JPS6313934Y2 - - Google Patents

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JPS6313934Y2
JPS6313934Y2 JP1982032944U JP3294482U JPS6313934Y2 JP S6313934 Y2 JPS6313934 Y2 JP S6313934Y2 JP 1982032944 U JP1982032944 U JP 1982032944U JP 3294482 U JP3294482 U JP 3294482U JP S6313934 Y2 JPS6313934 Y2 JP S6313934Y2
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JP
Japan
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grease
bearing metal
pivot pin
knuckle arm
gear case
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JP1982032944U
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JPS58135321U (ja
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、四輪駆動式農用トラクターの前輪駆
動装置におけるナツクルアーム枢支部の潤滑装置
に関するものである。
(ロ) 従来技術 従来から4輪駆動トラクターにおいて前輪駆動
装置の部分にオイルシールを配置した技術は、実
公昭45−28011号公報の如く技術が公知とされて
おり、また軸受メタルの部分にグリス溝を刻設し
た技術も、実公昭32−10107号公報の如く技術が
公知とされているのである。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 トラクターの前輪駆動装置では、キングピンを
中心に回動し乍ら動力を伝える必要があり、キン
グピン回りに2組のベベルギア装置を組み合わせ
た固定ギアケースと回動ギアケースが設けられ
て、回動ギアケース部分が車軸と共に操向の為に
回動されている。
そしてキングピンを中心に回動ギアケースを操
向回動する為にナツクルアームが中途部をキング
ピン中心線上部の枢支ピンに枢支されて回動可能
とし、端部は回動ギアケースに、他端部はタイロ
ツドとドラツグロツドに連結されている。
これは回動ギアケースがナツクルアームから離
れている為に、回動の中心がキングピンの中心に
作用しない場合があるので、常にキングピン中心
を回動中心として、回動ギアケースがスムーズに
回動するように枢支ピンと枢支部を構成するので
ある。
本考案はこの枢支部の潤滑を完全にし、ナツク
ルアームがスムーズに回動すべく構成されたもの
である。
従来は上部からグリスニツプルへグリスポンプ
にて注入すべく構成していたが、軸受メタルが密
着されておりその下側にOリングが介装されてい
たので、劣化したグリスを取り替えようとする場
合にグリスポンプで新らしくグリスを圧入して
も、劣化したグリスが有る為にそれ以上入らず、
ナツクルアームを分解して劣化したグリスを取り
出していたのである。
本考案はこれに対して、軸受メタルにグリス溝
を設け、軸受メタルの下方に下向きのシール片を
持つたオイルシールを嵌装し、上からグリスポン
プで圧入すると、劣化したグリスがオイルシール
のシール片を押し開けて押し出されるようにした
ものである。
(ニ) 問題を解決するための手段 本考案の目的は以上の如くであり、次に該目的
を達成する為の構成を説明すると。
固定ギアケース5の蓋体22に枢支ピン22a
を突設し、該枢支ピン22aにナツクルアーム2
1を嵌装し、ナツクルアーム21の枢支部頂部に
ポンプによりグリスを圧入するグリスニツプル2
8を設け、ナツクルアーム21と枢支ピン22a
の回動面に軸受メタル25を介して枢支する構成
において、軸受メタル25と枢支ピン22aの間
でグリス溝25aを設け、更に軸受メタル25の
下部に、グリス注入時に開拡し常時は密閉シール
するシール片26aを下向きに設けたオイルシー
ル26を嵌装したものである。
(ホ) 実施例 本考案の目的・構成は以上の如くであり、次に
添付の図面に示した実施例の構成を説明すると。
第1図は農用トラクターの前輪駆動装置の前面
断面図である。
フロントアクスルケース1と2を中央部近辺で
連結し、一本のフロントアクスルケースとしてお
り、進行方向右側のフロントアクスルケース1の
中央部を膨出させてデフケースに構成している。
該デフケース部の上部にセンターピンの嵌入孔1
aが設けられている。
左右のフロントアクセルケース2・1には、フ
ロントアクスルケース2・1が回動した際のフロ
ントアクスルブラケツトへの接当部としての回動
ストツパー2d・1dが突設されており、右側の
フロントアクスルケース1に前輪駆動装置の全体
にわたる潤滑油の注油口1gが設けられ、検油棒
兼注油栓4が設けられている。
後方の前輪動力伝達軸より動力が伝えられ、前
輪動力伝達軸の先端のピニオンギアがデフ装置の
リングギア3と噛合している。
リングギア3は、デフギアケース11に固設さ
れており、デフギアケース11を回転させる。デ
フギアケース11にピニオンピン7が嵌装されて
おり、このピニオンピン7にデフピニオン8・8
が嵌装されている。
デフピニオン8・8の左右のデフサイドギア9
L・9Rが常時噛合しており、左右の前輪の転動
抵抗が同じ場合にはデフピニオン8・8は回動せ
ず、デフギアケースの公転のみで左右同回転でフ
ロントアクスル軸10L・10Rへ伝え、左右の
前車輪に転動抵抗の差が発生するとデフピニオン
8・8が回転し、左右のフロントアクスル軸10
L・10Rに回転差をつける。
車軸10より端部のベベルギア12に動力を伝
え、ベベルギア12はキングピン14上に固設さ
れたベベルギア13に常時噛合され、キングピン
14を介して下端のベベルギア15へ動力を伝え
る。
ベベルギア15はベベルギア17と常時噛合
し、ベベルギア17は車軸18に固設されており
車軸18から前車輪19を回転する。
以上が動力伝達系統であり、前車輪は操向の為
にキングピン14回りで回動させられる必要があ
り、動力を伝え乍ら回動を可能とする為に、フロ
ントアクスルケース1・2端部に固定ギアケース
5を固設し、その下に回動ギアケース6を設け、
キングピン14回りに回動ギアケース6を回動可
能にしている。
この回動ギアケース6を回動するのはナツクル
アーム21であり、ナツクルアーム21は回動の
中心をキングピン14の中心と同じとし、枢支ピ
ン22aを固定ギアケース5の蓋体22より突設
している。ナツクルアーム21の先端は回動ギア
ケース6の上部の取付面に固定している。23は
車軸18の軸受ケースであり、回動ギアケースの
外側面に固定している。
このような構成の前輪駆動装置において、潤滑
油を入れる場合には、検油棒兼注油栓4を外して
ここから潤滑油を徐々に注ぎ込むのである。潤滑
油は流れてフロントアクスルケース1のデフギア
ケース支承壁1mの潤滑油通路1cより、フロン
トアクスルケース2のデフギアケース支承壁2m
の潤滑油通路2aを経て、フロントアクスルケー
ス2の外端の軸受の下に設けられた潤滑油通路2
cから固定ギアケース5の潤滑油通路5aに入
り、キングピンの外周と固定ギアケースの狭い部
分の間を通り抜け、回動ギアボツクスに入る。
そして一部は回動ギアボツクス6の軸受の下方
のドレーン溜り6fに入り、その他は徐々に油面
を上げて、ベベルギア17の室を上昇してゆく。
しかし、ベベルギア17の室は上部が密閉され
ており、空気の逃げ道がないのでこのままでは油
面は上らない。それで空気抜き用の孔を設け、こ
こに空気抜きボルト20を螺装してあるので、注
油時にはこれを抜くのである。
又、油面がBで示す下限位置に近くなると、フ
ロントアクスルケース1・2の潤滑油通路1c・
2aも閉じて、左半分の部分の空気抜き孔がなけ
ればこれ以上左半分へ潤滑油が入らなくなるの
で、フロントアクスルケース1・2の上部にも空
気抜き通路1b・2bが設けられており、ここか
らフロントアクスルケース1内に空気が還流し、
注油口部分から大気へ抜けるのである。Aは潤滑
油面の上限であり、Bは下限を示す。又、D矢印
は潤滑油の流れである。C矢印は空気の流れを示
している。
第2図はナツクルアーム21の平面図、第3図
はナツクルアーム21の側面断面図、第4図は固
定ギアケース5の蓋体22の平面図、第5図は同
じく蓋体22の側面断面図、第6図はナツクルア
ームの軸受メタル25の平面図、第7図は同じく
側面断面図、第8図は同じく展開図、第9図はナ
ツクルアームと枢支ピン22aの間のオイルシー
ル26の断面形状を示す図面である。
ナツクルアーム21と枢支ピン22aの枢支部
の潤滑装置は、この部分が回転せずまた回動の周
速も遅いのでグリス潤滑としている。
グリスはナツクルアーム21の枢支部頂部のグ
リスニツプル28よりグリスポンプで圧入する。
しかし、従来は軸受メタル25が密着嵌入されて
おり、又、オイルシール26部分にOリングが嵌
装されていた為に或る程度グリスが充満される
と、そのグリスが劣化していてグリスニツプルか
らグリスを圧入しても、それ以上は入らなかつた
のである。
これでは劣化したグリスを交換する為には、ナ
ツクルアームを分解して内部の劣化したグリスを
取り去らねばならず、一度分解したらOリングは
新品と交換しなければならない等の不具合いがあ
つたのである。
本考案では第6図、第7図、第8図の如く、軸
受メタル25の内面にグリス溝25aを設け、上
部のグリスニツプル28からグリスを圧入すれ
ば、このグリス溝22b・22c・22aを通つ
て、劣化したグリスが出てくるように構成してい
る。
そして軸受メタル25にグリス溝がある為に運
転中に高温となり、溶けたグリスが流れ出ること
がないように、シール片26aを下向きに設けた
オイルシール26を、軸受メタルの下側に嵌装
し、溶けたグリスが流れでるのを止めると共に外
部から塵や泥が軸受メタルに侵入するのを防いで
いる。
第3図にGで示したのがグリスポンプにより押
し出された劣化グリスであり、グリスポンプで上
部から押圧することにより劣化したグリスは軸受
メタルのグリス溝から下方へ押され、オイルシー
ルのシール片26aを上から押し下げて下へ出
て、ナツクルアーム21と蓋体22の間から押し
出されてくるのである。
(ヘ) 考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような
効果を奏するものである。
第1に、グリスポンプにてグリスニツプルから
グリスを圧入すれば、劣化したグリスと共に間に
溜つている塵やゴミも排出でき、グリス交換の為
にナツクルアームを分解する必要がなくなつたの
である。
第2に、オイルシールを通常の使い方ではなく
て、逆に向けて配置して、シール片26aを下向
きに構成したことにより、劣化したグリスの押し
出し時はオイルシールの下向きのシール片26a
が押し拡げられるが、その他の場合にはシール片
26aは完全に密閉されており、溶けたグリスの
流出も、外からの塵の侵入も阻止することが出来
るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は前輪駆動装置の前面断面図、第2図は
ナツクルアーム21の平面図、第3図はナツクル
アーム21の側面断面図、第4図は固定ギアケー
ス5の蓋体22の平面図、第5図は同じく側面断
面図、第6図はナツクルアームの軸受メタル25
の平面図、第7図は同じく側面断面図、第8図は
同じく展開図、第9図はナツクルアームと枢支ピ
ン22aの間に嵌装されるオイルシールの断面形
状を示す図面である。 G……グリス、5……固定ギアケース、21…
…ナツクルアーム、22……蓋体、22a……枢
支ピン、25……軸受メタル、25a……グリス
溝、26……オイルシール、26a……シール
片、28……グリスニツプル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 固定ギアケース5の蓋体22に枢支ピン22a
    を突設し、該枢支ピン22aにナツクルアーム2
    1を嵌装し、ナツクルアーム21の枢支部頂部に
    ポンプによりグリスを圧入するグリスニツプル2
    8を設け、ナツクルアーム21と枢支ピン22a
    の回動面に軸受メタル25を介して枢支する構成
    において、軸受メタル25と枢支ピン22aの間
    でグリス溝25aを設け、更に軸受メタル25の
    下部に、グリス注入時に開拡し常時は密閉シール
    するシール片26aを下向きに設けたオイルシー
    ル26を嵌装したことを特徴とする農用トラクタ
    ーの前輪駆動装置。
JP3294482U 1982-03-08 1982-03-08 農用トラクタ−の前輪駆動装置 Granted JPS58135321U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3294482U JPS58135321U (ja) 1982-03-08 1982-03-08 農用トラクタ−の前輪駆動装置

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JP3294482U JPS58135321U (ja) 1982-03-08 1982-03-08 農用トラクタ−の前輪駆動装置

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Publication Number Publication Date
JPS58135321U JPS58135321U (ja) 1983-09-12
JPS6313934Y2 true JPS6313934Y2 (ja) 1988-04-20

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ID=30044517

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JP3294482U Granted JPS58135321U (ja) 1982-03-08 1982-03-08 農用トラクタ−の前輪駆動装置

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JP (1) JPS58135321U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4528011Y1 (ja) * 1966-08-12 1970-10-28

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4528011Y1 (ja) * 1966-08-12 1970-10-28

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JPS58135321U (ja) 1983-09-12

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