JPH0116650Y2 - - Google Patents

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JPH0116650Y2
JPH0116650Y2 JP1981183895U JP18389581U JPH0116650Y2 JP H0116650 Y2 JPH0116650 Y2 JP H0116650Y2 JP 1981183895 U JP1981183895 U JP 1981183895U JP 18389581 U JP18389581 U JP 18389581U JP H0116650 Y2 JPH0116650 Y2 JP H0116650Y2
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JP
Japan
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case
king pin
gear
thrust bearing
pinion shaft
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JP1981183895U
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JPS5887625U (ja
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  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、農用トラクタ等の4輪駆動車輌等に
おける前輪駆動装置に係り、詳しくはキングピン
ケースに作用する荷重を支持するスラストベアリ
ングに関する。
従来、スラストベアリングは、キングピンケー
スの最上部でピニオンシヤフト上端を支持するラ
ジアルベアリングの上に配置していた。このた
め、ベベルギヤでオイルが跳上げられても、ラジ
アルベアリングに邪魔されてスラストベアリング
までかかりにくく、ベアリングの早期破損の原因
になつていた。更に、スラストベアリングの配置
により、タイヤとの隙間が減少し、その分だけナ
ツクルアーム及びアームホルダーの肉厚を薄くし
なければならず、該アーム又はホルダーが破損す
る事故も発生していた。また、実開昭53−98428
号公報に示されるように、ギヤケースにスラスト
ベアリングを配設し、キングピンケースに作用す
る機体荷重を直接ギヤケースで受けるように構成
した装置もあるが、該装置は、ただでさえ複雑な
形状よりなるギヤケースの形状を更に複雑にし、
面倒な加工を追加する必要が生じると共に、ベベ
ルギヤが上方に対しては自由に摺動し得るため、
駆動力の変動及び機体振動により、ベベルギヤが
踊り、大きな面圧が作用する歯面に片当りを生
じ、歯を損傷したり、騒音の発生等の不具合を生
じていた。
そこで、本考案は、ピニオンシヤフトの下部に
楔合されたベベルギヤの上面とキングピンケース
の下面との間に、ピニオンシヤフトに嵌挿してス
ラストベアリングを介装すると共に、ベベルギヤ
の下面とギヤケースとの間に、ラジアルベアリン
グのインナー部及びスラストベアリングを介装し
て構成し、もつて上述欠点を解消した前輪駆動装
置を提供することを目的とするものである。
以下、図面に沿つて、本考案による実施例を説
明する。
図において、符号1は前輪駆動装置であり、ト
ラクタ機体に揺動自在に懸架されているフロント
アクスルセンター2にボルト3により固定されて
いるキングピンケース5を有している。アクスル
センター2にはミツシヨンからデフを介して動力
伝達されている駆動軸6がラジアルベアリング7
により回転自在に支持されており、またキングピ
ンケース5にはピニオンシヤフト9の上部がラジ
アルベアリング8により回転自在に支持されてお
り、これら駆動軸6及びシヤフト9はそれぞれベ
アリング10,11が楔合して互に連動してい
る。また、キングピンケース5の下方はシヤフト
9を被うように円筒状になつており、該円筒部5
aにブツシユ14を介してその円筒部13aが被
嵌するようにギヤケース13が配設されている。
これらキングピンケース5及びギヤケース13に
渡つてピニオンシヤフト9が収納され、更にギヤ
ケース13にはピニオンシヤフト9の下端部がラ
ジアルベアリング15により回転自在に、かつそ
の下面にスラストベアリング16を介して支持さ
れており、またシヤフト9の下部にはベベルギヤ
17がスプライン楔合していると共に、該ベベル
ギヤ17上面とキングピンケース5の円筒部5a
下面との間に、シヤフト9に嵌挿してスラストベ
アリング12が介装している。更に、前記ピニオ
ンシヤフト9と円筒部5aの内周面の間には、所
定間隔で隙間sが設けられており、該隙間sを通
つてオイルがキングピンケース5とギヤケース1
3の間で連通し、スラストベアリング12が常時
オイルに浸つて潤滑されるように構成されてい
る。またギヤケース13及び該ケース13にボル
ト20により固定されているカバー21には前車
軸22がラジアルベアリング23,25により回
転自在に支持されており、該前車軸22にはケー
ス13内においてベベルギヤ17と噛合する大径
のベベルギヤ26が楔合していると共に、そのケ
ース13外においてタイヤ27を装着したホイー
ル29が固定されている。一方、キングピンケー
ス5の上部にはピニオンシヤフト9と同軸上にア
ームホルダー30がボルト31により固定されて
おり、該ホルダー30にはブツシユ32を介して
ナツクルアーム33が回転自在に嵌入しており、
該アーム33の先端はギヤケース13に固定され
ている。
本実施例は以上のような構成を有するので、駆
動軸6の回転はベベルギヤ10,11を介してピ
ニオンシヤフト9に伝達され、更にベベルギヤ1
7,26を介して前車軸22が回転され、ホイー
ル29を駆動してトラクタを走行する。また、舵
取り装置からの操向力は、ナツクルアーム33を
ホルダー30従つてシヤフト9を中心に回動し、
これによりギヤケース13をキングピンケース5
の円筒部5aを中心に回動してホイール29を操
向する。
そして、アクスルセンター2に作用するトラク
タ重量はキングピンケース5に作用し、更にその
円筒部5aからスラストベアリング12、ベベル
ギヤ17及ラジアルベアリング15のインナーレ
ース、更にスラストベアリング16を介してギヤ
ケース13で受けられ、車軸22によりホイール
29で支持される。この際、スラストベアリング
12,16には大きな荷重が作用するが、これら
ベアリングはキングピンケース5の円筒部5aと
ピニオンシヤフト9との間に形成した隙間sを通
つて連通するオイルに常に浸つているため、有効
に潤滑されて早期に破損することはなく、かつベ
ベルギヤ17はスラストベアリング12及びラジ
アルベアリング15で挟持されてその軸方向の動
きが規制されているため、エンジンブレーキ時等
のようにギヤ17に作用する駆動方向が急に変わ
り、また悪路等で機体に振動が生じても、最終ベ
ベルギヤ26との間に常に正確な歯当り面が確保
される。
以上説明したように、本考案によれば、ギヤケ
ース13をキングピンケース5に対し安定よく嵌
合・支持した状態で、ベベルギヤ17を、特別な
規制部材を設けることなくスラストベアリング1
2を介してキングピンケース5の円筒部5aの下
面とラジアルベアリング15のインナー部及びス
ラストベアリング16を介してギヤケース13と
で挟持したので、ベベルギヤ17が上下方向に移
動することを確実に防止することができ、最終ベ
ベルギヤ26との歯当りが常に良好に保持され、
歯の損傷及び騒音の発生等を防止できる。また、
機体重量に起因してキングピンケース5に作用す
るスラスト荷重は、該ケース5の円筒部5a、ス
ラストベアリング12、ベベルギヤ17そしてラ
ジアルベアリング15のインナー部及びスラスト
ベアリング16を介してギヤケース13に作用
し、上記大きなスラスト荷重はピニオンシヤフト
9を介することなくスラストベアリング12,1
6に受けられるので、ピニオンシヤフト9の回転
を支持するベアリング8,15には大きな偏荷重
が作用することがなく、前輪への動力伝達を滑ら
かに行ない得、かつキングピンケース円筒部5a
外周及びギヤケース円筒13aとの嵌合・支持部
分にも大きな偏荷重が作用することがなく、前輪
の操舵操作が滑らかに行うことができる。更に、
ラジアルベアリング15のインナー部がスラスト
ベアリング16の間座の役目も兼用しているの
で、構造が簡単になると共に、スラストベアリン
グ16はシヤフト端部を直接支持するものに比
し、大径のものを用いることができ、ピニオンシ
ヤフト9に直接スラスト荷重が作用しないことと
相俟つて、大きなスラスト荷重を確実に支持する
ことができる。また、キングピンケース5の円筒
部5aとピニオンシヤフト9の間に形成した隙間
sによりキングピンケース5とギヤケース13と
の間でオイルを常に連通することができ、オイル
の劣化を防ぐと共に、スラストベアリング12、
ラジアル荷重及びスラスト荷重を支持するベアリ
ング15,16を常時オイルに浸して有効に潤滑
し、これらベアリング12,15,16の寿命を
延ばして、上述前輪の滑らかな動力伝達及び操舵
操作を長期に渡り維持することができる。また、
従来無駄となつていた空間にスラストベアリング
12を配置したことにより、その分だけナツクル
アーム33及びアームホルダー30の肉厚を厚く
でき、これらの破損事故を防止できる。また、組
立等に際して、スラストベアリングが最上部にあ
ると、キングピンケース5とギヤケース13とを
アーム33で固定する前に誤つてキングピンケー
ス5等を持ち上げると、スラストベアリングのレ
ースからボールが外れるという不具合を生じる
が、本考案ではスラストベアリング12がベベル
ギヤ17に支持されかつピニオンシヤフト9に嵌
挿されて配置されていることにより、上述不具合
が生じることはない。更に、キングピンケース5
に作用する機体荷重はスラストベアリング12及
びベベルギヤ17等を介してギヤケース13で受
けることにより、ギヤケース13はキングピンケ
ース5の円筒部5aを被嵌する簡単な形状で足
り、面倒な加工を追加することなく容易に製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す断面図である。 1…前輪駆動装置、2…アクスルセンター、5
…キングピンケース、5a…円筒部、6…駆動
軸、9…ピニオンシヤフト、12…スラストベア
リング、13…ギヤケース、13a…円筒部、1
4…ブツシユ、15…ラジアルベアリング、16
…スラストベアリング、17…ベベルギヤ、22
…前車軸、s…隙間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 アクスルセンターに固定されているキングピン
    ケース及び前車軸を回転自在に支持しているギヤ
    ケースに渡つてピニオンシヤフトを収納・支持
    し、アクスルセンターに支持されている駆動軸か
    らピニオンシヤフトを介して前車輪に動力伝達す
    ると共に、ピニオンシヤフトを中心にギヤケース
    を回動して操向し得る前輪駆動装置において、 前記キングピンケースの円筒部外周に前記ギヤ
    ケースの円筒部をブツシユを介して嵌合・支持す
    ると共に、該キングピンケースの円筒部と前記ピ
    ニオンシヤフトの間に、該キングピンケースと前
    記ギヤケースを連通する隙間を設け、 また前記ピニオンシヤフトの下部にベベルギヤ
    を楔合し、かつ該ベベルギヤの上面と前記キング
    ピンケースの円筒部下面との間にスラストベアリ
    ングを支持すると共に、該ベベルギヤの下面をラ
    ジアルベアリングのインナー部及びスラストベア
    リングを介して前記ギヤケースに支持して、これ
    らスラストベアリング、ベベルギヤ、ラジアルベ
    アリングのインナー部及びスラストベアリングを
    前記キングピンケース円筒部の下面と前記ギヤケ
    ースの底部との間に密接して配設してなる、 前輪駆動装置。
JP18389581U 1981-12-10 1981-12-10 前輪駆動装置 Granted JPS5887625U (ja)

Priority Applications (1)

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JP18389581U JPS5887625U (ja) 1981-12-10 1981-12-10 前輪駆動装置

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JP18389581U JPS5887625U (ja) 1981-12-10 1981-12-10 前輪駆動装置

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Publication Number Publication Date
JPS5887625U JPS5887625U (ja) 1983-06-14
JPH0116650Y2 true JPH0116650Y2 (ja) 1989-05-16

Family

ID=29983562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18389581U Granted JPS5887625U (ja) 1981-12-10 1981-12-10 前輪駆動装置

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JP (1) JPS5887625U (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51844A (ja) * 1974-06-20 1976-01-07 Tokyo Broadcasting Syst
JPS51102825A (ja) * 1975-11-13 1976-09-10 Kubota Ltd Torakutatonozenrinkudosochi
JPS5465930A (en) * 1977-11-02 1979-05-28 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd Apparatus for driving control wheels
JPS54142938A (en) * 1978-04-28 1979-11-07 Hitachi Ltd Pattern generation system for display unit

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JPS5887625U (ja) 1983-06-14

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