JPH047394Y2 - - Google Patents

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JPH047394Y2
JPH047394Y2 JP1985089380U JP8938085U JPH047394Y2 JP H047394 Y2 JPH047394 Y2 JP H047394Y2 JP 1985089380 U JP1985089380 U JP 1985089380U JP 8938085 U JP8938085 U JP 8938085U JP H047394 Y2 JPH047394 Y2 JP H047394Y2
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bearings
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はトラクタの前輪駆動用ベベルギヤ式デ
フ機構とかロータリ装置における動力受入用ベベ
ルギヤ伝動装置等に利用される軸受潤滑装置に関
する。
(従来の技術) 例えば、トラクタ等の四輪駆動車輌の前輪駆動
装置では、前車軸フレームの幅方向中央部のデフ
収容部後面にデフ保持体が固設され、該デフ保持
体にデフ装置が保持されると共に、デフ駆動軸が
備えられている。デフ保持体の後部は、前後方向
に横設された筒状支持部とされ、該支持部内に、
デフ駆動軸が、前後方向に並設された一対の軸受
を介して回転自在に支持され、デフ駆動軸におけ
る上記軸受群よりも前端部には、正逆転されるベ
ベルギヤと左右一側で咬合するベベルピニオンが
備えられている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、上記前輪駆動装置では、上記軸受群
の内のベベルギヤ側とされる前側軸受には、ベベ
ルギヤにより、前車軸ケース内の潤滑油が振掛け
られるものの、後側軸受に対する潤滑は何ら考慮
されていなかつたので、後側軸受の潤滑が充分で
なく、その寿命が短いと云う問題があつた。
また、同じようなことは、ロータリ装置の動力
受入用ベベルギヤ伝動装置においてもいえ、特
に、トラクタ等において前後方向に傾斜するとき
には前述の事態が顕著であつた。
本考案は前述問題点を解決したことを主目的と
するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案が前述目的を達成するために講じる技術
的手段の特徴とするところは横設された筒状支持
部内に、伝動軸が軸心方向に並設された複数の軸
受を介して回転自在に挿支され、伝動軸における
前記軸受群の軸心方向一側に、正逆転されるベベ
ルギヤと左右一側で咬合するベベルピニオンが備
えられたものにおいて、前記軸受群24,25の
内のベベルギヤ22側軸受24と支持部18内周
面との間におけるベベルギヤ22の回転平面延長
平面の上下に、ベベルギヤ22の正逆転いずれの
時にもベベルギヤ22により掻上げられた潤滑油
を受けて前記軸受群24,25の内の他の軸受2
5に供給する上下一対の供給油路31,32が形
成されている点にある。
(作用) 次に、前輪駆動用デフ装置としてその作用を説
明するが、これは、ロータリ装置においても同じ
である。
走行時には、動力取出装置26により取出され
た動力は推進軸、デフ駆動軸23、デフ駆動ベベ
ルピニオン27、デフベベルギヤ22を経てデフ
装置8へと伝達される。そして、各前輪5の負荷
に応じてデフ装置8が働き、前輪5が駆動され、
トラクタは四輪駆動で走行する。
ところで、デフベベルギヤ22は、トラクタの
前進時には、第2図のa矢示で示す正転方向に回
転し、トラクタの後進時には、第2図のb矢示で
示す逆転方向に回転して、前車軸ケース7内の潤
滑油を掻上げて、前側軸受24及びその近傍部分
に振掛ける。
そして、デフベベルギヤ22の正転時には、上
記振掛けられた潤滑油の一部が第2図の実線で示
す矢示のように、下側供給油路32、両軸受2
4,25間の下部域を通つて、後側軸受25の下
部側を潤滑した後、後側軸受25とオイルシール
30間に達し、後側軸受25の上部側を潤滑した
後、両軸受24,25間の上部域上側供給油路3
1等を通つて前車軸ケース7内に排出される。
又、デフベベルギヤ22の逆転時には、デフベ
ベルギヤ22により振掛けられた潤滑油の一部が
第2図の仮想線で示すように、上記とは逆の経路
で、上側供給油路31を通つて、支持部18内に
進入し、両軸受24,25間の上部域を通つて、
後側軸受25上部側を潤滑し、後側軸受25とオ
イルシール30間に達した後、後側軸受25の下
部側を潤滑し、その後、両軸受24,25間の下
部域下側供給油路等32を通つて、前車軸ケース
7内に排出される。
(実施例) 以下、本考案の第1実施例を第1図乃至第4図
の図面に基き説明すれば、第1図において、1は
トラクタ車体で、エンジン2、ミツシヨンケース
3等から成り、エンジン2からは前車軸フレーム
4が前方に突設されている。5,6は左右一対宛
の、前輪及び後輪である。
7は前車軸ケースで、第2図及び第3図に示す
ように、デフ装置8を収容するデフ収容部9と、
デフ装置8から左右に突出するデフヨーク軸10
を囲繞する左右一対の筒状部11等を備える。前
車軸ケース7は、デフ収容部9の前後に同一軸心
状に配置された支軸12及びデフ保持体13を介
して前後一対の軸受台14,15により前車軸フ
レーム4に支持されている。
前車軸ケース7のデフ収容部9は筒状部11よ
りも大径に形成されており、このデフ収容部9に
は後方に開口する円形状の開口部16が設けられ
ている。
デフ保持体13は、開口部16を塞ぐ蓋部17
と、この蓋部17の後方中央部から後方に突出す
る横設状とされた筒状支持部18と、蓋部17か
らデフ収容部9内に突出する左右一対の軸受アー
ム19とを一体に形成して成り、その蓋部17を
介して周方向複数のボルト20によりデフ収容部
9に着脱自在に取着されている。
両軸受アーム19にはデフ装置8が左右一対の
軸受21を介して回転自在に支持され、又、デフ
装置8の右側部側にはデフスパイラルベベルギヤ
22が備えられている。
支持部18は軸受台15により保持されるもの
で、その内部には、デフ駆動軸23が、テーパー
ローラー軸受にて示す前後一対の軸受24,25
を介して回転自在に挿支され、又、デフ駆動軸2
3は推進軸カバー49内の推進軸を介して、ミツ
シヨンケース3の下腹部に装着された動力取出装
置26に連動連結されている。デフ駆動軸23の
両軸受24,25よりも前側の前端部には、デフ
ベベルギヤ22と右側で咬合するデフ駆動スパイ
ラルベベルピニオン27が一体形成されている。
又、デフ駆動軸23の後部には、カラー28及び
ナツト29が後側軸受25に対して連設状に備え
られ、ナツト29の締結により後側軸受25の後
方側への移動が阻止されている。カラー28と支
持部18内周面間にはオイルシール30が介装さ
れている。ところで、前車軸ケース7内には潤滑
油が、貯留されており、デフベベルギヤ22によ
り、前側軸受24には潤滑油が振掛けられるので
あるが、更に、第4図にも示すように、支持部1
8前部のデフベベルギヤ22の回転平面内の延長
平面である上下部は夫々径方向外方の放射状に突
出形成され、それらの内周面と前側軸受24間に
は、デフベベルギヤ22の正逆転いずれの時にも
デフベベルギヤ22により掻上げられた潤滑油を
受けて後側軸受25に対して潤滑油を供給する上
下一対の供給油路31,32が前後方向に形成さ
れている。尚、上側供給油路31の上側内面は前
上りの傾斜状とされ、又、下側供給油路32の下
側内面は前下りの傾斜状とされて、上記両供給油
路31,32はいずれも前方に向うに従つて上下
方向長さが大となるようにされ、デフベベルギヤ
22により掻上げられた潤滑油を受止めやすいよ
うにされている。
第5図は本考案をサイドドライブ式ロータリ耕
耘装置におけるベベルギヤ式動力受入れ機構に適
用した第2実施例を示すもので、33はギヤケー
スで、その両側方には左右一対のサポートアーム
34が突設されている。35はサポートアーム3
4及びギヤケース33内に回転自在に備えられた
伝動軸で、該伝動軸35におけるギヤケース33
内の右側部側にはベベルギヤ36が固設されてい
る。ギヤケース33は、前方に開口するギヤケー
ス本体37と、ギヤケース本体37の開口部38
を閉塞する軸受ケース39とから成る。軸受ケー
ス39は、ギヤケース本体37の開口部38に取
着された蓋部40と、蓋部40から前方に突設さ
れた筒状支持部41とを備えている。42は軸受
ケース39に挿支された入力軸で、支持部41内
で、テーパーローラー軸受にて例示する前後一対
の軸受43,44を介して回転自在に支持され、
その軸受43,44よりも後方側の後端部にはベ
ベルピニオン45が一体形成され、該ピニオン4
5にベベルギヤ36が右側で咬合している。後側
軸受44と支持部41内周面間のベベルギヤ36
の回転平面内の延長平面における上下個所には一
対の供給油路46,47が前後方向に形成されて
いる。48はオイルシールで、支持部41前端部
内周面と入力軸42間に介装されている。ギヤケ
ース33及びサポートアーム34内には潤滑油が
適量貯留されている。
尚、実施例では、支持部内に、伝動軸を、軸心
方向に並設された一対の軸受を介して回転自在に
支持したが、上記軸受の個数を3個以上としても
よい。
また、第2図、第3図において、49はベベル
ギヤ22の組付けミス防止機構を示している。
すなわち、左右の軸受アーム19の内、右側ア
ーム19は抜止め部50を一体に有し、この抜止
め部50とボール軸受21との間には調整シム5
1が介在され、又、左側アーム19には、ボール
軸受21を押える押えリング52が雌螺子孔53
に軸心方向に進退自在に螺着されて、デフヨーク
軸10に外嵌状とされている。押えリング52の
外側面には、右側アーム19よりも外側方に突出
する係合部54が周方向等間隔置きに多数形成さ
れている。
55は押えリング52の廻止め具で、左側アー
ム19前面にボルト56により着脱自在に取付け
られるものであつて、左側アーム19外側面に沿
つて後方に突出する第1片部57と、左側アーム
19前面に接当して内側方に大きく突出する第2
片部58とから成るL形状とされている。第1片
部57の後端部は内側方に屈曲されて廻止め具5
9とされ、押えリング52の周方向に隣接した係
合部54間に係合されている。第2片部58の内
側端部はデフケース本体の前方側まで突出する規
制部60とされ、第3図の仮想線で示すように、
デフベベルギヤ22の組付けミス、即ち、デフ装
置8をデフ保持体13に左右逆に組付けて、デフ
ベベルギヤ22をデフ駆動ピニオン27と左側で
咬合させた際に、規制部60とデフベベルギヤ2
2が干渉するようにされている。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案によれば、支持部
内で伝動軸を回転自在に支持する軸受群の内、ベ
ベルギヤ側軸受以外の軸受も、ベベルギヤの正逆
転いずれの時であつても、ベベルギヤにより掻上
げられた潤滑油を利用して良好に潤滑でき、これ
ら軸受を長寿命とできる。
特に、潤滑油の供給油路はベベルギヤの回転平
面内における延長平面領域にあるので、供給が確
かであるばかりか前後方向傾斜があつても必ず潤
滑油を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の第1実施例を示し
第1図は全体側面図、第2図は要部の縦側断面
図、第3図及び第4図の各図は第2図のA−A
線、B−B線各矢視断面図、第5図は本考案の第
2実施例を示す要部の縦側断面図である。 18,41……支持部、22,36……ベベル
ギヤ、23……デフ駆動軸、24,25,43,
44……軸受、27,45……ベベルピニオン、
31,32,46,47……供給油路、42……
入力軸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 横設された筒状支持部内に、伝動軸が軸心方向
    に並設された複数の軸受を介して回転自在に挿支
    され、伝動軸における前記軸受群の軸心方向一側
    に、正逆転されるベベルギヤと左右一側で咬合す
    るベベルピニオンが備えられたものにおいて、 前記軸受群24,25の内のベベルギヤ22側
    軸受24と支持部18内周面との間におけるベベ
    ルギヤ22の回転平面延長平面の上下に、ベベル
    ギヤ22の正逆転いずれの時にもベベルギヤ22
    により掻上げられた潤滑油を受けて前記軸受群2
    4,25の内の他の軸受25に供給する上下一対
    の供給油路31,32が形成されていることを特
    徴とする動力伝達装置における軸受潤滑装置。
JP1985089380U 1985-06-12 1985-06-12 Expired JPH047394Y2 (ja)

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JP1985089380U JPH047394Y2 (ja) 1985-06-12 1985-06-12

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JP1985089380U JPH047394Y2 (ja) 1985-06-12 1985-06-12

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JPS61204063U JPS61204063U (ja) 1986-12-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011526345A (ja) * 2008-07-03 2011-10-06 ロース,ウルリヒ 円錐形の摩擦リング伝達装置

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JP2011526345A (ja) * 2008-07-03 2011-10-06 ロース,ウルリヒ 円錐形の摩擦リング伝達装置

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JPS61204063U (ja) 1986-12-22

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