JPS63110045A - 直結機構付無段変速機の切換制御方法 - Google Patents

直結機構付無段変速機の切換制御方法

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Publication number
JPS63110045A
JPS63110045A JP25342486A JP25342486A JPS63110045A JP S63110045 A JPS63110045 A JP S63110045A JP 25342486 A JP25342486 A JP 25342486A JP 25342486 A JP25342486 A JP 25342486A JP S63110045 A JPS63110045 A JP S63110045A
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JP
Japan
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clutch
continuously variable
drive
ratio
variable transmission
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Application number
JP25342486A
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English (en)
Inventor
Makoto Yoshida
吉田 良
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は直結機構付無段変速機の切換制御方法、特に直
結駆動から無段変速駆動への切換制御方法に関するもの
である。
従来技術とその問題点 従来、■ベルト式無段変速機において、高速走行時に伝
達効率を高めるために、入、出力軸間に固定伝達比を有
する直結駆動経路と無段変速装置を有する無段変速経路
とを並列に設け、無段変速駆動時には第1クラツチが開
くとともに、第2゜第3クラツチが閉じ、直結駆動時に
は第1クラツチが閉じ、第2.第3クラツチが開くよう
にしたものが、例えば特公昭57−23138号公報に
て公知である。
上記の直結機構付無段変速機において、キックダウン時
のように直結駆動から無段変速駆動へ切り換える時には
、無段変速装置をその時のスロットル開度において到達
し得る目標変速比へ変速するとともに、第1クラツチを
開き、第2クラツチを閉じる動作を俊敏に行わなければ
ならない、ところが、第1クラツチ及び第2クラツチが
共に油圧クラッチであり、油圧クラッチの場合にはピス
トンや制御弁の作動遅れなどにより必ずクラッチ(辰台
に時間遅れが出るため、無段変速装置が目標変速比へ到
達してから第2クラツチを係合開始したのでは、エンジ
ンが吹き上がるといった不具合が発生する。したがって
、無段変速装置の目標変速比への変速と並行して第2ク
ラツチの係合を行う必要がある。
この場合、第2クラツチを急激に係合させると、第2ク
ラツチの前後の相対回転速度差が大きい時には極めて大
きなショックを伴うことになるので、第2クラツチの伝
達トルク容量を相対回転速度差又は速度比が大きい時に
は小さくなるように変化させ、クラッチを緩やかに係合
させる方法が考えられる。この場合、車速に関係なく一
定のパターンでクラッチの伝達トルク容量を制御すると
、エンジンのイナーシャ及び車両のイナーシャの関係で
、車速によってショックの程度が異なる。
すなわち、低速走行状態においては、高速走行状態と同
一のパターンに沿ってクラッチを制御してもショックは
大きい、換言すれば、高速走行時には低速走行時に比べ
てクラッチの係合を速めてもショックは少ない。
発明の目的 本発明はこの点に着目してなされたもので、その目的は
、直結駆動から無段変速駆動への切換を、ショックが無
い状態で出来るだけ短時間に完了できる直結機構付無段
変速機の切換制御方法を提供することにある。
発明の構成 上記目的を達成するために、本発明は、入、出力軸間に
、固定伝達比を有する直結駆動経路と無段変速装置を有
する無段変速経路とを並列に設け、無段変速経路中には
無段変速駆動時に係合する第1のクラッチを有し、直結
駆動経路中には直結駆動時に係合する第2のクラッチを
有する直結機構付無段変速機において、直結駆動から無
段変速駆動への切換時に、第2のクラッチを解除すると
同時に無段変速装置を目標変速比へ移行させ、かつ第1
のクラッチの伝達トルク容量を、該クラッチの前後の回
転速度差又は回転速度比の増大につれて減少する方向に
変化させるとともに、その変化比率をその時の出力軸回
転速度によって変更することを特徴とするものである。
すなわち、第1のクラッチをその相対回転差によって伝
達トルク容量を変化させることにより、係合ショックを
少な(し、しかもこの伝達トルク容量特性を車速によっ
て変化させることにより、出来るだけ短時間にクラグチ
の係合を完了させるものである。
実施例の説明 第1図は本発明の一例である直結機構付Vベルト式無段
変速機の全体構造を示し、大略、入力軸13、直結クラ
ッチ(第2のクラッチ)15、無段変速装置30、従動
軸41、発進クラッチ(第1のクラッチ)60、前後進
切換機構63、ディファレンシャル装置80及び出力軸
82で構成されている。
エンジンのクランク軸10は、エンジンのトルク変動を
吸収するためのフライホイール11およびトーショナル
ダンパ12を介して入力軸13の右端部に接続されてお
り、入力軸13の右端部近傍には入力軸13により駆動
されるオイルポンプ14が配置されている。入力軸13
の中間部には湿式直結クラッチ15のクラッチドラム1
6がスプライン嵌合しており、クラッチハブ17は入力
軸13上に回転自在に支持された直結駆動ギヤ18に結
合されている。直結クラッチ15は直結駆動時に直結駆
動ギヤ18を入力軸13に対して連結するものである。
入力軸13の左端部には外歯ギヤ19が一体形成されて
おり、この外歯ギヤ19は無段変速装置30の駆動軸3
1に固定された内歯ギヤ20と噛み合い、入力軸13の
駆動力を減速して駆動軸31に伝達している。
無段変速装置30は、駆動軸31に設けた駆動側プーリ
32と、従動軸41に設けた従動側プーリ42と、両プ
ーリ間で摩擦駆動されるゴム製又は樹脂製の無端Vベル
ト54とで構成されている。駆動側プーリ32は駆動軸
31に固定された固定シーブ33と軸方向および回転方
向に移動自在な可動シーブ34とを有し、可動シーブ3
4の背後に設けた推力発生用のトルクカム装置35と圧
縮スプリング36とによって可動シーブ34にトルク伝
達に必要な推力を加えている。上記トルクカム装置35
は、可動シーブ34の背面に設けられたカム面38と、
駆動軸31の左端部に固定されたトルクカムフランジ3
7の右側に設けたカム面39と、両カム面38.39間
に転勤自在に配置したカムローラ40とからなり、入力
トルクに比例した推力を発生する。上記トルクカム装置
35は可動シーブ34とトルクカムフランジ37とから
一体に突設したシリンダ34a、37aにより形成され
る空間内に配置され、この空間にはカムローラ40やカ
ム面38.39の摩耗を軽減するためグリースなどの潤
滑油が封入されている。
従動側プーリ42も従動軸41の左端部に固定された固
定シーブ43とボールスプライン45によって軸方向に
のみ移動自在な可動シーブ44とを有し、可動シーブ4
4の背後にはシリンダ46が固定されている。このシリ
ンダ46の内側には従動軸41に固定されたピストン4
7が摺動自在に配置され、このピストン47によって仕
切られた一方の室が変速比制御用の油圧室48であり、
他方の室が油圧室48で発生する遠心油圧骨を相殺する
ための副室49となっている。上記油圧室48への作動
油の給排は従動軸41の軸心に設けた作動油路50を介
して行われ、副室49への潤滑油の給排は上記作動油路
50の外側に形成された潤滑油路51を介して行われる
。上記油圧室48からボールスプライン45を介して漏
れ出た作動油は従動軸41に形成した排油油路52を介
して潤滑油路51へ戻され、また副室49と外部とはダ
イヤフラム53でシールされているので、外部への油漏
れが防止される。
従動軸41の右端部には湿式発進クラッチ60が設けら
れており、この発進クラッチ60のクラッチドラム61
は従動軸41にスプライン嵌合し、クラッチハブ62は
前後進切換機構63のスプラインハブ64に連結されて
いる。上記発進クラッチ60はベルト駆動の走行時には
常時結合され、直結駆動時には常時遮断され、また発進
時にはクラッチ油圧を微細制御して徐々に結合される。
上記スプラインハブ64の両側には前進ギヤ65と後退
ギヤ66とが回転自在に設けられ、切換スリーブ67に
よっていずれか一方のギヤがスプラインハブ64と連結
される。従動軸41と平行に配置されたアイドル軸68
には、後退ギヤ66に噛み合う後退アイドルギヤ69と
別の後退アイドルギヤ70とが一体形成されている。減
速軸71も従動軸41と平行に配置されており、この減
速軸71には一体形成された減速ギヤ72と終減速ギヤ
73とが回転支持されている。上記減速ギヤ72は直結
駆動ギヤ18と前進ギヤ65と後退アイドルギヤ70と
に同時に噛み合い、直結従動ギヤを兼ねている。終減速
ギヤ73はディファレンシャル装置80のリングギヤ8
1に噛み合い、動力を出力軸82に伝達している。
上記構成部品はケース1,2及びカバー3によって覆わ
れており、特に無段変速装置30はケース2の隔5i2
aによってクラッチ15.80やギヤ機構などと隔離さ
れ、カバー3に設けた空気孔(図示せず)によって大気
と連通している。そして、駆動側プーリ32及び従動側
プーリ、42の背後にそれぞれ冷却フィン55を一体形
成することにより、空冷効果を高めている。
上記構成のVベルト式無段変速機において、直結クラッ
チ15.直結駆動ギヤ18.減速ギヤ72.終減速ギヤ
73.ディファレンシャル装置80は直結駆動経路を形
成しており、外歯ギヤ19.内歯ギヤ20、無段変速装
置309発進発進クラッチ、前進用ギヤ65、減速ギヤ
72.終減速ギヤ73.ディファレンシャル装置80は
ベルト駆動経路(前進時)を形成している。そして、直
結駆動経路における入力軸13と出力軸82間の直結伝
達比は、ベルト駆動経路における入力軸13と出力軸8
2間の最高速比とほぼ等しく設定されている。
第2図は従動側ブー1月2、発進クラッチ60及び直結
クラッチ15を制御するための油圧制御装置を示し、1
00は調圧弁、110はマニュアル弁、120は前後進
切換弁、130は前後進切換ピストン、140はプーリ
制御弁、150はクラッチ制御弁、160はマイクロコ
ンピュータなどからなるコントローラ、161はプーリ
制御用電磁弁、162は発進制御用電磁弁、163は直
結制御用電磁弁である。
調圧弁100の右端ボート101 と中間ポート102
にはオイルポンプ14の吐出油圧が導かれており、右端
ボート101の油圧によりスプール103はスプリング
104に抗して左方へ移動し、スプール103のランド
103aが図面で示す位置に達すると中間ボー)102
とドレンポート105とが連通し、油はオイルポンプ1
4の扱い込み側へ戻される。したがって、スプール10
3はこの位置で釣り合い、所望のライン圧PLに調圧さ
れる。なお、ボート106は潤滑油を入力軸13及び従
動軸41に供給す・るための潤滑ボートである。スプー
ル103の左側には順次径の小さい2個のランド107
a、 107bを有するプランジャ107が配置されて
おり、上記各ランド107a、 107bに油圧を導(
2個の背圧ポート108.109が形成されている。そ
して、ボート108にはプーリ制御用電磁弁161から
信号油圧P、が導かれ、ボート109には走行レンジ(
D、L、R時)においてONとなる信号油圧P2 (ラ
イン圧PL)が導かれている。したがって、これら信号
油圧P、。
P2によってプランジ中107がスプール103を右方
へ押し、ライン圧PLを次式のように信号油圧P、、P
2とスプリング104のばね荷MS+ との和に釣り合
った油圧に調圧している。
PLXA。
”P+ XA2 +P2  (A3  A2)+SI・
・・(11上式において、A1はスプール103の右端
のランド103bの受圧面積、A 2 + A 3はそ
れぞれプランジャ107のランド107a、 107b
の受圧面積である。
マニュアル弁11Gは、シフトレバ−と連動してP、R
,N、D、Lの各位置に作動されるスプール111を有
しており、このスプール111により入力ポート112
から2個の出力ボート113.114へ油路を選択的に
切り換えるようになっている0例えばDレンジにおいて
は図示するようにボート113から前進油圧P、(ライ
ン圧PL)が出力され、ボート114はドレンされる。
LレンジはDレンジと同様であり、Rレンジではボート
113がドレンされ、ボート114から後退油圧P、(
ライン圧PL)が出力される。さらに、Pレンジではラ
ンド111aによって入力ポート112が閉じられ、N
レンジでは入力ポート112と出力ボート113.11
4の間がランド1lla、 1llbによって遮断され
るので、いずれの出力ポートもドレンされる。
前後進切換弁120はスプリング121により右方へ付
勢されたスプール122を有しており、このスプール1
22の左端部は上記切換スリーブ67を作動させるフォ
ーク123と一定ストロークだけ相対移動可能に係合し
ている6前後進切換弁120には4個のボート124〜
127が設けられており、ボート124.125にはマ
ニュアル弁110のボート114から後退油圧P4が導
かれる。また、出力ポート126は発進制御用電磁弁1
62と調圧弁100の背圧ボー) 109とに接続され
ており、ボート127には上記マニュアル弁110のボ
ート113から前進油圧P3が導かれる。第2図中、前
後進切換弁120の上半分は後退時、下半分は前進時を
示し、前進時には前進油圧P、がボート127.126
を介して出力され、後退時には後退油圧P、がボート1
25.126を介して出力される。上記スプール122
はフォーク123と連動して前進位置と後退位置とに正
確に位置決めされるようになっており、例えば前進時に
はフォーク123が左方に移動しているので、スプール
122の端部に固定したスナップリング128がスプリ
ング121のばね力によりフォーク123と当接した位
置で位置決めされ、後退時にはフォーク123が二点鎖
線で示すように右方へ移動しているので、右端ポート1
24に作用する後退油圧P4によりスプール122の段
部122aがフォーク123に当接した位置で位置決め
される。
前後進切換ピストン130は左右の油室131.132
に作用する油圧によって移動自在なピストン部材133
を有し、このピストン部材133には上記フォーク12
3を作動させるフォークシャフト134が連結されてい
る。上記右室132にはマニュアル弁110のボート1
13から前進油圧P3が導かれ、左室131にはボート
114から後退油圧P4が導かれ、第2図は前進位置を
示している。
ブーり制御弁140は4個のボート141〜144を有
しており、右端ポート141にはプーリ制御用電磁弁1
61から信号油圧P1が導かれ、ボート142はマニュ
アル弁110のボート114と接続され、ポ−)143
は従動側プーリ42の油圧室48と接続され、ボート1
44には常時ライン圧PLが導かれている。そして、上
記ボート143と144との連通、あるいはボート14
3と142との連通を選択的に切り換えるスプール14
5がスプリング146によって右方へ付勢された状態で
配置されている。第2図上半分は信号油圧P、がON、
下半分は信号油圧P、がOFFの状態におけるスプール
145の位置を示している。上記ボート143はスプー
ル145の内部に形成した連通孔145aを介してスプ
リング146を収容した左端室147と連通しており、
これにより出力油圧P5は次式によって与えられる油圧
に制御される。
P5x13.=P、XB2−52   ・・・(2)(
2)式において、B、はスプール145の左側ランド1
45bの受圧面積、B2はスプール145の右側ランド
145cの受圧面積、B2はスプリング146のばね荷
重である。
なお、マニュアル弁110のボート114とプーリ制御
弁140のボート142とを結ぶ油路中にはオリフィス
148と一方弁149とが並列に設けられており、前進
時に信号油圧P、が急に零となってもプーリ油圧P5は
オリフィス148を介して緩やかにドレンされるので、
ベルト54の弛みを防止でき、後退時には後退油圧P4
が一方弁149を介してボート142へ瞬時に導かれる
ので、油圧の遅れが生じない。
クラッチ制御弁150は合計6個のボート151〜15
6を有しており、これらボートを切り換えるスプール1
57がスプリング158により左方へ付勢された状態で
配置されている。左端のボート151はプーリ制御弁1
40の出力ボート143及び発進制御用電磁弁162と
三方弁159を介して接続されており、ボート152は
マニュアル弁110の出力ボート113と接続されて前
進油圧P、が導かれており、ボート153は直結制御用
電磁弁163を介して直結クラッチ15に接続されてい
る。ボート153と直結制御用電磁弁163とを結ぶ油
路中にはオリフィス170と一方弁171とが並列配置
されている。ボート154はドレンボートであり、ボー
ト155は互いに並列配置されたオリフィス172と一
方弁173とを介して発進クラッチ60へ接続され、ボ
ート156には発進制御用電磁弁162から出力油圧P
6が導かれている。
例えばベルト駆動時には、左端のボート151にプーリ
制御弁140の出力油圧P5あるいは発進用電磁弁16
2の出力油圧P、のうち高い油圧が三方弁159を介し
て導かれるので、スプール157は第2図下半分に示す
ように右端位置に移動し、直結クラッチ15へ通じるボ
ート153をドレンポート154と連通させ、発進クラ
ッチ60へ通じるボート155をボート156と連通さ
せる。そのため、直結制御用電磁弁163の動作に関係
なく直結クラッチ15は遮断され、発進クラッチ60は
結合される。また、直結駆動時には油圧室48の油圧が
低くかつ発進制御用電磁弁162がOFFされるので、
左端のポーH51に導かれる出力油圧P5.P、が零又
は微少値となり、スプール157は第2図上半分に示す
ようにスプリング158のばね力により左端位置に移動
する。そのため、ボート152.153を介して直結制
御用電磁弁163に前進油圧P、が導かれ、この前進油
圧P3を直結制御用電磁弁163で調圧して出力油圧P
7を直結クラッチ15に導き、直結クラッチ15が結合
される。また、同時にボート155とドレンポート15
4とが連通ずるので、発進クラッチ60は遮断される。
このようにクラッチ制御弁150は発進クラッチ60と
直結クラッチ15とに選択的に油圧を切り換える切換弁
としての機能を有し、双方のクラッチが同時に係合する
所謂ダブルクラッチを防止している。
コントローラ160には、第3図に示すように、エンジ
ン回転数センサ164、車速センサ165、従動軸回転
数センサ166、シフト位置センサ167、スロットル
開度センサ168などの各センサから信号が入力されて
いる。上記エンジン回転数センサ164はエンジンのイ
グニッションパルスからエンジン回転数を検出し、車速
センサ165は出力軸820回転数から車速を検出し、
従動軸回転数センサ166は従動軸41の回転数(発進
クラッチ60の入力回転数又は従動側ブーIJ42の回
転数でもよい)を検出し、シフト位置センサ167はマ
ニュアル弁110がP、R,N、D、Lのどの位置にあ
るかを検出し、スロットル開度センサ(吸気管負圧セン
サでもよい)168はエンジンのスロットル開度を検出
する。上記エンジン回転数センサ164、車速センサ1
65、従動軸回転数センサ166、シフト位置センサ1
67の各信号は入力インターフェース169へ入力され
、スロットル開度センサ168の信号はA/D変換器1
70でデジタル信号に変換される。
コントローラ160は、上記入力インターフェース16
9 、A/D変換器170、CPU(中央演算処理装置
) 171 、 ROM (リードオンリメモリ)17
2、RAM(ランダムアクセスメモリ) 173 、出
力インターフェース174を含み、これらはバス175
で相互に連絡されている。上記ROM1?2には電磁弁
161〜163を制御するためのプログラムや各種デー
タを格納してあり、RAM173には各センサ164〜
168からの情報や制御に必要なパラメータ等を一時的
に格納する。出力インターフェース174の出力信号は
出力ドライバ176を介して電磁弁161〜163に出
力されるようになっており、特に出力ドライバ176か
ら電磁弁161〜163に出力される信号は単なるO 
N10 F F信号とは異なり、デユーティ制御信号が
出力される。
なお、上記電磁弁161〜163としては、一般のニー
ドル式電磁弁を使用してもよいが、特開昭60−175
883号公報又は特開昭60−175884号公報に記
載のようなボール状弁体を有する3ボ一ト式電磁弁を使
用してもよい。
作動の説明 ここで、コントローラ160からプーリ制御用電磁弁1
61に出力されるデユーティ比D1と、ライン圧PL及
びプーリ制御油圧P5との関係を説明する。まず、電磁
弁161の出力油圧P1はP、=PLxp、     
     ・・・轡であり、また走行レンジでは信号油
圧P2が0N(P2=PL)であることを考慮して(1
1式を整理すると、 PLXA。
=PLxD、XA2 +PL  (A3  A2 ) 
+Stとなり、この式からライン圧PLは また、(3)式を(2)式に代入すると、P5x13.
=PLxi)、x132−s2  ・(5)となるので
、(4)式を(5)式に代入してP、を消去すると、 となる。(4)式、(6)式から明らかなように、ライ
ン圧PL及び出力油圧P5はデユーティ比DI、各ラン
ドの受圧面積、スプリング荷重によって決定され、受圧
面積とスプリング荷重は一定値であるので、結局ライン
圧PL及び出力油圧Psはデユーティ比のみによって制
御できる。
第4図は(41式、(6)式からライン圧P5及び出力
油圧P、とデユーティ比り、との関係を図示したもので
あり、デユーティ比り、が低い時にはライン圧も低くな
り、オイルポンプ14の吐出損失を低減して燃費向上を
達成できるとともに、デユーティ比が高い時(例えばキ
ックダウン時)にはライン圧PLと出力油圧P5が共に
高くなり、俊敏な低速比への変速を可能とし、応答性の
向上を実現している。
第5図は本発明に係る変速線図を示し、i ll1ax
は最低速比、i sinは最高速比、10は直結伝達比
、i 5aidは中間プーリ比、N、はスロットル全開
時の目標エンジン回転数、N2はスロットル全閉時の目
標エンジン回転数である。直結駆動中、無段変速装置3
0は無負荷状態で空転するが、この空転時の損失トルク
は無段変速装置30の最高速比で最も大きく、かつVベ
ルトの寿命の点でも最高速比では不利である。そのため
、無段変速装置30は最高速比または直結伝達比とは別
個に中間プーリ比f+idへ制御されて空転を続ける(
特願昭61−63801号参照)。
いま、第5図A点で走行中にキックダウンを行うと、変
速機全体から見るとA点からB点へと移行する。この時
、空転中の無段変速装置30は中間プーリ比1m1dか
らB点の目標変速比へと変速され、直結クラッチ15は
遮断され、発進クラッチ60は係合される。ところが、
キックダウン当初、直結伝達比10とベルト駆動の変速
比(キックダウンの初期は中間プーリ比1m1d)とが
必ず相違しているので、即座に発進クラッチ60を完全
係合させると大きなショックを伴う、一方、無段変速装
置30が目標変速比B点に到達した後で発進クラッチ6
0の係合を開始したのでは、エンジンが吹き上がってし
まう、したがって、無段変速装置30の目標変速比への
変速と並行して発進クラッチ60を緩やかに係合制御を
行う必要がある。
本発明では、まず第1に発進クラッチ60の前後の相対
回転数(又は相対回転数比)によって伝達トルク容量を
制御し、ショックの発生を防止し、第2に出力軸回転数
(車速)によって上記伝達トルク容量特性を変化させ、
できるだけ短時間でクラッチの係合を完了させるもので
ある。
第6図は本発明の切換制御を行うための発進クラッチ6
0の伝達トルク容量特性を示す、第6図の縦軸はクラッ
チ伝達トルク容量比R7であり、この容量比R工は次式
のように発進クラッチ60の伝達トルク容NT11と発
進クラッチ60の入力トルクTinとの比で与えられる
RT=TII /Tin ここで、入力トルクTinはエンジントルクと減速ギヤ
19.20の減速比と無段変速装置30の変速比との積
である。一方、横軸は発進クラッチ60の前後の相対回
転数(回転速度)であるが、相対回転数に代えて回転速
度比としてもよい、なお、完全係合時の伝達トルク容量
比を1.0としてもよいが、安全率を見込んで1.4と
しである。また、縦軸を伝達トルク容量とせずに伝達ト
ルク容量比としたのは、エンジントルクやプーリ比に従
って入力トルクが変動するため、この入力トルクの変動
に伴って伝達トルク容量特性自体を変化させる必要があ
り、複雑となるからである。
第6図龜おいて、Xは高速走行状態(80Sv/h以上
)における伝達トルク容量特性、Yは低速走行状態(2
0に+m/h以下)における伝達トルク容量特性であり
、車速20km/h〜80km八ではXとYの間の斜線
範囲で伝達トルク容量特性が変化する。すなわち、高速
走行状態では、低速走行状態に比べて、クラッチ前後の
相対回転差が同一の時に伝達トルク容量比を大きくして
もショックが少なく、その結果、クラッチの係合を短時
間で完了できることを意味している。
第7図は伝達トルク容量比を求めるための修正係数にと
車速Vとの関係を示したものである。求める伝達トルク
容量比Rtは、特性X、Yと修正係数にとから次式で求
められる。
RT = X −K (X −Y ) 例えば、車速か50km/hで、その時のクラッチ前後
の相対回転数が1100Orpであったとすると、(3
正係数には第7図から0.5、特性Xの伝達トルク容量
比が第6図から0.75、特性差(X−Y)は0゜4で
あるから、求める伝達トルク容量比R工は上式から0.
55となる。
ところで、発進クラッチ60の伝達トルク容量T mは
クラッチ油圧P6と比例し、クラッチ油圧P6は次式の
ように発進制御用電磁弁162に入力されるライン圧P
Lとデユーティ比D2とによって制御できる。
P、=PLXD2 上式において、ライン圧PLは(4)式から明らかなよ
うにブーり制御用電磁弁161のデユーティ比D1によ
って制御される。そして、本来プーリ制御用電磁弁16
1のデユーティ比り、は、スロットル開度とエンジン回
転数とからエンジントルクを求め、このエンジントルク
と変速比との積に対応して制御されるので、ライン圧P
Lと、エンジントルク及びプーリ比の積との比率を予め
一定に設定しておけば、第6図の縦軸を伝達トルク容量
比に代えてデユーティ比D2で代用できる。この場合、
デユーティ比D2の10ozを伝達トルク容量比の最大
値(1,4)と対応させればよい、このようにライン圧
PLをプーリ制御用電磁弁161で制御した場合には、
伝達トルク容量特性を第6図のようにデユーティD2と
相対回転数との関係で設定できるので、発進クラッチ6
0の制御が極めて簡単となる。
第8図は本発明の切換制御方法の一例を示すフローチャ
ート図である。WJにおいて、まず直結駆動中であるか
否かを判別しく180) 、直結駆動中でない時、即ち
無段変速駆動中の場合にはプーリ制御用電磁弁161を
目標変速比ヘデエーテイ制御し、発進制御用電磁弁16
2をONL、かつ直結制御用電磁弁163をOFFする
(181) 、一方、直結駆動中の時には、次に直結駆
動から無段変速駆動へ切り換えるべきか否かを判別する
(182) 、この判別は、具体的にはスロットル開度
が所定値以上であるか、エンジン回転数がスロットル全
開時の回転数より低くなったか等によって行う、直結駆
動から無段変速駆動へ切り換えるべき時、即ち直結解除
時には、プーリ制御用電磁弁161を目標変速比へデユ
ーティ制御し、発進制御用電磁弁162には第6図、第
7図から発進クラッチ60前後の回転差及び車速に対応
したデユーティ比を出力し、かつ直結制御用電磁弁16
3をOFFする(183) 、一方、直結解除しない時
には、ブーり制御用電磁弁161を中間プーリ比へ制御
すぺ(デユーティ制御し、発進制御用電磁弁162を0
FFL、直結制御用電磁弁163をONする(184)
 。
なお、上記実施例の切換制御では、直結駆動中無段変速
装置を中間プーリ比で空転させる場合を示したが、無段
変速装置を直結伝達比近傍で空転させる場合にも本発明
方法を適用できる。
また、発進クラッチを制御するための元圧であるライン
圧をブーり制御用電磁弁で制御するものに限らないこと
も勿論である。ただし、その場合には第6図において縦
軸をデユーティ比D2でそのまま代用することができず
、エンジントルク及び変速比に対応してデユーティ比を
補正する必要がある。
また、本発明の無段変速装置としては、■ベルト式無段
変速装置に限らず、トラフシラン駆動式無段変速装置な
ど種々のものが使用可能である。
発明の効果 以上の説明で明らかなように、本発明によれば直結駆動
から無段変速駆動への切換時、第1のクラッチの伝達ト
ルク容量を前後の回転速度差又は速度比に応じて変化さ
せるようにしたので、無段変速装置の変速比がどのよう
な状態にあっても、常にショックの無い切換を行うこと
ができ、また上記伝達トルク容量特性を車速に応じて変
更するようにしたので、高速走行時にはクラッチの係合
をショックの無い状態で速めることができ、切換制御を
短時間で完了できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される直結機構付Vベルト式無段
変速機の全体構造図、第2図はその油圧回路図、第3図
はコントローラのブロック図、第4図はライン圧及びプ
ーリ油圧とデユーティ比との関係図、第5図は変速線図
、第6図はクラッチの伝達トルク容量特性図、第7図は
伝達トルク容量特性を修正するための修正係数と車速と
の関係を示す図、第8図は本発明にかかる切換制御方法
のフローチャート図である。 13・・・入力軸、15・・・直結クラッチ(第2のク
ラッチ)、18・・・直結駆動ギヤ、30・・・無段変
速装置、32・・・駆動側プーリ、42・・・従動側プ
ーリ、54・・・Vベルト、60・・・発進クラッチ(
第1のクラッチ)、82・・・出力軸、16,0・・・
コントローラ、161・・・プーリ制御用電磁弁、16
2・・・発進制御用電磁弁、163・・・直結制御用電
磁弁。 出 願1人  ダイハツ工業株式会社 代 理 人  弁理士 筒井 秀隆 第3図 ヂ;−↑4屹(’/、) 第5図 ti−え 卯対目V−側rpm)         奉えいい7、
。 第8図 5QLI:プーリ制御用電磁弁 5QL2:発進制御用電磁弁 5QL3:直結宙朗電磁弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)入、出力軸間に、固定伝達比を有する直結駆動経
    路と無段変速装置を有する無段変速経路とを並列に設け
    、無段変速経路中には無段変速駆動時に係合する第1の
    クラッチを有し、直結駆動経路中には直結駆動時に係合
    する第2のクラッチを有する直結機構付無段変速機にお
    いて、直結駆動から無段変速駆動への切換時に、第2の
    クラッチを解除すると同時に無段変速装置を目標変速比
    へ移行させ、かつ第1のクラッチの伝達トルク容量を、
    該クラッチの前後の回転速度差又は回転速度比の増大に
    つれて減少する方向に変化させるとともに、その変化比
    率をその時の出力軸回転速度によって変更することを特
    徴とする直結機構付無段変速機の切換制御方法。
JP25342486A 1986-10-24 1986-10-24 直結機構付無段変速機の切換制御方法 Pending JPS63110045A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63242738A (ja) * 1987-03-13 1988-10-07 ボーグ・ワーナー・オートモーティブ・インコーポレーテッド 連続可変形伝動クラッチ制御のための特殊始動技術
DE19631236C2 (de) * 1995-08-23 2003-03-20 Luk Gs Verwaltungs Kg Getriebeeinheit und Verfahren zur Verwendung einer Getriebeeinheit
JP2014224561A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 トヨタ自動車株式会社 動力伝達装置の油圧制御装置

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