JP3478667B2 - 写真フィルム用ベースフィルム - Google Patents

写真フィルム用ベースフィルム

Info

Publication number
JP3478667B2
JP3478667B2 JP13636196A JP13636196A JP3478667B2 JP 3478667 B2 JP3478667 B2 JP 3478667B2 JP 13636196 A JP13636196 A JP 13636196A JP 13636196 A JP13636196 A JP 13636196A JP 3478667 B2 JP3478667 B2 JP 3478667B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
less
roll
photographic
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13636196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09319029A (ja
Inventor
幸治 古谷
満 岩崎
道文 金浜
賢司 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP13636196A priority Critical patent/JP3478667B2/ja
Publication of JPH09319029A publication Critical patent/JPH09319029A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3478667B2 publication Critical patent/JP3478667B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルム用ベ
ースフイルムに関し、更に詳しくはフィルムをロール状
に巻き取って加熱処理を施した後のフィルムの平面性不
良の発生が低減されたポリエチレン−2,6−ナフタレ
ンジカルボキシレートを主たる成分としてなる写真フイ
ルム用ベースフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムには、一般のカメラに装填
して撮影に用いるネガフイルム等の如きロール状フイル
ムで用いるものと、X線用フイルム、製版用フイルム、
カットフイルム等の如きシート状フイルムで用いるもの
とがある。
【0003】ロール状フイルムのベースフイルムにはト
リアセチルセルロース(以下『TAC』と略称すること
がある)フイルムが主として用いられ、シート状フイル
ムのベースフイルムにはポリエチレンテレフタレートか
らなる二軸延伸ポリエステルフイルムが主として用いら
れている。
【0004】TACフイルムは、光学的に異方性が無く
透明度が高いこと、更にプラスチックフイルムとしては
比較的吸水性が高いため、ロールフイルムとして巻かれ
た状態で経時されることによって生じる巻きぐせカール
が現像処理での吸水による分子鎖の再配列のため解消
(カール解消性)するという優れた性質を有している。
【0005】ところが、最近、写真撮影装置の小型化等
の進歩に伴い、写真フイルムを収納するパトローネも小
型化することが必要になり、これに用いる写真フイルム
用ベースフイルムを従来より肉薄とすること、肉薄とし
ても機械的強度や寸度安定性が十分な性能を有すること
が要求されるようになった。しかしながら、TACフイ
ルムでは厚みを薄くした場合、機械的強度が不足し要求
を満足することができない。
【0006】一方、二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
ト(以下『PET』と略称することがある)フイルムは
優れた機械的特性、透明性、寸法安定性、耐熱性、耐薬
品性等を有するものの、ロール状に巻いて使用したとき
にフイルムに巻ぐせカールが付き易く、カールを付き難
くする能力(以下『抗カーリング性』ということがあ
る)が不足するためロール状フイルムのベースフイルム
に用いることが難しく、上述のようにシート状フィルム
として用いられている。
【0007】ポリエステルフィルムに巻き癖解消性を付
与する方法として、フィルムをポリエステルのガラス転
移点(Tg)以下の温度で加熱処理する方法が知られて
いる。この加熱処理によって二軸延伸ポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレート(以下、『PE
N』と略称することがある)フィルムは十分な巻き癖解
消性が付与される。一方、PETフィルムではこの方法
によっても巻き癖解消性の付与は不十分である。
【0008】加熱処理された際に巻き癖カールのつきに
くく平面性の良好な写真フィルム用ポリエステル系支持
体を提供することを目的として、巻き芯の材質が50
0,000kg/cm2以上の弾性率を有し、かつその
上に弾性率50,000kg/cm2以下の材料で被覆
された巻き芯にポリエステルフィルムを巻き付けて熱処
理されたことを特徴とする写真用ポリエステル系支持体
が提案され、この巻き芯の具体例として金属、セラミッ
クまたはセラミックコーティングの施された金属が挙げ
られている(特開平6−266049)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
加熱処理をフィルムをロール状に巻き取った状態で行う
とブツ転写、フィルムのひきつれ等による平面性不良が
発生し、その後の感光材料塗布の際に塗布斑を引き起こ
す原因となることを本発明者等は知見した。
【0010】本発明者等の知見によれば、金属、セラミ
ックまたはセラミックコーティングの施された金属製の
巻き芯を用いてもなおロール状態での加熱処理後のフィ
ルムの平面性は充分ではない。
【0011】本発明の目的はフィルムをロール状に巻き
取って加熱処理を施した後のフィルムの平面性不良の発
生が更に低減されたポリエチレン−2,6−ナフタレン
ジカルボキシレートを主たる成分としてなる写真フイル
ム用ベースフイルムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボ
キシレートからなる二軸延伸フィルムが巻き芯に巻き取
られた状態でポリマーのガラス転移点(Tg)〜(Tg
−40)℃の温度で熱処理されている二軸延伸フィルム
であって、該巻き芯が、熱膨張係数が0.7×10-5/
℃以下、熱伝導率が0.2kcal/mhr℃以上0.
6kcal/mhr℃以下、かつ密度が1.47g/cm
3以上2.0g/cm3未満の材質からなり、外径が10
0mm以上400mm以下である巻き芯であることを特
徴とする写真フィルム用ベースフィルムにより達成され
る。
【0013】[巻き芯]本発明において用いられる巻き
芯の熱膨張係数は0.7×10-5/℃以下である。好ま
しくは0.6×10-5/℃以下、特に好ましくは0.5
×10-5/℃以下である。熱膨張係数が0.7×10-5/
℃を超えるとフィルムをロールの状態で加熱処理した場
合に巻き芯自体が熱膨張による変形を生じ、巻き芯側の
フィルムに巻き芯表面の凹凸が転写される、いわゆるブ
ツ転写が多発するため好ましくない。
【0014】本発明において用いられる巻き芯の熱伝導
率は0.2kcal/mhr℃以上0.6kcal/mh
r℃以下である。好ましくは0.25kcal/mhr
℃以上0.5kcal/mhr℃以下である。巻き芯の
熱伝導率が0.2kcal/mhr℃未満であると、巻
き芯側のフィルムの温度が所定の温度に達するまでに長
時間を要するため好ましくない。また、熱伝導率が0.
6kcal/mhr℃を超えると、巻き芯側のフィルム
の温度が所定の温度まで中間のフィルムに比して速やか
に上がり、加熱処理の初期段階でロールフィルムの自重
により巻き芯側フィルムのエンボス部の変形またはつぶ
れが起こり、フィルムのはりつきにより加熱処理後の巻
き芯側のフィルム平面性が悪化するため好ましくない。
【0015】上記の条件を満たす巻き芯のなかでも熱膨
張係数の小さい材質の巻き芯が好まい。このような観点
から、炭素繊維、ガラス繊維及びエポキシ樹脂からなる
巻き芯、または炭素繊維及びエポキシ樹脂からなる巻き
芯が好ましい。
【0016】このような巻き芯は、例えば炭素繊維を螺
旋状に巻いて中空の円筒とし、これにエポキシ樹脂を含
浸させて固化させることにより得ることができる。
【0017】エポキシ樹脂にはビスフェノールA系のエ
ポキシ樹脂等公知のエポキシ樹脂を用いることができ
る。
【0018】巻き芯は表面平滑化あるいは帯電防止等の
目的で加熱処理温度に耐えられる材質で被膜処理等が施
されたものでもかまわない。
【0019】本発明において用いられる巻き芯の密度は
1.47g/cm3以上2.0g/cm3未満である。好ま
しくは1.5g/cm3以上1.9g/cm3以下である。
巻き芯の密度が1.47g/cm3未満であると、巻き芯
の強度が弱くなり、加熱処理時のフィルムの巻き締りに
よる巻き芯の座屈が発生することがあり好ましくない。
また巻き芯の密度が2.0以上であると巻き芯にフィル
ムを巻き取ったロールのハンドリング性が悪くなるので
好ましくない。
【0020】巻き芯の表面粗さ(Ra)は8μm以下が
好ましい。表面粗さが8μmを超えると、加熱処理後の
巻き芯側のフィルムの転写が数百mにまでおよぶことが
有り、生産効率が悪化するため好ましくない。
【0021】巻き芯の直径(外径)は100mm以上4
00mm以下であることが好ましく、さらに好ましくは
130mm以上280mm以下である。巻き芯の直径が
100mm未満であると加熱処理後の巻き芯側のフィル
ムにシワが発生するため好ましくない。また巻き芯の直
径が400mmを超えると、フィルムロールの状態で加
熱処理を行った際に、処理温度でのフィルムの曲げ弾性
率の低下およびロール表面側のロール径の影響により、
フィルムロール表面に窪みが生じ、フィルム同士が接触
しブロッキングを起こすため好ましくない。
【0022】[ベースフイルム厚み・幅・長さ]本発明
における二軸延伸ポリエチレン−2,6−ナフタレンジ
カルボキシレートフイルムは厚さが40〜120μmの
範囲、好ましくは50〜100μmの範囲にあるもので
ある。この厚みが40μm未満であると写真用途として
の機械的強度が不足する他、フィルムの曲げ強度が低下
するため、製膜後フィルムをロールに巻き取った際のフ
ィルムのたわみが大きくなり、ロール形態が悪くなるた
め好ましくない。一方、厚みが120μmを超えるとフ
イルムの薄膜化の意味がなくなるため好ましくない。
【0023】また、フィルムの幅は1000mm以上で
あることが好ましく、フィルムの長さは1000m以上
であることが好ましい。フィルムの幅、長さがこれらの
値以下であると工業的規模での生産性が悪くなるため好
ましくない。
【0024】[エンボス高さ・エンボスの高さの差]上
記二軸延伸ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボ
キシレートフィルムは少なくともフィルム両側端部にエ
ンボス加工が施されている。このエンボス加工はフィル
ム長手方向(MD方向)に連続的に施されている。エン
ボス処理を施す箇所については、ベースフィルム上への
下引き処理や乳剤塗布において支障をきたさないように
配慮してあれば、フィルム両端部のみでも良く、または
フィルム両端部と両端部以外の部分に何カ所あっても良
い。また、エンボス処理方法についてはフィルムの長手
方向(MD方向)にエンボス加工等による連続した凹凸
をつける方法であれば特に限定されることはなく、例え
ば既に公知である特公昭47−16064に示される方
法等を利用することができる。
【0025】本発明におけるエンボスの高さは5〜40
μmであり、さらに好ましくは10〜30μmである。
フィルムにエンボス処理を行わずに巻き取るか、あるい
はエンボスの高さが5μmより低い状態で巻き取ると、
フィルム同士のブロッキング、フィルム同士の擦れによ
り細かな傷が発生するほか、ロール状フィルムの熱処理
の際、巻き締まりのためブロッキングによる平面性不良
や巻き芯の転写が発生するために写真フィルム用として
の平面性が不満足なものになる。一方、エンボスの高さ
が40μmを超えるとこれらの問題が発生しない代わり
にロールの巻き姿そのものが不安定になり、ロール巻き
取り時の巻きズレやロール搬送時のロール変形、さらに
ロール熱処理の際の巻き締まりによる変形が起こるた
め、好ましくない。
【0026】さらに、上記エンボスはフィルム長手(M
D)方向に対して直角に交わる直線上に存在する2つ以
上のエンボスの高さの差が10μm以下であることが好
ましく、さらに好ましくは7μm以下、特に好ましくは
5μm以下である。このエンボスの高さの差が10μm
を超えるとフィルムをロール状に巻き取った際にフィル
ムがネジレ、シワが発生してフィルムの平面性が悪化す
るため、好ましくない。さらに、ロールをロール形態が
悪い状態のままポリエチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレートのガラス転移点(Tg)〜(Tg−4
0)℃の温度で加熱処理すると、ロール各部のフィルム
が不均一に巻き締まるため平面性の悪化はより顕著なも
のとなり、好ましくない。
【0027】[熱収縮率・MD熱収縮率のフィルム幅方
向でのバラツキ]本発明における二軸延伸ポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムは、
フィルムを110℃において24時間保持した際、フィ
ルム長手方向(MD方向)の熱収縮率が0.25%以下
であり、かつこの熱収縮率の幅方向における最大値と最
小値の差(MDの最大熱収縮率−MDの最小熱収縮率)
が0.10%以下であることが好ましい。110℃にお
いて24時間保持した際のフィルム長手方向の熱収縮率
が0.25%を超えると、例えばTg以下での加熱処理
をフィルム搬送中に行った場合には、フィルム搬送ロー
ルと擦れ、細かな傷が発生し、またTg以下での加熱処
理を巻き取ったロールの状態で行った場合には、フィル
ム同士の粘着や擦れによる平面性不良が発生し好ましく
ない。一方、110℃において24時間保持した際のフ
ィルム長手方向(MD)の熱収縮率の、フィルム幅方向
でのバラツキ(熱収縮率の最大値と最小値の差)が0.
10%を超えると、Tg以下での加熱処理の際にフィル
ムにたるみが生じ、この後にフィルムを巻き取る際にフ
ィルム同士の粘着や擦れが発生してフィルムの平面性が
損なわれるので、好ましくない。
【0028】110℃において24時間保持した際のフ
ィルム長手方向の熱収縮率が0.25%以下であり、か
つ該熱収縮率のフィルム幅方向でのバラツキの範囲を
0.1%以下のフィルムを得るための方法としては、例
えば二軸延伸し、熱固定した後ロールに巻き取るまでの
間で、加熱搬送ロール上にフィルムを搬送させ加熱搬送
ロール後の搬送ロールの速度を減速させる方法、2つの
速度の異なる搬送ロールの間においてIRヒーターで加
熱する方法、熱固定ゾーンの途中でフィルムの両端部を
切り離し、フィルムの供給速度に対して引き取り速度を
減速させる方法、熱固定後熱風を吹き出すノズルの上に
フィルムを搬送させながら、供給の速度よりも引き取り
の速度を減速する方法、あるいは製膜機で巻き取った
後、Tg以下での熱処理を行うまでの間に加熱搬送ロー
ル上にフィルムを搬送させ搬送ロールの速度を減速する
方法、あるいは加熱オーブン内やIRヒーターによる加
熱ゾーンを搬送させながら加熱ゾーン後のロール速度を
加熱ゾーン前のロール速度より減速する方法等があり、
いずれの方法を用いても良く、また、本発明は上記の熱
収縮率の範囲、およびフィルム長手方向の熱収縮率のフ
ィルム幅方向でのバラツキの範囲内に収まるような低熱
収化処理であれば、これらに限定されるものではない。
【0029】本発明における二軸延伸ポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムは、フ
ィルムを110℃において24時間保持した際、フィル
ム幅方向(TD方向)の熱収縮率が0.25%以下であ
ることが好ましい。この熱収縮率は、上記のフィルム長
手方向の熱収縮率の低減処理時、あるいはこの方法によ
って小さくすることができる。
【0030】[ハリツキ度]本発明における二軸延伸ポ
リエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフ
ィルムは、さらに、エンボス加工を施していない部分の
フイルム間のハリツキ度が好ましくは3級以下であり、
より好ましくは2.5級以下、特に好ましくは2級以下
である。このハリツキ度の等級が大きい程フイルムは滑
り難く、等級が小さい程フイルム同士が滑り易い傾向を
示す。このハリツキ度が3級より大きいと、フイルム同
士の滑りが悪く、フイルム同士のブロッキングの発生、
フイルム走行時の搬送ロール等によるスクラッチの発
生、ロール巻き上げ時にロールにコブ状の突起が生じ易
くなる等、写真フイルム用として使用する上で好ましく
ない。
【0031】[ANSIカール値]本発明における二軸
延伸ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレ
ートフィルムは、さらに、巻きぐせカールが付き難い性
質、すなわち抗カーリング性を有することが好ましく、
例えば80℃における抗カーリング性がANSIカール
値で50[m-1]以下であることが好ましい。この80
℃は、日常生活において写真フイルムが通常曝される可
能性がある最高温度の概略値である。ANSIカール値
が50[m-1]より大きいと、写真の現像処理工程での
ハンドリングが困難となり、好ましくない。
【0032】従来、写真フイルムの巻きぐせの評価は、
巻きぐせカールが通常の写真フイルムの現像あるいは乾
燥工程を経て、どの程度解消されるかにかかっていた
が、上記のANSIカール値である写真フイルム用ベー
スフイルムであれば、巻癖カールが付き難い性質、即ち
抗カーリング性に優れており、かつ一旦生成した巻きぐ
せカールが容易に解消される、というカール解消性にも
優れたものとなる。
【0033】上記ANSIカール値は、例えばロールフ
ィルムを(Tg−40)℃〜Tgの温度で熱処理するこ
とで付与することができる。この熱処理の時間は、生産
効率上、0.1〜1500時間が好ましい。熱処理温度
が(Tg−40)℃より低いと、熱処理に非常に長い時
間を要し、生産効率が悪くなるため好ましくない。一
方、熱処理温度がTgを超えると、抗カーリング性が劣
るようになる(巻き癖が付きやすくなる)。
【0034】[ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレート]本発明における二軸延伸ポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムは、
ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート
を主たる成分としてなるものである。このポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートにはエチレン
−2,6−ナフタレレンジカルボキシレートを全繰返し
単位とするホモポリマー、或いは全繰り返し単位の少な
くとも97%がエチレンー2,6ーナフタレンジカルボ
キシレートであるコポリマーが好ましく用いられる。エ
チレンー2,6ーナフタレンジカルボキシレート単位の
割合が全繰り返し単位の97%以上であると、抗カーリ
ング性が良好となるため好ましく、特に98%以上であ
ることが好ましい。
【0035】コポリマーを構成する共重合成分として
は、分子内に2つのエステル形成性官能基を有する化合
物を用いることができ、例えばシュウ酸、アジピン酸、
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,7−ナフ
タレンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸
等の如きジカルボン酸;p−オキシ安息香酸、p−オキ
シエトキシ安息香酸等の如きオキシカルボン酸;或いは
プロピレングリコール、トリメチレングリコール、テト
ラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、シ
クロヘキサンメチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、ジエチレングリコール等の如き2価アルコール類
等を好ましく用いることができる。
【0036】また、ポリエチレンー2,6ーナフタレン
ジカルボキシレートは、例えば安息香酸、メトキシポリ
アルキレングリコールなどの一官能性化合物によって末
端の水酸基および/またはカルボキシル基の一部または
全部を封鎖したものであってもよく、或いは例えば極く
少量のグリセリン、ペンタエリスリトール等の如き三官
能以上のエステル形成性化合物で実質的に線状のポリマ
ーが得られる範囲内で共重合したものであってもよい。
【0037】[添加剤]上記ポリエチレン−2,6−ナ
フタレンジカルボキシレートには、所望により添加剤、
例えば安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、難燃剤、および染
料等を含有させることができる。
【0038】フイルムに滑り性を付与するためには、不
活性微粒子を少割合含有させることが好ましい。かかる
不活性微粒子としては、例えば球状シリカ、炭酸カルシ
ウム、アルミナ、 二酸化チタン、カオリンクレー、硫
酸バリウム、ゼオライトの如き無機粒子、或いはシリコ
ン樹脂粒子、架橋ポリスチレン粒子の如き有機粒子を挙
げることができる。無機粒子は粒径が均一であること等
の理由で天然品よりも、合成品であることが好ましく、
あらゆる結晶形態の無機粒子を使用することができる。
【0039】上記の不活性微粒子の平均粒径は0.05
〜1.5μmの範囲であることが好ましい。特に、不活
性微粒子が無機粒子の場合には、平均粒径が0.1〜
0.8μmの範囲であることが好ましく、0.2〜0.
5μmであることが更に好ましい。不活性微粒子がシリ
コン樹脂粒子の場合には、平均粒径が0.1〜1.5μ
mの範囲であることが好ましい。また不活性微粒子が架
橋ポリスチレン粒子の場合には、平均粒径が0.1〜1
μmの範囲であることが好ましい。
【0040】不活性微粒子の平均粒径が0.05μmよ
り小さいと、フイルムの滑り性、耐削れ性或いは巻き取
り性などの向上効果が小さく、他方平均粒径が1.5μ
mより大きいとフイルムの透明性が低下するので好まし
くない。
【0041】不活性微粒子の含有量は0.001〜0.
2重量%であることが好ましい。不活性微粒子が無機粒
子の場合、0.001〜0.1重量%であることが更に
好ましく、0.002〜0.05重量%であることが特
に好ましい。また不活性微粒子がシリコン樹脂粒子の場
合、0.001〜0.1重量%であることが好ましく、
更に0.001〜0.02重量%、特に0.001〜
0.01重量%であることが好ましい。不活性微粒子が
架橋ポリスチレン粒子の場合、0.001〜0.05重
量%であることが好ましい。この不活性微粒子の添加量
が0.001重量%未満ではフイルムの滑り性が不十分
となりがちであり、一方0.2重量%を超えるとフイル
ムヘーズが増加し、透明性が不十分となり、好ましくな
い。
【0042】不活性微粒子の添加時期は、ポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを製膜する迄
の段階であれば特に制限はなく、例えば重合段階で添加
してもよく、また製膜の際に添加してもよい。
【0043】ポリエステルフィルムの屈折率は、一般
に、感光材料や空気の屈折率よりも大きい。このため、
ポリエステルフィルムを写真フィルムのベースフィルム
に用いると、ベースフィルムの端部から進入した光がフ
イルムと感光剤層の界面で反射しやすく、またフイルム
と大気の界面でも反射しやすいため、光がエッジ部から
離れた部分の感光剤層まで到達し、いわゆるライトパイ
ピング現象(かぶり)を起こしやすい。このような現象
を防止するには、フィルム中に染料を含有させることが
好ましい。この染料としては製膜温度における耐熱性に
優れ、かつポリエステルとの相溶性に優れたものが好ま
しい。上記の点から、アントラキノン骨格を有する染料
が耐熱性、相溶性に優れているので特に好ましい。染色
濃度はX−Rite社製の光学濃度計またはこれと同等
の光学濃度計を用いて、可視光線領域での色濃度測定を
行った場合、少なくとも0.03以上0.17以下であ
ることが好ましい。色濃度が0.03より低いとライト
パイピング現象の防止効果が不十分であり好ましくな
い。また、色濃度が0.17より高いと、写真フィルム
用ベースフィルムとしての透明性が失われるため好まし
くない。
【0044】[製造方法]二軸延伸ポリエチレン−2,
6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムは従来から
知られあるいは当業界で蓄積された方法、条件で製造す
ることができる。
【0045】本発明における二軸延伸ポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムは、通
常の方法により得た未延伸フィルムを二軸延伸し、熱固
定した後、弛緩処理を行うことにより、有利に製造する
ことができる。例えば、未延伸フィルムをポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートのガラス転移
点(Tg)〜(Tg+60)℃の温度で縦および横方向
にそれぞれ2.0〜5.0倍の延伸倍率で二軸延伸した
後、(Tg+50)℃〜(Tg+140)℃で1〜10
0秒間熱固定する。二軸延伸の方法については縦方向に
延伸した後、横方向に延伸してもよく、横方向に延伸し
た後、縦方向に延伸してもよい。さらに、三段延伸(例
えば、縦・横・縦等)、四段延伸(縦・横・縦・横
等)、そして縦、横方向に同時に二軸延伸してもよい。
この後、ロールに巻き取るまでの間でフィルムに弛緩処
理を施す。弛緩処理方法としては、例えば、熱固定ゾー
ンの途中でフィルムの両端部を切り離し、フィルムのT
g以上融解温度以下の温度下において、フィルムの供給
速度に対して引き取り速度を減速させる方法、速度の異
なる2つの搬送ロールの間においてIRヒーターで加熱
し、加熱後の搬送ロールの速度を減速させる方法、加熱
搬送ロール上にフィルムを搬送させ加熱搬送ロール後の
搬送ロールの速度を減速させる方法、熱固定後熱風を吹
き出すノズルの上にフィルムを搬送させながら、供給の
速度よりも引き取りの速度を減速する方法、あるいは製
膜機で巻き取った後、Tg〜(Tg−40)℃での熱処
理を行うまでの間に加熱搬送ロール上にフィルムを搬送
させ搬送ロールの速度を減速する方法、あるいは加熱オ
ーブン内やIRヒーターによる加熱ゾーンを搬送させな
がら加熱ゾーン後のロール速度を加熱ゾーン前のロール
速度より減速する方法等があり、いずれの方法を用いて
も良く、供給側の速度に対して引き取り側の速度を0.
1〜10%減速して弛緩処理を行う。また、本発明は上
記の熱収縮率の範囲、およびフィルム長手方向の熱収縮
率のフィルム幅方向でのバラツキの範囲内に収まるよう
な方法であればこれらに限定されるものではない。
【0046】この後、フィルムを上記の物性を満たす巻
き芯に巻取り、Tg〜(Tg−40)℃での熱処理を行
う。上記の巻き芯にフィルムを巻き取る方法としては製
膜後、製膜機で直接巻き取っても良く、製膜機で巻き取
った後に巻き取り機で上記の巻き芯に巻き返しても良
い。
【0047】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、フィルム特性は下記の方法で測定あるいは
評価した。
【0048】(1)熱収縮率 110℃の熱風中に24時間保持し、この前後の寸法変
化を下式により求める。
【0049】
【数1】熱収縮率 = ((L0−L) / L) × 1
00 (%) [ここでL0は熱収縮前の標点間距離であり、そしてL
は熱収縮後の標点間距離である。]
【0050】(2)ハリツキ度 平面な台上にゴム板を敷き、その上にフイルム間にゴ
ミ、汚れ等を含まない2枚のフイルムを重ねて置く。外
径70mm、重さ10kgの円柱状の重りを真上から静
かにフイルム上に載せ、10分後に静かに重りを取り除
く。30秒放置後、円柱跡の円形内の接触模様を写真撮
影し、ハリツキ部分の面積の割合を測定し、下記の表1
より0〜5級で格付する。
【0051】
【表1】
【0052】(3)抗カーリング性(ANSIカール
値) 120mm×35mmの大きさのサンプルフイルムを、
直径7mmの巻き芯に巻き付け、巻き戻らないように仮
固定し、80℃にて2時間加熱した後、巻芯から解放
し、40℃の蒸留水に15分間浸漬する。次いで33g
の荷重をかけ、サンプルを垂直に吊し、55℃にて3分
間加熱処理する。カールが残っている状態のサンプルを
ANSI PH 1.29−1971の試験方法Aに準
じて測定し、インチをメートル法に換えてカール値を算
出する。
【0053】(4)エチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレート単位の割合 フィルムサンプルを測定溶媒(CDCl3:CF3COO
D=1:1)に溶解後、1H−NMR測定を行い、得ら
れた各シグナルの積分比をもって算出する。
【0054】(5)エンボス高さ エンボス処理を施した凹凸部を含めたフィルム全体の厚
み(t1)と該エンボスの凹凸の側近のエンボス処理を
施していない部分のフィルム厚み(t0)の差をもって
エンボス高さを算出する。
【0055】
【数2】エンボス高さ(μm) = t1−t0
【0056】(6)熱処理後平面性 フイルムを熱処理した後、フィルムの平面性(シワ、転
写、擦れによる傷、フィルム粘着による平面性不良、ロ
ール変形による平面性不良の有無)を3段階で評価す
る。 ○:良好 △:使用可能(一部に不良箇所有り)
×:使用不可
【0057】(7)ガラス転移点(Tg) セイコー電子工業(株)製示差走査熱量測定装置DSC
220を用い、下記条件にて測定する。 昇温速度:20℃/min サンプル量:10mg 窒
素気流中にて測定 サンプルを上記条件にて加熱融解した後急冷し、再度上
記条件で測定する。
【0058】(8)表面粗さ(Ra) 巻き芯の両端内側50mmと中央の合計3箇所を表面粗
さ計(東京精密(株)サーフコム111A)で測定す
る。
【0059】(9)密度 JIS K 6911の測定方法に準じて測定を行う。
【0060】(10)熱膨張係数 JIS K 6911の測定方法に準じて測定を行う。
【0061】(11)熱伝導率 JIS A 1413の測定方法に準じて測定を行う。
【0062】(12)直径 巻き芯の両端内側50mmと中央の合計3箇所をマイク
ロメーターで測定する。
【0063】[実施例1]平均粒径0.3μmのシリカ
粒子を0.005重量%、染料を0.015重量%含有
し、固有粘度0.60であるポリエチレン−2,6−ナ
フタレンジカルボキシレートをダイスリットより溶融押
出し、キャステイングドラム上で冷却固化させて未延伸
フイルムを作成した。
【0064】この未延伸フイルムを、縦方向(機械軸方
向)に3.0倍、横方向(幅方向)に3.3倍逐次二軸
延伸して熱固定し、厚みが75μmの二軸配向フイルム
を得た。熱固定後、加熱搬送ロール上にフィルムを搬送
させ、加熱搬送ロール後の搬送ロールの速度を減速さ
せ、この二軸配向フィルムの両端部にエンボスの高さが
25μmとなるように処理を行った後、二軸配向フイル
ムをロールに巻取った。なお、フィルム長手方向(M
D)に直角に交わる直線上に存在するそれぞれのエンボ
スの高さの差は3μmであった。また、得られた二軸配
向フィルムを110℃において24時間保持した際の熱
収縮率は0.20%であり、フィルム長手方向(MD)
の熱収縮率のフィルム幅方向でのバラツキは0.05%
であった。
【0065】得られた二軸配向フイルムから幅1500
mm、長さ2000mのフイルムをサンプリングし、こ
れを熱膨張係数0.05×10-5/℃、熱伝導率0.3
kcal/mhr℃、密度1.6g/cm3、表面粗さ7
μm、直径165mmの巻芯(材質:炭素繊維+エポキ
シ樹脂)に巻取ってサンプルロールとした。この状態
で、ロール全体を100℃まで24時間かけて昇温し、
24時間保持後、24時間かけて室温まで降温する加熱
処理をして、厚みが75μmの二軸配向フイルムを得
た。
【0066】二軸配向フイルムを熱処理する前、および
熱処理した後のフィルムの平面性(シワ、転写、ロール
変形による平面性不良の有無)を確認した。熱処理前の
フィルムの物性および熱処理後のフィルムの平面性を表
2に示す。
【0067】[実施例2]実施例1において同様に製膜
を行った後、熱膨張係数が0.7×10-5/℃の巻き芯
であり材質がガラス繊維(90%)と炭素繊維(10%)の混合繊
維とエポキシ樹脂からなる巻き芯に巻き取って加熱処理
を行った以外は同様に処理を行った。結果を表2に示
す。
【0068】[実施例3]実施例1において同様に製膜
を行った後、熱伝導率が0.5kcal/mhr℃の巻
き芯であり実施例1と同じ材質の巻き芯に巻き取って加
熱処理を行った以外は同様に処理を行った。結果を表2
に示す。
【0069】[実施例4]実施例1において同様に製膜
を行った後、熱膨張係数が0.3×10-5/℃の巻き芯
であり材質がガラス繊維(60%)と炭素繊維(40%)の混合繊
維とエポキシ樹脂からなる巻き芯に巻き取って加熱処理
を行った以外は同様に処理を行った。行った。結果を表
2に示す。
【0070】[実施例5]実施例1において同様に製膜
を行った後、直径が395mmの実施例1と同じ材質の
巻き芯に巻き取って加熱処理を行った以外は同様に処理
を行った。行った。結果を表2に示す。
【0071】[比較例1]実施例1において材質がガラ
ス繊維とエポキシ樹脂からなる巻き芯に巻き取って加熱
処理を行った以外は同様に製膜を行った。結果を表2に
示す。
【0072】[比較例2]実施例1において材質がセラ
ミックである巻き芯に巻き取って加熱処理を行った以外
は同様に製膜を行った。結果を表2に示す。
【0073】[比較例3]実施例1において材質がベー
クライトである巻き芯に巻き取って加熱処理を行った以
外は同様に製膜を行った。結果を表2に示す。
【0074】[比較例4]実施例1において材質がアル
ミニウムである巻き芯に巻き取って加熱処理を行った以
外は同様に製膜を行った。結果を表2に示す。
【0075】[比較例5]実施例1において材質が紙で
ある巻き芯に巻き取って加熱処理を行った以外は同様に
製膜した。結果を表2に示す。
【0076】[比較例6]実施例1において直径が44
5mmの実施例1と同じ材質の巻き芯に巻き取って加熱
処理を行った以外は同様に製膜を行った。結果を表2に
示す。
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 賢司 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝人株式会社 相模原研究センター内 (56)参考文献 特開 平6−266049(JP,A) 特開 平8−146558(JP,A) 特開 平7−253637(JP,A) 特開 平8−69086(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/795 G03C 1/81

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカ
    ルボキシレートからなる二軸延伸フィルムが巻き芯に巻
    き取られた状態でポリマーのガラス転移点(Tg)〜
    (Tg−40)℃の温度で熱処理されている二軸延伸フ
    ィルムであって、該巻き芯が、熱膨張係数が0.7×1
    -5/℃以下、熱伝導率が0.2kcal/mhr℃以上
    0.6kcal/mhr℃以下、かつ密度が1.47g/
    cm3以上2.0g/cm3未満の材質からなり、外径が
    100mm以上400mm以下である巻き芯であること
    を特徴とする写真フィルム用ベースフィルム。
  2. 【請求項2】 フィルムの厚みが40〜120μm、幅
    が1000mm以上、長さが1000m以上であり、該
    フィルムの少なくとも両側端部にエンボス加工が施さ
    れ、エンボスの高さが5〜40μmであり、かつフィル
    ムの長手方向(MD)に対して直角に交わる直線上に存
    在する2つ以上のエンボスの高さの差が10μm以下で
    あることを特徴とする請求項1に記載の写真フィルム用
    ベースフィルム。
  3. 【請求項3】 フィルムを110℃において24時間保
    持したときのフィルム長手方向およびフィルム幅方向の
    熱収縮率が0.25%以下であり、かつこの長手方向
    (MD)の熱収縮率のフィルム幅方向における最大値と
    最小値の差(MDの最大熱収縮率−MDの最小熱収縮
    率)が0.10%以下であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の写真フィルム用ベースフィルム。
  4. 【請求項4】 80℃における抗カーリング性がANS
    Iカール値で50[m-1]以下であることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の写真フィルム用ベース
    フィルム。
  5. 【請求項5】 巻き芯が炭素繊維及びエポキシ樹脂また
    は炭素繊維、ガラス繊維及びエポキシ樹脂からなること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の写真フィ
    ルム用ベースフィルム。
JP13636196A 1996-05-30 1996-05-30 写真フィルム用ベースフィルム Expired - Fee Related JP3478667B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13636196A JP3478667B2 (ja) 1996-05-30 1996-05-30 写真フィルム用ベースフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13636196A JP3478667B2 (ja) 1996-05-30 1996-05-30 写真フィルム用ベースフィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09319029A JPH09319029A (ja) 1997-12-12
JP3478667B2 true JP3478667B2 (ja) 2003-12-15

Family

ID=15173382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13636196A Expired - Fee Related JP3478667B2 (ja) 1996-05-30 1996-05-30 写真フィルム用ベースフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3478667B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110023207A (zh) * 2016-12-01 2019-07-16 柯尼卡美能达株式会社 覆盖膜卷体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09319029A (ja) 1997-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2023126231A (ja) 二軸配向ポリエステルフィルムロール
JP3478667B2 (ja) 写真フィルム用ベースフィルム
US6440532B1 (en) Biaxially oriented polyester film, process for producing the same, and use thereof as substrate for photographic sensitive material
KR100240740B1 (ko) 사진 필름용 적층 베이스 필름
JP3242832B2 (ja) 写真フィルム用ベースフィルム
JP3242837B2 (ja) 写真フィルム用ベースフィルムの製造方法
JPH0929833A (ja) オーバヘッドプロジェクタ用フィルム
US5567576A (en) Photographic support
JP3142571B2 (ja) 写真フィルム用ベースフィルム
JP2002062623A (ja) 写真フィルム用ベースフィルム
JP2999359B2 (ja) 写真フイルム用ベースフイルム
JP2961932B2 (ja) ポリエステル二軸延伸フィルム
JPH10258458A (ja) 二軸配向ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JP2005290332A (ja) フィルムロール
JP3378040B2 (ja) 写真感光材料用フイルム
JP2889376B2 (ja) 写真フィルム用積層ベースフィルム
KR100196055B1 (ko) 사진 필름용 베이스 필름
JP3531284B2 (ja) ポリエステルフィルム
JPH0892390A (ja) 写真用ポリエステルフィルム
JPH04235036A (ja) ポリエステルフイルム及び写真感光材料
JP3082246B2 (ja) 写真感光材料用ポリエステルフィルム及び写真感光材料
JP4495815B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JP2002018946A (ja) 易接着性二軸配向ポリエステルフィルム及びその製造方法
JPH10142733A (ja) 写真フィルム用ベースフィルム
JP3236104B2 (ja) 写真感光材料用フイルム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees