JPS63139590A - 刺繍模様作成装置 - Google Patents

刺繍模様作成装置

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JPS63139590A
JPS63139590A JP28754986A JP28754986A JPS63139590A JP S63139590 A JPS63139590 A JP S63139590A JP 28754986 A JP28754986 A JP 28754986A JP 28754986 A JP28754986 A JP 28754986A JP S63139590 A JPS63139590 A JP S63139590A
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憲次郎 西野
幸弘 小林
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Nakanihon System Co Ltd
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Ricoh Denshi Kogyo KK
Nakanihon System Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、布地に縫目を利用して所望の模様を形成する
刺繍ミシン用の刺繍データを作成する刺繍模様作成装置
に関し、特に刺繍模様を高速、かつ、精細に創作できる
刺繍模様作成装置に関する。
[従来の技術] 従来、刺繍ミシンは、予め穿孔テープや、磁気テープな
どに記録されている、あるパターンを縫い上げるために
必要となる縫い針の落ちる座標位置を表すデータ、いわ
ゆる−針データに従って動作する。しかしこれでは上記
各種のテープに記録されているパターンの組合せ以外の
模様を刺繍することが不可能となるため、近年では、各
種のテープ等から読み込んだ一針データをある程度加工
して新たな刺繍模様を刺繍するための一針データを作成
する刺繍模様作成装置が提供されている。
例えば、上記−針データを読み込み後に、操作者の入力
した数値に応じて、その−針データを加工して模様を拡
大等し、所望の刺繍模様の作成を可能とするのである。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記のごとき刺繍模様作成装置にも次のような
問題点があった。
従来の刺繍模様作成装置において、予め記憶している前
記パターンデータの形式は、刺繍の基本となるデータを
有している。そして、刺繍模様作成装置は、このパター
ンデータの読み込みを完了した後に、該パターンデータ
に対してどの様な変更を加えるかが入力されたならば、
その入力に忠実に読み込んでいるパターンデータの変更
を実行しているに過ぎない。すなわち、パターンデータ
として読み込んだ内容に、全体的に統一された変更を加
えるのみなのである。
このように読み込みを完了したパターンデータ仝体につ
いてのみの加工しか許されていないため、複数のパター
ンデータの中の一部についてのみ拡大、回転、移動など
の加工を加えることができず、その様な刺繍模様を作成
するときには、同一加工を行うパターンのみを抽出して
は刺繍を実行する、いわゆる部分毎の刺繍を繰り返し実
行しなければならなかった。しかし、この様な部分毎の
刺繍の繰り返しによって所望の刺繍模様を得る方法によ
れば、複数回の刺繍を行うために非常に多くの時間を必
要とし、刺繍の能率が極めて低くなる。また、前回まで
に布地上に作成している刺繍模様と今回の刺繍によって
作成される模様との位置関係を正確に設定することは困
難であり、刺繍模様を精細に作成することができなかっ
た。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので
、複数のパターンからなる刺繍模様に対して、そのパタ
ーン毎に任意の変更、修正などの加工を実行することが
でき、刺繍模様の創作を容易とし、その効率を向上させ
、多くのパターンの組合せからなる複雑なものであって
も刺繍の実行を短時間に、しかも精細に行うことができ
る優れた刺繍模様作成装置を提供することを目的として
いる。
発明の構成 [問題点を解決するための手段] 上記、問題点を解決するために本発明の構成した手段は
、例えば、第1図の基本的構成図に示すごとく、 刺繍模様を構成する際の最小単位となる複数のパターン
を記憶しているパターン記憶手段C1と、該パターン記
憶手段C1の記憶している複数のパターンの中から任意
のパターンを選択するパターン選択手段C2と、 該パターン選択手段C2の選択した各パターン毎に刺繍
形式を決定する形式決定手段C3と、前記パターン選択
手段C2により選択されたパターンを、前記形式決定手
段C3により決定された形式に変更、修正して二次元表
示画面Pに表示させる表示制御手段C4と、 前記形式決定手段C3の決定している刺繍形式を変更す
る変更手段C5と、 前記二次元表示画面P上に作成された刺繍模様に基づい
て、刺繍ミシンの実行する一部データを作成する一部デ
ータ作成手段C6と、 を備えることを特徴とする刺繍模様作成装置をその要旨
としている。
[作用] 本発明におけるパターン記憶手段C1とは、刺繍模様を
作成する際の最小単位のパターン、例えば、英数字や記
号等を記憶するものである。
パターン選択手段C2は、上記パターン記憶手段の記憶
する複数のパターンの中から所望のパターンを選択する
ものであり、刺繍模様作成の要素となるパターンを選択
する。
また、形式決定手段C3とは、上記パターン選択手段C
2によって選択されたパターン毎に、該パターンを刺繍
する際の形式を決定するものである。ここで刺繍形式と
は、パターンを刺繍するときの大きざ、位置、幅、傾斜
および回転角度、縫い糸の色相、縫い方法(タタミ縫い
、サテン縫い)、縫いの糸密度等の実際にパターンを刺
繍する際に必要となる各種の情報である。
表示制御手段C4は、上記パターン選択手段C2で選択
されたパターンを、上記形式決定手段C3で決定された
形式に忠実に変更して二次元表示画面Pに表示する。す
なわち、あたかも刺繍が布地上に出来上がったところを
二次元表示画面P上にシュミレートするのである。
変更手段C5は、上記した形式決定手段C3の決定する
刺繍形式を変更するものである。従って、本変更手段C
5によって形式決定手段C3の刺繍形式を変更するなら
ば、その変更に伴って前記表示制御手段C4の制御内容
も変更され、二次元表示画面P上の該当パターンの表示
も変化する。
このように、変更手段C5によって二次元表示画面P上
の各パターン毎に自在の変更がなされ、所望の刺繍模様
を創作することができる。
−針データ作成手段C6は、上記のごとくして二次元表
示画面P上に作成された刺繍模様を現実に布地上に刺繍
するための縫針の針落ち点の位置情報や色替え情報等の
一部データを作成する。この−針データにより、二次元
表示画面上Pに表示されたと同じ模様が布地上に刺繍さ
れる。
以下、本発明をより具体的に説明するために実施例を挙
げて詳述する。
[実施例] 実施例の構成 第2図ないし第6図は、本発明の実施例でおる刺繍模様
作成装置を中心とした多針刺繍ミシンのシステム構成の
説明図である。
以下、上記各図面に沿ってその構成について詳細に説明
する。
システム全体は、第2図の条規斜視図に示されるように
二頭型で各顕色に複数の縫い針を有する多針刺繍ミシン
10と、該多針刺繍ミシン10に対して刺繍データを伝
送し所望の刺繍模様を形成させる刺繍模様作成装置60
と、から構成される。
多針刺繍ミシン10は、周知の自動刺繍機として完成し
ているもので、例えば、図示しないテープリーダ等から
刺繍模様の縫い点の位置データを表わす一部データおよ
び多針のどの縫い針を用いて刺繍を実行するかを表わす
選択データからなる刺繍データが入力されると、そのデ
ータに忠実な刺繍を実行する。図において、多針刺繍ミ
シン10の下段に設置されるドライバーユニット20が
上記の刺繍データを解読し、縫い針を変更する針換えモ
ータ58、刺繍枠30を保持している枠体32をX方向
、Y方向へ移動させる一組のパルスモータ36,38、
縫い針を上下動して縫目を形成する縫いモータ57等を
制御する。なお、多針刺繍ミシン10には、通常同様に
縫い針を上下動する主軸の回転数を検出するエンコーダ
34、および上糸の切断を検出する図示しない上糸セン
サや縫い針の位置を確認する針棒センサ54等の上記各
種モータの駆動制御に必要なセンサを備えておりドライ
バーユニット20に検出信号を与えている。
第3図は上記した枠体32をX、Y方向に駆動する一組
のパルスモータ(X−Yモータ)機構部分の詳細図であ
る。図のようにXモータ36、Yモータ38の出力軸に
嵌着される歯車でV字状に架は渡されるベルト40.4
2を回転駆動するならば、該ベルト40.42に挿着さ
れ、かつ枠体32に嵌合するローラ44.46が移動し
、枠体32をX方向、Y方向へ移動させることができる
上記したシステム全体の構成をより簡明に表わしたブロ
ック図が第4図、そしてドライバーユニット20を中心
とした多針刺繍ミシン10のブロック図が第5図である
図示のように、実施例の刺繍模様作成装置6゜は多針刺
繍ミシン10のドライバーユニットとインターフェイス
R8422で通信を行なうもので、刺繍データの作成を
担当している。そして、ドライバーユニット20が、該
伝送されてきた刺繍データを解読しつつ、前述したエン
コーダ34、上糸センサ50を有する上糸検知装置52
、針棒センサ54を有するカラーチェンジ装置56から
の検出出力を判断し、Xモータ36、Yモータ38、縫
いモータ57、針換えモータ58の制御を実行する。ド
ライバーユニット20を構成するCPU20Aは、上記
のごとき制御手順を記憶しているROM20Bの内容に
従って情報処理を実行する。
インターフェイス(I/F)20D〜20Fは各センサ
からの検出信号をA/D変換したり、一時的に記憶して
CPU2OAからの読み出し信号に応え、各モータコン
トローラ20G〜201はCPU2OAからの制御信号
をD/A変換増幅等して各モータの駆動信号を作る。
なお、コントローラ59とはドライバーユニット20に
入力された刺繍データ等に僅かな変更等を加え、刺繍模
様に変化を持たせることができるものである。
上記のように、ドライバーユニット20は論理演算回路
として構成されており、ディジタル信号の処理を行なう
。従って、本実施例の刺繍模様作成装置60も同様に第
6図に示すような論理演算回路として構成されている。
すなわち、論理演算を実行するCPU60Aは後述する
各種制御プログラムを記憶しているROM60Bの内容
を、マウス60Cやキーボード60Dからの入力に従っ
て読み出し、処理する。また、上記処理のために必要な
情報はハードディスクドライブ(HD>60F、フレキ
シブルディスクドライブ(FDD)60Eに装着される
磁気ディスクから適宜読み出され、また処理後の情報が
同ディスクに保存される。CPU60Aが現在どの様な
処理を実行し、またその処理の結果や入力可能な命令等
が簡単に理解されるように、二次元表示画面に画像を表
示するCPU60Aが用意されており、周知のようにC
RTコントローラ60HがビデオRAM60Jの内容を
読み出しつつ画面の表示内容を制御し、CPu60Aは
、CRTコントローラ60Hの動作を司り、かつビデオ
RAM60Jの記憶内容を適宜変更する。なお、RAM
60には情報の一時的記憶を実行してCPU60Aの論
理演算を補助する揮発性記憶素子、I/F60L、60
Mは入力手段であるマウス60C,キーボード60Dの
インターフェイスである。また、もう一つのインターフ
ェイスI/F6ONが前述したドライバーユニット20
との通信を可能とするR3422のインターフェイスで
あり、ドライバーユニット20に刺繍データの伝送を行
う。
以上のように構成される刺繍模様作成装置60は、予め
刺繍の際の基本となる最小単位の刺繍模様(以下、パタ
ーンという)をHD60Fに装着されるハードディスク
に格納している。この情報の構成について次に説明する
第7図ないし第10図がハードディスクに記憶されてい
るパターン情報の説明図である。ハードディスク上に記
憶されているパターン情報は、第7図に示すようなスタ
イルマスターファイルとして格納されている。すなわち
、パターンとして多様のものを用意することが刺繍模様
作成において至便となることは明白である。また、同じ
アルファベットの文字でもブロック体、活字体や花文字
等各種スタイルのパターンが存在する。そこで、これら
のパターンを同一関連性(同一スタイル)のパターンの
集合として各スタイル毎にファイルとしてまとめて管理
し、記憶しているのである。
各スタイルのファイルは、スタイルマスターファイルか
らそのスタイルの名称を特定することで読み出され、そ
の中にはインデックス検索用ファイル、インデックスフ
ァイル、データファイルの3種のファイルが用意されて
いる。これは、最終的に各パターンの形状等を特定する
パターンデータはデータファイルに格納されているので
あるが、一つのスタイルのパターンデータがあまり大き
な情報を有するためデータ管理を容易とし、かつデータ
の検索時間を短縮するためである。
まず初めにデータファイルについて説明する。
第8図ないし第10図はデータファイルに格納されてい
るコラムデータの説明であり、第8図が同一のアルファ
ベットの文字「A」を種々なるスタイルで表現している
コラムデータの説明図、第9図が第8図(A)に示すス
タイルのコラム説明図、第10図が第9図のコラムのデ
ータ表現を表わしている。
第8図に示すように各パターンは四角形および円弧のコ
ラムの集合として表現される。例えば、同一アルファベ
ットのrAJにも多様のスタイルがあるためそのスタイ
ル毎にまとめられたパターンで分類され、(A>、(B
)、(C)図はそれぞれ異なるスタイル名称のファイル
に格納される。
ここで例として第8図(A)に示すスタイルの文字rA
Jのコラムデータにつき説明する。第9図(A>に示す
ように各コラムは厚みのある四角形と円弧、およびこれ
らの厚みのなくなった直線と円弧との4種存在するが、
各コラムには順番が付されており、第9図(A>のパタ
ーンでは1から5までの5個のコラムで構成されている
。この順番が各コラムを縫い上げる際の順序を示すもの
で番号の若い順に刺繍がなされる。図中の■〜■までの
数字は、各コラムを表現するための位置データを表わし
ており、四角形のコラムはその頂点にそれぞれ■〜■の
座標が設定され、直線のコラムは上記四角形のコラムの
頂点■と■および■と■が同一座標となった特殊な型で
ある。上記各コラムを表わす位置データ■〜■は、各パ
ターン毎に定められる直角座標系に従って位置付けされ
ている。第10図が第9図(A>に示した五つのコラム
の各位置データ■〜■を実際の数値とともに表わした図
である。図より明らかなように、この例ではコラムN0
.1のポイント■、■およびコラムN0.4のポイント
■が上記直角座標系の原点(以下、文字原点という)と
して定義されている。
こうしたコラムは、文字原点を刺繍のスタート点として
その幅であるポイント■、■と■、■の直線で囲まれる
領域を第9図(B)のごとく縫い上げられることで、パ
ターンを形成するのである。
次に、上記したようにコラムの集合として各パターンを
記憶していても正確に第9図(B)に示すような刺繍を
施すことが可能であることを説明する。
前述したように、コラムには四角形のコラム(直線はこ
の特殊な例であり、本質的に同一である)と円弧のコラ
ム(同様に厚みのない円弧は特殊な例である)との2種
類に大別される。従ってこの2種類のコラムについて、
その頂点等を表わす数少ないポイントのデータから刺繍
すべき針落ち点のデータが作成できることを示す。
第11図は、文字原点COからの距離が直角座標を用い
て(Xl、Vl)、(Xz、Vl)。
(X3.V3>、(Xc、V4)で表わされるポイント
1S、2S、3S、及び4Sによって定義されるコラム
である。このコラムを図示するように縫い上げるために
は縫点移動距離Δx1.Δy1及びΔx2.Δy2を算
出すればよいことがわかる。この縫点移動距離Δx1.
Δy1及びΔX2、Δy2を算出する手順を流れ同第1
2図に示す。これは、刺繍模様作成装置60によって刺
繍データを作成する際にCPU60Aにおいてこの種の
コラムを縫う際に必ず実行される手順である。
まず、CPU60Aにおいて、4つの点(xl。
Vl)、(Xl、Vz)、・・・、(Xa、Va)から
成るコラムであることを判断するとステップ101が実
行され、コラムの平均長りを算出するために必要なコラ
ムの辺(X 1. V 1)と(Xl。
Vz)及び(X 3 、 V 3 )と(Xa、V4)
のそれぞれの中点(Xh  、yint ) 、  (
Xmz  、Vmz )が求められる。
次に、ステップ102ではその結果(xml 、 ym
l)と(xm2 、 Vmz )とを用いてコラム平均
長りを算出する。そして、続くステップ103によって
、後述のごとくこの種の処理の実行前に予め入力されて
いる該コラムを縫うステッチ密度P(回数/cm)と前
記コラムの平均長りとから目的とする縫点移動距離Δx
1.Δy1及びΔx2.Δy2の4種の値が算出される
。以上によって、操作者は所望のピッチ数で均一な縫目
位置のデータ、−針データが得られるのである。
次に、第13図に示す曲線コラムの場合について、流れ
同第14図および第16図を参照して詳細に説明する。
この種のコラムは第11図に示した四角形コラムと相違
しており第13図に図示するように文字原点COから(
Xl、Vl)、(Xz、Vl)、・・・、(X5.Vs
)までのポイント18〜5Sの5点により表示されてい
る。従って前述のごとく、CPU60Aは処理しようと
するコラムが5点で構成されるコラムであると判断する
と、第14図に示す流れ図のステップ201を実行する
のである。
ステップ201では、まずポイント(X 1. Vl)
、(X 2 、 V 2 )及び<X 3 、 ’V 
3 )、(Xa、Va>から成る2線分の中点(xm、
 、 yml)、(Xm2 、 Vl2 )を求める。
次にステップ202によって先に求めた2つの中点と縫
点(X 5 、 V 5 )との3点を通る1つの円の
方程式を演算し、該円の中心点(xO,yO)及びその
半径Rを算出する。
続くステップ203では、(xo、 yo)を中心とす
る半径Rの円と点(Xflh 、 Vfth )、(X
m2 、 Vl2)とを基に次の2つの量を算出する。
まず、線分(xo、 yO)、(Xflh 、 Vml
)と線分(xo、 yO)、(Xm2 、 Vmz )
の水平線からの傾きα1.α2の平均角度α、次いで該
角度αの直線と前記点Oを中心とする円の交点P51(
X 51  、V s 1)が求められる。
そして、次のステップ204にて、線分(xl。
Vl)、(X2  、V2)、(X3.V3>、(X4
 、Va)が水平軸となす角β1.β2の平均βが算出
され、続くステップ205にて前記点P51を通って水
平軸に対してβの傾きをもつ直線の方程式を算出する。
ステップ206では、上記したステップ205で得られ
た点P51を通る直線の長ざΩ13.Ω23を図中の式
のごとく決定する。すなわら、円弧の幅が平均的に変化
するように中間点での幅を決定する。そして次のステッ
プ207で直線上の長さΩ13.Ω23の位置での座標
pH13、Pm4が算出され続くステップ208ではそ
の座標Pm3とポイント18.33とを通る円の方程式
、ステップ209では座標Pm aとポイント2S。
4Sとを通る円の方程式が算出されて、円弧コラムの外
形が求められる。
上記第13図、第14図で説明したように円弧コラムの
外形が求まると、第15図に示すような外形上の実際に
縫い上げられる点、すなわち縫い点の算出が後述するス
テッチ密度P(回数/Cm)を用いて第16図の流れ図
に従って実行される。
第16図の円弧ルーチンでは初めに円弧の中心を通る円
(Pm1.P51.PI112)の長さ、平均コラム長
りがその中心角度θ(=α1−α2)および半径Rから
算出され(ステップ210)、次のステップ211で平
均コラム長りをステッチ密度Pで除算した値、全ステッ
チ数を求める。
こうして、円弧上に縫い点の数が求まると、円弧上に均
等に縫い点が分布するように1ステツチ当たりの移動角
度S1θ、S2θが、円弧1S。
Pmg、3Sおよび円弧2S、Pm a、4Sを全ステ
ッチ数で等分したときの1つの角度として求められる。
そして、ステップ213の処理でステッチ数nにOが設
定され、ステップ214で該変数nが前記ステップ21
1で算出した全ステッチ数に等しくなっているか否かを
判断し、等しくなっているときには本ルーチンを終了し
、それ以外のときには以下の処理へと進む。
ステップ215では変数nを「1」インクリメントする
処理がなされ、続くステップ216で前記移動角度S1
0に変数nが乗算されて、1ステッチ進んだ円弧1S、
pm 3.38上の位置データがステップ217で算出
される。
そして、このコラムが幅のないコラム(1S=2S、3
S=4S)であるか否かの判断がステラ1218でなさ
れ、幅のないコラムであったときは計算時間の短縮のた
め再度ステップ214へ戻って円弧IS、l)m 3.
33の円弧上の次の縫い位置が算出される。
ステップ218の判断が幅のないコラムでない場合には
、その後のステップ219、ステップ220が実行され
、移動角度S26で変数n倍だけ進んだ円弧28. P
m a、4S上の縫い点の位置データが算出されて前記
ステップ214の処理へと戻る。
上記のように、本実施例の刺繍模様作成装置60は、パ
ターンを4点コラム、5点コラムおよび6点コラム等の
複数点で表現されるコラムの集合としてデータファイル
に記憶している。このため、大幅な情報の圧縮が可能と
なる。
−また、そのデータ構造は第7図に示すように、各コラ
ムデータを示す座標の前に、何個のコラムからなるパタ
ーンであるかを示すパート数、およびそのパターンの幅
が一緒に記憶されている。
このように各パターンを表わすデータが作成ざれ、デー
タファイルとしてHD60Fに記憶されている。そして
、第7図に示すように、こうして作成された膨大なデー
タを迅速に検索できるように、データファイル中の各パ
ターンのデータが記憶されている先頭の番地b11 e
 bl 2 e・・・を集めてインデックスファイルが
作成されている。
このインデックスファイルとは、例えばアスキキーコー
ドやJISコード等で検索したいパターンa11やa1
2を特定するとき、そのパターンについてのコラムデー
タが格納されている番地を直ちに検索できるようにパタ
ーンと番地との一対一の対応をとる構造である。
更に、本実施例の刺繍模様作成装置60は第7図に示す
ように、上記インデックスファイルさえも大容量となっ
ても検索時間が短くなるようにインデックス検索用ファ
イルが用意されている。これは、インデックスファイル
内の所定数のパターンと番地との対を一つのレコードと
して、定義し、各レコードの先端のパターンのコードの
みをファイルしたものである。このインデックス検索用
ファイルによれば、検索したいパターンのコードがどの
レコードにあるかを瞬時にして探し出すことが可能とな
り、従って、続いてインデックスファイルの該当レコー
ドを検索するだけで目的とするデータファイルの番地が
判明する等、極めて時間短縮に有益である。
実施例の動作 次に、以上説明のごとく構成されるシステムにおいて、
本実施例の刺繍模様作成装置60がどのように動作する
かにつき説明する。
刺繍模様作成装置60のCPU60Aは起動されると、
第17図のフローチャートに示すようなROM60Bに
格納されているメインプログラムの処理を開始する。こ
のメインプログラムが、刺繍模様作成装置60の全体の
動作を司るプログラムである。各ステップに示す一つの
処理は更に複数の処理ルーチンに分けられる複雑なもの
であるが、初めに全体の流れを示すために第17図の各
ステップの処理につき簡単に説明し、後に更に詳しい細
部の処理ルーチンについて説明する。
まず、刺繍模様作成装置60が起動されるとステップ3
00の処理によりCRT60Gにメニュー画面1が表示
され、操作者は該画面を見ながらデータの選択や定数の
指定といった入力作業が可能となる。このメニュー画面
1の処理で入力されたデータは、次のステップ301で
実行されるオートスケールセットおよびグループ原点セ
ット等の処理に供され、後述する模様表示処理を実行す
るのに必要な演算が行なわれる。ステップ302の処理
はこのようにして模様表示処理のための準備が完了した
とき実行され、CRT60Gに現在表示されているメニ
ュー画面1をクリアし、次の模様表示可能なメニュー画
面2に変更し、表示する処理である。そして、そのメニ
ュー画面2上に、入力作業に応じた刺繍模様が表示され
(ステップ303)、操作者は視覚的な模様の確認作業
が可能となる。また、以上の処理に次いで実行される編
集処理ステップ304とは、メニュー画面2上で刺繍の
ための模様を視覚確認しつつ所望の変更。
修正を加えて最終的に希望する刺繍模様を作り出すだめ
の処理であり、こうしてCRT60G上に表示された模
様に従って刺繍データが作成される。
以上の一連のメインプログラムの処理は、「BACKJ
キーが押圧されるとリセット状態となり再びステップ3
00へと戻って更に新たな刺繍模様の創作が可能となる
のである。
このように、主たる処理手順に従いつつ刺繍模様のCR
T60G上での作成が実行されるのである。以下に、上
記した各ステップの処理を更に詳細に説明する。
第18図が、前述のステップ300の処理によりCRT
60Gに表示されるメニュー画面1の表示例である。画
面は大きく4つのブロック81〜B4に分割されている
。ブロックB1は、前述したハードディスク60Fに格
納されている多くのパターンデータの中から、現在希望
するパターンはどのスタイル(書体)のものであるかを
指定するスタイル指定ブロックでおる。ここのブロック
で指定されたスタイルのファイル(第7図参照)がオー
プンされ、以下その下位のインデックス検常用ファイル
、インデックスファイル、データファイルと検索されて
希望するパターンのデータ、すなわち、コラムデータが
読み出されるのである。
ブロックB2は、自由に選択できるパターンの編集項目
が掲げである領域で、各パターンをここではrLett
erJと表示し、その大きざ、各パターン間の表示間隔
、高さ、縫い密度、傾斜角度、コラム幅の拡大・縮小、
パターン幅の拡大・縮小、更にはサテンステッチやタタ
ミ縫い等の縫い方法の選択、刺繍糸の色といったパター
ンを刺繍する際に変更、修正できる全ての項目が表示さ
れている。
ブロックB3は、複数のパターンで一つのまとまった組
(以下、グループという)を構成したとき、そのグルー
プ全体に係わる刺繍模様の形式を設定する領域である。
第19図〜第23図に示すように複数のパターンからな
る一つのグループの表現方法としては、縦、横、斜め、
そして円弧上への配列と多様である。そこでこのグルー
プの配列をどの様にするかをDispositionに
設定する数字1〜6で決定する。ここで数字「1」は第
19図、第20図のような横配列、「2」は第21図の
ような縦配列。「3」は第22図のような右上がりの斜
め配列、「4」は第23図のような右下がりの斜め配列
を、および数字「5」。
「6」はそれぞれ図示しない上円弧配列、下円弧配列を
表わす。Center’  or’  1−eftとは
、Dispositionを「1」に設定したときに第
19図、第20図に示すようにグループの原点を全グル
ープの中点に設定して、いわゆるセンター振り分けで表
示するか、あるいはグループの左端をグループの原点と
して左づめで表示するかを選択するもので、数字rOJ
がセンター振り分けを数字「1」が左づめを表わす。H
eigfit  InterValは、[)ispos
ilOnをr3J、r4Jに設定したときに意味を持つ
もので、第22図、第23図に示すように隣接するパタ
ーンを上下方向(Y方向)にどれ程づつ変位して斜め配
列とするかを与えるものである。
また、Rad i usは[)ispositionの
設定がr5J、r6Jの円弧配列に際して、円弧の半径
をどれ程とするかを設定する変数、LFInterVa
+はグループ相互のY方向変位を設定する変数、を表わ
している。
ブロックB4は、選択したパターンが表示される領域で
あり、図は英数字rABcJ、rabcJ、r123J
の三文字からなる三つのグループを例示している。これ
らのパターンは、上記した各ブロックでどの様な刺繍模
様としたいかを決定した後に、キーボード60Dの対応
するキーを押圧することで特定される。
以上が、メニュー画面1の作業事項でおるが、本実施例
では上記メニュー画面1の設定を次のように変更するこ
とができる。多針刺繍ミシン10の各類には多くの縫い
針があり、これらの各縫い針にはそれぞれ所望の刺繍糸
を装着することができる。従って、前述したブロックB
2で刺繍糸の色の設定(Color  Code)を実
行する際には何番目の縫い針に何色の刺繍糸が装着され
ているかは各システムによって異なるものであり、個々
に設定可能であることが望ましい。そこで、本実施例で
は縫い針の番号と刺繍糸の色との関係を自由に変更でき
るように、かつ、その状態を一目で把握するためCRT
60Gに表示するように、構成されている。
第18図ブロックB2の最下部に表示されているrco
lor  CodeJの行右方には、長方形の欄が7個
設定され、ここにはそれぞれ異なる色相の表示がなされ
ている。この欄が縫い針1〜7(本実施例の多針刺繍ミ
シン10は5針までを使用)の多針に装着される刺繍糸
の色に対応しているもので、左端が縫い針「1」にセッ
トされた刺繍糸の色、次が縫い針「2」にセットされた
刺繍糸の色、・・・と視覚確認可能とされている。この
ため、前述した各パターンの色の設定に際しては7つの
欄の中から所望の色を視覚確認しつつ選択し、その選択
した色が左から何番目の欄の色かをキーボードから入力
(図は「1」をキーボードから入力した状態を表わして
いる)すれば、縫い針の番号が設定できる。
上記色の設定は、ROM60Bに記憶されている第24
図のフローチャート、およびハードディスク60Fに格
納される第25図のカラーコードテーブルを用いてなさ
れる。ここでカラーコードテーブルとは、1〜7の縫い
針の番号に対応した七つのテーブルに色相に対応した七
つのカラーコードを設定するものである。第26図が本
実施例のカラーコードとCRT60G上に表示される色
との対応表である。すなわち、例えばカラーフードが「
1」であればCRTコントローラ60HはビデオRAM
60Jの所定の表示情報を三原色(赤・青・緑)の中の
青色のみで表示する。
メニュー画面1の表示中でカラー表示が制郊したい多針
刺繍ミシン10に装着される刺繍糸の色と異なるとき操
作者はキーボード60Dを操作して、第24図のフロー
チャートの処理をCPU60Aに実行させる。CPU6
0Aは初めにカウンターCを「1」にセットして(ステ
ップ310)、操作者からのキーボード60Dを用いた
カラーコード力を受は付ける(ステップ311)。カラ
ーコードが入力されたならば、その値が表わす色(第2
6図参照)でCRT60G上の左からC番目の長方形の
欄が塗り替えられ(ステップ312)、第25図に示し
たカラーコードテーブルのテーブルNo、rcJのカラ
ーコードも同様に書き替えられる(ステップ313)。
こうしたカラー表示およびカラーテーブルの変更の毎に
カウンタCの内容は1づつインクリメントされ(ステッ
プ314)、その内容が7以上となるまでは再度ステッ
プ311〜ステツプ314を繰り返し実行し、7以上と
なったときハードディスク60Fへ変更されたカラーコ
ードテーブルを格納して(ステップ316)本ルーチン
を終了する。
上記説明のように、メニュー画面1に基づいて必要な入
力作業が完了すると(第17図ステップ300)、次い
でオートスケールセット、グループ原点セット(同図ス
テップ301)が実行される。
第27図、第28図および第29図がステップ301の
処理を詳細に表わしたフローチャートおよびその説明図
である。メニュー画面1でブロックB4に表われる各パ
ターンは所定のグループ区切、例えばキャリジリターン
・キーを押圧することでグループ毎に編制されて行を異
にして表示される(第18図参照)。このときのグルー
プ区切の操作が何度実行されたかを記憶することでグル
ープ数が容易に判明するが、オートスケールセット、グ
ループ原点セットの処理では、初めにこのグループ数を
確認しくステップ320) 、次いで全グループについ
てグループとしての占有領域やグループ毎の原点を算出
する(ステップ321)。
この算出には、前記メニュー画面1のブロックB2で入
力された各パターンの幅や高さを文字間隔とともに加算
し、また、ブロックB3で入力されたそれらのパターン
の配列方式や表示位置等を考慮することで算出できる。
第28図がその算出の一例である。図はrABJ、r1
234J、rab」の三つのグループを横配列、センタ
ー撮り分けで表示する例でおる。グループrABJはセ
ンター振り分けの中心に設定されるグループ原点(0,
O)からともにパターンの幅±WだけX方向に領域を必
要とし、パターンの高ざHだけY方向の@域を必要とす
る。また、グループ「1234」は上記グループrAB
Jのグループ原点よりLF  InterVa+の値り
だけY方向に移動した(0.−L)の点に原点が設定さ
れ、ここからX方向に2個のパターンの幅2W、Y方向
にパターンの高さHlの領域を必要とする。同様にグル
ープ「ab」についてもグループ原点(0,−2し)、
X方向±W、Y方向Hが必要となる。
こうして各グループ毎にグループ原点および占有領域が
求められると、次いで全グループとしての占有領域(X
、Y)の最大値、最小値が算出される(ステップ322
)。これは第28図に示すように前記した各グループに
ついてのX座標値、Y座標値の最大、最小値を抽出する
もので前例に従えば第28図に示すように全グループの
最小値minは(−2W、−21>、最大値m a x
 ハ(2W、H)となる。
続いて、処理されるステップ323では刺繍原点が算出
される。刺繍原点とは、全グループを取りまとめて一つ
の刺繍模様としたとき、その中に唯−設定される原点で
ある。本実施例では第1番目のグループ原点と刺繍原点
とを一致して定義することとしている。
最後には、スケール値の算出が行われる(ステップ32
4)。これは、刺繍模様を実寸大でCPU60Aに表示
するのではあまりに大き過ぎるとき、自動的に縮小して
全模様が表示画面に納まるようにするための処理である
。本実施例では、第29図に示すようにCRT画面に表
示可能なX座標値CRT−XSY座標値CRT−Yの範
囲内に刺繍模様が入るように刺繍模様の幅(X座標)、
a、! (YJi[) をFI11/2倍り、、、(1
/2>nで全模様がCRT画面内に納まるとき、そのX
方向の長さをLEN−Xとす6.!:き((CRT−X
)−(LEN−X))/2=IN−X、Y方向の長さを
LEN−Yとするとき((CRT−Y)−(LEN−Y
))/2=IN−Y、の値IN−X。
IN−Y8CRT画面の左右、上下に、空白として刺繍
模様の表示を行う。従って、第29図に示すようにCR
T画面の中央に美的に刺繍模様が表示される。なお、上
記のようにして自動的に算出された倍率(1/2>  
を操作者に教示するために、基準となる長さの直線が同
じ縮尺でCRT画面の隅に表示されたり、縮尺が数値表
示される等の構成が採用されている。
以上のごとく実行される各パターンおよび各グループの
種々の設定が行われる度に、CPU60Aは第30図(
A>、(B)に示すワードおよびグループ毎のパラメー
タテーブルを作成し、RAM60Kに記憶する。ワード
パラメータテーブル第30図(A>は、刺繍模様を形成
する一つのパターン毎に作成され、上述したメニュー画
面って決定された全事項を含むパターンの刺繍に際して
必要な情報を格納している。セグメントおよびオフセッ
トとは、第7図で前記したデータファイルのコラムデー
タ格納先を与える番地情報を表わしている。また、文字
原点X座標およびY座標は、前記のごとく決定されたグ
ループ原点からの変位を、文字サイズはメニュー画面よ
りレターサイズとして入力した値を、記憶する領域であ
る。文字回転角度およびミラーイメージNO,は、後述
するメニュー画面2以後の入力操作により指定されるパ
ラメータの格納先である。文字幅1はデータファイル(
第7図参照)に格納されているプリセット値としての文
字幅値を記憶する領域、そして文字幅2はメニュー画面
1からの文字サイズ、文字幅%値等の人力値によって定
まる値が格納される。文字間隔、イタリック角度、カラ
ーNo0、ステム、タタミ縫い間隔等も総て前記したメ
ニュー画面1からの入力値の格納先である。回転の中心
X座標およびY座標は、後述のメニュー画面2以後の操
作で決定される値の格納先であるが、ここにはパターン
を単独で回転するとき、その回転の中心座標(X、Y)
がそのパターンの原点(文字原点)からどの程度変位し
ているかを示す情報が納められる。また、文字幅%値は
上記した文字幅1の変更%値を、ステッチインターバル
はコラムの縫い点算出で説明したステッチ密度を、ジャ
ンプインターバルは1針当たりの移動できる縫G〈点距
離の、最大値を、文字高%値はプリセットされている文
字高ざの変更%値をそれぞれ格納する。
遊び点の座標(Xn 、 Yn )は、後述するメニュ
ー画面2において設定される任意の座標点で、パターン
の原点(文字原点)からのオフセット値がそれぞれ入力
される。
グループパラメータテーブル(第3Q図(B))は、複
数のパターンの集合として定義されるグループに特有の
パラメータを記憶する領域である。
配列には前記Dispos i t ionの設定番号
を、センター撮り分けまたは左づめには前記Cente
r  or  1−eftの設定番号を、H1aht 
 [nterVa+には前記メニュー画面1の設定値を
、半径には前記Radiusのム2定値を、円弧配列゛
中心角度には円弧配列時にグループの中心を90’また
は270°のいずれとするが、すなわち上円弧または下
円弧いずれで配列するがを、LF  INTERVAL
には前記メニュー画面1の設定値を、それぞれ格納する
。グループ先頭文字C0UN丁およびグループ文字C0
UNTが格納されており、グループのパターン情報存在
範囲を表わす。GROUP−GENTEN−X。
Yとは、刺繍原点から本グループのグループ原点がどれ
程変位しているかを与える情報が記憶される。なお、前
述のように第1グループのグループ原点に刺繍原点が自
動的に設定されることから、第1グループのこのテーブ
ルの値は(0,O)となる。また、MIN−X、Y座標
、MAX−X。
Y座標とは、前述したグループ全体としての占有面積を
与える情報を格納する領域である。
このように、グループパラメータテーブルおよびパター
ンパラメータテーブルは、メニュー画面1で設定された
全内容を含む情報量を有する。従って、この各テーブル
の内容が決定されたならば、メニュー画面1の設定画面
を簡単に再現できる。
メニュー画面1を用いた操作者の入力がなされ、説明の
ごとき情報処理が完了すると、CPU60Aは第17図
におけるメニュー画面2の表示処理(ステップ302>
 、模様表示処理(ステップ303)を実行し、編集処
理(ステップ304)に移行する。第31図ないし第3
4図がこれらの処理を詳述するための説明図である。
第31図に示すように、CPU60AはCRTコントロ
ーラ60Hに働きかけて第18図に示したメニュー画面
1をクリアし、図示のようなメニュー画面2の表示を行
う。図においてブロックB2.83.B4がメニュー画
面2にあってステップ302の処理で必須的に表示され
る部分であり、ブロックB2は第32図(A>、(B)
、(C)に示すような各コマンドを絵文字で表示した、
いわゆるアイコンがサイクリックに表示される表示部、
ブロックB3は上記アイコンにより指定したコマンドの
下位に属するコマンドが表示されるコマンド表示部、お
よびブロックB4は上記のごとく指定した各コマンドに
基づく処理を行う対象となるパターンやグループがどれ
でおるかを表示するチェック表示部である。
第31図に示すメニュー画面2にあって最も大きな面積
を占めるブロックB1は、続くステップ303の模様表
示処理を実行した結果が表示される模様表示部である。
すなわち、メニュー画面1の設定で刺繍したいスタイル
の文字、その大きさや傾き、また複数文字の集合として
のグループの配列等が決定され、これらのデータを基に
刺繍を実行したときに得られる刺繍模様は完全に特定さ
れることになる。そこで、これらのデータから1qられ
る刺繍模様のシュミレーションをCPU60Aの表示画
面上に実行するのである。
第33図がステップ303の模様表示処理をより詳細に
表わしたフローチャートである。メニュー画面1で入力
された全てのグループについての情報を記憶しているグ
ループパラメータの読み込み(ステップ330)の後に
、そのグループの配列(D i 5pos i t i
 on)の値が判定される(ステップ331)。この値
に応じて、「1」ならば横配列「2」ならば縦配列、・
・・、と各グループを構成する各パターンを配列する(
ステップ332〜ステツプ339)。このとき、横配列
(値「1」)に限ってはセンター振り分けまたは左づめ
のいずれの表示をなすべきかの判断(ステップ332)
がなされる。こうして、一つのグループの配列が完了す
ると全グループの処理が完了したか否かを判断しくステ
ップ340) 、全グループの処理完了まで前記ステッ
プ330ないしステップ339の処理を繰り返し実行し
た後に前述のステップ304へと移行する。なお、この
全グループの表示に際しては、第31図に図示するよう
に各パターンをコラムの集合として表示する。すなわち
、各パターンのデータファイルに格納されている4点あ
るいは5点コラムの各点を結ぶコラムの輪郭のみを表示
し、第11図ないし第16図で前述した一針毎の仔細な
データ表示は実行しない。
第31図より明らかなように、コラムの集合としての表
示でも刺繍模様を把握することは容易であり、それ以上
の仔細な情報の表示を実行することに起因するCPU6
0Aの負荷の増加を回避してシステムの簡略化、および
処理速度の向上を達成している。図において、各グルー
プを囲む細線にて表示した長方形の右上頂点、左下頂点
が前述した各グループのMAX、MINの座標位置を、
各パターンの左下に示す士印がそのパターンを表わす複
数のコラムの原点となる文字原点を、各グループの中央
底辺に印されている・印がそのグループのグループ原点
を示している。刺繍原点は最上部のグループのグループ
原点と重複した位置に定義されている。
こうしてメニュー画面2によって、前記メニュー画面1
で設定した刺繍模様を視覚的に確認することができるの
であるが、前述したメニュー画面1のように単なる数値
で入力した刺繍模様のデータであるがゆえにメニュー画
面2に第31図のように表示された刺繍模様を変更・修
正したい場合が想定される。この様な場合に活用される
のが編集処理(ステップ304)であり、この処理の詳
細なフローチャートについて次に説明する。
第34図(A>、(B)がステップ304の編集処理を
詳細に表現したフローチャートである。
図示のようにこのフローチャートは、多数の処理が任意
に選択可能とされている分岐処理を行う。
これ程に多くの処理に対してのコマンドを操作者が記憶
することは非効率的でおり、操作性が低下することにな
る。そこで、本実施例では前記第32図に示したアイコ
ンをマウス60Gで視覚的に指示してコマンドの入力が
行われるように構成している。ステップ304の編集処
理が開始されるとまずマウス60CによってCRT60
Gの画面上のどの表示が指示されたかを入力しくステッ
プ350)、それが第32図に示したアイコンの表示さ
れるアイコンエリア内のものであるか否かを判断する(
ステップ351)。アイコンによる編集処理の他に、ア
イコンの表示を第32図(A>の状態から(B)図める
いは(C)図に変更したり、この編集処理を終了する等
のメインコマンドが用意されているため、どのコマンド
が指示されたかを判断するのである。アイコンエリア外
であるときには処理は第34図(B)のステップ380
以下の処理へ移行し、アイコンエリア内であるとぎには
アイコンベージ(第32図の(A)。
(B)、(C)がページ1,2.3に対応)の指示され
たアイコンの処理(ステップ352〜ステツプ372)
が実行される。各アイコンの処理は更に後述するフロー
チャートを用いて詳細に説明し、ここではメインコマン
ドが指示されたときの処理について述べる。まず、ステ
ップ351にてアイコンエリア外であると判断されると
、続くステップ380でメインコマンドであるか否かの
判断がなされる。メインコントでない場合には、マウス
60Cによる指示位置が不当であるため再入力を促すた
めに再びステップ350へと戻る。また、メインコマン
ドでおるときには、該メインコマンド中のどのエリアの
指示がされたかに応じて処理が進められる。すなわち、
アイコン次頁が指示されていたならばアイコンエリアの
表示を第32図の(A>から(B)、(B)から(C)
(C)から(A>とサイクリックに変更しくステップ3
81)、アイコン前頁が指示されていたならば逆にアイ
コン表示を前回表示内容に戻す処理(ステップ382)
が実行される。また、rEXtTJが指示されていたと
きは、編集処理の終了が指令されたと判断し終了フラグ
であるEXI丁−FLGをリセットする(ステップ38
3)。このようにマウスの指示位置に応じた処理の後に
、ステップ384が実行され、前記終了フラグが「O」
のリセット状態であれば本編集処理を終了して前記第1
7図のメインプログラムのステップ305へ移り、それ
以外であれば再びステップ350へ戻ってマウス60C
からの入力待ち状態となる。
次に、前記ステップ353〜ステツプ372の各編集処
理細部について各々説明する。
第35図は、マウス60CによりアイコンエリアのrA
Jを指示したときに特定される前記ステップ353のL
ETTERWIDTH処理を詳述したフローチャートで
ある。この処理は大きく4つの部分に分けられる。その
−はステップ401〜ステツプ404の導入処理、二は
ステップ406〜ステツプ411の対象特定処理、三は
ステツブ412〜ステツプ418のグループ編集処理、
四はステップ419〜ステツプ424の文字編集処理で
ある。
導入処理にあっては初めに前記メニュー画面2内のブロ
ックB3であるコマンド表示部に、対象特定処理に必要
な各コマンドrGRP、INCJ。
rGRP、DECJ、rcAR,INCJ、rCAR,
DECJを表示する処理を行う(ステップ401)。各
コマンド表示部に表示されるコマンドは以下の説明から
分かるように一斉に切り替わり、三種の表示が可能とさ
れている。この三種のコマンド表示にそれぞれ数字を対
応させ、以下コマンドページ「O」、コマンドページ「
1」、コマンドベージ「2」という。次いでマウス60
Cからの入力を受は付け(ステップ402> 、その入
力がrEXITJであれば前記ステップ350へ戻って
他の編集処理を可能とし、それ以外であればコマンドベ
ージに沿った処理へ進む(ステップ404)。この処理
の初回にあってはステップ401でコマンドベージ「0
」が設定されているためステップ405〜ステツプ41
1の対象特定処理へと移る。ここでは編集処理を施した
い模様の特定が行われる。特定はグループ単位でも文字
単位でもよく、初期状態においてメニュー画面2上に表
示された第1グループの先頭文字の文字原点を表示して
いたカーソルは、マウス60CによりrGRP、INC
Jのコマンドエリアを指示すれば次の第2グループの先
頭文字の文字原点を表示するようにグループ前進を行う
(ステップ406)。逆にrGRP、DECJのコマン
ドエリアが指示されたときはグループが後退する(ステ
ップ407)。rCAR,INCJは、特定グループ内
の文字を更に特定したいときに利用されるコマンドエリ
アで、このエリアがマウス60Cで指示されるとグルー
プ内の文字原点を表示していたカーソルが第1番目の文
字から第2番目へ、・・・と前進する(ステップ408
)。そして、この処理と逆の処理がステップ409で実
行される。こうして所望のグループまたは文字が特定さ
れるまでステップ402〜409の処理を繰り返した後
にrscROLLJのコマンドを指示すれば、前記メニ
ュー画面2内のブロックB4であるチェック表示部に該
当キャラクが表示され(ステップ410)、次いでコマ
ンドベージ「1」が設定される(ステップ411)。従
って再びステップ402へ戻った処理はステップ404
のコマンドページ判定処理によって分岐して次のグルー
プ編集処理(ステップ412〜ステツプ418)に移る
。この処理に入ると、メニュー画面2のコマンド表示部
にはrG、WIDTH+J 、rG、WIDTH−J、
rWIDTH,STJ、rRATIo、STJ、rsc
ROLLJの文字が表示される。
rG、WIDTH+Jのコマンドが指示されたときには
、前記特定したグループの全文字の幅がメニュー画面2
の「RATI′O」の表示部分に表示されている数値分
だけ増加するように再計算される(ステップ413)。
rG、WIDTH−Jは逆にrRATIOJの表示数値
分だけ文字幅を減少させる(ステップ414)計算を、
またrWIDTH,STJは上記再計算する際のrRA
TfO」の数値としてキーボード60Dからの直接入力
値を利用する処理(ステップ415)を指示するコマン
ドである。こうした再計算の結果を利用してステップ4
13〜ステツプ415のいずれかの処理の後には該当グ
ループの再表示が実行され(ステップ416)、文字幅
を所望値だけ増減できることになる。また、rRATI
o、STJが指示されたときには上記rRATIOJに
表示される数値をキーボード600からの入力値とする
処理が実行され(ステップ417)、前記したrG、W
IDTH+J、rG、WIDTH−1の一回の操作で増
減させる文字幅のRATIOが変更される。こうしたス
テップ402〜ステツプ404およびステップ412〜
ステツプ417の処理により該当グループの再表示を終
えたとき、あるいはこのコマンドベージ「1」の上記し
た処理が必要でないときには、rscROLLJをマウ
ス60Cで指示するとステップ418が実行され、続く
コマンドベージ「2」が設定されて文字編集処理(ステ
ップ419〜ステツプ424)へと移行する。この文字
編集処理では、上記したグループ編集処理と同様の幅変
更の編集が各文字単位毎に行われる。このとき、コマン
ド表示部に表示されるrL、WIDTH+Jをマウス6
0Gで指示すれば該当文字がrRATIOJに表示され
る変化分で幅増加の再計算がなされ(ステップ420)
、rL、WIDTH−Jを指示すれば同様の変化分で幅
減少の再計算がなされ(ステップ421)、また、rW
IDTH,STJを指示すればキーボード入力値に応じ
て幅増減の再計算がなされる(ステップ422)。そし
て、上記ステップ420〜ステツプ422いずれかの再
計算の結果がステップ423によってCRT60G上に
再表示されて編集作業が終了する。このコマンドページ
の処理が必要でなくなったときにはrscROLLJを
指示することで再度コマンドベージ「0」に設定するこ
ともできる。
以上がWIDTHの編集処理であるが、上記説明からも
明らかなように、この処理を選択することでメニュー画
面2に表示された模様のグループあるいはその中の文字
を自由に幅の広いものとしたり、逆に細いものとする等
の変更ができる。
第36図は、第32図のアイコンで凹凸レンズが表示さ
れるエリアを指示したときに実行される5IZE処理の
詳細フローチャートである。図より明らかなように、本
フローチャートは前記第35図と同様の構成で、ステッ
プ431〜ステツプ441の処理は前記ステップ401
〜ステツプ411のそれと同一である。また、コマンド
ページの変更、RATIOに表示されている数値に基づ
いた変更を加えたり、キーボードからの入力値に基づい
た変更を加えるといった構成も同一である。
すなわち、今回は特定したグループや文字をRATIO
の表示値あるいはキーボード入力値を用いて再計算する
際に、パターンの大きざを変更するようにした点のみが
相違(ステップ433〜ステップ445.ステップ45
0〜ステツプ452)しているにすぎない。この編集処
理の実行によって、該当グループやその中の文字を自由
に拡大、縮小できるのである。
以下、同様にしてアイコンの間隔を表わす絵文字を指示
したとき、文字Aが傾斜した絵文字を指示したとき、絵
文字STMを指示したとき、それぞれ処理されるrlN
TERVALJ、rITAしICJ、rsTEMJの詳
細なフローチャートを第37図、第38図、第39図に
示す。これらも図から容易に理解される通りに前記第3
5図。
第36図と同様の構成であり、単に再計算によって文字
と文字との間隔、文字の傾斜角度、文字を刺繍する際の
太さくコラムの幅)、をそれぞれ変更の対象としている
第40図は、上述同様にアイコンによる指示で実行され
る回転処理のフローチャートである。この処理も上述同
様にグループや文字の特定、その後のRATIO表示値
あるいはキーボード入力値に基づいた編集処理を実行す
るものであり、全体の流れは同一である。しかし、回転
編集の自由度を増す目的からコマンドページ「1」のと
きのrcENTERjを指示するときに以下のような独
特の処理を実行する。第41図に図示のごとく、各文字
は文字原点を中心とした位置データとして表現されてい
る。従って、これらの数値を回転角度θを用いて再計算
して得られる結果は必ずこの文字原点を中心として文字
を回転させる処理しか実行できない。そこで、このrc
ENTERJコマンドを実行してマウス60Gを用いて
文字を回転するときの中心となる「回転の中心」を設定
するのである。このコマンドによって「回転の中心」(
文字原点からの座標a、b)を指定すると、CPU60
A内部では前述した対応する文字のコラムデータを第4
2図のフローチャートのプログラムに沿って座標変換し
、以後の回転処理を実行するように動作する。すなわち
、前記コラムデータをまず「回転の中心」を原点とした
座標データに変換しくステップ500) 、この変換後
のコラムデータをRATIO表示値あるいはキーボード
入力値である回転角度θを用いて回転させ(ステップ5
01 ) 、最後に該回転結果を元の座標系、すなわち
文字原点の座標系に再変換するのである(ステップ50
2)。
上記第42図の文字の回転ルーチンを第40図のrcE
NTERJコマンドで読みだし、実行することで種々な
る形態の回転が可能となり、所望の刺繍模様を作成する
際の手助けとなる。
第43図は、第32図(A)中から三原色であるR、G
、Bの文字と矢印とからなる絵文字を指示したときに処
理されるC0LOR処理である。
これも上述同様に編集の対象を決定するコマンドページ
rOJの次に、実際に編集(色の変更)を実行するコマ
ンドベージ「1」が用意されている。
コマンドベージ「1」にあってrcOLORJのエリア
を指示すれば、以前のコマンドベージ「1」において特
定されてたグループあるいは文字を確認するためにメニ
ュー画面2のブロックB4に表示の文字の色がサイクリ
ックに変化する。色相をmlしながら変更する色を決定
できるのである。
そして、色相が決定された後は同コマンドページ「1」
のrG、COL、STJあるいは「1.0OL、STJ
を指示すれば特定されていたグループ全部の文字の色相
あるいは1文字の色相が確認表示部(ブロック84)の
文字の色と同一となり表示される。
第44図は、第32図(A>の手鏡状の絵文字をマウス
60Gで指示したときに処理されるMIRRORIMA
GEのフローチャートである。
このフローチャートは前記第43図のC0LORのフロ
ーチャートと同様の構成であることが図より明確である
。すなわち、このプログラムの処理にあっては、編集の
対象である文字を特定の後にコマンドベージ「1」にあ
ってrMIRRORJを指示すればブロックB4の確認
用の文字として表示されるrFJのミラーイメージが変
更となり、その後にrG、MIR,STJあるいは[1
0MIR,STJを指示したとき確認用文字のミラーイ
メージと同様に特定したグループの全文字あるいは1文
字のミラーイメージが変更される。ここでミラーイメー
ジとは、模様作成の効率化を目的として創設したもので
、第45図に示すようにミラーイメージNO0を変更す
ると文字が90°づ2回転したり、反転したり等あたか
も文字を鏡に写したように変化させることが可能となる
第46図は、第32図(B)のアイコン表示中で文字r
AJと矢印とで描かれたエリアを指示したときに実行さ
れる文字移動の処理を詳述したフローチャートである。
このフローチャートもその導入部分とコマンドベージ「
0」の部分は以前に説明した各フローチャートと同一で
あり、コマンドベージ「1」の編集処理が文字移動特有
のものであるため、以下このコマンドベージ「1」の処
理につき説明する。コマンドベージ「1」にあってrC
AR,MOVEJのコマンドが指示されたときの処理が
文字移動の実行に関与するもので、始めにマウス60G
の入力が受は付けられる。マウス60Cを操作すること
でCRT60Gの画面上をカーソルが縦横に移動するが
、その任意の位置をマウス60Cをクリックして入力す
るのである。次にその入力した位置が文字の移動を許容
する位置であるか否かを判断し、許容範囲でなければ再
度マウス入力を促す。許容範囲でおるとき、コマンドベ
ージ「0」において特定された該当文字が消去され、次
式によって該当文字の文字原点の移動量ΔX、Δyが算
出される。
ΔX=X1− (XO+xgO) Δy=yl −(yO+ygO) ただしくxo 、 yo )は刺繍原点の画面上の座標
。(XgO,VgO)は(xO、yo >を原点とする
該当文字の属するグループのグループ原点の座標。
(xl 、 yl )はマウス入力の画面上の座標。
こうして文字原点の移動量ΔX、Δyが算出されると、
その移動量を従来の文字原点の座標に加えてマウス60
Gで指定した任意の位置を文字原点の位置として該当文
字が再表示されるのである。
第47図は、第32図(B)のアイコン表示中で文字r
GJと矢印とで描かれたエリアを指示したとき実行され
るグループ原点移動処理のフローチャートである。前記
文字移動とほぼ同一の構成で、コマンドベージ「1」に
おいてrGRP、MOVEJエリアを指示したときの動
作がグループ原点特有である。ここでは、まず前記同様
にマウス60Cの入力値として許容範囲内の移動位置を
入力する。その後、コマンドベージrOJで特定された
グループがグループ番号「1」か否かを判断する。これ
は前述したように、本実施例ではグループ番号「1」の
グループ原点と刺繍原点とを一致させているため、グル
ープ番号「1」のグループ原点移動には刺繍原点を同様
に移動位置にセットする必要があるからである。従って
グループ番@「1」のグループ原点、移動にあっては、
まず刺繍原点の移動位置(xi 、 yl )へのセッ
トが行われ、次いでグループ番号「1」のLF  IN
TERVAL (LFI )のセットが次式により実行
される。
LFI =bl +yl ただしblはグループ番号「2」のグ ループ原点y座標値。
そして、相い次いで他のグループのグループ原点が(a
n −xl 、 bn −yl )として求められる。
ここで、(an 、 bn )はもとのn番目のグルー
プ原点座標、(xi 、 yt )はグループ番号「1
」の新たなグループ原点の座標である。こうして新たな
原点座標の算出およびLF  INTERVALの算出
が完了すると、その値を用いて該当グループが再表示さ
れてグループ移動処理が完了する。
一方、該当グループがグループ番号「1」以外であると
きは前記のような他のグループのグループ原点座標には
何らの変更も生じないから、まず該当グループ原点がマ
ウスの指定位置ヘセットされ、かつ該当グループのLF
  INTERVALが再計算される。そして、該当グ
ループより1だけ前のグループのLF  INTERV
ALがLFn =bn+1−bnとして算出されて全て
のパラメータの再計算を終了し、該当グループの再表示
を実行するのである。
第48図は、アイコン表示が○印と矢印とでなされる刺
繍原点移動の処理を示すフローチャートである。ここで
はマウスにより許容範囲内の移動位置の入力がなされる
と、総ての表示文字が消去され、新たな刺繍原点のセッ
ト位置を基準として全文字の再表示が行われる。この場
合は、刺繍原点を座標の原点として設定される各グルー
プのグループ原点およびLF  INTERVAL(7
)値に変更はない。
第49図は、アイコン表示X印によって表現される遊び
縫い点位置設定のフローチャートである。
この処理は、刺繍模様に従って刺繍ミシンにより実際に
刺繍を実行するとき、各文字間に引き回される渡り糸が
文字を刺繍する際に縫い込まれてしまうことを未然に防
止するものである。本プログラムの処理に入ると、前記
同様に文字の特定がコマンドページ「0」によって行わ
れ、次にコマンドベージ「1」へ移行する。このコマン
ドページ「1」でrsETJを指示すると、マウス60
Gからの位置入力が受は付けられて前記特定した文字の
文字原点からその入力した位置の座標が算出され、パラ
メータの遊び点として記憶されるとともにCRT60G
上に表示される。また、「CLEARJが指示されたと
きには、マウス60Cから入力された位置に対応する前
記記憶値が消去され、かつ対応するCRT60G上の表
示がクリアされる。こうして文字パラメータに入力され
た遊び点があるとき、CPU60Aは一部データを作成
する際に、該当文字の刺繍を完了した後にその遊び点で
指定された位置を縫い上げ、その後に次の刺繍文字の刺
繍を開始するように処理する。こうすることで渡り糸を
CRT画面上で自由に処置することができ、刺繍作業の
効率化が図られる。
以上のようにして各アイコンを指示して画面上で刺繍模
様を編集するならば、その編集作業に応じた再計算がな
される。この再計痒値は前記した第30図(A>、(B
)のパラメータテーブルの所定箇所に新たな値として記
憶され、編集後の刺繍模様を表わすデータが完成するの
である。
その他に、上記した各アイコンの処理と同様にグループ
パラメータテーブルの「配列」の値を変更する編集処理
も用意されている。これは、第32図(B)に示す縦線
と・印、横線と・印、円弧と・印等のように配列が容易
に理解できる表示とされている。これらのアイコンを指
示してグループパラメータテーブルの配列の値を変更す
るならば、該当グループのCRT表示が消去された後に
、その変更後の配列の値を用いて再表示される。これら
の配列処理についてはメニュー画面1の情報からメニュ
ー画面2のブロックB1表示を実行する際の処理とほぼ
同一であるため、ここでは詳述しない。
第32図に示すように、アイコンには(C)図に示すよ
うな第3画面も用意されている。これら(C)図のアイ
コンにより処理の開始されるものは、前述したアイコン
の(A)図、(B)図の編集処理によりメニュー画面2
のブロックB1に所望の刺繍模様が完成したとき等に使
用するものである。
まず、文字rRJにて表示されるものは、リセット処理
を行うアイコンコマンドである。このアイコンを指示す
れば前記説明のようにして作用されたパラメータテーブ
ルのデータ等が全てリセットされ、次の新たな刺繍模様
の創作を実行することが可能となる。
また、二重の四角形で表示される絵文字は、刺繍データ
作成の処理を開始するコマンドを表わしている。このア
イコンを指示すると、前記した各コラムを指定された縫
い密度で縫い上げる一部データ(第11図、第15図参
照)、およびカラ一番号に基づいた針替えデータを作成
する。このとき、各部落ち点を結ぶ線分をカラ一番号に
応じた色相でCRT画面に同時に表示することで、CR
1画面上に刺繍模様の完成をシュミレートすることがで
きる。第50図は、上記シュミレートの結果が表示され
たところを示す説明図である。
紙テープを模擬した絵文字は、上記した刺繍データを各
種の刺繍ミシンに実行させるための制御コードとして穿
孔テープに出力するコマンドである。
更に、本実施例の刺繍模様作成装置60は、FDD60
Eを内臓するものであるから、アイコンにもフレキシブ
ルディスクを模擬したものを用意している。このアイコ
ンを指示すると、刺繍模様のデータが全てFDD60E
からフレキシブルディスクに記録され、不揮発的に記憶
することができる。なお、このフレキシブルディスクに
記憶するとき、データの形式を前記第30図(A)。
(B)の文字パラメータ、グループパラメータのテーブ
ル情報として記憶するならば、刺繍模様を極めて小領域
の記憶エリアに格納することができる。
以上のように構成、動作する本実施例の刺繍模様作成装
置によれば、次のような効果が明らかである。
各パターンを刺繍する際の位置、大きざ、回転角度とい
ったパターンの形状、更には、実際に刺繍するときの縫
い方法(タタミ縫い、縫い糸の色)などは総て各パラメ
ータ毎に設けられているパターンパラメータテーブルに
設定され、各パターンのコラムデータはこのパラメータ
の設定に従ってCRT上に表示され、刺繍される。この
ため、その文字パラメータテーブルに設定されている各
パラメータに変更を加えるだけの簡単な操作で、パター
ン毎に所望の変更、修正を加えることができ、いかに複
雑な刺繍模様であっても簡単に、しかも、迅速に作成す
ることができる。従って、刺繍模様の創作に要する時間
が極めて短時間となり、刺繍模様の作成効率が確実に向
上する。
また、一度の刺繍作業によって複雑な刺繍模様が布地上
に作成されるため、刺繍模様の最小単位となるパターン
がずれて刺繍されることもなく、極めて精細で、品質の
よい刺繍を行うことができる。
更に、上記実施例ではパターンパラメータテーブルに極
めて多くのパラメータを設け、パターンを自在に変更、
修正することを可能としている。
そのために通常は、操作者に多くの頻雑な操作を必要と
するが、本実施例では、パターンパラメータテーブルに
は初期状態においてもっとも一般的な値が設定されるよ
う構成されるため、操作性が良好となり、使いよい、優
れた刺繍模様作成装置となる。
及皿五力ヌ 以上、実施例を挙げて詳述したように本発明の刺繍模様
作成装置によれば、各パターンを刺繍する際の刺繍形式
が形式決定手段に設定され、この形式決定手段の内容に
従って、刺繍模様の作成がなされる。従って、その形式
決定手段の設定内容に変更を加えるだけの簡単な操作で
、パターン毎に所望の変更、修正を加えることができ、
いかに複雑な刺繍模様であっても簡単に、しかも、迅速
に作成することで、刺繍模様の創作に要する時間が極め
て短時間となり、刺繍模様の作成効率が確実に向上する
また、一度の刺繍作業によって複雑な刺繍模様が布地上
に作成されるため、刺繍模様の最小単位となるパターン
がずれて刺繍されることもなく、極めて精細で、品質の
よい刺繍を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的構成図、第2図は実施例の外観
斜視図、第3図はその枠体駆動機構の説明図、第4図は
システムの構成ブロック図、第5図はドライバーユニッ
トのブロック図、第6図は刺繍模様作成装置のブロック
図、第7図は実施例のファイル構造説明図、第8図(A
)、(B)、(C)はスタイル説明図、第9図(A>、
(B)および第10図はコラムデータの説明図、第11
図は4点コラムの説明図、第12図は宅のフローチャー
ト、第13図は5点コラムの説明図、第14図はそのフ
ローチャート、第15図は5点コラム縫い点の説明図、
第16図はそのフローチャート、第17図は実施例のメ
インプログラムのフローチャート、第18図はメニュー
画面1の説明図、第19図ないし第23図はグループ配
列の説明図、第24図はカラーテーブル設定のフローチ
ャート、第25図、第26図はカラーコードとカラーテ
ーブルとカラーとの対応説明図、第27図はメインプロ
グラムの一部の詳細なフローチャート、第28図、第2
9図はその説明図、第30図(A>、(B)はパターン
パラメータテーブル、グループパラメータテーブルの説
明図、第31図はメニュー画面2の表示説明図、第32
図(A>、(B)、(C)はマイコン表示の説明図、第
33図はメインプログラムの一部の詳細なフローチャー
ト、第34図(A)、(B)は同じくメインプログラム
の一部の詳細なフローチャート、第35図ないし第40
図は第34図(A>、(B)の一部の更に詳細なフロー
チャート、第41図は第40図の動作説明図、第42図
は同じく第40図の一部のより詳しいフローチャート、
第43図、第44図は第34図(A>、(B)の一部の
更に詳細なフローチャート、第45図は第44図の動作
説明図、第46図ないし第49図は第34図(A)、(
B)の一部の更に詳細なフローチャート、第50図は刺
繍データのシュミレーション結果を表わす表示説明図、
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 刺繍模様を構成する際の最小単位となる複数のパターン
    を記憶しているパターン記憶手段と、該パターン記憶手
    段の記憶している複数のパターンの中から任意のパター
    ンを選択するパターン選択手段と、 該パターン選択手段の選択した各パターン毎に刺繍形式
    を決定する形式決定手段と、 前記パターン選択手段により選択されたパターンを、前
    記形式決定手段により決定された形式に変更、修正して
    二次元表示画面に表示させる表示制御手段と、 前記形式決定手段の決定している刺繍形式を変更する変
    更手段と、 前記二次元表示画面上に作成された刺繍模様に基づいて
    、刺繍ミシンの実行する一針データを作成する一針デー
    タ作成手段と、 を備えることを特徴とする刺繍模様作成装置。
JP28754986A 1986-12-02 1986-12-02 刺繍模様作成装置 Granted JPS63139590A (ja)

Priority Applications (1)

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JP28754986A JPS63139590A (ja) 1986-12-02 1986-12-02 刺繍模様作成装置

Applications Claiming Priority (1)

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JPS63139590A true JPS63139590A (ja) 1988-06-11
JPH0154070B2 JPH0154070B2 (ja) 1989-11-16

Family

ID=17718775

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JP28754986A Granted JPS63139590A (ja) 1986-12-02 1986-12-02 刺繍模様作成装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02259152A (ja) * 1989-03-29 1990-10-19 Happy Kogyo Kk 自動刺繍ミシンの制御装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5729103A (en) * 1980-07-30 1982-02-17 Mitsubishi Electric Corp Forming system for sewing data of automatic sewing machine
JPS6043146A (ja) * 1983-08-20 1985-03-07 Nippon Soken Inc 燃料噴射装置
JPS6057358A (ja) * 1983-09-07 1985-04-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子写真複写機

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