JPS63138102A - タ−ビンバイパス減温制御方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は排熱回収式コンバインド発電プラントの起動時
、停止時、負荷運転時における最適なタービンバイパス
減温制御に関する。

〔従来の技術〕

公知例としてタービンバイパス弁の開度から蒸気流量を
求め、さらに注水流量を算出し、その値を先行値信号と
して与える方式があるがこの方式ではプラント起動時に
注水の過多となる不具合がある。また、上記制御方式を
起動停止時と負荷運転時とに分けた２段階方式もあるが
この方式も制御が不連続となる個所で極端な注水制御と
なる可能性がある。

次に従来のタービンバイパス減温制御系統について第３
により説明する。

温度検出器２１によりタービンバイパス減温後の蒸気温
度を検出し、信号発生器２７に設定されている設定温度
との偏差信号を比例積分機器２８により比例積分微分演
算を行なった出力信号とタービンバイパス弁の開度検出
器１８の開度信号を関数発生器２２に入力することによ
り関数的に注水流量の先行値として出力され信号を加算
器２９にて加算し、その信号を電空゛変換器３０に入力
して空気信号に変換し、操作端であるタービンバイパス
減温調節弁を操作することにより減温器１６への注水流
量の制御を行う。

〔発明が解決しようとする問題点〕

排熱回収ボイラの起動時は蒸気温度、圧力の上昇区間で
あるため、従来制御方式の様にタービンバイパスの開度
より蒸気流量を求め、さらに注水流量を算出する方式で
はその時の温度、圧力が考慮されてないために負荷運転
時では注水流量は適度な量をなるが、起動時においては
温度、圧力が低いので注水が過多となってしまう問題が
あった。

本発明では起動時、停止時、負荷運転時それぞれの状態
での温度、圧力から蒸気のエンタルピーを求め、さらに
タービンバイパス弁開度から蒸気流量を求めて乗算する
ことによって注水流量の先行値を算出するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

従来方式ではプラント状態にかかわりなく注水流量の先
行値を決めていたため注水過多となるが本発明ではプラ
ントの各状態における蒸気のエンタルピーに対応した注
水流量の先行値を算出することによって適度な注水行う
ものである。

〔作用〕

本発明では主蒸気温度、圧力よりエンタルピーを算出す
る６次にタービンバイパス弁開度より蒸気流量を求め、
さらに温度圧力補正演算を行なった蒸気流量とエンタル
ピーを乗算することによって注水流量の先行値を求める
。

〔実施例〕

本発明の説明の前に排熱回収式フンバインド発電プラン
トについて第２図面の簡単な説明する。

先ずガスタービンの圧縮機１によって圧縮された空気は
燃焼器２にて燃焼される。燃焼により膨張した燃焼ガス
をタービン３に送り１発電機４を駆動する。ガスタービ
ンより排出されたガスは排ガスダクト５に導かれ過熱器
７．蒸発器８９節炭器９．ドラム６より構成される排熱
回収ボイラを通り、熱交換されて後に外部へ排出される
。

一方復水器１３より供給された水は復水ポンプ１４を経
て、給水流量調節弁１０により所要の給水流量を供給す
る。供給された水は節炭器９によって加熱され、ドラム
へ給水される。さらに蒸発器８により加熱されて蒸気と
なり、蒸気は加熱器７を経て加減弁１１及びタービンバ
イパス弁１５により蒸気流量が調節され蒸気タービン１
２に供給され同様に発電機４を駆動する。

本発明に関るタービンバイパス蒸気はタービンバイパス
弁１５により所要の流量に調整され減温器１６へ導れる
。ここでタービンバイパス減温調節弁１７により所要の
注水流量が減温器１６へ供給されることによって蒸気は
減温され復水器１３へ回収される。

次に本発明について第１図により説明する。

前記の従来のタービンバイパス減温制御系統と異なる処
は先行値信号の算出である。先ずは先行値回路から説明
を行う。

圧力発信器１８と温度発信器１９により主蒸気の温度、
圧力信号を演算器２６へ入力し、蒸気のエンタルピーを
算出する。この算出式についてはこの後に説明を行う、
算出された蒸気のエンタルピーとタービンバイパス弁の
開度検出器２０からの開度信号を関数発生器２２へ入力
することによりタービンバイパス蒸気流量を関数的に求
めてさらにその流量を温度圧力補正演算２４にて補正演
算した値を乗算器２５にて乗算し、蒸気の持つエンタル
ピーに見合った注水流量の先行値として出力される。

また、温度検出器２１の減温後蒸気温度と信号発生器２
７の設定温度との偏差を減算器２３より求めて比例積分
微分演算器１８にて比例積分微分演算を行なった出力信
号と先に求めた先行値信号を加算器２９にて加算するこ
とによりタービンバイパス減温調節弁の制御信号として
求める。

この先行値回路を設けたことよりプラントの運転状態に
関係無く、最適な減温制御を行うことができる。

減温器１６へ供給される蒸気のエンタルピー上１．蒸気
流量Ｗｉ、減温器への注水のエンタルピーＨｃ　、注水
流量Ｗｅ減温器に減温された蒸気のエンタルピーＨａ、
蒸気流量Ｗｏとすれば下記の（１）　（２）　（３）式
が成り立つＷ　ｏ　＝Ｗ　ｉ　＋Ｗ　ｃ　　　　　　　
　　　　　　　　　−（１）Ｈｏ−Ｗｏ＝Ｈｉ−Ｗｉ＋
Ｈｏ−Ｗｃ　　　　　・・（２）Ｗｅ　＝Ｗｉ　（Ｈｉ
　−Ｈｏ）／（Ｈｏ　−Ｈｃ）・・・（３）ここで減温
器への供給される蒸気流量Ｗｉはタービンバイパスの開
度から関数的に求めることができる。注水のエンタルピ
ーは温度圧力変化が無いため一定値である。また、減温
器の蒸気温度はほぼ設定温度に制御されるため減温器の
蒸気のエンタルピーも一定値である。従って、減温器へ
供給される蒸気のエンタルピーＨｉを主蒸気温度、圧力
から求められることにより注水流量Ｗｅを算出すること
ができる。

【発明の効果〕

本発明によりプラント起動時の温度、圧力変化によるエ
ンタル−に対応した減温器への注水流量の制御を行うこ
とができるのでプラント起動時に起こる注水流量の過多
を防止することができ、また、負荷運転時の温度、圧力
変化によるエンタルピーに対応した減温制御を行うこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の制御系統図、第２図は排熱
回収式コンバインド発電プラントの説明図、第３図は従
来のタービンバイパス減温制御系統図、第４図はタービ
ンバイパス減温器における熱収支を示す説明図である。 １・・・圧縮機、２・・・燃焼器、３・・・タービン、
４・・・発電機、５・・・排ガスダクト、６・・・ドラ
ム、７・・・過熱器、８・・・蒸発器、９・・・節炭器
、１０・・・給水流量調節弁、１１・・・加減弁、１２
・・・蒸気タービン、１３・・・復水器、１４・・・復
水ポンプ、１５・・・タービンバ茅）呪 第４図 Ｗ６

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、タービンバイパス減温制御系統において主蒸気温度
   、主蒸気圧力を入力することによりその蒸気のエンタル
   ピーを算出する演算器とタービンバイパス弁の開度から
   流量を算出する関数発生器と、さらに温度圧力補正器、
   乗算器より成る先行値回路を設けたことによつて蒸気の
   もつエンタルピーに対応した注水流量を先行値として与
   えることを特徴としたタービンバイパス減温制御方式。