JPS63132198A - 原子炉の燃料取替時の臨界管理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）発明の目的 ［産業上の利用分野］ この発明は、原子力発電プラントにおける燃料装荷時の
臨界管理装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来の加圧水型原子炉の燃料装荷作業における臨界管理
の方法は、格納容器内の燃料取替クレーンの操作員と中
央制御室内の臨界管理員との通話によるオフライン方式
である。

すなわち、第２図に流れ図で示すように、格納容器内の
燃料取替クレーンを操作員からの燃料集合体の炉底着底
（ａ）の連絡を通話装置を通して受けた中央制御室内の
臨界管理員が、中性子源領域核計装を操作し、計数率及
び逆増倍率の測定（ｂ）を行い、未臨界を確ａ（ｃ＞の
上、再び前記格納容器内の燃料取替クレーン操作員に対
して、燃料集合体の燃料取替クレーンからの切離し許可
を通話装置にて指示し、燃料取替クレーン操作員はその
指示を受けて燃料取替クレーンから燃料集合体を切り離
しくｄ）、次いで、次の燃料集合体の所定の位置への装
荷（ｅ）の作業に移る。

また、中央制御室内の臨界管理員は、燃料装荷作業中、
常に中性子源領域核削装の計数率を連続監視し、作業が
安全に実施されていることを確認する。

具体的には燃料集合体切離しの判定基準としては、２ケ
の中性子源検出器の計数率のうち少なくとも１つが前回
測定値の２倍以内であり、かつ１ケの検出器については
５倍以内であることが必要である（下表参照）。この判
定基準に従って、中央制御室内の臨界管理員が、未臨界
を確認し、通話装置にて格納容器内に連絡し、クレーン
操作員によって、燃料切離しが行われ、この繰返しによ
って装荷作業が進められる。

判　　定　　基　　準 ［発明が解決しようとする問題点１ このような従来の燃料装荷作業の流れでは、燃料集合体
の炉底着底確認時点から、燃料集合体を燃料取替クレー
ンからＦＪＪＭす許可が出るまで長時間を必要とするこ
と、及び、中央制御室に臨界管理員として装荷作業実施
要員の他に人員を必要とすることにより、燃料装荷作業
の所要時間が延長し、所要人員増加による経費が大とな
る問題があって、この点を解決するための技術の開発が
望まれている。

本発明は、上記の如き事情に鑑みてなされたものであっ
て、燃料集合体の炉底着底から燃料集合体切離し許可ま
での時間を短縮し、かつ、燃料装荷作業に必要な人員削
減を目的とするものである。

（ロ）発明の構成 ［問題を解決するための手段］ この目的に対応して、この発明の原子炉の燃料取替時の
臨界管理方法は、制御室内に演算装置と第１の表示装置
と記憶装置を設置し、格納容器内に第２の表示装置とス
イッチパネルを設置し、前記演算装置に中性子源領域中
性子束信号と燃料集合体炉底着底信号とを入力して前記
中性子源領域の計数率と道理倍率を算出させかつ前記計
数率を基準計数率と比較して燃料集合体切離し制御信号
を形成させ、前記第１の表示装置に前記演算装置で算出
された計数率及び道理倍率を表示させ、前記記憶装置に
前記演算装置で処理したデータを記憶させ、前記第２の
表示装置に前記計数率、前記増倍率及び前記燃料集合体
切離し制御信号を表示さゼ、前記スイッチパネルによっ
て前記燃料集合体の自動切離しと手動切離しとの切替え
を行うことを特徴としている。

以下、この発明の詳細を一実施例を示す図面について説
明する。

第１図にはこの発明の原子炉の燃料取替時の臨界管理方
法において使用する臨界管理装置１が示されている。臨
界管理装置１は大きく分けて２つの部分より構成される
。つまり、第１の部分は中性子束信号と計算開始命令信
号を入力として計数率及び道理倍率を算出する中央制御
１！内据置型の演算装置２と第１の表示記憶装置３と及
び記憶装置４である。計算開始命令信号としては対象と
なっている燃料集合体が炉心の底部に着座したことを示
す燃料集合体炉底着底信号を用いる。第２の部分はクレ
ーン上の操作盤５であり、計数率、逆倍増率及び燃料取
替クレーン制御信号を表示する格納容器内クレーン上の
第２の表示装置６及びスイッチパネル７より構成される
。ここで燃料取替クレーン制御信号とは、燃料取替クレ
ーンが燃料集合体をつかんでいる場合に、その切離しの
可、不可を表わす信号である。

第１図の中央制御室内の演Ｃ）装置２、第１の表示袋′
Ｊ３３及び記憶装置４について具体的に示す。

哀蓮装置２は、２系統の中性子源ｖＡ域中性子東信号Ａ
及び計算開始命令信号Ｂを入力とし、各中性子源領域の
計数率と道理倍率を口出し、前記判定基準に基づくル４
数率と比較する。つまり、雨検出器系統のうち少なくと
も一方の計数率が前回計数率の２イ８以内であり、かつ
、雨検出器の計数率とも前回計数率の５倍以下であれば
、未臨界性が確認されたとして燃料集合体切離可能であ
り、そうでないときは、不可能である。これを燃料取替
クレーン制御信号Ｃとして、クレーン上の操作盤に出力
し、同時に計数率、道理倍率信号りも操作盤に出力する
。なお、第１の表示５Ａ置３は計数率及び逆（ｉ１３増
率を表及び図形式で表示し、記憶装置４はデータ保存及
び成［作成のために、これらのデータを記憶するもので
ある。なお、第１の表示装置３はクレーン操作員のみな
らず、中央制りｎ室の運転員にも装荷状況を知らせるた
めのものである。

次に、格納容器内の操作？Ｉ！１１５について具体的に
示す。操作盤５にはスイッチパネル７及び第２の表示装
置６がある。スイッチパネル７からはバックグラウンド
フ１１定命令信号Ｅ及び基準計数率測定命令信号Ｆを発
信し、これらの信号並びに燃料集合体炉底着底信号Ｇは
計算開始命令信号Ｂとして演算装置２に送られる。また
、自動／手動切替スイッチにより、燃料集合体の切離し
を自動及び手動にて行える。更に、第２表示装置６は、
演算装置２からの信号である制御信号Ｃ及び計数率、道
理倍率を表示し、また、燃料の切離し状態を表示する。

［作用］ 次に以上の臨界管理装置１の作用を説明する。

まず、燃料装置開始前に中性子束検出器系統のバックグ
ラウンドを測定するために、手動スイッチにより信号Ｅ
を発生させ、操作１５から演算装置２に計算開始命令信
号Ｂを出力する。演筒ｉ装置２では、中性子源領域中性
子束信＠Ａを入力とし、計数率を計算し、その結果を記
憶装置４と第１の表示装置３と操作盤５へ出力するとと
もに、計数率を内部記憶回路に記憶する。

燃料集合体１体装荷毎に道理倍率を計４するための基準
計数率を測定するときは、手動スイッチにより信号Ｆを
発生させ、操作盤５から、演算装置２へ計算開始命令信
号Ｂを出力する。演算装置２では中性子源領域中性子束
信号へを入力とし、計数率を計算し、内部記憶回路に基
準計数率を記憶するとともに基準計数率を記憶装置４及
び第１の表示装置３へ出力する。

燃料装荷作業中は、演算装置２が中性子源領域中性子束
信＠Ａを入力として、計数率を操作盤５へ出力し、第２
の表示装置６に計数率を常時表示する。

燃料集合体１体装荷毎の計数率及び道理倍率の計算は、
燃料取替クレーンからの燃料集合体炉底着底信号Ｇを入
力とし、操作ｍ５の計算開始命令信号Ｂの出力を演算装
置２が受信することにより開始される。演算装置２での
計算には上記バックグラウンド及び基準計数が考慮され
、この計算結果は、信号りとして操作盤４に送られると
ともに記憶装置４及び第１の表示袋ｒａ３へ出力される
。

また、燃料切離し可否のための判定基準を満足している
とき燃料切離許可となる。

操作盤５では、燃料集合体切離許可信号）」を作り、切
換スイッチが「自動」位置にあるとき、燃料取替クレー
ン制御装置へ許可信号１−１を出力するとともに第２表
示装置６へ「自動切離許可Ｊのランプ点灯用信号を出力
する。また切換スイッチが「手動」位置にあるときは、
第２の表示装置６へ「手動切離許可」のランプ点灯用信
号を出力づ“る。

また、操作盤５では、切離不許可の場合、その後の処理
も第２の表示装置６に表示させる。

（ハ）発明の効果 このように、この発明の管理方法においては、燃料装荷
作業中は計数率信号りが燃料取替クレーン上の操作盤５
の第２の表示装置６に送られ、第２の表示装置６で燃料
取替クレーン上の操作員が計数率を連続監視することが
できる。また、操作盤５へ、燃料集合体炉底着底信＠Ｇ
或いは、操作員の手動による計算開始命令信号Ｅ若しく
はＦが入力されると、演算装置２で計数率と道理倍率を
計算し、設定された判定基準と比較を行い、燃料取替ク
レーン制御信号Ｃを出力し、前記判定基準に合致してい
る場合には操作盤５から燃料切離許−可信号Ｈを燃料取
替クレーン制御装置へ出力し、燃料切離しが可能な状態
とするとともに、第２表示装＠６にも「自動切離許可」
或いは「手動切離許可」のランプを点灯させ、前記判定
基準に合致しない場合は、合致しない理由及びその後の
処理を第２の表示袋Ｍ６に表示させる。

このように、この発明の臨界管理方法によれば、燃料取
替クレーン上だけで臨界管理ができるため従来中央制御
室内で実施していた臨界管理が不要となり、燃料装荷作
業の人員を削減することができる。また、燃料集合体の
炉底着底確認から燃料集合体切離許可を出すまでの作業
が自動化することができ、燃料装荷作業の時間短縮が可
能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例において使用する原子炉の
燃料取替クレーン上での臨界管理装置の一例を示すブロ
ック図、及び第２図は従来の燃料装荷作業の流れを示す
流れ図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 制御室内に演算装置と第１の表示装置と記憶装置を設置
   し、格納容器内に第２の表示装置とスイッチパネルを設
   置し、前記演算装置に中性子源領域中性子束信号と燃料
   集合体炉底着底信号とを入力して前記中性子源領域の計
   数率と逆増倍率を算出させかつ前記計数率を基準計数率
   と比較して燃料集合体切離し制御信号を形成させ、前記
   第１の表示装置に前記演算装置で算出された計数率及び
   逆増倍率を表示させ、前記記憶装置に前記演算装置で処
   理したデータを記憶させ、前記第２の表示装置に前記計
   数率、前記増倍率及び前記燃料集合体切離し制御信号を
   表示させ、前記スイッチパネルによって前記燃料集合体
   の自動切離しと手動切離しとの切替えを行うことを特徴
   とする原子炉の燃料取替時の臨界管理方法