JPH11235728A - セルローストリアセテートフィルムの製造方法 - Google Patents
セルローストリアセテートフィルムの製造方法Info
- Publication number
- JPH11235728A JPH11235728A JP4044198A JP4044198A JPH11235728A JP H11235728 A JPH11235728 A JP H11235728A JP 4044198 A JP4044198 A JP 4044198A JP 4044198 A JP4044198 A JP 4044198A JP H11235728 A JPH11235728 A JP H11235728A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- web
- drying
- cellulose triacetate
- roll
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
設置すると、コストアップになり、高温で処理すること
によりウエブの幅手方向の収縮が大きくなり、更には生
産のロット間のばらつきがあったりして、安定的な生産
がむずかしかった。また低温処理により平面性を矯正す
る方法では高速度で生産する場合平面性の改善が出来
ず、生産性を上げられないという問題があった。 【解決手段】 溶液流延製膜法によりセルローストリア
セテートフィルムを作製するにあたり、支持体からウエ
ブを剥離後、乾燥搬送工程での任意の位置でのウエブの
幅長をAとし、その位置から残留溶媒率を10%低減さ
せた位置での幅長をBとし、それらの位置の間での収縮
率SaをSa={(A−B)/A}×100とした時、
Sa≦5.0として乾燥搬送させることを特徴とするセ
ルローストリアセテートフィルムの製造方法。
Description
光材料や液晶画像表示装置に有用なセルローストリアセ
テートフィルムの製造方法に関する。更には平面性の優
れたセルローストリアセテートフィルムの製造方法に関
する。
示装置などにセルローストリアセテートフィルムが頻繁
に使用されている。これらの用途には平面性の優れたフ
ィルムが必要とされており、種々の提案がなされてい
る。例えば、特開平4−152125号または同6−2
7819号公報にはセルローストリアセテートフィルム
の製膜工程の終わりに近い工程で、悪くなっていた平面
性を矯正するための工程を設け、改善することが記載さ
れている。
うな設備を工程中に設置すると新たな設備が必要であっ
たり、高温で処理することによってウエブの幅手方向の
収縮が大きく、生産のロット間のばらつきが有り、安定
的な生産がむずかしかった。また低温処理により平面性
を矯正する方法では高速度で生産する場合平面性の改善
が出来ず、生産性を上げられないという問題があった。
べく本発明は行われたものである。
ことなく、高生産性下でも平面性や塗布ムラの優れたセ
ルローストリアセテートフィルムを製造する方法を提供
するものである。
に示したような、流延部において、エンドレスに走行す
る支持体1にダイ2からセルローストリアセテート溶液
(ドープという)を流延し、ドープを支持体1上で乾燥
し、ドープ膜3を形成し、次に剥離部において、支持体
1がほぼ一回りしたところの剥離点4でドープ膜3を剥
離し、剥離ロール4′を経て、乾燥部の乾燥装置5でウ
エブ3をロール群6を通って乾燥し、下引層や帯電防止
層等の塗布液を下引塗布部の下引塗布装置8の下引塗布
機9で塗布し、更に次の乾燥部のロール群6を通って乾
燥し、冷却部で冷却して、巻き取り部の巻き取り機10
にてフィルムロール11として巻き取るものである。ま
た図2で示すようなテンター装置(幅規制装置)12で
ウエブ3の両端をクリッピングして幅を保持しながら乾
燥する方法もある。溶液流延製膜法における乾燥搬送工
程は剥離部から冷却部の前の乾燥部までのウエブの搬送
工程をいう。
の概略断面図、図2及び図3がテンター装置を有する溶
液流延製膜装置の概略断面図、図4がクラウンロールの
平面図、そして図5が−90°に傾斜したテンター装置
を有する溶液流延製膜装置の概略断面図である。
ドープ膜は流延された支持体上での膜をいい、支持体上
で剥離可能な状態から巻き取られるまでのフィルム状の
ものをウエブと呼ぶこととするが、ドープ膜とウエブ、
またウエブとフィルムの境は不明瞭であるので曖昧のま
ま適宜本発明ではこのような用語を使いわけて使用す
る。
で、ウエブの幅手方向に収縮が起こりやすくその結果ス
ジが発生したりして平面性が劣化する。本発明者らは、
ウエブの幅手方向の収縮率を抑制する方法により、搬送
方向のスジを極力低減出来ることを見出した。また、こ
の収縮率が、ウエブが搬送中に接触するロール面長とウ
エブのパス長との関係と重要な関わりがあることを見出
し本発明に至った。特にハロゲン化銀写真感光材料のフ
ィルムベースとして用いられるセルローストリアセテー
トフィルムは、下引工程を有し、セルローストリアセテ
ートに対して膨潤性のある溶媒を塗布するため、大幅に
平面性が劣化するのを、上記の関係、及び搬送張力、乾
燥温度テンター装置の有効な使用などを併用することな
どによって下記の構成により達成した。
リアセテートフィルムを作製するにあたり、支持体から
ウエブを剥離後、乾燥搬送工程での任意の位置でのウエ
ブの幅長をAとし、その位置から残留溶媒率を10%低
減させた位置での幅長をBとし、それらの位置の間での
収縮率SaをSa={(A−B)/A}×100とした
時Sa≦5.0にして乾燥搬送させることを特徴とする
セルローストリアセテートフィルムの製造方法。
リアセテートフィルムを作製するにあたり、支持体から
ウエブを剥離後、乾燥搬送工程中でのウエブに対して、
膨潤性を有する溶媒を含有している塗布液を塗布する直
前での残留溶媒率をY0とし、その位置の幅長をCと
し、最終乾燥搬送工程後での幅長をDとし、またその間
での収縮率ScをSc={(C−D)/C}×100と
した時、Se≦0.15Y0+0.57として乾燥する
ことを特徴とするセルローストリアセテートフィルムの
製造方法。
リアセテートフィルムを作製するにあたり、乾燥搬送工
程の剥離部において、支持体からウエブを剥離後、ウエ
ブが最初に接触するロールがドライブロールであること
を特徴とするセルローストリアセテートフィルムの製造
方法。
該位置でのウエブの残留溶媒率から10%低減された位
置との間において搬送ロールがウエブと接触している面
長をLaとし、またその間のウエブのパス長をRaとし
た時、その比Ha(Ha=La/Ra)が0.07≦H
a≦1.0の範囲で搬送することを特徴とする(1)に
記載のセルローストリアセテートフィルムの製造方法。
する直前での位置から最終乾燥工程終了までの間におい
て、搬送ロールがウエブと接触している面長をLcと
し、またその間のウエブのパス長をRcとし、またその
間のウエブのパス長をRcとした時、その比Hc(Hc
=Lc/Rc)が0.09≦Hc≦0.9の範囲で搬送
することを特徴とする(2)に記載のセルローストリア
セテートフィルムの製造方法。
入直前でのウエブの残留溶媒率をX0とし、最終乾燥工
程導入直後の位置から最終乾燥工程中の任意の位置のウ
エブの残留溶媒率X1がX1≦0.8×X0となったとこ
ろまでの間で塗布液の溶媒の沸点をbp(℃)とした
時、ウエブの表面温度を(bp+40℃)以下として乾
燥することを特徴とする(2)または(5)に記載のセ
ルローストリアセテートフィルムの製造方法。
終了までの間で、テンター装置を用いて乾燥し、搬送す
ることを特徴とする(2)、(5)または(6)のいず
れか1項に記載のセルローストリアセテートフィルムの
製造方法。
に際し、ウエブ幅手方向の弾性率が1.5kg/mm2
〜400kg/mm2のときに導入し、乾燥、搬送する
ことを特徴とする(7)に記載のセルローストリアセテ
ートフィルムの製造方法。
0°〜150°、または−30°〜−150°の角度を
持っていることを特徴とする(7)または(8)に記載
のセルローストリアセテートフィルムの製造方法。
送方向への張力を10〜50kgf/mとして搬送する
ことを特徴とする(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)または(6)のいずれか1項に記載のセルロース
トリアセテートフィルムの製造方法。
ールの幅手方向の外側に向かって張力がかかる構造のロ
ールを使用して搬送することを特徴とする(1)、
(2)、(3)、(4)、(5)、(6)または(1
0)のいずれか1項に記載のセルローストリアセテート
フィルムの製造方法。
ールの幅手方向に対して表面の摩擦係数を最大値
μmax、最小値μminとした時、最大値と最小値との比μ
がμ=μmax/μmin≧1.2μminであるロールを使用
して搬送することを特徴とする(1)、(2)、
(3)、(4)、(5)、(6)、(10)または(1
1)のいずれか1項に記載のセルローストリアセテート
フィルムの製造方法。
膜装置を示したものであり、図2はテンター装置12を
有する溶液流延製膜装置である。
すべきドープ膜、ウエブあるいはフィルムの重量をP
(g)とし、それらを110°で1.5時間乾燥した重
量をQ(g)とした(P−Q)の溶媒量(g)を乾燥重
量Q(g)で除したもので、下記の式で示される。
率は、製膜方法やドープの組成によって異なるが、大き
いものではほとんどドープ組成としてそのままの溶媒を
含有している状態で剥離される場合から、十分に支持体
上で乾燥した数十%のものまである。前者の場合には、
10℃以下に冷却された小さい径のドラム支持体上に流
延し、ドープをゲル化させて直ぐ剥離する方法(例えば
特開昭62−371133号公報)もある。この方法で
は残留溶媒が非常に多い状態でドープ膜を剥離するた
め、剥離後の収縮が大き過ぎ平面性が非常に劣化し易
い。それを防ぐために剥離後テンター装置によって幅を
保持しなければならず、かなり乾燥が進むまでの非常に
長いパスのテンター装置が必要になり、設備コストが莫
大となる。
向に張力をかける搬送におけるロール間のメカニックロ
スから張力上昇によるものがあり、これは一般的に搬送
張力を制御、またはロールをテンデンシー化(同調化)
する方法によって対応されているが、平面性劣化抑制手
段としては不十分であった。
流延製膜法において、従来からウエブの幅収縮が、また
それに伴う平面性の劣化が問題となっていたが、本発明
では製膜装置内での色々な検討の結果、微細な条件まで
もコントロールすることによって幅収縮や平面性の劣化
を極度に押さえたものである。
の乾燥搬送工程中において任意の位置から残留溶媒を1
0%下げたところの位置までの間の収縮率Saを5.0
以下にすることによって、平面性が改善されるものであ
る。これを達成する手段としては、上記区間におい
て、ロールがウエブと接触している面長をLaとし、ま
たその間のウエブパス長をRaとした時、その比Ha
(Ha=La/Ra)を次の関係0.07≦Ha≦1.
0として乾燥搬送する方法である。ウエブのロールに接
触していないパス長が大きくなればなるほど平面性が劣
化する。Haは大きいほどよく最大値であるHa=1.
0の場合はロールが密着して並ぶいわゆる密間ロールを
ウエブを通すことも一つの方法であるが、適度にロール
間隔を配置することによって、またロールの径を選ぶこ
とによってHcを決めることが出来る。ロール直径とし
ては、5〜30cmがよく、好ましくは8〜25cm、
特に10から20cmが好ましい。その他、剥離後、
最初の接触するロールをドライブロールとする方法も、
また搬送をスムースにするためにウエブの搬送方向へ
の搬送張力を10〜50kgf/m(幅手方向)、好ま
しくは15から40kgf/m、特に好ましくは20〜
35kgf/mかけることによって、更に乾燥搬送工
程のロールをロールの幅手方向に張力がかかる、例えば
クラウンロール、エッジニップロール、スパイラルロー
ルなどのような構造のロールを、または(と同様
に)ロールの幅手方向に摩擦係数の最大値をμmax、最
小値をμminとした時、最大値と最小値との比HμがH
μ=μmax/μmin≧1.2のロール、例えば中央部をμ
max、端の方をμminとしたロールを用いることによっ
て、第1の発明の効果つまり平面性劣化を抑制すること
が出来るのである。
筒形で表面が平滑なもの(平ロールと言われている)が
用いられており、ウエブがロール面に接触している間に
起こる収縮力を制御する力が不十分であり、平面性を劣
化させてしまう。これに対して本発明におけるクラウン
ロールのようなウエブの幅手方向外側に向かって張力が
かかる構造のロールを用いることによって、中心部へ収
縮する力と幅手外側に向けて伸ばそうとする力と動きが
打ち消しあって平面性劣化を抑制する。その後の搬送工
程でのロール群をロールの長さ方向の表面の摩擦係数分
布の最大値をμmax、最小値をμminとした時に、μmax
/μmin≧1.2としたロールを用いても同様の効果が
得られる。このロールは中央付近が最大値の摩擦係数を
持っていて、端の方を最小値のそれになっているもの
で、収縮力と伸ばそうとする力を打ち消しあうことがで
きるようになっている。最大値の摩擦係数としては、
0.12〜0.8、最小値のそれは0.1〜0.5が好
ましい。
の乾燥搬送工程中で、該ウエブに対して、膨潤性を有す
る溶媒を含有する下引や帯電防止等の塗布液を塗布する
直前から最終乾燥搬送工程後までの間の収縮率ScをS
c≦0.15Y0+0.57(ここで、Y0は塗布直前の
ウエブ残留溶媒率)という関係内にすることによって平
面性が改善されるものである。これを達成する手段とし
て、上記区間において、ロールがウエブと接触してい
る面長をLcとし、またその間のウエブパス長をRcと
した時、その比Hc(Hc=Lc/Rc)を次に表され
る関係0.09≦Hc≦0.9として搬送する方法であ
る。
ィルムベースには下引や帯電防止等の機能を与える層を
設ける必要がある。セルローストリアセテートフィルム
の場合には、これらの層を接着せしめるために、セルロ
ーストリアセテートフィルムに対して膨潤性のある溶媒
を含有する塗布液を塗布するため、ウエブが膨潤し平面
性が悪くなる。またウエブの残留溶媒率が大きいうちに
該塗布液を塗布することによって乾燥負荷を小さくする
ことが行われているが、この方法だと平面性が更に悪く
なる可能性がある。塗布時残留溶媒率は、20%以下が
よく、好ましくは10%以下、特に好ましくは5%以下
である。また、塗布は複数回おこなわれることもあり、
1回に塗布される塗布液量はウエブの10〜20重量%
であることが一般的である。そして乾燥終了時点での残
留溶媒率を3%以下にする。塗布後の平面性劣化を防止
するための上記発明に加える他の手段としては前記、
、、及びもこの第2の発明を更なる平面性劣化
防止に役立つが、更に塗布後の膨潤したウエブの急加
熱による熱収縮を緩和させるために、最終乾燥搬送工程
直前のウエブの残留溶媒率X0とし、最終乾燥搬送工程
導入直後の位置から最終乾燥搬送工程中の任意の位置の
ウエブの残留溶媒率X1がX1≦0.8×X0となったと
ころまでの間で塗布溶媒の沸点をbp(℃)とした時、
ウエブの表面温度を(bp+40℃)以下として乾燥す
ることによっても第2の発明効果を向上させることが出
来る。また、塗布液を塗布直後から最終乾燥搬送工程
終了までの間にテンター装置でウエブを幅保持するのも
好ましい。ウエブ幅手方向の弾性率が1.5kg/mm
2〜400kg/mm2のとき、テンターに導入するのが
よく、好ましくは58kg/mm2〜300kg/mm2
である。弾性率が低すぎると安定なクリッピングが出来
なかったり、クリップとの接触部がウエブ処理開始時の
ウエブ幅長の2.0%未満、特には1.5%が好まし
い。テンター装置のクリップとしては、通常のポリエス
テルに使用されているクリップ、あるいは特開昭62−
46626号や特開平2−182654号等の公報に記
載されているようなピンクリップを用いてもよい。更に
テンター装置の角度を持たせ、テンター装置を使用する
効果をさらに高めることが出来る。これはウエブがテン
ター装置内部で弛むのを防ぐ役割がある。つまり角度を
持たせることによる、重力による弛みをなくすことが出
来る。テンター装置の角度は好ましくは+60°〜+1
20°、または−60°〜−120°である。
ウエブの最初に接触する媒体をドライブロールとするこ
とにより平面性劣化を防止するものである。ウエブの最
初に接触する媒体は、一般に剥離ロールと呼ばれてお
り、通常ではこの剥離ロールはフリーロールであって、
製膜速度で走行するウエブとの摩擦により回転している
ため、ロール上でのウエブの収縮、摩擦などの悪影響が
ウエブ平面にムラが生じてしまっていた。剥離ロールを
ウエブの走行速度に追従させるようにしたドライブロー
ル(駆動ロール)を用いることにより、前記の悪影響、
および、ウエブ平面性ムラを低減することが出来る。
ロール群を通って搬送し、乾燥するゾーン全てをいう。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
に各試料を切り出し、50W蛍光灯を5本並べて試料台
に45°の角度から照らせるように高さ1.5mの高さ
に固定し、試料台の上に各フィルム試料を置き、フィル
ム表面に反射してみえる凹凸を目で見て、次のように判
定した。
る。
に下記ゼラチン液を塗布、セットそして乾燥して、平面
性と同じ大きさに切り出し、下記レベルに従って評価し
た。
ように評価した。
剥離点4で残留溶媒率が100重量%で剥離し、ウエブ
をフリーロールの剥離ロール4′を通過させ、その後、
通常の平ロールを使用し、搬送張力を55kgf/m、
乾燥搬送ロールのスパンの比Hcを0.07として、乾
燥装置5のロール群6を通し、乾燥温度を50℃から徐
々に上昇させ、70℃、90℃そして110℃とし、残
留溶媒率を3.3として、次の下引塗布装置8へとウエ
ブを搬送した。この乾燥搬送工程での収縮率Saの最大
値はSa=5.5%であった。上記塗布液を2基の下引
塗布機9で塗布し、下引後の乾燥装置5′乾燥温度を1
00℃で乾燥し、下引塗布後のロールスパンの比をHc
=0.07とし、下引直後から最終乾燥搬送工程終了後
までの収縮率Sc=1.3として、製膜して巻き取り機
10でフィルムロール11として巻き取った。これを比
較試料1とした。なお、下引塗布機以降のロール形状と
張力は塗布前と同じであった。試料を上記の平面性と塗
布ムラについて評価した。
膜し、巻き取り、本発明試料1、2及び3とした。
た。
製膜し、巻き取り、本発明試料4、5及び6とした。
80℃、その後は110℃、 ウエブ幅手弾性率が200kg/mm2の時に−90°
のテンター装置を使用。
膜し、巻き取り、本発明試料7とした。
ルに変更、平ロールの20%をμmax=2.5、μmin=
2.0ロールに置き換えた。
製膜し、巻き取り、本発明試料8及び9とした。
のテンター装置使用、下引乾燥温度(塗布後の残留溶媒
率2.64%まで80℃、その後の温度100℃、剥離
ロールをドライブロールに変更、平ロールの20%をμ
max=2.5、μmin=2.0ロールに置き換えた。
価を行い、その結果を表1に示した。
a及びHc、搬送張力、クラウンロールの使用、乾燥温
度、−90°のテンター装置の使用、剥離ロールのドラ
イブロール化を本発明の範囲内に設定し、また実施した
本発明試料は、比較試料に比べ、格段に平面性、塗布ム
ラ共に向上し、更に本発明を組み合わせたところ更に向
上した。本発明をほとんどあるいは全て組み合わせた実
施例においては平面性及び塗布ムラ共、優れた評価結果
を得た。
造法において、乾燥搬工程内の各種の条件、例えば、収
縮率の制御ロールの形状、フリーパス長とロールの関
係、テンターの使用等を決めることにより、平面性に優
れたセルローストリアセテートが得られ、ハロゲン化銀
写真感光材料や、液晶画像表示装置の偏光板保護フィル
ムに好ましく用いられる。
断面図。
断面図。
流延製膜装置の概略断面図。
Claims (12)
- 【請求項1】 溶液流延製膜法によりセルローストリア
セテートフィルムを作製するにあたり、支持体からウエ
ブを剥離後、乾燥搬送工程での任意の位置でのウエブの
幅長をAとし、その位置から残留溶媒率を10%低減さ
せた位置での幅長をBとし、それらの位置の間での収縮
率SaをSa={(A−B)/A}×100とした時、
Sa≦5.0として乾燥搬送させることを特徴とするセ
ルローストリアセテートフィルムの製造方法。 - 【請求項2】 溶液流延製膜法によりセルローストリア
セテートフィルムを作製するにあたり、支持体からウエ
ブを剥離後、乾燥搬送工程中のウエブに対して、膨潤性
を有する溶媒を含有している塗布液を塗布する直前での
残留溶媒率をY0とし、その位置の幅長をCとし、最終
乾燥搬送工程後での幅長をDとし、またその間での収縮
率ScをSc={(C−D)/C}×100とした時、
Se≦0.15Y0+0.57として乾燥することを特
徴とするセルローストリアセテートフィルムの製造方
法。 - 【請求項3】 溶液流延製膜法によりセルローストリア
セテートフィルムを作製するにあたり、乾燥搬送工程の
剥離部において、支持体からウエブを剥離後、ウエブが
最初に接触するロールがドライブロールであることを特
徴とするセルローストリアセテートフィルムの製造方
法。 - 【請求項4】 前記乾燥搬送工程の任意の位置と、該位
置でのウエブの残留溶媒率から10%低減された位置と
の間において搬送ロールがウエブと接触している面長を
Laとし、またその間のウエブのパス長をRaとした
時、その比Ha(Ha=La/Ra)が0.07≦Ha
≦1.0の範囲で搬送することを特徴とする請求項1に
記載のセルローストリアセテートフィルムの製造方法。 - 【請求項5】 前記乾燥搬送工程で、塗布液を塗布する
直前での位置から最終乾燥工程終了までの間において、
搬送ロールがウエブと接触している面長をLcとし、ま
たその間のウエブのパス長をRcとし、またその間のウ
エブのパス長をRcとした時、その比Hc(Hc=Lc
/Rc)が0.09≦Hc≦0.9の範囲で搬送するこ
とを特徴とする請求項2に記載のセルローストリアセテ
ートフィルムの製造方法。 - 【請求項6】 前記乾燥搬送工程の最終乾燥工程導入直
前でのウエブの残留溶媒率をX0とし、最終乾燥工程導
入直後の位置から最終乾燥工程中の任意の位置のウエブ
の残留溶媒率X1がX1≦0.8×X0となったところま
での間で塗布液の溶媒の沸点をbp(℃)とした時、ウ
エブの表面温度を(bp+40℃)以下として乾燥する
ことを特徴とする請求項2または5に記載のセルロース
トリアセテートフィルムの製造方法。 - 【請求項7】 前記塗布液を塗布した直後から乾燥終了
までの間で、テンター装置を用いて乾燥し、搬送するこ
とを特徴とする請求項2、5または6のいずれか1項に
記載のセルローストリアセテートフィルムの製造方法。 - 【請求項8】 該テンター装置にウエブを導入するに際
し、ウエブ幅手方向の弾性率が1.5kg/mm2〜4
00kg/mm2のときに導入し、乾燥、搬送すること
を特徴とする請求項7に記載のセルローストリアセテー
トフィルムの製造方法。 - 【請求項9】 該テンター装置が水平に対して+30°
〜150°、または−30°〜−150°の角度を持っ
ていることを特徴とする請求項7または8に記載のセル
ローストリアセテートフィルムの製造方法。 - 【請求項10】 前記乾燥搬送工程でのウエブの搬送方
向への張力を10〜50kgf/mとして搬送すること
を特徴とする請求項1、2、3、4、5または6のいず
れか1項に記載のセルローストリアセテートフィルムの
製造方法。 - 【請求項11】 前記乾燥搬送工程のロールが、ロール
の幅手方向の外側に向かって張力がかかる構造であるこ
とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または1
0のいずれか1項に記載のセルローストリアセテートフ
ィルムの製造方法。 - 【請求項12】 前記乾燥搬送工程のロールが、ロール
の幅手方向に対して表面の摩擦係数を最大値μmax、最
小値μminとした時、最大値と最小値との比HμがHμ
=μmax/μmin≧1.2μminであるロールを使用して
搬送することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
6、10または11のいずれか1項に記載のセルロース
トリアセテートフィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4044198A JPH11235728A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | セルローストリアセテートフィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4044198A JPH11235728A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | セルローストリアセテートフィルムの製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004354855A Division JP4325547B2 (ja) | 2004-12-08 | 2004-12-08 | 光学フィルムの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11235728A true JPH11235728A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=12580742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4044198A Pending JPH11235728A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | セルローストリアセテートフィルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11235728A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002248639A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-09-03 | Konica Corp | セルロースエステルフィルムとその製造方法、偏光板保護フィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
JP2003093963A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-02 | Konica Corp | 光学フィルムの製造方法 |
JP2007276447A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-10-25 | Fujifilm Corp | ポリマーフィルムの製造方法 |
JP2009262515A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-12 | Fujifilm Corp | 溶液製膜方法 |
JP2009276799A (ja) * | 2009-08-27 | 2009-11-26 | Konica Minolta Holdings Inc | 偏光板用保護フィルムの製造方法 |
US7678300B2 (en) | 2005-11-30 | 2010-03-16 | Konica Minolta Opto, Inc. | Optical film manufacturing method and apparatus |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP4044198A patent/JPH11235728A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002248639A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-09-03 | Konica Corp | セルロースエステルフィルムとその製造方法、偏光板保護フィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
JP2003093963A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-02 | Konica Corp | 光学フィルムの製造方法 |
US7678300B2 (en) | 2005-11-30 | 2010-03-16 | Konica Minolta Opto, Inc. | Optical film manufacturing method and apparatus |
JP2007276447A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-10-25 | Fujifilm Corp | ポリマーフィルムの製造方法 |
JP2009262515A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-12 | Fujifilm Corp | 溶液製膜方法 |
JP2009276799A (ja) * | 2009-08-27 | 2009-11-26 | Konica Minolta Holdings Inc | 偏光板用保護フィルムの製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5773126A (en) | Composite film having a surface slip property | |
JP2001198933A (ja) | セルロースアシレートフィルムの製造方法 | |
US3939000A (en) | Flat photographic film produced by heating above the second order transition temperature of the base | |
JPH11235728A (ja) | セルローストリアセテートフィルムの製造方法 | |
JP4076059B2 (ja) | フィルムロール | |
US6780470B2 (en) | Method of coating a web with a solution | |
US6060226A (en) | Polyester support | |
JP2554553B2 (ja) | 写真感光材料用支持体の製造方法 | |
JP4325547B2 (ja) | 光学フィルムの製造方法 | |
JP3287417B2 (ja) | シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム | |
JP2000273214A (ja) | ポリベンザゾールフィルム及びそれを用いた磁気記録媒体 | |
JP3287418B2 (ja) | シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム | |
JP5621594B2 (ja) | 光学フィルムの製造方法、及び光学フィルム | |
JPH11123732A (ja) | セルローストリアセテートフィルムの製造方法 | |
JPH03207651A (ja) | 二軸配向ポリエステルフイルム | |
JP2000176950A (ja) | セルローストリアセテートフィルムの製造方法及び取り扱い方法 | |
JP2003251251A (ja) | 乾燥装置、乾燥方法及びこれらを用いた画像形成材料の製造方法 | |
JP2000153676A (ja) | 感熱転写用二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP3242832B2 (ja) | 写真フィルム用ベースフィルム | |
JPH0740498A (ja) | 透明導電性フィルムの製造方法 | |
JP3123872B2 (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH04286611A (ja) | セルローストリアセテートフイルムの製造方法 | |
JPH1190945A (ja) | セルローストリアセテートフィルムの製造方法及び製造装置 | |
JPH0519403A (ja) | 感光材料の生産方法 | |
JP3242837B2 (ja) | 写真フィルム用ベースフィルムの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041001 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041019 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050405 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050906 |