JPH0122872B2 - - Google Patents

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JPH0122872B2
JPH0122872B2 JP56162799A JP16279981A JPH0122872B2 JP H0122872 B2 JPH0122872 B2 JP H0122872B2 JP 56162799 A JP56162799 A JP 56162799A JP 16279981 A JP16279981 A JP 16279981A JP H0122872 B2 JPH0122872 B2 JP H0122872B2
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JP
Japan
Prior art keywords
acid
fading
present
pigments
chlorogenic acid
Prior art date
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Expired
Application number
JP56162799A
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English (en)
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JPS5865761A (ja
Inventor
Osamu Inami
Itaru Tamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T Hasegawa Co Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
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Publication date
Application filed by T Hasegawa Co Ltd filed Critical T Hasegawa Co Ltd
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Publication of JPS5865761A publication Critical patent/JPS5865761A/ja
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  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、酸素、光などに対して不安定である
点でその利用上トラブルのあるアントシアニン系
色素用の退色防止剤に関する。 更に詳しくは、本発明は、天然物から分離され
たクロロゲン酸及び/又は合成もしくは天然物か
ら分離されたカフエー酸を有効成分として含有す
ることを特徴とするアントシアニン系色素用退色
防止剤に関する。 例えば、ブドウ果皮色素、ハイビスカス色素、
エルダーベリー色素、ラズベリー色素、シソ色素
その他の天然もしくは合成アントシアニン系色素
は、赤色乃至赤紫色系色調を賦与する色素とし
て、例えば、飲食物、化粧品、保健・医薬品など
の分野で利用され、とくに飲食物の着色に広く利
用されている。 このようなアントシアニン系色素は、酸素、光
などに対して不安定であることは良く知られてお
り、また、水溶液中でPHが低酸性側から中性に近
づくに従つて著るしく不安定となり、退色乃至変
色(本発明においては退色と総称する)するトラ
ブルのあることも知られている。更に、アントシ
アニン系色素では、アスコルビン酸の存在下では
光のみならず熱に対しても著るしく不安定で退色
し易いことが知られている。 従来、このようなアントシアニン系色素が有す
る不安定性のトラブルを克服する目的で種々の安
定化成分を配合して安定化しようとする試みや提
案がなされてきたが、充分満足すべき結果が得ら
れないのが実情である。 本発明者等は、このようなアントシアニン系色
素の退色のトラブルを克服できる退色防止剤の開
発について研究を行つてきた。 その結果、天然物から分離されたクロロゲン酸
及び/又は合成もしくは天然物から分離されたカ
フエー酸がアントシアニン系色素の退色に対し
て、優れた防止効果を発揮することを発見した。
更に、アスコルビン酸の存在下では光のみならず
熱に対しても退色し易いアントシアニン系色素の
退色防止に際して、アスコルビン酸の存在下でも
優れた防止効果を発揮することを知つた。又更
に、前述の如きこれら色素の利用される広い分野
で退色防止剤として有用であるが、とくにこれら
色素を含有する飲食物分野において好適に利用で
き、飲食物に不都合な香味変調を生ずることなし
に、優れた退色防止効果を賦与できる優れた防止
剤であることがわかつた。 従つて、本発明の目的は、アントシアニン系色
素用のユニークな退色防止剤を提供するにある。 本発明の上記目的及び更に多くの他の目的なら
びに利点は、以下の記載から一層明らかとなるで
あろう。 クロロゲン酸(3−カフエイルキナ酸)は、下
記式 で表わすことのできる化合物であつて、たとえば
コーヒー豆中にクロロゲン酸カリウムカフエイン
の形で含有され、微量にはタバコ葉、サツマイ
モ、ナシ葉、茶葉、リンゴ果肉その他広く植物中
に分布する。又、カフエー酸(3,4−ジオキシ
ケイ皮酸、3,4−ジオキシニツケイ酸は、下記
で表わすことのできる化合物であつて、コーヒー
タンニンの水酸化カリウムケン化物として単離さ
れ、又、1878年Tiemannらにより合成された。
針葉樹皮、タデ科植物、タバコなどに遊離状で存
在するが、クロロゲン酸としてコーヒー豆をはじ
め広く分布する。クロロゲン酸からキナ酸部分を
脱離させて得ることもできる。本発明においては
これらクロロゲン酸及び/又はカフエー酸が利用
され、本発明においては該酸の水溶性塩類を包含
する呼称である。例えば、カフエー酸ナトリウ
ム、カフエー酸カリウムの如き塩類を例示でき
る。 本発明の退色防止剤に於ては、上述の如き天然
物から分離されたクロロゲン酸及び/又は合成も
しくは天然物から分離されたカフエー酸が有効成
分である。本発明退色防止剤は、これら有効成分
の100%から成つていてもよいし、これら有効成
分と適当な希釈剤もしくは担体との組成物の形態
であつてもよい。このような希釈剤もしくは担体
の例としては、アラビアガム、デキストリン、グ
ルコース、シユクロースなどの如き固体希釈剤も
しくは担体、水、エタノール、プロピレングリコ
ール、グリセリン、界面活性剤、などの如き液体
希釈剤もしくは担体を例示することができる。 本発明の退色防止剤は、任意の剤形で利用して
よく、例えば、粉末状、顆粒状、液状、乳液状、
ペースト状その他適宜の剤形であることができ
る。更に、本発明の退色防止剤は、アントシアニ
ン系色素との配合物の形態であつてもよい。 例えば、アラビアガム、デキストリンなどを添
加して粉末状、顆粒状などの剤形で使用しても良
く、また例えばエタノール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、或いはこれらの混合物に溶解し
て液状剤形として使用することもでき、更に例え
ばアラビアガムなどの天然ガム質、或いは界面活
性剤を添加して乳液状剤形として使用しても良
い。 本発明の天然物から分離されたクロロゲン酸及
び/又は合成もしくは天然物から分離されたカフ
エー酸を有効成分とする退色防止剤を利用して、
該退色防止剤をアントシアニン系色素含有飲食物
中に含有することを特徴とする飲食物を提供する
ことができる。 このような飲食品の例としては、無果汁飲料、
果汁入飲料、乳酸菌飲料、粉末飲料などの如き飲
料類;アイスクリーム、シヤーベツト、氷菓など
の如き冷菓類;プリン、ゼリー、ババロア、ヨー
グルトなどの如きデザート食品類などを例示する
ことができる。 本発明の退色防止剤の添加量は、適宜な退色防
止量を選択できるが、クロロゲン酸及び/又はカ
フエー酸として、例えば、約0.001〜約0.5重量%
程度、更には約0.01〜約0.1重量%程度の範囲を
好ましく例示できる。 本発明で利用するクロロゲン酸及び/又はカフ
エー酸は市場で入手可能であるが、天然物に由来
するクロロゲン酸及び/又はカフエー酸は、必ら
ずしも純品である必要はなく、例えば下記の如く
して得ることができる。 粉砕したコーヒー生豆に、例えば、約0.5乃至
約20倍重量のエタノールもしくは含水エタノール
を添加して、たとえば約60℃乃至約100℃で、た
とえば約1時間乃至10時間加熱する。冷却後、不
溶性固形分を分離、除去して得られる抽出液に、
塩酸濃度がたとえば3〜10%になるように塩酸を
添加して、たとえば約50℃〜100℃で、たとえば
約30分乃至約5時間加熱撹拌する。次いで濃縮
後、該濃縮溶液をたとえば多孔性重合樹脂で処理
して該樹脂に吸着させ、次いで該樹脂をたとえば
エタノールで溶出処理して、クロロゲン酸及び/
又はカフエー酸を得ることができる。 以下、実施例により、本発明防止剤有効成分の
調製、該防止剤含有飲食物の調製及び退色防止効
果などについて、更に詳しく例示する。 実施例 1 コーヒー生豆300gをコーヒーミルにて粉砕し、
この粉砕物に5倍重量の70%エタノール水溶液を
加えて、90℃、2時間撹拌加熱した。冷却後不溶
性固形分を除去して、抽出液1100gを得た。次い
でこれに35%塩酸180gを加えて、抽出液中の塩
酸濃度が約5%になるように調整し、70℃、1時
間撹拌加熱した。冷却後減圧下で300gになるま
で濃縮し、得られた濃縮液に20%水酸化ナトリウ
ムを添加してPH11以上に調整し、次いで塩化メチ
レン600gを加えて充分撹拌混合した。水相を分
離し、これに10%塩酸を加えてPHを6〜7に調整
し、このPH調整液をダイヤイオンHP−20樹脂
500c.c.を充てんしたカラム中に徐々に流した。次
いで樹脂を充分水洗した後95%エタノール300g
を流して樹脂に吸着した物質を溶出させ、得られ
た溶液を減圧濃縮後、乾燥してクロロゲン酸及び
カフエー酸の混合物約12gを得た。 実施例 2〜5 ブドウ果皮色素をPH3の酒石酸ソーダ緩衝液に
て希釈してOD0.54に調整した。次いでこの色素
水溶液に本発明による退色防止剤を添加して、無
色透明の100mlびんに入れ、6時間日光照射して
色素残存率を測定した。その結果を次表に示し
た。本発明による退色防止剤は、アントシアニン
色素に対して著しい退色防止効果を示すことが分
つた。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 天然物から分離されたクロロゲン酸及び/又
    は合成もしくは天然物から分離されたカフエー酸
    を有効成分として含有することを特徴とするアン
    トシアニン系色素用退色防止剤。
JP56162799A 1981-10-14 1981-10-14 色素用退色防止剤 Granted JPS5865761A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56162799A JPS5865761A (ja) 1981-10-14 1981-10-14 色素用退色防止剤

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JP56162799A JPS5865761A (ja) 1981-10-14 1981-10-14 色素用退色防止剤

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63264222A Division JPH01132344A (ja) 1988-10-21 1988-10-21 飲食物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5865761A JPS5865761A (ja) 1983-04-19
JPH0122872B2 true JPH0122872B2 (ja) 1989-04-28

Family

ID=15761427

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JP56162799A Granted JPS5865761A (ja) 1981-10-14 1981-10-14 色素用退色防止剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002233330A (ja) * 2001-02-08 2002-08-20 Sanei Gen Ffi Inc 退色抑制剤

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JPS5865761A (ja) 1983-04-19

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