JPS6242822Y2 - - Google Patents

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JPS6242822Y2
JPS6242822Y2 JP1982032940U JP3294082U JPS6242822Y2 JP S6242822 Y2 JPS6242822 Y2 JP S6242822Y2 JP 1982032940 U JP1982032940 U JP 1982032940U JP 3294082 U JP3294082 U JP 3294082U JP S6242822 Y2 JPS6242822 Y2 JP S6242822Y2
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JP
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gear case
rotating gear
case
drain plug
lubricating oil
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JP1982032940U
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JPS58135318U (ja
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  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は農用トラクターの前輪駆動装置の潤滑
油ドレーン装置に関するものである。
(ロ) 従来技術 従来から、トラクターの前輪駆動装置の回動ギ
アケースにおいて、ドレーンプラグの螺子孔を回
動ギアケースの機体内方側に設けた技術は公知と
されているのである。
例えば実開昭52−146432号公報の如くである。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 前輪駆動装置はキングピンを中心に動力を伝達
し乍ら、操向の為回動操作可能としなければなら
ず、キングピンを中心に固定ギアケースと回動ギ
アケースを設け、両者の間で回動ギアケースを回
動操作可能としている。
そして動力伝達の為にはベベルギアボツクスに
より伝達を行つているので、それぞれのギアケー
ス内に潤滑油を満たしておいてやる必要があるの
である。
本考案は特に固定ギアケースと回動ギアケース
をワンオイルパスとし、かつ、左右のギアケース
を同じ素材から加工してゆく構成のものにおい
て、回動ギアケースの最下端に設けたドレーンプ
ラグが進行方向の前部に位置することのないよう
に、同じ素材であり乍らこの部分だけは左右別々
に、進行方向の後側からドレーンプラグの螺子孔
を開口したものである。
従来はこのような配慮がなかつたので、回動ギ
アケースの内側に突出したドレーンプラグが、走
行回動に際して前方へ位置することもあり、圃場
の土や障害物に触れて破壊したり曲げられたり
し、抜け出しが不能となつたり、弛んだり摩耗し
たりして潤滑油が抜け出てしまいベベルギアの焼
きつきが発生したりしていたのである。
又、本考案は左右の回動ギアボツクス、固定ギ
アボツクスを大部分の加工工程で同一部品として
加工することができ、最後のドレーンプラグ用の
螺子孔のみ左用、右用と加工すればよいので、コ
ストの低下となるのである。
(ニ) 問題を解決するための手段 本考案の目的は、以上の如くであり、次に該目
的を達成する為の構成を説明すると、 回動ギアケース6をキヤスター角に沿つた中心
線S−Sに対して略前後対称に構成し、左右の回
動ギアケース6・6の素材を共通とした構成にお
いて、連通した固定ギアケース5と回動ギアケー
ス6内の潤滑油を抜く為のドレーンプラグ16
を、回動ギアケース6の下部に設けた螺子孔6e
に螺装し、該螺子孔6eを左右どちらの回動ギア
ケース6・6においても進行方向後側に位置させ
るべく、螺子孔6e用の加工座6c・6dを中心
線S−Sに対して前後対称位置に設けたものであ
る。
(ホ) 実施例 本考案の目的、構成は以上の如くであり、次に
添付の図面に示した実施例の構成を説明すると。
第1図は農用トラクターの前輪駆動装置の前面
断面図である。
フロントアクスルケース1と2を中央部近辺で
連結し、一本のフロントアクスルケースとしてお
り、進行方向右側のフロントアクスルケース1の
中央部を膨出させてデフケースに構成している。
該デフケース部の上部にセンターピンの嵌入孔
1aが設けられている。左右のフロントアクスル
ケース2・1には、フロントアクスルケース2・
1が回動した際のフロントアクスルブラケツトへ
の接当部としての回動ストツパー2d・1dが突
設されており、右側のフロントアクスルケース1
に前輪駆動装置の全体にわたる潤滑油の注油口1
gが設けられ、検油棒兼注油栓4が設けられてい
る。
前輪動力伝達軸より動力が伝えられ、前輪動力
伝達軸の先端のピニオンギアがデフ装置のリング
ギア3と噛合している。リングギア3は、デフギ
アケース11に固設されており、デフギアケース
11を回転させる。デフギアケース11にピニオ
ンピン7が嵌装されており、このピニオンピン7
にデフピニオン8・8が遊嵌されている。デフピ
ニオンピン8・8に左右のデフサイドギア9L・
9Rが常時噛合しており、左右の前輪の転動抵抗
が同じ場合にはデフピニオン8・8は回転せず、
デフギアケースの公転のみで左右同回転でフロン
トアクスル軸10L・10Rへ伝え、左右の前車
輪に転動抵抗の差が発生すると、デフピニオン
8・8が回転し、左右のフロントアクスル軸10
L・10Rに回転差をつける。
フロントアクスル軸10より端部のベベルギア
12に動力を伝え、ベベルギア12はキングピン
14上の固設されたベベルギア13に常時噛合さ
れ、キングピン14を介して下端のベベルギア1
5へ動力を伝える。ベベルギア15はベベルギア
17と常時噛合し、ベベルギア17は車軸18に
固設されており、車軸18から前車輪19を回転
する。
以上が動力伝達系統であり、前車輪は操向の為
にキングピン14回りで回動させられる必要があ
り動力を伝え乍ら回転を可能とする為に、フロン
トアクスルケース1・2端部に固定ギアケース5
を固設し、その下に回動ギアケース6を設け、キ
ングピン14回りに回動ギアケース6を回動可能
にしている。
この回動ギアケース6を回動するのはナツクル
アーム21であり、ナツクルアーム21は回動の
中心をキングピン14の中心と同じとし、枢支ピ
ン22aを固定ギアケース5の蓋体22より突設
している。ナツクルアーム21の先端は回動ギア
ケース6の上部の取付面に固定している。23は
車軸18の軸受ケースであり回動ギアケースの外
側面に固定している。
このような構成の前輪駆動装置において、潤滑
油を入れる場合には、検油棒兼注油栓4を外して
ここから潤滑油を徐々に注ぎ込むのである。潤滑
油は流れてフロントアクスルケース1のデフギア
ケース支承壁1mの潤滑油通路1cよりフロント
アクスルケース2のデフギアケース支承壁2mの
潤滑油通路2aを経て、フロントアクスルケース
2の外端の軸受の下に設けられた潤滑油通路2c
から固定ギアケース5の潤滑油通路5aに入り、
キングピンの外周と、固定ギアケースの狭い部分
の間を通り抜け、回動ギアボツクスに入る。
そして一部は回動ギアボツクス6の軸受の下方
のドレーン溜り6fに入り、その他は徐々に油面
を上げてベベルギア17の室を上昇してゆく。
しかし、ベベルギア17の室は上部が密閉され
ており、空気の逃げ道がないので、このままでは
油面は上らない。それで空気抜き用の孔を設け、
ここに空気抜きボルト20を螺着してあるので、
注油時にはこれを抜くのである。
又、油面がBで示す下限位置に近くなると、フ
ロントアクスルケース1・2の潤滑油通路1c・
2aも閉じて、左半分の部分の空気抜き孔がなけ
ればこれ以上左半分へ潤滑油が入らなくなるの
で、フロントアクスルケース1・2の上部にも空
気抜き通路1b・2bが設けられており、ここか
らフロントアクスルケース1内に空気が環流し、
注油口部分から大気へ抜けるのである。Aは潤滑
油面の上限であり、Bは下限を示す。又、D矢印
は潤滑油の流れであるC矢印は空気の流れを示し
ている。
第2図は回動ギアボツクスの内側側面図、第3
図は同じく前面断面図、第4図は同じく外側面
図、第5図は第3図のG−G断面矢視図、第6図
は第4図の空気抜きボルト20の螺子孔6aであ
る。
回動ギアボツクス6は前後を対称形に構成され
ている。
前後対称の中心線S−Sを、キヤスター角に沿
つて配置しており、右側の回動ギアボツクスと、
左側の回動ギアボツクスが同じ加工部品で構成さ
れている。
唯、一ケ所ドレーン溜り6f内のドレーンプラ
グ16の螺子孔6eのみは常に進行方向の後側に
開口されるべく加工されている。このドレーン溜
り6f部も前後対称に構成されており螺子孔6e
を開口する為の加工座を6c・6dと2ケ所に設
けられている。そして、左用か右用かにより、加
工座6cか6dかのどちらかに螺子孔6eを加工
し、そして該螺子孔6eが常に後側となるように
組み立てるのである。
第2図、第4図においては、実線で示したドレ
ーンプラグ16の方が進行方向右側用、16’の
方が進行方向左側用である。
このように回動ギアボツクス6を前後対称に構
成したので共通部品化でき、ドレーンプラグ16
を常に後側に位置させることにより、ドレーンプ
ラグの摩耗を防ぐことができるのである。
そして回動ギアボツクス6の上部に空気抜きボ
ルト20の螺子孔6aが内部と連通されて設けら
れている。
この螺子孔6aに第7図、第8図の空気抜きボ
ルト20が螺装される。
(ヘ) 考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような
効果を奏するものである。
第1に、従来の技術である実開昭52−146432号
公報記載の技術においては、ドレーンプラグが回
動ギアケースの内側に突出していたので、トラク
ターが水田中や不整地を走行する際において、前
輪の操向回動を行うと、ドレーンプラグが前方に
位置する場合もあり、通常も側方であるので土壌
面から突出した石や障害物に、ドレーンプラグが
接当し、ドレーンプラグの頭部が摩耗して、ドレ
ーンプラグを外そうとした場合にスパナが係合し
なくなつたり、またはドレーンプラグが叩かれて
螺子山が壊れ、スパナを掛けても緩めることがで
きなくなつたり、また頭部が徐々に摩耗したり緩
んだりして、潤滑油がこぼれたりという不具合い
が発生していたのである。
これに対して、本考案のドレーンプラグ16は
必ず、回動ギアケース6の進行方向の後面に、ド
レーンプラグ16が位置することとなるので、土
壌面から障害物や石が突出していたとしても、ま
ず回動ギアケース6に接当するので、ドレーンプ
ラグ16に接当することはなく、従来の場合に発
生していた不具合いを解消することが出来たもの
である。
第2に、このようにドレーンプラグ16をどち
らも回動ギアケース6の後面に配置しようとする
と、左右のドレーンプラグ16が共通素材となら
ず、別の鋳物素材を作る必要がありコストが高く
なるのであるが、本考案の場合には回動ギアケー
ス6の前後位置に加工座6c・6dをもうけ、該
加工座6c・6dのどちらでも螺子孔6eを加工
可能としたことにより、コストを高騰させること
なく、ドレーンプラグ16をどちらも、回動ギア
ケース6の後部に配置することが可能と成つたも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は農用トラクターの前輪駆動装置の前面
断面図、第2図は回動ギアボツクスの内側面図、
第3図は同じく前面断面図、第4図は同じく外側
面図、第5図は第3図のG−G断面矢視図、第6
図は第4図の空気抜きボルト20の螺子孔6a部
分を示す断面図、第7図、第8図は空気抜きボル
トの平面図と側面図である。 5……固定ギアケース、6……回動ギアボツク
ス、S−S……回動ギアボツクスの中心線、6e
……ドレーンプラグの螺子孔、6c,6d……螺
子孔の加工座、16,16’……ドレーンプラ
グ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回動ギアケース6をキヤスター角に沿つた中心
    線S−Sに対して略前後対称に構成し、左右の回
    動ギアケース6・6の素材を共通とした構成にお
    いて、連通した固定ギアケース5と回動ギアケー
    ス6内の潤滑油を抜く為のドレーンプラグ16
    を、回動ギアケース6の下部に設けた螺子孔6e
    に螺装し、該螺子孔6eを左右どちらの回動ギア
    ケース6・6においても進行方向後側に位置させ
    るべく、螺子孔6e用の加工座6c・6dを中心
    線S−Sに対して前後対称位置に設けたことを特
    徴とする農用トラクターの前輪駆動装置。
JP3294082U 1982-03-08 1982-03-08 農用トラクタ−の前輪駆動装置 Granted JPS58135318U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3294082U JPS58135318U (ja) 1982-03-08 1982-03-08 農用トラクタ−の前輪駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3294082U JPS58135318U (ja) 1982-03-08 1982-03-08 農用トラクタ−の前輪駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58135318U JPS58135318U (ja) 1983-09-12
JPS6242822Y2 true JPS6242822Y2 (ja) 1987-11-04

Family

ID=30044513

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3294082U Granted JPS58135318U (ja) 1982-03-08 1982-03-08 農用トラクタ−の前輪駆動装置

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52146432U (ja) * 1976-04-30 1977-11-07

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JPS58135318U (ja) 1983-09-12

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