JPS63108154A - 暖房器の過熱防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は暖房器の過熱防止装置に関し、特に暖房器の熱
交換器の異常過熱を防止する暖房器の過熱防止装置に関
する。

（従来の技術） 内燃機関とは別に燃料を燃焼室にて燃焼させ、その燃焼
による熱を熱交換器により回収して急速に車室内暖房を
行ない、複数の作動部分に動作を検出する作動検出手段
を設け、これらからの信号により暖房器を制御する提案
が特願昭６０−１８５５９４号に示されているが、この
暖房器における熱交換器のオーバーヒートを防止するた
めに、従来は第３図に示すように、熱交換器のオーバー
ヒートをセンサによって検知したときには、燃料ポンプ
をオフにして燃料供給を停止し、熱交換器の冷却のため
に燃料停止後一定時間燃焼用ブロワ−をオンにして送風
するように構成されていた。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような制御においては、熟交ｍ　ｒ
Ｈのオーバーヒート時に燃料ポンプを停止しても、燃焼
室内に溜った未燃焼燃料が燃えつづけることがある。ま
た、燃焼を瞬時に停止させるには燃料用ブロワ−も停止
させ、燃焼用空気の供給を止めるのが最良であるが、こ
の場合燃焼室内部に溜った未燃焼燃料が排出されずに残
存するため、次回の再着火時に燃料過多にて異常な白煙
や黒煙の発生を引き起す。このように燃焼用ブロワ−に
よる送風の停止は消火に対してはよい手段であるが、次
回の再着火時に白煙や黒煙が発生するので不都合である
。そして熱交換器のオーバーヒートの発生時には、その
焼損を防止し、かつ次回の再着火時の白煙や黒煙の発生
を抑えるようにすることが望まれている。

したがって、本発明の目的は暖房器の熱交換器に過熱セ
ンサを設け、オーバーヒートの検知温度に２種の設定値
を設け、それぞれに対して適切な過熱防止をしようとす
る暖房器の過熱防止装置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 上述の目的を達成するためしこ５本発明によれば、燃焼
室にて燃料を燃焼せしめ、その燃焼熱を熱交換器により
回収して暖房熱源とする暖房器において、前記熱交換器
の過熱温度を検出する検出手段と、該検出手段からの信
号が第１の設定値を超えたとき過熱を防止する第１の防
止手段と、前記検出手段からの信号が第１の設定値より
高温度の第２の設定値を超えたとき、過熱を防止する第
２の防止手段とを備えた暖房器の過熱防止装置が提供さ
れる。

（作用） 暖房器の熱交換器に過熱センサを設け、熱交換器のオー
バーヒート検知温度として第１の設定値、第２の設定値
を設定する。過熱センサより第１の設定値が感知された
とき、燃料ポンプをオフにして燃料供給を停止し、燃焼
用ブロワ−を所定時間後にオフにする。なお、第１の設
定値の過熱防止手段にて燃焼用ブロワ−が送風中に第２
の設定値が感知されたとき、直ちに燃焼用ブロワ−をオ
フにする作用がある。

（実施例） つぎに本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。

第１図は本発明に係る暖房器の過熱防止装置の一実施例
を示す構成ブロック図であり、第１図（ａ）はその暖房
器の構成図を示し、第１図（ｂ）はその電子制御装置の
送受する信号の経路を示すものである・ 図において、１０は暖房器であり、燃焼空気取入口１１
より外気を取入れて燃料を燃焼室１４で燃焼させ、熱交
換器１８を介して排気通路１９より車外に排出させる燃
焼空気経路と、暖房ブロワ−３２を用い熱交換器１８に
より回収した熱を温風として温風吹出口３３から車内に
吹出させる温風経路とを有している。

燃焼空気経路には燃焼空気取入口１１から取入れた外気
を濾過して清浄にするエアーフィルタ１２、燃焼用空気
を燃焼室１４に送風する燃焼ブロワ−１３、燃料ポンプ
１５から送られた燃料を気（ヒする気化グロープラグ１
６、気化燃料に着火して高熱の燃焼ガスとする点火グロ
ープラグ１７、前記温風経路の空気に熱を与える熱交換
器１８などがそれぞれ設けられている。そして、燃焼室
１４にはその内部温度を検出するフレームセンサ２１と
、熱交換器のオーバーヒート時の過熱温度を検出する検
出手段となる過熱センサ２２と、熱交換後の排気ガス温
度を検出する排気センサ２３とが設けられ、それぞれ検
出した温度信号を後述する電子制御装置に送信する。

温風経路にはエアーフィルタ３１を介して取入れた清浄
空気を送風する暖房ブロワ−３２が設けられ、熱交換器
１８の熱交換作用により清浄空気を温風として温風吹出
口３３より車内に吹出して車室内を暖房するとともに、
熱交換器１８の内部温度を低下させて異常な高温による
熱交換器１８の破損を防止している。なお、３４は室温
センサでエアーフィルタ３１から取入れる室内空気の温
度を検出するもの、３５は温風温度センサで温風吹出口
３３からの温風の温度を検出するもの、３６は暖房器温
度センサで暖房器内の温度を検出するものであり、これ
らの温度センサはそれぞれ検出した温度信号を電子制御
装置４０に送信する。

電子制御装置４０はマイクロコンピュータよりなり、し
：］算処理を行う中央制御装置、演算結果や暖房器１０
を効率よく燃焼させるための制御プログラムなどを格納
するための各種メモリ、入／出力装置などを備えており
、前記の各種温度センサからの温度信号を入力して、燃
料ポンプ１５、気化グロープラグ１６、点火グロープラ
グ１７、燃焼ブロワ−１３、暖房ブロワ−３２などにそ
れぞれ制御信号を送出するものである。

第２図は本実施例の作動の一例を示す処理フロー図であ
り、第２図にしたがって本実施例の作動を説明する。

まず、ステップｌにて暖房器の作動中における熱交換器
１８に設けた過熱センサ２２の温度信号しを電子制御装
置４０に読込む、ステップ２では予め設定した第１の設
定値Ｔ１と読込んだ温度信号ｔとを比較し、ｔ　＜Ｔ、
の場合はオーバーヒート状ＩＥでないので正常の燃焼制
御を行なうため、このフローより外れる。ステップ２に
て読込んだ温度信号が第１の設定値より高温の場合は、
オーバーヒート状態であるから燃料ポンプ１５を停止し
て燃焼室１４への燃料供給を止め（ステップ３）、その
後所定時間燃焼ブロワ−１３の送風を続けるが（ステッ
プ４）、ステップ６にて過熱センサ２２からの新たな温
度信号ｔと第２の設定値Ｔ２とを比較し、温度信号ｔが
Ｔ２より低温の場合はステップ７に進み、残留燃料を燃
焼せしめる所定時間の経過後か、あるいは残留燃料の燃
焼後温度信号りが第１の設定値Ｔ１より相当程度低温に
なってから燃焼ブロワ−１３をオフにして、燃焼室への
送風を停止する。

ステップ６にて温度信号上が第２の設定値Ｔ２より高温
の場合は、残留燃料の燃焼が継続して熱交換器が過熱す
る虞があるため、ステップ８にて燃焼ブロワ−１３を直
ちにオフとし、送風を停止して熱交換器の過熱を防ぐこ
とになる。

（発明の効果） 以上詳細に説明したように、本発明は暖房器の熱交換器
のオーバーヒートを検出する温度に２種の設定値を設け
て過熱センサからの信号を処理し、それぞれに対して適
切な過熱防止手段を採用したので、初期の過熱状態では
残留燃料を燃焼せしめ、過度のオーバーヒートの場合に
は送風を停止して熱交換器の焼損を防止できる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の暖房器の過熱防止装置の一実施例を示
す構成ブロック図、第２図は本実施例の作動の一例を示
す処理フロー図、第３図は従来の暖房装置の燃焼制御特
性を示す曲線図である。 １０・・・暖房器、１３・・・燃焼ブロワ−１１４・・
・燃焼室、１５・・・燃料ポンプ、１８・・・熱交換器
、２２・・・過熱センサ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）燃焼室にて燃料を燃焼せしめ、その燃焼熱を熱交
   換器により回収して暖房熱源とする暖房器において、前
   記熱交換器の過熱温度を検出する検出手段と、該検出手
   段からの信号が第１の設定値を超えたとき過熱を防止す
   る第１の防止手段と、前記検出手段からの信号が第１の
   設定値より高温度の第２の設定値を超えたとき、過熱を
   防止する第２の防止手段とを備えたことを特徴とする暖
   房器の過熱防止装置。
2. （２）前記第１の防止手段として前記燃焼室への燃料供
   給を停止した後、所定時間の経過後燃焼室への送風を停
   止し、前記第２の防止手段として第１の防止手段に続い
   て燃焼室への送風を直ちに停止することを特徴とする特
   許請求の範囲第（１）項記載の暖房器の過熱防止装置。