JPH045045Y2 - - Google Patents

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JPH045045Y2
JPH045045Y2 JP3665685U JP3665685U JPH045045Y2 JP H045045 Y2 JPH045045 Y2 JP H045045Y2 JP 3665685 U JP3665685 U JP 3665685U JP 3665685 U JP3665685 U JP 3665685U JP H045045 Y2 JPH045045 Y2 JP H045045Y2
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tape
magnetic
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core
head
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えばビデオテープレコーダの音声及
び制御信号録再用の磁気ヘツドに使用して好適な
磁気ヘツドに関する。
〔考案の概要〕
本考案は、金属磁性コアよりなるヘツド素子
と、このヘツド素子とともにテープ対接面を構成
するガードコア部とを有する磁気ヘツドにおい
て、ガードコア部をCo−Mo−Cr−Si系合金より
形成することにより、ガードコア部のテープに対
する耐摩耗性をヘツド素子のテープに対する耐摩
耗性に近づけて、テープ対接面が摩耗しても記
録・再生特性に変化がないようにしたものであ
る。
〔従来の技術〕
一般に、ビデオテープレコーダ(VTR)によ
りビデオ信号の録画・再生を行なう場合には、ビ
デオテープ上にビデオ信号の記録を行なうビデオ
トラツクの他に音声信号の記録を行なうオーデイ
オトラツクと制御信号の記録を行なうコントロー
ルトラツクとを有する。例えば1インチテープ用
VTRの場合には、磁気テープの上から順に第2
オーデイオトラツク、第1オーデイオトラツク、
ビデオトラツク、第3オーデイオトラツク、コン
トロールトラツクと形成配置され、ビデオトラツ
ク以外のトラツクの信号は固定磁気ヘツドにより
記録・再生を行なう。第1図及び第5図は、この
1インチテープ用VTRの音声及び制御信号録再
用磁気ヘツドを示した図で、パーマロイ等よりな
る筐体状に形成されたシールドケース1のテープ
対接面側には開口部1aがあり、シールドケース
1内に収納された真鍮等からなるコアホルダ2か
らヘツド素子を構成する第1,第2,第3のオー
デイオトラツク用のコア3a,3b,3cと1本
のコントロールトラツク用のコア3dのテープ対
接面が露出し、この露出したテープ対接面がシー
ルドケース1の開口部1aにはまつて、シールド
ケース1の外側とコア3a,3b,3c,3dの
テープ対接面とが面一になつている。各コア3a
〜3dは、アモルフアス、センダスト等からな
る。そして第1オーデイオトラツクと第3オーデ
イオトラツクとの間にはビデオトラツクがあるた
めに、第1オーデイオトラツク用コア3aと第3
オーデイオトラツク用コア3bとの間がビデオト
ラツクのテープ上に記録される幅だけあいてい
る。このため、第1オーデイオトラツク用コア3
aと第3オーデイオトラツク用コア3bとの間の
シールドケース1の開口部1aには、ガードコア
部としてのフエライト或いはセンダストよりなる
マスク材4が配置されている。このマスク材4の
テープ対接面もシールドケース1外側と面一にな
つている。
以上のように構成された磁気ヘツドのテープ対
接面上を、第1図に仮想線で示す如く磁気テープ
5が摺動して、音声信号及び制御信号の記録・再
生が行なわれる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
以上のようにして構成された磁気ヘツド上を磁
気テープ5が摺動すると、磁気テープ5の摺動量
に応じて、磁気ヘツドのテープ対接面が摩耗す
る。ところがテープ対接面は、コア3a〜3dと
マスク材4とで材質が違うために、摩耗に差が出
てしまう。即ち、第6図に示す如く最初は磁気テ
ープ5とテープ対接面を構成するコア3a〜3d
及びマスク材4と均一に接触していても、例えば
コア3a〜3dがアモルフアスよりなりマスク材
4がフエライトよりなる場合には、磁気テープ5
を所定量摺動させると第7図に示す如くコア3a
〜3dがマスク材4よりも速く摩耗し、磁気テー
プ5の状態により磁気テープ5とコア3a〜3d
との間に隙き間αが生じてしまう。この磁気テー
プ5とコア3a〜3dとの間の隙き間αが生じる
と、磁気ヘツドが記録・再生する信号のレベル変
動、周波数特性の劣化等が生じる不都合がある。
また、マスク材4の材料としてセンダストを使用
した場合には、コア3a〜3dのアモルフアスと
ほぼ等しく摩耗し、上述の隙き間の発生はほとん
どないが、センダストは第3図に示す如くフエラ
イトに比べて磁気テープに対する摩耗係数が高い
ために、磁気テープの走行性に悪影響を及ぼしテ
ープが振動してしまう。さらに、マスク材4の材
料としてフエライトを使用した場合には、フエラ
イトは粉末焼結材であるために表面に微小な孔が
多数あり、テープを傷つけてしまう虞れがある。
本考案は上述した点に鑑み、ヘツド素子の記
録・再生特性に悪影響を及ぼさないようにガード
コア部を構成した磁気ヘツドを提供することを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕 本考案の磁気ヘツドは、金属磁性コアよりなる
ヘツド素子3a〜3dと、このヘツド素子3a〜
3dとともにテープ対接面を構成するガードコア
部4とを有する磁気ヘツドにおいて、ガードコア
部4はCo−Mo−Cr−Si系合金より構成したもの
である。
〔作用〕
本考案の磁気ヘツドは、ガードコア部4がCo
−Mo−Cr−Si系合金よりなることにより、ガー
ドコア部4のテープに対する耐摩耗性がヘツド素
子3a〜3dのテープに対する耐摩耗性に近づ
き、テープ対接面が摩耗しても記録・再生特性に
変化がない。
〔実施例〕
以下、本考案磁気ヘツドの一実施例を、第1図
乃至第4図を参照して説明しよう。この第1図乃
至第4図において、第5図乃至第7図に対応する
部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略す
る。
本実施例の磁気ヘツドは、第5図例のヘツド素
子としてのコア3a〜3dの材料としてアモルフ
アスを使用し、マスク材4の材料としてCo−Mo
−Cr−Si系合金の溶性材を使用したものである。
このCo−Mo−Cr−Si系合金の組成は、例えば重
量比でCo(コバルト)52%,Mo(モリブデン)28
%,Cr(クロム)17%,Si(ケイ素)3%,C(炭
素)0.05%である。このようにして組成したCo−
Mo−Cr−Si系合金は、コア3a〜3dに使用し
たアモルフアスと磁気テープに対する摩耗特性が
ほぼ等しい。このため、一定時間テープが走行後
のテープ対接面の摩耗は第2図に示した如く、各
コア3a〜3dとマスク材4がほぼ等しく摩耗
し、テープ対接面は常に平滑となり、コア3a〜
3dとテープとの間に隙き間の発生がなく、磁気
ヘツドが記録・再生する信号のレベル変動、周波
数特性の劣化等は生じない。また、第3図はテー
プとの摩擦係数を示した図で、Co−Mo−Cr−Si
系合金の特性曲線aはテープ走行回数にかかわら
ずほぼ0.2μで一定となり、フエライトの特性曲線
b,センダストの特性曲線c、パーマロイの特性
曲線d等他の材料の特性曲線より摩擦係数が低い
曲線となり、磁気テープの走行に影響を与えずテ
ープが振動することはない。また、第4図は各材
料の表面を磁気テープが走行したことによるテー
プ走行回数に応じた減磁を示した図で、Co−Mo
−Cr−Si系合金の特性曲線aはフエライトの特
性曲線bよりも減磁が少ない曲線となる。さら
に、Co−Mo−Cr−Si系合金は金属であるため、
フエライト等の粉末焼結材のようなもろさがな
く、加工性が良い。なおCo−Mo−Cr−Si系合金
は、プラズマ溶射した場合には表面が平滑でな
く、磁気テープをいためるので、溶性材であるこ
とが好ましい。また、Co−Mo−Cr−Si系合金の
組成は、重量比でMo26〜30%,Cr15〜20%,
Si3〜6%,C0.08%以下の範囲で残りがCoとな
つたものが、上述の作用・効果を有する有効な範
囲である。
以上の実施例では、1インチテープ用VTRの
固定磁気ヘツドに使用した場合について説明した
が、他の磁気ヘツドに使用した場合も同様の作
用・効果を有する。また、コア3a〜3dの材料
としてアモルフアスを使用したが、センダスト等
他の材料でもよい。さらに、本考案は上述実施例
に限らず本考案の要旨を逸脱することなく、その
他種々の構成が取り得ることは勿論である。
〔考案の効果〕
以上述べた如く、本考案の磁気ヘツドによる
と、ガードコア部をCo−Mo−Cr−Si系合金によ
り構成したことにより、テープに対する摩耗特性
がヘツド素子とほぼ等しくなり磁気テープの走行
回数が増えても記録・再生特性が劣化しないと共
に、摩擦係数が低いのでテープの走行性も安定す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による磁気ヘツドの
正面図、第2図は第1図例の磁気ヘツドとテープ
との状態を示した断面図、第3図及び第4図は本
考案の一実施例による磁気ヘツドの説明に供する
線図、第5図は磁気ヘツドの分解斜視図、第6図
は磁気ヘツドのテープとの状態を示した断面図、
第7図は従来の磁気ヘツドのテープとの状態を示
した断面図。 3a,3b,3c及び3dはコア、4はマスク
材、5は磁気テープである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 金属磁性コアよりなるヘツド素子と、該ヘツド
    素子とともにテープ対接面を構成するガードコア
    部とを有する磁気ヘツドにおいて、 前記ガードコア部はCo−Mo−Cr−Si系合金よ
    りなることを特徴とする磁気ヘツド。
JP3665685U 1985-03-14 1985-03-14 Expired JPH045045Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3665685U JPH045045Y2 (ja) 1985-03-14 1985-03-14

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3665685U JPH045045Y2 (ja) 1985-03-14 1985-03-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61153107U JPS61153107U (ja) 1986-09-22
JPH045045Y2 true JPH045045Y2 (ja) 1992-02-13

Family

ID=30542043

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JP3665685U Expired JPH045045Y2 (ja) 1985-03-14 1985-03-14

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