JPS63125327A - ポリエステルフイルム - Google Patents

ポリエステルフイルム

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JPS63125327A
JPS63125327A JP26989086A JP26989086A JPS63125327A JP S63125327 A JPS63125327 A JP S63125327A JP 26989086 A JP26989086 A JP 26989086A JP 26989086 A JP26989086 A JP 26989086A JP S63125327 A JPS63125327 A JP S63125327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
moisture content
moisture
polyester film
roll
Prior art date
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Pending
Application number
JP26989086A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Nishinomiya
西宮 忠男
Fujio Matsumoto
松本 不二雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPS63125327A publication Critical patent/JPS63125327A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は芳香族ポリエステルよりなるフィルムに係わる
ものであり、殊に平坦性の良好なフィルムを、その含有
水分率(以下含水率という)を適度に調整して、得る技
術に係わる。
〈従来技術とその問題点〉 ポリエステルフィルムをロール状に捲上げたフィルムロ
ールを保管しておくと、フィルムロールの端面部分が平
坦性を失って、ワカメの様な形状を呈することがある。
このワカメ状の変形フィルムは、ロールの表面層から芯
の方向に日時とともに深い位置に及んでゆく。今日では
、このワカメ状の変形の原因はフィルムが空気中の水分
を吸収して僅かに伸長する現象であると推定されている
ポリエステルフィルムはその製造において、充分乾燥さ
れた状態で熔融押出しされて冷却ロール表面にキャステ
ィングされ、更にロール延伸機、ステンター、熱処理装
置を経て巻取機で捲取られたものであるが、この過程で
は乾燥されたままの状態にあり、水分含有率は極めて僅
かであり、当然0.2fi1%未満である。従って、フ
イルム口−ルは水分を含む雰囲気に放置されれば、空気
中の水分を徐々に吸収することとなるが、フィルムロー
ルはその表面及び両端面が空気に暴露されることから、
この部分が選択的に吸湿し、伸張する。薄いフィルムで
は、この吸湿伸長はシワとなって観察される。
しかるに、フィルムはワカメ状の平坦性を欠いたものや
表面にシワが生じたものは通常の用途に供することはで
きない。従って、吸湿によるワカメ状形態の発生や経時
的なシワの発現を回避する手段が従来技術として提案さ
れている。
第1の手段は、防湿性包装材料によってポリエステルフ
ィルムを包装することである。防湿材料としては透水性
の少ない材料、例えばアルミニウムの蒸着フィルム等が
好適なものとなる(実公昭59−2699号公報)。
第2の手段は、フィルムローラにおいて層間の空気が殆
どないように緻密に捲上げることによって、フィルムに
吸湿伸長が生じないように抗束する硬捲き技術である(
特開[IB 57−193322号公報)。
しかしながら、第1や第2のポリエステルフィルムロー
ルの吸湿伸長の対策は必ずしもあらゆる製品に適用でき
るものではない。例えば電子写真やオーバーヘッドプロ
ジェクタ−等の印刷用フィルムは紙と同様に截断された
状態で重ねられており、包装は可能であるが硬捲き技術
は適用できない。
本発明は、フィルムの吸湿、脱湿に伴う寸法変化を抑え
て、平坦性の良好なものを得る新しい技術を提示するも
のである。
本発明に依れば、フィルムロールが解きほぐされたとき
、或はシート状に截断されたときに、フィルムが空気に
新たに暴露されることとなるが、その折にフィルムと空
気との水分差に基づく吸湿や脱湿が生じ、フィルムの平
坦性が変化することが回避できる。殊に不均一な水分の
吸着、脱着に起因するフィルムの伸縮を防ぐことによっ
て、フィルムの加工処理、使用等のトラブルを防ぐこと
が可能となるものである。
〈発明の目的〉 本発明は平坦性のよいポリエステルフィルムを提供する
ことを目的とするものである。
〈発明の構成〉 フィルムのフラットネス(平坦性)の定義をする。
本発明において、「フラットネス」とはフィルムを平坦
な面に拡げたときの平坦さをいう。例えば、フィルムロ
ールを解き平らな机の上に拡げた状態を想定したとき、
シート状に拡げられたフィルムが、その全面において平
らな机の面と接すれば、完全なフラットネスの条件を満
足している。
しかしながら、フラットネスが不完全なフィルムにあっ
ては、「うね状」に机の平面に接しない部分があるので
、フラットネスの不完全な部分は「うわ」を形成する。
ところで、この「うね」には、2種類の性質を異にする
ものが存在する。第1の「うね」は、机上に拡げたフィ
ルムの「うね」が30分間〜1時間程度の間に消失する
ものであり、一時的な「うね」であって、これを「T−
うね」と指称することができる。これに対し、ある程度
の時間を経ても全く消失することのない永久的な「うね
」が第2のものであって、これを1丁−うね」と指称す
ることができる。このように2種の「うね」が存在する
が、このうち「T−うね」はフィルム(シート)平面内
の水分の偏在に起因する「うわ」であることが判る。従
って、約30分間雰囲気に暴されたフィルムは、その平
面内における水分率の偏在が消失し、「T−うね」は消
滅する。
本発明は、「P−うね」を発生させないための技術であ
る。即ち、ポリエステルフィルムの含水率を少くとも0
.2重量%とするものである。
本発明の含水率を満足させるためには、フィルムの製膜
・延伸の工程において、捲取りまでの工程にフィルムに
0.2重母%の水分を吸収させる過程を設けることによ
って達成できる。勿論、捲取った後のフィルムロールを
吸湿させることも可能であるが、均質にフィルムを吸湿
することが好ましいので、製造工程や加工工程の捲取り
前において、フィルムを吸湿させる工程を付加するとよ
い。
フィルムの吸湿状態は、乾燥前後の1借の測定によって
正確に計測できる。その測定における乾燥条件は例えば
105〜180℃程度で数時間乾燥空気中に放置すれば
よい。
一方、ポリエステルフィルムの含水率の上限は0.5型
車%で充分である。水分率は1重口%以下であれば、乾
燥された雰囲気にフィルム(フィルムロール)が暴され
たとぎ、脱湿に伴うフィルムの収縮は殆ど問題とならな
い。しかしながら、0.5重口%〜0.2重量%の範囲
で調整すれば、フィルムへの水分の吸着・脱着に伴うフ
ィルムの寸法変化は無視できる程度に僅かとなることか
ら、ポリエステルフィルムの含水率の調整にあってはそ
の上限を0.5重量%程度とすべきである。
本発明は、ポリエステルとして芳香族ポリエステルであ
るポリアルキレンテレフタレート、殊にボエチレンテレ
フタレートを中心としたもの、又はポリブチレンテレフ
タレートに適用できる。同様に、吸湿によってフィルム
の伸縮の認められるポリエチレン−2,6−ナフタレン
ジカルボキシレートフィルムにも適用できる。本発明は
、加工工程、例えば印刷、染色等の水処理を施す場合の
外に、接着性を試与するためのサビング処理、コーティ
ング加工を施した場合に効果的なものであり、乾燥条件
を調整して捲取ることによって含水率を0.2〜0.5
重麿%に調節する。また製造工程では、フィルムを水分
の多い蒸気中を通過させて吸水させる工程を経て捲取る
とよい。
本発明では、ポリエステルフィルムはフィルムロールの
形態に捲上げられたもののみではなく、これを所定幅に
スリットした狭い幅のフィルム。
テープ等にも適用できる。更にロール状物以外の所定の
寸法に縦横方向に故断したシート状物にも適用できる。
要するにポリエステルフィルムとして、その含水率を0
.2〜0.5重量%に調整してあればよい。
本発明では、製造・加工の工程を経たフィルムを更に、
水分の吸着・脱着が大幅に生じないように倉庫等におい
て保管する実ms様を含む。ポリエステルフィルムはそ
の製造加工の段階から使用までの間において、その水分
率が0.2〜0.5重量%を維持して、伸縮変化による
フラットネスの低下の生じないような管理が不可欠であ
る。
〈実施例〉 以下に実施例を示して、本発明を更に説明する。
75μmのポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.
61  :カオリン平均粒径0,8μmのもの0.2重
量%含有)の二軸延伸フィルムを水に浸漬し、スクィー
ズロールにより表面の水滴を取除き、熱風乾燥FR(1
50〜165℃に調整)に導き、乾燥機内の滞留時間を
変更させて含水率を変化させて捲取り、フィルムロール
を得た。
得られたフィルムロールを相対湿度が40%、 60%
及び80%に調湿された恒温(22℃)恒湿槽に1週間
放置し、フラットネスを観察しT−うねの発生状況を観
察した。
結果を第1表に示す。
第1表 注) O:良好なもの Δ:ややTうねが認められるもの ×:Tうねが認められるもの 第1表の結果から、ポリエステルの場合、フィルムの含
水率を0.2〜0.5重り%の範囲に調湿すると、経時
シワ(T−うね)の発生がないことが判明した。
〈発明の効果〉 本発明に依って、ポリエステルフィルムの含水率を調整
すると、フィルムの加工や使用に際して。
フィルムが吸湿乃至1152湿してその寸法が伸縮しシ
ワやうねを生ずることがなく、極めて取扱いが容易とな
る効果がある。また、ポリエステルフィルムの含水率が
0.2〜0.5mm%に調整されていると、通常の条件
下で保管すればフィルムロールからの水分の吸脱着が緩
かであることから「T−うね」が実際に現われなくなる
効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)含水率が0.2重量%乃至0.5重量%に調湿さ
    れてなるポリエステルフィルム。
  2. (2)含水率が0.2重量%乃至0.5重量%に調整さ
    れて捲取られたフィルムロールを含水率が0.2重量%
    乃至0.5重量%に維持されるように保管されてなる特
    許請求の範囲第1項記載のポリエステルフィルム。
  3. (3)ポリエステルがポリエチレンテレフタレートであ
    る特許請求の範囲第1項記載のポリエステルフィルム。
  4. (4)ポリエステルフィルムがシート状に裁断され積重
    ねられた状態で調湿されてなる特許請求の範囲第1項記
    載のポリエステルフィルム。
JP26989086A 1986-11-14 1986-11-14 ポリエステルフイルム Pending JPS63125327A (ja)

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