JPS63130509A - 殺虫材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は殺虫材、特にゴキブリやダニ類を効果的に殺す
ことが出来、しかも人畜無害であって永続性のある殺虫
材に係るものである。

［発明の背景］ 近年、木材のみならず、コンクリート、気泡コンクリー
ト、ブロック、レンガ等の不燃性新建材により住宅、ビ
ル、商店等の建物が種々建設されているが、これらに対
しても依然としてゴキブリやダニ等の害虫が入り込み、
人体に多大な被害を与えている。

［従来の技術］ 従来この様な事態に対処する手段としては、種々の有機
塩素剤がそのまま、或は各種殺虫剤をセルロース繊維に
含浸せしめて用いられて来た。

［発明の解決しようとする問題点］ しかしながらこれら材料は、先ず殺虫剤自体については
、人体に対する毒性が高く、水質汚染源にもなる虞れが
ある。又これらの担体であるセルロースｔＩｉ雄は、吸
湿、吸水性が大であり、含浸された殺虫剤を外部に浸み
出したり、変質させ、結局薬効はせいぜい数ケ年程度で
ある欠点を有している。

［問題点を解決する為の手段コ 本発明者は、これら従来法が有する諸欠点を尽く排除し
、害虫に対する薬効が高い反面実質的に人畜無害であり
、しかも長期間にわたって薬効が持続すると共に不燃性
である様な殺虫材を見出すことを目的として種々研究、
検討した結果、有機質Ｍ＆雄の表面若しくは該繊維同志
の空隙部にホウ素化合物単独若しくは酸化合物をバイン
ダーと共に存在せしめたことを特徴とする殺虫材を提供
するにある。

本発明において、ホウ素化合物は固体状で繊維表面若し
くは繊維同素の空隙に存在していることが薬効の点から
好ましい。

この為、ホウ素化合物のｔａ維への存在手段としては、
例えばポリエステル繊維マット表面にホウ素化合物粉体
を散布し、必要に応じ振動を与えて繊維間に充填したり
、或は前記粉体が散布されたシートに対して、該粉体を
サンドイッチする如く、別のシートを積層したり、バイ
ンダーを用いて付着させる等の手段を採用し得る。

本発明に用いられるホウ素化合物としては、オルトホウ
酸（Ｈ３ＢＯ３）が好ましく、これらの単独若しくはこ
れとホウ酸ソーダ（Ｎａ２Ｂ４０）・１０Ｈ２０）、８
ホウ酸ナトリウム水和物（Ｎａ２ＢｓＯ＋、ｌ　’４Ｈ
７０）等を適宜一種或は二種以上混合し、更には増量剤
等と共に用いることが出来る。

これらホウ素化合物はこれだけで繊維に存在せしめるこ
とが出来るが、更にバインダーと共に存在せしめること
が出来る。

かかるバインダーとしては、例えば、樹脂、クレー、石
膏等を適宜一種或は二種以上採用し得る。

ホウ素化合物の存在量は一般に殺虫材令重量の１０〜５
０％、好ましくは１０〜２０％程度を採用するのが適当
である。

又、ホウ素化合物に対し、バインダーを共存せしめる場
合、その使用量はホウ素化合物に対し、重量比でｌＯ〜
８０％程度採用するのが適当である。

本発明に用いられる有機質繊維としては、例えばポリエ
ステルｍ雄、ナイロン繊維、アクリル繊維等であり、こ
れらは適宜一種或は二種以上を併用し得る。

これら繊維の使用形態としては、−木の長い繊維にホウ
素化合物を付着せしめ、これを適当な大きさとなる様に
まとめることも出来るが、適宜織布或は不織布状にして
用いるのが適当である。

この様な形態の一例として例えばポリエステル、ナイロ
ン、アクリル、不織布用として用いられる細い合成樹脂
繊維をバインダーで整形したものや、不織布等を挙げる
ことが出来る。

更に、これら＃ａ雄はこれを通常のシュウタンや敷物の
形態とし、これにホウ素化合物を存在せしめることが出
来る。この様な場合には殺虫効果を有するシュウタンや
敷物材として有用である。

本発明殺虫材が有効に作用する害虫としては、白蟻、蟻
、ゴキブリ、ケナガコナダニ、ツメダニ、トリサシダニ
、スズメサシダニ等であり、人畜に対し低毒性（ＬＤｓ
ｏ　＝　３０００〜４０００ｍｇ／ｋｇ）であり、しか
も水等に対し、常温で５％以下の溶解度であり、又実質
的に変質することがないので長期にわたり、その薬効を
持続せしめることが可能となる。

［実施例］ 実施例１ 厚さ　０．１〜０．５ｍｍ　、　７Ｔ！リ工ステル４０
ｇ／ｍ２から成る１ｍＸ　２ｍの不織布（旭化成Ｎ　１
０４０．タラシキセンイＥＸＳ５０）にオルトホウ酸粉
末１５重量％を均一に散布し、その上に前記と同様のシ
ートを積層又は一層で殺虫材を構成した。この殺虫材を
空気が流通し得る容器に入れ、ここにツメダニ　１００
匹を入れて観察した処、約２４時間後に全滅した。

実施例２ 実施例１と同様の不織布マットにオルトホウ酸粉末１０
重量％とホウ酸ソーダ粉末１３重量％との混合物を均一
に散布し、その上に前記と同様のマットを積層せしめて
殺虫材を構成した。

この殺虫材を実施例１と同様の容器に入れ、ここにケナ
ガコナダニ２００匹を入れて観察した処、約２４時間後
に全滅した。

実施例３ 実施例１と同様の不織布にオルトホウ酸粉末１５重量％
と８ホウ酸ナトリウム４水和物２重量％との混合物を均
一に散布し、七の上に前記と同様のシュウタン用基布を
積層せしめて殺虫材を構成した。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、有機質繊維の表面若しくは該繊維同志の空隙部にホ
   ウ素化合物単独若しくは該化合物をバインダーと共に存
   在せしめたことを特徴とする殺虫材。 ２、有機質繊維は、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、
   アクリル繊維である特許請求の範囲（１）の殺虫材。 ３、有機質繊維は、織布状、不織布状である特許請求の
   範囲（１）又は（２）の殺虫材。 ４、ホウ素化合物は固体状で存在せしめる特許請求の範
   囲（１）の殺虫材。 ５、ホウ素化合物はオルトホウ酸である特許請求の範囲
   （１）の殺虫材。 ６、ホウ素化合物の存在量は、殺虫材全重量の１０〜５
   ０％である特許請求の範囲（１）又は（４）の殺虫材。