JPS6310990B2 - - Google Patents

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JPS6310990B2
JPS6310990B2 JP62001890A JP189087A JPS6310990B2 JP S6310990 B2 JPS6310990 B2 JP S6310990B2 JP 62001890 A JP62001890 A JP 62001890A JP 189087 A JP189087 A JP 189087A JP S6310990 B2 JPS6310990 B2 JP S6310990B2
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JP
Japan
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sample
pigment
food
drink
anthocyanin
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JP62001890A
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Masahiro Koyama
Sakae Tanaka
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Coca Cola Japan Co Ltd
Original Assignee
Coca Cola Japan Co Ltd
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Publication date
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【発明の詳細な説明】 本発明はアントシアニン色素を含有する色素耐
光性の良好な飲食物に関する。 アントシアニン色素は天然の野菜、果物、花等
に広く分布しているが、入手が困難なことと、不
安定な化合物であるがために、特に食物の着色料
として十分に満足のいくものではない。 例えば、アントシアニン色素は水溶液中でPH4
以上で褪色が顕著となり、また高温においてある
いはH2O2又はアルコルビン酸の存在で同様に褪
色が顕著となることが知られている。また、アン
トシアニン色素は通常室内では比較的安定である
が、日光への直接曝露によつて激しく褪色するこ
とが知られている。[例えば、アメリカン・ジヤ
ーナル・オブ・エノロジー・アンド・ビテイカル
チヤー(Am.J.Enol.& Vitic.)19 147(1968)
参照]。 また、従来、ブドウ属に含有されるマルビデイ
ン−3−グルコサイドの如きアントシアニン色素
がルチンの如き点ねんのフエノール性物質とコピ
グメンテーシヨンを起すことがしられている[ジ
ヤーナル・オブ・フツドサイエンス(J.Food
Sci.)43 517(1978)、ibid44、no1、66(1979)
およびフイトケミストリー(Phytochemistry)]
11 1139(1972)参照]。 しかしながら、本発明者の知る限り、従来かか
るアントシアニン色素の耐光性を改善する方法に
ついては全く知られていない。 しかるに本発明者の研究によれば、アントシア
ニン色素を特定のフエノール性化合物と接触せし
めることにより、アントシアニン色素の耐光性を
著しく改善することが明らかとなつた。 それ故、本発明によれば、アントシアニン色素
の耐光性を改善する方法を飲食物系に適用するこ
とにより、アントシアニン色素で着色された飲食
物の色素耐光性を改善することができ、それ故、
耐光性の改善された飲食物が提供される。 本発明によれば更に光照射によつても残留色素
量が多く、しかも褐変の少ないアントシアニン色
素を含有する耐光性の改善された飲食物が提供さ
れる。 本発明の更に他の目的および利点は以下の説明
から明らかとなろう。 本発明によれば、かかる本発明の目的および利
点は、アントシアニン色素および没食子酸、没食
子酸二量体、タンニン酸およびルチンより成る群
から選ばれる少くとも1種の化合物、並びに食物
ベースを含有することを特徴とする耐光性の改善
された飲食物によつて達成される。 本発明において用いられるアントシアニン色素
とは、アントシアニジンの配糖体であつて、例え
ばペラルゴニジン、ツアニジン、デルフイニジ
ン、ペオニジン、ペチユニジン、アルビジンある
いはアピゲニニジンの如き2−フエニルベンゾピ
リリウム骨格を有するアントシアニジンと例えば
グルコース、キシロース、ラムノース、ガラクト
ースの如き糖あるいはアシル化糖との配糖体等で
ある。 アシル化糖のアシル基とは、例えばアセチル、
p−クマール酸、コーヒー酸、フエルラ酸、シナ
ピン酸等である。 本発明において用いられるこれらのアントシア
ニン色素は、天然の植物中に存在する。 かかるアントシアニン色素の具体例としては、
例えばブドウ果皮色素であるエノシアニン色素、
パープルコーン色素、ハイビスカス色素、ベリー
色素(例えば、クランベリー色素、ラズベリー色
素、ガルビーナ色素、エルダーベリー色素等)あ
るいはシソ色素等をあげることができる。 これらのうち、エノシアニン色素、パープルコ
ーン色素、およびハイビスカス色素が入手が容易
であり、安定した供給が得られるため好ましく用
いられる。 これらのアントシアニン色素は1種又は2種以
上混合して使用することができる。 かかるアントシアニン色素は、それ自体公知の
方法で天然物から抽出し製造することができる。 本発明において用いられるもう一方の化合物
は、没食子酸、没食子酸二量体(digallic acid)、
タンニン酸(tannic acid)およびルチンである。
これらの天然フエノール性化合物は1種又は2種
以上混合して用いることができる。これらは市販
されており容易に入手することができる。 上記の如きアントシアニン色素の1種又はそれ
以上と上記の如きフエノール性化合物の1種又は
2種以上とを接触せしめることにより、アントシ
アニン色素とフエノール性化合物は、いわゆるコ
ピグメンテーシヨンとして知られている現象によ
り、分子間にある種の強い親和力を生じ、最大吸
収波長が長波長側にずれ、そして最大吸収波長に
おける吸光度を増加する。 該接触は、水性媒体中において行うのが好まし
い。水性媒体としては、例えば水および水と他の
親水性溶媒との混合物等が用いられる。親水性溶
媒としては、例えば、メタノール、エタノール、
プロパノールの如き低級脂肪族アルコール、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、グリセ
リンの如き多価脂肪族アルコール、アセトン、メ
チルエチルケトンの如きケトン類を好ましい溶媒
としてあげることができる。これらのうち、エタ
ノール、プロピレングリコールおよびグリセリン
が特に好ましく用いられる。 これらの親水性溶媒は1種又は2種以上混合し
て用いることができる。かかる親水性溶媒は、一
般に用いるフエノール性化合物が水に溶け難い場
合に使用するのが好ましく、それ故没食子酸、没
食子酸二量体、ルチンの場合に使用するのが有利
である。もちろん、かかるフエノール性化合物の
場合であつても、例えば加温することにより所望
の溶解量が得られる場合には、必ずしも親水性溶
媒を使用する必要はない。 一般に、かかる親水性溶媒は、例えば水1重量
部に対して約1.5重量部以下で好ましく用いられ
る。 アントシアニン色素は、一般に親水性溶媒より
も水に溶解し易く、またフエノール性化合物のう
ちタンニン酸は水に溶解し易いので、これらの化
合物は水溶液とし、他方タンニン酸以外の他のフ
エノール性化合物は親水性溶媒に溶解し易いもの
で親水性溶媒の溶液として、該接触を行うのが好
ましい。 接触は、通常、接触系が凝固しない温度以上沸
とう点以下の温度、好ましくは10゜〜60℃程度の
温度で行なわれる。 該接触は、アントシアニン色素およびフエノー
ル性化合物が溶液中に溶解している状態で行うの
が好ましく、それ故、これらの化合物の溶液中に
おける濃度の好ましい上限値は接触する温度によ
つて変化する。 また、該接触は酸性〜中性で行うのが好まし
く、特に酸性条件下、就ずくPH5〜5で行うのが
好ましい。 通常E−値10のアントシアニン色素450ppm当
り、フエノール性化合物を約10〜10000ppmで用
いることができ、それによつて該アントシアニン
色素の耐光性が改善される。 また、フエノール性化合物としてルチンを用い
た場合には、約10〜200ppmの範囲が特に好まし
く、従つて、ルチンは比較的少量で用いても耐光
性を改善する作用を示す点に特徴がある。 一方、フエノール性化合物として、没食子酸、
没食子酸二量体およびタンニン酸を用いた場合に
は、約300〜10000ppmの範囲で特に好ましく用い
られる。 これらの後者のフエノール性化合物は、溶解性
によつて使用量が制限されるルチンとは異なり溶
解性が大きく多量に使用でき、それ故ルチンの場
合よりも一層すぐれた耐光性の改善作用を示す。
また、これらのうち没食子酸は、特に味覚に対す
る刺激が少くそれ故後に説明するように本発明の
飲食物に対して有利に使用される。 本明細書において、E−値とはアントシアニン
色素1%(g/100c.c.)水溶液(PH=3の緩衝溶
液)の1cmセルを用いて測定した可視部における
最大吸収ピークの吸光度をいう。 従つて、E−値10のアントシアニン色素
450ppmとは、上記の如くして測定したE−値が
例えば5の場合には、E−値5のアントシアニン
色素900ppmと同様となる。 本発明者らの研究によれば、本発明方法による
アントシアニン色素の耐光性の改善は、かなり確
かな推察として、アントシアニン色素がフエノー
ル性化合物とコピグメンテーシヨンを起すことと
は直接関係がないと思われた。 すなわち、後に実施例において詳述するとお
り、例えばカテキンの如き天然のフエノール性化
合物であつてしかもアントシアニン色素とコピグ
メンテーシヨンを起すことが知られている化合物
であつても、アントシアニン色素の耐光性を殆ん
ど改善しないかあるいは全く改善しないことが明
らかにされている。 それ故、本発明の最大の特徴は、フエノール性
化合物として、没食子酸、没食子酸二量体、タン
ニン酸あるいはルチンを用いる点にあり、そし
て、これによつてアントシアニン色素の耐光性を
著しく改善する点にある。 しかして、本発明によればアントシアニン色素
を着色料として含有する飲食物の耐光性を改善す
ることができる。 本発明で用いられるアントシアニン色素および
フエノール性化合物はいずれも天然物であり、飲
食物の添加物としていずれも問題なく使用される
ものである。 それ故、本発明によれば、上記のとおり、アン
トシアニン色素、および没食子酸、没食子酸二量
体、タンニン酸およびルチンより成る群から選ば
れる少くとも1種の化合物。並びに食物ベースを
含有することを特徴とする耐光性の良好な飲食物
が提供される。 かかる飲食物としては、例えばゼラチン製品、
寒天製品、粉末乾燥状態にある飲食物、シロツプ
あるいは稀薄飲料等をあげることができる。 粉末乾燥状態にある飲食物とは、例えば摂取前
に水で稀釈して飲料するいわゆる粉末あるいは顆
粒状ジユース等であり、シロツプとは例えば摂取
前に水で稀釈して飲料する高濃度飲料食品であ
り、また稀釈飲料とはそのまま摂取することので
きる飲料をいう。 本発明の飲食物特に飲料としては、酸性〜中
性、特に酸性の液性を示す飲料が好ましく、それ
故、いわゆる炭酸飲料の如き清涼飲料が好まし
い。 これらの飲料には、一般に、炭酸、クエン酸、
フマール酸、リンゴ酸、酒石酸の如き酸味料、着
香料、砂糖等の甘味料理、果汁等の食物ベースが
含有されており、本発明の飲料もかかる食物ベー
スを含有することができる。 本発明の飲食物に含有されるアントシアニン色
素およびフエノール性化合物の含有量は、飲食物
の種類、摂取する対象、使用するアントシアニン
色素、フエノール性化合物の種類等によつて異な
るが、代表的な稀薄飲料の場合についていえば、
アントシアニン色素が0.01〜0.5重量%好ましく
は0.03〜0.1重量%であり、フエノール性化合物
の含有量は0.001〜1重量%が好ましい。 フエノール性化合物としてルチンを使用した飲
料では、ルチンの溶解性が低いため0.001〜0.02
重量%とするのが良く、これ以上の量で使用して
も、その量に見合うだけの耐光性の向上は望み難
い。 また、フエノール性化合物として、没食子酸、
没食子酸二量体およびタンニン酸を使用した飲料
では、0.03〜1重量%が好ましい。没食子酸二量
体およびタンニン酸はあまりに多量に使用すると
飲食物に渋みを感じさせる傾向が見られるので、
あまりに多量に使用することは望ましくない。 上記のとおり、本発明の飲食物では、アントシ
アニン色素とフエノール性化合物とが接触するこ
とにより、その耐光性が改善されるので、光に曝
露される機会の最も大きい摂取前の状態の飲食物
において、該接触がなされれば良い。 それ故、例えば、粉末乾燥状態にある飲食物で
は、食物ベースに、アントシアニン色素とフエノ
ール性化合物との所定量を物理的に混合したもの
でも良い。このような粉末乾燥状態である飲食物
では、フエノール性化合物が溶解し難いこともあ
るので、例えば食物ベースに分散あるいは付着さ
せた顆粒に加工するなどして溶解し易いようにす
ることが推奨される。 本発明の飲食物は、予めアントシアニン色素と
フエノール性化合物とを接触させてコピグメンテ
ーシヨンを起こさせ、その後食物ベースと混合し
ても良く、また、例えば食物ベース、アントシア
ニン色素およびフエノール性化合物を一緒に混合
しても良い。 このような混合の順序には制限はない。 以上詳述したとおり、また以下の実施例におい
て更に詳述するとおり、本発明によれば、耐光性
が悪いために自ずからその用途が制限されていた
アントシアニン色素の耐光性を改善することがで
き、それによつて、アントシアニン色素を着色料
とする耐光性の改善された飲食物が提供されると
いう優れた効果を奏することができる。 以下、実施例をあげる。 実施例 1 (1) クエン酸125g、エノシアニン色素 (E−値=9.7)46g、没食子酸34g、着香
料(ブドウ香料を含むもの)200gおよび砂糖
12.5Kgとを、全体が100になるように、炭酸
水で稀釈した。これをサンプルG−2という。 同様にして、没食子酸を170gとし、その増
加分だけ砂糖を減じた試料を調製した。これを
サンプルG−10という。 また、同様にして、没食子酸34gをタンニン
酸340gに替え、砂糖をそれだけ減じた試料を
調製した。これをサンプルTという。 また、比較のため没食子酸34gをカテキン72
gに替え、砂糖をそれだけ減じた試料を調製し
た。これをサンプルCAという。また、フエノ
ール性化合物を全く用いずその分だけ、砂糖の
使用量を増やした試料を調製した。これをサン
プルCONという。 (2) これらの各試料について最大吸収波長
(λmax)およびλmaxにおける吸光度(OD)
を測定した。その結果を第1表に示す。 【表】 (3) これらの各試料をUV−カツトのない通常の
ガラスビン(容量200ml)に詰め、日光に直接
曝露した。経時的に各試料の色変化を測定し
た。結果を第2表に示す。 【表】 *3 ラングレイOを100とした場合の値。 *4 Hunter型色差計において測定したL−値
(L)、a−値(a)およびb−値(b)を表わしている
(日光電色工業(株)製色差計Model101−D型によ
る)。 *5 色座標におけるラングレイOの点(L0
a0、b0)と各ラングレイの点(L1、a1、b1)と
の間の隔り(△E)。 △E=√(102+(102+(10
2 上記第1表の結果から明らかなとおり、使用し
たフエノール性化合物は、エノシアニン色素とコ
ピグメンテーシヨンを起し、 〓maxが長波長側に
ずれ且つ吸光度を増大していることがわかるが、
第2表の結果(吸光度の残存率)から明らかなと
おり、このうち、カテキンを用いた場合(CA)
は、フエノール性化合物を使用しない場合
(CON)とほぼ同等の耐光性しか示さず、一方タ
ンニン酸および没食子酸を用いた本発明において
は(TおよびG−2、G−10)、優れた耐光性改
善効果を示すことがわかる。試料H、G−2およ
びG−10では1030ラングレイ(晴天真夏日で約5
日間の日照に相当する)の照射の後でも、約50%
あるいはそれ以上のエノシアニン色素の残存率を
示している。 また、第2表のa/bの比から明らかなとお
り、本発明の試料では日光曝露後においてもエノ
シアニン色素の本来の色である赤味を強く残存し
ていることがわかる。これに対し、CONおよび
CAの比較試料ではa/bの値が小さく赤味が弱
くなつている。実際に肉眼で見た場合の色では、
褐色を呈していた。 この傾向は、△Eにも表わされており、比較試
料では日光曝露後においては、曝露前の色との隔
りが大きくなつており、それだけ元の色からの変
化が大きいことを示している。 実施例 2 (1) 実施例1における(1)と同様にして、下記試料
を調製した。 サンプルP−CON:パープルコーン色素(E
−値=3.7)120g、フエノール性化合物不使
用、その他サンプルCONに同じ。 サンプルP−CA:パープコーン色素120g、カ
テキン72g、その他サンプルCAに同じ。 サンプルP−T:パープルコーン色素120g、
タンニン酸340g、その他サンプルTに同じ。 サンプルP−G−2:パープルコーン色素120
g、没食子酸34g、その他サンプルG−2に
同じ。 サンプルP−G−10:パープルコーン色素120
g、没食子酸170g、その他サンプルG−10
に同じ。 (2) これらの試料について、λmaxとODとを実
施例1の(2)と同様にして測定した。その結果を
第3表に示す。 【表】 (3) これらの各試料について、実施例1の(3)と同
様にして、日光曝露後の色変化を測定した。結
果を第4表に示した。 【表】 【表】 第3表および第4表の結果は、傾向としては
第1表および第2表と同様である。 サンプルP−G−2は比較サンプルP−CA
とほぼ同等のパープルコーン色素残存率を示し
ているように思われるが(λmaxにおける吸光
度の残存率参照)、a/bの値からわかるとお
り、サンプルP−CAは褐変が激しく、実際に
肉眼で観察するとP−G−2は元のパープルコ
ーン色素の赤味をはつきりと残存しているのが
観察されるに対し、サンプルP−CAでは褐色
が激しく元の色の残存は全く感じられなかつ
た。 実施例 3 (1) 実施例1の(1)におけると同様にして、下記試
料を同製した。 サンプルH−CON:ハイビスカス色素(E−
値=3.0)150g、フエノール性化合物不使
用、その他サンプルCONに同じ。 サンプルH−CA:ハイビスカス色素150g、カ
テキン72g、その他サンプルCAに同じ。 サンプルH−T:ハイビスカス色素150g、タ
ンニン酸340g、その他サンプルTに同じ。 サンプルH−G−2:ハイビスカス色素150g、
没食子酸34g、その他サンプルG−2に同
じ。 サンプルH−G−10:ハイビスカス色素150g、
没食子酸170g、その他サンプルG−10に同
じ。 (2) これらの試料について、λmaxとODとを実
施例1の(2)と同様にして測定した。その結果を
第5表に示す。 【表】 (3) これらの各試料について、実施例1の(3)と同
様にして、日光曝露後の色変化を測定した。結
果を第6表に示した。 【表】 【表】 第5表および第6表の結果は、傾向としては
第1表および第2表と同様である。 サンプルH−G−2は比較サンプルH−CA
よりもむしろ少いハイビスカス色素残存率を示
しているように思われるが(λmaxにおける吸
光度の残存率参照)、a/bの値からわかると
おり、サンプルH−CAは褐色が激しく、実際
に肉眼で観察するとH−G−2は元のハイビス
カス色素の赤味を残存しているのが観察される
に対し、サンプルH−CAでは褐変が激しく元
の色の残存は全く感じられなかつた。 実施例 4 (1) 実施例1の(1)と同様にして、下記試料を調製
した。 サンプルA−CON:エノシアニン色素(E−
値=12)37.5g、フエノール性化合物不使
用、その他サンプルCONに同じ。 サンプルA−R:エノシアニン色素37.5g、ル
チン5g、その他サンプルA−CONに同じ。 (2) これらの各試料について、λmaxとODを実
施例1の(2)と同様にして測定した。その結果を
第7表に示す。 【表】 (3) これらの各試料について、実施例1の(3)と同
様にして、日光曝露後の色変化を測定した。結
果を第8表に示す。 【表】 実施例 5 (1) 実施例1の(1)と同様にして、下記試料を調製
した。 サンプルB−CON:パープルコーン色素(E
−値=6)75g、フエノール性化合物不使
用、その他サンプルCONに同じ。 サンプルB−R:パープルコーン色素75g、ル
チン5g、その他サンプルB−CONに同じ。 (2) これらの各試料について、λnaxとODを実施
例1の(2)と同様にして測定した。結果を第9表
に示す。 【表】 (3) これらの各試料について、実施例1の(3)と同
様にして、日光曝露後の色変化を測定した。結
果を第10表に示す。 【表】 【表】 実施例 6 (1) 実施例1の(1)におけると同様にして下記試料
を調製した。 C−CON:エノシアニン色素(E−値=12)
37.5g、フエノール性化合物不使用、その他
CONに同じ。 C−R:エノシアニン色素37.5g、ルチン20
g、その他C−CONに同じ。 C−T:エノシアニン色素37.5g、タンニン酸
500g、その他C−CONに同じ。 C−G:エノシアニン色素37.5g、没食子酸
500g、その他C−CONに同じ。 (2) これらの試料について、λnaxとODとを実施
例1の(2)と同様にして測定した。結果を第11表
に示す。 【表】 (3) これらの試料について、実施例1の(3)と同様
にして耐光性を調べた。結果を第12表に示す。 【表】 【表】 上記第12表の結果から明らかなとおり、タン
ニン酸および没食子酸は溶解性が良好であるた
めに、ルチンに比べて多量に使用することがで
き、それに見合うように色素の残存率も高く、
すぐれた耐光性改善効果を示すことがわかる。 実施例 7 (シラツプの調合例) クエン酸 530g エノシアニン色素(E値=12) 400g 没食子酸 250g 着香料 1Kg 砂 糖 54Kg 水 全体が100Kgになるような量 このシロツプは、飲料時に約4〜5倍に稀釈し
て飲料に供せられる。このシロツプを、ビン詰に
して日光に曝露した(真夏日5日間)が、稀釈後
においてもほぼ満足のいくエノシアニン色素の色
調を示していた。 実施例 8 (粉末の調合剤) 5倍濃縮のブドウ果汁 42.5Kg クエン酸 3.0Kg アスコルビン酸 0.4Kg エノシアニン色素(E−値=12) 1.0Kg 没食子酸 0.25Kg 無水グルコース 200Kg これらの成分のうち無水グルコール以外の成分
を十分に混合し、次いで加温下に無水グルコース
を加えて激しく撹拌し、粉末を得た。 これを約8倍に稀釈して稀薄飲料とする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アントシアニン色素、および没食子酸、没食
    子酸二量体、タンニン酸およびルチンより成る群
    から選ばれる少くとも1種の化合物、並びに食物
    ベースを含有することを特徴とする色素耐光性の
    良好な飲食物。 2 該飲食物が乾燥状態にある特許請求の範囲第
    1項記載の飲食物。 3 該飲食物がシロツプである特許請求の範囲第
    1項記載の飲食物。 4 該飲食物が稀薄飲料である特許請求の範囲第
    1項記載の飲食物。
JP62001890A 1987-01-09 1987-01-09 色素耐光性の良好な飲食物 Granted JPS62175154A (ja)

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JPS5513771A (en) * 1978-07-18 1980-01-30 San Ei Chem Ind Ltd Anthocyan pigment preparation
JPS5641666A (en) * 1979-09-13 1981-04-18 Mitsubishi Electric Corp Electrode for discharge lamp

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62175154A (ja) 1987-07-31

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