JP2508655Y2 - スポット溶接強度チェック構造 - Google Patents

スポット溶接強度チェック構造

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JP2508655Y2
JP2508655Y2 JP11113890U JP11113890U JP2508655Y2 JP 2508655 Y2 JP2508655 Y2 JP 2508655Y2 JP 11113890 U JP11113890 U JP 11113890U JP 11113890 U JP11113890 U JP 11113890U JP 2508655 Y2 JP2508655 Y2 JP 2508655Y2
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spot welding
spot
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bolster
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、部材の縦壁に端縁を近接させてスポット溶
接されるような相手部材と前記部材間のスポット溶接強
度を容易に確認し得るスポット溶接強度チェック構造に
関する。
[従来の技術] 第5図に示すように、自動車の床面側にはラッゲージ
フロア4とボルスタ2およびレインフォース3a等の部材
が配設され、それ等はスポット溶接により固定されてい
る。ラッゲージフロア4は、補強用の凸状部9を一体的
に成形した平板状のものからなり、ボルスタ2上に配置
される。ボルスタ2は、前記凸状部9と直交する方向に
複数本(図略)並設される部材で、第6図にも示すよう
にU字形状の横断面を有するものから形成される。すな
わち、ボルスタ2は、両側の縦壁6,6と底壁7で囲まれ
たコ字状部と、縦壁6,6の上端側を直角に折り曲げて形
成されるフランジ面5,5とから形成される細長な部材か
らなる。レインフォース3aはラッゲージフロア4と近似
する形状のものからなり、トリミングされたその端縁8a
をフランジ面5の下面に重合すると共に、凸状部10をラ
ッゲージフロア4の凸状部9内に挿着して配置される。
以上のように、ボルスタ2の上面側および下面側にはラ
ッゲージフロア4およびレインフォース3aが重合して配
置され、三者はスポット溶接により一体的に固定され
る。また、第6図によく示すように、レインフォース3a
の端縁8aはボルスタ2の折曲線12の近傍に配置され、フ
ランジ面5にラッゲージフロア4の平坦部13と共にスポ
ット溶接されて固定される。説明の都合上そのスポット
点をAとする。また、レインフォース3aの重合されてい
ないボルスタ2のフランジ面5にはラッゲージフロア4
の平坦部13がスポット溶接される。説明の都合上、その
スポット点をBとする。
スポット溶接される部材間に不整合の部分があった
り、スポット溶接条件に問題があったりすると、スポッ
ト溶接強度が不足する場合が生ずる。そのため、スポッ
ト溶接強度を定期的にチェックすることが必要となる。
第7図に示すように、B点はドライバのような溶接部
剥離工具14の先端部15をフランジ面5の端縁側からラッ
ゲージフロア4の平坦部13とフランジ面5との重合部に
挿入し、押圧することにより、その溶接強度を確認する
ことが出来る。しかしながら、A点はボルスタ2の縦壁
6に邪魔され、レインフォース3aの端縁8a側に溶接部剥
離工具14を挿入することが出来ない。そのため溶接強度
のチェック作業が不可能となる。この場合には、第7図
に示すように、ラッゲージフロア4を部分的に切断し、
溶接部剥離工具14の先端部15をフランジ面5の端縁側か
らフランジ面5とレインフォース3aの端縁8aとの間に入
れて溶接強度をチェックするしかなかった。
後に説明する本考案の実施例に類似する形状を有する
公知技術として実開昭56-83474号公報に開示するものが
ある。この技術はインナパネルの端縁に切り込み部を形
成し、該インナパネルをアウタパネルの折り返し部の内
外面に交互に重ね合わせてスポット溶接で固定するよう
にしたものである。前記インナパネルに切り込み部を形
成した点が本考案の構造と似ている。
[考案が解決しようとする課題] ボルスタ2の縦壁6の折曲線12の近傍にレインフォー
ス3aの端縁8aを配置してスポット溶接したA点の部分
は、前記したようにラッゲージフロア4を部分的に切断
しなければスポット溶接強度を確認することが出来ず、
大変な作業となる。更に、ラッゲージフロア4が部分的
に破壊され、製品として使用不可能となる。スポット溶
接強度のチェック作業が定期的抜き取り検査によって行
われているとしても、チェック済の部品を捨て去ること
は大きな問題点となる。
一方、実開昭56-83474号公報に記載された従来技術
は、前記したように切り込み部を設けた点において本考
案と類似するものであるが、それ以外の点においては構
成,目的,効果とも全く相異するものである。本技術は
インナパネルをアウタパネルの折り返し部の内外面に交
互に重ね合わせることにより、スポット溶接時における
電流の無効分流を防止し溶接性を向上すると共に、スポ
ット溶接の圧痕の発生を防止するようにしたものであ
る。前記切り込み部はインナパネルをアウタパネルの折
り返し部の内外面に交互に重ね合わすために必然的に形
成されるものであり、該切り込み部に関しては同公報に
は何等の記載もされていない。仮りに、本技術を前記し
たラッゲージフロア4とボルスタ2およびレインフォー
ス3a等の重合部に適用しようとしても、極めて困難であ
り、かつスポット溶接強度が不十分となり、シーリング
不良により防錆効果も低減する問題点も生ずる。そのた
め、スポット溶接強度をチェックする解決手段として本
技術を採用することは出来ない。
本考案は以上の事情に鑑みて創案されたものであり、
溶接部位を切断することなくスポット溶接強度を確実
に、かつ容易にチェックすることが出来、チェック作業
効率の向上とチェックコストの大巾低減が図れると共
に、部材間の整合性に悪影響を与えることがなく、かつ
スポット溶接位置の目安としても利用可能なスポット溶
接強度チェック構造を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、以上の目的を達成するために、部材の縦壁
から折り曲げ形成されるフランジ面と、それに重合され
る相手部材とのスポット溶接強度のチェック構造であっ
て、折曲線近傍の前記フランジ面の下面側にスポット溶
接される前記相手部材の溶接位置近傍に、前記折曲線に
ほぼ沿う方向から挿入された溶接部剥離工具が係止する
切欠き溝を形成してなるスポット溶接強度チェック構造
を構成するものである。
[作用] 折曲線近傍に端縁を近接させてスポット溶接される相
手部材の端縁に切欠き溝を形成する。切欠き溝はスポッ
ト溶接位置の近くに形成されると共に、折曲線にほぼ沿
う方向から挿入される溶接部剥離工具が係止し得る形状
および位置に形成される。前記溶接部剥離工具を切欠き
溝に押圧することによりスポット溶接強度をチェックす
ることが出来る。前記切欠き溝は前記相手部材の端縁を
部分的に切り落して形成されるもので、前記部材との整
合性に何等の影響を与えない。また、前記切欠き溝の近
傍にスポット溶接がされるため、スポット溶接の位置決
めとしても機能する。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。
フランジ面5,5を有し縦壁6,6と底壁7により横断面が
略U字形状をしているボルスタ2の一方側のフランジ面
5の下面にレインフォース3の端縁8が当接して重合さ
れる。また、ボルスタ2の上面には凸状部9を形成する
ラッゲージフロア4が重合される。ラッゲージフロア4
の凸状部9内にはレインフォース3の凸状部10が挿着さ
れる。ラッゲージフロア4とボルスタ2およびレインフ
ォース3は、凸状部9および凸状部10の形成されない平
坦部13とフランジ面5との重合部をスポット溶接するこ
とにより一体的に固定される。なお、レインフォース3
の端縁8のトリミング線11はボルスタ2の縦壁6とフラ
ンジ面5との間の折曲線12と平行に配置される。
第2図に示すように、レインフォース3の端縁8には
切欠き溝1が形成される。切欠き溝1はトリミング線11
と直交する向きに形成され、凸状部10とほぼ対向する位
置において複数個配設される。なお、端縁8のスポット
溶接は切欠き溝1の比較的近傍で行われる。
第3図は、第1図のスポット溶接位置の拡大断面図で
ある。図に明示されるように、ラッゲージフロア4の平
坦部13とボルスタ2のフランジ面5およびレインフォー
ス3の端縁8の重合部がスポット溶接され、スポット溶
接点(説明の都合上Cで表わす)は切欠き溝1の近傍に
配置される。
次に、本実施例におけるスポット溶接強度のチェック
方法について説明する。
ドライバのような溶接部剥離工具14(第4図)を第1
図に示すように縦壁6の折曲線12にほぼ沿うD方向から
挿入し、その先端部15(第4図)を切欠き溝1の一端側
に係止させる。次に、第4図に示すように溶接部剥離工
具14を押圧し、先端部15を切欠き溝1からフランジ面5
と端縁8との間に押し込む。その押し込みによりC点の
スポット溶接部の剥離の有無を確認することが出来る。
以上のチェック作業において、溶接部剥離工具14をD
方向から挿入することは容易であり、かつ先端部15を切
欠き溝1に係止して押圧することも極めて容易である。
そのため、スポット溶接強度のチェックが確実に、かつ
容易に行うことが出来る。
本実施例において、切欠き溝1をレインフォース3の
端縁8に形成しても端縁8の平坦性はそのまま保持され
るもので、端縁8はフランジ面5に密接することが出来
る。そのため、両者の整合性が保持され、スポット溶接
に何等の悪影響を与えない。
本実施例では、前記したような形状のラッゲージフロ
ア4とボルスタ2およびレインフォース3の間のスポッ
ト溶接強度のチェック構造について説明したが、本考案
はこれ等の部材の溶接部位に限るものでない。すなわ
ち、縦壁6等に邪魔されて溶接強度確認が円滑に行われ
ない部位に対して広く適用されるものである。
切欠き溝1の形状,方向,寸法等も図示のものに限ら
ず、縦壁6等の形状やフランジ面5に当接する相手部材
の端縁形状等を勘案して適宜のものが設定される。
[考案の効果] 本考案によれば、次のような顕著な効果を奏する。
1)溶接部剥離工具を縦壁に沿わせて挿入し、その先端
部を切欠き溝に係止し押圧するだけの簡単な動作により
スポット溶接強度を確実にチェックすることが出来る。
それにより、チェック作業効率を大巾に向上し得ると共
に、チェック作業コストを大巾に低減することが出来
る。
2)従来技術のように、溶接部位にある相手部材等を部
分的に切断する必要が全くなく、チェック済部材を製品
としてそのまま使用出来る。それにより製品コストの低
減が図れる。
3)切欠き溝を相手部材に形成しても部材の溶接部に何
等の変形も与えず、部材との整合性が損なわれず、確実
なスポット溶接が出来ると共に外観品質に影響を生じさ
せない。
4)切欠き溝はスポット溶接位置の近傍に形成されるた
め、スポット溶接のスポット打点位置の目安となり、ス
ポット作業の効率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の部分斜視図、第2図は同実
施例の切欠き溝の形状を説明するための部分平面図、第
3図は第1図のIII-III線拡大断面図、第4図は同実施
例の作用を説明するための説明用部分拡大断面図、第5
図は従来の各部材の溶接状態を示す部分斜視図、第6図
は第5図のVI-VI線拡大部分断面図、第7図は従来のス
ポット溶接強度チェック方法を説明するための説明用部
分拡大断面図である。 1……切欠き溝、2……ボルスタ、3……レインフォー
ス、4……ラッゲージフロア、5……フランジ面、6…
…縦壁、7……底壁、8……端縁、9,10……凸状部、11
……トリミング線、12……折曲線、13……平坦部、14…
…溶接部剥離工具、15……先端部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】部材の縦壁から折り曲げ形成されるフラン
    ジ面と、それに重合される相手部材とのスポット溶接強
    度のチェック構造であって、折曲線近傍の前記フランジ
    面の下面側にスポット溶接される前記相手部材の溶接位
    置近傍に、前記折曲線にほぼ沿う方向から挿入された溶
    接部剥離工具が係止する切欠き溝を形成することを特徴
    とするスポット溶接強度チェック構造。
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JPH0470276U JPH0470276U (ja) 1992-06-22
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