陰極粒子から残されたエッチピットよりも小さいので、陽極粒子の存在は陰極粒子の存在よりも陽極酸化シートの品質に対してあまり有害でない。最後に、電気化学的に中性の粒子は、周囲のアルミニウムマトリックスとほぼ同じ速度で溶解され、したがって最小限のエッチピットを形成する。エッチピットは陽極酸化工程の後に残るが、中性および陽極粒子によって生成されるエッチピットは、陰極粒子によって生成されるエッチピットよりもはるかに小さく見えにくい。したがって、中性および陽極の粒子は、陽極酸化シートの品質に対して陰極粒子よりも害が少ない。
1つの目的は、エッチピットを最小化するための電気化学ポテンシャルの点で合金に存在する金属間化合物粒子のタイプを分類して制御することである。理論に縛られることを意図するものではなく、陰極粒子の形成が最小限に抑えられると、エッチピットのサイズおよび数密度が減少し、その結果、アルミニウムシートの陽極酸化品質が改善され、粒子誘起線状性は低下する。この改善は、形成される陰極粒子の割合が減少する限り、金属間化合物粒子の総数が同じであっても観察され得る。
表1は、アルミニウムマトリックスと比較して、pH6で0.01〜0.1MのNaCl中の金属間化合物粒子およびそれらの電気化学ポテンシャルを詳細に示す。アルミニウムマトリックスと比較して陽性である(約50ミリボルト(mV)より大きい)酸化電位を有する金属間化合物粒子は陰極であり、このタイプの粒子を取り囲むアルミニウムマトリックスは陰極粒子が溶解する前にアルカリエッチングプロセス中に溶解する。アルミニウムマトリックスとほぼ同じ酸化電位(約−50mV〜約+50mV)を有する金属間化合物粒子は中性であり、このタイプの粒子を取り囲むアルミニウムマトリックスはアルカリエッチングプロセス中に中性粒子とほぼ同じ速度で溶解する。陰性酸化電位を有する金属間化合物粒子は陽極であり、周囲のアルミニウムマトリックスが溶解する前に溶解する。表1は、一般的な金属間化合物粒子型を示し、場合によってはその酸化電位を列挙する。記号(Fe,Mn)は、元素がFeまたはMn、またはこれらの2つの混合物であることを示す。FeまたはMnのいずれかに下線が引かれている場合、下線が引かれた要素は、これらの2つの要素の中で支配的に存在する要素である。酸化電位は既知の場合カッコ内に記載されている。表1に示すように、Fe、Mn、CuおよびTiは、陰極粒子の形成をもたらす元素である。したがって、合金中のこれらの元素を最小限に抑えることが不可欠である。
Figure 2019524989
陰極の金属間化合物粒子の存在を最小にするアルミニウム合金組成物が望ましい。そのようなアルミニウム合金の1つは、約0.10〜0.30重量%のFeと、0.10〜0.30重量%のSiと、0〜0.25重量%のCrと、2.0〜3.0重量%のMgと、0.05〜0.10重量%のMnと、0.02〜0.06重量%のCuと、各不純物に関しては最大0.05重量%、全不純物に関しては最大0.15重量%の不可避不純物と、残部のアルミニウムと、を含む。ある場合には、この合金は、0.15〜0.24重量%のFeおよび0〜0.20重量%のCrを含む。他の例では、この合金は0.15重量%のFe、0.30重量%のSi、2.4重量%のMg、0.07重量%のMn、および0.04重量%のCuを含む。
いくつかの例では、合金は約0.05重量%、0.10重量%、0.15重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.30重量%、0.40重量%、もしくは0.50重量%のFe、または0.05〜0.35重量%、0.10〜0.25重量%、0.15〜0.30重量%、もしくは0.15〜0.25重量%のFeを含む。いくつかの例では、合金は約0.05重量%、0.10重量%、0.15重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.30重量%、0.35重量%、0.40重量%、0.45重量%、もしくは0.50重量%のSi、または0.05〜0.35重量%、0.10〜0.25重量%、0.15〜0.30重量%、もしくは0.15〜0.25の重量%のSiを含む。いくつかの例では、合金は約0.05重量%、0.10重量%、0.15重量%、0.20重量%、0.25重量%、もしくは0.30重量%のCr、または0〜0.20重量%、0〜0.10重量%、0〜0.05重量%、0〜0.25重量%、0.05〜0.20重量%、0.10〜0.20重量%、もしくは0.05〜0.15重量%のCrを含む。いくつかの例では、合金は約2.0重量%、2.25重量%、2.5重量%、2.75重量%、もしくは3.0重量%のMg、または2.0〜2.5重量%、2.5〜3.0重量%、もしくは2.25−2.75重量%のMgを含む。いくつかの例では、合金は約0.06重量%、0.07重量%、0.08重量%、0.09重量%、もしくは0.10重量%のMn、または0.06〜0.10重量%、0.07〜0.10重量%のMnを含む。いくつかの例では、合金は約0.02重量%、0.03重量%、0.04重量%、0.05重量%、もしくは0.06重量%Cu、または0.02〜0.04重量%、0.04〜0.06重量%、もしくは0.03〜0.05重量%のCuを含む。
さらに、Si:Fe比を変化させることにより、支配的相のタイプが変化する。例えば、Si:Fe比を上げることで、5xxx系アルミニウム合金中の陰極型粒子の形成を最小にする。同様に、陰極型粒子の形成を最小限に抑えるために、例えば3xxx系アルミニウム合金および4xxx系アルミニウム合金のような他の合金中の元素の比を制御することも、これらの陽極酸化シートの品質を改善する。いくつかの例では、アルミニウム合金は、0.2:1〜2.5:1のSi:Fe比を有する。いくつかの例では、Si:Fe比は0.67:1〜2.0:1である。いくつかの例では、Si:Fe比は2.0:1であり、合金のFe含有量は0.15重量%以下である。
いくつかの例では、シートは、1平方ミリメートル当たり120個以下の粒子、1平方ミリメートル当たり200個以下の粒子、1平方ミリメートル当たり300個以下の粒子、1平方ミリメートル当たり400個以下の粒子、1平方ミリメートル当たり500個以下の粒子、1平方ミリメートル当たり1000個以下の粒子、1平方ミリメートル当たり1500個以下の粒子、または1平方ミリメートル当たり2000個以下の粒子を含む。
いくつかの例では、アルミニウム合金は、約1%〜約90%の再生含有物(例えば、約1%〜約50%、約50%〜約90%、約10%〜約80%、約20%〜約60%、約1%〜約40%、約1%〜約30%、約1%〜約20%、または約1%〜約10%の再生含有物)を含む。いくつかの例では、アルミニウム合金は、1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、または90%の再生含有物を含む。上述のように、経済的理由および環境上の理由から、アルミニウム製品に再生アルミニウム含有物を含めることが望ましい。本開示の目的上、「再生含有物」は、製造廃棄物または消費材廃棄物(総称して:アルミニウム屑)を指すことができる。合金元素または不純物の同一性および濃度は、アルミニウム屑の供給源によって異なる。例えば、飲料缶はアルミニウム屑の一般的な供給源である。飲料缶本体にはAA3004アルミニウム合金が一般的に使用されているが、端部およびタブにはAA5182合金が使用されている。AA3004は、公称1.2%のMnおよび1%のMgを含む。AA5182は、公称5%のMg、0.5%のMn、および0.1%のCrを含む。
陽極酸化処理シート
合金は、当業者に知られている任意の方法によってアルミニウムシートに成形することができる。さらに、酸または塩基浴中でアルミニウムシートをエッチングし、次いで陽極酸化することができる。いくつかの例では、陽極酸化シートは、0.10〜0.30重量%のFeと、0.10〜0.30重量%のSiと、0〜0.25重量%のCrと、2.0〜3.0重量%のMgと、0.05〜0.10重量%のMnと、0.02〜0.06重量%のCuと、各不純物に関しては最大0.05重量%、全不純物に関しては最大0.15重量%の不可避不純物と、残部のアルミニウムとを含む、アルミニウム合金を含む。特定の実施例では、アルミニウム合金は0.15〜0.24重量%のFeおよび0〜0.20重量%のCrを含む。ある場合には、アルミニウム合金は、0.15重量%のFe、0.30重量%のSi、2.4重量%のMg、0.07重量%のMn、および0.04重量%のCuを含む。ある場合には、Si:Fe比は0.2:1〜2.5:1または0.67:1〜2.0:1である。いくつかの例では、アルミニウム合金は、約1%〜約90%の再生含有物(例えば、約1%〜約50%、約50%〜約90%、約10%〜約80%、約20%約60%、約1%〜約40%、約1%〜約30%、約1%〜約20%、または約1%〜約10%の再生含有物)を含む。いくつかの例では、アルミニウム合金は、1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、または90%の再生含有物を含む。いくつかの例では、Al(FeMn)、AlFe、Al12(Fe,Mn)SiおよびAl(Fe,Mn)Siを含む陰極金属間化合物粒子の存在は、従来の5xxx系アルミニウム合金に対するものよりも低い。
いくつかの例では、陽極酸化シートは、視覚的検査によって測定された建築品質のものである。10フィートの距離で観察された場合、色の一致および粗い筋模様は許容限度以下でなければならない。いくつかの例では、陽極酸化シートは視覚的検査によって測定されたリソグラフィ品質のものである。10フィートの距離で観察すると、細かい筋模様やピックアップは許容限度以下でなければならない。
いくつかの例では、シートは、AQ視覚的等級付けによって測定された場合、AQ値が8未満、7未満、6未満、5未満または4未満である。より低いAQ値はより高いAQ品質を示す(例えば、AQ値が1であるシートは、このシートが、AQ値が10であるシートよりも高い陽極酸化品質を有することを示す)。
上述のように、陰極粒子の存在を最小限に抑えるために金属間化合物粒子の性質を制御することにより、表面品質の高いアルミニウムシートが得られる。エッチピットは肉眼で線状の筋に見えるため、表面の品質を視覚的に評価することができる。いくつかの例では、陽極酸化シートは、1平方ミリメートル(mm)当たり約3000ピット未満、約2000ピット未満、約1500ピット未満、約1000ピット未満、または約500ピット未満のエッチピット密度を有する。さらに、これらのエッチピットは、高い表面品質のためにサイズが制限されなければならない。いくつかの例では、陽極酸化シートは、約2μmより大きい幅および/または約10μmより大きい長さを有するエッチピットを実質的に含まない。本明細書で使用されるように、特定の寸法(例えば、幅および/または長さ)を有するエッチピットの数に関連して、実質的に含まないという用語は、特定の寸法を有するエッチピットのパーセンテージが、エッチピットの総数に基づいて、0.1%未満、0.01%未満、0.001%未満、または0.0001%未満であることを意味する。場合によっては、陽極酸化シートは、0.25μm、0.5μm、0.75μm、1μm、1.25μm、1.5μm、1.75μm、2μm、3μm、4μm、5μm、6μm、7μm、8μm、9μm、または10μm、を超えるいずれかの寸法の測定値を有するエッチピットを実質的に含まない。
製造方法
本明細書に開示される方法は、所望の機械的および物理的特性を有する陽極酸化品質の5xxxシートを製造する効率的な方法である。本明細書に記載のシートを製造するのに適した合金には、The Aluminum Associationによって確立されたAA5xxx指定内の任意の合金が含まれる。非限定的な例示のAA5xxx系合金は、AA5182、AA5183、AA5005、AA5005A、AA5205、AA5305、AA5505、AA5605、AA5006、AA5106、AA5010、AA5110、AA5110A、AA5210、AA5310、AA5016、AA5017、AA5018、AA5018A、AA5019、AA5019A、AA5119、AA5119A、AA5021、AA5022、AA5023、AA5024、AA5026、AA5027、AA5028、AA5040、AA5140、AA5041、AA5042、AA5043、AA5049、AA5149、AA5249、AA5349、AA5449、AA5449A、AA5050、AA5050A、AA5050C、AA5150、AA5051、AA5051A、AA5151、AA5251、AA5251A、AA5351、AA5451、AA5052、AA5252、AA5352、AA5154、AA5154A、AA5154B、AA5154C、AA5254、AA5354、AA5454、AA5554、AA5654、AA5654A、AA5754、AA5854、AA5954、AA5056、AA5356、AA5356A、AA5456、AA5456A、AA5456B、AA5556、AA5556A、AA5556B、AA5556C、AA5257、AA5457、AA5557、AA5657、AA5058、AA5059、AA5070、AA5180、AA5180A、AA5082、AA5182、AA5083、AA5183、AA5183A、AA5283、AA5283A、AA5283B、AA5383、AA5483、AA5086、AA5186、AA5087、AA5187、およびAA5088を含むことができる。いくつかの例では、本明細書に記載の合金をシートの製造に使用することができる。
本明細書に記載の合金は、直接冷却(DC)プロセスを用いてインゴットに鋳造することができる。得られたインゴットは、必要に応じて面削りすることができる。その後、インゴットはさらなる処理工程に供されることができる。いくつかの例では、処理工程は、2段階の均質化工程、熱間圧延工程、冷間圧延工程、任意の中間焼きなまし工程、冷間圧延工程、および最終焼きなまし工程を含む。
本明細書に記載の均質化工程は、単一の均質化工程または2段階の均質化プロセスであり得る。第1の均質化工程は、準安定相をマトリックスに溶解し、微細構造の不均質性を最小にする。インゴットを、2〜24時間、2〜5時間、5〜12時間、12〜18時間、または18〜24時間、または少なくとも2時間、少なくとも12時間、または少なくとも24時間の加熱時間の間に、少なくとも約560℃(例えば、少なくとも約550℃、少なくとも約555℃、少なくとも約565℃、または少なくとも約570℃)のピーク金属温度を達成するように加熱する。いくつかの例では、インゴットを約560℃〜約575℃の範囲のピーク金属温度に達するように加熱する。ピーク金属温度に達する加熱速度は、約50℃/時間〜約100℃/時間とすることができる。例えば、加熱速度は、約50℃/時間、約55℃/時間、約60℃/時間、約65℃/時間、約70℃/時間、約75℃/時間、約80℃/時間、約85℃/時間、約90℃/時間、約95℃/時間、または約100℃/時間であってよい。次いで、インゴットを、第1の均質化段階中の一定時間、ソーク(すなわち、示した温度に保持される)することができる。いくつかの例では、インゴットは最大6時間(例えば30分〜6時間)ソークすることができる。例えば、インゴットを約560℃の温度で5時間ソークすることができる。
第2の均質化段階では、インゴット温度を、その後の処理の前に約450℃〜540℃の温度に低下させる。いくつかの例では、インゴット温度を、その後の処理の前に、約480℃から540℃の温度に低下させる。例えば、第2段階では、インゴットを約470℃、約480℃、約500℃、約520℃、または約540℃の温度に冷却して、一定時間ソークすることができる。いくつかの例では、インゴットを、指示された温度で最大8時間(例えば、30分〜8時間、包括的には30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、または8時間)ソークすることができる。例えば、インゴットを約480℃の温度で8時間ソークすることができる。
第2の均質化工程の後、熱間圧延工程を行うことができる。熱間圧延工程は、熱可逆圧延機操作および/または熱タンデム圧延機操作を含むことができる。熱間圧延工程は、約250℃〜約450℃(例えば、約300℃〜約400℃または約350℃〜約400℃)の範囲の温度で行うことができる。熱間圧延工程では、インゴットを10mmゲージ以下(例えば、3mm〜8mmゲージ)の厚さに熱間圧延することができる。例えば、インゴットは、8mmゲージ以下、7mmゲージ以下、6mmゲージ以下、5mmゲージ以下、4mmゲージ以下、または3mmゲージ以下に熱間圧延することができる。必要に応じて、熱間圧延工程は最大1時間行うことができる。必要に応じて、熱間圧延工程の終了時(例えば、タンデム圧延機から出る時)に、シートはコイル状に巻かれる。
その後、熱間圧延シートは、冷間圧延工程を経ることができる。シート温度は、約20℃〜約200℃(例えば、約120℃〜約200℃)の範囲の温度に低下させることができる。冷間圧延工程は、約1.0mmから約3mm、または約2.3mmの最終ゲージ厚さをもたらす期間、実施することができる。必要に応じて、冷間圧延工程は、最大約1時間(例えば、約10分〜約30分間)の期間、実施することができる。
冷間圧延されたコイルは、次に中間焼きなまし工程を経ることができる。中間焼きなまし工程は、コイルを約300℃〜約400℃(例えば、約300℃、305℃、310℃、315℃、320℃、325℃、330℃、335℃、340℃、345℃、350℃、355℃、360℃、365℃、370℃、375℃、380℃、385℃、390℃、395℃、または400℃)のピーク金属温度に加熱することを含むことができる。中間焼きなまし工程の加熱速度は、約20℃/分〜約100℃/分とすることができる。中間焼きなまし工程は、2時間以下(例えば、1時間以下)の期間実施することができる。例えば、中間焼きなまし工程は、30分〜50分の期間実施することができる。
中間焼きなまし工程の後に、別の冷間圧延工程を行ってもよい。この冷間圧延工程は、約0.5mm〜約2mm、約0.75〜1.75mm、約1〜1.5mm、または約1.27mmの最終ゲージ厚さをもたらす期間にわたって実施することができる。必要に応じて、冷間圧延工程は、最大約1時間(例えば、約10分〜約30分間)の期間、実施することができる。
冷間圧延されたコイルはその後、焼きなまし工程を経ることができる。焼きなまし工程は、約180℃〜約350℃(例えば、約175℃、約180℃、約185℃、約200℃、約225℃、約250℃、約275℃、約300℃、約325℃、約350℃、約355℃、または約360℃)のピーク金属温度にコイルを加熱することを含むことができる。焼きなまし工程の加熱速度は、約10℃/時間〜約100℃/時間とすることができる。焼きなまし工程は、48時間以下(例えば、1時間以下)の期間実施することができる。例えば、焼きなまし工程は、30分〜50分の間実施することができる。
本明細書に記載の合金、陽極酸化シート、および方法は、建築用途、リソグラフィ用途、エレクトロニクス用途、および自動車用途を含むいくつかの用途に使用することができる。建築AQシートは、非限定的な例として、フラッシング、窓枠、ドアパネル、カーテンウォール、および装飾パネルに広く使用されている。陽極酸化プロセスの間、アルミニウムの酸化された表面は、顔料または染料で着色されていてもよく、室内装飾に幅広い色およびスタイルを提供する。いくつかの例では、シートは、家庭用電化製品または家庭用電化製品部品などの製品を調製するために使用することができる。例示的な家庭用電化製品には、携帯電話、オーディオデバイス、ビデオデバイス、カメラ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、テレビ、ディスプレイ、家電製品、ビデオ再生および録音デバイスなどが含まれる。例示的な家庭用電化製品部品は、アウターハウジング(例えば、ファサード)、および家庭用電化製品用の内部部品を含む。いくつかの例では、本明細書に記載のシートおよび方法は、内部パネルなどの自動車車体部品を調製するために使用することができる。いくつかの例では、本明細書に記載の合金から調製された製品は、家庭用電化製品部品、自動車車体部品、建築部品、またはリソグラフィ部品であってよい。
以下の実施例は、開示された実施例をさらに例示するものであり、同時に、その限定を構成するものではない。それどころか、本発明の精神から逸脱することなく、本明細書の記載を読んだ後に当業者に示唆される様々な例、改変、および均等物が、本発明の範囲内にあることを明確に理解されたい。以下の実施例に記載の研究中では、他に記載がない限り、従来の手順に従った。いくつかの手順は、説明のために以下に記載される。
実施例1:陽極酸化品質のシートの調製
陽極酸化品質のシートを調製するために使用されたインゴットを、表2に示す組成を有する合金からDC鋳造を用いて鋳造し、当業者に知られている方法を用いて面削りされた。すべての元素を、残部Alを有する合金の総重量に基づいて、重量%で表す。
Figure 2019524989
合金1〜4のそれぞれを、以下の方法で処理した。インゴットを鋳造し、3″(インチ)のゲージに面削りし、室温〜560℃まで加熱し、約6時間ソークした。次いで、インゴットを480℃に冷却し、約8時間ソークした。次いで、得られたインゴットを熱間圧延して厚さ7mmのゲージにした。得られたシートを約350℃の温度で約1時間自己焼きなましした。次いで、シートを冷間圧延して厚さ2.3mmのゲージにした。次いで、冷間圧延されたシートを335℃の温度で約2時間中間焼きなましした後、再び冷間圧延して厚さ1.27mmのゲージにした。得られたシートを225℃で約2時間焼きなましした。
例2:シート特性の試験
実施例1の合金1〜4から調製したシート1〜4を評価して、図1Aおよび1Bに示すように、金属間化合物粒子A〜Dの空間分布図を作成した。
図1Aおよび図1Bの空間分布図からのデータを用いて、陰極粒子(図2Aに示す)および陽極粒子(図2Bに示す)の粒子分布線状性を計算した。合金1および2は、合金3および4よりも高い陰極粒子の線状分布を示し、合金4は陰極粒子の線状分布が最も低い。したがって、合金4は、エッチング後に最良の表面品質を有することが期待される。
図3Aおよび3Bは、実験用合金1〜4における4つの主な金属間化合物粒子の空間分布図を示す。この図は、各合金の4つの主な金属間化合物粒子の支配的相タイプ、数密度、および分布線状性の明確な変化を示す。3つの主な陰極金属間化合物粒子は、同様の陰極電位を有するが、それらの各々は、表1に示すような特徴的な電気化学ポテンシャルから生じる異なる反応性を有するため、分離された。合金3および4から調製されたシートは、合金1および2から調製されたシートと比較して、陰極粒子Aの密度が低い。
各シートの陽極酸化品質は、AQ視覚的等級付けによって分析された。計算された線状性値を図4に示す。合金4はAQ視覚的等級4が最良であり、合金3はAQ視覚的等級7を有し、合金2はAQ視覚的等級9を有し、合金1はAQ視覚的等級10を有した。陰極粒子のLVが最も低い合金4は、AQ視覚的等級が最も良好であった。また、AQ視覚的等級は、陰極粒子AのLVに比例し、陰極粒子AのLVは、マトリックスとの酸化電位差が最も大きい(すなわち、粒子Aはマトリックスよりもはるかに溶解しにくい)。これらの合金のAQ視覚的等級は、粒子の絶対数密度によって決定されなかった。陰極粒子の組成は、AQ視覚的等級に最も影響を与えた。例えば、合金2は、陰極B粒子の数密度が高いにもかかわらず、合金1よりも優れたAQ視覚的等級を示した。最も支配的な相の数密度は合金1では少なかったが、陰極A粒子の反応性はより有害であり、結果的に合金1はAQ視覚的等級が低かった。したがって、AQ視覚的等級は、陰極A粒子の形成を最小にするように合金を変えることによって改善することができる。主な金属間化合物粒子の陰極反応性、数密度および線状性は、合金の最終的な陽極酸化品質に影響する最も支配的な要因である。
上に引用したすべての特許、刊行物および要約は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。様々な例が、本明細書で議論される様々な目的を達成するために記載されている。これらの実施例は、本発明の原理の単なる例示であることを認識すべきである。添付の特許請求の範囲で定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、多くの修正およびその適合が当業者に容易に明らかであろう。

Claims (20)

  1. 0.10〜0.30重量%のFeと、0.10〜0.30重量%のSiと、0〜0.25重量%のCrと、2.0〜3.0重量%のMgと、0.05〜0.10重量%のMnと、0.02〜0.06重量%のCuと、各不純物に関しては最大0.05重量%、全不純物に関しては最大0.15重量%の不可避不純物と、残部のアルミニウムと、を含む、アルミニウム合金。
  2. 0.15〜0.24重量%のFeおよび0〜0.20重量%のCrを含む、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  3. 0.15重量%のFe、0.30重量%のSi、2.4重量%のMg、0.07重量%のMn、および0.04重量%のCuを含む、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  4. 0.2:1〜2.5:1のSi:Fe比で、SiおよびFeを含む、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  5. Si:Fe比が0.67:1〜2.0:1である、請求項4に記載のアルミニウム合金。
  6. 約1%〜約90%の再生含有物を含む、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  7. 請求項1に記載のアルミニウム合金を含む、シート。
  8. 前記シートが、1平方ミリメートル当たり2000個以下の粒子の陰極粒子密度を有する、請求項7に記載のシート。
  9. 前記シートが、1平方ミリメートル当たり120個以下の粒子の陰極粒子密度を有する、請求項8に記載のシート。
  10. 前記シートが陽極酸化シートである、請求項7に記載のシート。
  11. 前記陽極酸化シートが、1平方ミリメートル当たり2000個未満のピットの、エッチピットの密度を有する、請求項10に記載のシート。
  12. 前記陽極酸化シートが、5μm以上の任意の寸法の測定値を有するエッチピットを含まない、請求項10に記載のシート。
  13. 請求項1に記載のアルミニウム合金を含む物品であって、前記物品が家庭用電化製品部品、自動車車体部品、建築部品またはリソグラフィ部品である、物品。
  14. アルミニウムシートの調製方法であって、
    アルミニウム合金を鋳造して、インゴットを形成することと、
    前記インゴットを均質化することと、
    前記インゴットを熱間圧延して、熱間圧延された中間生成物を生成することと、
    前記熱間圧延された中間生成物を冷間圧延して、冷間圧延された中間生成物を生成することと、
    前記冷間圧延された中間生成物を中間焼きなましして、中間焼きなましされた生成物を生成することと、
    前記中間焼きなましされた生成物を冷間圧延して、冷間圧延されたシートを生成することと、
    前記冷間圧延されたシートを焼きなましして、焼きなましされたシートを形成することと、を含む、方法。
  15. 前記焼きなましされたシートを陽極酸化することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. 均質化が第1の加熱工程と第2の加熱工程とを含み、前記第1の加熱工程が前記インゴットを約560℃で約6時間加熱することを含み、前記第2の加熱工程が前記インゴットを約480℃で約8時間加熱することを含む、請求項14に記載の方法。
  17. 熱間圧延された中間生成物を約250〜450℃で約1時間自己焼きなましすることをさらに含む、請求項14に記載の方法。
  18. 前記冷間圧延されたシートが、約1mm〜約1.5mmの厚さを有する、請求項14に記載の方法。
  19. 前記アルミニウム合金が、0.10〜0.30重量%のFeと、0.10〜0.30重量%のSiと、0〜0.25重量%のCrと、2.0〜3.0重量%のMgと、0.05〜0.10重量%のMnと、0.02〜0.06重量%のCuと、各不純物に関しては最大0.05重量%、全不純物に関しては最大0.15重量%の不可避不純物と、残部のアルミニウムと、を含む、請求項14に記載の方法。
  20. 前記アルミニウム合金が、0.2:1〜2.5:1のSi:Fe比でSiおよびFeを含む、請求項14に記載の方法。
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