JPS63133309A - 磁気ヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は磁気記録媒体に磁気コアを摺接して情報の記録
ないし再生を行なう磁気ヘッドに関し、特に磁気ヘッド
本体に該本体を磁気記録再生装置に取り付けるための取
り付け足が付設される磁気ヘッドに関するものである。

［従来の技術］ 第７図はこの種の磁気ヘッドとしてオーディオ用ヘッド
の従来構造を説明するものである。

第７図において符号ｌは磁気ヘッド本体であり、ケース
（シールドケース）２内に磁気コア３をコイルなどの他
のヘッド構成部品とともに嵌入し、エポキシ樹脂などか
らなる固定材４により固定して構成されている。ケース
２の図中上面が磁気テープ摺接面５となっており、そこ
には磁気キャップを設けた磁気コア３の先端面がケース
２の開口部２ａを介して露出している。なお符号６は磁
気コア３に巻装された不図示のコイルが接続される接続
端子である。

また符号７．７は不図示の磁気テープを案内するテープ
ガイドであり、磁気テープ摺接面５のテープ進入側と退
出側の両端で対向するようにケース２の外側面に固着さ
れる。

さらに符号８は磁気ヘッド本体１を不図示のテープレコ
ーダに取り付け、固定するための取り付け足であり、磁
気ヘッド本体１のケース２の一方の側面２ｂにスポット
溶接やねじ止め等で固着される。取り付け足８はほぼ矩
形の本体８ａの図中下端部の左右両側に突出部８ｂ、８
ｄを有したプレート状に形成され、突出部８ｂ、８ｄに
はそれぞれ穴８Ｃと溝８ｅが形成されている。穴８ｃ、
溝８ｅを介し取り付け足８をビス止めなどでテープレコ
ーダに固定することにより磁気ヘッド本体ｌがテープレ
コーダに取り付けられる。

また磁気ヘッド本体１の下側には磁気ヘッド本体ｌをテ
ープレコーダに接続するためのプリントノ、（板９がそ
の穴９ａに接続端子６を挿し込んで取り付けられ、この
プリント基板９を介して不図示の外部導出用の配線が接
続端子６に接続される。

なお」二連の構造では取り付け足８は文字通り磁気ヘッ
ド本体ｌを取り付けるための役割しか与えられていない
。しかしその他の役割を与えた特殊な例として、第８図
に示すようにテープガイド７．７を一体に構成したもの
や、第９図に示すいわゆる回転リバース方式で取り付け
足８が磁気ヘッド本体１を矢印で示すように回転回部に
支持するようにしたものが知られている。いずれにして
も従来の磁気ヘッドでは取り付け足８は磁気ヘッド本体
ｌの磁気テープ摺接面５の構成に無関係である。

ところでこのような従来の磁気ヘッドでは、磁気テープ
摺接面５の耐摩耗性向上ないし磁気テープとの摺動性向
上のために、第１０図（Ａ）〜（Ｆ）に示すように以下
のような種々の構造が提案されている。

まず第１０図（Ａ）に示す磁気テープ摺接面５に露出す
る磁気コア３のコア材を従来のパーマロイから高硬度パ
ーマロイ、センダスト、フェライトなどに転換して磁気
コア３の硬度を上げる構造が知られており、またエポキ
シ樹脂などからなる固定材４を高架橋させたり、高硬度
の充填材として５ｉ０２やＡＭ２０３などの微粉末を添
加して固定材４の硬度を上げる構造が知られている。

また第１０図（Ｂ）に示すように、ステンレスなどの高
硬度の金属や合金あるいはフェライトなどからなるタミ
ーブロック１０を磁気テープ摺接面５のケース２部分に
埋設する構造がある。

また摩擦係数の大きな固定材４を磁気テープ摺接面５か
ら除去するため、第１０図（Ｃ）。

（Ｄ）に示すように磁気テープ摺接面５において磁気コ
ア３に隣接する箇所を切り欠いて溝１１゜１１を形成し
た構造がある。

さらに第１０図（Ｅ）、（Ｆ）に示すように上記溝１１
．１１にセラミックス１２．１２や高硬度合金１３．１
３を埋設した構造がある。その埋設方法は溶射法が用い
られることが多い。

［発明が解決しようとする問題点］ ところが第１０図（Ａ）、（Ｂ）の構造では耐摩耗性の
向上は図れるが摺動性に問題がある。

また第１Ｏ図（Ｃ）、（Ｄ）の構造では固定材４の除去
により摺動性は改善されるが、磁気テープの摺動負担が
磁気コア３に集中するため、磁気コア３が摩耗し易くな
る弊害がある。また磁気テープから剥れ落ちた磁性粉や
チリなどが溝１１．１１にたまり易くなり、外観や記録
再生の音質上好ましくない。

第１０図（Ｅ）、（Ｆ）の構造はこの欠点を解消し、耐
摩耗性と摺動性の改善を共に図ろうというものである。

しかし、この構造では上述の構造より理想に近づいた磁
気テープ摺接面５が構成できるが、セラミックスや高硬
度合金の溶射はコストが高く付き、また溶射時の熱によ
り磁気コア３の磁気回路に悪影響がある。すなわちその
熱によって磁気コア３に膨張、収縮が起り、内部歪みが
発生し、磁歪によって磁気特性が劣化したり、磁気ギャ
ップに段差や変形（拡大や縮小）が出て磁気回路の定数
が変ってしまったりする。

［問題点を解決するための手段］ このような問題点を解決するため本発明によれば、磁気
記録媒体に磁気コアを詔接して情報の記録ないし再生を
行なう磁気ヘッド本体に、該本体を磁気記録再生装置に
取り付けるための取り付け足が付設される磁気ヘッドに
おいて、前記磁気コアに隣接して磁気記録媒体に摺接す
る耐摩耗部材を１ｉｉ記取り付け足に一体に設けた構造
を採用した。

［作　用］ このような構造で、取り付け足の材料の選択により上記
耐摩耗部材が高硬度で文字通り耐摩耗性に優れ、かつそ
の表面が平滑で摺動性のよいものとすれば、この耐摩耗
部材を介して磁気ヘッドの耐摩耗性および磁気記録媒体
との摺動性の向上を図れる。しかもこのような構造によ
れば、従来の溝を設けた構造や溶射による構造の場合の
ような−に述した問題を避けることができる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例の詳細を説明する。

庇上天ム遣 第１図および第２図は本発明の第１実施例として先述し
た従来例の第７図と同タイプのオーディオ用ヘッドの構
造を説明するものである０両図中で第７図と同一もしく
は相当する部分には同一符号が付してあり、同一部分の
説明は省略する（第２、第３実施例についても同様とす
る）。

第１図に示すヘッドの各構成部品について説明すると、
まず磁気ヘッド本体ｌについては第７図の従来例と同様
の構造に加えて、第１０図（Ｃ）の従来例と同様に、磁
気テープ摺接面５において磁気コア３の両側（ａｉ磁気
テープ進入側と退出側）に隣接して溝１１．１１が磁気
ヘッド本体ｌの全幅にわたって所定幅で直線状に形成さ
れている。

また取り付け足８についてはそれを固着するケース２の
側面２ｂに対応するほぼ矩形の本体８ａの図中下端部の
左右両側に突出部８ｂ、８ｄを有したプレート状に形成
されており、突出部８ｂ、８ｄにはそれぞれ穴８ｃ、溝
８ｅが形成されている。そしてこのような従来例とほぼ
同様の構造に加えて、取り付け足８の第１図中上側縁で
磁気ヘッド本体１の溝１１．１１のそれぞれと対応する
箇所には本発明に関わる細長い突片状の耐摩耗部材８ｆ
、８ｇが取り付け足８の一部を延長した形で取り付け足
８と一体に形成されている。

耐摩耗部材８ｆ、８ｇは溝１１．１１に対応する長さを
有し１本体８ａに対してほぼ９０度の角度で折り曲げら
れている。

なお取り付け足８は磁気コア３の材料と同程度かそれ以
上の硬度を有する非磁性材料からプレス加工および曲げ
加工などで一体に形成するものとする。例えば磁気コア
３の材料がパーマロイである場合、取り付け足の材料と
しては非磁性ステンレスなどを用いるのが良い。

そして取り付け足８はケース２の側面２ｂにスポット溶
接などで第２図に示すように固着され、その場合耐摩耗
部材８ｆ、８ｇは磁気テープ摺接面５の溝１１．１１の
それぞれの中に配置され。

磁気コア３の両側に隣接して耐摩耗部材８ｆ。

８ｇの表面が磁気テープ摺接面５の一部を構成する。

なおテープガイド７．７およびプリント基板９の構造は
従来例と同様であり、また従来例と同様にして第２図に
示すように磁気ヘッド本体ｌに固着ないし取り付けられ
る。

このような構造で取り付け足８を穴８ｃ、溝８ｅを介し
ビス止めなどで不図示のテープレコーダに固定すること
によって磁気ヘッド本体ｌがテープレコーダに取り付け
られる。

そしてテープレコーダの記録再生時には、第３図に示す
ように磁気テープ１４が磁気ヘッド本体１の磁気テープ
摺接面５上を摺動して記録再生が行なわれる。この場合
、同図に示すように磁気コア部１５の両側で取り付け足
８の＃斥耗部材８ｆ　、８ｇが磁気テープ１４に摺接す
る。

ここで耐摩耗部材８ｆ、８ｇは前述のような取り付け足
８の材料の選択により硬度が磁気コア３と同程度がそれ
以上であり、文字通り耐摩耗性に優れるのみならず、そ
の表面が平滑で磁気テープ１４との摺動性が良好である
ものとする。

このようにすることにより本実施例によれば、高硬度で
摺動性の良好な耐摩耗部材８ｆ、８ｇを介して磁気ヘッ
ド本体１の磁気テープ摺接面５の耐摩耗性と摺動性をと
もに向上でき、ヘッドの寿命を長くできるとともに良好
に記録再生を行なえる。

しかも本実施例によれば第１０図（Ｃ）。

（Ｄ）の従来例のように溝１１へ磁性粉やチリなどがた
まることによる問題が避けられる。また酎）？！耗部材
Ｂｆ、８ｇは取り付け足８と一体でプレス加工１曲げ加
工などで極めて安価に形成でき、取り付けも取り付け足
８のスポット溶接などによる固定で安価に行なわれ、第
１０図（Ｅ）。

（Ｆ）の従来例で溶射による構造の場合のようなコスト
の問題がなく、コスト低減が図れる。さらには溶射の場
合の熱による磁気回路の磁気特性の劣化などの問題も避
けることができる。

なお必要によっては取り付け足８を磁気ヘッド本体１に
固定してから耐摩耗部材８ｆ　、８ｇの表面を含む磁気
テープ＃ｌ！ｆｆ接面５を研磨し２仕上げるようにして
も良い、また取り付け足８にテープガイド７．７を一体
に形成しても良い。

族１辺１１ 次に第４図および第５図は第１実施例の取り付け足８を
変形した本発明の第２実施例を説明するものである。

第５図に単体で示すように本実施例の取り付け足８では
第１実施例の耐摩耗部材８ｆ、８ｇに対応する耐摩耗部
材８ｆ′、８ｇ’が形成されており、さらにこれらの先
端が矩形の連結板部８ｈによって連結されている。また
耐摩耗部材８ｆ′。

８ｇ′の先端部は連結板部８ｈが本体８ａと対向するよ
うにほぼ９０度の角度で折り曲げられている。

そして取り付け足８は第４図に示すように１本体８ａと
連結板部８ｈで磁気ヘー、ド本体ｌを挾み込むようにし
て磁気ヘッド本体ｌに固定される。

耐摩耗部材８ｆ′、８ｇ′は第１実施例の場合と同様に
磁気コア３の両側の溝１１．１１のそれぞれの中に配置
され、磁気テープ摺接面５の一部を構成する。

このような構造によれば第１実施例の場合と同様の作用
効果が得られる上に、連結板部８ｈを介して耐摩耗部材
８ｆ′、８ｇ’の強度を向上でき、両者の間隔寸法を維
持でき、その寸法精度の向上を図れる。またヘッドの外
観もより良くなる。

剃ＵＫ夕 ところで上述の第１および第２実施例では耐摩耗部材８
ｆ、８ｇ（８ｆ′、８ｇ’）を磁気テープ摺接面５の溝
１１．１１中に配置するもの−とした。これに対して第
６図に示す本発明の第３実施例のように磁気ヘッド本体
１の曲率半径Ｒが小さく磁気テープ摺接面５が尖ってい
る場合には、溝１１．１１を設けずに磁気テープ摺接面
５において磁気コア部１５の両側に隣接する箇所を覆う
ように耐摩耗部材８ｆ、８ｇを配置する。このような構
造でも同様の作用効果が得られる。

［発明の効果］ 以上の説明から明かなように本発明によれば、磁気記録
媒体に磁気コアを摺接して情報の記録ないし再生を行な
う磁気ヘッド本体に、該本体を磁気記＃ｉ再生装置に取
り付けるための取り付け足が付設される磁気ヘッドにお
いて、前記磁気コアに隣接して磁気記録媒体に摺接する
耐摩耗部材を前記取り付け足に一体に設けた構造を採用
したので、前記耐摩耗部材を介して磁気ヘッドの耐摩耗
性および媒体の摺動性の向上を図れ、へ−２ドの寿命を
延ばし良好に記録再生を行なえるとともにヘッドの製造
コストの低減を図れる。さらには従来の媒体の磁性粉や
チリの付着による問題や溶射の熱による問題を避けるこ
とができるという優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例による磁気ヘッドの構造を
示す分解斜視図、第２図は同ヘッドを組み立てた状態の
斜視図、第３図は同ヘッドの磁気テープ摺接状態を示す
説明図、第４図は第２実施例による磁気ヘッドの斜視図
、第５図は同ヘッドの取り付け足の斜視図、第６図は第
３実施例による耐摩耗部材の配置の説明図、第７図およ
び第８図はそれぞれ異なる取り付け足を有した従来の磁
気ヘッドの分解斜視図、第９図はさらに異なる取り付け
足を有した従来ヘッドの斜視図、第１０図（Ａ）から（
Ｆ）はそれぞれ異なる従来ヘッドのＣ６気テ一プ摺接面
の平面図である。 ■・・・磁気ヘッド本体　２・・・ケース３・・・磁気
コア　　　　４・・・固定材６・・・接続端子　　　　
７・・・テープガイド８・・・取り付け足 ８ｆ　、８ｇ、８ｆ　′、８ｇ′・・・耐摩耗部材９・
・・プリント基板 第４図 ψ町 耐

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）磁気記録媒体に磁気コアを摺接して情報の記録ない
   し再生を行なう磁気ヘッド本体に、該本体を磁気記録再
   生装置に取り付けるための取り付け足が付設される磁気
   ヘッドにおいて、前記磁気コアに隣接して磁気記録媒体
   に摺接する耐摩耗部材を前記取り付け足に一体に設けた
   ことを特徴とする磁気ヘッド。 ２）前記磁気ヘッド本体の磁気記録媒体摺接面で磁気コ
   アに隣接する箇所に溝を設け、該溝中に前記耐摩耗部材
   を配置したことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
   載の磁気ヘッド。 ３）前記磁気ヘッド本体の磁気記録媒体摺接面で磁気コ
   アに隣接する箇所を覆うように前記耐摩耗部材を配置し
   たことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の磁気
   ヘッド。 ４）前記取り付け足は前記磁気コアの材料と同程度かま
   たはそれ以上の硬度を有する非磁性材料からなることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項から第３項までのいず
   れか１項に記載の磁気ヘッド。