JPS63115781A - 耐熱性感熱転写箔 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、金属蒸着感熱転写箔に関し、紙、セロハン紙
、グラシン紙、プラスチック、セラミックス、ガラス等
の表面に各種図柄、文字、記号などを金属光沢豊かに転
写法により表現するのに用いるの耐熱性を飛躍的に向上
させると共にクラックの生じない超耐熱性感熱転写箔に
関するものである。

［従来の技術］ 従来より、転写箔の耐熱性を上げるために保護層として
熱硬化型焼付樹脂層や２液硬化型樹脂層などが採用され
ている。しかし、ベースフィルムがポリエチレンテレフ
タレートフィルムなどの熱可塑性合成高分子フィルムの
為、自づと加熱限界かあり完全なものは得られなかった
。また、無理をして硬化したものに付いては、硬過ぎて
熱転写時にクラックなどの発生がみられ、柔軟性のある
且つ耐熱性の高い保護層は得られなかった。

［発明の目的］ 本発明は上記従来の問題点に鑑み、極めて良好な柔軟性
、耐クラツク性などを有し、かつ熱転写時の耐熱性が飛
躍的に向上し、結果的には接着性も向上した超耐熱性感
熱転写箔を提供することにある。

［発明の構成］ 即ち本発明は、例えばベースフィルムの面上に要すれば
離型層、保護層、金属蒸着層、接着剤層を順次形成した
従来公知の全屈蒸着感熱転写箔に於て、該金属蒸石層の
片面または両面に耐熱性高分子層を設けたことを特徴と
する超耐熱性感熱転写箔で、好ましくは該耐熱性高分子
層が真空蒸着重合法またはプラズマ重合法によって形成
され、かつ該耐熱性高分子層の厚さが５０〜１１０００
ｎであることを特徴とする超耐熱性感熱転写箔に関する
ものである。

即ち本発明の超耐熱性感熱転写箔においては。

従来の保護層として熱硬化型焼付樹脂層や２液硬化型樹
脂層を用いると、熱可塑性合成高分子ベースフィルムの
耐熱性から自づと加熱限界があり完全な耐熱性を有しか
つ硬過ぎず熱転写時にクラックなどが発生しない柔軟性
の有る保護層が得られなかったという欠点を、少なくと
も保護層としてまたは別に耐熱性高分子層を設けたこと
により。

好ましくは該耐熱性高分子層が真空蒸着重合法またはプ
ラズマ重合法によって形成され、かつ該耐熱性高分子層
の厚さが５０〜１１０００ｎであるごとき耐熱性高分子
層を用いることにより上述従来品にあった完全なｌ１ｌ
ｌ＃熱性を有しかつ硬過ぎず熱転写時にクラックなどが
発生しない柔軟性の有る保２１層が得られないという諸
欠点を解消した極めて良好な柔軟性、耐クラック性など
を有し、かつ熱転写時の耐熱性が飛躍的に向上し、結果
的には接着性も向上した超耐熱性感熱転写箔を完成した
もである。

即ち本発明は、ベースフィルム（１）の上に直接または
離型剤層（２）を介して、保護樹脂層（３）を設けるか
設けずして、耐熱性高分子層、好ましくは厚さが５０　
＝　１００　Ｏｎ−の真空蒸着重合法またはプラズマ重
合法によって形成さた耐熱性高分子層（４）設けるか設
けずして、金属蒸着層（５）、耐熱性高分子層、好まし
くは厚さが５０〜１０００ｎ−の真空蒸着重合法または
プラズマ重合法によって形成さた耐熱性高分子層（４′
）を設けるか設けずして、接着剤層（５）を順次形成し
、必要に応じてさらにその上に接着剤層（６）を設けて
なることを特徴とする超耐熱性感熱転写箔を提供するこ
とを可能としたものである。

なお、本発明においては、耐熱性高分子層（４）または
耐熱性高分子層（４゛）の白河れかの一方は必ず設ける
ことが必要である。

また保護層を省略して耐熱性高分子Ｆ３（４）を１１０
００ｎ程度にお比較的厚い層としても良く、この場合に
は転写後の表面の耐熱性に優れたものがＣ）られる。

木−朋の超耐熱性感熱転写箔におけるベースフィルム（
１）としては充分な自己保持性を有するものてあれば何
れも用いられるが、例えばポリニスチット・　　ポリア
ミド、ポリアミドイミド、ポリエチｉノ＞’　、ポリプ
ロピレン、セルロースアセテート、ポリカーボネート、
ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂などの樹脂類またはセロハ
ン紙、グラシン紙などのフィルム状物またはシート状物
、ステンレスまたはその他の金属のフィルム状物または
シート状物、Ｌｉ　ｂ　ｉ”−’ｆたは２ｑａフイルム
などが適宜用いられる。特にベースフィルム（１）とし
ては前記樹脂類のフィルム状物で厚さか９〜５０Ｑ程度
のものを用いるのが、謙や亀裂などのないＭ耐熱性感熱
転写箔の製造か連続的に大量生産出来る点から好ましい
。

尚、ベースフィルム（１）が保護樹脂層（３）や耐熱性
高分子層（４）との剥離性が良くない場合にはパラフィ
ンワックス、シリコーン、フッ素樹脂、界面活性剤など
を塗布して離型剤層（２）を形成して於てもよい。

本発明の超耐熱性感熱転写箔において、超耐熱性感熱転
写箔を構成する金属蒸着層（５）自体は機械的強度が弱
くｙｉ擦による損傷などを受けやすいので、金属蒸着層
（５）の面上に保護樹脂層を設けるようにしてもよい、
保護樹脂層の厚さは特に制限は無いが通常０．５〜２　
ｇｍの範囲から適宜選ばれる。

かかる保護樹脂層を形成するための樹脂としては、例え
ば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫
外線硬化性樹脂の何れもか用いられ、例えばアクリル系
樹脂、スチレン系樹脂、アクリル−スチレン共重合体、
塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリカーボ
ネート、ニトロセルロース、セルロースアセテート、ウ
レタン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、尿素−メ
ラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、アルキッド系樹脂、ア
ミノアルキッド系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂など
の単独または混合物が好ましく用いられる。

保護樹脂層の形成は、前記保護樹脂層を形成するための
樹脂の有機溶剤溶液、水溶液などをロールコーティング
法、グラビアコーティング法、リバースコーティング法
、スプレィコーティング法などの通常のコーティング法
により塗布し、乾燥（熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂
、紫外線硬化性樹脂などの場合は硬化）することによっ
て行われるい。

保護樹脂層はそれが透明または半透明である限りに於て
染料または顔料などの着色料で着色してもよい。

本発明の超耐熱性感熱転写箔における１ｉｌｌＪ熱高分
子重合層（４）　（４°）を構成する耐熱性高分子とし
てはベースフィルム（１）、保護樹脂層（３）、金属蒸
着層（５）等に対して密着性に優れるものであること、
および比較的低温（例えば１５０°Ｃ以下）で薄膜形成
することが出来るものが要求される１例えばポリイミド
、ポリバラキシレン、アラミド、ポリベンゾビスチアゾ
ールなどが適している。かかる特性を満足する耐熱高分
子重合層を真空１ｑ７ｊ重合法またはプラズマ重合法に
よって形成するに適したモノマーとしては、例えば二無
水ピロメリット酸および４−４ジアミノジフエニールエ
ーテルの組合せ、２−２パラシクロフアンなどを挙げる
ことができる。

耐熱高分子重合層（４）　（４°）は常法により例えば
真空蒸着重合法やプラズマ重合法により形成される。耐
熱高分子重合層（４）　（４°）の厚さは通常５０〜１
０００ｎ■の範囲、より好ましくは１００〜３００ｎｍ
の範囲から選ばれる。厚さか５０ｎＩ１未満ては金属蒸
着層（５）表面を完全に被覆する事が出来ず、耐熱効果
が不充分であり、耐熱高分子重合層（４）　（４’）を
設けた意味がなく、一方１１０００ｎを越えると耐熱高
分子重合層（４）　（４°）が厚すぎて風合いを損ない
、また経済的でなく非能率的である。

本発明の超耐熱性感熱転写箔における金属蒸着層（５）
は真空蒸着法、スパッタリング法、イオンブレーティン
グ法等の通常の金属など（合金および混合物も含む、以
下同様）の薄膜形成方法によって形成された金属蒸着層
の全てを包含する。

本発明において金属蒸着層（５）は通常２０〜１００ｎ
厘の範囲、好ましくは３０〜６０ｎ＋ｓの範囲から選ば
れる。金属蒸着層（５）の厚さか２０ｎｍ未満ては金属
蒸着層（５）の光線反射性が充分てなく、充分な金属光
沢か得られず好ましくない。

一方１００ｒ＋＋ｓを越えても金属蒸着層（５）の光線
反射性はかわらないので金属光沢に関係せず経済性の点
からも好ましくない。

かかる金属蒸着層（５）を形成する金属としては例えば
、アルミニウム、銅、金、銀、白金、亜鉛、錫、ニッケ
ル、チタン、クロム、インジウム、ガリウム、タンタル
、珪素などが用いられ、光線反射率と経済性の点から通
常はアルミニウムが好ましい。

本発明の、ｔｆｌ耐熱性感熱転写箔における接着剤層（
６）としては、被転写物に対して接看性が優れている・
１ｔはもとより前記金属蒸着層（５）および／または耐
熱高分子重合層（４°）に対しても接看性に優れている
ことが要求される。かかる要求を満たす接着剤としては
、エチレン酢酸ビニル系、塩素化ポリプロピレン系、塩
化ビニル−酢酸ビニル系、アクリル系、アクリル−塩化
ビニル−酢酸ビニル系などの溶剤型接着剤やエマルジョ
ン接着剤の単独またはブレンド物が好ましく用いられる
。接着剤層（６）の形成は前記接着剤層を形成する為の
接着剤の４１機溶剤溶液や水溶液などをロールコーティ
ング法、グラビアコーティング法、リバースコーティン
グ法、スプレィコーティング法などの通常のコーティン
グにより塗４ｊ　Ｌ／、乾燥することによって行われる
。接着剤層（６）の厚さは通常０．５〜３μ■の範囲、
より好ましくは０．８〜２１の範囲から選ばれる。接着
剤の厚さが０．５　ＪＪＪ未満ては充分な転写強度が得
られず好ましくない、一方３μ農を越えると転写時に接
着剤層の流動化にともない、被転写体を汚すなどして好
ましくない。

つぎに実施例をあげて本発明を説明する。

［実施例］ 実施例１ 厚さ２５１のポリエチレンテレフタレートフィルムにポ
リエチレンワックスを極薄に塗布し離型層を設けた０次
いで保護樹脂層としてアクリルポリオール系樹脂を５μ
ｓの厚さに塗布形成した。更に２−２パラシクロフアン
を５　ｘ　ｌ　Ｏ−’Ｔｏｒｒの真空下で厚さ３０００
■に蒸着し、更に１８０℃×１ＩＩｉｎの真空中加熱処
理を行ない耐熱高分子重合層を設けた０次いで更に純ク
ロムをＩ　Ｘ　Ｉ　Ｏ−”Ｔｏｒｒの真空下で厚さ４０
ｎ閣に蒸着し金属蒸着層を設けた０次いて更にまた２−
２パラシクロフアンを５ｘ　１０−”Ｔｏｒｒの真空下
で厚さ３００ｎｓに蒸着し、更に１８０°ＣＸ１ｍ１ｎ
の真空中加熱処理を行ない＃熱高分子重合層を設けた。

次いて更に塩化ビニル−酢酸ビニル−アクリル混合物系
のホットメルト接着剤を厚さ２μｌに塗布して本発明の
超耐熱性感熱転写箔を得た。

比較例１ 耐熱高分子層を省略した他は上記実施例１と同様にして
の従来タイプの感熱転写箔を得た。

［発明の効果］ 従来の感熱転写箔で、耐熱不良と称するものは。

熱により金属蒸着層の下の層（下塗層又はベースフィル
ム直）が一部流動状態になり、それにつれて、金属蒸着
層も動く為に光沢が消失する０本発明では金属蒸着層の
直下に＃熱高分子重合層を設け、ベースフィルム等の熱
に寄る流動を防止したので超耐熱性感熱転写箔の耐熱性
を飛躍的に向上することが出来たものである。

実施例１および比較例１で得られた転写箔を用いて自動
車用外層部品に２３０℃Ｘ　６０　ｓｅｃ、転写条件で
転写した。

その結果実施例１の本発明の超耐熱性感熱転写箔を用い
たものには焼けや金属光沢ぼけは認められなかった。ま
たＡＢＳ樹脂との同時成形にも使用したが光沢に変化は
全く認められなかった。

一方比較例１の従来の感熱転写箔を用いて実施例１と同
様のテストを行ったが金属光沢は見る影もなく灰褐色に
変色していた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の超耐熱性感熱転写箔の部分拡大断面図
である。 （１）：ベースフイルム （２）：＃型剤層 （３）：保護樹脂層 （４）（４°）：耐熱性高分子層 （５）二金属蒸着層 （６）：接着剤層

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　金属蒸着感熱転写箔において、金属蒸着層の片面ま
   たは両面に耐熱性高分子層を設けたことを特徴とする超
   耐熱性感熱転写箔 ２　耐熱性高分子層が真空蒸着重合法またはプラズマ重
   合法によって形成されてなる特許請求の範囲第１項記載
   の超耐熱性感熱転写箔。 ３　耐熱性高分子層の厚さが５０〜１０００ｎｍである
   特許請求の範囲第１項および第２項記載の超耐熱性感熱
   転写箔。