JP2999359B2 - 写真フイルム用ベースフイルム - Google Patents

写真フイルム用ベースフイルム

Info

Publication number
JP2999359B2
JP2999359B2 JP1536894A JP1536894A JP2999359B2 JP 2999359 B2 JP2999359 B2 JP 2999359B2 JP 1536894 A JP1536894 A JP 1536894A JP 1536894 A JP1536894 A JP 1536894A JP 2999359 B2 JP2999359 B2 JP 2999359B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base film
film
less
film according
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1536894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07219131A (ja
Inventor
剛 長井
賢司 鈴木
幸治 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP1536894A priority Critical patent/JP2999359B2/ja
Publication of JPH07219131A publication Critical patent/JPH07219131A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2999359B2 publication Critical patent/JP2999359B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエチレン−2,6
−ナフタレンジカルボキシレートを素材とする写真フイ
ルム用ベースフイルムに関するものであり、特に写真フ
イルムとして有用な機械特性、透明性を有し、ライトパ
イピング防止をした写真フイルム用ベースフイルムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル、特にポリエチレン−2,
6−ナフタレンジカルボキシレート及びこれらを主体と
するポリエステルは機械的特性、透明性、寸法安定性、
耐熱性、耐薬品性において優れた性質を有するために、
磁気テープ用、写真用、電気用、包装用、製図用等多く
の用途に用いられている。
【0003】しかしながら、ポリエステルは優れた機械
的特性、透明性、寸法安定性を有するものの、写真用支
持体としては一般的に用いられているトリアセチルセル
ロース(TAC)フイルムと比較して、湿度変化に伴う
伸縮が少ないために、ゼラチンの如き親水性の高分子を
主たる結合剤とする感光乳剤を塗布すると、この乳剤層
の湿度変化に伴う伸縮が大きいため収縮差によりカール
が生じ、引き伸ばし、焼き付け作業の作業能率の低下を
生ずる点で問題となる。またポリエステルは高屈折率で
あるために光がフイルムエッジから入射した時、ベース
と乳剤層の界面で反射しやすく、いわゆるライトパイピ
ング現象(ふちかぶり)を起こす。
【0004】また近年、写真フイルムにおいて、携帯に
便利で手軽な小型カメラが実用化され、より一層の小型
化を追求する上でフイルムの厚さを薄くしたいという要
求がある。その際に求められるフイルムの性質としては
機械強度、特に破断強度が大きいことが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た機械的性質、透明性を有し、ライトパイピングを防止
したフイルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、 (a)厚み方向の屈折率(nz)が少なくとも1.49
5であり、 (b)0.05Hzにおける引張粘弾性による80℃の
tanδ値が0.09以下である一方向を有し、 (c)70℃における抗カーリング率が45%以上であ
り、 (d)ヘーズ値が2.0%以下であり、 (e)400〜500nmでの最大光線透過率が65〜
83%、500〜600nmでの最大光線透過率が70
〜85%、かつ600〜700nmでの最大光線透過率
が70〜85%であり、 (f)フラットネスが250cm/m幅以下であり、 (g)厚みが40〜120μmの範囲にあり、(h)厚み斑が5μm以下である一方向を有し、 そして(i) ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシ
レートを実質的な素材としてなる、ことを特徴とする写
真フイルム用ベースフイルムによって達成される。
【0007】本発明でいうポリエチレン−2,6−ナフ
タレンジカルボキシレートとはエチレン−2,6−ナフ
タレレンジカルボキシレートを全繰返し単位とするホモ
ポリマーあるいは全繰り返し単位の少なくとも97モル
%がエチレンー2,6ーナフタレンジカルボキシレート
であるコポリマーが好ましくは用いられる。
【0008】コポリマーを構成する第3成分としては、
分子内に2つのエステル形成性官能基を有する化合物の
例として、例えばシュウ酸、アジピン酸、フタル酸、イ
ソフタール酸、テレフタール、2,7−ナフタレンジカ
ルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸等の如きジ
カルボン酸;p−オキシ安息香酸、p−オキシエトキシ
安息香酸等の如きオキシカルボン酸;あるいはプロピレ
ングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール、シクロヘキ
サンジメタノール、ネオペンチルグリコール、ジエチレ
ングリコール等の如き2価アルコール等を挙げることが
できる。
【0009】また、ポリエチレンー2,6ーナフタレン
ジカルボキシレートは、例えば安息香酸、メトキシポリ
アルキレングリコールなどの一官能性化合物によって末
端の水酸基および/またはカルボキシル基の一部または
全部を封鎖したものであってもよく、あるいは例えば極
く少量のグリセリン、ペンタエリスリトール等の如き三
官能以上の多官能性化合物で実質的に線状のポリマーが
得られる範囲内で変性されたものでもよい。
【0010】ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカル
ボキシレートとしてはエチレン−2,6−ナフタレンジ
カルボキシレートを実質的に全繰返し単位としてなるホ
モポリマーが好ましい。かかるポリエチレン−2,6−
ナフタレンジカルボキシレートは添加剤、例えば安定
剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃剤等を含有することが
できる。
【0011】本発明の写真フイルム用ベースフイルム
は、フイルムに滑り性付与するために不活性微粒子を少
割合含有することができる。
【0012】かかる不活性微粒子は、ポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレート素材中に含有せ
しめられる。その例としては、シリカ球状粒子、炭酸カ
ルシウム、アルミナ、ゼオライトの如き無機粒子あるい
はシリコン樹脂粒子、架橋ポリスチレン粒子の如き有機
粒子を挙げることができる。無機粒子は天然品に比べ、
合成品が好ましく、あらゆる結晶形態を取り得る。
【0013】上記の如き不活性微粒子の平均粒径は0.
05〜1.5μmの範囲にあるのが好ましい。特に、不
活性微粒子が無機粒子の場合には、平均粒径が0.1〜
0.8μmの範囲にあるのがより好ましく、0.2〜
0.5μmにあるのが特に好ましい。不活性微粒子がシ
リコン樹脂粒子の場合には、平均粒径が0.1〜1.5
μmの範囲にあるのが特に好ましい。また不活性微粒子
が架橋ポリスチレン粒子の場合には、平均粒径が0.1
〜1μmの範囲にあるのがより好ましい。
【0014】不活性微粒子の平均粒径が0.05μmよ
り小さいと、フイルムの滑り性、耐削れ性あるいは巻き
取り性などの向上効果が小さく、他方平均粒径が1.5
μmより大きいとフイルムの透明性が低下して好ましく
ない。
【0015】不活性微粒子の含有量は0.001〜0.
2重量%が好ましい。不活性微粒子の場合、0.001
〜0.1重量%、さらには0.002〜0.05重量%
であることが好ましい。
【0016】また不活性微粒子がシリコーン樹脂粒子の
場合、0.001〜0.1重量%、さらには0.001
〜0.02重量%、特に0.001〜0.01重量%で
あるのが好ましい。さらに、不活性微粒子が架橋ポリス
チレン粒子の場合、好ましくは0.001〜0.05重
量%である。この不活性微粒子の添加量が0.001重
量%未満ではフイルムの滑り性が不十分となりがちであ
り、一方0.2重量%を超えるとフイルムヘーズが増加
し、透明性が不十分となり、好ましくない。
【0017】不活性微粒子の添加時期は、ポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを成膜する迄
の段階であれば特に制限はなく、例えば重合段階でもよ
く、また成膜前の段階でもよい。
【0018】本発明の写真フイルム用ベースフイルムの
ヘーズ値は2.0%以下である。ヘーズ値は好ましくは
1.5%以下、さらに好ましくは1.0%以下である。
このヘーズが高すぎると、フイルムの透明性が低下し、
好ましくない。
【0019】本発明の写真フイルム用ベースフイルムの
400〜700nmの可視光領域全域に渡り均一な吸収
を有する必要がある。すなわち400〜500nmでの
最大光線透過率が65〜83%、500〜600nmで
の最大光線透過率が70〜85%、かつ600〜700
nmでの最大光線透過率が70〜85%である。各光線
透過率がそれ以上の場合、光がフイルムエッジから入射
したとき、透過し易く、ベースと乳剤層の界面で反射
し、ライトパイピング現象(ふちかぶり)を起こす。ま
た各光線透過率がそれ以下の場合、写真フイルム用ベー
スフイルムの透明性としては好ましくない。
【0020】光線透過率を下げる方法としてはフイルム
に不活性粒子を含有させる方法ならびに染料を添加する
添加する方法等が考えられるが、不活性粒子を含有させ
る方法では、光線透過率を下げるため、不活性粒子の粒
径、添加量を上げていくとヘーズ値が高くなり透明性が
著しく損なわれる欠点がある。透明性を損なわなずに光
線透過率を下げるには、可視光を吸収するように染料に
よりフイルムを着色することが好ましい。
【0021】写真フイルム用ベースフイルムを着色する
染料としては、耐熱性、相溶性及び耐昇華性を同時に満
足し、かつハロゲン化銀乳剤に対して不活性であり、感
度、ガンマ等の写真性能に悪影響を及ぼさないことが要
求される。
【0022】染料としては赤色染料(最大吸収波長が5
00〜600nm)、緑色染料(最大吸収波長が600
〜700nm)、青色染料(最大吸収波長が600〜6
80nm)の中から選ばれることが好ましい。更に好ま
しくは赤色染料と緑色染料を適当な比率で配合されたも
の、赤色染料と青色染料を適当な比率で配合されたもの
が好ましい。
【0023】赤色染料、緑色染料、青色染料としては、
例えばアントラキノン染料、トリフェニルメタン染料、
ニトロ染料、スチルベン染料、インジゴイド染料、チア
ジン染料およびアゾ染料から選択されるのが好ましい
が、これに限定されるものではない。
【0024】本発明の写真フイルム用ベースフイルムの
厚み方向の屈折率nzは少なくとも1.495である。
この屈折率(nz)が1.495未満であると、フイル
ムがデラミを起こし易くまた引掻による傷がギザギザ
(凹凸)を有する傷となり易く、デラミ部分やこの傷跡
が白く目立つようになるため不適当である。
【0025】ここで、フイルムの厚み方向の屈折率(n
z)はアツベの屈折計により、25℃におけるNa−D
線に対して求めた値であり、フイルムの表裏両方につい
て測定し、その平均をとった値である。
【0026】屈折率(nz)を高くするには、フイルム
の延伸倍率を低くし、熱固定温度を高くすればよい。し
かしながら、延伸倍率を下げすぎたり、熱固定温度を上
げると、フイルムの厚み斑が大きくなり、フイルム表面
に皺(フルート)が発生するようになる為、屈折率(n
z)は1.510以下が好ましい。
【0027】本発明の写真フイルム用ベースフイルム
は、さらに、0.05Hzにおける引張粘弾性による8
0℃のtanδが0.09以下である一方向を有する。
tanδの好ましい値は0.085未満であり、より好
ましくは0.08以下であり、さらに好ましくは0.0
6〜0.07である。
【0028】tanδが0.09を超える、フイルムは
巻きぐせが付き易く写真フイルム用ベースフイルムとし
ては性能不足となる。
【0029】本発明の写真フイルム用ベースフイルムは
抗カーリング性を有することを特徴の1つとしている
が、それを直接表わす指標として70℃における抗カー
リング率が45%以上である必要がある。好ましい抗カ
ーリング率は50%以上である。日常生活における、写
真フイルムが通常曝されることがあり得る最高温度は7
0℃程度である。70℃においてこのように高い抗カー
リング率を示すフイルムは未だ知られていない。
【0030】従来、写真フイルムの巻きぐせの評価は、
巻きぐせカールが通常の写真フイルムの現像あるいは乾
燥工程を経て、その程度解消されるにかかっていた。
【0031】しかしながら、本発明の写真フイルム用ベ
ースフイルムは、巻きぐせカールができにくい性質すな
わち抗カーリング性に優れており、またそれでいて一旦
生成した巻きぐせカールが容易に解消されるというカー
ル解消性にも優れている。
【0032】本発明のベースフイルムは、70℃よりも
21℃低い49℃においても、優れた抗カーリング性を
示す。すなわち外径3インチのコア上で、49℃、50
%RH、24時間コアセット(熱処理)した場合、正味
のANSIカール値が好ましくは10%以下である。
【0033】本発明の写真フイルム用ベースフイルムは
厚みが40〜120μmの範囲にある。厚みは好ましく
は50〜100μmである。
【0034】本発明の写真フイルム用ベースフイルム
は、通常の方法で得た未延伸フイルムを、二軸延伸し熱
固定し、次いでアニーリング処理することにより有利に
製造することができる。二軸延伸処理は縦、横方向の逐
次二軸延伸または同時二軸延伸のいずれでもよい。また
縦、横方向の二軸延伸後、さらに縦、横方向のいずれか
または両方向に延伸してもかまわない。延伸条件は従来
から知られている条件を採用することができ、例えば倍
率は2.0〜4.2倍が適当である。かくして、通常の
条件で製膜した二軸延伸フイルムは長手方向の0.05
Hzでの引張粘弾性による80℃でのtanδ値が約
0.10程度である。このtanδ値を0.09以下ま
で低下させる必要がある。tanδ値を低下させる手段
としては、フイルムがロール状態で熱履歴を受ける温度
より高くかつ150℃以下、さらには該熱履歴を受ける
温度より10℃高くかつ130℃以下の温度でアニーリ
ング処理する方法がより効果的で好ましい。フイルムが
ロール状態で熱履歴を受ける温度以下の温度でアニーリ
ング処理しても巻きぐせを防止するのが不十分であり、
他方150℃より高い温度でアニーリング処理すると、
フイルム表面へのオリゴマーの析出や、フイルム面への
コア転写等が起きやすく、フイルムの使用に不都合が生
じる。
【0035】二軸延伸フイルムのアニーリング処理方法
としては、二軸延伸され、熱固定されたフイルムを一旦
巻き取ることなく加熱ロールに接触させながら加熱する
方法、加熱空気で搬送させながら非接触で加熱する方
法、一旦巻き取ったフイルムを巻き出しながら上記と同
じ方法で加熱する方法、またはフイルムをロール状態の
ままで加熱オーブン中で熱処理する方法等が挙げられ
る。
【0036】また、二軸延伸の熱固定において、二軸延
伸後の熱固定ゾーンを多段に分割し、熱固定温度を徐々
に低下させ、急激な温度変化を与えないようにすると、
厚み斑の増大、皺の発生を招来することなく、厚み方向
の屈折率(nz)を1.490以上に高くすることが容
易となる。更に、最高温度の熱固定ゾーンでステンター
レールの幅を狭めることにより、フイルムに幅方向の収
縮を与えると、この効果がいっそう顕著となる。
【0037】例えば、二軸延伸後の熱固定ゾーンを3ゾ
ーン以上、好ましくは4ゾーン以上に分割し、この熱固
定ゾーンの最終ゾーンの温度140℃以下、好ましくは
120℃以下に設定することが望ましい。
【0038】最高熱固定温度のゾーンから最終ゾーンに
至る間は、徐々に温度を低下させ、急激な温度変化を与
えないようにすることが好ましい。この場合の各ゾーン
間の温度勾配は70℃以下、好ましくは60℃以下とす
る。
【0039】本発明のベースフイルムは写真フイルム用
ベースフイルムとして、さらに、下記の好ましい性質を
備えることができる。
【0040】本発明のベースフイルムのフイルム/フイ
ルム間のハリツキ度は好ましくは3級以下であり、より
好ましくは2.5級以下、特に好ましくは2級以下であ
る。このハリツキ度の等級が大きい程フイルムは滑り難
く、一方等級が小さい程フイルム同士が滑る傾向を示
す。このハリツキ度が3級より大きいとフイルム同士の
滑りが悪く、フイルム同士のブロッキングの発生、フイ
ルム走行時の搬送ロール等によるスクラッチの発生、ロ
ール巻き上げ時にロールにコブ状の突起が生じ易くなる
など、写真フイルム用として使用する上で好ましくな
い。
【0041】本発明のベースフイルムのフラットネス
50cm/m幅以下である。フイルムのフラットネス
が250cm/m幅を超えると、感光乳剤の均一塗布が
困難になり不適当である。フラットネスは特に200c
m/m幅以下であることが好ましい。
【0042】本発明のベースフイルムとしては、その熱
分析を行ったとき120〜160℃の温度範囲内、好ま
しくは130〜150℃の温度範囲内に吸熱ピークが観
察されることが好ましい。またその吸熱ピークの大きさ
が表している吸熱エネルギーは、好ましくは0.3mJ
/mg以上、より好ましくは0.5mJ/mg以上であ
る。吸熱ピークが上記温度範囲にあり、そして上記エネ
ルギーを有するとき、本発明のベースフイルムは十分に
優れた抗カーリング性を示す。
【0043】本発明のベースフイルムは一方向におい
て、150℃、30分の乾熱処理により、好ましくは3
%以下、より好ましくは2%以下、特に好ましくは1.
5%以下の熱収縮率を示す。
【0044】本発明のベースフイルムは5μm以下
好ましくは4μm以下の厚み斑を許容する。厚み斑が5
μmを超えると、感光乳剤をフイルム表面に均一の塗布
することが困難となり、写真フイルムの品質を低下させ
ることもある。厚み斑を小さくするには、延伸倍率を高
くし、熱固定温度、縦延伸温度、横延伸温度を低くする
のが有効である。
【0045】さらに、本発明のベースフイルムは直交す
る2方向のヤング率が750kg/mm2以下であるの
が好ましく、700kg/mm2以下であるのがより好
ましい。このヤング率が750kg/mm2を超えると
フイルムの裁断時やパーフォレーション穿孔時に切粉が
多く発生し易くなる。縦方向および横方向の下限は共に
400kg/mm2、さらには450kg/mm2である
ことが好ましい。
【0046】両方向のヤング率の差は特に限定されない
が、150kg/mm2以下であることが好ましい。
【0047】本発明によれば、本発明のベースフイルム
がブロッキングのない状態で巻かれて維持されている写
真フイルム用ベースフイルムの巻ロールが同様に提供さ
れる。
【0048】すなわち、本発明の写真フイルム用ベース
フイルムの巻きロールは、ロールフイルムが本発明のベ
ースフイルムであり、そしてロールフイルム層間に7〜
20体積%の空気層が存在する空間が存在することを特
徴とする。
【0049】本発明の巻ロールは、フイルム層間に7〜
20体積%、好ましくは8〜19体積%、更に好ましく
は10〜18体積%の空気層が介在するように巻き取ら
れている。この空気層が7体積%未満であると、巻きロ
ールはアニーリング処理による巻締りの為、ブロッキン
グや前述の微小すりキズが発生し、好ましくない。一
方、空気層が20体積%を超えると、これらの問題が発
生しない代わりにロールの巻姿そのものが不安定にな
り、ロール巻取時のロール端面ずれや、ロール搬送時の
ロール変形等が起こり、好ましくない。
【0050】巻ロールにおいて、フイルム層間の空気量
を前述の範囲に調整する方法としては、フイルムをロー
ル状に巻き取る時ロールの両エッジ付近に狭幅のフイル
ムを巻込ませながら巻取る方法、あらかじめロールエッ
ジ付近のフイルムに長手方向に凹凸をつける(例えばエ
ンボス加工等)方法、積層フイルム等があげられるが、
その方法について限定するものではない。
【0051】また本発明のベースフイルムは、上記のと
おり、抗カーリング性、透明性、耐ライトパイピング性
および滑り性を基本的に有しているが、その抗カーリン
グ性、透明性、耐ライトパイピング性を損なわずに、滑
り性、巻取り性をさらに改善するためには積層フイルム
をするのが好ましい。
【0052】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例、比較例における各物性値は次のよ
うにして測定した。
【0053】(1)厚み方向の屈折率(nz) アツベ屈折計(株式会社アタゴ製)を用い、25℃にて
Na−D線を用いてフイルム厚み方向の屈折率を求め
る。フイルムサンプルの表、裏両面について測定し、そ
の平均値を屈折率(nz)とする。
【0054】(2)ヘーズ JIS K−6714の手法に従い、市販のヘーズメー
ターで測定したフイルム1枚当たりの全ヘーズ値。
【0055】(3)tanδ セイコー電子工業(株)製熱応力歪測定装置TMA/S
S120Cを用い、下記条件にて測定する。
【0056】 荷重モード:sin波(荷重変化周波数0.05Hz) 断面積当りの荷重中央値:120g/mm2 断面積当りの荷重振幅:90g/mm2 昇温速度:5℃/分 サンプル巾:4mm サンプル長(チャック間):10mm 測定方向:縦、横方向
【0057】(4)抗カーリング率 120mm×35mmの大きさのサンプルフイルムを、
直径10mmの巻芯に巻き付け、巻き戻らないように仮
固定し、70℃、30%RHにて72時間加熱した後、
巻芯から解放し、40℃の蒸留水に15分間浸漬する。
次いで50gの荷重をかけ、サンプルを垂直に吊し、カ
ールが残っている状態の「サンプル長さ」(mm)を測
定し、最初のサンプルの長さ120mmに対する割合
(%)をもって、抗カーリング率とする。
【0058】この場合、「サンプル長さ」は、サンプル
が大きくカールして、円〜半円状の場合はその直径と
し、サンプルのカールが小さく、その形が半円に満たな
い場合は弦の長さとする。
【0059】(5)正味のANSIカール値 ANSIPH1.29−1971の試験方法Aに準じ、
インチをメートル法に換えて算出したカール値。
【0060】(6)ハリツキ度 平面な台上にゴム板を敷き、その上にフイルム間にゴ
ミ、汚れ等を含まない2枚のフイルムを重ねて置く。外
径70mm、重さ10kgの円柱状の重りを真上から静
かにフイルム上に載せ、10分後に静かに重りを取り除
く。30秒放置後、円柱跡の円形内の接触模様を写真撮
影し、ハリツキ部分の面積の割合を測定し、表1より0
〜5級で格付する。
【0061】
【表1】
【0062】(7)フラットネス フイルムロールから、長さ2mのフイルムサンプルを採
取し、ロールに巻かれていたときにロールの表面側であ
った側を上にして、水平で平坦な台の上に広げる。10
分間静置後、フイルムサンプルの全表面を観察し、該表
面に残存する皺(フルート)の長さ(cm)を計測し、
その合計をフイルムの幅(m)で除してフラットネスを
算出する。
【0063】
【数1】
【0064】(8)吸熱ピーク温度 TK (℃) フイルム10mgをセイコー電子工業(株)製熱分析シ
ステムSSC580DS(DSC)にセットし、N2
流中で20℃/minの昇温速度で加熱し、該フイルムの
吸熱挙動を1次微分、2次微分で解析し、ピークを示す
温度を決定し、これを吸熱ピーク温度とする。
【0065】(9)吸熱エネルギー △HK (mJ/m
g) (8)と同様に、フイルム10mgをセイコー電子工業
(株)製熱分析システムSSC580,SDC20にセ
ットし、N2気流中で20℃/minの昇温速度で加熱し、
フイルムの吸熱エネルギーに対応するDSCチャート上
の吸熱側面積から求める。この面積は昇温することによ
りベースラインから吸熱側にずれ、さらに昇温を続けて
吸熱ピークを経た後、ベースライン位置まで戻るまでの
吸熱側の面積であり、吸熱開始温度位置から終了温度位
置までを直線で結び、面積(A)を求める。同じDSC
の測定条件でIn(インジウム)を測定し、この面積
(B)を28.5mJ/mgとして、次の式より求め
る。
【0066】
【数2】(A/B)×28.5=△HK (mJ/mg)
【0067】(10)熱収縮率 150℃の熱風中に30分間保持し、この前後の寸法変
化を下式により求める。
【0068】
【数3】 ここで、LOは熱収縮前の標点間距離であり、そしてL
は熱収縮後の標点間距離である。
【0069】(11)フイルムの厚み斑 アンリツ(株)製電子マイクロメーターK−312A型
を用い、針圧30g、走行速度25mm/秒で、フイル
ムの縦方向及び横方向、それぞれ2mの長さにわたって
測定し、±4μmの感度による連続厚みチャートを得
る。このチャートから、2mにわたる厚みの最大値と最
小値を求め、その差R(μm)をもって厚み斑とする。
【0070】(12)ヤング率 フイルムを試料巾10mm、長さ15cmに切り、チャ
ック間100mmにして引張速度10mm/分、チャー
ト速度500mm/分でインストロンタイプの万能引張
試験装置にて引張る。得られた荷重−伸び曲線の立上部
の接線よりヤング率を計算する。
【0071】(13)折り目デラミ白化率 80mm×80mmの大きさにフイルムサンプルを切り
出し、手で軽く2つに折りながら、平坦な一対の金属板
ではさんだ後、プレス機により所定の圧力P1(kg/
cm2G)20秒間プレスする。その後、サンプルフイ
ルムを取り出し、折り目に現れた白化部分の長さ(m
m)を測定して合計する。
【0072】それぞれ新しいフイルムサンプルを使用
し、プレス圧力P1=1,2,3,4,5,6(kg/
cm2G)について上記測定を繰り返す。
【0073】各プレス圧力における白化部分の長さ(m
m)の合計の平均値が、折り目の全長(80mm)に占
める割合をもって、折り目デラミ白化率とし、この値を
フイルムの層剥離(デラミ)の起こり易さを示す指標と
して使用する。
【0074】
【数4】
【0075】(14)最大光線透過率 島津製作所製分光光度計(MPC−3100)を用い
て、フイルム試料の300〜900nmの波長の分光透
過率をチャート上に書かせ、それぞれの波長の分光透過
率をチャート上から読みとり、光線透過率とし、百分率
(%)で表し、各波長帯での光線透過率の最大値を最大
光線透過率とする。
【0076】(15)空気層の割合 一定長巻取ったロールフイルムのロール径Dを実測し、
一方、フイルム厚みと長さとから計算して(空気層は介
在していない)ロール径D0を求め、この計算 値と実
測値とを用いて次式から求める。)
【0077】
【数5】
【0078】[実施例1]平均粒径0.3μmのシリカ
粒子を0.005重量%、赤と緑の染料を0.015重
量%含有し、固有粘度0.60であるポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレートをダイスリット
より溶融押出し、キャステイングドラム上で冷却固化さ
せて未延伸フイルムを作成した。
【0079】この未延伸フイルムを、縦方向(機械軸方
向)に3.0倍、横方向(幅方向)に3.3倍逐次二軸
延伸し、しかる後、熱処理し、厚みが75μmの二軸配
向フイルムを得た。なお、熱処理は熱処理ゾーンをX
1、X2、X3、X4の4ゾーンの分けた装置を用いて
表2に示す温度条件にて行ない、最高熱固定温度となる
ゾーン(X1)で、ステンターレールの幅を狭めること
により、フイルムの幅方向に収縮を与えた。熱処理に引
き続いて把持を解除して緊張状態で急冷ロールに接触さ
せて急冷し、二軸配向フイルムをロールに巻取った。
【0080】得られた二軸配向フイルムから幅500m
m、長さ500mのフイルムをサンプリングし、これを
直径165mmの巻芯に巻取ってサンプルロールとし、
この状態で、100℃まで24時間かけて昇温し、24
時間保持後、24時間かけて室温まで降温するアニール
処理して、厚みが75μmの二軸配向フイルムを得た。
【0081】アニール処理した二軸配向フイルムの物性
は表2に示すとおりであった。
【0082】[実施例2] 実施例1において、赤と青
の染料を0.030重量%添加する以外はすべて同様に
製膜した。結果を表2に示す。
【0083】[実施例3] 実施例1において、平均粒
径0.3μmのシリコーン粒子0.005重量%含有す
る以外はすべて同様に製膜した。結果を表2に示す。
【0084】[実施例4] 実施例1において、平均粒
径0.5μmのシリカ粒子を0.003重量%含有し、
最高熱固定温度となるゾーン(X1)でステンターレー
ルの幅を狭めない以外は同様に製膜した。結果を表2に
示す。
【0085】[比較例1] 実施例1において、アニー
ル処理を実施していない以外は同様に製膜した。結果を
表2に示す。
【0086】[比較例2] 実施例1において、アニー
ル処理温度を150℃で実施した以外は同様に製膜し
た。結果を表2に示す。
【0087】[比較例3] 実施例1において、平均粒
径0.3μmのシリカ粒子を0.22重量%含有する以
外はすべて同様に製膜した。結果を表2に示す。
【0088】[比較例4] 実施例1において、染料を
添加しない以外はすべて同様に製膜した。結果を表2に
示す。
【0089】[比較例5]実施例1において、平均粒径
0.5μmのシリカ粒子が0.003重量%含有し、縦
方向に4.8倍、横方向に5.1倍逐次二軸延伸する以
外はすべて同様に製膜した。結果を表2に示す。
【0090】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−202279(JP,A) 特開 平5−346635(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/795

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)厚み方向の屈折率(nz)が少な
    くとも1.495であり、 (b)0.05Hzにおける引張粘弾性による80℃の
    tanδ値が0.09以下である一方向を有し、 (c)70℃における抗カーリング率が45%以上であ
    り、 (d)ヘーズ値が2.0%以下であり、 (e)400〜500nmでの最大光線透過率が65〜
    83%、500〜600nmでの最大光線透過率が70
    〜85%、かつ600〜700nmでの最大光線透過率
    が70〜85%であり、 (f)フラットネスが250cm/m幅以下であり、 (g)厚みが40〜120μmの範囲にあり、(h)厚み斑が5μm以下である一方向を有し、 そして(i) ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシ
    レートを実質的な素材としてなる、ことを特徴とする写
    真フイルム用ベースフイルム。
  2. 【請求項2】 厚み方向の屈折率(nz)が1.510
    以下である請求項1に記載のベースフイルム。
  3. 【請求項3】 ヘーズ値が1.5%以下である請求項1
    に記載のベースフイルム。
  4. 【請求項4】 0.05Hzにおける引張粘弾性による
    80℃のtanδ値が0.085未満である請求項1に
    記載のベースフイルム。
  5. 【請求項5】 0.05Hzにおける引張粘弾性による
    80℃のtanδ値が0.08以下である請求項1に記
    載のベースフイルム。
  6. 【請求項6】 70℃における抗カーリング率が50%
    以上である請求項1に記載のベースフイルム。
  7. 【請求項7】 外径3インチのコア上で49℃、50%
    RHで24時間コアセットした熱処理フイルムについて
    の正味のANSIカール値が10以下である請求項1に
    記載のベースフイルム。
  8. 【請求項8】 ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカ
    ルボキシレートがエチレン−2,6−ナフタレンジカル
    ボキシレート単位を少なくとも97モル%含有する請求
    項1に記載のベースフイルム。
  9. 【請求項9】 ベースフイルム間のハリツキ度が3級以
    下である請求項1に記載のベースフイルム。
  10. 【請求項10】 フラットネスが200cm/m以下
    である請求項1に記載のベースフイルム。
  11. 【請求項11】 120〜160℃の温度範囲内に吸熱
    ピーク有し、かつその吸熱エネルギーが0.3mJ/m
    g以上である請求項1に記載のベースフイルム。
  12. 【請求項12】 150℃、30分の乾熱処理による熱
    収縮率が3%以下の一方向を有する請求項1に記載のベ
    ースフイルム。
  13. 【請求項13】 厚み斑が4μm以下である一方向を有
    する請求項1に記載のベースフイルム。
  14. 【請求項14】 ヤング率が750kg/mm2以下で
    ある直交する2方向を有する請求項1に記載のベースフ
    イルム。
  15. 【請求項15】 平均粒径0.05〜1.5μmの不活
    性微粒子を0.001〜0.2重量%で含有する請求項
    1に記載のベースフイルム。
  16. 【請求項16】 ロールフイルム層間に7〜20体積%
    の空気層が存在する空間が存在し、そしてロールフイル
    ムが請求項1のベースフイルムである写真用ベースフイ
    ルムの巻ロール。
JP1536894A 1994-02-09 1994-02-09 写真フイルム用ベースフイルム Expired - Fee Related JP2999359B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1536894A JP2999359B2 (ja) 1994-02-09 1994-02-09 写真フイルム用ベースフイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1536894A JP2999359B2 (ja) 1994-02-09 1994-02-09 写真フイルム用ベースフイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07219131A JPH07219131A (ja) 1995-08-18
JP2999359B2 true JP2999359B2 (ja) 2000-01-17

Family

ID=11886856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1536894A Expired - Fee Related JP2999359B2 (ja) 1994-02-09 1994-02-09 写真フイルム用ベースフイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2999359B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW434453B (en) * 1996-11-14 2001-05-16 Teijin Ltd Base film for photographic films
KR100495680B1 (ko) * 1996-12-17 2005-09-02 미쓰비시 가가꾸 폴리에스테르 필름 가부시키가이샤 자동차 창문 접착용 배향 적층 폴리에스테르 필름
US6811867B1 (en) * 2000-02-10 2004-11-02 3M Innovative Properties Company Color stable pigmented polymeric films

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07219131A (ja) 1995-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2999359B2 (ja) 写真フイルム用ベースフイルム
EP0686870B1 (en) Laminated base film for photographic film
JP3142571B2 (ja) 写真フィルム用ベースフィルム
JP3318230B2 (ja) ポリエチレンナフタレート共重合体からなる写真フイルム用ベースフイルム
KR100407531B1 (ko) 폴리에틸렌나프탈레이트공중합체로이루어진이축배향필름
JPH0815817A (ja) 写真フイルム用ベースフイルム
JPH09211783A (ja) 写真フイルム用ベースフィルム
JPH09211784A (ja) 写真フイルム用ベースフィルム
JPH09304879A (ja) 写真フイルム用ベースフイルム
JP3478667B2 (ja) 写真フィルム用ベースフィルム
KR100196055B1 (ko) 사진 필름용 베이스 필름
JPH0869086A (ja) 写真フイルム用ベースフイルム
JPH09304878A (ja) 写真フイルム用ベースフイルム
JP3242837B2 (ja) 写真フィルム用ベースフィルムの製造方法
JPH086206A (ja) 写真フイルム用ベースフイルム
JPH10142733A (ja) 写真フィルム用ベースフィルム
JP3242832B2 (ja) 写真フィルム用ベースフィルム
JPH10260500A (ja) 写真フイルム用ベースフイルム
JP2889376B2 (ja) 写真フィルム用積層ベースフィルム
JPH10142734A (ja) 写真フィルム用ベースフィルム
JP2002062623A (ja) 写真フィルム用ベースフィルム
JP3531284B2 (ja) ポリエステルフィルム
JP3236104B2 (ja) 写真感光材料用フイルム
JP3244897B2 (ja) 写真感光材料用フイルム
JPH1010681A (ja) 写真フィルム用ベースフィルム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees