JPH07121231A - モニタリング方法およびモニタリングシステム - Google Patents

モニタリング方法およびモニタリングシステム

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JPH07121231A
JPH07121231A JP5267439A JP26743993A JPH07121231A JP H07121231 A JPH07121231 A JP H07121231A JP 5267439 A JP5267439 A JP 5267439A JP 26743993 A JP26743993 A JP 26743993A JP H07121231 A JPH07121231 A JP H07121231A
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Japan
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monitoring
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JP5267439A
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English (en)
Inventor
Akihiro Yamashita
彰広 山下
Hidenori Taniguchi
英宣 谷口
Mitsuhiko Shiraki
光彦 白木
Daisuke Tejima
大助 手島
Hiroshi Mizuta
浩 水田
Hideo Oba
英雄 大庭
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National Space Development Agency of Japan
Hitachi Ltd
Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
Original Assignee
National Space Development Agency of Japan
Hitachi Ltd
Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
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Publication date
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  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】対象システムの運用監視を行う監視者が、対象
システムの運用状態を速やかに認識できるモニタリング
方法およびモニタリングシステムを提供する。 【構成】対象システムの運用監視全体を制御するモニタ
リング制御装置11と、対象システム10に異常が生じ
た場合に、その異常の原因と対策を推論する推論装置1
2と、CRT15の画面表示を制御する画面制御装置1
4と、監視画面を表示するCRT15と、対象システム
の運用情報、異常原因および対策、CRT15に表示す
る画面データ、対象システムの設計図面等を格納する記
録装置17によって、対象システムに異常が生じたと
き、監視画面の最前面に、異常画面領域300を設け
て、対象システムの設計図面等を表示し異常箇所を変色
や点滅し、異常の原因および対策を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対象システムの運用監
視に係り、特に、宇宙航行体、航空機、プラント等の運
用に適したマンマシンインタフェースを実現するモニタ
リングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】宇宙航行体、航空機、プラント等の対象
システム(以下、対象システムと称する)の運用を監視
する従来のモニタリングシステムは、対象システムから
状態量データ(対象システムの状態を示すデータ)を取
得して、その状態量データをモニタリングシステムのC
RT等の表示装置や計器類に表示して対象システムを監
視していた。
【0003】近年のコンピュータ技術の進歩に伴い、モ
ニタリングシステムは、モニタリングシステムと監視者
を結び付けるマンマシンインタフェース(特に、CRT
画面表示)のマルチウィンドウ化およびグラフィカル
化、対象システムの異常検出とその原因・対策推論が行
われるようになり、対象システムのモニタリング方法が
改良されてきた。
【0004】例えば、特開平2−157909号公報に
記載のプラント運転操作装置において、マンマシンイン
タフェースは、分割されたフレームメモリにプラントの
監視に必要な系統図、ブロック図、トレンドグラフ、あ
るいはロジック図等を別々に格納して、キーボードによ
る指示により自由に画面を切替たり、一つのCRTに同
時に表示している。
【0005】また、特開平2−193201号公報に記
載のプラント監視装置は、予めデータベースに機器配置
図や系統図等の監視画面の表示情報、操作画面の表示情
報、およびプラントの異常を検出するための異常判定基
準情報等を記憶しておき、プラントに異常が生じた場
合、その異常を検出して、監視画面中の機器の配置図や
系統図において異常状態にある要素が属している領域を
色替え表示するとともに、その異常状態にある要素を操
作するための操作画面を監視画面の下に表示し、操作画
面に操作対象をあらわす機器の名称、機器を操作するた
めの操作機のシンボル、事故・故障原因の名称等を表示
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、対象
システムの運用監視に、対象システムの設計や開発で得
た技術情報(例えば、対象システムの構成図や設計図面
等)を用いていなかった。そのため、対象システムの運
用監視中、監視者は、技術情報を所望しても技術情報は
手に入らなかった。監視者は、技術情報が必要なとき、
対象システムを設計・開発した技術者に問い合わせて技
術情報を取り寄せなければならなかった。例えば、対象
システムに異常が発生した場合、上記従来技術は、予め
データベースに記憶した機器配置図や系統図等の監視画
面の表示情報を用いて異常箇所を表示していた。しか
し、機器配置図や系統図等の監視画面の表示情報は、図
の種類や図の詳細さに限度がある。そのため、異常箇所
の表示は、予め記録した監視画面の表示情報より詳細化
できない問題や、異常箇所に関連する技術情報を取得で
きない問題があった。さらに、異常箇所の状態を表示す
ることについて配慮されておらず、監視者が、対象シス
テムの異常部分がどういう状態にあるか一見して把握す
ることが難しいという問題があった。
【0007】また、上記従来技術は、対象システムの運
用の推移について配慮がされておらず、監視者が対象シ
ステムの全運用の内どの運用フェーズを現在監視してい
るのか即座に認識できない問題や、監視者が対象システ
ムの各運用フェーズに合う監視画面を自ら選択しなけれ
ばならない問題があった。
【0008】さらに、上記従来技術は、対象システムの
過去あるいは将来の状態の再現あるいは推測について配
慮されておらず、監視者が、対象システムの異常の解析
に過去の事例を用いることができない問題や、対象シス
テムの状態が将来どのように変化していくのか推測でき
ない問題があった。
【0009】そのほか、上記従来技術は、対象システム
から転送されてくる対象システムの状態量データ(対象
システムの状態を示すデータ)が、通信不良等のなんら
かの原因で、一部あるいは全部転送されてこなかったと
きの、対象システムの運用監視について配慮されておら
ず、転送されてこなかった状態量データの不足分をどう
対処するかの問題があった。
【0010】本発明の第1の目的は、対象システムの運
用監視に、対象システムの設計・開発で得た技術情報を
利用できるモニタリング方法およびモニタリングシステ
ムを提供することにある。
【0011】また、第2の目的は、対象システムの運用
監視を行う監視者が、対象システムの運用状態、内部状
態を速やかに認識できるモニタリング方法およびモニタ
リングシステムを提供することにある。
【0012】また、本発明の第3の目的は、対象システ
ムから送られてくる状態量データの不足があっても、適
切に対応できるモニタリング方法およびモニタリングシ
ステムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、宇宙航行体、航空機、プラント等の対象
システム(以下、対象システムと称する)の運用状態を
監視するモニタリングシステムにおいて、対象システム
の運用監視に必要な情報のほかに対象システムの設計や
開発で得た技術情報を統合して格納する手段と、対象シ
ステムの運用監視に前記技術情報が必要となったとき、
前記手段に格納してある対象システムの設計や開発で得
た技術情報の中から必要な技術情報を抽出する手段を有
することとした。
【0014】そして、対象システムに異常が発生したと
き、対象システムの正常時の監視画面の最前面に、異常
画面領域を設けて、該異常画面領域に対象システムの異
常箇所が記載されている対象システムの設計や開発で得
た技術情報である対象システムの構成図や設計図面等を
表示して該異常箇所を変色や点滅し、同時に該異常の原
因及び対策を表示することとした。
【0015】さらに、対象システムの正常時及び異常時
に表示される監視画面の各画面領域に対象システムの設
計や開発で得た技術情報である対象システムの構成図や
設計図面等が表示されているとき、前記対象システムの
構成図や設計図面等に記載されている対象システムの構
成要素を選択することによって、前記監視画面の最前面
に、選択した対象システムの構成要素の状態を数値やグ
ラフ表示するグラフ表示画面領域を設けて、該グラフ表
示画面領域に数値やグラフを表示することとした。
【0016】また、本発明は、対象システムの正常時及
び異常時に表示される監視画面の一画面に、任意の形状
の領域を、対象システムの運用の各フェーズ毎に設け、
それぞれの領域内に、対象システムの運用の各フェーズ
を文字や監視者が認識できるシンボルで表示し、対象シ
ステムが現在運用中のフェーズの領域の色を任意の色に
変色することとした。そして、対象システムの運用状態
を監視するモニタリングシステムにおいて、対象システ
ムの運用の進行を把握する手段が、監視画面を表示する
手段に運用の進行状態を伝えて、監視画面を表示する手
段が、該運用の進行状態に適した監視画面の情報を、監
視画面の情報を格納する手段から抽出して、監視画面を
表示し、監視画面が対象システムの運用の進行に応じ
て、自動的に画面遷移することとした。
【0017】さらに、本発明は、対象システムの運用状
態を監視するモニタリングシステムにおいて、任意の運
用時刻や運用内容を入力する手段によって、任意の運用
時刻や運用内容を入力したとき、過去の対象システムの
状態量データを格納する手段及び将来の対象システムの
状態量データを推論する手段から状態量データを抽出す
る手段によって、該任意の運用時刻や運用内容のときの
対象システムの状態量データから抽出を始め、該状態量
データを監視画面に表示する手段によって監視画面を表
示し、該任意の運用時刻や運用内容から対象システムの
監視をすることとした。
【0018】そして、任意のモニタリング速度を入力す
る手段によって、任意のモニタリング速度を入力したと
き、過去の対象システムの状態量データを格納する手段
及び将来の対象システムの状態量データを推論する手段
から状態量データを抽出する手段によって、対象システ
ムの状態量データを該モニタリング速度に対応して抽出
し、該状態量データを監視画面に表示する手段によって
監視画面を表示し、該任意のモニタリング速度で対象シ
ステムの監視をすることとした。
【0019】また、本発明は、対象システムの運用状態
を監視するモニタリングシステムにおいて、対象システ
ムから転送されてくる対象システムの状態量データの不
足を検知する手段と、前記手段が検知した対象システム
の状態量データの不足分を推論して予測状態量データを
生成する手段と、対象システムから転送されてきた対象
システムの状態量データに該予測状態量データを補足し
て対象システムの状態量データを揃える手段を有するこ
ととした。
【0020】以上の手段を実現するモニタリングシステ
ムの構成として、本発明の一態様によれば、モニタリン
グシステムを、対象システムの運用監視全体を制御する
モニタリング制御装置と、対象システムから転送されて
くる対象システムの状態量データが全てそろわなかった
場合に、不足している状態量データを予測し、かつ、対
象システムに異常が生じた場合に、その異常の原因と対
策を推論する推論装置と、対象システムの状態量データ
が、正常な値か否かを診断する診断装置と、対象システ
ムの監視画面を表示するCRTと、対象システムの状態
量データ、対象システムの異常箇所及び異常状態、該異
常の原因、該異常の対策等を複数画面に分割して同時に
CRTに表示するよう制御する画面制御装置と、監視者
がモニタリングを操作するのに用いる入力装置と、対象
システムの運用監視に必要な情報である運用情報、状態
量データの診断基準、異常原因及び対策、状態量データ
の履歴、CRTに表示する画面データ等と、対象システ
ムの設計や開発で得た技術情報である対象システムの構
成図や設計図面等を統合して格納する記録装置からなる
こととした。そして、これらの構成からなるモニタリン
グシステムの異常表示を、前記モニタリング制御装置が
対象システムの状態量データを取得し該状態量データを
前記診断装置に転送し、前記診断装置が前記記録装置に
格納してある状態量データの診断基準と該状態量データ
を照合して該状態量データが診断基準外のとき異常とみ
なし対象システムの異常を前記モニタリング制御装置を
経由して前記推論装置に伝え、前記推論装置が前記記録
装置に格納してある異常原因及び対策の情報を用いて該
異常の原因及び対策を推論して推論結果をモニタリング
制御装置を経由して画面制御装置に伝え、画面制御装置
が監視画面に異常画面領域を設けて対象システムの異常
箇所と異常の原因及び対策を表示するモニタリングシス
テムが提供される。
【0021】
【作用】本発明は、宇宙航行体、航空機、プラント等の
対象システム(以下、対象システムと称する)の運用状
態を監視するモニタリングシステムにおいて、対象シス
テムの運用監視に必要な情報のほかに対象システムの設
計や開発で得た技術情報を統合して格納する手段と、対
象システムの運用監視に前記技術情報が必要となったと
き、前記手段に格納してある対象システムの設計や開発
で得た技術情報の中から必要な技術情報を抽出する手段
を有するので、対象システムの設計や開発で得た技術情
報(対象システムの構成図や設計図等)を利用できるよ
うになる。
【0022】そして、対象システムに異常が発生したと
き、対象システムの正常時の監視画面の最前面に、異常
画面領域を設けて、該異常画面領域に対象システムの異
常箇所が記載されている前記技術情報の対象システムの
構成図や設計図面等を表示して該異常箇所を変色や点滅
し、同時に該異常の原因及び対策を表示するので、異常
箇所と異常の処置法がわかる。
【0023】そして、対象システムの正常時及び異常時
に表示される監視画面の各画面領域に前記技術情報の対
象システムの構成図や設計図面等が表示されていると
き、前記対象システムの構成図や設計図面等に記載され
ている対象システムの構成要素を選択することによっ
て、前記監視画面の最前面に、選択した対象システムの
構成要素の状態を数値やグラフ表示するグラフ表示画面
領域を設けて、該グラフ表示画面領域に数値やグラフを
表示するので、構成要素の状態を視覚的に即座に把握で
きる。
【0024】また、本発明は、対象システムの正常時及
び異常時に表示される監視画面の一画面に、任意の形状
の領域を、対象システムの運用の各フェーズ毎に設け、
それぞれの領域内に、対象システムの運用の各フェーズ
を文字や監視者が認識できるシンボルで表示し、対象シ
ステムが現在運用中のフェーズの領域の色を任意の色に
変色するので、対象システムの全運用の内どの運用フェ
ーズを現在行っているか即座に把握できる。そして、監
視画面が対象システムの運用の進行に応じて、自動的に
画面遷移するので、運用の進行に合わせて監視画面を選
択する手間を省ける。
【0025】さらに、本発明は、任意の運用時刻や運用
内容を入力して、該任意の運用時刻や運用内容の対象シ
ステムを監視するので、監視者は、過去の対象システム
の状態や、将来の対象システムの状態を監視できる。そ
して、任意のモニタリング速度で対象システムを監視で
きるので、対象システムの監視を止めたり、早くした
り、遅くしたり、逆戻りできる。
【0026】また、本発明は、対象システムの運用状態
を監視するモニタリングシステムにおいて、対象システ
ムから転送されてくる対象システムの状態量データの不
足を検知する手段と、前記手段が検知した対象システム
の状態量データの不足分を推論して予測状態量データを
生成する手段と、対象システムから転送されてきた対象
システムの状態量データに該予測状態量データを補足し
て対象システムの状態量データを揃える手段を有するの
で、対象システムから転送されてくる全ての種類の状態
量データを常時入手できる。
【0027】
【実施例】以下、本発明のモニタリング方法およびモニ
タリングシステムの実施例について図面を参照して詳細
に説明する。以下では、宇宙航行体を対象システムとす
る実施例について、説明するが、本発明は、これに限定
されない。例えば、航空機、潜水船、プラント、海底設
備、惑星等に建設される設備等についても適用できる。
【0028】1.対象システム 本実施例は、スペースシャトル、ロケット、宇宙ステー
ション等の宇宙航行体を対象システムとする。
【0029】対象システム10は、それ自身の各部の状
態を検出するための各種センサと、それ自身の状態を制
御するための操作装置とを有し、システムの状態を示す
状態量データを出力する。この状態量データは、定期的
に、例えば、図31に示す転送フォーマットに従って、
本実施例のモニタリングシステムに送る。状態量データ
の転送フォーマットは、図31に示すように、運用時間
および運用フェーズコードを先頭において、以下、状態
量データを格納する領域として、エンジン系、電源系、
通信系、制御系、構造系、ミッション系統の各領域が順
次配置される。
【0030】各領域では、それらの構成要素ごとに、必
要な状態を記述する細領域が置かれる。例えば、エンジ
ン系の領域では、構成要素(タンク1)において、タン
ク圧力1、タンク圧力2、…のように、複数の構成要素
について、それぞれの状態を表わすデータが記述され
る。
【0031】2.モニタリングシステムの構成 先ず、本発明の一実施例であるモニタリングシステムの
構成について説明する。 (ハードウエアシステムの構成)図1は、本発明のモニ
タリング方法を実現するためのモニタリングシステムの
構成図の一実施例である。モニタリングシステムは、対
象システム(宇宙航行体)の運用監視全体を制御するモ
ニタリング制御装置11と、対象システム10から転送
されてくる対象システム10の状態量データ(対象シス
テムの状態を示すデータ)が全てそろわなかった場合
に、不足している状態量データを予測し、かつ、対象シ
ステム10に異常が生じた場合に、その異常の原因と対
策を推論する推論装置12と、対象システムの状態量デ
ータが、正常な値か否かを診断する診断装置13と、モ
ニタリングに用いられる各種データを格納する記録装置
17とを、ホストシステム1として備える。
【0032】また、本実施例のモニタリングシステム
は、対象システムの監視画面を表示する表示装置である
CRT15と、監視者がモニタリングシステムを操作す
るのに用いる入力装置16と、対象システムの状態量デ
ータ、対象システムの異常箇所および異常状態、該異常
の原因、該異常の対策等を複数画面に分割して同時にC
RT15に表示するよう制御する画面制御装置14と
を、操作端末2として備える。この操作端末2は、本実
施例では、説明を簡単にするため、1の端末のみを備え
る例を示すが、複数台備えることができる。そして、そ
れらは、上記ホストシステム1と接続されると共に、互
いに他の操作端末と通信することができるようにするこ
とができる。
【0033】なお、推論装置12、診断装置13および
画面制御装置14は、モニタリング制御装置11に接続
される。
【0034】上記モニタリングシステムにおいて、モニ
タリング制御装置11は、CPU(中央処理装置)11
a、メモリ11b、インタフェース11c等を有するコ
ンピュータシステムで構成される。また、推論装置1
2、診断装置13および画面制御装置14も、同様に、
それぞれ、CPU(中央処理装置)、メモリ、インタフ
ェース(いずれも図示せず)等を有するコンピュータシ
ステムで構成される。そして、本実施例のモニタリング
システムは、モニタリング制御装置11、推論装置1
2、診断装置13および画面制御装置14のそれぞれの
メモリに格納されたプログラムが、各装置におけるCP
Uにおいて実行されることにより動作する。これによ
り、モニタリング制御装置11は、各種情報の授受を行
う手段、対象システムの運用の進行を把握する手段、対
象システムから転送されてくる対象システムの状態量デ
ータの不足を検知する手段、対象システムの状態量デー
タに予測状態量データを補足して対象システムの状態量
データを全て揃える手段等として機能する。
【0035】また、モニタリング制御装置11は、その
メモリ11bに、図31に示すフォーマットで対象シス
テム10から送られてくる状態量データと共に送られて
くる運用フェーズコードと、後述する運用データベース
の運用情報テーブルの運用番号との対応テーブルが予め
格納してある。また、メモリ11bには、状態量データ
を一時的に記憶する領域が設けられている。
【0036】推論装置12のメモリ(図示せず)には、
対象システム10の各種のモデル式が格納してある。推
論装置12は、対象システムの状態量データの不足分を
推論して予測状態量データを生成する手段、将来の対象
システムの状態量データを推論する手段、異常の原因お
よび対策を推論する手段等として機能する。
【0037】また、診断装置13は、対象システムの状
態量データが正常な値か否かを診断する手段等として機
能する。
【0038】記録装置17は、モニタリング制御装置1
1、推論装置12、診断装置13および画面制御装置1
4のそれぞれと接続される。この記録装置17は、対象
システムの運用監視に必要な情報である運用情報、状態
量データの診断基準、異常原因および対策、状態量デー
タの履歴、CRT15に表示する画面データ等と、対象
システムの設計や開発で得た技術情報である対象システ
ムの構成図や設計図面等を統合して格納する。すなわ
ち、この記録装置17は、監視画面の情報を格納する手
段、過去の対象システムの状態量データを格納する手
段、対象システムの運用監視に必要な情報のほかに対象
システムの設計や開発で得た技術情報を統合して管理す
る手段として機能する。なお、記憶装置17の詳細につ
いては、後述する。
【0039】入力装置16は、例えば、キーボード、マ
ウス、タッチパネル、ペン入力装置等で構成される。本
実施例では、キーボード16aとマウス16bとを有す
る。そして、入力装置16は、モニタリングシステムの
操作を行う手段、任意の運用時刻や運用内容を入力する
手段、任意のモニタリング速度を入力する手段等として
機能する。
【0040】CRT15は、監視画面を表示する手段と
して機能する。なお、監視画面を表示する手段は、CR
Tに限らず、他の表示デバイスを用いることができる。
例えば、液晶表示ディスプレイを用いることができる。
【0041】画面制御装置14は、図形、文字等をイメ
ージデータに変換する機能およびマルチウインドウ機能
を有する。また、画面制御装置14は、文字コードに対
応するフォントデータを格納するメモリをさらに有す
る。さらに、画面制御装置14は、監視画面を表示する
手段、状態量データを監視画面に表示する手段、対象シ
ステムの設計や開発で得た技術情報の中から必要な技術
情報を抽出する手段、状態量データを抽出する手段等と
して機能する。
【0042】本実施例のモニタリングシステムは、この
マルチウインドウ機能を用いて、例えば、図1に示すよ
うな画面をCRT15に表示させることができる。図1
に示した画面例では、モニタリングシステムが、対象シ
ステムの状態を監視する複数の画面を表示し、対象シス
テムに異常が発生した時には、複数画面の最前面に異常
画面領域300を設けて、対象システムの異常箇所が記
載されている最適な技術情報を表示する。そして、異常
画面領域300に表示される技術情報の画面において、
その異常箇所を、変色、点滅等による強調表示すると共
に、異常の原因および対策を表示する。この最適な技術
情報としては、対象システムの設計や開発で得た技術情
報(対象システムの構成図や設計図面等)が用いられ
る。なお、画面の表示の詳細については、後述する。
【0043】(記録装置の構成概要)記録装置17は、
各種データを記録するための装置であって、1または2
以上の記憶装置により構成される。記憶装置としては、
例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気デ
ィスク装置、磁気テープ装置等が用いられる。本実施例
では、磁気ディスク装置が用いられる。
【0044】図2は、記録装置17に格納してある各種
データベースの構成である。
【0045】記録装置17に格納してある各種データベ
ースには、運用データベース20、診断データベース2
1、画面データベース22、設計情報データベース2
3、原因・対策データベース24、履歴データベース2
5がある。
【0046】運用データベース20は、対象システムの
運用監視に必要な情報である運用情報を格納する。すな
わち、この運用データベース20には、運用情報テーブ
ル201があり、運用中どんなイベントが何時行われる
のか等の情報が蓄積してある。
【0047】診断データベース21は、状態量データの
診断基準を格納する。すなわち、この診断データベース
21には、基準域テーブル211があり、対象システム
の状態量データが正常か否かを判断する基準域の情報等
が蓄積してある。
【0048】画面データベース22は、CRT15に表
示する画面データ等を記憶する。すなわち、画面データ
ベース22には、画面遷移テーブル221と画面テーブ
ル222があり、CRT15に表示する画面の情報と、
その画面が運用の推移によってどう画面遷移するかの情
報等が蓄積してある。
【0049】設計情報データベース23は、対象システ
ムの設計や開発で得た技術情報である対象システムの構
成図や設計図面等を格納する。すなわち、設計情報デー
タベース23には、要素テーブル231と図面情報テー
ブル232があり、対象システムの設計や開発で得た技
術情報(対象システムの構成図や設計図面等)と、対象
システムの構成要素のそれぞれがどの技術情報と関連を
持つかの情報等が蓄積してある。
【0050】原因・対策データベース24は、異常原因
および対策を格納する。すなわち、原因・対策データベ
ース24には、異常症状テーブル241と原因テーブル
242とルールテーブル243と対策テーブル244と
があり、対象システムの異常時の症状、異常の原因、異
常の原因を確定するルール、異常の対策等の情報が蓄積
してある。また、原因・対策テーブル24には、原因、
対策等をオペレータに示すためのメッセージを格納する
メッセージテーブル245が設けられる。このメッセー
ジは、メッセージの内容を表わす文字コード列として格
納される。
【0051】履歴データベース25は、状態量データの
履歴を格納する。すなわち、履歴データベース25に
は、不足情報テーブル251と履歴テーブル252と異
常情報テーブル253と、原因・対策推論結果テーブル
254とがあり、過去の対象システムの状態量データ、
対象システムから転送されてこなかった状態量データ、
対象システムの異常、その異常の原因および対策の推論
結果等の情報が蓄積してある。
【0052】このように、記録装置17は、対象システ
ムの運用監視に必要な情報と、対象システムの設計や開
発で得た技術情報を、各種のデータベースに分けて統合
して格納する手段として機能する。なお、記録装置17
の各データベースは、各データベースの各テーブルに設
ける運用番号、画面番号、要素番号、図面番号、異常番
号、原因番号、ルール番号、対策番号、不足情報番号、
異常情報番号、原因・対策番号等によって、相互の関係
が保持される。これによって、対象システムの運用/監
視に必要な情報と、対象システムの設計や開発で得た技
術情報とを、記録装置で、相互関係を持たせて、上記各
データベースに格納することができる。
【0053】3.データベースの構成 次に、各種データベースの各種テーブルの内容につい
て、それぞれ説明する。
【0054】(運用データベースの内容)図3は、運用
データベース20の運用情報テーブル201の内容を示
した図である。運用情報テーブル201は、運用中どの
ようなイベントが何時行われるのか等の情報を蓄積する
テーブルである。運用情報テーブル201は、運用番号
2011、運用イベント2012、運用時間2013か
らなる。運用番号2011には、運用イベントとその運
用時間それぞれに対応付けた識別番号を格納してある。
運用イベント2012には、対象システムの稼働開始か
ら終了するまでの運用の詳細なイベントが格納してあ
る。運用時間2013には、それぞれの詳細なイベント
が行われる時間(時刻)が格納してある。
【0055】ここで、運用データベースに格納された情
報の一例を示す。運用番号「O000101」の情報を
みると、運用イベントに「第1段ロケット着火、補助ロ
ケット着火」、運用時間に「00:00:00」という
ように、それぞれ格納してある。このように、それぞれ
の運用番号に、運用イベントと運用時間が割り当ててあ
り、運用番号が進むにつれて、対象システムの運用が進
む。なお、運用番号、運用イベント、運用時間の一まと
まりを、以後「運用情報」と呼ぶ。
【0056】(診断データベースの内容)図4は、診断
データベース21の基準域テーブル211の内容を示し
た図である。診断データベース21は、対象システムか
ら転送されてくる状態量データが正常な値か否かを判断
する基準域の情報を蓄積するテーブルであり、対象シス
テムの構成要素一つ一つに対して、一つまたは複数存在
する。
【0057】基準域テーブル211は、運用番号211
1、状態量データ上限2112、状態量データ下限21
13、運用時間(始)2114、運用時間(終)211
5からなる。運用番号2111には、運用情報テーブル
201の運用番号2011に対応した運用番号を格納し
てある。状態量データ上限2112および状態量データ
下限2113には、対象システムの一構成要素から得ら
れる状態量データそれぞれに上限値、下限値を、状態量
データ上限[1]、状態量データ下限[1]、状態量デ
ータ上限[2]、状態量データ下限[2]・・・という
ように格納してある。つまり、一構成要素からL種類の
状態量データが出力されるとすると、状態量データ上限
および状態量データ下限も、それぞれL個存在する。運
用時間(始)2114および運用時間(終)2115に
は、前述のL個の状態量データ上限2112および状態
量データ下限2113が有効である時間の範囲を運用時
間で示して格納してある。
【0058】ここで、対象システムのある系統のタンク
1という一構成要素に対して存在する基準域テーブルに
格納された情報の一例を示す(図4)。基準域テーブル
の運用番号には、「O000101」「O00010
2」・・・が格納してある。状態量データ上限および下
限には、「O000101」「O000102」・・・
のそれぞれに対応して、状態量データ上限[1]に「タ
ンク1の圧力1上限値」、状態量データ下限[1]に
「タンク1の圧力1下限値」、状態量データ上限[2]
に「タンク1の圧力2上限値」、状態量データ下限
[2]に「タンク1の圧力2下限値」・・・という状態
量データの上限値および下限値が格納してある。そし
て、運用時間(始)および運用時間(終)に、運用番号
「O000101」「O000102」・・・に対応す
るそれぞれの状態量データの上限値および下限値が有効
な運用時間の始まりと終わりの時間が格納してある。
【0059】(画面データベースの内容)図5は、画面
データベース22に格納されるテーブルを示し、5A
は、画面遷移テーブル221を、5Bは、画面テーブル
222の内容を示す。
【0060】先ず、図5Aに示す画面遷移テーブル22
1の内容を説明する。画面遷移テーブル221は、CR
T15に表示する画面が運用の推移によってどう遷移す
るかの情報を蓄積したテーブルである。画面遷移テーブ
ル221は、運用番号2211、A領域画面番号221
2a、B領域画面番号2212b、C領域画面番号22
12c、D領域画面番号2212d、E領域画面番号2
212e、F領域画面番号2212f等からなる。運用
番号2211には、運用番号2011に対応した運用番
号を格納してある。A領域画面番号2212aからF領
域画面番号2212fには、A領域からF領域に表示す
る画面の画面番号が格納してある。
【0061】前記A、B、C、D、EおよびF領域と
は、予め定めたCRT15の画面表示領域である。本実
施例では、それぞれの画面領域は、例えば、図9に示す
ように定められる。もちろん、本発明は、これに限定す
るものではない。
【0062】ここで、画面遷移テーブルに格納された情
報の一例を示す。運用番号「O000101」に対応し
て、A領域画面番号に「W000101」、B領域画面
番号に「W000201」、C領域画面番号に「W00
0301」、D領域画面番号に「W000401」、E
領域画面番号に「 − 」(表示画面なし)、
F領域画面番号に「W000601」という画面番号が
格納してある。同様に、他の運用番号に対しても、画面
番号が割り当ててある。
【0063】図5Aに示す例では、運用番号「O000
101」の運用中、A、B、C、D、F領域に画面が表
示され、運用番号「O000301」の前の運用まで画
面遷移はない。そして、運用番号「O000301」の
運用のときに、C領域の画面のみ、画面「W00030
1」から画面「W000302」へ遷移する。このよう
に、画面遷移テーブルで運用中の画面の遷移を把握する
ことができる。
【0064】画面遷移テーブルにおける画面遷移は、対
象システム10の運用に適するように予め決めておくこ
とができる。画面遷移の決定は、モニタリングシステム
の運用者(監視者)の要求に合わせて決定することが好
ましい。なお、画面遷移は、対象システムの以上の発生
等によっても起きる。すなわち、正常画面の最前面に異
常画面領域を設けて、異常箇所、異常原因および対策を
表示することが画面遷移として起きる。
【0065】次に、図5Bに示す画面テーブル222の
内容を説明する。画面テーブル222は、CRT15に
表示する画面の情報を蓄積するテーブルである。画面テ
ーブル222は、画面番号2221、画面データ222
2、利用状態量データ2223からなる。
【0066】画面番号2221には、画面の画面データ
および、その画面で利用されている状態量データそれぞ
れに対応付けた識別番号を格納してある。前述した画面
遷移テーブル221の画面番号は、この画面番号222
1と対応している。画面データ2222には、CRT1
5に表示する画面の情報(画面のグラフィック情報、画
面領域の座標、画面操作の情報等)が格納してある。利
用状態量データ2223には、画面内に数値表示やグラ
フ表示やモデル表示する状態量データそれぞれの情報
(状態量データの種類、状態量データへのポインタ等)
を、利用状態量データ[1]、利用状態量データ[2]
・・・というように格納してある。
【0067】ここで、画面テーブルに格納された情報の
一例を示す。画面番号「W000101」の画面が、図
21に示すような画面とする。この画面番号の情報をみ
ると、画面データには、図21のように、世界地図上で
宇宙航行体の位置を確認するグラフィック情報やA領域
の座標が格納してある。そして、利用状態量データ
[1]には、図21のように数値表示およびグラフ表示
してある状態量データの種類「緯度」および状態量デー
タ「緯度」のポインタ等が格納してあり、利用状態量デ
ータ[2]には、図21のように数値表示およびグラフ
表示してある状態量データの種類「経度」や状態量デー
タ「経度」のポインタ等が格納してある。同様に、他の
画面番号に対しても、画面データ、利用状態量データが
格納してある。なお、状態量データ「経度」や状態量デ
ータ「経度」は、履歴データベース25に格納される。
【0068】画面データは、本実施例では、静止画であ
る。そして、各画面データは、運用以前に予め用意され
る。また、その画面内に表示される数値やグラフの値
は、利用状態量データを介して、状態量データとリンク
している。従って、対象システムの運用によって状態量
データが変動するので、画面内に表示される数値やグラ
フは、それに合わせて、書き替えられる。
【0069】(設計情報データベースの内容)図6は、
設計情報データベース23の要素テーブル231(図6
A)と、図面情報テーブル232(図6B)の内容を示
した図である。
【0070】先ず、図6Aの要素テーブル231の内容
を説明する。要素テーブル231は、対象システムの構
成要素と、それぞれの構成要素と対象システムの図面と
の関連性と、構成要素の履歴テーブルへのポインタ(詳
細は後述する)を蓄積するテーブルである。要素テーブ
ル231は、要素番号2311、要素名2312、関連
図面番号2313、履歴テーブルポインタ2314から
なる。要素番号2311には、要素名、関連図面番号、
履歴テーブルポインタそれぞれに対応付けた識別番号を
格納してある。要素名2312には、対象システムの一
構成要素の名称が格納してある。関連図面番号2313
には、前記の一構成要素が記載されている図面の図面番
号を関連図面番号[1]、関連図面番号[2]・・・と
いうように格納してある。履歴テーブルポインタ231
4には、前記の一構成要素の状態量データが格納されて
いる履歴データベース25の履歴テーブル252へのポ
インタが格納してある。
【0071】ここで、要素テーブルに格納された情報の
一例を示す。要素番号「P000001」の詳細をみる
と、要素名に「タンク1」、関連図面番号[1]に「D
000001」、関連図面番号[2]に「D00000
5」、履歴テーブルポインタに「〇〇〇〇」というよう
に格納してある。同様に、他の要素番号についても要素
名、関連図面番号、履歴テーブルポインタが格納してあ
る。要素名には、上記した「タンク1」のように、その
名称を表わす文字コード列が入力される。
【0072】なお、前記の関連図面番号[1]に格納し
てある図面番号の図面は、対象システム10に異常が発
生した場合、異常箇所を強調表示して最初に示すための
図面である。つまり、構成要素と関連性の最も強い図面
の図面番号が、関連図面番号[1]に格納してあり、関
連図面番号[2]、関連図面番号[3]・・・となるに
つれて、そこに格納してある図面番号の図面と構成要素
の関連性が弱くなる。
【0073】上記説明では、要素名に文字コード列を格
納する例を示した。しかし、本発明は、これに限定され
ない。要素番号と要素名との対応テーブルを別途設け
て、そのテーブルのポインタを上記要素名の欄に記述す
るようにしてもよい。この対応テーブルは、例えば、メ
ッセージテーブル245に設けてもよい。
【0074】次に、図6Bの図面情報テーブル232の
内容を説明する。図面情報テーブル232は、対象シス
テムの設計や開発で得た技術情報の一種である対象シス
テムの構成図や設計図面の情報と、その構成図や設計図
面内の構成要素の情報を蓄積するテーブルである。図面
情報テーブル232は、図面番号2321、図面データ
2322および図面内要素情報2323からなる。図面
番号2321には、構成図や設計図面の情報と、その構
成図や設計図面内の構成要素の情報それぞれに対応付け
た識別番号を格納してある。前述した要素テーブル23
1の関連図面番号2313は、この図面番号2321と
対応している。図面データ2322には、対象システム
の構成図や設計図面等のグラフィック情報が格納してあ
る。図面内要素情報2323には、対象システムの構成
図や設計図面内に記載されている構成要素の要素番号
と、その構成要素が構成図や設計図面内のどの位置に記
載されていうかを示した図面内X座標および図面内Y座
標と、その構成要素の形と、その構成要素の大きさとが
格納される。すなわち、それぞれの構成要素に対応し
て、要素番号[1]、図面内X座標[1]、図面内Y座
標[1]、形[1]、大きさ[1]、要素番号[2]、
図面内X座標[2]、図面内Y座標[2]、形[2]、
大きさ[2]・・・というように格納してある。
【0075】ここで、図面情報テーブルに格納された情
報の一例を示す。図面番号「D000001」の図面
が、図10に示すような対象システムの一構成図面とす
る。この図面番号の情報をみると、図面データには、図
10のように対象システムの一構成図のエンジン系構成
図のグラフィック情報が格納してある。図面内要素情報
には、図10に記載されているように、要素番号[1]
にタンク1の要素番号「P000001」、図面内X座
標[1]および図面内Y座標[1]にタンク1の座標
「2.0」「2.6」、形[1]に「円」、大きさ
[1]に「0.78」というようにそれぞれ格納してあ
る。同様に、図面内の他の要素についても要素番号
[2]、図面内X座標[2]、図面内Y座標[2]、形
[2]、大きさ[2]・・・というように続けて格納し
てある。また、他の図面番号にも、上述のように、図面
データと図面内要素情報が格納してある。
【0076】なお、図面データ2322に格納されるグ
ラフィック情報としては、例えば、その図面を記述する
ベクトルデータががある。また、この例では、直接グラ
フィック情報が格納されているが、本発明は、これに限
られない。例えば、グラフィック情報を格納するデータ
ベースを別途設け、このデータベースにおける格納場所
を示すポインタを、この図面情報テーブルの図面データ
2322に格納するようにしてもよい。
【0077】上述したように、設計情報データベース2
3は、図面情報テーブル232に、対象システムの設計
や開発で得た技術情報の一種である対象システムの構成
図や設計図面の情報を蓄積してある。本発明において、
対象システムの設計や開発で得た技術情報は、対象シス
テムの構成図や設計図面の情報のみと限定するものでは
なく、対象システムの設計や開発で得た他の技術情報を
対象システムの運用監視に用いてもよい。例えば、対象
システムの構成要素の解析データや試験データ等の技術
情報を、対象システムの運用監視に用いてもよい。この
場合、設計情報データベース23には、新たに解析デー
タテーブルと試験データテーブルを設ける(図示せ
ず)。
【0078】以下、解析データテーブルと試験データテ
ーブルの内容を簡単に説明する。
【0079】解析データテーブルは、対象システムの設
計や開発のときに、対象システムの構成要素毎に行った
構造解析や熱解析や振動解析等の解析結果を蓄積するテ
ーブルである。つまり、解析データテーブルは、対象シ
ステムの構成要素毎に、さらに解析の種類毎に、複数存
在するテーブルである。そして、それぞれの解析データ
テーブルの中に、ある構成要素の解析データを蓄積して
おく。
【0080】試験データテーブルは、対象システムの設
計や開発のときに、対象システムの構成要素毎に行った
構造試験や熱試験や振動試験等の試験結果を蓄積するテ
ーブルである。つまり、試験データテーブルは、対象シ
ステムの構成要素毎に、さらに試験の種類毎に、複数存
在するテーブルである。そして、それぞれの試験データ
テーブルの中に、ある構成要素の試験データを蓄積して
おく。
【0081】上述のように、対象システムの設計や開発
で得た技術情報の新たなテーブルを設けたら、対象シス
テムの運用監視中、それらの技術情報を引き出すため
に、要素テーブル231の履歴テーブルポインタのよう
に、解析データテーブルや試験データテーブル等へのテ
ーブルポインタを要素テ−ブル31に構成要素毎に追加
する(図示せず)。
【0082】(原因・対策データベースの内容)図7
は、原因・対策データベース24に格納される、異常症
状テーブル241(図7A)と、原因テーブル242
(図7B)と、ルールテーブル243(図7C)と、対
策テーブル244(図7D)の内容を示した図である。
【0083】先ず、図7Aの異常症状テーブル241の
内容を説明する。異常症状テーブル241は、対象シス
テムのある構成要素の異常に対して、その異常の症状
と、その症状の異常が起こり得る原因を蓄積するテーブ
ルである。この異常症状テーブル241は、対象システ
ムの構成要素一つ一つに対して、一つあるいは複数存在
する。そして、異常症状テーブル241は、異常番号2
411、異常箇所2412、症状2413、原因番号2
414からなる。異常番号2411には、異常の箇所お
よび異常の症状と、原因それぞれに対応付けた識別番号
を格納してある。異常箇所2412には、対象システム
の異常の箇所を表すために、要素テーブル231の要素
番号2311の該当する要素番号を格納してある。症状
2413には、異常箇所において考えられる異常の症状
を格納してある。原因番号2414には、前記の症状が
おこりうる原因を、後述するそれぞれの原因に対応した
原因番号で、原因番号[1]、原因番号[2]・・・と
いうように格納してある。
【0084】ここで、対象システムのある系統のタンク
1という一構成要素の異常症状テーブルに格納された情
報の一例を示す。異常番号「A000001」の詳細を
みる。異常箇所には、タンク1の要素番号「P0000
01」が格納してあり、症状には、「タンク1圧力1が
20.0〜30.0」というようにタンク1の考えられ
る異常の症状の一つが格納してある。そして、その症状
をおこす原因が、原因番号で、原因番号[1]に「C0
00051」、原因番号[2]に「C000220」・
・・を格納してある。同様に、他の異常番号に対して
も、異常箇所、症状、原因番号が格納してある。
【0085】なお、症状において、「タンク1圧力1が
20.0〜30.0」と記述してあるが、これは、説明
の便宜であって、実際には、このテーブルにはメッセー
ジは記述されておらず、単に、異常箇所における異常値
と、それに対応する症状メッセージのポインタとが記述
される。異常症状を記述するメッセージは、メッセージ
テーブル245に格納される。
【0086】次に、図7Bの原因テーブル242の内容
を説明する。原因テーブルは、対象システムの異常の原
因と、その原因による根底の異常箇所と、その原因が確
かなものか否か実証するルールと、異常を回避する対策
を蓄積するテーブルである。原因テーブル242は、原
因番号2421、原因2422、ルール番号2423、
対策番号2424および根底異常箇所2425からな
る。
【0087】原因番号2421には、異常の原因、ルー
ルおよび対策それぞれに対応付けた識別番号を格納して
ある。前述した異常症状テーブル241の原因番号24
14は、この原因番号2421と対応している。原因2
422には、原因の詳細な内容が格納してある。ルール
番号2423には、対象システムの異常の原因が確かな
ものか否か実証するルールを、後述するそれぞれのルー
ルに対応したルール番号で、ルール番号[1]、ルール
番号[2]・・・というように格納してある。対策番号
2424には、前記の原因の異常を回避する対策を、後
述するそれぞれの対策に対応した対策番号で、対策番号
[1]、対策番号[2]・・・というように格納してあ
る。また、根底異常箇所2425には、前記の原因によ
る根底の異常箇所を、要素テーブル231の要素番号2
311の該当する要素番号で格納してある。
【0088】ここで、原因テーブルに格納された情報の
一例を示す。原因番号「C000001」の詳細をみ
る。原因には、「油圧系統01の損傷」が格納してあ
る。そして、対象システムの異常の原因「油圧系統01
の損傷」を実証するルールが、ルール番号で、ルール
[1]に「R000001」、ルール[2]に「R00
0002」・・・を格納してある。そして、原因「油圧
系統01の損傷」が実証されたときに、この異常を回避
する対策が、対策番号で、対策番号[1]に「M000
001」、対策番号[2]に「M000002」・・・
を格納してある。根底異常箇所には、要素番号で「P0
00100」を格納してある。同様に、他の原因番号に
対しても、原因、ルール番号、対策番号が格納してあ
る。
【0089】続いて、図7Cのルールテーブル243の
内容を説明する。ルールテーブル243は、対象システ
ムの異常の原因が確かなものか否か実証するルールを蓄
積するテーブルである。ルールテーブル243は、ルー
ル番号2431、ルール2432からなる。ルール番号
2431には、それぞれのルールに対応付けた識別番号
を格納してある。前述した原因テーブル242のルール
番号2423は、このルール番号2431と対応してい
る。ルール2432には、ルールの詳細が格納してあ
る。
【0090】ここで、ルールテーブルに格納された情報
の一例を示す。ルール番号「R000001」の詳細を
みとると、ルールには「油圧系統01の油圧1は、2.
0〜4.0か?」と格納してある。同様に、他のルール
番号に対してもルールが格納してある。コンピュータ
が、このルールを読み取って、異常の原因を検証する。
【0091】最後に、図7Dの対策テーブル244の内
容を説明する。対策テーブル244は、対象システムの
異常を回避する対策の内容と、その対策を対象システム
で実行するための操作指令を記録したテーブルである。
対策テーブル244は、対策番号2441、対策244
2、操作指令2443からなる。対策番号2441に
は、対策と、対策を実行する操作指令それぞれに対応付
けた識別番号を格納してある。前述した原因テーブル2
42の対策番号2424は、この対策番号2441と対
応している。対策2442には、対策の詳細が格納して
ある。対策指令2443には、対策を対象システムで実
行するための操作指令が格納してある。
【0092】ここで、対策テーブルに格納された情報の
一例を示す。対策番号「M000001」の詳細を見る
と、対策には、「油圧系統01の予備系に変える」が格
納してあり、この対策の操作指令には、「××××××
×××」が格納してある。同様に、他の対策番号に対し
ても、対策と操作指令が格納してある。
【0093】なお、本実施例では、対策2442には、
メッセージテーブル245の対策メッセージにおける該
当メッセージのポインタが格納される。もちろん、対策
2442に、対策メッセージを直接格納するようにして
もよい。
【0094】(履歴データベースの内容)図8は、履歴
データベース25の、不足情報テーブル251(図8
A)と、履歴テーブル252(図8B)と、異常情報テ
ーブル253(図8C)と、原因・対策推論結果テーブ
ル254(図8D)の内容を示した図である。
【0095】先ず、図8Aの不足情報テーブル251の
内容を説明する。不足情報テーブル251は、対象シス
テムから転送されてくる状態量データが、通信不良等の
なんらかの原因によって、完全にはそろわなかったと
き、対象システムから転送されてこなかった状態量デー
タの情報を記録するテーブルである。不足情報テーブル
251は、不足情報番号2511、運用番号2512、
不足状態量データ2513からなる。不足情報番号25
11には、不足状態量データそれぞれに対応付けた識別
番号を格納する。運用番号2512には、状態量データ
の不足が生じたときの運用状態を把握するために、運用
情報テーブル201の運用番号2011に対応した運用
番号を格納する。不足状態量データ2513には、不足
した状態量データの種類を、不足状態量データ[1]、
不足状態量データ[2]・・・というように格納する。
【0096】ここで、状態量データが、通信不良で転送
されてこなかったときの不足情報テーブルへの情報格納
の一例を示す。状態量データの不足が生じたとき、不足
情報番号「I000101」が生成され、不足情報番号
に「I000101」を格納し、運用番号には、その時
の対象システムの運用番号「O000205」を格納す
る。そして、不足状態量データ[1]に「タンク1温度
1」、不足状態量データ[2]に「姿勢(ロール)」と
いうように不足した状態量データの種類が格納される。
同様に、他の状態量データの不足が生じると、不足情報
番号が生成され、その不足情報番号に対して、運用番号
と不足状態量データが格納される。なお、不足情報番
号、運用番号、不足状態量データの一まとまりを、以後
「不足情報」と呼ぶ。
【0097】次に、図8Bの履歴テーブル252の内容
を説明する。履歴テーブル252は、対象システムから
転送されてくる状態量データを対象システムの構成要素
毎に蓄積するテーブルであり、対象システムの構成要素
一つ一つに対して、一つあるいは複数存在する。履歴テ
ーブル252は、運用番号2521、状態量データ25
22、運用時間2523からなる。運用番号2521に
は、対象システムのどの運用状態のときの状態量データ
か把握するために、運用情報テーブル201の運用番号
2011に対応した運用番号を格納する。状態量データ
2522には、対象システムの一構成要素の全ての状態
量データを、状態量データ[1]、状態量データ[2]
・・・のように格納する。運用時間2523には、前記
の状態量データが対象システムから転送されてきた時の
対象システムの運用時間を格納する。
【0098】ここで、対象システムのある系統のタンク
1の履歴テーブルへの情報格納の一例を示す。対象シス
テムから状態量データが転送されてきたら、転送されて
きたときの運用状態の運用番号「O000101」を運
用番号格納場所に格納する。そして、状態量データは、
状態量データ[1]に「タンク1の圧力1」、状態量デ
ータ[2]に「タンク1の圧力2」・・・というように
予め割り当てておき、そこにそれぞれの状態量データを
格納する。さらに、状態量データが転送されてきたとき
の運用時間「00:00:25」を運用時間格納場所に
格納する。同様に、次々と転送されてくる状態量データ
についても、運用番号と運用時間を付加して格納する。
なお、運用番号、状態量データ、運用時間の一まとまり
を、以後「履歴情報」と呼ぶ。
【0099】続いて、図8Cの異常情報テーブル253
の内容を説明する。異常情報テーブル253は、対象シ
ステムに異常が生じたときに、その異常の情報を蓄積す
るテーブルである。異常情報テーブル253は、異常情
報番号2531、運用番号2532、運用時間253
3、異常箇所2534、異常症状2535からなる。異
常情報番号2531には、対象システムの異常の情報そ
れぞれに対応付けた識別番号を格納する。運用番号25
32には、対象システムに異常が生じたときの運用状態
を把握するために、運用情報テーブル201の運用番号
2011に対応した運用番号を格納する。運用時間25
33には、対象システムに異常が生じたときの対象シス
テムの運用時間を格納する。異常箇所2534には、対
象システムに異常が生じた箇所を表すために、要素テー
ブル231の要素番号2311の該当する要素番号を格
納する。異常症状2535には、対象システムの異常が
どのような症状か格納する。
【0100】ここで、対象システムに異常が発生したと
きの異常情報テーブルへの情報格納の一例を示す。対象
システムに異常が発生すると、その異常の情報の識別番
号が生成される。この例では、異常情報番号を「AI0
0101」とする。この「AI00101」を異常情報
番号に格納する。そして、異常が生じたときの運用状態
の運用番号「O500206」を運用番号格納場所に格
納し、異常が発生した運用時間「98:06:02」を
運用時間格納場所に格納する。対象システムの異常箇所
がタンク2とすると、その要素番号「P000002」
を異常箇所格納場所に格納する。そして、タンク2の異
常の症状が「タンク2圧力40」とすると、この「タン
ク2圧力40」を異常症状格納場所に格納する。同様
に、他の異常が生じると、異常情報番号が生成され、そ
の異常情報番号に対して、運用番号、運用時間、異常箇
所、異常症状が格納される。なお、異常情報番号、運用
番号、運用時間、異常箇所、異常症状の一まとまりを、
以後「異常情報」と呼ぶ。
【0101】最後に、図8Dの原因・対策推論結果テー
ブル254の内容を説明する。原因・対策推論結果テー
ブル254は、対象システムに異常が生じたときに、そ
の異常の原因と対策を推論した結果を記録するテーブル
である。原因・対策推論結果テーブル254は、原因・
対策番号2541、異常情報番号2542、原因番号2
543、原因確定率2544、対策番号2545からな
る。原因・対策番号2541には、異常の原因と対策を
推論した結果それぞれに対応付けた識別番号を格納す
る。異常情報番号2542には、推論した結果の原因と
対策の異常が何かを表すために、異常情報テーブル25
3の異常情報番号2531に対応した異常情報番号を格
納する。原因番号2543には、推論した原因を原因番
号で格納する。原因確定率2544には、推論した原因
の確かさを示す数値を格納する。対策番号2545に
は、推論した対策が、対策番号で、対策番号[1]、対
策番号[2]・・・というように格納する。前記の原因
番号および対策番号は、前述した原因テーブル242の
原因番号2421および対策テーブル244の対策番号
2441と対応している。
【0102】ここで、原因・対策推論結果テーブルの情
報格納の一例を示す。異常の原因および対策の推論結果
がでると、推論結果の識別番号が生成される。この例で
は、原因・対策番号を「CM00001」とする。この
「CM00001」を異常情報番号に格納する。そし
て、原因および対策の推論結果の異常を示す異常番号
「AI00101」を異常番号格納場所に格納し、推論
した原因の原因番号「C001210」を原因番号格納
場所に格納して、その原因の原因確定率「0.82」を
原因確定率格納場所に格納する。推論した対策は、対策
番号で、対策番号[1]に「M001222」、対策番
号[2]に「M001214」・・・と格納する。同様
に、他の異常の原因および対策の推論結果がでると、原
因・対策番号が生成され、その原因・対策番号に対し
て、異常情報番号、原因番号、原因確定率、対策番号が
格納される。なお、原因・対策番号、異常情報番号、原
因番号、原因確定率、対策番号の一まとまりを、以後
「原因・対策推論結果」と呼ぶ。
【0103】なお、図27に示すように、異常画面に
は、異常原因および対策が表示される。その場合、原因
番号、原因確定率および対策番号と、原因および対策の
内容を示すメッセージが表示される。原因番号、原因確
定率および対策番号は、それぞれテーブルに記述される
内容が表示される。一方、原因および対策メッセージ
は、メッセージテーブル245(図2参照)に、それぞ
れの番号対応に格納されている。
【0104】以上が、モニタリング方法を実現するため
のモニタリングシステムの構成と、記録装置17に格納
してある各種データベースの各種テーブルの内容であ
る。本実施例では、従来、運用監視に利用していなかっ
た、対象システムの設計や開発で得た技術情報(対象シ
ステムの構成図や設計図面等)を、設計情報データベー
ス23に格納している。しかも、本実施例においては、
対象システムの運用監視に必要な情報を、運用データベ
ース20、診断データベース21、画面データベース2
2、原因・対策データベース24、履歴データベース2
5に格納すると共に、それらのデータについて、関係付
けを行なって、統合的に記録装置17に格納している。
従って、本実施例によれば、対象システムの設計や開発
で得た技術情報を、対象システムの運用においても利用
が可能となり、既存情報を有効に活用することができ
る。
【0105】4.モニタリングシステムの動作 続いて、モニタリングシステムの動作を図11から図1
9を用いて説明する。(モニタリングシステム全体の大
まかな動作)先ず、モニタリングシステムの大まかな動
作を、図11、図12を参照して以下に説明する。図1
1は、モニタリングシステムにおける情報の流れを示
す。図12は、モニタリングシステムの大まかな動作の
流れを示す。
【0106】対象システム10の運用が始まると、対象
システム10は、図31に示す転送フォーマットを用い
て、対象システム10の全ての状態量データを一まとめ
にして、周期的にモニタリングシステムに転送してく
る。
【0107】モニタリング制御装置11は、状態量デー
タの一まとまりを取得し、そして、状態量データの一ま
とまりを状態量データの種類毎に分離し、分離した状態
量データそれぞれを、モニタリング制御装置11内のメ
モリ11bに予め用意した一領域(状態量データの種類
毎に状態量データを一つずつ記録する領域)へ一時記録
する(1001)。
【0108】モニタリング制御装置11は、現在の対象
システムの運用状態を把握するために、運用データベー
ス20の運用情報テーブル201にアクセスし、運用情
報の一つを抽出して、その運用情報をモニタリング制御
装置11内のメモリ11bの一領域(運用情報の運用番
号、運用イベント、運用時間のそれぞれを一つずつ記録
する領域)に一時記録する。そして、その運用情報に基
づき、対象システムの運用進行状態を確認する(100
2)。
【0109】その後、モニタリング制御装置11は、モ
ニタリング制御装置11内のメモリ11bに予め記録し
ておいた、状態量データの種類の名称と、その名称と対
になっている状態量データの一時記録領域を示すポイン
タ(モニタリング制御装置11内のメモリ11bに状態
量データが一時記録してある領域を示すポインタ)を用
いて、処理(1001)で一時記録した状態量データに
不足がないか確認する(1003)。すなわち、モニタ
リング制御装置11は、状態量データの種類の名称と、
その状態量データの一時記録領域を示すポインタを、モ
ニタリング制御装置11内のメモリ11bから一つ取り
だし、ポインタを基に、一時記録領域を参照して、状態
量データがある場合は「不足なし」、状態量データがな
い場合は「不足あり」と判断する。そして、「不足あ
り」の場合、モニタリング制御装置11は、不足してい
る状態量データの種類の名称を、モニタリング制御装置
11内のメモリ11bに一時記録する。モニタリング制
御装置11は、上述の処理を、モニタリング制御装置1
1内のメモリ11bに予め記録しておいた、状態量デー
タの種類の名称と、その名称と対になっている状態量デ
ータの一時記録領域を示すポインタ全てについて行う。
【0110】なお、状態量データの不足を検出するた
め、メモリ11bにおける状態量データの一時記録領域
を、毎周期の、状態量データを記録する前に、データ空
きコード(本実施例では、数字以外のコード)を記録し
て、初期化しておく。このデータ空きコードにより、状
態量データの不足か否かを判別する。
【0111】この時、状態量データに不足があった場
合、推論装置12に、不足した状態量データの予測を行
なわせる(1004)(詳細は後述する)。そして、モ
ニタリング制御装置11は、予測した状態量データ(以
下、予測した状態量データを予測状態量データと呼ぶ)
を、モニタリング制御装置11内のメモリ11bの一領
域に一時記録した状態量データの不足部分に再度記録す
る(1005)。
【0112】状態量データに不足がなかった場合、モニ
タリング制御装置11は、一時記録した状態量データ
と、一時記録した運用情報の運用番号と、状態量データ
が転送されてきた時の対象システムの運用時間を一まと
めにした履歴情報を生成する。そして、モニタリング制
御装置11は、この履歴情報を、履歴データベース25
の履歴テーブル252に、対象システムの構成要素毎に
記録する(1006)。
【0113】モニタリング制御装置11は、履歴情報を
診断装置13にも転送する。そして、診断装置13によ
り、状態量データが正常な値か否かを診断させる。モニ
タリング制御装置11は、正常の場合は正常情報を、正
常でない場合は異常情報を、それぞれ診断装置13から
受け取る(1007)(詳細は後述する)。
【0114】モニタリング制御装置11は、診断装置1
3から異常情報を得た場合、異常情報を推論装置12に
転送する。そして、推論装置12に、異常情報を基に異
常の原因と対策を推論させ、原因・対策推論結果を生成
させる。モニタリング制御装置11は、この原因・対策
推論結果を受け取る(1008)(詳細は後述する)。
【0115】モニタリング制御装置11は、診断装置1
3から転送されてきた異常情報、および、推論装置12
から転送されてきた原因・対策推論結果を、履歴データ
ベース25の異常情報テーブル253および原因・対策
推論結果テーブル254に記録する(1009)。
【0116】そして、モニタリング制御装置11は、異
常情報および原因・対策推論結果を画面制御装置14に
も転送し、異常情報および原因・対策推論結果を基に、
画面制御装置14に、異常画面をCRT15に表示させ
る(1010)(詳細は後述する)。
【0117】モニタリング制御装置11が診断装置13
から正常情報を得た場合、モニタリング制御装置11
は、モニタリング制御装置11内のメモリ11bの一領
域に一時記録した運用情報と状態量データとを画面制御
装置14に転送し、これらのデータを基に、画面制御装
置14に、正常画面をCRT15に表示させる(101
1)(詳細は後述する)。
【0118】モニタリングシステムは、処理(100
1)から処理(1011)を対象システムの運用が終了
するまで繰り返す。但し、処理(1011)から処理
(1001)に移行するとき、モニタリング制御装置1
1は、モニタリング制御装置11内のメモリ11bに一
時記録した情報をすべて消去する。
【0119】以上がモニタリングシステムの大まかな動
作である。次に、上述した動作の中の状態量データ予測
処理(1004)、状態量データ診断処理(100
7)、原因・対策推論処理(1008)、異常表示処理
(1010)、正常表示処理(1011)の詳細を説明
する。
【0120】(状態量データ予測処理)先ず、図11お
よび図13を参照して、状態量データ予測処理(100
4)を説明する。
【0121】対象システムから転送されてきた状態量デ
ータに不足があると、推論装置12は、モニタリング制
御装置11からの予測指令を受け取る(1101)。こ
の時、モニタリング制御装置11は、識別番号の不足情
報番号を生成し、この不足情報番号と、一時記録した運
用情報の運用番号と、不足した状態量データ(不足状態
量データ)の種類の名称を一まとめにした不足情報を生
成する。従って、推論装置12は、モニタリング制御装
置11から、この不足情報を受け取る(1102)。
【0122】推論装置12は、不足情報を受け取り、そ
の不足情報を基に運用データベース20および履歴デー
タベース25に蓄積された情報を用いて、不足状態量デ
ータの予測値(予測状態量データ)を計算する(110
3)。すなわち、推論装置12は、履歴テーブル252
から予測すべき状態量データに関する直前の状態量デー
タを抽出し、この状態量データを初期値として、メモリ
内に予め要してあるモデル式を用いて、予測する状態量
データを計算する。計算の際、推論装置12は、モデル
式に必要なパラメータ(他の状態量データ)について
も、履歴テーブル252から抽出して、計算に用いる。
なお、この予測のアルゴリズムは、不足データの予測に
限らず、将来値の予測に用いることができる。
【0123】推論装置12は、計算された予測状態量デ
ータをモニタリング制御装置11へ転送する(110
4)。
【0124】このような不足状態量予測処理によれば、
モニタリング制御装置11が、対象システムから転送さ
れてくる状態量データに不足があるか否かを検知し、不
足がある場合、推論装置12が、不足している状態量デ
ータを予測するので、対象システムとモニタリングシス
テムの間で通信不良等が生じても、対象システムから転
送されてくる全ての種類の状態量データを常時入手でき
る。その結果、監視者に対して、通信不良等で監視画面
に状態量データが表示されないことによる精神的不安を
解消させることができる。
【0125】(状態量データ診断処理)次に、図11お
よび図14を参照して、状態量データ診断処理(100
7)を説明する。
【0126】状態量データが正常な値か否かを診断する
ために、診断装置13は、モニタリング制御装置11か
ら診断指令を受け取る(1201)。そして、診断装置
13は、処理(1006)で履歴データベース25の履
歴テーブル252へ記録したのと同じ履歴情報を、モニ
タリング制御装置11から受け取る(1202)。
【0127】診断装置13は、その履歴情報を受け取
り、履歴情報に含まれる運用番号と運用時間を基に、診
断データベース21の対象システムの構成要素毎に設け
た基準域テーブル211へアクセスして、該当する状態
量データの基準域値を参照する。そして、診断装置13
は、履歴情報の状態量データそれぞれが、その基準域値
内にあるか診断する(1203)。状態量データが基準
域値内にある場合、診断装置13は、正常情報を生成す
る(1204)。状態量データが基準域値内にない場
合、診断装置13は、識別番号の異常情報番号を生成
し、その異常情報番号と、履歴情報の運用番号および運
用時間と、基準域値範囲外となった状態量データの出所
である構成要素(異常箇所)と、その状態量データの値
(異常症状)を一まとめにした異常情報を生成する(1
205)。診断装置13は、生成した正常情報あるいは
異常情報をモニタリング制御装置11へ転送する(12
06)。
【0128】(原因・対策推論処理)続いて、図11お
よび図15を参照して、原因・対策推論処理(100
8)を説明する。
【0129】推論装置12は、モニタリング制御装置1
1が診断装置13から異常情報を得た場合、モニタリン
グ制御装置11から、異常の原因と対策を推論するため
の原因・対策推論指令を受け取る(1301)。また、
推論装置12は、モニタリング制御装置11から、異常
情報を受け取る(1302)。推論装置12は、異常情
報を受け取り、異常情報の異常箇所と異常症状を基に、
原因・対策データベース24の異常症状テーブル241
へアクセスし、該当する原因番号全てを抽出する(13
03)。
【0130】推論装置12は、抽出したある原因番号一
つを基に、原因・対策データベース24の原因テーブル
242へアクセスし、原因番号に対して該当するルール
番号全てを抽出する。該当するルール番号が複数あると
き、推論装置12は、該当するルール番号の総数を数え
る(1304)。推論装置12は、ルール番号を基に、
原因・対策データベース24のルールテーブル243へ
アクセスし、該当するルールを抽出し、対象システムの
状態がルールに即しているか確認する。このとき、対象
システムの状態がルールに反していた場合、推論装置1
2は、状態に反していたルールの総数を数える(130
5)。推論装置12は、原因が確かなものか確認するた
め、状態に反していたルールの総数Bとし、原因に対す
るルールの総数をAとして、以下のように原因確定率C
を計算する(1306)。
【0131】C=B/A 推論装置12は、処理(1304)から処理(130
6)を、抽出した原因番号全てについて行う。
【0132】推論装置12は、原因確定率の高い原因の
原因番号を基に、原因・対策データベース24の原因テ
ーブル242へアクセスし、該当する対策番号を抽出す
る(1307)。推論装置12は、識別番号の原因・対
策番号を生成し、その原因・対策番号と、異常情報の異
常情報番号と、原因確定率の高い原因の原因番号と、原
因確定率と、原因番号に対応した対策番号を一まとめに
した原因・対策推論結果を生成する(1308)。推論
装置12は、この原因・対策推論結果をモニタリング制
御装置11へ転送する(1309)。
【0133】なお、処理(1302)において、モニタ
リング制御装置11が、複数の異常情報を推論装置12
へ転送した場合、処理(1303)から処理(130
9)を異常情報がなくなるまで繰り返す。
【0134】(異常表示処理)続いて、図11および図
16を参照して、異常表示処理(1010)を説明す
る。
【0135】モニタリング制御装置11が推論装置12
から原因・対策推論結果を得た場合、画面制御装置14
は、モニタリング制御装置11から、異常画面をCRT
15へ表示するために異常表示指令を受け取る(140
1)。画面制御装置14は、CRT15に表示されてい
る正常画面の最前面に、異常画面領域を確保する(14
02)。また、画面制御装置14は、診断装置13から
転送されてきた異常情報および推論装置12から転送さ
れてきた原因・対策推論結果を、モニタリング制御装置
11を介して受け取る(1403)。画面制御装置14
は、原因・対策推論結果の原因番号を基に、原因・対策
デ−タベ−ス24の原因テ−ブル242へアクセスし、
該当する根底異常箇所(要素番号で格納してある)を抽
出し、その根底異常箇所を基に、設計情報デ−タベ−ス
23の要素テ−ブル231へアクセスし、該当する根底
異常箇所の要素名を抽出する。そして、画面制御装置1
4は、原因・対策推論結果の原因番号および対策番号を
基に、原因・対策データベース24の原因テーブル24
2および対策テーブル244へアクセスし、該当する原
因および対策の詳細内容を抽出する。そして画面制御装
置14は、抽出した根底異常箇所の要素名、原因および
対策の詳細内容を画面に表示する。さらに、画面制御装
置14は、異常情報の運用時間(異常発生時間)および
異常症状、原因・対策推論結果の原因確定率も画面に表
示する(1404)。
【0136】画面制御装置14は、原因・対策推論結果
の原因番号を基に、原因・対策データベース24の原因
テーブル242にアクセスし、その原因番号の根底異常
箇所を抽出する。画面制御装置14は、抽出した根底異
常箇所を基に、設計情報データベース23の要素テーブ
ル231へアクセスし、根底異常箇所が記載されている
図面の関連図面番号を抽出する(1405)。
【0137】根底異常箇所の関連図面を初めて表示する
か否か判定し、根底異常箇所の関連図面を初めて表示す
る場合、画面制御装置14は、抽出した関連図面番号の
中から、関連図面番号[1]に格納してある関連図面番
号を抽出する。すなわち、根底異常箇所との関連性が最
も強い関連図面番号を選択する(1406)。根底異常
箇所の関連図面の表示が2回目以上の場合、監視者が所
望する関連図面の関連図面番号を入力装置16で入力す
る(1407)。
【0138】画面制御装置14は、関連図面番号および
根底異常箇所を基に、設計情報データベース23の図面
情報テーブル232へアクセスし、根底異常箇所の図面
内X座標、図面内Y座標、形、大きさを抽出する(14
08)。画面制御装置14は、選出した関連図面番号を
基に、設計情報データベース23の図面情報テーブル2
32へアクセスし、根底異常箇所が記載されている図面
を抽出して異常画面領域に表示する。そして、画面制御
装置14は、根底異常箇所の図面内X座標、図面内Y座
標、形、大きさを基に、図面内の根底異常箇所を点滅表
示する(1409)。
【0139】他の図面を表示するか否か判定し、他の関
連図面を表示する場合は、処理(1407)から処理
(1409)までを繰り返す。他の関連図面を表示しな
い場合あるいは異常が回避できた場合、画面制御装置1
4は、異常画面領域に表示してある情報を消去し、異常
画面領域を解放する(1410)。
【0140】(正常表示処理)続いて、図11および図
17を参照して、正常表示処理(1011)を説明す
る。
【0141】モニタリング制御装置11が診断装置13
から正常情報を得た場合、画面制御装置14は、モニタ
リング制御装置11から、正常画面をCRT15へ表示
するための正常表示指令を受け取る(1501)。ま
た、画面制御装置14は、モニタリング制御装置11か
ら、運用情報と履歴情報を受け取る(1502)。
【0142】画面制御装置14は、運用に適した画面構
成を把握するために、運用情報の運用番号を基に、画面
データベース22の画面遷移テーブル221へアクセス
し、該当するA領域画面番号からF領域画面番号までを
抽出する(1503)。画面制御装置14は、抽出した
A領域からF領域までの画面番号を基に、画面データベ
ース22の画面テーブル222へアクセスし、A領域画
面からF領域画面それぞれの画面データおよび利用状態
量データを抽出する(1504)。そして、画面制御装
置14は、画面データに含まれる画面のグラフィックス
情報や画面領域の座標等を用いてCRT15にA領域画
面からF領域画面を表示し、利用状態量データに含まれ
る状態量データの種類や状態量データへのポインタ等を
用いて、CRT15に表示したA領域画面からF領域画
面内に状態量データを数値表示やグラフ表示やモデル表
示する(1505)。
【0143】画面制御装置14は、運用情報を基に、対
象システムの運用のフェーズを把握し、画面内に設けた
運用フェーズ表示領域の該当部分を変色表示する(15
06)。
【0144】運用情報は、予め決定されている。ところ
が、実際の運用は、定められたとおりの運用時間通りに
運用されるとは限らない。種々の事情により、送れたり
進んだりすることがある。従って、運用情報のみで、対
象システムの運用フェーズを把握すると、実際の運用の
フェーズとずれを生じるおそれがある。そこで、実際の
運用フェーズの遷移を確認する必要がある。
【0145】運用フェーズ遷移確認は、次のように行な
われる。モニタリング制御装置11は、対象システム1
0から状態量データが転送されると、状態量データに付
加されている対象システムの運用フェーズコードと運用
時間を抽出し、予めメモリ11bに格納してある対応テ
ーブルを用いて、運用フェーズコードと対応する運用番
号を検出する。モニタリング制御装置11は、検出した
運用番号に基づいて、運用情報テーブル201から該当
する運用時間を抽出する。モニタリング制御装置11
は、状態量データに付加されている対象システムの運用
時間と、運用情報テーブル201から抽出した運用時間
を比較し、誤差を求める。運用時間に誤差が生じた場
合、モニタリング制御装置11は、抽出した運用番号以
降の運用情報テーブル201の運用時間と基準域テーブ
ル211の運用時間(始)および運用時間(終)を、求
めた誤差によって補完する。なお、この処理は、前述し
た処理(1002)に相当する。
【0146】以上、図11、図12、図13、図14、
図15、図16、図17を参照して、対象システムが正
常に運用している時と異常が生じたときのモニタリング
システムの動作について説明した。
【0147】(画面表示例)次に、本実施例のモニタリ
ングシステムによる、CRT15に表示される監視画面
例を示す。なお、状態量データは、宇宙航行体から送信
され、地上局で受信するテレメトリとする。
【0148】図20は、図9に示すF領域の画面表示例
である。図20に示すように、この画面は、運用時間、
運用フェーズ、モニタリングシステムの操作メニュー等
を表示したものである。運用時間および運用フェーズ
が、画面の上部に、横長に配置され、モニタリングシス
テムの操作メニュー等が、画面の右部に、縦長に配置さ
れる。
【0149】図21は、A領域の画面表示例である。図
21に示すように、この画面は、宇宙航行体の位置を世
界地図上に表示したものである。
【0150】図22は、B領域の画面表示例である。図
22に示すように、この画面は、宇宙航行体の姿勢、速
度、燃料等の状態量データを表示したものである。
【0151】図23は、C領域の画面表示例である。図
23に示すように、この画面は、宇宙航行体が大気圏へ
再突入する時の姿勢の詳細を表示したものである。
【0152】図24は、C領域の他の画面表示例であ
る。図24に示すように、この画面は、宇宙航行体の大
気圏再突入中および突入後の位置を太平洋近辺の地図上
に表示したものである。
【0153】図25は、D領域の画面表示例である。図
25に示すように、この画面は、対象システム(宇宙航
行体)の運用イベントと運用イベント開始の運用時間を
表示したものである。
【0154】これらのA、B、C、D、F領域の複数画
面は、上述した正常表示処理(1011)の処理(15
01)から処理(1505)によって、図26に示すよ
うに、同時にCRT15へ分割表示される。
【0155】さらに、宇宙航行体の運用フェーズが、上
述した正常表示処理(1011)の処理(1506)に
よって、図20に示すように表示される。運用フェーズ
を表示する処理の詳細を以下に説明する。
【0156】図20の画面内には、運用フェーズ表示領
域を長方形(101a、102a、103a、104
a、105a、106a、107a)で、宇宙航行体の
運用の各フェーズ(例えば、打ち上げ、LIFT OF
F、初期投入、ミッション、軌道制御、再突入、大気飛
行・着陸等)毎に設け、各領域内に対象システムの運用
の各フェーズを文字(101b、102b、103b、
104b、105b、106b、107b)で表示して
ある。画面制御装置14は、処理(1506)におい
て、現在運用中のフェーズの長方形の領域(105a、
105b)を、任意の色に変色して、強調表示する。な
お、本例において、処理(1506)の運用フェーズを
表示する処理は、F領域画面にて行っているが、これに
限定されるものではない。また、画面内に設ける各運用
フェーズ表示領域は、本例において長方形としたが、こ
れに限定されるものではなく、任意の他の形状でもよ
い。さらに、本例において、画面内に設けた運用フェー
ズ領域内に、運用のフェーズを文字で表示したが、これ
に限定されるものではなく、監視者が運用のフェーズを
認識できるシンボルを表示してもよい。
【0157】また、正常表示処理(1011)におい
て、図26に示した複数画面は、運用の推移にあわせた
最適の画面となるように、自動的に遷移する。例えば、
宇宙航行体が、再突入条件通りに、大気圏へ突入できた
ら、宇宙航行体の再突入の様子を示した図23のC領域
画面は不要となる。大気圏再突入中および再突入後に必
要となる画面は、大気圏再突入中および再突入後の宇宙
航行体の位置を把握できる画面である。そこで、図23
のC領域画面から、図24のC領域画面へ、自動的に遷
移させれば、運用に適した画面遷移となる。
【0158】図27は、対象システムに異常が発生した
ときに、モニタリングシステムが、CRT15に異常画
面領域を確保し、その領域に表示する異常画面の一例で
ある。
【0159】図27に示すように、異常画面には、異常
表示処理(1010)によって、根底異常箇所の要素名
301、異常症状302、異常発生時間303、その異
常の原因の詳細内容304、対策の詳細内容305が表
示され、原因の詳細内容304の中には原因確定率も表
示される。そして、異常画面には、異常表示処理(10
10)によって、根底異常箇所との関連性が最も強い関
連図面306が表示され、その関連図面306内に記載
されている根底異常箇所307が点滅表示される。
【0160】また、他の関連図面を参照するときは、監
視者が、異常画面内に表示される関連図面表示メニュー
308の関連図面番号が表示してあるメニューボタン
を、入力装置16で選択(マウス16bによってメニュ
ーボタンをクリック等)することによって、選択した関
連図面が、最初に表示してあった関連図面と入れ替えて
表示される。そして、新たに表示された関連図面内に記
載されている根底異常箇所が点滅表示される。さらに、
図27に示すように、異常画面に表示してある関連図面
のメニューボタン309は、変色表示される。
【0161】図27に示す例では、メニューボタンが上
部にある関連図面番号程、根底異常箇所との関連性の強
い図面であることを意味している。従って、メニューボ
タン309の図面が、根底異常箇所と最も関連性の強い
図面である。
【0162】関連図面でない図面を参照するときは、監
視者が、関連図面表示メニュー308の最下部にある
「手入力」と表示してあるメニューボタン310を、入
力装置16で選択(マウス16bによってメニューボタ
ンをクリック等)することによって、手入力に切り替わ
る。そして、監視者が所望する図面番号を入力装置16
で入力(キーボード入力等)すると、その図面番号の図
面が、表示してあった関連図面と入れ替えて表示され
る。
【0163】さらに、図27に示す例では、異常画面
に、異常の対策を実行するための対策実行メニュー31
1が表示され、監視者が、対策実行メニュー311の対
策番号が表示してあるメニューボタンを、入力装置16
で選択(マウスによってメニューボタンをクリック等)
することによって、その対策が実行される。すなわち、
この対策番号を選択すると、図7Dに示す対策テーブル
の該当対策番号における操作指令が、画面制御装置14
から対象システム10に送られる。
【0164】異常画面を消去する場合、監視者が、異常
画面の終了ボタン312を入力装置16で選択(マウス
によってメニューボタンをクリック等)することによっ
て、異常画面が消去される。
【0165】図29は、対象システムに異常が発生した
ときに、モニタリングシステムが、正常時にCRT15
に表示されていた複数画面の最前面に、異常画面領域を
設けて、図27の異常画面を表示した例である。このよ
うに、モニタリングシステムは、対象システムに異常が
発生した場合、常にCRT15の最前面に異常画面を表
示する。図29に示す例では、異常画面領域をCRT1
5の右下に設けたが、本発明はこれに限定するものでは
なく、監視者が認識し易い任意の位置に異常画面領域を
設けてもよい。例えば、CRT15の中央に異常画面領
域を設けることができる。
【0166】(特有の効果)以上、モニタリング方法を
実現するためのモニタリングシステムの構成、動作、お
よび監視画面例を説明した。このような監視画面を表示
することにより、以下のような実施例特有の効果が得ら
れる。
【0167】本実施例において、対象システムに異常が
発生したとき、監視画面の最前面に異常画面領域を設け
て、対象システムの設計や開発で得た技術情報(対象シ
ステムの構成図や設計図面等)を用いて、異常箇所(根
底異常箇所)を表示する。そのため、本実施例によれ
ば、従来のモニタリングシステムのように、予め運用監
視のために登録しておいた対象システム構成図等の画面
データを用いて異常箇所を表示するよりも、より明確に
異常箇所を把握することができる。さらに、本実施例に
よれば、対象システムの設計や開発で得た技術情報(対
象システムの構成図や設計図面等)を複数用いて、異常
箇所(根底異常箇所)を表示できるので、監視者は、異
常箇所を視点を変えて見ることができ、異常が波及しそ
うな箇所も把握できる。また、本実施例によれば、異常
画面領域に、推論装置12で推論した異常の原因、対策
等も表示するので、監視者は、異常の緊急処置を迅速か
つ確実に行うことができる。
【0168】本実施例によれば、監視画面に、対象シス
テムの運用フェーズ毎の運用フェーズ表示領域を設け
て、運用中の運用フェーズ領域を任意の色に変色するの
で、監視者は、対象システムの全運用の内、どの運用フ
ェーズを現在行っているか即座に把握することができ、
運用フェーズの喪失を防止することができる。さらに、
本実施例によれば、画面遷移テーブル221等の情報を
用いて画面制御装置14が運用の進行に応じた画面遷移
を自動的にするので、監視者は、運用の進行に合わせて
監視画面を選択する手間が省けて、画面遷移の誤操作お
よび運用の進行状況を見失うことを防止できる。
【0169】5.モニタリングシステムの状態表示処理 (構成要素の状態表示処理)続いて、対象システムのモ
ニタリング中に用いる対象システムの構成要素の状態表
示処理を、図11および図18を参照して説明する。
【0170】画面制御装置14は、監視者が、CRT1
5に表示されている複数画面および異常画面内の対象シ
ステムの構成図や設計図面等に記載されている対象シス
テムの構成要素について、入力装置16を介して選択
(マウスにより構成要素をクリック、キーボードにより
構成要素名を入力等)することを受け付ける(160
1)。これを受けて、画面制御装置14は、CRT15
に表示されている複数画面および異常画面の最前面に、
グラフ表示画面領域を確保する(1602)。
【0171】画面制御装置14は、選択された構成要素
が記載されている図面の図面番号と、選択された構成要
素の図面内の位置を図面内座標で検知する(160
3)。画面制御装置14は、検知した図面番号と構成要
素の図面内座標を基に、設計情報データベース23の図
面情報テーブル232へアクセスし、選択された構成要
素の要素番号を抽出する(1604)。画面制御装置1
4は、要素番号を基に、設計情報データベース23の要
素テーブル231へアクセスし、履歴テーブルポインタ
を抽出する(1605)。
【0172】画面制御装置14は、現在の対象システム
の運用情報を入手するために、モニタリング制御装置1
1へ運用情報を要求する(1606)。画面制御装置1
4は、モニタリング制御装置11から、要求した運用情
報を受け取る(1607)。
【0173】画面制御装置14は、モニタリング制御装
置11から転送されてきた運用情報と、履歴テーブルポ
インタを基に、履歴データベース25の該当する履歴テ
ーブル252へアクセスし、選択した構成要素のそれぞ
れの状態量データを抽出する(1608)。画面制御装
置14は、抽出したそれぞれの状態量データの中から重
要な状態量データを選択して、グラフ表示画面領域に状
態量データをグラフ表示や数値表示する(1609)。
【0174】なお、本実施例の処理(1609)におい
て、画面制御装置14が抽出したそれぞれの状態量デー
タの中から重要な状態量データを選択しているが、本発
明はこれに限定するものではなく、監視者が所望する状
態量データを入力装置16で指定してもよい。その際、
監視者が新たに所望する状態量データを指定しない限
り、グラフ表示画面領域にグラフ表示や数値表示する状
態量データの種類を固定しておく。
【0175】上述の処理(1606)(1607)(1
608)(1609)を、監視者が構成要素の状態表示
を終了する操作をするまで繰り返し、状態量データのグ
ラフ表示や数値表示を更新する。監視者が構成要素の状
態表示を終了する操作をした場合、画面制御装置14
は、グラフ表示画面領域に表示してある情報を消去し、
グラフ表示画面領域を解放する(1610)。
【0176】(構成要素の解析データ等の表示処理)上
述の状態表示処理は、対象システムの構成要素の運用中
の状態を数値やグラフ表示するものであるが、本発明は
これに限定するものではない。例えば、設計情報データ
ベース23の内容説明において述べた構成要素の解析デ
ータや試験データを表示してもよい。この場合、上述の
処理(1605)(1606)(1607)(160
8)(1609)は、以下のように換わる。
【0177】画面制御装置14は、要素番号を基に、設
計情報データベース23の要素テーブル231へアクセ
スし、解析データテーブルポインタおよび試験データテ
ーブルポインタを抽出する(1605)。監視者から
の、所望する解析データあるいは試験データの種類の入
力を、入力装置16を介して受け付ける(1606)。
【0178】画面制御装置14は、入力された解析デー
タあるいは試験データの種類に該当する解析データテー
ブルポインタあるいは試験データテーブルポインタを選
択する(1607)。画面制御装置14は、選択した解
析データテーブルポインタあるいは試験データテーブル
ポインタを基に、設計情報データベース23の該当する
解析データテーブルあるいは試験データテーブルへアク
セスし、解析データあるいは試験データを抽出する(1
608)。画面制御装置14は、抽出した解析データあ
るいは試験データを、グラフ表示画面領域にグラフ表示
や数値表示する(1609)。以上が、状態表示処理に
おけるモニタリングシステムの動作である。
【0179】(画面表示例)次に、対象システムを宇宙
航行体として、本発明のモニタリングシステムによっ
て、CRT15に表示される状態表示処理の画面例を示
す。
【0180】図28は、監視者がCRT15に表示され
ている複数画面および異常画面内の構成図や設計図面等
に記載されている対象システムの構成要素を、入力装置
16で選択したときに、モニタリングシステムが、CR
T15にグラフ表示画面領域を確保し、その領域に構成
要素の重要な状態量データをグラフ表示や数値表示する
グラフ表示画面の一例である。なお、図28は、図29
の異常画面に表示された図面内で点滅している構成要素
「タンク1」を選択したときに表示されたグラフ表示画
面である。
【0181】図28の例では、異常箇所のタンク1の異
常症状が「タンク1圧力1が低下している」なので、画
面制御装置14が、重要な状態量データとして「タンク
1圧力1」を選択して、グラフ表示画面領域に状態量デ
ータ「タンク1圧力1」をグラフ表示や数値表示してい
る。ここで、重量な状態量データとは、監視者が選択し
た対象システムの構成要素が異常箇所となっている場
合、その異常となっている状態量データである。また、
重量な状態量データは、異常症状がない場合には、監視
者が選択した対象システムの構成要素についての、予め
定めた状態量データである。
【0182】監視者が他の状態量データのグラフ表示や
数値表示を所望する場合、監視者は、グラフ表示画面内
に表示されるグラフ表示メニュー401の状態量データ
の種類が表示してあるメニューボタンを、入力装置16
で選択(マウスによってメニューボタンをクリック等)
すればよい。これによって、選択した状態量データのグ
ラフ表示や数値表示が、最初に表示してあったグラフや
数値と入れ替えて表示される。そして、図28に示すよ
うに、グラフ表示画面にグラフ表示や数値表示してある
状態量データの種類のメニューボタン402が、変色表
示される。さらに、監視者が、グラフ表示メニュー40
1の状態量データの種類のメニューボタンを複数選択す
れば、選択した複数の状態量データが一つのグラフに重
ねて表示される。
【0183】グラフ表示画面を消去する場合、監視者
が、グラフ表示画面の終了ボタン403を入力装置16
で選択(マウスによってメニューボタンをクリック等)
することによって、グラフ表示画面が消去される。
【0184】図30は、異常画面に表示された図面内で
点滅している異常箇所の「タンク1」を選択したとき
に、モニタリングシステムが、CRT15に表示されて
いた異常画面および複数画面の最前面に、グラフ表示画
面領域を設けて、図28のグラフ表示画面を表示した例
である。
【0185】このように、本実施例のモニタリングシス
テムは、対象システムの構成要素の状態表示処理を行う
場合、常に、CRT15の最前面にグラフ表示画面を表
示する。図30に示す例では、グラフ表示画面領域をC
RT15の左上に設けたが、本発明は、これに限定され
るものではない。例えば、監視者が認識し易い任意の位
置にグラフ表示画面領域を設けてもよい。具体的には、
例えば、CRT15の中央にグラフ表示画面領域を設け
る等が可能である。
【0186】(特有の効果)本実施例によれば、監視画
面に表示された対象システムの構成図や設計図面に記載
されている対象システムの構成要素を選択すると、監視
画面の最前面にグラフ表示画面領域を設けて、選択した
対象システムの構成要素の状態を数値表示やグラフ表示
する。このため、監視者は、異常箇所の状態や、異常が
波及する可能性のある箇所の状態を視覚的に即座に把握
でき、構成要素の点検も容易にできる。
【0187】6.モニタリングシステムの任意時間のモ
ニタリング処理 続いて、図11および図19を参照して、任意時間のモ
ニタリング処理を説明する。
【0188】この処理は、まず、画面制御装置14にお
いて、監視者からの処理が受け付けられる。すなわち、
画面制御装置14は、監視者が、対象システムのモニタ
リング開始点を示す運用イベントや運用時間と、モニタ
リングの速度を、入力装置16を介して入力するするこ
とを受け付ける(1701)。なお、モニタリングの速
度は、早送りや遅送り、逆早送りや逆遅送り等のよう
に、任意に設定できる。
【0189】モニタリング制御装置11は、入力された
運用イベントや運用時間およびモニタリング速度を、画
面制御装置14から受け取る(1702)。モニタリン
グ制御装置11は、運用イベントや運用時間を基に、運
用データベース20の運用情報テーブル201へアクセ
スし、該当する一つの運用情報を抽出して、その運用情
報をモニタリング制御装置11内のメモリ11bの一領
域に一時記録する(1703)。
【0190】抽出した運用情報が将来の運用の場合、対
象システムから状態量データは、転送されてきていない
ので、モニタリング制御装置11は、推論装置12へ状
態量データの予測指令を出す(1101)。そして、モ
ニタリングシステムは、上述した状態量データ予測処理
(1004)を行う。なお、この予測処理は、上述した
不足状態量データの予測処理と同様に行なうことができ
る。従って、ここでは、説明を省略する。
【0191】モニタリング制御装置11は、推論装置1
2から転送してきた予測状態量データを、モニタリング
制御装置11内のメモリ11bの一領域に記録する。モ
ニタリング制御装置11は、一時記録した予測状態量デ
ータと、一時記録した運用情報の運用番号と運用時間を
一まとめにして履歴情報を生成し、この履歴情報を、履
歴データベース25の履歴テーブル252に、対象シス
テムの構成要素毎に記録する(1709)。そして、正
常表示処理(1011)へ移る。
【0192】抽出した運用情報が過去の運用の場合、モ
ニタリング制御装置11は、運用情報の運用番号を基
に、履歴データベース25の全ての履歴テーブル252
へアクセスし、履歴テーブルそれぞれから該当する履歴
情報を抽出する(1704)。
【0193】そして、モニタリング制御装置11は、運
用情報の運用番号を基に、履歴データベース25の異常
情報テーブル253へアクセスし、この運用番号の運用
中の異常情報を検索する(1705)。
【0194】異常情報があった場合、モニタリング制御
装置11は、その異常情報を抽出する(1706)。そ
して、モニタリング制御装置11は、異常情報の異常情
報番号を基に、履歴データベース25の原因・対策推論
結果テーブル254へアクセスし、該当する原因・対策
推論結果を抽出する(1707)。モニタリングシステ
ムは、異常情報と原因・対策推論結果を用いて、上述し
た異常表示処理(1010)を行い、正常表示処理(1
011)へ移る。
【0195】異常情報がなかった場合、モニタリングシ
ステムは、運用情報と履歴情報を用いて、上述した正常
表示処理(1011)を行う。
【0196】モニタリング制御装置11は、モニタリン
グ速度に対応して、次の運用情報を、運用データベース
20の運用情報テーブル201から抽出する(170
8)。
【0197】そして、処理(1704)(1705)
(1706)(1707)(1708)(1709)
(1004)(1010)(1011)を、監視者が任
意時間のモニタリングを終了する操作をするまで繰り返
す。
【0198】本実施例によれば、任意の運用イベントや
運用時間をモニタリング開始点として対象システムを監
視できるので、監視者は、過去の対象システムの状態
や、将来の対象システムの状態を監視することができ、
この監視の結果を現在の運用に反映できる。さらに、本
実施例によれば、任意のモニタリング速度で対象システ
ムを監視できるので、対象システムの監視を止めたり、
早くしたり、遅くしたり、逆戻りできる。従って、監視
者は、対象システムの状態を効率良く監視することがで
きる。
【0199】上記実施例においては、モニタリング制御
装置11、推論装置12、診断装置13および画面制御
装置14を、それぞれ独立のハードウエア資源を有する
コンピュータシステムで構成する例を示した。しかし、
本実施例は、これに限定されない。例えば、これらを一
のコンピュータシステムで構成することができる。この
場合、ホストシステム1および操作端末は、一体のシス
テムとして構成される。そして、記録装置17、CRT
15および入力装置16は、このコンピュータシステム
に接続される。
【0200】また、ホストシステムに属するモニタリン
グ制御装置11、推論装置12および診断装置13の全
部または一部について、一のコンピュータシステムで構
成することもできる。
【0201】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、対
象システムの設計や開発で得た技術情報(対象システム
の構成図や設計図等)を対象システムの運用監視に利用
できるようになり、既存情報を有効に活用することがで
きる。そして、対象システムに異常が発生したとき、対
象システムの正常時の監視画面の最前面に、異常画面領
域を設けて、該異常画面領域に対象システムの異常箇所
が記載されている対象システムの構成図や設計図面等を
表示して該異常箇所を変色や点滅し、同時に該異常の原
因および対策を表示することができる。これにより、監
視者は、明確に異常箇所を把握でき、異常の緊急処置を
迅速かつ確実に行うことができる。
【0202】そして、対象システムの正常時および異常
時に表示される監視画面の各画面領域に対象システムの
構成図や設計図面等が表示されているとき、前記対象シ
ステムの構成図や設計図面等に記載されている対象シス
テムの構成要素を選択することによって、前記監視画面
の最前面に、選択した対象システムの構成要素の状態を
数値やグラフ表示するグラフ表示画面領域を設けて、該
グラフ表示画面領域に数値やグラフを表示することがで
きる。これにより、監視者は、異常箇所の状態や、異常
が波及する可能性のある箇所の状態を視覚的に即座に把
握でき、構成要素の点検も容易にできる。
【0203】また、本発明によれば、対象システムの正
常時および異常時に表示される監視画面の一画面に、任
意の形状の領域を、対象システムの運用の各フェーズ毎
に設け、それぞれの領域内に、対象システムの運用の各
フェーズを文字や監視者が認識できるシンボルで表示
し、対象システムが現在運用中のフェーズの領域の色を
任意の色に変色する等の強調表示することができる。こ
れにより、監視者は、対象システムの全運用の内、どの
運用フェーズを現在行っているか即座に把握でき、運用
フェーズの喪失を防止することができる。そして、監視
画面が対象システムの運用の進行に応じて、自動的に画
面遷移するので、監視者は、運用の進行に合わせて監視
画面を選択する手間が省けて、画面遷移の誤操作および
運用の進行状況の喪失を防止できる。
【0204】さらに、本発明によれば、任意の運用時刻
や運用内容を入力して、該任意の運用時刻や運用内容の
対象システムを監視できるようにすることによって、監
視者は、過去の対象システムの状態や、将来の対象シス
テムの状態を監視することができ、この監視の結果を現
在の運用に反映できる。そして、任意のモニタリング速
度で対象システムを監視できば、対象システムの監視を
止めたり、早くしたり、遅くしたり、逆戻りでき、監視
者は、対象システムの状態を効率良く監視することがで
きる。
【0205】そのほか、本発明によれば、対象システム
の運用状態を監視するモニタリングシステムにおいて、
対象システムから転送されてくる対象システムの状態量
データの不足を検知する手段と、前記手段が検知した対
象システムの状態量データの不足分を推論して予測状態
量データを生成する手段と、対象システムから転送され
てきた対象システムの状態量データに該予測状態量デー
タを補足して対象システムの状態量データを揃える手段
を有するようにすれば、対象システムとモニタリングシ
ステムの間で通信不良等が生じても、対象システムから
転送されてくる全ての種類の状態量データを常時入手で
き、監視者は、通信不良等で監視画面に状態量データが
表示されないことによる精神的不安を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、モニタリングシステムの構成を示すブ
ロック図。
【図2】図2は、モニタリングシステムの構成要素の記
録装置に格納してあるデータベースの構成を示すブロッ
ク図。
【図3】図3は、運用データベースの運用情報テーブル
の内容を示した説明図。
【図4】図4は、診断データベースの基準域テーブルの
内容を示した説明図。
【図5】図5は、画面データベースの画面遷移テーブル
と画面テーブルの内容を示した説明図。
【図6】図6は、設計情報データベースの要素テーブル
と図面情報テーブルの内容を示した説明図。
【図7】図7は、原因・対策データベースの異常症状テ
ーブルと原因テーブルとルールテーブルと対策テーブル
の内容を示した説明図。
【図8】図8は、履歴データベースの不足情報テーブル
と履歴テーブルと異常情報テーブルと原因・対策推論結
果テーブルの内容を示した説明図。
【図9】図9は、予め定めたCRTの画面表示領域を示
した説明図。
【図10】図10は、対象システムの一構成図面のエン
ジン系構成図。
【図11】図11は、モニタリングシステムが動作する
ときの情報の流れを示したブロック図。
【図12】図12は、モニタリングシステムの大まかな
動作を示したフローチャート。
【図13】図13は、モニタリングシステムの状態量デ
ータ予測処理の動作を示したフローチャート。
【図14】図14は、モニタリングシステムの状態量デ
ータ診断処理の動作を示したフローチャート。
【図15】図15は、モニタリングシステムの原因・対
策推論処理の動作を示したフローチャート。
【図16】図16は、モニタリングシステムの異常表示
処理の動作を示したフローチャート。
【図17】図17は、モニタリングシステムの正常表示
処理の動作を示したフローチャート。
【図18】図18は、モニタリングシステムの状態表示
処理の動作を示したフローチャート。
【図19】図19は、モニタリングシステムの任意時間
のモニタリング処理の動作を示したフローチャート。
【図20】図20は、CRTのF領域に表示される一画
面例を示す説明図。
【図21】図21は、CRTのA領域に表示される一画
面例を示す説明図。
【図22】図22は、CRTのB領域に表示される一画
面例を示す説明図。
【図23】図23は、CRTのC領域に表示される一画
面例を示す説明図。
【図24】図24は、CRTのC領域に表示される他の
画面例を示す説明図。
【図25】図25は、CRTのD領域に表示される一画
面例を示す説明図。
【図26】図26は、CRTのA、B、C、D、F領域
に表示されるそれぞれの画面を、CRTへ同時に表示し
た例を示す説明図。
【図27】図27は、CRTの異常画面領域に表示され
る一異常画面例を示す説明図。
【図28】図28は、CRTのグラフ表示画面領域に表
示される一グラフ表示画面例を示す説明図。
【図29】図29は、CRTに表示されている複数画面
の最前面に異常画面が表示された例を示す説明図。
【図30】図30は、CRTに表示されている複数画面
の最前面にグラフ表示画面が表示された例を示す説明
図。
【図31】図31は、対象システムから転送される状態
量データの転送フォーマットの一例を示す説明図。
【符号の説明】
10…対象システム、11…モニタリング制御装置、1
2…推論装置、13…診断装置、14…画面制御装置、
15…CRT、16…入力装置、17…記録装置、20
…運用データベース、21…診断データベース、22…
画面データベース、23…設計情報データベース、24
…原因・対策データベース、25…履歴データベース、
201…運用情報テーブル、211…基準域テーブル、
221…画面遷移テーブル、222…画面テーブル、2
31…要素テーブル、232…図面情報テーブル、24
1…異常症状テーブル、242…原因テーブル、243
…ルールテーブル、244…対策テーブル、251…不
足情報テーブル、252…履歴テーブル、253…異常
情報テーブル、254…原因・対策推論結果テーブル、
2011…運用番号、2012…運用イベント、201
3…運用時間、2111…運用番号、2112…状態量
データ上限、2113…状態量データ下限、2114…
運用時間(始)、2115…運用時間(終)、2211
…運用番号、2212a…A領域画面番号、2212b
…B領域画面番号、2212c…C領域画面番号、22
12d…D領域画面番号、2212e…E領域画面番
号、2212f…F領域画面番号、2221…画面番
号、2222…画面データ、2223…利用状態量デー
タ、2311…要素番号、2312…要素名、2313
…関連図面番号、2314…履歴テーブルポインタ、2
321…図面番号、2322…図面データ、2323…
図面内要素情報、2411…異常番号、2412…異常
箇所、2413…症状、2414…原因番号、2421
…原因番号、2422…原因、2423…ルール番号、
2424…対策番号、2425…根底異常箇所、243
1…ルール番号、2432…ルール、2441…対策番
号、2442…対策、2443…操作指令、2511…
不足情報番号、2512…運用番号、2513…不足状
態量データ、2521…運用番号、2522…状態量デ
ータ、2523…運用時間、2531…異常情報番号、
2532…運用番号、2533…運用時間、2534…
異常箇所、2535…異常症状、2541…原因・対策
番号、2542…異常情報番号、2543…原因番号、
2544…原因確定率、2545…対策番号、101
a、102a、103a、104a、105a、106
a、107a…運用フェーズ表示領域、101b、10
2b、103b、104b、105b、106b、10
7b…運用フェーズ、300…異常画面領域、301…
根底異常箇所の要素名、302…異常症状、303…異
常発生時間、304…原因の詳細内容、305…対策の
詳細内容、306…関連図面、307…根底異常箇所、
308…関連図面表示メニュー、309、310…メニ
ューボタン、311…対策実行メニュー、312…終了
ボタン、401…グラフ表示メニュー、402…メニュ
ーボタン、403…終了ボタン。
フロントページの続き (72)発明者 谷口 英宣 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 白木 光彦 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 手島 大助 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 日立京葉エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 水田 浩 東京都港区浜松町二丁目4番1号 宇宙開 発事業団内 (72)発明者 大庭 英雄 茨城県つくば市千現二丁目1番1 宇宙開 発事業団 筑波宇宙センター内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示装置に監視画面を表示して、対象シス
    テムの運用状態を監視するモニタリング方法において、 対象システムの構成を表わす、設計図面を少なくとも含
    む技術情報を予め記憶しておき、 対象システムから当該対象システムの状態を表わす状態
    量データについて、予め定めた基準に基づいて異常の有
    無を判定し、 異常があるとき、対象システムの、当該異常のある部分
    を含む図面を、上記記憶されている技術情報から取り出
    して、表示装置の監視画面に異常画面領域を設けて、該
    異常画面領域に上記図面を表示すると共に、図面におけ
    る当該異常のある部分に相当する部分を強調表示するこ
    とを特徴とするモニタリング方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、異常の原因およびその
    判定ルールと、原因に対応する対策とを予め記憶してお
    き、 異常と判定された場合に、上記判定ルールに従って、異
    常原因と特定し、 特定された異常原因と対応する対策とを、上記異常画面
    領域にさらに表示するモニタリング方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、異常のある部分を含む
    図面は、最もその部分をよく表わすものとして予め選ば
    れた図面であることを特徴とするモニタリング方法。
  4. 【請求項4】請求項1において、上記表示装置の表示画
    面に、対象システムの運用状態を監視するための正常監
    視画面を、上記状態量データに基づいて表示するモニタ
    リング方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、上記異常画面領域は、
    上記正常監視画面の前面に配置される、モニタリング方
    法。
  6. 【請求項6】請求項4において、対象システムの構成要
    素の一部について、外部からの選択を受け付けて、選択
    された構成要素の状態を、数値およびグラフの少なくと
    も一方で表示するためのグラフ表示領域を、監視画面に
    さらに表示させる、モニタリング方法。
  7. 【請求項7】複数のフェーズを順次遷移することによっ
    て運用される対象システムの運用状態について、表示装
    置に監視画面を表示して監視するモニタリング方法にお
    いて、 上記監視画面の一部に、上記複数のフェーズのそれぞれ
    を表わすシンボルを表示し、 対象システムの現在運用中のフェーズを表わすシンボル
    を強調表示することを特徴とするモニタリング方法。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6または7に
    おいて、対象システムは、宇宙航行体、航空機およびプ
    ラントのいずれかであるモニタリング方法。
  9. 【請求項9】対象システムの運用状態を監視するモニタ
    リングシステムにおいて、 対象システムの運用状態を表わす監視画面を表示するた
    めの表示装置と、 対象システムの構成を表わす、設計図面を少なくとも含
    む技術情報を予め記憶する記憶装置と、 対象システムから当該対象システムの状態を表わす状態
    量データについて、予め定めた基準に基づいて異常の有
    無を判定する診断装置と、 異常があるとき、対象システムの、当該異常のある部分
    を含む図面を、上記記憶されている技術情報から取り出
    して、表示装置の監視画面に異常画面領域を設けて、該
    異常画面領域に上記図面を表示すると共に、図面におけ
    る当該異常のある部分に相当する部分を強調表示する画
    面制御装置とを備えることを特徴とするモニタリングシ
    ステム。
  10. 【請求項10】対象システムの運用状態を監視するモニ
    タリングシステムにおいて、 表示装置を有し、該表示装置に監視画面を表示する手段
    と、 予め用意された、運用の進行状態ごとの監視画面を記憶
    する手段と、 対象システムの運用の進行を把握する手段とを備え、 上記進行を把握する手段は、把握した運用の進行状態
    を、上記監視画面を表示する手段に伝え、 上記監視画面を表示する手段は、該運用の進行状態に適
    した監視画面の情報を、監視画面の情報を記憶する手段
    から抽出して、監視画面を表示して、監視画面を対象シ
    ステムの運用の進行に応じて、自動的に画面遷移するこ
    とを特徴とするモニタリングシステム。
  11. 【請求項11】請求項10において、 過去の対象システムの状態量データを格納する手段、将
    来の対象システムの状態量データを推論する手段および
    外部から指示を入力するための入力手段とをさらに備
    え、 上記監視画面を表示する手段は、運用状態を指定する情
    報が入力手段から入力されたとき、指定された情報に基
    づいて、過去の対象システムの状態量データを格納する
    手段、および、将来の対象システムの状態量データを推
    論する手段から、該当する状態の状態量データを抽出
    し、該状態量データを監視画面に表示することを特徴と
    するモニタリングシステム。
  12. 【請求項12】請求項10において、 上記監視画面を表示する手段は、任意のモニタリング速
    度が入力手段から入力されたとき、過去の対象システム
    の状態量データを格納する手段、および、将来の対象シ
    ステムの状態量データを推論する手段から、入力された
    モニタリング速度に応じて、状態量データを抽出し、該
    状態量データを監視画面に表示することを特徴とするモ
    ニタリングシステム。
  13. 【請求項13】対象システムの運用状態を監視するモニ
    タリングシステムにおいて、 対象システムから転送されてくる対象システムの状態量
    データの不足を検知する手段と、 前記手段が検知した対象システムの状態量データの不足
    分を推論して予測状態量データを生成する手段と、 対象システムから転送されてきた対象システムの状態量
    データに該予測状態量データを補足して対象システムの
    状態量データを揃える手段とを有することを特徴とする
    モニタリングシステム。
  14. 【請求項14】請求項9において、 対象システムから状態量データを受け取ると共に、運用
    監視全体を制御するモニタリング制御装置と、 対象システムから転送されてくる対象システムの状態量
    データが全てそろわなかった場合に、不足している状態
    量データを予測し、かつ、対象システムに異常が生じた
    場合に、その異常の原因と対策を推論する推論装置と、 監視者がモニタリングを操作するのに用いる入力装置と
    をさらに備えることを特徴とするモニタリングシステ
    ム。
  15. 【請求項15】対象システムの運用監視全体を制御する
    モニタリング制御装置と、 対象システムから転送されてくる対象システムの状態量
    データが全てそろわなかった場合に、不足している状態
    量データを予測し、かつ、対象システムに異常が生じた
    場合に、その異常の原因と対策を推論する推論装置と、 対象システムの状態量データが、正常な値か否かを診断
    する診断装置と、 対象システムの監視画面を表示する表示装置と、 対象システムの状態量データ、対象システムの異常箇所
    および異常状態、該異常の原因、該異常の対策等を複数
    画面に分割して同時に表示装置に表示するよう制御する
    画面制御装置と、 監視者がモニタリングを操作するのに用いる入力装置
    と、 対象システムの運用監視に必要な情報である運用情報、
    状態量データの診断基準、異常原因および対策、状態量
    データの履歴、表示装置に表示する画面データ等と、対
    象システムの設計や開発で得た技術情報である対象シス
    テムの構成図や設計図面等を統合して格納する記録装置
    とを備え、 前記モニタリング制御装置は、対象システムの状態量デ
    ータを取得し該状態量データを前記診断装置に転送し、 前記診断装置は、前記記録装置に格納してある状態量デ
    ータの診断基準と該状態量データを照合して該状態量デ
    ータが診断基準外のとき異常とみなして対象システムの
    異常を前記モニタリング制御装置を経由して前記推論装
    置に伝え、 前記推論装置は、前記記録装置に格納してある異常原因
    および対策の情報を用いて該異常の原因および対策を推
    論して、推論結果をモニタリング制御装置を経由して画
    面制御装置に伝え、 画面制御装置は、監視画面に異常画面領域を設けて対象
    システムの異常箇所と異常の原因および対策等を表示す
    ることを特徴とするモニタリングシステム。
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