JPS63126573A - 鋼板のフランジ合わせ部における防錆シ−ル剤の塗布方法及び塗布用ノズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野） 本発明は、相互に重ね合わされた鋼板のフランジ部にお
ける合わせ端部に防錆のためのシール剤を塗布する方法
及びこれに用いる塗布用ノズルに関するものである。

（従来の技術） 車両用ボディのクォータパネルとホイールハウスアウタ
パネルとの関係で見られるように、二枚の鋼板における
それぞれのフランジ部を万いに重ね合わせてスポット溶
接等によって結合さけたものがある。一般に、これら両
フランジの重ね合わせ部には発泡性のスポットシーラが
塗布されており、フランジの合わせ部に水や泥等が浸入
するのを防止する構造となっている。

また、同じく二枚の鋼板における相互のフランジ部の結
合構造としては、例えば実開昭５５−１５７７号公報で
開示されているように、互いに重ね合わされるフランジ
のうちの一方に折返し用のフランジを形成し、相互の重
ね合わせ部に接着剤を塗布するとともに、上記折返し用
フランジを折曲げて互いの重ね合わせ部をクリンチ結合
した構成のものが既に提案されている。

（発明が解決しようとする問題点） 上記二枚の鋼板における相互のフランジ部に発泡性のス
ポットシーラを塗布した構成において、両フランジの合
わせ端部は開放状態にある。また、これら両フランジは
前述したスポット溶接の必要から上記のスポットシーラ
をフランジの合わせ端部にまで塗布することが困難であ
る。この結果、両フランジ部における合わせ端部から水
や泥等が浸入し、この部分から錆が発生するといった問
題が残されている。

一方、前記の公報に開示されている構成においてもＧｌ
記折返し用フランジ部（クリンチ結合部）には何ら防錆
のための対策が施されておらず、この折返し用フランジ
部において錆の発生を招くおそれがある。

本発明は、このような問題点を解決するための防錆シー
ル剤の塗布方法とそれに用いるノズルの提供を、その目
的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 上記の問題点を解決するために本発明は次のように構成
している。

まず、相互に重ね合わされた鋼板のフランジにおいて、
これらフランジの折曲げ巾の方向に関づるシール剤の塗
布範囲にわたって開口した吐出口をもつノズル本体には
、このノズル本体を少なくともフランジの折曲げ巾の方
向に関して位置決めした状態で、かつフランジの連続方
向へ案内するガイドを備えている。

このノズル本体をフランジの折曲げ巾の方向に関して位
置決めした状態で、上記の吐出口からシール剤を吐出さ
せつつフランジの連続方向へ移動させる。これにより、
両鋼板におけるフランジの合わせ端部には防錆のための
シール剤が連続して塗布される。

この結果、両フランジにおける合わせ端部からの錆の発
生が抑制され、しかもこのシール剤の塗布作業は前記の
ノズル本体を用いることにより、所望の塗布箇所に対し
正確にかつ効率よく塗布することができる。

（実施例） 次に本発明の実施例を図面によって説明する。

まず、一般的な車両ボディの外観を表わした第３図、こ
の第３図のＩＶ−ＩＶ線線入大断面表わした第４図にお
いて、一方の鋼板を例示したクォータパネル１にはその
縦面部８に続いて右方向に折曲げられたフランジ３が形
成されている。また、他方の鋼板を例示したホイールハ
ウスアウターパネル２についても、同様にその縦面部９
に続いてフランジ４が形成されている。そして、クォー
タパネル１のフランジ３上面にホイールハウスアウター
パネル２のフランジ４をΦね合わせ、これら両フランジ
３．４はスポット溶接等の手段によって互いに接合され
ている。

なお、両パネル１．２の上記縦面部８，９の間の空間に
は予め発泡性のスポットシーラ５が注入されていて、両
パネル１，２の間に水等が浸入して、ここに錆が発生ず
るのを防止するように配慮している。

上記の両パネル１，２のうち、ホイールハウスアウター
パネル２のフランジ４はその下側に位置するクォータパ
ネル１のフランジ３よりも短く形成している。そして、
これら両フランジ３．４の合わせ端部６には、第４図で
示すように防錆のためのシール剤７を塗布している。こ
れにより、上記の両フランジ３，４における相互の合わ
せ端部６からこれらフランジ３．４の合わせ面に水等が
浸入することを防止でき、これら両フランジ３゜４の間
での錆の発生を効果的に防止することができる。

次に、上記のシール剤７をフランジ３．４の合わせ端部
６に塗布するためのノズルの構成を第１図及び第２図に
よって説明する。まず、上記のシ−ル剤７を連続的に供
給されるように筒状に形成されたノズル本体１０は、そ
の先端がほぼ直角に折曲げられて先端曲げ部１１となっ
ている。この先端曲げ部１１の下面にはスリット状の吐
出口１２が形成されている。この吐出口１２の開口範囲
は、前記の両パネル１，２におけるフランジ３゜４の折
曲げ巾の方向（第１図及び第４図の左右方向）に関する
前記シール剤７の塗布範囲とほぼ同一寸法に設定されて
いる。

また、ノズル本体１０の垂直部分の外周にはガイド１３
が固定されている。このガイド１３を第１図及び第２図
で示すように、前記ホイールハウスアウターパネル２の
フランジ４端部に当接させることで、ノズル本体１０を
上記フランジ３．４の折曲げ巾の方向（第１図あるいは
第４図の左右方向）に関して位置決めし、同時にフラン
ジ３゜４の合わせ端部６とノズル本体１０における先端
曲げ部１１の吐出口１２との間の寸法を決定するように
構成されている。

次に上記構成のノズル本体１０を用いてクォータパネル
１　ＬＢよびホイールハウスアウターパネル２のフラン
ジ３．４における互いの合わせ端部に前記のシール剤７
を塗布する作業について説明する。まず、ノズル本体１
０のガイド１３を既に説明したようにフランジ４の端部
に当接させ、このノズル本体１０をフランジ３．４の折
曲げ巾の方向に関して位置決めすると同時に、フランジ
３゜４の合わせ端８Ｉ１６とノズル本体１０の吐出口１
２との門の寸法を決定する。

この状態においてノズル本体１０の吐出口１２から所定
のシール剤７を吐出させつつ、このノズル本体をフラン
ジ３，４の連続方向へ移動させる。

このとき、上記の吐出口１２の開口範囲はフランジ３．
４の折曲げ巾の方向に関するシール剤７の塗布寸法に対
応しているため、フランジ３．４の合わせ端部６には第
４図で示すようにシール剤７が連続して正確に、かつ能
率良く塗布される。

なお、第５図はノズル本体１０の前記ガイド１３に代え
て湾曲状のガイド２３を固定した実施例を示している。

（発明の効果） このように本発明は、鋼板におけるフランジの折曲げ巾
の方向に関するシール剤の塗布範囲にわたって吐出口を
もったノズル本体を、少なくともこのフランジの折曲げ
巾の方向に関して位置決めした状態で、前記の吐出口か
らシール剤を吐出させつつフランジの連続方向へノズル
本体を移動させることにより、相互に重ね合わされた鋼
板のフランジにおける錆の発生を効果的に抑えるための
シール剤の塗布が正確かつ効率良く行なえ、この種の作
業効率の向上を図ることができるといった利点を有する
。

【図面の簡単な説明】 図面は本発明の実施例を示し、第１図はシール剤を塗布
するためのノズルを一部断面で表わした平面図、第２図
は第１図で示すノズルの使用状態を表わした外観斜視図
、第３図は車両ボディの側面図、第４図は第３図の■−
■線拡線断大断面図５図は異なる実施例のシール剤塗布
用ノズルを表わした外観斜視図である。 １．２・・・鋼板 ３．４・・・フランジ ６・・・フランジの合わせ端部 ７・・・シール剤 １０・・・ノズル本体 １２・・・吐出口 １３．２３・・・ガイド 出願人　　トヨタ自動車株式会社 代理人　　　弁理士　岡田英彦（外３名）第１図 第２図 後図面着１゜ 第３図 １０・・・ノズル本体 １２・・・吐出口 ２３・・・ガイド ３　　　　　　第６図 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）相互に重ね合わされた鋼板のフランジにおける合
   わせ端部に防錆のためのシール剤を塗布する方法であっ
   て、前記フランジの折曲げ巾の方向に関するシール剤の
   塗布範囲にわたって吐出口をもったノズル本体を、少な
   くともこのフランジの折曲げ巾の方向に関して位置決め
   した状態で、前記の吐出口からシール剤を吐出させつつ
   フランジの連続方向へノズル本体を移動させることを特
   徴とした鋼板のフランジ合わせ部における防錆シール剤
   の塗布方法。
2. （２）相互に重ね合わされた鋼板のフランジにおける合
   わせ端部に防錆のためのシール剤を塗布するためのノズ
   ルであって、前記フランジの折曲げ巾の方向に関するシ
   ール剤の塗布範囲にわたって開口したシール剤用の吐出
   口をもったノズル本体に、このノズル本体を少くともフ
   ランジの折曲げ巾の方向に関して位置決めした状態で、
   かつフランジの連続方向へ案内するガイドを設けてなる
   鋼板のフランジ合わせ部における防錆シール剤の塗布用
   ノズル。