JPS63130665A - 未加硫ゴムの密着防止用組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、未加硫ｆムの密着防止用組成物に関するもの
である。

〔従来の技術〕

一般にゴム製品は、天然ゴム並びに合成デムに加硫剤、
加硫促進剤その他の用途に応じた各種薬剤を・臂ンパリ
ーミキサー又はミキシングロールを用いて混練りし、加
硫成型を行なうが、混練り工程から加硫工程に移るまで
の期間（場合により１ケ月近く）貯蔵される。

この際、未加硫ｆムは極めて粘着性に富む為、相互に密
着して著しい場合にはもとのシートやペレットの形状を
全くとどめない程塊状忙粘結し。

次の工程に移る操作が非常に困離になる。この為未加硫
ｆムの密着を防止する目的で、いわゆるゲスティングと
称して未加硫ゴム素材の表面上く最終用途や目的に応じ
て、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タル
ク等の無機粉体を付着せしめて、ｆムの密着を防止する
操作が行われている。

しかしながら、この方法は加工中や次工程への郡行時に
ゴム表面より粉塵が飛散脱落する九め、環境衛生、作業
性及び機械の保全の各条件上野ましくない。

そこで従来より、上記の欠点を解消するため、未加硫ゴ
ムの密着防止の目的で種々の方法が試みられてきた〇 ■　炭酸カルシウム、クレー等の水分散液の使用。

■　高級脂肪酸石鹸のような界面活性剤の応用。

■　動植物油の乳化分散物の応用。

■　ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂の分散物の
応用。

（つ　ワックス、・９ラフイン、金属石鹸等の乳化分散
物の応用つ 等であろう 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記の内■の方法はゴム表面の均一な粉
体付着性が悪く、飛散防止や無機゛粉体の固化の問題が
ある。

また、■〜■の方法は未加硫ゴム生地の表面に薄い非粘
着性の皮膜を形成せしめ、密着防止効果を発揮するもの
であるが、ゴム表面のベタつき、濡れ不均一て伴う密着
防止効果不足、摩擦に対する効果の持続性、が二表面の
滑性不足の問題があり、満足しえないものであり之。

さらに、■と■〜■を併用する方法も検討されており、
かなり満足すべき効果を得ているが、粉体の分散安定性
不安に伴う密着防止効果不足、粉体の飛散防止効果に問
題を残している。

〔問題点を解決するための手段〕

以上のような現状に鑑み、本発明者等は鋭意研究の結果
、密着防止効果が著しく優れ、粉体の飛散がなく、コ０
ムの表面のベタつきがなくゴム表面の滑性に優れた摩擦
に対する効果の持続性が高い未加硫ゴムの密着防止剤を
完成した。

その特徴とするところは、単独重合体のガラス転移点が
８０℃以上のモノマーと、屈曲伸展性を付与するモノマ
ーの共重合物であって、プラス転移点が４０℃以上の乳
化共重合物より成る点である。

単独重合体のガラス転移点が８０℃以上の七ツマ−とし
ては、スチレン、アクリロニトリル、メタクリル酸メチ
ル、塩化ビニルが好ましいが、これに限らずどのような
ものでもよい。

屈曲伸展性を付与するモノマーとしては、炭素数１〜６
のアルキルアクリル酸エステル及び／又は酢酸ビニルが
好ましいが、これも特に限定するものではない。

この屈曲伸展性を付与するモノマーは、密着防止材とし
て、ゴム表面に柔軟性、可撓性のある被覆を付与し、柔
らかいゴム例えば、ＮＲｌｒＩＲ等の♂ムフローの大き
い軟らかいゴムに対する親和性がある・ 以上の２成分の共重合の割合は、生成した共重合物のガ
ラス転移点が４０℃以上でさえあれば、特に限定するも
のではない。

プラス転移点と共重合物のモノマーの割合については、
可塑性物質その他共存物によっても多少異なるが、概ね
次の関係がある。

Ｔｇ＝＝／リマーのがラス転移温度（＠Ｋ〕’ｒｇｔ　
”成分量のガラス転移温度（０Ｋ）Ｗｌ＝成分量の重量
分率 例えば、スチレンとアクリル酸ブチルの共重合組成を算
出すると、ポリスチレンのＴｇは３７３＠にポリブチル
アクリレートのＴｇは２１８”Ｋである。

ここで、Ｔｇを４０℃（３１３＠Ｋ）以上にするＫは、
となり、スチレンを７３重ｉｔ係以上とアクリル酸ブチ
ルｔ−２７重を幅以下と共重合させればよいこととなる
。

共重合物のガラス転移点が４０℃以下であると、夏季等
は密着防止処理をしｆｔｆムシートが４０℃程度になり
、軟化し密着防止としてよりもむしろ粘接着剤としての
作用をするので好ましくない。

他方、ポリスチレン等のガラス転移点が８０℃以上のホ
モ４リマーでは処理生成皮膜がもろく、ゴム弾性による
変形に対応して皮膜の伸展性が少ない。

また屈曲伸展性を付与するモノマーとしてはエチル、ブ
チル、２−エチルヘキシル、ラウリル、ステアリル等の
各アルコールとアクリル酸又はメタアクリル酸とのエス
テルが含まれる。さらに、乳化重合吻の乳化安定性を向
上させる目的で親水性モノマー（メタアクリル酸、アク
リル酸、ヒドロキシルエチルメタアクリル酸エステル〕
ヲ１０モル憾以下共重合しても何等差し支えない。

上記乳化共重合物単独で処理することによりゴムの密着
防止の効果を十分に発揮する。

〔実施例〕

以下本発明の未加硫ゴムの密着防止剤の機能、性能を実
施例に基づいて詳述する。性能試験は次のように行り九
。

■　密着防止性 天然ゴムを素練りし、３ｍの厚みでシート出しする。シ
ート出ししたゴム生地を２．５Ｘ１０ｍの長方形に裁断
し、試験片とする。

この試験片を処理浴に浸漬し風乾する。風乾後２枚を重
ね合わせ、ｉｔ／ｍ”の荷重をかけ、４０℃雰囲気下で
２４時間放置する。その後剥離試験機を用いて３００９
／ｍｉｍの剥離速度で剥離する時の剥離力を測定する。

■　飛散防止性 天然コ９ムを素練りし、３＋ｗの厚みでシート出しする
。シート出ししたゴム生地ｔ−７Ｘ　３０　ｃｍの長方
形に裁断し、試験片とする。

この試験片を処理浴に浸漬し風乾する。風乾後、付着状
態を観察し、ゴム表面をブラシでこすり、脱落量を測定
する。

■　分散性 ５００ＣＨのメスシリンダーに２００＃の密着防止液を
入れて静置し、時間毎の液の分散状態を観察する。

■　比較用従来の密着防止浴の組成（比較例〕（１）牛
脂脂肪酸カリ塩　　　５０％水溶液伽）牛脂脂肪酸カリ
塩　　　２憾 炭酸カルシウム　　　　３９６水浴液 （Ｃ）　　ヤシ脂脂肪酸カリ塩　　５憾水溶液（ｄ）　
　ヤシ脂脂肪酸カリ塩　　２係クレー　　　　　　　　
３俤水溶液 （ｅ）　　炭酸カルシウム　　　１０慢水溶液実施例１ 攪拌機、冷却器、温度計、窒素ガス注入管並びな滴下ロ
ートを備えた１　００９ｍの４ツロフラスコにメチルア
クリレート４０Ｉ、スチレン１２０Ｉ％Ｉリオキシエチ
レンアルキルエーテル１０１１゜ドデシルベンゼンスル
ホン酸ソーダ４ｇと水３００ｇを流加攪拌して、エマル
ジョンを作成しておき、開始剤の過硫酸カリ０．６Ｉを
水２００Ｉに溶解して滴下ロートより、反応器内を６５
℃に昇温してから、窒素ガス気流中１時間で滴下する。

滴下終了後６５〜７０℃で８時間重合せしめて、反応を
終了する。得られｔ反応溶液は反応生成物の重合率が９
０１であり、粘度は５００　ａｐｅであり九（但し、粘
度の測定は、Ｂ型粘度計を使用し、２８℃で測定した。

）。

上記反応溶液５憾、水９５憾の配合して処理浴を作成し
た。

実施例２ スチレン　１００Ｎ エチルアクリレ−）　　４０ＩＩ ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ　４ｙポリオキシエ
チレンアルキルフエニルエーテル　　１０Ｊｉ’水　　
３００．９ 上記処方にて実施例（１）と同様に反応せしめた。

得られた反応溶液は反応生成物の重合率が９４憾であシ
、粘度は４８０　ａｐｓであっ九。

上記反応溶液５％、水９５憾の配合で処理浴を゛作成し
た。

実施例３ メチルメタクリレ−）　　　２０ＩＩ ステアリルアクリレート　　１２（［’アクリル酸　５
９ 過硫酸カリ　０．６９ ドデシルベンゼンスルホン酸ソー／　　ｉ水　　３０（
ＩＩ 上記処方にて実施例（１）と同様に反応せしめ友。

得られた反応溶液５憾、水９５チの配合で処理浴を作成
した。

これる本発明組成物と従来の密着防止剤の性能を表−１
に示す。

表−１から明らかなように、本発明の密着防止用組成物
は従来の処方に比して、密着防止性が良好であり且つ分
散性、飛散性共に全く問題はない。

表−１

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、単独重合体のガラス転移点が８０℃以上のモノマー
   と、屈曲伸展性を付与するモノマーの共重合物であって
   、ガラス転移点が４０℃以上の乳化共重合物より成るこ
   とを特徴とする未加硫ゴムの密着防止用組成物。 ２、ガラス転移点が８０℃以上のモノマーは、スチレン
   、アクリロニトリル、メタクリル酸メチル又は塩化ビニ
   ルの１種又は複数のものであり、屈曲伸展性を付与する
   モノマーはアクリル酸エステル及び／又は酢酸ビニルで
   ある特許請求の範囲第１項記載の未加硫ゴムの密着防止
   用組成物。