JP2961932B2 - ポリエステル二軸延伸フィルム - Google Patents

ポリエステル二軸延伸フィルム

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JP2961932B2 JP8404291A JP8404291A JP2961932B2 JP 2961932 B2 JP2961932 B2 JP 2961932B2 JP 8404291 A JP8404291 A JP 8404291A JP 8404291 A JP8404291 A JP 8404291A JP 2961932 B2 JP2961932 B2 JP 2961932B2
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信孝 舟山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温加工後の平面性に
優れたポリエステル二軸延伸フィルム、具体的には各種
コーティングフィルム、フレキシブルプリントサーキッ
ト用フィルム、PPC用フィルム、各種受像ベース用フ
ィルム、各種ラミネートフィルムなどに好適であるポリ
エステル二軸延伸フィルムに関するものである。
【0002】その中でも本発明のフィルムは、滑り性に
比べて透明性に優れており、製版用途、各種受像ベース
用フィルムなど透明性の要求される用途に使用される場
合に特に好適である。
【0003】
【従来の技術】従来、易滑性と透明性に優れたフィルム
を得るためには、ポリエステルと屈折率の近い各種粒子
や、延伸時ボイドの発生を押さえるため各種表面処理し
た無機粒子を、ポリエステル樹脂に添加することが、ま
た高温加工後の平面性に優れたフィルムをえる方法とし
ては、枚葉状にカットしたフィルムやロール状フィルム
を加熱オーブンまたは加熱炉中でアニール処理など、弛
緩させつつ、熱処理をかけるという方法が用いられてき
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
熱処理を通常の透明易滑性フィルムに施そうとすると、
フィルム間の滑り性あるいはフィルムと加熱炉のロール
の滑り性が不充分であるため、熱処理時皺が著しいとい
う問題がある。またこれら従来の低熱収縮処理を施した
フィルムは縦方向および横方向の熱収縮がほぼ同温で開
始するため、熱収縮によりフィルムの平面性が損なわれ
る、いわゆる、熱ベコが発生しやすいという欠点があっ
た。また該フィルム上に塗剤を塗布する場合、縦方向の
抗張力が低いため、加工時の張力によって加工後の熱収
縮挙動が変動しやすく、加工後の縦横方向の熱収縮挙動
のコントロールが難しいという欠点があった。また熱処
理時、表面処理層が軟化し、相互にブロッキングすると
か、オーブンロールを汚すなどの制約を生じやすかっ
た。本発明はかかる問題を改善し、熱ベコ、加工後の熱
挙動の安定化を図ったものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱分析時、融
解ピーク以外に少なくとも2つの吸熱ピークが観察さ
れ、融解ピークを除く、最高温度の吸熱ピークと最低温
度の吸熱ピークとの温度の差が20〜130℃の範囲に
あり、且つ150℃における縦方向および横方向の熱収
縮率が0.8〜−0.5%であり、少なくとも片面表層
における有機粒子存在確率(Ps)と、該フィルム中心
部における有機粒子存在確率(Pc)がPs≧2Pcな
る関係を有することを特徴とするポリエステル二軸延伸
フィルムを要旨とするものである。(ただし、熱収縮率
が負の値をとるときは、熱膨脹率を表す。)本発明に用
いられるポリエステル樹脂は、ジカルボン酸とジオール
との縮合重合によってえられるエステル基を含むポリマ
ーである。ジカルボン酸としては、例えばテレフタル
酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン
酸、ビス−α,β(2−クロルフェノキシ)エタン−
4,4´−ジカルボン酸、コハク酸、蓚酸などの脂肪族
および芳香族のジカルボン酸をあげることができる。ジ
オールとしては、例えばエチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、ジエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン
ジメタノール、ポリエチレングリコール等を挙げること
ができる。前記ジカルボン酸およびジオールは、それぞ
れ2種類以上が用いられても良い。なお、このようなポ
リエステル樹脂の固有粘度は、25℃のo−クロルフェ
ノール中で測定した値が0.4〜2.0が好ましく、さ
らに好ましくは0.5〜1.0である。
【0006】本発明に用いられるポリエステル樹脂で
は、前記ジカルボン酸やジオール以外に、10モル%以
内であれば他のモノマーやポリマーが共重合されていて
も良い。また、2種類以上のポリエステル樹脂が溶融混
合して用いられても良い。
【0007】なお、本発明に用いられるポリエステル樹
脂として特に好ましいものは、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリエチ
レン−α,βビス(2−クロルフェノキシ)エタン−
4,4´−ジカルボキシレートである。
【0008】本発明に用いられるポリエステル樹脂に
は、本発明の目的を阻害しない範囲で、他種のポリマ
ー、紫外線吸収剤、滑剤、顔料、酸化防止剤、熱安定
剤、難燃剤、帯電防止剤などの添加剤を含有していても
良い。
【0009】本発明のポリエステル二軸延伸フィルムに
含有される有機粒子としては、有機高分子化合物からな
る微粒子が用いられる。有機高分子化合物としては、ジ
ビニルベンゼン−スチレン架橋共重合体、ポリイミド、
シリコン樹脂などを例示することができる。これらの高
分子化合物の分子量は、特に限定されるものではない
が、5000以上が好ましく、さらに10000以上が
好ましい。
【0010】上述の有機粒子の表面は、活性または不活
性のいずれでもよい。また有機粒子は、加熱減量曲線に
おける10%重量減量時の温度が350℃(好ましくは
370℃、より好ましくは400℃)〜600℃のもの
がのぞましい。
【0011】有機粒子は、例えば上述の樹脂を粉砕する
ことにより得ることができる。また、乳化重合により得
られた粒子を用いてもよい。この場合には、粒子の大き
さが比較的均一化しているため好ましい。
【0012】有機粒子の真球度(長径/短径)は、品質
の安定性の点で1.2以下が好ましく、さらに1.1以
下がより好ましい。また、有機粒子は、平均粒度dが上
述の被膜層の厚さTとの比率T/dが1.5以上25以
下の範囲のものが用いられる。T/dの値が1.5未満
の場合には、被膜層に突起むらが生じやすい。逆に、2
5を越えると被膜層の透明性が低下する。有機粒子の平
均粒径dは、0.2〜1.0μmが好ましく、さらに
0.25〜0.7μmが好ましい。dが0.2μm未満
の場合には、ポリエステル系樹脂フィルムの易滑性が十
分ではない場合がある。逆に、dが1.0μmを越える
と、製膜時などにスクラッチ傷が生じやすくなる。な
お、有機粒子の平均粒径dは、沈降法を用いて重量平均
法により求めることができる。
【0013】本発明のフィルムは、少なくとも二軸延伸
されていることが必要であるが,その前後に縦横に一軸
又は,同時若しくは逐次二軸延伸されていてもよい。必
要に応じ逐次二軸延伸後、再度縦方向に延伸されていて
も良い。
【0014】また、本発明におけるフィルム厚みは特に
限定されないが、通常は0.1〜1500μm、好まし
くは0.5〜300μmである。
【0015】本発明のフィルムは、熱分析を行なった
際、融解ピーク以外に少なくとも2つの吸熱ピークが観
察されることが必要であり、また融解ピークを除く、最
高温度の吸熱ピークと最低温度の吸熱ピークとの温度の
差が20〜130℃の範囲にあることが必要である。
【0016】ただしここでいう熱分析は以下の要領で行
なうこととする。
【0017】 〔装置〕 :示差走査熱量分析機 〔測定条件〕:昇温速度 40℃/分 試料量 10mg 試料容器 アルミニウム製容器 雰囲気 窒素流(30ml/分) 〔手法〕:通常のDSC曲線(示差走査熱量分析曲線)
とは別にDSC曲線の微分曲線も同時に描き、ピークを
感度良く検出することとする。
【0018】本発明において、該ピーク温度差が20〜
130℃の範囲にあることが必要であるが、該温度差が
20℃未満である場合、熱ベコが生じたり、加工後の熱
収縮率安定性が悪化するため好ましくない。一方130
℃を越えた場合は、熱ベコが逆に悪化したり、加工後の
熱収縮率が大きすぎたりするため好ましくないのであ
る。その中でも該ピーク温度差が40〜100℃の場
合、さらに好ましくは50〜80℃の場合、本発明のよ
り顕著な効果を得ることができるため好ましい。
【0019】本発明においては150℃における縦方向
および横方向の熱収縮率は0.8〜−0.5%、好まし
くは、0.7%〜−0.4%以内、さらに好ましくは
0.3〜−0.3%の範囲が好適である。これは、この
範囲にある場合、特に熱ベコ、加工後の熱収縮挙動が良
好であり好ましいのである。
【0020】本発明においては、縦方向熱収縮率>横方
向熱収縮率である場合が好適である。これはこの条件を
みたす熱収縮率である場合、加工後の熱収縮挙動が良好
であるため好ましいのである。
【0021】吸熱ピークの温度および熱収縮率は弛緩処
理温度によりコントロールできる。本発明においては、
表層における有機粒子存在確率(Ps)と該フィルム中
央部における有機粒子存在確率(Pc)がPs≧2Pc
なることが必要である。これは有機粒子存在確率がこの
範囲にある場合、フィルムの透明性を損なうことなのフ
ィルム相互のブロキッング性、ロールへの粘着性を改良
することが可能となるのである。
【0022】ここでいう表層とは、フィルムの表面〜
0.5μmの深さまでの範囲をいい、一方中心とは厚み
方向の中央±0.3μm、幅0.6μmの範囲を指すこ
ととする。
【0023】また、粒子存在確率としては断面写真より
添加量を調べても良いが、さらに精度の高い方法として
は、二次イオン質量分析装置を用い、フィルムをエッチ
ングしつつ深さ方向の粒子存在確率を定めるなどの方法
をあげることができる。
【0024】本発明においては、必要に応じ、無機粒子
を併用してもよいことは言うまでもない。
【0025】本発明は特定の熱的挙動を示すフィルムに
おける粒子存在確率が特定範囲にあればよいのであり、
そのような粒子の偏在を得る方法としては、粒子ブレン
ド添加時期、添加方法を特定化することにより得ること
ができるが、ここでは最も簡便で一般的である複合製膜
による方法を述べる。ただし、本発明は以下の方法に限
定されるものではない。
【0026】まず、上述の有機粒子存在確率を満たす基
材層用のポリエステル系樹脂Aと表層用のポリエステル
系樹脂Bとをそれぞれ準備する。なお、ポリエステル系
樹脂にはあらかじめドライブレンド法または重合時添加
法などの手法により所定量の有機粒子を添加しておく。
【0027】次に、ポリエステル系樹脂Aとポリエステ
ル系樹脂Bとを、それぞれ所定の条件で乾燥させた後別
個の押出機に供給する。そして、共押出法により両樹脂
を積層させてキャスティングドラム上で冷却、固化させ
ることにより、上述のポリエステル系樹脂A、Bによる
フィルムが積層されたポリエステル系樹脂フィルムを製
造する。なお、ポリエステル系樹脂A、Bの積層位置と
しては例えば、押出機の口金前の単管部またはフィール
ドブロック内で積層させる例をあげることができる。ま
た、口金内部で積層させてもよい。
【0028】次に、得られたポリエステル系樹脂フィル
ムに延伸処理を施す。延伸処理は、一軸方向、二軸方向
またはそれらが適宜複数回施されてもよい。延伸条件
は、特に限定されるものではない。ただし、まず75〜
130℃で一軸方向(通常は縦方向)に2.0〜9.0
倍延伸した後、80〜160℃で直角方向(通常は横方
向)に2.0〜9.0倍延伸する。また必要に応じて
1.05〜1.8倍に再延伸してもよい。また、一軸方
向に延伸した後、各種塗剤をフィルムに塗布して乾燥さ
せた後、直角方向の延伸してもよい。その後150〜2
50℃で所定時間、必要に応じて0〜30%の範囲で横
方向に弛緩処理をしつつ熱処理を行なう。その後、必要
に応じて冷却工程を通した後、縦方向に0〜30%の範
囲で弛緩処理を行ないつつ熱処理を施す。その温度は熱
分析時の融解ピークが所定範囲となるよう行なうものと
する。
【0029】縦方向に行なう弛緩処理は、乾熱下で行な
ってもよいが湿熱下で行なうと効果がより顕著であり好
ましい。弛緩処理はこの逆の順序で行なっても良い。
【0030】本発明の特性の測定方法並びに効果の評価
方法は以下の通りである。
【0031】(1)熱収縮率 JIS C2318に基づいて、150℃の熱処理をし
たときの熱収縮率を評価した。ただし、時間は30分と
した。
【0032】(2)ヘイズ JIS K6714により測定した。
【0033】(3)加工 本発明においては、ポリエステル二軸延伸フィルムに施
され得る加工条件の中でも、比較的過酷と考えられる下
記の条件の工程を受けさせ、加工中のフィルム皺およ
び、加工後のフィルムとして評価した。雰囲気温度16
5℃で長さ8mの熱風オーブン中を速度20m/分、張
力80kg/500mm幅なる条件で75μmのフィル
ムを通した。
【0034】(3)カール・熱ベコ 一辺の長さ1.2mの枚葉に切断後、平板の上に広げ
る。蛍光灯ランプをフィルム上に移した際、ランプが真
っ直ぐに見える場合を「◎」、ほとんど真っ直ぐに見え
る場合を「○」、様々に歪んで見える場合を「×」とし
た。
【0035】
【実施例】常法によって製造されたポリエチレンテレフ
タレートのホモポリマーチップ(原料A)(固有粘度=
0.62、融点:259℃)および該ポリエチレンテレ
フタレートホモポリマーに沈降法で測定した平均粒径
1.2μmのスチレン−ジビニルベンゼン共重合体粒子
を0.02重量%、平均粒径0.3μmのスチレン−ジ
ビニルベンゼン共重合体粒子を0.08重量%を添加し
た原料(原料B)を用意した。各々の原料を180℃で
3時間減圧乾燥(15mmHg)を施した後、原料A、
B各々を別々の押出機を用いて溶融、原料Aを芯層aと
して、原料Bを用いたスキン層で芯層aを両サイドにお
いて被覆する三層構造を持つシート状物にT型口金を用
いて成形押出した。該三層積層フィルムを静電印加法を
用いて表面温度20℃の冷却ドラムに巻き付けて冷却固
化せしめ、未延伸フィルムとしたのち、得られたフィル
ムを90℃でロール延伸によって縦方向に3.3倍延伸
した。このようにして得られた一軸延伸フィルムを12
0℃で3.6倍横方向に延伸した後、所定の条件(各々
表1に記した)で熱処理を施し、実施例1〜8、比較例
1〜3なるサンプルを得た。フィルム厚みは100μm
(層aは96μm、層bは片側2μm)、また該ポリエ
チレンテレフタレートホモポリマーに、沈降法で測定し
た平均粒径1.2μmのスチレン−ジビニルベンゼン共
重合体粒子を0.001重量%、平均粒径0.3μmの
スチレン−ジビニルベンゼン共重合体粒子を0.002
5重量%添加した原料(原料C)を用意した。本原料を
用いて実施例1と同様の延伸、弛緩条件で厚さ100μ
mの単層フィルムを製膜し、比較例4とした。
【0036】該ポリエチレンテレフタレートホモポリマ
ーに沈降法で測定した平均粒径1.2μmのスチレン−
ジビニルベンゼン共重合体粒子を0.015重量%、平
均粒径0.3μmのスチレン−ジビニルベンゼン共重合
体粒子を0.06重量%添加した原料(D)を原料Aの
代わりに芯層aに用いる以外実施例1と同様の用いて比
較例5とした。
【0037】各サンプルについて、各種特性を評価し
た。加工は前述の条件に基づいた。結果は表2に示す。
なお、融解ピーク以外の吸熱ピークのうち最も温度の高
い方をTP、最も温度の低い方をTP、両者の差を
ΔTとした。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】実施例1で原料Bに添加する平均粒径0.
3μmのスチレン−ジビニルベンゼン共重合体粒子を、
酸化ケイ素粒子に変更、他は同一条件で三層構造を持つ
厚さ100μmのフィルムを製膜、実施例9とした。
【0041】表1,2に示したように、吸熱ピーク差が
20〜130℃にあり、150℃における熱収縮率が縦
方向および横方向に各々0.8〜−0.5%にある場
合、熱ベコ、カールなどが少なく、加工後の熱挙動も安
定で、良好な特性を示すことが分かる。また、同じ透明
性を示す単膜フィルムでは、加工時皺がはいり実用に供
しないことが分かる。また、Ps<2Pcである場合
は、透明性が大幅に低下し、外見的に不十分であった。
【0042】
【発明の効果】本発明のポリエステル二軸延伸フィルム
は熱分析時、融解ピーク以外に少なくとも2つの吸熱ピ
ークが観察され、融解ピークを除く、最高温度の吸熱ピ
ークと最低温度の吸熱ピークとの温度の差が20〜13
0℃の範囲にあり、且つ150℃における縦方向および
横方向の熱収縮率が0.8〜−0.5%であり、少なく
ともその片面表層における有機粒子存在確率(Ps)と
該フィルム中心部における有機粒子存在確率(Ps)が
Ps≧2Pcなることを特徴とするため、加工適性、透
明性、高温加工後の平面性、カールの抑制に優れたフィ
ルムとなったのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 7:00 C08L 67:00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B29C 55/00 - 55/30 C08J 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱分析時、融解ピーク以外に少なくとも
    2つの吸熱ピークが観察され、融解ピークを除く、最高
    温度の吸熱ピークと最低温度の吸熱ピークとの温度の差
    が20〜130℃の範囲にあり、且つ150℃における
    縦方向および横方向の熱収縮率が0.8〜−0.5%で
    あり、少なくとも片面表層における有機粒子存在確率
    (Ps)と、該フィルム中心部における有機粒子存在確
    率(Pc)がPs≧2Pcなる関係を有することを特徴
    とするポリエステル二軸延伸フィルム。
  2. 【請求項2】 150℃における縦方向の熱収縮率が横
    方向の熱収縮率より大きいことを特徴とする請求項1記
    載のポリエステル二軸延伸フィルム。
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